お茶会-1ラウンド目
小鴨 チカ
1d99
DiceBot : (1D99) > 90
マキナ
1d99
DiceBot : (1D99) > 6
桟敷川映鏡
1d99
DiceBot : (1D99) > 43
匕首咲
1D99
DiceBot : (1D99) > 20
GM
*第1ラウンド行動順 小鴨チカ、桟敷川映鏡、匕首咲、マキナ
第1シーン:小鴨チカ
メイド8
第2回戦の顔合わせが終了した後、救世主たちは一度それぞれの客室へと返されます。
メイド8
既にお茶会は開始している。ここから如何なる行動も可能です。
小鴨 チカ
とりあえずトイレを済ませる。おなかいてーの。
小鴨 チカ
「こわかったよー……マキナさーん……」
小鴨 チカ
「てゆーか、マジで始まっちゃったなー……」
小鴨 チカ
「お茶会ってさあ、“お茶会”っていうじゃん?」
小鴨 チカ
「ここの外でも、割とフツーにお茶シバいてやったりするもんなの?」
マキナ
「ん~、まあここでやるのと変わんないですよ」
小鴨 チカ
「でも、外はここまで設備が良くない?」
マキナ
「普通は食べ物とかもこんなのないんだよ?」
小鴨 チカ
「だよなあ」終末世界観っぽい感じってウワサだもんな。
マキナ
「マキナがこの国に来た時は、水みたいなうっすいスープもらって……」
マキナ
「それでも結構まともな方、って言われてましたね」
小鴨 チカ
初手でここに来たぼくは、幸なのか不幸なのかわからんな。
小鴨 チカ
「なるほどなー……」そっかあ。そっか~……。
小鴨 チカ
「いや、どうしよっかなって。でも決めた」
小鴨 チカ
「とりあえずやってみよう。ちゃんとした“お茶会”とやら」
マキナ
「じゃあチカくんにおまかせしてみようかな」
小鴨 チカ
「メイドさん、お茶会の準備とお客さんの招待をお願いします」
小鴨 チカ
「部屋はここじゃなくて、ちゃんとした場所がいいかな」
メイド8
「畏まりました。お茶の用意は何人分に致しましょうか?」
小鴨 チカ
「あとー……熱いお茶とか、ナイフとかフォークとか、武器になりそうなものはナシで」
GM
”正餐室。大きなテーブルに椅子が並ぶ。メイドに頼めば料理を出してもらえる”
GM
ティーポットに入っているのはアイスティー。お茶請けとしては、サンドイッチやクラッカーが用意されている。
マキナ
整えられたお茶会の用意を見つつ、チカに問いかける。
小鴨 チカ
「血なまぐさい流れはこっち不利な気がするので、とりあえずは、普通にお茶を囲むのが目標」
マキナ
「うん、相手のことを知っておくのは大事だからね」
小鴨 チカ
ティモフェイさんとか、画面越しで見た時とけっこう印象が違った。
マキナ
「そんで弱みが見えたらこう……えぐりこむ感じで!」
小鴨 チカ
「準備できました、メイドさん。お願いします」
小鴨 チカ
心の準備が全然できてませんけど、永遠にできないので、いいです。
メイド8
事前に用意され、受け取っていた封筒を手にメイドが正餐室から姿を消す。
GM
そして次の瞬間には、1号室の二人の姿が、正餐室のテーブルの前にあった。
匕首咲
ちょうど映鏡のふくらはぎの当たりを蹴っていたところだった。
「