Dead or AliCe
『16人の救世主』

お茶会-1ラウンド目

メイド6
さて、お茶会ですね。
メイド6
行動順のダイスを振っていきましょうか。
メイド6
1d99でお願いします。
小鴨 チカ
1d99
DiceBot : (1D99) > 59
マキナ
1d99
DiceBot : (1D99) > 25
トイ
1d99
DiceBot : (1D99) > 11
ティモフェイ
1d99
DiceBot : (1D99) > 60
メイド6
第一ラウンドの行動順は、ティモフェイ様、チカ様、マキナ様、トイ様でございます。
メイド6
ひとまず休憩をはさみます。
メイド6
14:35再開で!
メイド6

第1シーン:ティモフェイ

メイド6
*お茶会 第1ラウンド ティモフェイ
ティモフェイ
このままシーン続けてよろしいですか?
メイド6
では中庭のままで。
ティモフェイ
はい。よろしくお願いします。
メイド6
メイドの二人は館へ戻り、その場を退きます。
メイド6
観衆が見下ろす中、四人の救世主が相まみえている。
ティモフェイ
メイドたちを見送ってから、こほん、と咳払いを一つ。
ティモフェイ
「……と、いうわけで」
ティモフェイ
「小鴨チカ」
ティモフェイ
「マキナ」
ティモフェイ
相対した救世主、二人の顔を見る。
小鴨 チカ
「なんだい」
マキナ
「はい」
ティモフェイ
「こちらには茶会の用意があるが」
ティモフェイ
「このままきみたちを招いても問題はないか?」
マキナ
チカを見る。
小鴨 チカ
「マキナさんさえよければ」
マキナ
「チカくんがいいなら」
ティモフェイ
くすり、と
マキナ
「……という感じで」
トイ
「…よかった!」
ティモフェイ
微笑み。
ティモフェイ
「では、そのように」
ティモフェイ
客室でメイドさんに用意していただいていて構いませんか?
メイド6
手狭になりますから、応接間はいかがでしょう。
ティモフェイ
ああ~。そうですね、メイドさんが提案してくれたならそうするかな……
ティモフェイ
そちらで。スタンダードな、特に注文のないお茶会の用意をお願いしていると思います。
ティモフェイ
ただ、温まるものは多めに欲しいかな。
ティモフェイ
雪が降っているので。
メイド6
それでは、応接間へ。
メイド6
応接間。絵画や彫像に飾られた美麗な部屋。窓に柱をわけて中庭が覗く。
メイド6
暖炉の火が燃えている。
メイド6
元よりは貴族の館。客人を招き、歓談するために用意された部屋だという。

応接間へ行く道すがら、見た顔とすれちがう。
メイド6
威光を示すための品々が飾られた、豪奢な部屋。

すれちがうだけ、振り向いた時には消えている。
マキナ
すれ違った人影に見知った姿を認め、少しだけ眉をひそめた。
小鴨 チカ
「……」
小鴨 チカ
今は、あんまり見たくない景色だ。
ティモフェイ
慣れた様子で彼らとすれ違いながら、歩を進めていく。
メイド6
テーブルにはお茶会の用意がある。
メイド6
ティーポットにはすべてコジーが被せられ、冷めないようになっている。
ティモフェイ
「助かる」メイドに声をかける。
小鴨 チカ
「うー、さぶさぶ」
トイ
応接間にも人の気配はたくさん。
マキナ
「暖炉側の席行かせてもらいなよ~」
ティモフェイ
「ああ」
メイド6
アルコールランプが置かれ、その上に銀のプレート。スコーンやホットサンドが置かれている。
ティモフェイ
手のひらで示す。
小鴨 チカ
「あざーす……」
メイド6
「こちら、ブランケットもお使いください」
メイド6
そういって4人分手渡して回る。
ティモフェイ
「一番暖まる席を取れ。きみはその隣に」
小鴨 チカ
「わ、めっちゃ助かる」
ティモフェイ
「上座も下座もないだろう」
マキナ
「わ~い」
トイ
セレモニーもおえて花冠を膝に置き。
ティモフェイ
どうも、とメイドからブランケットを受け取り、トイトロールに渡す。
マキナ
促されるまま、チカくんの隣に座ります。
トイ
受け取る。
トイ
「やっぱ相当さむいのか…」
トイ
チカを眺める。
メイド6
この雪に随分と付き合ってきた。防寒の対策は慣れている。
マキナ
「寒いよねえ」
小鴨 チカ
「なんか、前会った時より寒くなってねえ?」
ティモフェイ
「すまない」
ティモフェイ
「……使うか?」
マキナ
「マキナは上着持ってるからよかったですけども」
ティモフェイ
自分のぶんのブランケットをチカに差し出します。
小鴨 チカ
「いいんすか」
ティモフェイ
「俺は十分に着込んでいるからな」
トイ
「コインが増えたせいかな~」
トイ
前あったときよりさむい。
ティモフェイ
2.5倍くらい寒い。
マキナ
めちゃめちゃ寒いじゃん
小鴨 チカ
「やったー二重ブランケットだ」
小鴨 チカ
最強装備。
ティモフェイ
「それでも足りないようなら、メイドに頼めばいいさ」
ティモフェイ
あくまで和やかに言って、茶会の席につき。
メイド6
微笑んで頷く。
小鴨 チカ
「すいませんねえ」
小鴨 チカ
「温かそうなものもあるし、なんとかなりそう」
メイド8
おおよそ席がつく頃に、2人のメイドが茶を注ぎ始める。
トイ
「カゼひかねーように気ぃつけろよ!」
トイ
自分はひいた!(2回戦)
メイド8
今朝用意したパンツを毛糸のパンツにしたのは正解だった。
マキナ
「お気遣いいただきどうも~」
小鴨 チカ
「風邪より死を心配しているんだよなー」
トイ
「棄権してくれ!!」
マキナ
「またそれ」
トイ
「だって…」
ティモフェイ
「……トイトロールはそう言うが」
ティモフェイ
ティーカップを取り、紅茶を啜る。
ティモフェイ
雪が降り、白い息がたちのぼり。
マキナ
カップを両手で持って、指先を温めている。
ティモフェイ
「まあ、どだい無理な話だろうな」
ティモフェイ
「信用ならないのも当然だ」
小鴨 チカ
「まあね」
ティモフェイ
「……見てたろう? 二回戦」
ティモフェイ
ティーカップをソーサリーに戻す。
マキナ
「見ましたとも」
小鴨 チカ
「うん」
トイ
「だって、だって」
マキナ
「ずいぶんお喋りでいらっしゃいましたね~」
トイ
「みのがす余地なかったじゃん…!」
ティモフェイ
「問題はそちらじゃない」
トイ
「?」
ティモフェイ
「俺の言動の方だ」
トイ
ガク!とうなだれる
ティモフェイ
「すまないね」
トイ
「それかあ~~~…」
ティモフェイ
「もう少し抑えられれば良かったのだが」
ティモフェイ
「いや、うまくいかないものだ」
マキナ
「あれを見てしまっては……」
マキナ
ねぇ?とチカを見る。
小鴨 チカ
「トイさんが聞いてるかは知らないけど、ぼくたち、トイさんに会うより先にティモフェイさんと似たような話一回してるんだよ」
ティモフェイ
手袋に包まれた手でティーカップを持ち上げて、肩を竦め。
小鴨 チカ
「その上で、アレだからなあ」
ティモフェイ
「まったくお恥ずかしい」
トイ
へな…
マキナ
「全然恥ずかしそうじゃない」
トイ
へなへな…
ティモフェイ
「あの時も、嘘をついているつもりはなかったのだが」
トイ
「本心じゃないだろ?ほら」
ティモフェイ
「絶対にきみたちを殺さないとは言わなかったし」
ティモフェイ
「棄権しろとまでは言ってないだろう」
トイ
「女王陛下がものすごくこう…せいしんこうげきをしてきて」
トイ
「それでちょっとヘンになっちゃってた」
トイ
「だけ!」
ティモフェイ
「いやあ」
ティモフェイ
「あれを本心じゃないというのは無理があるだろう」
トイ
こまっている。
ティモフェイ
「地金が見えた」
マキナ
「ほんとですよ~」
ティモフェイ
「そういう表現が、きっと相応しい」
マキナ
「盛り上がってた末裔のみなさんは忘れてしまわれたんですかねえ?」
ティモフェイ
ティーカップの縁に唇をつけた。
トイ
「うううあああ」ドタバタと床を踏み鳴らしている。
ティモフェイ
紅茶を啜り、
ティモフェイ
唇を離して。
小鴨 チカ
「もっかい会ったら何て言うかと思ったら、めっちゃ図太くなってるなあ」
ティモフェイ
「彼らは結局、救いを求めているだけで」
ティモフェイ
「その動機を追求するつもりはないのだろう」
マキナ
「ま、そりゃそうですが~」
トイ
「そ、そ」
トイ
「そう!」
トイ
「それでもほら、」
マキナ
「結果が救済ならいいでしょう?ってマキナも言いましたし~」
ティモフェイ
「あれほどの醜態を晒して、言い訳も何もないからな……」
トイ
「ティモフェイが世界を救うってことはかわんねーから」
ティモフェイ
チカの言葉に肩を竦めて。
小鴨 チカ
「……動機は、結果に影響すると思うんだけどね」
ティモフェイ
「そうだな」
ティモフェイ
「彼らに向き合わねば、彼らを救うことはできないだろう」
ティモフェイ
ほんとうの意味で、と言い添えて。
ティモフェイ
「……俺はそれでも」
ティモフェイ
「トイトロールを救うために、この世界を救いたいと思っているよ」
ティモフェイ
「それは、だから」
ティモフェイ
「きみたちの願いと何ら変わらない」
トイ
「オレは本当に世界を救って欲しいと思ってる」
ティモフェイ
「きみたちが帰りたいのと望むのと同じ」
トイ
「それも、本当」
ティモフェイ
「どこまで行っても、俺の我欲だ」
マキナ
「開き直り~」
小鴨 チカ
「ずいぶんデカい事も願えるんだなあ」
小鴨 チカ
「おうちに帰りたいって願いとは、スケールが違う」
ティモフェイ
「そうだろうか?」
ティモフェイ
「この世界に働きかける願いと、世界の”外”に働きかける願い」
マキナ
「そんな壮大な願い事って本当に叶うんですか?」
マキナ
「失敗したりして」
トイ
「かなう!」
ティモフェイ
「俺には後者の方が、むしろ大それたものに思えるが」
ティモフェイ
トイトロールの無邪気な答えに僅かに眉を寄せた。
マキナ
「どうして言い切れます?」
トイ
「館の記憶がそういってる」
ティモフェイ
紅茶を啜っています。
トイ
「前回の優勝者も、その前の優勝者も」
トイ
「そういう大それた願いをかなえてきた」
小鴨 チカ
「…………救済を願う」
小鴨 チカ
「その目的が、救済したって事実にあるんなら」
小鴨 チカ
「トイさんが“救済した感”を感じる方向に、ネジ曲がったりはしないのかね?」
トイ
「うーん、ティモフェイが宣言したとおりだけれど…」
トイ
「飢えなくなる事、作物が育つ事とか。決闘で殺し合わなくてもいいいとか」
トイ
「普遍的なものだよ」
小鴨 チカ
「それで4号室や1号室が救えるのか?」
トイ
「トーナメントの他の参加者の救いを追加してほしい?」
小鴨 チカ
「言わなきゃ、するつもりは無かった?」
ティモフェイ
ティーカップを置く。
トイ
「ああ。だって1号室は望んでああなった」
トイ
「4号室のことはオレはよく知らなくて…」
ティモフェイ
「何より」
ティモフェイ
「過去は覆らない」
ティモフェイ
「死んだ者を救うことは、できない」
トイ
「だからお前たちを殺したくもない」
小鴨 チカ
「そうなると、この戦いが終わったとき、ぼくたちが生き残ってなきゃ話が進まないな」
小鴨 チカ
「昏倒なしにギブアップで試合終了、けが人なし。それって許されるの?」メイドさんの方を見る。
マキナ
「死なずに棄権する方法はないはずですよね」
ティモフェイ
「危険は即ち死になるな」
トイ
メイドさんの方を見ます。
トイ
「…コインを失った参加者は、追放されるだけのはず」
ティモフェイ
「それは勝敗の結果によるものだ」
ティモフェイ
「戦いの決着が付く前の戦線放棄とは、話が変わる」
ティモフェイ
嗜めるような声音。
メイド6
「コインを譲渡すれば、棄権は果たされます、が」
メイド6
「簡易裁判は執り行います」
小鴨 チカ
「死ぬ、と」
トイ
「ほら!」
トイ
「棄権出来る!」
トイ
かんいさいばん?
ティモフェイ
「…………」
メイド6
「攻撃がなければ、そのまま裁判を終了とすることは可能です」
マキナ
「……」
小鴨 チカ
「権利を放棄した救世主が殺されるところ、この目で見たけど?」
メイド6
「勿論、片方が死亡すれば、同じ末路を辿っていただきます」
メイド8
「救世主には30日ルールがございます」
メイド8
「コインなしに放逐された場合、外にうろつく亡者と戦う術はございません」
メイド8
「故に、棄権をする場合、心の底から信じられるときにのみ、なさってください」
トイ
「家に帰れるように願うし」
トイ
「そもそもそんなの、堕落の国が生きやすくなれば、その問題は解消される」
ティモフェイ
「トイトロール」
トイ
「?」
ティモフェイ
「どれほど言い張っても」
ティモフェイ
「そんなものは、ただの口約束に過ぎない」
トイ
「……」
小鴨 チカ
「そうだね」
小鴨 チカ
「たとえルール上、それが可能だとしても」
小鴨 チカ
「約束を結ぶメリットがあっても、約束を守るメリットがない」
トイ
「メリット…?」
メイド6
「願いは1人1つ。お二人の願いが堕落の国の救済と、救世主の帰還であるならば。それを奇跡に願ったならば、あるいはそれも果たされるでしょうね」
マキナ
「裁判の前にマキナたちを棄権させられたら、さぞ楽でしょうね」
トイ
得になる事。考えた事もない。
ティモフェイ
「きみは彼らを友人のように思っているのかもしれないが」
ティモフェイ
「結局は殺し合いの相手に過ぎない」
トイ
まさにそれである。
ティモフェイ
「先程も述べたが、彼らも戦いを勝ち上がってきた救世主だ」
トイ
別にマキナとチカにとって、省みるような存在ではない。
ティモフェイ
「そのような懐柔にこだわるのは」
ティモフェイ
「むしろ、礼を失した振る舞いになりかねないよ」
トイ
「………そうなのか」
ティモフェイ
「何より、まあ」
ティモフェイ
ティーカップを取り上げる。
ティモフェイ
「時間の無駄だ」
ティモフェイ
冷めてきたそれを啜って、息をついた。
マキナ
「……マキナはチカくんしか信じません」
マキナ
「……だからチカくんがそうするなら、マキナも従ってもいいですけど」
ティモフェイ
視線をチカに向ける。
トイ
「チカ...」
トイ
縋るような声。
ティモフェイ
その瞳に期待の色はなく。
小鴨 チカ
「……トイさんは」
小鴨 チカ
「元々は、もう一つ、何を願う予定だったの?」
トイ
「それ?」
トイ
「考えてなかったんだ」
トイ
「ティモフェイを儀式に参加させるために、ペアじゃないといけなかったから」
トイ
「それで参加した」
ティモフェイ
「…………」
小鴨 チカ
「ティモフェイさんは?」
ティモフェイ
「何も」
ティモフェイ
「何も、考えていなかった」
ティモフェイ
「トイトロールに引きずられる形で、俺はこの儀式に参加したからな」
ティモフェイ
ティーカップを置く。
ティモフェイ
「……ただ戦って勝ち上がることしか、俺にはなかったよ」
小鴨 チカ
「……自分から参加した人でも、そういうもんなのか」
ティモフェイ
「十六人もいればな」
ティモフェイ
「そういう者も、混ざるだろう」
ティモフェイ
「その俺たちがこうして残っているのも皮肉なことだが……」
マキナ
「そういう人ばっかり勝ち残っちゃうなんてねえ」
トイ
「ティモフェイが世界を救うっていう目的は一緒なんだよ!」
ティモフェイ
「その目的に関しても俺はあまり考えていなかったからな……」
ティモフェイ
「きみがどうやら本気らしいことは知っていたが」
トイ
コミュニケーション不足!
トイ
圧倒的に…!
ティモフェイ
不足してたなあ。
ティモフェイ
「だから、まあ」
ティモフェイ
「再三申し上げるが、そう大それたものではないんだ」
小鴨 チカ
「…………」
ティモフェイ
「勝者に権利のあることを知って」
ティモフェイ
「それを勝ち取るために戦おうとしている」
ティモフェイ
「それだけだ」
小鴨 チカ
迷わなかったわけじゃない。そう悪くない提案だとは思う。
小鴨 チカ
ここでこの人たちを信じるか、それとも自分の勝ちを信じるかだ。そう言うと、なんか前者の方が勝ちの目があるように見えてくる。
マキナ
以前のマキナは何も、自分たちの勝利すら信じていなかった。
マキナ
どうせ何も信じられないのなら、向こうの提案に乗ったほうが分がある。
マキナ
前ならそう考えたかもしれない。
小鴨 チカ
……だけど。
小鴨 チカ
「さっきマキナさんが言った通り」
小鴨 チカ
「マキナさんが信じられるのはぼくだけで、ぼくが信じられるのもマキナさんだけだ」
ティモフェイ
「ああ」
ティモフェイ
「それでいい」
ティモフェイ
「……きみたちのその在り方は、俺にはむしろ好ましい」
トイ
「………そっか」
マキナ
「それはど~も~」
ティモフェイ
「そして」
トイ
「じゃあごめん、ヘンなこと言って…」
ティモフェイ
トイトロールをちらと見た後に、改めて二人に向き直り。
ティモフェイ
目を眇めた。
ティモフェイ
「同時に、痛ましくも思う」
マキナ
「…………」眉をひそめる。
小鴨 チカ
「なぜ」
ティモフェイ
「きみたちが信頼に至るまでに」
ティモフェイ
「通り過ぐ必要のあった凄惨が、俺には心苦しい」
ティモフェイ
「救世主などと」
ティモフェイ
「この世界に招かれることがなければ、負わずに済んだ疵もあろうに」
小鴨 チカ
「……今更だろ。みんな一緒だ」
小鴨 チカ
この短い時間に、なんど世界を呪った事か。
マキナ
「……過去は覆らない」
マキナ
「そうでしょう」
ティモフェイ
「そうだ」
ティモフェイ
「きみが負わされた疵も」
マキナ
「招かれなければなんて何の意味もない話ですよ」
ティモフェイ
「なかったことには、ならない」
マキナ
「……」
小鴨 チカ
「む……」
マキナ
テーブルの下、上着の裾を握る。
トイ
だから新たな救世主が招かれないよう世界を救うのに、と思っている。が…
ティモフェイ
この男が二回戦で醜態を晒すさまを彼らが見たように、
トイ
口は挟まない。
ティモフェイ
彼女が陵辱されるさまも、当然、この男は見ている。
マキナ
その服の下には未だ、コインが何枚増えようが消えない傷がある。
ティモフェイ
「あれは」
ティモフェイ
「ああいった惨劇は、堕落の国がこのようにある限り」
ティモフェイ
「救世主と救世主が戦わなければならない限り」
ティモフェイ
「飢えや貧困に人々が苦しむ限りは、頻繁に起こりうることになろう」
ティモフェイ
彼女が抉られた疵。
ティモフェイ
破壊を。
ティモフェイ
心を抉ることを目的とした、徹底した暴力。
マキナ
「…………」
マキナ
「……心苦しいって本当に思うなら、黙ってもらえます?」
ティモフェイ
この世界はそれを一つの手段として許容する。
ティモフェイ
世界が認める限りは、それが横行する。
ティモフェイ
人々の中の日常として。
ティモフェイ
「過去は覆らない」
ティモフェイ
繰り返す。
ティモフェイ
「だが」
ティモフェイ
「将来に起こる被害を減らすことは、できる」
マキナ
「……それが何?」
マキナ
「マキナたちに関係ありますか?」
ティモフェイ
「ないな」
マキナ
「……あなた達は勝手にそれを目指せばいい」
マキナ
「マキナたちには、関係ない」
ティモフェイ
「……目指してみせるよ」
ティモフェイ
「俺の、目的のために」
ティモフェイ
そしてそれは、
ティモフェイ
その救済が、マキナの傷痕を癒やすことはないのだ。
ティモフェイ
*マキナの心の疵『疵痕』を抉ります。猟奇で。
小鴨 チカ
*横槍を入れるが?
マキナ
がんばれチカ!
小鴨 チカ
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
マキナ
えらい
小鴨 チカ
2d6+4=>7 判定:才覚
DiceBot : (2D6+4>=7) > 5[3,2]+4 > 9 > 成功
小鴨 チカ
1d
DiceBot : (1D6) > 3
メイド6
では判定を。ティーセットはお使いですか?
ティモフェイ
使います
[ ティモフェイ ] ティーセット : 1 → 0
ティモフェイ
2D6+3+2-2>=7 猟奇で判定
DiceBot : (2D6+3+2-2>=7) > 8[4,4]+3+2-2 > 11 > 成功
[ 小鴨 チカ ] HP : 17 → 16
[ マキナ ] 傷痕 : 0 → -1
メイド6
修正は-3ですが、成功には変わりありませんね。
ティモフェイ
本当だ 失礼しました
メイド6
ではなんか良い感じにえぐってください。
小鴨 チカ
「こら。セクハラだぞ」
トイ
「セクハラはだめだぞ!」
ティモフェイ
両側から責められてちょっと困った顔をします。
ティモフェイ
するなよ……
マキナ
「…………」
マキナ
「最悪ですよ、あなた……」
マキナ
「ほんっとにムカつく……」
ティモフェイ
「ああ」
ティモフェイ
「俺はきみ個人を見ていない」
マキナ
「ええ、ええ、そうでしょうね!」
ティモフェイ
「きみを通して、きみと同じような目に遭うかもしれない、将来の犠牲をのみ見つめている」
ティモフェイ
「それを防ぎたいとは思えど」
マキナ
「その人たちだって個人ですよ」
ティモフェイ
「きみの過去に負った疵を癒やすことなど、考えていない」
マキナ
「本当にご自分の目的以外どうでもいいんだなってよく分かりました!」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
「きみも」
ティモフェイ
「きみも、そうだろう?」
マキナ
「そうですよ」
マキナ
「マキナは最初からずっとそうです」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
「本当に?」
マキナ
「そうじゃなく見えますか?」
ティモフェイ
「自分以外の誰がああいう目に遭っても構わないと」
ティモフェイ
「きみはそう思っている?」
マキナ
「…………」
マキナ
「マキナとチカくん以外はどうでもいいですよ」
マキナ
「何度も言うように、マキナたちには関係ないことです」
マキナ
「どうでもいいと思わないあなた方がどうにかすればいいでしょう?」
ティモフェイ
「……ああ」
ティモフェイ
息をつく。
ティモフェイ
「だから」
ティモフェイ
「だから、きみはあのように襲われたのか」
マキナ
「……っ」
ティモフェイ
「目敏い女だった」
マキナ
「……ねぇ、本当に心苦しいと思ってます?」
ティモフェイ
無視をする。
ティモフェイ
「きみが受けた仕打ちは理不尽なものだが」
ティモフェイ
「適切な暴力だった」
マキナ
「……黙って」
ティモフェイ
「勝利を目指すための手段として」
トイ
トイは悟った…
ティモフェイ
「この上なく効率的な陵辱だったろう」
トイ
これ…慰めているのだ…
トイ
たぶん…!
マキナ
「…………」
ティモフェイ
「……『悦べ』か」
ティモフェイ
「悪趣味な言い回しとは、思ったがね」
マキナ
「っ、」
マキナ
その言葉に反射的に身体が強ばる。
マキナ
「黙っ、て」
ティモフェイ
「その疵を抱えて」
ティモフェイ
「元の世界で生きていくのか?」
マキナ
「ほんっとに最悪……」
マキナ
「…………」
ティモフェイ
「きみたち、口ぶりを聞くに、随分と平和な――」
ティモフェイ
「…………」
トイ
やさしさなんだ…!
トイ
たぶん……!
マキナ
震える手が、ますます強く服を握る。
ティモフェイ
「…………」
マキナ
「興味も、ないくせに……」
ティモフェイ
途中、我に返ったように口を噤み。
マキナ
「どうでもいいくせに、簡単に言わないで!」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
「すまない」
ティモフェイ
「言い過ぎた」
マキナ
「……最悪」
ティモフェイ
「返す言葉もない」
マキナ
「あなたが救った後の世界なんか、きっとろくでもない」
マキナ
「絶対棄権なんかしない……!」
ティモフェイ
「…………」
メイド6
「お茶のおかわりは、いかがですか?」
メイド6
マキナに問う。
マキナ
「その疵を抱えて生きていくのか?」
マキナ
「よくそんなことが言えますよねぇ!」
マキナ
「どうでもいいくせに!」
マキナ
「そんなこと、マキナたちが考えてないと思った!?」
マキナ
「いえ、結構です!」
マキナ
メイドの勧めを断って。
マキナ
「帰りましょう、チカくん」
ティモフェイ
「…………」
トイ
ケンカになっちゃった…
トイ
と思っている。
小鴨 チカ
「うん」
小鴨 チカ
「悪いね。そういう事なんで」
マキナ
乱暴に席を立つ。
ティモフェイ
「いいや」
ティモフェイ
「気にするな」
小鴨 チカ
「無神経なのか、狙ってやったのか、どっちだ?」
マキナ
「……ねぇ、あなたの相方最悪ですよ」トイを見る。
ティモフェイ
「…………」
マキナ
「こんな人に本当に世界を救わせるつもりですか?」
トイ
「わかりづらいけど、今の、たぶんフォローだから…」
トイ
「こいつなりの……」
マキナ
「あっそ」
トイ
「いやむかつくのは解る!おこるのは解るんだけど」
メイド6
小さくため息をつく。
マキナ
「言ってることが最悪なのに変わりないですよ」
トイ
「デリカシーがへんなんだよな!」
マキナ
「そんな人に世界が救えるんですか?」
トイ
「あ、なぐっていいよ!」
マキナ
「ま、マキナたちには関係ないですね」
トイ
「こいつ殴っていいから…」
マキナ
「結構です」
マキナ
「それでは失礼」
トイ
そっか・・・
マキナ
踵を返す。
小鴨 チカ
「じゃ、ぼくも……」
小鴨 チカ
後をついていこう。
ティモフェイ
冷めた紅茶を啜りながら、その背を見送る。
マキナ
『その疵を抱えて生きていくのか?』
マキナ
そんなの、何度も何度も自問したこと。
マキナ
何度も繰り返し自問して、その度に不安で、恐ろしくて。
マキナ
せめて決戦の間は眠らせておくはずだった不安が首をもたげる。
マキナ
考える度に出る答えは同じ。
マキナ
以前のようになど、生きられるはずがない。
マキナ
心についた疵は消えない。
マキナ
……だけど、チカがいる。
マキナ
チカがいるから、きっと。
マキナ
きっと、大丈夫なんだ。
メイド6

第2シーン:チカ

メイド6
*お茶会 第1ラウンド チカ
小鴨 チカ
客室の椅子に座る。
小鴨 チカ
「えーと、お茶と、軽くお菓子とかお願いします」
マキナ
「…………」
マキナ
テーブルに肘をついて黙り込んでいる。
メイド8
「かしこまりました」
小鴨 チカ
こういう茶菓子とかも、たぶん外だと貴重なモノなんだよな。
メイド8
「口当たりの良いさっぱりしたお茶にしましょうね」
メイド8
胸くそが悪かったので。
小鴨 チカ
いっつも誰かしらが中座したりしてるので、なんだか申し訳ない。
マキナ
悪かったねえ……。
小鴨 チカ
お茶会ってどうやるんだ?あれでいいのか、お茶会の作法。あれか?
マキナ
「……あの人」口を開く。
マキナ
「マジで最っ悪……」
小鴨 チカ
「…………」
小鴨 チカ
「あれは、ないな。さすがにぼくでもわかる」
マキナ
「棄権なんかしないでよかった」
マキナ
「ムカつく~~~~~」
メイド8
スライスしたシュトーレンに、紅茶はキャンディ、輪切りのレモンを浮かべて。
マキナ
足をじたばたと揺らす。
小鴨 チカ
「マキナさんさ」
マキナ
「……ん」
マキナ
ぴた。
小鴨 チカ
「ぼくが疵抱えて一緒に来てほしい、って言ったせいで辛い想いとかは……してない?」
マキナ
「……つらい思いとか」
マキナ
「するなら、この先じゃない?」
マキナ
強がりも誤魔化しもせず、素直にそう告げる。
小鴨 チカ
「……ありがとうございます、おいしいです」菓子パンをつまむ。紅茶を飲むと、冷えた体にゆっくり染み渡る。
小鴨 チカ
「……あのさ」
マキナ
「……うん」
小鴨 チカ
「なんでぼくが、マキナさんに“疵抱えて”一緒に来てって言ったのか……伝えてなかったよね」
マキナ
「……お互いを縛るためじゃないの?」
マキナ
「マキナにはチカくんだけ」
マキナ
「チカくんにもマキナだけ」
小鴨 チカ
「……そう」
小鴨 チカ
「その傷のこと、ぼく……」
小鴨 チカ
「都合よく、扱おうとしてた」
マキナ
「そうだね」
小鴨 チカ
「弱ったマキナさんを、自信を失ったマキナさんを、ぼくに縋らせるのに、すごく都合がよかった」
マキナ
「うん」
マキナ
「でも、それでいいよ」
マキナ
「チカくんがそうしたいなら」
小鴨 チカ
「……マキナさんからしたら、疵は無い方がいいんじゃないの?」
マキナ
「……そりゃそうだよ」
小鴨 チカ
「……ぼくたちの願いも、ひとつ残ってるよね」
マキナ
「……」
マキナ
「……そうだね」
小鴨 チカ
「なんで、言い出さなかった?」
小鴨 チカ
それを言うならぼくもだ。
小鴨 チカ
ああならなかったら、自分から言うつもりはなかった。
小鴨 チカ
だから、今更になってこんな話をしてる。
マキナ
「……チカくんが、疵ごとって言ったから」
小鴨 チカ
「……うん」
小鴨 チカ
「そう思ってほしくて、そう縛り付けようとして言った」
小鴨 チカ
「でも…………いざ掘り返されただけで……」
小鴨 チカ
「マキナさん、めちゃくちゃ傷付いて」
マキナ
「…………」
小鴨 チカ
「……だから、マキナさんは本当は嫌なのに我慢してないかなって」
マキナ
「……ほんとは」
マキナ
「ほんとはね」
小鴨 チカ
「……うん」
マキナ
「勝てたら、黙って傷治してもらおっかなって」
マキナ
「……そう悩んだりもしてました」
小鴨 チカ
「別に……責めないのに」
マキナ
息をつく。
マキナ
「でもチカくんはそうじゃない方がよかったんでしょ?」
小鴨 チカ
「………………それは」
マキナ
「だから、チカくんが望むならそれでいいかなって思って」
マキナ
「でも、やっぱり治したいのもあって」
マキナ
「……どうするか、答えは出てないの」
小鴨 チカ
「治したい傷を治せる唯一のタイミングで、あえて放置して」
小鴨 チカ
「帰ったら後悔すると思う」
小鴨 チカ
「さっきお茶会でさ、棄権の話したじゃん」
マキナ
「……ん」
小鴨 チカ
「で、ぼくたちはお互いしか信じられないから、って辞退したよね」
マキナ
頷く。
小鴨 チカ
「あのとき思ったんだ。理屈じゃなくて感情で動いたなって」
マキナ
「……そうだね」
小鴨 チカ
「あの人たちが嘘をついてないことに賭けるのは、多分そんなに悪い賭けではなくて……」
マキナ
「本気っぽくはあった」
小鴨 チカ
「だけど、信じたいものを信じて、ああなった」
小鴨 チカ
「……あそこで気付いたんだよ」
小鴨 チカ
「あ、ぼく、マキナさんのことちゃんと信じられてんじゃん、って」
マキナ
「……チカくん」
小鴨 チカ
「勘違いだって言ったりとか、逃げられないように予防線張ったりだとか色々したけど」
小鴨 チカ
「いや、フツーに一緒に生きてけるんじゃね?って」
マキナ
「普通、に……」
マキナ
「……依存じゃなくても?」
小鴨 チカ
「ま、この経歴が普通ではないので普通が何かはちょっとよくわからんし……トラウマを舐め合いたいのは間違いないんですけど」
小鴨 チカ
「少なくともわざわざ傷残して辛い思いさせるのは違うなって」
マキナ
「……私ね」
マキナ
「治すか治さないか悩んでたのは」
マキナ
「証拠がほしかったの」
マキナ
「私がチカくんを裏切らないって」
小鴨 チカ
「! ……」
小鴨 チカ
「ぼくと、同じように……?」
マキナ
「傷痕がないと、そう示すものがないでしょう?」
小鴨 チカ
「……」
小鴨 チカ
同じだ。ぼくもそう考えて……
マキナ
「口ではいくらでも約束できる……」
マキナ
「だから」
マキナ
「でも」
マキナ
「証拠がなくても、チカくんは」
マキナ
「マキナを信じてくれますか?」
小鴨 チカ
「ぼくは……」
小鴨 チカ
*心の疵「小鴨チカ」を舐めます
ティモフェイ
*横槍をします
ティモフェイ
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ティモフェイ
2D6+2>=7
DiceBot : (2D6+2>=7) > 8[4,4]+2 > 10 > 成功
ティモフェイ
1d6
DiceBot : (1D6) > 3
ティモフェイ
*ヤリイカエリートを使用します
[ ティモフェイ ] ヤリイカエリート : 1 → 0
メイド8
-6つきますね。ティーセットはつかいますか?
小鴨 チカ
*ティーセットを使用
[ マキナ ] ティーセット : 2 → 1
小鴨 チカ
2d6+4+2-6=>7 判定:才覚
DiceBot : (2D6+4+2-6>=7) > 9[6,3]+4+2-6 > 9 > 成功
メイド8
成功でございます。
[ ティモフェイ ] HP : 22 → 21
[ マキナ ] 小鴨チカ : 0 → 1
マキナ
「……」チカの返事を待っている。
小鴨 チカ
「信じるよ。マキナさんを」
小鴨 チカ
「だってマキナさんぼくのこと大好きじゃん?」
マキナ
「……な」
マキナ
「あ」
マキナ
「うぅ…………」
マキナ
顔を伏せてあーだのうーだの唸る。
小鴨 チカ
「なんだよー。そういう意味の質問でしょ、元々」
マキナ
「…………そう、ですけどもぉ」
マキナ
小声。
マキナ
「……ほんとに」
マキナ
「ほんとに信じてくれる?」
マキナ
「……いいの?」
小鴨 チカ
「おうよ」
マキナ
顔を伏せたまま、ぼそぼそと問いかけて。
マキナ
「…………」
マキナ
また何事か抗弁しようとして、やめて。
マキナ
「……ありがとう」
小鴨 チカ
「ん。もう大丈夫?」
マキナ
顔を上げる。
マキナ
チカの目を見る。
マキナ
「……うん」
マキナ
「チカくんが私を信じてくれるなら」
マキナ
「チカくんがいてくれるなら」
マキナ
「私は、大丈夫」
小鴨 チカ
「ん」
小鴨 チカ
はー、かわいいなあ。めっちゃ幸せかもしれん。
小鴨 チカ
けど、「チカくんがいてくれるなら」を守るためには、まだ仕事が残ってんだなあ。
メイド8

第3シーン:マキナ

メイド8
*お茶会 第1ラウンド マキナ
マキナ
チカと一緒に、屋敷の中を歩く。
マキナ
時折、先程見たような幻とすれ違う。
マキナ
館の記憶、なんだとか。

記憶があるきまわっている。
マキナ
ただ動画が再生されているようなもので、向こうから
マキナ
あるいはこちらから
マキナ
干渉しあうことはない。
マキナ
……こんなものになりたくないなあ。
小鴨 チカ
……さすがに慣れてきたけども、まあ見るたび微妙にテンション下がるよな。
マキナ
歩き回る内に、やがてある場所にたどり着く。
マキナ
温室──の、ように思えるが。
マキナ
採り入れる日光はなく、咲き誇る花もなく。
マキナ
「なんでもあるのに花はないんだねぇ」
小鴨 チカ
「温室かあ」
小鴨 チカ
これ温室の知識なかったら何の空間だかわかんねーぞ。
マキナ
辺りを見渡す。
マキナ
温室と言うにはあまりに寂しい場所だが、そう呼ぶほかなく。
小鴨 チカ
「変な場所」
マキナ
「まあガラス張りのものがまともな形であるだけ」
マキナ
「この世界ではやっぱりいい方だけど」
マキナ
こんこんと、ガラスを叩いている。
小鴨 チカ
「変な館だよな。この世界では要らないはずの施設があって、しかもそれをわざわざ維持してさ」
マキナ
「そうだねぇ」
マキナ
「……チカくんは、花って好き?」
小鴨 チカ
「んーどうだろ。あんま詳しくないや」
マキナ
「マキナも詳しくないよ」
マキナ
「でも見るのは結構好き」
マキナ
「もらうと困る」
小鴨 チカ
「あ~、わかる」
小鴨 チカ
もらった事は……ねーけども。
小鴨 チカ
置き場所とか維持とか大変そうだよなあ。枯らしたらめっちゃ凹みそうだし。
マキナ
「貰った時はきれいだけど枯れちゃうからなあ」
小鴨 チカ
「昔ちっちゃな鉢のサボテン枯らしたときも相当凹んだもん」
マキナ
「悲しい~」
マキナ
「まあそういうわけで、花に特別思い入れがあるってわけじゃないんだけどさ」
マキナ
「多分、帰って花を見たら結構感動したりして」
小鴨 チカ
「……あ」
マキナ
「半年ぶりに見るからさ~」
小鴨 チカ
「それは……そうだろうなあ」
マキナ
「あ、さっきも見たけど」
マキナ
「花かんむり」
マキナ
「あれ本物かなぁ?」
マキナ
「まぁいいや」
マキナ
「あのね」
小鴨 チカ
「あ、どうだろうね。考えもしなかった」
マキナ
「外の話しようよ」
小鴨 チカ
そういえばそうだな。
マキナ
「帰ったらしたいこととか」
マキナ
「帰るぞっていうのが、まずいちばんだから」
マキナ
「あんまりその先の話とかしてないじゃん?」
小鴨 チカ
「……まずはめっちゃ学校休んでるのとか、家への言い訳とか、めんどくさそうだなあ」
小鴨 チカ
「アニメがリアタイで見れなかったから、配信サービスで追いかける事になるしー」
マキナ
「家への言い訳はほんとにねぇ」
マキナ
「あ、帰ったら100年くらい経ってたりして」
マキナ
「そしたらどうしようか?」
小鴨 チカ
「知り合い全員死んでるやつじゃん……」
マキナ
「100年経ってたらねえ」
小鴨 チカ
「マキナさん、元の世界に大事な人とかいる?」
マキナ
「大事な人かぁ……」
マキナ
「家族はいるよ」
マキナ
「弟がいる……ってのもちょっと言ったっけ」
小鴨 チカ
「仲はよかった?」
マキナ
「普通だと思うよ」
マキナ
「放任気味ではあったかな」
小鴨 チカ
「うちと似てる」
マキナ
「チカくんとこもかぁ」
マキナ
「……でもまあ、時間の流れが一緒でもマキナの場合は半年か」
マキナ
「さすがに心配されてるだろうな」
マキナ
「……でもそれくらいかなぁ」
マキナ
「家族は家族だから気になるけど……大事な人ってのはちょっと違うかも」
小鴨 チカ
「あー」
小鴨 チカ
「親しい友達とか恋人とかも居なかった?」
マキナ
「いたよ」
マキナ
「でも、いなくても生きていける」
小鴨 チカ
「えっどっち」
小鴨 チカ
「どっちが!?」
マキナ
「両方~」
小鴨 チカ
「ひえ~~!!!」
マキナ
「彼氏いないわけないじゃん」
小鴨 チカ
「やめろ~~~~~」
マキナ
「聞きたいなら話してあげるけど~?」
小鴨 チカ
「ううっ、聞きたい……聞きたくない……」
マキナ
「どっちなの……」
マキナ
「まあ、でもね」
マキナ
「チカくんだけだよ」
マキナ
「信じようって思ったのは」
小鴨 チカ
「…………」
マキナ
「友達も、彼氏も」
マキナ
「その時は仲良くても」
マキナ
「いつか捨てるかもしれないし、捨てられるかもしれない」
マキナ
「そういう人たちだった」
マキナ
「チカくんはそうじゃない」
マキナ
「私はチカくんを信じたいし」
マキナ
「信じるって、言ってくれるのに」
マキナ
「応えたいと思う」
小鴨 チカ
「……………うん」
小鴨 チカ
そうだよな。小学校とか中学校とか仲良くても、そのあと高校大学まで続くかなんて、あんまり考えない。
小鴨 チカ
そのあとも続かないと困る、って人は、ぼくも初めてかも。
マキナ
「……チカくんだけ、だよ」
マキナ
*チカの『槇名優子』を舐めます 判定は愛で
メイド8
横槍はありますか?
ティモフェイ
*横槍をします
ティモフェイ
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
マキナ
ティモフェイ~~~~!
ティモフェイ
2D6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
ティモフェイ
1d6
DiceBot : (1D6) > 6
[ ティモフェイ ] HP : 21 → 20
マキナ
2d6+3-6>=7
DiceBot : (2D6+3-6>=7) > 6[4,2]+3-6 > 3 > 失敗
メイド8
失敗です。
マキナ
来いティモフェイ!
ティモフェイ
じゃあ行きます。
ティモフェイ
そこで温室の扉が開きます。
ティモフェイ
扉の開く音を消しもしない。
ティモフェイ
無造作に扉を開けて足を踏み入れる、
マキナ
そちらを見やる。
ティモフェイ
敵対しているはずの救世主。
ティモフェイ
マキナにちらと視線を向け、
マキナ
その姿を認めれば、不機嫌を隠しもせず。
ティモフェイ
「先程は、……」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
途中で口を噤んだ。
マキナ
「……は?」
マキナ
「なんですか?」
マキナ
「先程は、なに?」
ティモフェイ
「いや」
ティモフェイ
「これは、詫びるほうが失礼だったな」
小鴨 チカ
うわー。
マキナ
「……そもそも失礼なんですよ」
マキナ
「そんなこと言いに来たんですか?」
ティモフェイ
「いいや」
マキナ
「しかも言おうとしてから気づいたんですか?」
マキナ
「じゃあ何」
ティモフェイ
「トイトロールが、準備をしている」
マキナ
「準備?」
ティモフェイ
「春誕節、という」
ティモフェイ
「この国にはない祝い事に向けた、パーティの準備だ」
ティモフェイ
「きみたちとメイドを招きたがっている」
マキナ
「はぁ」
マキナ
「そうですか」
マキナ
チカを見る。
小鴨 チカ
「何するの?」
ティモフェイ
「しきたりとしては」
ティモフェイ
「樅の木を飾り、特別な食事を摂り、……」
ティモフェイ
「……贈り物の交換を、する」
ティモフェイ
かなり言いづらそうに口添えて。
小鴨 チカ
「……手ぶらだけど?」
ティモフェイ
「まあ、適当な品でよいだろう」
ティモフェイ
「メイドに見繕わせても構わん」
ティモフェイ
「ああ」
ティモフェイ
「5号室の者も呼ぶと言っていたな」
小鴨 チカ
「なぬ」
マキナ
「ふーん……」
小鴨 チカ
マキナさんの方を見つめ返す。
小鴨 チカ
どうなんこれ。
ティモフェイ
「……まあ、興味があれば来てくれ」
ティモフェイ
「俺の方に無理強いするつもりはない」
マキナ
どうしようか、と首を傾げる。
ティモフェイ
言い残して、背を向けます。
ティモフェイ
返事を待たずに温室の扉を締める。
マキナ
「……行っちゃった」
小鴨 チカ
「行った……」
マキナ
言いたいことだけ言って帰ったな……。
マキナ
「……行ってみる?」
マキナ
「あの人、マジで最悪で顔も見たくないけど」
小鴨 チカ
ひどい言われようだけども、まあマキナさんからしたらそうだよな。
マキナ
「でも、逃げ回っててもどうしようもないし」
小鴨 チカ
「だね。行ってみるか」
マキナ
「結局招待状もあるからね」
マキナ
「行くか~~」
小鴨 チカ
まあ招待状の強制招集よりは感じのいい誘い方だったしな……。
マキナ
元々の感じが最悪なんだよ!
小鴨 チカ
「あ、プレゼント要るんだっけ」
マキナ
「……って言ってたね」
小鴨 チカ
「身に着けてるものぐらいしかないけどな……」
マキナ
「なんか、あれだね」
マキナ
「クリスマスみたい」
小鴨 チカ
「だね」
小鴨 チカ
モミの木って言ってたしな。雪国だしな。マジであんなイメージで来そう。
マキナ
そういえば時期もちょうどそのくらいになるだろうか。
マキナ
「……はぁ、一回部屋に戻って準備しようか」
マキナ
ため息をついて。
小鴨 チカ
「横槍が入ったね」
マキナ
「あの人の顔見るとテンション下がる……」
小鴨 チカ
「五号室の人は?会ったんでしょ?」
マキナ
未来の展望を話す前に、まずは目の前の裁判と対戦相手ということか。
マキナ
「男の人の方は挨拶程度だけどね」
マキナ
「……まぁ、あの二人もいるなら結構マシかな」
小鴨 チカ
「主催者でしょ?好きになれるか自信ないなあ」
マキナ
「別にならなくていいよ」
マキナ
「マキナがいるでしょ」
小鴨 チカ
「確かに」
小鴨 チカ
まあでも、ギスギスしないように気を付けよう。
小鴨 チカ
しかしデスゲームのお茶会でプレゼント交換とは。
小鴨 チカ
こんな事もあるんだなあ。
メイド8

第4シーン:トイ

メイド6
*お茶会 第1ラウンド トイ
トイ
雪降る正餐室。
トイ
大きなテーブルに椅子が並ぶ。
トイ
「使用人さん使用人さーん」
トイ
「料理はー?」
メイド6
「いまお持ちいたしますからね」
トイ
「はやく!みんな来ちまう!」
メイド6
「大丈夫ですよ。トイ様は主賓ですから、ゆっくりお寛ぎになってお待ちください」
ティモフェイ
「早く来た者は座らせておけばよい」
トイ
「そうはいかねーよ!」
トイ
飾りを両手に持ってあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
メイド6
長く大きなテーブルの、いわゆるお誕生日席の椅子を引く。
メイド6
「どうぞこちらに」
トイ
正餐室には鉢植えのモミの木が用意され。
トイ
「飾りつけ~飾りつけは…」
トイ
「みんなでやればいいか!」
トイ
お誕生日席的な所へ誘導される。
トイ
「ここがオレの席?」
ティモフェイ
「ああ」
メイド6
「あなた様が開いた会でございますからね」
ティモフェイ
「きみはそこで、どっしり構えていればよいのではないか」
トイ
わーい!
トイ
「どっしり…」
トイ
「こう!?」
トイ
ドン!テーブルの上に足を乗せる!
ティモフェイ
「それは行儀が悪いな」
メイド6
「それでは、そうですね。まずはみんなで乾杯してから、ツリーに飾り付けをいたしましょう。それから料理をお持ち致しますので」
ティモフェイ
「脚は下ろして、揃えないでも構わない」
メイド6
「それなら全部お楽しみ頂けるかと存じます」
トイ
「冗談だよ!」
ティモフェイ
「背筋は伸ばしたほうがいい」
ティモフェイ
「……そうか」
トイ
「えーと…」
トイ
足はおろして、背筋を伸ばす。
トイ
「こうか」
メイド6
メイドは大忙しで、4人くらいに分身しているようにすら見える。
ティモフェイ
「ああ」
ティモフェイ
「さまになっている」
トイ
メイドの段取りにうなずく。
トイ
ちょっと得意げ。
メイド6
「それでは、お呼び致しましょう」
ティモフェイ
「頼む」
トイ
うなずく。
ティモフェイ
こちらはまだ着席せず、トイトロールの傍に控える。
メイド6
6号室のメイドが出て行く。
メイド6
それからしばらくして。
メイド6
正餐室のドアがノックされる。
メイド6
「お客様がいらっしゃいました」
ティモフェイ
視線をそちらへと。
メイド6
「トイ様、よろしいでしょうか」
トイ
「よし、いいぜ!」
メイド6
重たい扉が開く。
メイド6
「それではこちらへどうぞ、チカ様、マキナ様、そして名も無きメイド様」
小鴨 チカ
「ども~……」
マキナ
チカと並んで、部屋の中を覗く。
ティモフェイ
二人の来訪に、少し表情を緩めた。
トイ
部屋の中は、まさにいわゆる…クリスマス。
マキナ
見回して、
マキナ
「……ほんとにクリスマスみたい」
小鴨 チカ
「ね」
メイド6
元々の豪奢な部屋の調度に対しては、いささか賑やかすぎる飾り付け。
ティモフェイ
「クリスマス」首を傾ぐ。
メイド6
しかしそれこそがより、パーティーの色を強めていた。
マキナ
中でも一際目が行くのはやはり、どんと置かれた樅の木の鉢植え。
メイド6
しかし樅の木にはまだ、飾り付けはなされていない。
小鴨 チカ
「地元の祝祭と似てるなって話してたの」
ティモフェイ
「へえ」
ティモフェイ
「数奇なことだ」
マキナ
チカが説明してくれたので、それ以上は何も言わなかった。
メイド6
「まずはご着席頂ければ幸いです。お飲み物をお持ち致しますが、いかがなさいますか?」
メイド6
「伝統的な蒸留酒がございますが、お二人はあまり、お酒は嗜まないと伺っております」
トイ
ふふん。
主賓は行儀よく座っている。
マキナ
促されて席に向かいつつ。
小鴨 チカ
「ジンジャーエールとかあります?」
トイ
「良いチョイスだな~」
メイド6
「ございます」
マキナ
「じゃあマキナもそれでお願いします」
トイ
「ショウガは春誕節につきものだ!」
ティモフェイ
「身体が温まるからな」
トイ
ジンジャーブレッドとかね。
小鴨 チカ
……この飲み物といい……ところどころ、こっちの文化と交差するから不思議だ。
トイ
「なるほどそういうイミがあったのか…」
ティモフェイ
「スパイスも含めて、そうだな」
ティモフェイ
決戦を明日に控えているとは思えないような、他愛ない会話。
メイド6
「あなたは?」
マキナ
そもそもさっきのお茶会での話などもすっかり忘れていそうな顔。
メイド6
名も無きメイドに尋ねる。
マキナ
いや、忘れたわけではないのだろうが。
マキナ
せっかくのクリスマス(っぽいお祭り)だから、あの人がいなければもう少し楽しめるだろうにな~。
メイド8
「それでは私もジンジャーエールをいただきましょうか」
ティモフェイ
まあその視線など当然我関せずに扉の方を見ています。
マキナ
ムカつくな~
トイ
「ティモフェイは?何飲むの」
ティモフェイ
「しきたりに従って蒸留酒にしておこう」
ティモフェイ
「きみはどうする」
トイ
「ってさ~!」使用人に。
トイ
「オレは…サングリア!」
メイド6
「かしこまりました」
メイド5
仮面を取り去ったメイドが祝祭に彩られた部屋の扉をくぐる。
後ろに5号室の救世主だったふたりを連れて。
トイ
「前作ったのと同じ奴にしてくれよ!」
トイ
メイド6に。
トイ
「あっきたきた!」
マキナ
「……」
メイド6
「甘~くしておきますね」
小鴨 チカ
「お」
トイ
わかってる~!って感じで両手で指差し。
ティモフェイ
仮面を外したメイドの姿に、眉を上げます。
シャルル
5号室のメイドに伴われ、祝祭の場に足を踏み入れる。
トイ
仮面が外れてる!?
メイド8
「……」
マキナ
仮面取れるんだ……。
アレクシア
シャルルとほぼ同じくして、しかしこちらは、やや戸惑ったふうに。
シャルル
「どうも、トイトロール様。お招きありがとうございます。」
トイ
「来たな!下僕ども」
ティモフェイ
「急な呼び出しで面食らったろう」
ティモフェイ
「すまなかったな」
マキナ
「こんばんは」
アレクシア
短く息をつき。
シャルル
「はは、流石に呼ばれるとは思ってなかったけ。」
アレクシア
「……こんばんは」
マキナ
「”また”会えましたね」と、アレクシアを見て。
メイド5
トイトロールの下僕たるふたりに倣って頭を下げる。
ティモフェイ
「人が多い方が楽しいと譲らなくてな」トイトロールを示し。
シャルル
「ティモフェイさんに、マキナさん。あと……チカさん、か。」
シャルル
「シャルルだ。どうも。」
小鴨 チカ
「……どーも」
トイ
「春誕節!」
トイ
「春誕節だぜ!」
トイ
「大勢よんだ方がたのしいから呼べるかぎり呼んだ!」
マキナ
ムカつく人間の割合が下がったのでやや雰囲気が和らぐ。
メイド6
「席はこちらでございます。どうぞおかけになってください」
アレクシア
はしゃぐトイトロールを横目に見ながら、マキナに微笑んで。
小鴨 チカ
この人たちが、儀式をな……。
アレクシア
示された場所に、静かに着席する。
シャルル
促されるままに席へ。
メイド6
「お飲み物を伺っております。伝統的な蒸留酒の用意がございますが、いささか強いものでして」
メイド5
自分に用意された席に、戸惑いながらも座る。
シャルル
「じゃあ、俺はそれで。アレクシアは?」
アレクシア
「……強いものは、遠慮します。何か、軽いものを」
ティモフェイ
メイド6以外が着席したのを認めて、音もなく椅子を引く。
ティモフェイ
マントの裾を押さえながら腰を下ろした。
メイド5
「……お任せ、いたします」
メイド6
「かしこまりました」
トイ
メイド5さんが持成されているのを見てなんだかおお~、と思っている。
トイ
「シャルル、アレクシア」
トイ
「さっき見てた?中庭」
シャルル
「ああ、見てた。」
アレクシア
「……ええ」
トイ
「お前らの仕事の出来栄えどーよ!」
トイ
衣裳。
アレクシア
「……あなたが気に入ったなら、よかった」
シャルル
「綺麗だったさ。二階からでもはっきりと見えた。」
トイ
イエーイ!
ティモフェイ
「世話をかけた」
ティモフェイ
ねぎらうように二人に。
メイド6
飲み物を用意する。トイにはサングリア、ティモフェイとシャルルには蒸留酒を。チカとマキナとメイドにはジンジャーエール。アレクシアにはベリー仕立てのカクテルを。そして5号室のメイドには赤ワイン。
トイ
「おっと 揃ったよーだな」
シャルル
「アンタも様になってたよ。」
シャルル
と、ティモフェイに。
ティモフェイ
「……そうか」
マキナ
「お二人はあちら側ですか~?」
ティモフェイ
ややはにかむように首をすくめた。
アレクシア
「…………」 苦笑する。
マキナ
「マキナたちを応援してはくださらない?」
マキナ
「別にいいですけど~」
シャルル
「すまんね、所有物なもので。」
シャルル
はは、と笑って。
マキナ
「女子会した仲なのにな~」
トイ
「それじゃ主賓様がカンパイの音頭でも」
マキナ
マキナは女子会をした相手を見殺しにしたのだが。
アレクシア
「…………」 言葉はない。ただ深まる、淡い苦笑。
トイ
椅子を引いて立ち上がる。
小鴨 チカ
「…………」
トイ
グラスを構えて。
トイ
「ほら!のみもの全員もて!」
メイド6
6号室のメイドが手にしているのは、トイトロールと同じサングリア。フルーツがたっぷり、花の香りに、蜂蜜の。
マキナ
本当に応援されたかったわけでもないので、それ以上は口をつぐんで
マキナ
供されたグラスを手に取る。
ティモフェイ
言葉選びに少々疑問をいだきましたが黙っておきます。
シャルル
グラスを手に。
アレクシア
細いグラスを手にする。
小鴨 チカ
まあ、持つか。
ティモフェイ
手袋を外した手で、蒸留酒のグラスを取る。
メイド5
赤ワインのグラスをぎこちなく手に取る。
この細いところを持てばいいのだろうか。
トイ
「え~~~っと…」
トイ
グラスを持ったままチカとマキナの方を向き。
トイ
「来てくれてよかった。さっきはごめん」
トイ
「良い事だとおもったけど…困らせたみたいだったし」
トイ
「シンプルに敵同士、」
トイ
「シンプルに裁判!」
トイ
「…その方が気が楽なのかなァって」
マキナ
「……トイさんに謝られることはないですよ」
ティモフェイ
「…………」
マキナ
「悪い話をされたとも思ってません」
小鴨 チカ
「うん」
ティモフェイ
黙っています。
トイ
「……そっか」
メイド8
8号室のメイドは先ほどからずっと5号室のメイドを見ている。ジンジャーエールを手に持つ。
トイ
「それはそうと~…」
トイ
「『春誕節の休戦』っていって」
トイ
「春誕節には憎しみあってるヤツとか、敵同士も休戦するのが習わしだし!」
トイ
「あと『春誕節の奇跡』!」
トイ
「春誕節には奇跡が起きるっていうのがお約束だし」
トイ
「モミの木に飾りつけしながらお願い事するんだ」
トイ
「オールドメイドゲームの奇跡ほど確実なやつじゃないけど」
トイ
「ってかんじで~~~、この場だけ休戦きぶんで!」
トイ
「はい、」
トイ
「カンパーーーイ」
小鴨 チカ
「……かんぱーい」
小鴨 チカ
…………殺し合う相手と仲良くなるのは、しんどいんだけどなぁ。
メイド6
「乾杯」
ティモフェイ
「乾杯」
マキナ
はい、と言われてすぐ切り替えられるものでもありませんが、
トイ
いうやいなや、サングリアを一気飲み。
アレクシア
「……乾杯」
ティモフェイ
グラスを軽く掲げる。
マキナ
「……乾杯」
トイ
がぶがぶ。下品である。
シャルル
「乾杯。」
メイド5
「乾杯……」
マキナ
チカと軽くグラスを合わせた。
メイド8
「乾杯」
小鴨 チカ
ちん、と綺麗な音がする。
ティモフェイ
グラスの端に唇を添え、軽く傾ける。
シャルル
グラスを掲げてから口元へ。
蒸留酒をひとくち。
アレクシア
控えめに掲げたグラス。口元へ運んで、軽く、一口。
マキナ
グラスに口をつける。
メイド8
少し口につける。
マキナ
そういえば勧められるままに紅茶ばっかり飲んでたけど、それ以外ももらえるのか。
トイ
イエーイ、みんな飲んでるなぁ
マキナ
そりゃそうだ、という感じのことを今更に思う。
メイド8
それから一気に飲み干す。
小鴨 チカ
少しピリッと来る。市販のジンジャーエールより生姜っぽい味だ。
メイド5
そっと、一口。
何も形容することができない、これが葡萄酒。
シャルル
「…………へぇ。」
シャルル
ふたくち。みくち。
そしてグラスを置く。
ティモフェイ
ひと口、ふた口飲み下してから、ほうと息をつく。
小鴨 チカ
一見すると、賑やかな光景だけど……
ティモフェイ
「なるほど」
小鴨 チカ
そっか、ゲームの生き残りはこれだけか。
メイド6
一口飲み、立ち上がり、そそくさと次の準備に移る。
ティモフェイ
「これがこの国の伝統の味か」
シャルル
「美味いな。」
アレクシア
淡く甘い。ほのかに酸味。
アレクシア
「……おいしい」
マキナ
あの人ずっと黙って飲んでてくれたらいいのにな。
マキナ
とティモフェイに対して思いました。
ティモフェイ
「皆が気安く飲めるようになると良いな」
トイ
「使用人さ~ん、おかわり~」
トイ
それな!とティモフェイに。
ティモフェイ
と、その芳醇な色合いに視線を落としながら。
ティモフェイ
「……それでも、飲みすぎるなよ」
メイド6
「はい、どうぞ」
ティモフェイ
「体調を崩しては元も子もない」
トイ
「解ってるよッッ」
トイ
わーい、受け取る。
マキナ
ちびちびとジンジャエールを飲んでいる。
マキナ
そういえば炭酸って久しぶりに飲むな。
トイ
「は~」
メイド6
デキャンタに多く作ったものから注いでわたした。
トイ
「憧れてたんだ、大勢で春誕節をやるの」
トイ
「よしお前ら!」
トイ
「プレゼントは持って来たか!」
メイド6
「トイ様トイ様、かざりつけ」
メイド6
と耳打ち。
トイ
「そうだった!」
トイ
「よ、よしお前ら!」
トイ
「モミの木の飾りつけをするぞ!」
マキナ
「…………」
小鴨 チカ
グダグダだ。
メイド6
箱にたくさんの飾り付けが入っている。
メイド6
「好きなのをお取りくださいね」
メイド6
と言って、各人の席に回る。
マキナ
実際のところ、トイに謝られるようなことがあったとは思わないのは本当のところだ。
マキナ
むしろ、以前に会話をした時に慈悲を乞うたのはマキナの方であり。
メイド6
「まずはトイ様」
トイ
「いちばんのり~」
トイ
自慢。
メイド6
箱の中でひときわ目立つのは、樅の木のてっぺんにつける大きな星の飾りだろう。
マキナ
だから、まあ……ムカつく相手がいる場であるが、一応言われたままに従っている。
トイ
すぐさまてっぺん用の大きな星に手を伸ばす。
トイ
自慢するように周りに見せびらかす。
トイ
「てっぺんもらい~~」
トイ
「はっはっは!」
マキナ
「よかったですねぇ」雑。
ティモフェイ
「この国では、星もろくに見えないが」
ティモフェイ
「飾りとしては残って――いや」
ティモフェイ
「この一式、救世主の誰かが思い描いたものかね」
ティモフェイ
そうしてメイドに作らせたか。
ティモフェイ
自分のこの騎士の衣装と同じように。
メイド6
「これは奇跡の一端です」
ティモフェイ
「へえ」
メイド6
「供される料理、酒、衣服……」
メイド6
「それらすべて、ここに知識に残るものではございません」
メイド6
「あなたがた救世主の願いが、奇跡を起こすのです」
メイド6
この館でメイドが差し出すものはすべて。
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
その奇跡の所有を巡って、まさに明日、相争うのだが。
トイ
「じゃあこの星奇跡で出来てんの…!?」
メイド6
「グラスいっぱいの水、紅茶でさえ、本来ここにはあり得ぬもの」
トイ
「すげえ!」
メイド6
「もちろんでございます」
メイド6
順繰りに回る。モール、オーナメント、リース。それからLEDの電飾も入っている。
ティモフェイ
ツリーに巻きつける銀色のモールを取ります。
アレクシア
リボンの付いた、金のベルのオーナメントを。
マキナ
ほんとにクリスマスツリーだなー……。
メイド6
電飾がここに混じるのは、このパーティにクリスマスを見た8号室の記憶故。
マキナ
「……これ点くのかな」
マキナ
チカにささやきながら、電飾を手に取る。
小鴨 チカ
「え、電飾……?」
メイド6
滅びゆく堕落の国に何かを齎すのは救世主に他ならない。
シャルル
銀に合わせる空色のモールを。
小鴨 チカ
「飾って……みるか」
マキナ
「そうしよそうしよ」
メイド8
8号室のメイドは、エプロンドレスの少女のオーナメントをとる。
小鴨 チカ
「木にぐるーっと巻き付けてみるか」
メイド8
この堕落の国でよく見る、信仰の形。
マキナ
「コンセント刺すとこあるかなあ」
小鴨 チカ
「あっ汚ぇ。地味にセンス要るぞこれ」
メイド6
コンセントは……あります。
マキナ
あった。
ティモフェイ
奇跡すごいな……
小鴨 チカ
「あっあっ絡まる……」
マキナ
「も~、貸して貸して」
トイ
「へたくそ!!」
トイ
野次!
メイド5
箱に余った鈴を手に取る。ちりちり、と鳴らしてみる。
マキナ
横から手を出して、ちょいちょいとなおしていく。
シャルル
「ティモフェイさんのと被らない方がいいよな。うーん……左巻きにするか。」
ティモフェイ
「俺が先に巻こう」
小鴨 チカ
「っせーやい!」
ティモフェイ
「きみの方がセンスがありそうだ」
シャルル
「そうかぁ?」
シャルル
「ま、そう言うならばお先にどうぞ。」
ティモフェイ
モールだしね、最初に巻くのがいいでしょう。一番最初にツリーに装飾を施し始めます。
ティモフェイ
「トイトロールの花冠を編んだのはきみだろう」
ティモフェイ
「あれは、美しかった」
ティモフェイ
「俺には無理だ」
ティモフェイ
とはいえ手慣れた様子で。
小鴨 チカ
「くそう、巻き方ググらせろ。せめてクリスマスツリーの見本画像を見せろ~」
シャルル
「はは……そりゃ嬉しいね。まさか、アンタに褒められるとは思わなかったよ。」
アレクシア
オーナメントを手に、シャルルの傍らにそっと佇んで、ツリーに飾りが巻かれていくのを見ている。
ティモフェイ
白い指先が枝をかきわけ、クリスマスツリーにモールを巻きつけていく。
マキナ
「さてはチカくんこういうの慣れてないな~?」
ティモフェイ
まあ、ほどほどなもんじゃないでしょうか。
マキナ
「縁がなかったのか~?」
小鴨 チカ
「クリスマスパーティーの飾りつけ、やったことないよぉ!」
ティモフェイ
というようなところでツリーから離れてシャルルに目配せを。
小鴨 チカ
「うるっせー!!!!」
マキナ
「うんうん、帰れたらマキナと毎年やりましょうねえ」
シャルル
ティモフェイのモールが巻き上がってからツリーに近づき。
逆撒きに。綺麗に正面で交差するように。
なるべく対象になるように。
空色のモールを巻いていく。
シャルル
「…………こんな感じでどうかな。」
小鴨 チカ
「やる~~~~~~」
トイ
「いいぞぉ、下僕!」
ティモフェイ
「見事なものだ」
シャルル
チカに場所を譲って。
小鴨 チカ
「くそう。彼氏とかいるとこういう経験が増えていくのか?こいつらみんなリア充か?」
アレクシア
わあわあしているチカとマキナを邪魔しないように、逆サイドからオーナメントを吊るしていく。
トイ
「それ音なる~?」
トイ
アレクシアの金のベル。
小鴨 チカ
「え~綺麗~」
小鴨 チカ
「もう完成でよくないですかこれ」
シャルル
「それ、光るやつだろ?」
トイ
「飾り付けから逃げるんじゃねえ!」
小鴨 チカ
「うん……」
シャルル
「責任重大だな~。」
マキナ
「ほら、一緒にやろチカくん」
小鴨 チカ
「ヤメテ!」
ティモフェイ
圧を掛けている……。
シャルル
「楽しみだな~。」
小鴨 チカ
「ひい、まずどうすればいいですか!」
アレクシア
淡く笑っている。
シャルル
「好きに飾っていいんじゃね?」
トイ
「てめーの美的センスを爆発させるんだよ!」
ティモフェイ
流石に彼らには口を挟まないで引いたところから見ています。
小鴨 チカ
「このもじゃもじゃに合わせていくと綺麗な感じになるのかなあ」
シャルル
「お手並み拝見。」
メイド8
「頑張れ~」
マキナ
「まあ等間隔で巻いてあればちゃんときれいになるよ」
マキナ
「てっぺんにひっかけてこう……ぐるっと巻いていく感じで」
小鴨 チカ
「うおおお~すぐ絡まるんだが!?」
トイ
「へ た
 く そ!」渾身
小鴨 チカ
「おだまり!!!!!!」
マキナ
「も~」
マキナ
「こっち持ってるからゆっくり巻いてって」
小鴨 チカ
「あっあっ、助かる」
マキナ
「野次は気にしないで焦らずに~」
シャルル
役目を終えて、オーナメントを飾り付けるアレクシアの傍に。
小鴨 チカ
手元に集中できるのはありがたい。下の方がぐちゃーってならずにすむ。
小鴨 チカ
「よいしょ、よいしょ、こらしょ」
シャルル
「……大丈夫?」
マキナ
「その調子その調子~」
シャルル
そっと囁いて。
アレクシア
「……ん」
小鴨 チカ
「意外と重労働ですね!」救世主の体力はこんなところでも役に立つんだなあ!
シャルル
微笑んで、後は見守る。
アレクシア
小さくうなずいてから、オーナメントのひとつをトイに手渡す。音の鳴るもの。
マキナ
「がんばれがんばれ❤」
トイ
うけとる。チリンチリン!
ティモフェイ
嬉しそうだな……。
トイ
音が鳴るものは…面白い!
マキナ
ふたりでぐるぐると電飾を巻きつけていく……
小鴨 チカ
「お。コツをつかんだ気がする!」
小鴨 チカ
「ペースアップ!おらおらおらおら」
マキナ
「お? お~」
メイド5
アレクシアの近くでオーナメントを手伝っている。
アレクシア
二色のモール。巻かれつつある電飾。その間に、バランス良く。
小鴨 チカ
「……っと!これでどうだ!」
マキナ
「よくできました~」ぱちぱち
トイ
「へたくそ~!」とりあえずの野次
小鴨 チカ
「うるせー!!!!」
マキナ
「野次禁止~」
シャルル
「お疲れさん。」
アレクシア
「きれいだと、思いますよ」
ティモフェイ
無言で頷きます。
小鴨 チカ
「ほらぁ!!!!へたくそじゃない!!!!!」
メイド5
小さく拍手。
マキナ
「うん、ちゃんときれいになってるよ」
メイド8
「お上手ですよ」
小鴨 チカ
「急に優しい言葉をかけられるとそれはそれでびびるんだが……」
メイド8
メイド8は儀式の力を使った完璧な美センスでオーナメントを配置しました。
トイ
すげえ!
ティモフェイ
奇跡って……
マキナ
すごいな~
トイ
「みんな飾れた~?使用人さんも!」
メイド6
「あ、私はまだです」
トイ
「はやくはやく~~」
メイド6
メイド6はこっそり隠し持っていた、雪の結晶の飾りを、至る所に。
メイド6
それは箱の中になかったものだ。
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
飾られる雪の意匠を見ている。
シャルル
「はぁ、いいねえ。」
マキナ
チカくんに電飾から伸びたコンセントプラグを渡します。
トイ
雪だ。
小鴨 チカ
「いいんですか?」
マキナ
「チカくんが電飾巻いたし」
メイド6
「雪だって」
マキナ
「そこまで向こうに花を持たせる気はないし~」
メイド6
「美しいものですよ」
トイ
この数日、雪降る6号室に共にあり続けたメイドの…
シャルル
「いけいけ~。」
トイ
記憶に美しいものとして残っている。
小鴨 チカ
「よし、いくぞ!せーの!」
小鴨 チカ
かちっ。
小鴨 チカ
ツリーを巻く電飾が、ぱっと光る。
トイ
「おおーーーーー!!」
ティモフェイ
飾られた雪のオーナメントが、
ティモフェイ
ツリーに巻きつけられた電飾の色とりどりの光を受けて、
ティモフェイ
きらきらと。
トイ
虹色に光る。
マキナ
「おおー……」
マキナ
まさかこの国でこんなものを見ることがあろうとは。
トイ
「よし、それじゃさいごに『星』」
メイド6
トイ
「ティモフェイ、肩車!」
ティモフェイ
「ん」
ティモフェイ
ちらとメイド6に視線を向けたが、すぐに表情を緩め。
ティモフェイ
肩のマントを外した。トイの前にしゃがみ込む。
ティモフェイ
「ほら」
トイ
乗る。
ティモフェイ
「バランスを崩すなよ」
ティモフェイ
声をかけて、ゆっくりと腰を上げていく。
トイ
「よいしょっと…大丈夫大丈夫…」
ティモフェイ
高すぎてもやりづらいだろうと中腰を保つ。
トイ
「よしそのままーー…」
ティモフェイ
同じ顔のその様子だけ見れば、仲睦まじい双子の兄弟のように映るだろうが。
マキナ
「なんか兄弟みたいですねぇ」
トイ
同じ顔の上で手を伸ばし、モミの木のてっぺんへ
ティモフェイ
マキナの言葉に苦笑した。
トイ
大きな星を飾った。
トイ
「…よし!!」
ティモフェイ
自分の肩の上でガッツポーズしてる気配がある。
トイ
「できた!おろせ!」
トイ
ティモフェイの頭をぱふぱふたたく
ティモフェイ
髪がちょっと乱れます。
マキナ
もちろん嫌味のつもりで言ったのだが、大して効果はなかったらしい。
ティモフェイ
すぐにまた腰を落として床に膝をつき、ほら、と。
トイ
飛び降り、駆けて行って
トイ
すこし遠くから、ツリーの全体をみる。
ティモフェイ
邪魔にならないようにツリーの前からどきます。
ティモフェイ
星とともに雪を認めた。
トイ
「あはは、はは…」
トイ
「できたーーーーーー!!」
メイド6
「完成でございますね」
メイド6
パチパチ。
マキナ
ぱちぱちとおざなりな拍手。
小鴨 チカ
「へたくそー!」
ティモフェイ
再びマントを羽織っている。
トイ
「ベスポジだろうが!!」
マキナ
「チカくんもっと言ってやれ~」
マキナ
野次禁止なし
小鴨 チカ
「はぁ~!?こっちの電飾こそベスポジですしぃ」
ティモフェイ
「中立の視点から見て、どうだ?」
ティモフェイ
と5号室の二人に振ったものの、振ってから所有物だったな、と思いだしています。
シャルル
「うーん……。」
マキナ
「中立じゃないでしょ~」
小鴨 チカ
「ズル~!」
ティモフェイ
「俺がどうこう言うよりはましだろう」
シャルル
「結局、バランスだし。まあ……どっちかが悪かったら。」
メイド6
「ティモフェイ様はむしろ、たまにはトイ様に贔屓して見せた方がよろしいのでは?」
シャルル
「こんな綺麗にはならないだろ。」
小鴨 チカ
「ぐっ……いい話でまとめられた……」
マキナ
「うまいこと言うじゃないですか……」
トイ
――大人の余裕!
ティモフェイ
「……まあ、そうだな」メイドに少しだけ眉を下げて。
シャルル
「ははは。」
ティモフェイ
「まだ足りていないか」
アレクシア
傍らで小さく笑っている。
ティモフェイ
それにしてもうまいこと言うな、とシャルルに思いました。
小鴨 チカ
あんたたち、ゲームの主催者だろ~。
トイ
メイド6の進言にちょっと困ったかおいろ!
小鴨 チカ
もっと恨ませる感じのこと言えよ、ちくしょう。
メイド5
すべてがまばゆい。目を細めてみている。
メイド6
それから各自が席に着くと、晩餐の準備が始まる。
メイド6
ガチョウのロースト。焼いた果物や葉野菜などの詰め物がされ、こんがりと焼かれている。
小鴨 チカ
すっげ。
マキナ
クリスマスっぽい~
トイ
「これぞ春誕節~!」
ティモフェイ
蒸留酒をまた少し飲みながら、運ばれてくる料理を見ている。
メイド6
同じく丸焼きにされているのは子豚。頭もそのまま焼かれているが、眼には黒々とした葡萄が詰められている。
マキナ
「……一緒にとれば、襲撃を警戒しながら食事しなくていい」
マキナ
「って、アレクシアさんが」
マキナ
言ってたな、とふと思い出した。
ティモフェイ
言われたな、と思いました。相槌は打ちませんが。
小鴨 チカ
「迫力がやべえ」
メイド6
肉や魚のたっぷりつまったパイはバターと小麦の香りを漂わせ、
シャルル
「うわ、すごい量だな。」
トイ
「うまそ~~」
メイド6
真っ赤なサラダはビーツやにんじん、ジャガイモなどをピクルスにしたものだ。ほぐしたニシンも添えられている。
アレクシア
「……すごい」
マキナ
4号室が相手の時は終始警戒しっぱなしで、1号室の時はそれどころではなく、
マキナ
……まあたしかに、急に呼び出される心配をしなくていいのは多少気が楽かもしれない。
マキナ
ご飯は素直においしそうだし。
メイド6
それから春誕節に欠かせないのは甘い粥だ。蜂蜜やナッツ、レーズンなどが加えられた小麦の粥。小麦は雪を、蜂蜜は春を象徴する、儀式としてのメインディッシュ。
小鴨 チカ
すげー。
小鴨 チカ
ここ来てから、ずっと美味しいもんが安定して運ばれてくるから、外が食糧難っていう話があんまりピンときてないんだよな。
トイ
満面の笑み!
ティモフェイ
見慣れたメニューに気持ち笑みを深めた。
マキナ
一方こちらからは見慣れないメニュー。
トイ
ちょっと忘却の国に帰ってきたみたいだ。
トイ
甘い粥を見た時、そう感じた。
ティモフェイ
隣には救世騎士の格好をした男がおり。
ティモフェイ
雪が降っている。
マキナ
はちみつがかかってるから多分甘いんだろうけど、お粥と甘味の印象が結びつかず、じ……と眺めている。
トイ
「これこれ、この粥!」
メイド6
「料理は以上でございます。どうぞ心ゆくまでお楽しみください」
ティモフェイ
「ありがとう」メイドに声をかける。
トイ
「おふくろの味ってやつだよな~~」6号室にとって。
メイド6
「頑張って作らせていただきました」
ティモフェイ
「…………」
トイ
「使用人さん!ありがとう」
トイ
たちあがってハグ。
小鴨 チカ
「オートミールてきなものかな?」
マキナ
「オートミールって名前は聞くけど食べたことない」
ティモフェイ
「近いな」
トイ
「良いから食え」
トイ
「食えばわかる!」
トイ
「食わねばわからぬ、なにごとも!」
メイド6
ハグに応える。
トイ
「わっはっは」
マキナ
「うちのお祭りではなかったやつですねぇ」
マキナ
「さすがに何もかも一緒ってわけじゃないですね」
ティモフェイ
「従来どおりであれば、味がしっかりついているはずだが」オートミールと違って。
ティモフェイ
「まあ」
ティモフェイ
「食えばわかるのは、そうだな」
ティモフェイ
スプーンを取ります。
シャルル
「…………おふくろの味、ね。」
小鴨 チカ
「いただきまーす」
アレクシア
静かに匙を取る。
マキナ
「いただきます」
シャルル
チカとマキナをちらりと見て。
マキナ
「?」
シャルル
「いただきます?」
マキナ
「あー」
ティモフェイ
こちらも視線を向けています。
マキナ
「ご飯を食べる時の挨拶みたいな……?」
マキナ
だよね……?とチカを見る。
メイド8
それでは、とメイドも習い。
トイ
「へえ!」
メイド8
「いただきます」
マキナ
こういうのを改めて説明するとき不安になる。
シャルル
「へぇ。」
小鴨 チカ
「そうそう」
小鴨 チカ
「食材に感謝~、てきな」
小鴨 チカ
「地域とか宗教とかによっていろいろあるらしいよ」十字切ったりとかするんだよな。縦が先だっけ、横が先だっけ?
ティモフェイ
「なるほど」
トイ
「それじゃオレも」
トイ
「いただきます」見様見真似。
ティモフェイ
じ、と視線を粥に落として。
シャルル
「……いただきます。」
アレクシア
「……いただきます」
ティモフェイ
しばしの逡巡ののち、
ティモフェイ
「……いただきます」
シャルル
トイトロールに倣う。
ティモフェイ
異世界の作法を経て、自分の世界の食事を口にする。
小鴨 チカ
う。ぼくが考えた風習ってわけでもないのになんだか恥ずかしい気分だぞ。
メイド5
「いただきます……」
マキナ
わかる~
マキナ
みんなでいただきますしてるとなんか給食みたいな……。
マキナ
給食でこんな豪勢な料理ないけど。
ティモフェイ
口の中にやわらかく煮えた穀物の感触、蜂蜜とレーズンの少ししつこいくらいの甘ったるさ。
トイ
これこれ~~~ この絡みつく甘さ…
ティモフェイ
この過剰ともいえる甘ったるさが厳しい雪に凍えた国には必要だった。
マキナ
やや躊躇しつつ、お粥を口に運ぶ。
マキナ
…………。
アレクシア
口に含んで、若干不思議な顔をしている。
マキナ
甘!
小鴨 チカ
ふむふむ。
シャルル
スプーンで掬って粥を口に。
小鴨 チカ
あっまいなコレ。
マキナ
甘い…………。
アレクシア
かなり甘い。
トイ
甘いのだ…!!
マキナ
外国のやたら甘いお菓子、みたいなフレーズが脳裏をよぎりました。
メイド6
栄養価が高い。
小鴨 チカ
予想よかパワーがあった。
メイド6
一週間は生きのびそうな味だ。
メイド5
甘い……!
ティモフェイ
「……慣れないかね、やはり」七人に。
小鴨 チカ
これ主食にしてたらめっちゃ太りそう。
シャルル
ふたくちめからは、ナッツを一緒に口に入れることにした。
メイド6
「救済の味がします」
マキナ
食べ慣れない味のお粥をちまちまと口に運ぶ。
ティモフェイ
「……まあ、近いかもしれん」
ティモフェイ
「春の訪れは、俺達の国にとってはそうだ」
トイ
「そ、春が近いって感じて」
トイ
「みーんな心とか体が温かくなる」
トイ
あますぎるため。
マキナ
ティモフェイの問いは無視して食べています。
トイ
「ときに舌とかも熱い!」
メイド5
美味しい……ふたくち、みくちと食べている。
シャルル
「美味いと思うよ。俺はね。」
メイド8
「精力がつきそうな味ですね」
小鴨 チカ
「あー、それでアルコールが主流って」
シャルル
蒸留酒にも合うし。
小鴨 チカ
ロシア人だなあ。
トイ
ロシア人です!
マキナ
ご飯と思うから難があるのであって、そういうスイーツだと認識を切り替えれば食べれる。
ティモフェイ
「良かった」
ティモフェイ
「口に合わないのは悪いことではないが」
シャルル
「アレクシアも、ナッツと一緒の方が美味いぞ。」
ティモフェイ
「故郷の味を楽しんでもらえた方が、嬉しい」
アレクシア
「……試してみる」
小鴨 チカ
「貴重な体験だね」
ティモフェイ
まくまくと粥を口に含み、嚥下してから蒸留酒をちびちびと。
アレクシア
だんだん食べ慣れてきた。ゆっくりとではあるが、匙が進む。
マキナ
「そうだねぇ」チカに相槌。
ティモフェイ
「まあ、それに限らず」
ティモフェイ
「好きなものを楽しんでくれ」
シャルル
「あれ、どうする?あの……でかいの。」
ティモフェイ
「その方が主催も喜ぶだろう」と、トイトロールに視線をやり。
シャルル
子豚の丸焼き。
ティモフェイ
「切り分けてもらおうか」
メイド6
では。
トイ
主賓は食べ物に興味を奪われて、もてなしの心をわすれている。
ティモフェイ
6号室のメイドを促しましょう。よろしくお願いします。
トイ
はぐはぐ…
トイ
もぐもぐ…
メイド6
切り分けて配ります。
ティモフェイ
「トイトロール」
メイド6
色々な部位や詰め物が均等になるように。
トイ
「!」
ティモフェイ
「頬」
ティモフェイ
「……あー」
ティモフェイ
ナフキンを取ります。
ティモフェイ
穀物の付着した頬を拭く。
トイ
顔をティモフェイの方へ寄せる。
メイド6
豚、ガチョウ、サラダにパイ、それぞれを取り分けていきます。
ティモフェイ
ナフキンの端でやわらかく拭き取って、
ティモフェイ
「ほどほどにな」
ティモフェイ
と、同じ忠告を。
トイ
なんか猫がマーキングとかするかんじのうごきで顔をぐい~っとしといた。
マキナ
取り分けられたものをもくもくといただいています。
トイ
「わかってるよー…ッ」
メイド8
「世話をされる側に回るのは、落ち着かないですね」
小鴨 チカ
「うまうま」
メイド8
5号室のメイドを見ながら。
アレクシア
丁寧な所作。美しいカトラリーさばき。
メイド6
シャルル
「どうも」と言って結構遠慮なく肉などを食べている。
トイ
「!」
トイ
「春誕節には大体みんな仕事を休むんだ」
メイド8に。
トイ
「お店も締まるし、家で過ごして…」
トイ
「だから使用人も仕事休み!」
メイド6
一方6号室のメイドは生き生きと飲み物を注ぎ、食べものを配り、その合間にご飯を食べます。
ティモフェイ
トイのぶんのサラダを取り分けてやっています。
メイド5
「ええ……そうですね」
8号室のメイドに応える。
メイド5
「不思議な気分です」
小鴨 チカ
やべ。このペースで食うとあっという間におなかいっぱいになりそう。
ティモフェイ
トイの目の前にサラダの皿を置きながら、
ティモフェイ
「しかしこの量」
ティモフェイ
「この人数ではさすがに食べ切れないか」
シャルル
「…………そうか?」
小鴨 チカ
「えっ」
メイド6
「えっ」
小鴨 チカ
「無理くね?」
ティモフェイ
え、とシャルルを見ます。
シャルル
「えっ」
マキナ
首を傾げています。
マキナ
むりでは?
トイ
「いや」
アレクシア
シャルルを見つつ。……案外食べるんだよなあ、と思っている。
マキナ
と思ったけど、この人初戦の時に3人前食べてたな……。
トイ
「ちょっと遅れてるけど…」
トイ
「まだ来るはず?」
トイ
「大勢よんだ方がたのしいから呼べるかぎり呼んだんだ」
シャルル
「は~、いいねぇ。」
小鴨 チカ
「えっ」
ティモフェイ
3人前食べたの、対戦相手だから逆に知らない。
マキナ
観戦アドですね~
マキナ
「まだ来るって……」
マキナ
「末裔の人でも呼んだんですか?」
メイド6
「トイ様、それよりも先に、プレゼント交換をいたしましょう」
メイド6
「プレゼントは我々しか用意しておりませんからね」
トイ
「お!」
トイ
そうだったそうだった、とメイド6にいざなわれるままに。
トイ
「プレゼント交換~~!」
トイ
カチカチとフォークとナイフを合わせて鳴らす。
トイ
お下品。
メイド6
「それでは各自、この袋にプレゼントをお入れください」
メイド6
長い紐のついた袋を渡していきます。
ティモフェイ
袋を渡されます。まじまじ眺め。
シャルル
「はいよ、ちゃんと持ってきたぜ。」
小鴨 チカ
「あー……」
マキナ
袋を受け取る。
トイ
意気揚々と袋の中へ。ちょっと重そうな音。
アレクシア
袋を手にする。
ティモフェイ
テーブルの下から用意したプレゼントを出す。ちょっとした小包くらいのサイズで、重くはなさそう。
ティモフェイ
袋に入れます。
メイド6
「袋に入れましたら、それぞれ樅の木の下におきまして」
メイド6
「紐をこのように、伸ばして置いてくださいませ」
マキナ
小さめのプレゼントを袋に入れて、ツリーの下へ。
トイ
たのしい…!メイドさんの説明を聞いてる時点でわくわくである。
シャルル
青と赤のリボンで簡易にラッピングされたプレゼントを中へ。
小鴨 チカ
「よいしょっと」
ティモフェイ
ツリーの下へ置く。
アレクシア
小さく軽い包みを、袋の中に。ツリーの下へ。
トイ
ぽんとおいて、ぽんぽんたたく。
メイド6
2人のメイドも袋を置く。
シャルル
袋を閉じて、ツリーの下へ。
メイド5
布でくるんだだけの仮面を袋に入れて、ツリーの下へ。
メイド6
メイド6
メイドは紐をごちゃごちゃにませて、シーツを広げて隠す。
トイ
「よーし!いちばんのりはオレ!」
トイ
「異論ないな!?」
トイ
ぐるりと面々をみわたし。
マキナ
「どうぞどうぞ~」
シャルル
「ございませんとも。」
小鴨 チカ
「うーす」
メイド6
「それぞれ順番に、シーツの中から紐の頭を探って掴んでください」
ティモフェイ
「好きにすればいい」
アレクシア
「どうぞ」
トイ
「ふっふふふふ」
トイ
シーツの中に手を突っ込み…
メイド6
「全員取ったらシーツを外します。それがあなたへのプレゼントになります」
トイ
あれかな?これかな?
トイ
選んでも仕方ないのだけど。
トイ
じゃあ、これ!
トイ
Choice[トイ,ティモフェイ,マキナ,チカ,アレクシア,シャルル,メイド6,メイド8,メイド5]
DiceBot : (CHOICE[トイ,ティモフェイ,マキナ,チカ,アレクシア,シャルル,メイド6,メイド8,メイド5]) > シャルル
ティモフェイ
Choice[トイ,チカ,マキナ,アレクシア,メイド5,メイド6,メイド8]
DiceBot : (CHOICE[トイ,チカ,マキナ,アレクシア,メイド5,メイド6,メイド8]) > チカ
小鴨 チカ
Choice[トイ,ティモフェイ,マキナ,アレクシア,メイド5,メイド6,メイド8]
DiceBot : (CHOICE[トイ,ティモフェイ,マキナ,アレクシア,メイド5,メイド6,メイド8]) > メイド6
マキナ
Choice[トイ,ティモフェイ,アレクシア,メイド5,メイド8]
DiceBot : (CHOICE[トイ,ティモフェイ,アレクシア,メイド5,メイド8]) > アレクシア
シャルル
Choice[トイ,ティモフェイ,マキナ,メイド5,メイド8]
DiceBot : (CHOICE[トイ,ティモフェイ,マキナ,メイド5,メイド8]) > マキナ
アレクシア
Choice[トイ,ティモフェイ,メイド5,メイド8]
DiceBot : (CHOICE[トイ,ティモフェイ,メイド5,メイド8]) > トイ
メイド6
Choice[ティモフェイ,メイド5,メイド8]
DiceBot : (CHOICE[ティモフェイ,メイド5,メイド8]) > ティモフェイ
メイド8
メイド5のものを引きます。
メイド5
メイド8とトレードということですね。
メイド8
そうなりますね。
メイド6
「それでは……」
メイド6
シーツを取る。
メイド6
「紐をたぐり、ご開封くださいませ」
小鴨 チカ
「おお~……?」
トイ
紐がぐいぐい引き寄せられる。
シャルル
紐をひっぱり引き寄せる。
マキナ
紐をひっぱっていく。
ティモフェイ
たぐりたぐり。
トイ
「さ!オレのはだれの~~~~…」
アレクシア
紐をたぐり。
トイ
袋から取り出し、青と赤のリボンを乱暴にぐいとほどく。
トイ
箱の中身は何だろう!
シャルル
金属でできているらしい箱は見た目よりもずっと軽く、中身はもっと軽い。
シャルル
昆虫の脚を参考にして作られた細かい起毛は触れている感触もほとんどなくぴったりと肌に張り付き。
耳元を覆うように空間を密閉する。
シャルル
装着すれば、重さは眼鏡とそう変わらない。
細かい物音まではっきりと聞こえ、慣れればその方角さえ察知することは容易だろう。
シャルル
この『戦闘用の収音機』は『シャルル』が故郷からたまたま持ち込めたもののひとつだった。
トイ
「これは…」
トイ
「これは……!」
シャルル
「俺のだな。」
トイ
「これなんだ!?」
トイ
「お前のか!」
ティモフェイ
「ああ」
ティモフェイ
「つけていたな、そういえば」
シャルル
軽く髪をあげて、自分につけているものを見せる。
ティモフェイ
「裁判のとき」
シャルル
「お揃い。なんか、耳につけると音がよく聞こえるようになるっぽい。」
マキナ
「ハイテク~」
トイ
そう言われればとりあえず耳に着けて見て…
トイ
「おわっ」
トイ
「なんか…… …」
ティモフェイ
「どうだ」
トイ
「……ひいい しゃべるな!」
トイ
聞き慣れない!
トイ
一旦外す。
小鴨 チカ
「面白そう」
シャルル
「よく聞こえるだろ。」
トイ
こくこくとうなずく。
シャルル
「でもなんか、大きすぎる音は聞こえにくいっぽくて。」
シャルル
銃声や爆音である。
トイ
「…!なるほど」
シャルル
「たぶん、慣れると便利なんだよな。」
小鴨 チカ
いいな~。
マキナ
チカくんああいうの好きっぽいもんな~
トイ
シャルルは銃などを使っていた。ああいうものの炸裂でみみがやられないやつ。
トイ
そしてこまかい音も拾える。
トイ
ふんふんとうなずいた。
ティモフェイ
さて、こちらはこちらで。
ティモフェイ
手繰り寄せたプレゼントを改めています。チカくんのなんだよな。どんな感じですか外観?
小鴨 チカ
「あはは。ティモフェイさんとこはぼくのやつか」
小鴨 チカ
柔らかいものが入った紙袋だぞ。
ティモフェイ
「おや」
ティモフェイ
眉を上げてチカを見ます。
小鴨 チカ
「いやさー、迷ったんだよね。ぼく、この世界には手ぶらで来たから、特に面白いもんも持ってないし、身に着けてるもの渡すのもなんか違うし」
小鴨 チカ
「で、ほら。さっきさ、地元の祝祭に似てるなーって話したじゃん?」
ティモフェイ
ちょっと何か言い掛けて、
ティモフェイ
ここで謝るのは違うなと思い直す。
ティモフェイ
「ああ」
ティモフェイ
頷く。
小鴨 チカ
「だから、地元っぽいアイテムをね。そういえばと思ってメイドさんに探してもらったんですよ」
ティモフェイ
「ふむふむ」
ティモフェイ
では相槌を打ちながら包装をひらきましょう。
小鴨 チカ
「それ、ぼくのチョイスです。いやーティモフェイさんに当たったかあ。よかったなあ」
ティモフェイ
「?」
小鴨 チカ
中に入ってるのは、服だ。
ティモフェイ
喜ばれる理由が気になったか、開いたその中身を覗き込み。
???
黒を基調としたセーターに、緑の差し色。表面にはでかでかと、猫が目から放った光線でプレゼントを燃やす絵が描かれている。
マキナ
一応お互い見せないようにしていたので、ペアとは言え何も知らず。
小鴨 チカ
「ダサセーターだ!!!!!」
ティモフェイ
引っ張り出します。
ティモフェイ
ダサセーターを。
ティモフェイ
「…………」
シャルル
「ダサセーター」
マキナ
「…………っ!」
ティモフェイ
「こういう文化なのか?」
小鴨 チカ
「そういう……文化だ!!!」
マキナ
「…………ふ、ふふ」ウケてる
ティモフェイ
「そうなのか……」まじまじ眺めています。絵柄を。
ティモフェイ
「…………」
アレクシア
「…………」 不可思議な顔。
ティモフェイ
「燃えてないか? これ」
ティモフェイ
「プレゼント……」
ティモフェイ
「燃やすのか?」
ティモフェイ
それも文化なのか?
トイ
「に…にあうと思うよ」
小鴨 チカ
「わからん!!!!!」
トイ
肩が震えている。
メイド8
「大変だったんですよ」
小鴨 チカ
「でも、セーター業界では……」
メイド8
「それはおしゃれすぎるってなんども……」
マキナ
顔を逸らしている。
小鴨 チカ
「猫は目からビームを出すもんなんだよ!!」
ティモフェイ
「セーター業界」
シャルル
「目からびーむ……」
ティモフェイ
「…………」
アレクシア
だんだん笑いを堪えられなくなっている。
メイド5
不思議な模様だと思っている。
ティモフェイ
「文化なのか……」
トイ
震えながらティモフェイの肩をぽんぽんと叩いた。
ティモフェイ
叩かれてぽかんとしています。
ティモフェイ
よく分からないまま自分の身体に当てて見下ろしている。
マキナ
「……チカくん、ナイス」
マキナ
「ファインプレー!」
小鴨 チカ
「ッシャァ!!」
ティモフェイ
首をひねります。
トイ
チカにナイスだと言わざるを得ない。
シャルル
「着るのか?」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
「裁判が終わったら、考えよう」
ティモフェイ
「それまではこの格好だからな」
小鴨 チカ
「と、次はぼくかな」
小鴨 チカ
ちょいちょいっと。
小鴨 チカ
手元にプレゼント。さあこれは何かな?
メイド6
「ああ、それは私のプレゼントでございますね」
小鴨 チカ
「おっ!」
メイド6
外見は大判の分厚い本。
小鴨 チカ
「おおっ?」
メイド6
「それは、アルバムでございます」
小鴨 チカ
けっこう重いぞ。
トイ
「え!うちの使用人さんの!」
小鴨 チカ
「あるばむ?」
小鴨 チカ
どれどれ。中を見てみる。
マキナ
横から覗いている。
メイド6
ここ刺剣の館での写真がたくさん納められている。
マキナ
まじまじ……
ティモフェイ
「…………」
小鴨 チカ
「……………………」
メイド6
「私は刺剣の館のメイドでございます。ここで起きたことが、私の全て」
メイド6
「差し上げられるものもまた、他にはございません故」
小鴨 チカ
「……そっか」
小鴨 チカ
閉じる。
小鴨 チカ
「……持って帰ろう」
メイド6
「祝いの場のプレゼントですから、それに相応しい写真を選んだつもりです」
メイド6
「あなたがたにはあるいは忌まわしい記憶となるかもしれませんが……」
メイド6
「それがすべてではなかったと、思って頂ければ」
トイ
「いいねぇ、写真があれば忘れない」
トイ
「思い出せる…」
小鴨 チカ
「…………今はまだ、全部を見るのは勇気が要るかな」
メイド6
頷く。
マキナ
「……帰ったら、見ようか」
小鴨 チカ
「……いつか、ちゃんと見ようと思ったときに、貰ってよかったな、って思うときが来るかも」
メイド6
「あるいは、この館のものですから」
小鴨 チカ
「その時になっても、メイドさんには感謝が言えないんだけどね。だから、ありがと」
メイド6
「すべて燃やして灰にしてしまっても」
メイド6
「それもまた祝福でございますよ」
メイド6
笑いながら言う。
小鴨 チカ
「……ん」
マキナ
その価値観わかんないんだよな~
小鴨 チカ
「トイさん、ティモフェイさん」
トイ
「?」
ティモフェイ
「なんだ」
小鴨 チカ
「これ、もしぼくたちが負けたら、あげるよ」
ティモフェイ
「…………」
マキナ
む。
トイ
「……」
マキナ
負けた時の話なんて聞きたくないぞう
トイ
「…もらう!遠慮なんてしねーぞ」
トイ
「欲しいもん、それ!」
小鴨 チカ
「こっちも、戦いでは遠慮しないからね」
ティモフェイ
「……ああ」
小鴨 チカ
隣からチクチクした視線を感じるなー。
マキナ
じ…………
ティモフェイ
「敗者からの戦利品は、大切に貰わねばな」
小鴨 チカ
「敗者にはなりませんけどね!はい、次どーぞ」
マキナ
「そうだそうだ~」紐を引いて、プレゼントを手元に。
マキナ
軽いそれを持ち上げて、袋を開く。
アレクシア
「あ、……わたしの、かな」
マキナ
「アレクシアさんの」
マキナ
小さく笑って中身を取り出す。
アレクシア
袋の中には、丁寧に折りたたまれた、アイボリーのハンカチ。
アレクシア
赤いリボンでくるりと留められたそこに、薄紅色のドライフラワーが一輪。
マキナ
この場で一番ほしかったのはチカのものだが、中身がアレだったことを思うと
アレクシア
端に、金色の糸で。一枚の羽が、刺繍されている。
マキナ
多分、この中では一番貰って嬉しい相手だ。
マキナ
「……きれい」
アレクシア
「……よかった」
マキナ
リボンは留めたまま、まじまじと眺めています。
マキナ
金糸の刺繍が微かに光を跳ね返す。
マキナ
「……ふふ」
アレクシア
「……マキナさんにもらってもらえて」
アレクシア
「たぶん、よかった」
マキナ
「……私も」
マキナ
「アレクシアさんので嬉しいです」
マキナ
「ありがとうございます」
アレクシア
「……うん」
マキナ
「大事に使いますね」
アレクシア
「ええ。……是非」
シャルル
「んじゃ、俺も開けるか。」
シャルル
手繰り寄せた袋を開く。
マキナ
手のひらに乗る程の軽いものです。
マキナ
中には固いものの感触。
シャルル
袋の中に手を入れて、小さな包みを取り出し。
シャルル
「なんだろね。」
マキナ
「あ、マキナのですねぇ」
シャルル
「マキナさんのか。」
シャルル
更に、その小さな包みを開く。
マキナ
包みを開ければ出てくるものは、小さな缶。
シャルル
「ほう……。」
マキナ
「紅茶ですよ~」
マキナ
「ここだといくらでも出てくるものなのですけど……」
シャルル
「紅茶?へぇ……」
マキナ
「本物の、奇跡の力じゃないお茶っ葉です」
シャルル
「マキナさんが、持ってきたやつなのか?」
マキナ
「いえ……」
マキナ
「この国で、手に入れたものですよ」
マキナ
それは、マキナがこの堕落の国へやってきた頃。
マキナ
マキナを保護しようとしたとある少女の持ち物だったものだ。
マキナ
少女は裁判でマキナ達に奪われ、彼女の所有していたものはすべてマキナ──の主人だったヨハンのものになった。
マキナ
その中で、こっそりせしめていたものだ。
マキナ
「貴重だから持ってたんですけど……」
マキナ
「もう、必要なくなりますから」
マキナ
「ちょっと持って帰りたくないな~って気持ちがあって、だから」
小鴨 チカ
やっぱ紅茶も貴重品なのか。
マキナ
「まあ、気にせず飲んでくれる人にあげてしまおうかと」
シャルル
勝っても負けても、必要のなくなるもの。
シャルル
それは、この館においてとても、意味のあるものに思えた。
シャルル
「……じゃ、ありがたく。」
マキナ
「確か、紅茶を淹れるのがお上手なんだとか」
マキナ
「今もそうかはわかりませんけど」
シャルル
「ああ、練習してさ。」
シャルル
「上手くなっといてよかった~。」
マキナ
「じゃあ、シャルルさんに貰ってもらえて良かったです」
シャルル
「あとで、アレクシアといただくよ。ありがとう。」
マキナ
「ええ、ぜひ」
アレクシア
「……じゃあ、わたしかな」
アレクシア
手繰った袋。
トイ
「あ」
トイ
「ああああ」
トイ
「あああああ――――――――――!!!」
ティモフェイ
「?」
トイ
「あああ…」
メイド6
トイを見る。
トイ
アレクシアを見つめる。
マキナ
見ているのを見ている。
アレクシア
「……え、と?」
トイ
アレクシアの手繰りよせたのは、やわやわと雪模様の包装紙につつまれた、少し重たい小包。
トイ
「あっ」
トイ
「いや…」
トイ
「うん!!」
アレクシア
「……あなたの?」
ティモフェイ
首を傾げています。
アレクシア
「……開けてもいい?」
トイ
「だめ!!」
トイ
「…いや…」
マキナ
だめなんだ……
トイ
「……うん…」
ティモフェイ
一体何を用意したんだ?
アレクシア
「…………ふふ」
ティモフェイ
よりにもよって主催者が……
アレクシア
笑って、ゆっくりと包みを開く。
トイ
中からあらわれたのは…、
トイ
銀細工のオルゴール。
トイ
1回戦でアレクシアさんを見世物にした対価にもらったやつ!!
ティモフェイ
「…………」
トイ
妖精をかたどったそれは、ねじをまけば澄んだ音で可愛らしいメロディをかなでます。
アレクシア
「……きれいね」
トイ
「うんん……」
シャルル
「そうだな。」
マキナ
流石に観戦者の立場ではあれの入手経緯までは記憶してない。
マキナ
きれいだな~と思っています。
ティモフェイ
こちらはさすがに覚えており、あれってあの時のだな……と思っています。口には出しません。
トイ
「きれい………だろ?」
トイ
「ははは……」
小鴨 チカ
あれ…………?
小鴨 チカ
あれ、なーんか見覚えが……
マキナ
才覚4!
トイ
チカを睨んでおります!
小鴨 チカ
あっ!今のトイさんの反応でわかった!!
シャルル
「アレクシア、そういうの好きなんじゃないか?」
メイド8
ふふっ、という顔をしてます。
メイド6
同じく。
アレクシア
「……うん」
ティモフェイ
密かに指を立ててしーってします。しーって。
アレクシア
「…………」 まあ何か、複雑げな気持ちであることは察しつつ。
小鴨 チカ
「…………」
小鴨 チカ
……まあ、めんどくさいから黙っとこ。
アレクシア
「……今はただ、きれいなだけの、素敵なプレゼントよ」 そう言って、笑う。
マキナ
「?」
シャルル
「…………。」
マキナ
なんかチカくんが見られてるな、と思い首をひねっていました。
シャルル
「そうだな。」
トイ
はいぃ…。
アレクシア
何があったかは知らぬまま。
アレクシア
「ありがとう」
トイ
「どーいたしまして!」
トイ
ひらひらと追い払うように手を振った。
アレクシア
くすくすと笑う。
メイド5
「……私ですね」
メイド5
袋を開ける。
メイド8
「あら、私の」
ティモフェイ
「おや」メイド同士か、と思います。
メイド8
中に入っているのは、布に包まれたティーセットです。
メイド8
「この館の調度品をくすねてきました」
マキナ
「えっ」
小鴨 チカ
「おっ?」
トイ
メイドさんもものをくすねるのか!
メイド5
「まぁ」
マキナ
「やりますねぇ」
ティモフェイ
メイドが。
シャルル
「っふふ。」
ティモフェイ
意外というか、なんというか。眉を上げた。
小鴨 チカ
うちのメイドさん、特に厳格なイメージあったけどな。
メイド5
紅茶なんて飲んだこともなかった。
仮面のない今は淹れることすらできない。
メイド8
「恐らくはこの館は、この世界が出来たときからここにあるとされています」
メイド8
「ある世界から描かれ、映し出されたとされるこの世界において」
メイド8
「恐らくは最古のティーセット」
ティモフェイ
かなり重要なものでは?
マキナ
「へぇ~」
トイ
「すげーもんだ…」
小鴨 チカ
「ほへえー」
メイド8
「これは捨てられたものではないゆえ」
メイド8
「拝借ができるのでございます」
マキナ
「なるほど…………」
ティモフェイ
「そういうものか」
メイド5
「このティーセットはオールドメイドゲームのすべてを見てきたのですね」
メイド8
「ええ」
マキナ
なるほど……と言ってるけどやっぱりあんまり価値観が理解できてない。
メイド5
「戸棚の奥で……」
メイド5
「ふふ。ありがとうございます」
メイド8
「ふふ、まさかあなたが当たるとは思いませんでしたが」
メイド8
「刺剣の館のメイドとしてこれくらい許されるでしょう。どういたしまして」
メイド5
「お古のメイドにはちょうどいい代物でしてよ」
メイド5
少し笑って、礼をする。
メイド6
「それでは、残る二つでございますね」
メイド8
「それでは、私から」
メイド8
そうして引き上げる袋は軽く。
メイド8
開封するよりも前に、5号室のメイドを見やった。
メイド8
「これは」
メイド8
丁寧にそれを開く。
メイド5
仮面。5号室のメイドが持っていたすべて。
メイド8
「……」
メイド5
「ふふ、まさかあなたが当たるとは……」
メイド5
「思いませんでしたが」
メイド8
「……」
メイド8
「……ありがとうございます」
メイド8
沈黙の末にそれだけ答える。
メイド6
6号室のメイドもまた、口を噤んでそれを見ている。
メイド5
仮面のない瞳が8号室のメイドと6号室のメイドを見つめる。
マキナ
仮面が自分たちのメイドに渡ったのをなんとも言えずに見つめている。
メイド5
「こんなことも、あるんですね」
メイド5
今はただ行き遅れの村娘が笑った。
メイド8
「そうですね」
メイド8
「奇跡を起こすのですから」
メイド8
「きっと、これくらいは」
メイド8
「起きるのでしょう」
メイド6
「さて、最後に残ったプレゼントですが」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
「………………」
メイド6
袋を開ける。
ティモフェイ
やや気まずそうに眉を寄せます。
ティモフェイ
柔らかく軽いプレゼントが、白い布にくるまれて空色のリボンで留められている。
ティモフェイ
「……なんというか」
ティモフェイ
やはり謝るのも、なにか違う気がするが。
ティモフェイ
彼女にとってはあまり心躍る結果ではなかっただろう、と思う。
メイド6
「なんというか?」
ティモフェイ
なにせ、ティモフェイは6号室のメイドにプレゼントの用意を任せたのだから。
メイド6
首を傾げる。
ティモフェイ
詰められて黙り。
ティモフェイ
「……いや」
ティモフェイ
「その」
ティモフェイ
「……きみにとっては」
ティモフェイ
「面白みのない結果だろうな、と……」
トイ
察した!
トイ
「お前~~~!」
メイド6
「……本当に」
トイ
「お前お前、使用人さんのたのしみが…」
ティモフェイ
ややしょぼくれています。
トイ
「ああ……」
ティモフェイ
手にはダサセーターです。
トイ
自分で用意した他人のプレゼントが自分にまわってくる…無常…
メイド6
「あなた様という人は」
メイド6
「人の心が分からぬ御方」
メイド6
プレゼントを開ける。
ティモフェイ
「…………?」
ティモフェイ
包装から出てくるのは、ティモフェイのマントと同じような薄青色のマフラーだった。
ティモフェイ
カシミアのような手触りのその端に、白い糸で刺繍が施されている。
ティモフェイ
救世の印と同じものだ。
ティモフェイ
その刺繍もまた、この6号室のメイドにまかせていた。
ティモフェイ
「……と、いうか」
トイ
ヒエーーーッ
ティモフェイ
「つい習慣で防寒具を贈ってしまったが」
メイド6
「嬉しいですよ、このプレゼントで」
ティモフェイ
「救世が済んだら、春が来るのだよな……」
ティモフェイ
とかもごもご言ってましたが、
ティモフェイ
メイドの言葉に眉を上げ。
メイド6
首に巻いて見せる。
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
「暖かいか?」
メイド6
「ええ、とても」
トイ
「ティモフェイ!」怒鳴り声
ティモフェイ
黙り込んでから。
ティモフェイ
「良かった」
トイ
「もうあれだお前、……」
ティモフェイ
と、返したところに、怒鳴り声。
トイ
「罰としてチカセーターの刑!」
トイ
「いまここで着ろ!」
トイ
「それを使用人さんの目に焼き付けて…プレゼントとしろ!」
ティモフェイ
「?」
ティモフェイ
トイを見ます。
ティモフェイ
トイを見てから、手元のセーターを見下ろします。
マキナ
刑にされている……
ティモフェイ
広げます。まじまじと。
ティモフェイ
「……これを」
ティモフェイ
「着たらいいのか?」
ティモフェイ
「今ここで」
メイド6
「そうですね」
トイ
「『着ろ!』」
ティモフェイ
トイを見てから、6号室のメイドを窺いましたが
メイド6
「お召しになってください」
ティモフェイ
即答が来た。
小鴨 チカ
「いけいけー」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
マントを外し。
メイド6
受け取る。
メイド6
脱ぎ着を手伝う。
ティモフェイ
騎士の上着も抜いで渡します。
ティモフェイ
そしてその上からセーターをかぶり。
ティモフェイ
「…………」
シャルル
「…………。」
メイド6
「……」
ティモフェイ
騎士然と髪をくくったままの男の胸元に、
ティモフェイ
元気な目からビームを出す猫が。
ティモフェイ
燃えるプレゼントが。
ティモフェイ
めちゃめちゃ主張していますね。
小鴨 チカ
「ぶはっ!」
マキナ
「……っふ、ふふ」
アレクシア
「……んっ、」
シャルル
「っははは!いいねぇ、最高。」
トイ
「うぉほほほほほほ」
メイド8
「ふっ、ふふふ……」
ティモフェイ
ピンとこない顔で見下ろしています。
シャルル
「あはははは」
ティモフェイ
セーターの裾をつまんで引っ張っている。
ティモフェイ
柄を見下ろして。
ティモフェイ
「……いや」
ティモフェイ
「やっぱり」
ティモフェイ
「プレゼントを燃やすのは、なにかおかしくないか……?」
トイ
「ひひひい …やめろ…っ」
マキナ
「お、お似合いですよぉ」
トイ
「真面目な顔で…そういうこと言うな…!」
メイド6
口を押さえて震えている。
ティモフェイ
「じゃあ何を言えばいいんだ……?」
小鴨 チカ
「ひーっひーっ」
アレクシア
「ふっ、……ふ、っく……」 口元を押さえる。
シャルル
「はははは、なんかほら。鏡とか……ほら。」
メイド5
「ふふふ……っ」
シャルル
「っふふふふふ」
メイド6
「い、いいじゃないですか」
メイド6
「みんなを笑顔にさせる衣装ですよ」
マキナ
「この後ずっと着てらしたらいいんじゃないですか?」
マキナ
なんか出目も下がりそうだし……
メイド6
「きゅっ、救世主に」
メイド6
「いいんじゃ、ないでしょうか」
ティモフェイ
「汚れるぞ」
ティモフェイ
「裁判で」
シャルル
「ア……アンタ、そういう事をさ……っふふふ」
トイ
「…だ…、め……もうハライテー」
マキナ
ムカつくところがおもしろさに変換されてる!
マキナ
すごい!
ティモフェイ
ダサセーターは偉大。
シャルル
「それ、着たまま優勝したらさ……一生残るじゃん。」
メイド6
「つっ、次のメイドに」
ティモフェイ
「残るな……」
メイド6
「なんて言えばいいんですか」
メイド6
「勘弁してください」
マキナ
「これアルバムに追加してほしい~」
シャルル
「救世騎士の、神聖な衣装って……っふふふははは。」
小鴨 チカ
「天才~」
ティモフェイ
首をひねってはセーターの柄を見下ろしていましたが、
メイド6
「あとで足しておきます」
マキナ
やったー!
ティモフェイ
メイドが笑うさまに。
ティモフェイ
「許してもらえたか?」
メイド6
「ふふ、別に」
メイド6
「怒ってはいませんよ」
ティモフェイ
「そうか」
ティモフェイ
「良かった」
ティモフェイ
そう笑う胸に、目からビームを出す猫。
トイ
はあーっ 笑いすぎてため息。
メイド6
「それじゃ、着替えましょう」
シャルル
ちょっと涙出てくるくらい笑った。
ティモフェイ
「ああ」
ティモフェイ
大真面目に頷き。
ティモフェイ
メイドに手伝ってもらいながらダサセーターを脱ぎ、
メイド6
もう一度脱ぎ着を手伝い、ダサセーターを受け取り、
メイド6
それを丁寧に畳んだ。
ティモフェイ
元の服に戻りました。マントを羽織る。
メイド6
「プレゼントは客室に置いておきます」
メイド8
「お預かりいたします」
ティモフェイ
「ああ」
ティモフェイ
「よろしく頼む」
メイド8
2人のメイドは各人のプレゼントを集める。
マキナ
預けました。
小鴨 チカ
「あざっす」
シャルル
「はー……どうも。」
アレクシア
そっと、オルゴールを手渡す。
シャルル
ちょっと落ち着いた。
メイド6
2人のメイドが出て行き、それから戻ってくる。
トイ
そうして彼らがささやかながら光あふれる
楽しいひと時を過ごしてた時。
トイ
館の床をきしませ、
トイ
足音、足音。近づく音。
トイ
『大勢よんだ方がたのしいから呼べるかぎり呼んだんだ』
トイ
「そう、観客、末裔で…」
トイ
「マキナの知合いだってやつらが来たいって。」
トイ
重なる足音。
マキナ
「……知り合い?」
小鴨 チカ
「…………?」
ティモフェイ
「…………」
ありす様のペットたち
「マキナ様……」
シャルル
「アレクシア。」
ありす様のペットたち
体の見えるところに番号の刻まれた…
マキナ
「…………っ、」
シャルル
傍へと引き寄せる。
ありす様のペットたち
ふいに、はっと、
ありす様のペットたち
シャルルの持つものを見て、ひとりの末裔が
ありす様のペットたち
ぼろぼろと、泣き崩れる。
マキナ
「あ、」
小鴨 チカ
「……なに?」
マキナ
「あなた、たち」
マキナ
後ずさる。
ありす様のペットたち
「それは…っ」
ありす様のペットたち
「ありす様の!」

「ありす様のものだ!」
ありす様のペットたち
『紅茶の缶』。
ありす様のペットたち
「返せよ!」

「ありす様の…」
マキナ
「…………」
シャルル
「…………これ?」
ありす様のペットたち
一人が泣きだしたのにせきを切ったように、全員がわあわあと声をあげる。
ありす様のペットたち
止める間もない勢いで、とどまらない、勢いでまくしたてる。
ありす様のペットたち
「見てたんだ…」

「ぼくたち…」
小鴨 チカ
「……………………」
シャルル
渡しそこなった缶を、顔の横くらいにあげる。
ありす様のペットたち
観客はお茶会を見ている。
ありす様のペットたち
「信じるとか、信じないとか」

「ひどい、ひどすぎる」

「ぼくたちだってありす様をしんじてた!」

「ありす様だってあなたをしんじた」
マキナ
「……う」
アレクシア
「……っ!」 傍らのシャルルに向けられた視線。叫びに近しい声。
ありす様のペットたち
「ヨハンだって…」

「…ヨハン様、だってあなたをしんじて」
小鴨 チカ
なんか……やばいぞ。
マキナ
「あ」
マキナ
後ずさる。
ありす様のペットたち
折り重なる声。止まらない。
マキナ
……後ずさる。
ありす様のペットたち
「ありす様はあなたを信じて、他の2人をみているよう申し付けたのに」
マキナ
やがて、それ以上は下がれなくなる。
ありす様のペットたち
天宮ありすを裏切った。
マキナ
背中に壁。
ありす様のペットたち
「ニベンズ様はあなたたちのために、コインを返したのに」
ありす様のペットたち
黒兎ニベンズを裏切った。
マキナ
「そ、れは」
ありす様のペットたち
「ヨハン様がなくなって」
マキナ
「わ、たし」
ありす様のペットたち
処刑人ヨハンを裏切った。
マキナ
「わたしのせいじゃ」
ありす様のペットたち
「子夏様もなくなって」
ありす様のペットたち
子夏は勝手に出て言った気もする。
マキナ
「わたしのせいじゃない!」
ありす様のペットたち
元の世界の彼氏も裏切っているらしい。
ありす様のペットたち
「堕落の、国、、救うって……」

「救えるって…」

「……でも」
マキナ
金切り声をあげる。
ありす様のペットたち
「わたしのせいじゃない?」
ありす様のペットたち
「あんた他の人は関係ないだって?」

「……ぼくたちにはあんたは関係ある…」

「どうでもいいって…」
ティモフェイ
「…………」
ありす様のペットたち
マキナが裏切りを改めても、裏切られた人間はまだその中にいる。
マキナ
「う、うぅ……」
ありす様のペットたち
「ぼくたちは裏切られた…」

「あんた帰ってそれで」

「あと10年とか20年とかしたら」

「やっぱりちがう、とか思ったら」

「またうらぎって乗り換える」
ありす様のペットたち

「ふつうだったらそれでいいか知らないよ」

「だけど、だけど」

「いまは」
小鴨 チカ
「…………」
マキナ
「ち、ちがう……」
ありす様のペットたち
「ぼくたちを、末裔をふみにじっていく」

「一生大切にできないもののために、他の人の一生からすべてをうばう」

「どうでもいいって、どうでもいいって…」
マキナ
「ちがう、ちがう」
ありす様のペットたち

「うう…」

「うっ」
マキナ
「チカくんは、違う」
ありす様のペットたち
「…恨んでやる…」

「お前たちの元の世界も」

「終わればいい」
ありす様のペットたち
「お前たちの家族も死ねばいい」

「そう願ってやる。そう願ってやる。」
マキナ
力なく抗弁する。
ありす様のペットたち
奇跡のちからはないから、恨むだけ。
ありす様のペットたち
「どうかお前たちが幸せになりませんように」

「どうかお前たちにどのような満足もおとずれませんように」
ありす様のペットたち
「お前が勝手にすがったものが」

「お前に一番のむくいになりますように」

「おまえのようなやつの」
ありす様のペットたち
「お前が『信じよう』っておもったものが」

「お前が『これだけ』っておもったものが」
ありす様のペットたち
「お前を苦しめる為にあたえられたものでありますように」
ありす様のペットたち

「どうかどうか、」

ありす様のペットたち


「お前とその男の子供が、
ありす様のように
嬲り殺されますように!!」


マキナ
「………………っ」
ありす様のペットたち
*マキナの心の疵『小鴨チカ』を抉ります。判定:才覚
メイド8
横槍はございますか?
マキナ
チカくんたすけて!!!
小鴨 チカ
*横槍、するよぉ!!
メイド8
どうぞ~!
小鴨 チカ
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
小鴨 チカ
2d6+4=>7 判定:才覚
DiceBot : (2D6+4>=7) > 6[2,4]+4 > 10 > 成功
小鴨 チカ
1d
DiceBot : (1D6) > 6
メイド8
ヤリイカ使います?
小鴨 チカ
*ヤリイカエリートを使用します!-9
[ マキナ ] ヤリイカエリート : 1 → 0
メイド8
では判定を!
ありす様のペットたち
2d6+3-9=>7 判定:才覚
DiceBot : (2D6+3-9>=7) > 6[5,1]+3-9 > 0 > 失敗
メイド6
失敗ですね。
[ 小鴨 チカ ] HP : 16 → 15
ありす様のペットたち
「うあああ…」
マキナ
耳を塞ぎ、うずくまる。
小鴨 チカ
「う」
小鴨 チカ
「るっせーーーー!!!!!!!!!!!」
ティモフェイ
眉を寄せてペットたちを見ている。
ありす様のペットたち
「うああああん」
シャルル
これは『お茶会』だ。
自分が口をはさむ場ではない。
アレクシアを後ろに隠して。
紅茶の缶はしまい込む。
小鴨 チカ
「いきなり出てきて何だお前ら!」
マキナ
塞いだ手のひらの上からも、チカの声が聞こえた。
マキナ
顔を上げる。
小鴨 チカ
「ぼくがお前らに何をした!」
小鴨 チカ
「初対面の人に呪いの言葉をかけるんじゃありません!」
ありす様のペットたち
「マキナ様だ」
「マキナ様だ!」
ありす様のペットたち
「マキナさまがにくいから、」
マキナ
びく、と肩をすくめる。
ありす様のペットたち
「おまえのこともにくいんだ!」
小鴨 チカ
「うるっせーーーー!!!!!!」
小鴨 チカ
「幸せにぐらいさせろや!!!!!」
ありす様のペットたち
強く命じられれば、それは末裔の本能。
ありす様のペットたち
救世主にはさからえない。
マキナ
「ちか、くん……」
ありす様のペットたち
体に刻まれた番号を抱える。
ありす様のペットたち
「ぼくたちだって…」
ありす様のペットたち
「ぼくたちだって幸せに…」
ありす様のペットたち
その声はしりすぼんでいく。
小鴨 チカ
「はー……」
メイド8
眼を細めて末裔を見る。
ありす様のペットたち
すすり泣く声。
ありす様のペットたち
いつかマキナがありすを倒し、そして起き上がらせ、ヨハンに掃除を命じられた時とおなじように。
ありす様のペットたち
なすすべもくなく、泣いて命令に従う。
マキナ
震えながら、荒く息をついている。
小鴨 チカ
「……あれか」
小鴨 チカ
「ヨハン様と一緒にいたころに、従えてた末裔?」
マキナ
すすり泣く声が聞こえる。
マキナ
チカの問いかけに、力なく頷く。
小鴨 チカ
「置いてきちゃったの」
マキナ
頷く。
小鴨 チカ
「黙って出てきた?」
マキナ
「……急に、こんなとこ、呼ばれて」
マキナ
「だから、何も……」
マキナ
「来てるなんて、のも、思わなくて……」
小鴨 チカ
「で、そのまま忘れて置いてくつもりだったと」
マキナ
かつて、ありすに幸せに飼われていた末裔たち。
マキナ
主人を殺され、そのあとのヨハンの支配は、
マキナ
決して、よいものではなかっただろう。
マキナ
……頷く。
小鴨 チカ
「もー!バカ!」
マキナ
「わ、たし……」
小鴨 チカ
「ほら、ちゃんと謝る!」
マキナ
「……っ、うう」
マキナ
「……っ、」
マキナ
「…………ご」
マキナ
「ごめん、なさい」
マキナ
「ごめんなさい…………っ」
マキナ
「あ、ありす様を」
マキナ
「あなたたち、を」
マキナ
「裏切って」
マキナ
「ひどい、こと、して」
マキナ
「……っ、ごめん、なさ、い…………」
ありす様のペットたち
「うぅ………」
ありす様のペットたち
「………ぅあぁ……」
ありす様のペットたち
泣き崩れる。
小鴨 チカ
「君ら、これからどうするの」
マキナ
しゃくりあげながら、ごめんなさい、ごめんなさい、と繰り返す。
ありす様のペットたち
「行く当てなんかない」
ありす様のペットたち
「この堕落の国に」
ありす様のペットたち
「どこへいっても」
ありす様のペットたち
「腐ったこの世界に」
ティモフェイ
「…………」
マキナ
あの館を守る救世主はいない。
マキナ
マキナたちが殺した。
小鴨 チカ
「……どうやって生きるの」
ありす様のペットたち
なにもない。
ありす様のペットたち
「………」
小鴨 チカ
「…………ああ」
小鴨 チカ
そっかぁ。こういう世界かあ。
マキナ
マキナがこの世界を捨てる以上、彼らにしてやれることもまたなにもない。
小鴨 チカ
みんながみんな、観客席で人の死を見て賭け事を楽しむような奴であってくれたら、どんな良かった事か。
小鴨 チカ
来たばかりの世界で、ぼくにひどいことをした世界だ。愛着なんて、何もないはずだった。
マキナ
「……あの、子たちを」
マキナ
「守る人は、もう」
マキナ
「……っ」
マキナ
「いない、の」
小鴨 チカ
運よく救世主にしがみつかないと生き残れないような、無力な存在がいる。
小鴨 チカ
その弱さを、ぼくは責められない。
小鴨 チカ
ぼくも、弱者だったから。
ありす様のペットたち
ペットたちがひざを折る。
ありす様のペットたち
乞う。
マキナ
ありすも、ヨハンも、或いは
ありす様のペットたち
「堕落の国を、すくってください…」
マキナ
マキナが裏切らなければ今も生きていたのかもしれない。
ありす様のペットたち
「生きられるように……」
ありす様のペットたち
「おねがいします…」
ティモフェイ
眉を寄せる。
ありす様のペットたち
「おねがいします、おねがいします…」
マキナ
その庇護下で彼らは生きていられたのかもしれない。
小鴨 チカ
それで、救済ってわけか。
ありす様のペットたち
むりなはなしだ。
ありす様のペットたち
呪詛をあらわにしておいて。
ありす様のペットたち
むしがいいとかなんだとか、
ありす様のペットたち
だとしても、
ありす様のペットたち
もう乞う他手立てもない。
マキナ
どうでもいい、切り捨てるはずだった存在が目の前にいる。
マキナ
膝をついて祈っている。
マキナ
「……ごめん、なさい」
マキナ
「ごめんなさい、ごめんなさい……っ!」
ありす様のペットたち
ペットたちとマキナと。共にひざを折って、どちらもが乞うている。
マキナ
マキナのせいで庇護してくれる救世主を失った末裔たちを、
マキナ
それでもやはり、マキナは救わない。
小鴨 チカ
「……………………」
マキナ
「…………ごめんな、さい」
マキナ
床にくずおれて、頭を垂れている。
小鴨 チカ
色んなことが頭をめぐる。
小鴨 チカ
「…………マキナさんの調子が悪い。ぼくたちは、部屋に戻るよ」
ティモフェイ
「……ああ」
ティモフェイ
「お大事に」
トイ
絶句している。
トイ
こんなことになるとは。
シャルル
トイトロールを、見る。
ティモフェイ
トイトロールの表情に、すべてを察した。
小鴨 チカ
「……………………」
小鴨 チカ
「的確な攻撃だった」
小鴨 チカ
「それじゃ」
アレクシア
チカに伴われていくマキナを見る。
マキナ
チカに促されて立ち上がり
シャルル
あの日、彼と話していなければ。
俺も、そう思っていただろう。
マキナ
溢れる涙を拭いもせず、手を引かれて去っていく。
ありす様のペットたち
パーティーは、おひらき。
ありす様のペットたち
…そのうち、末裔もメイドたちに連れられて退場させられるだろう。
メイド8
8号室のメイドも、2人に伴われるように去る。
ありす様のペットたち
ただ正餐室で、
ありす様のペットたち
呪詛と赦しを乞う末裔たちの姿だけが
ありす様のペットたち
くりかえしくりかえし、消えては現れる。
メイド6
メイド6
というわけで、お茶会ラウンド1終了です。
メイド6
今日はここでお開きにする予定でございますが。
メイド6
第2ラウンドの行動順だけ決めましょうか。
マキナ
1d99
DiceBot : (1D99) > 2
ティモフェイ
1d99
DiceBot : (1D99) > 42
小鴨 チカ
1d99
DiceBot : (1D99) > 28
トイ
1d99
DiceBot : (1D99) > 57
メイド6
お茶会第2ラウンドは、トイ様、ティモフェイ様、チカ様、マキナ様の順になります。
メイド6
それでは本日は以上です。
メイド6
どうもありがとうございました。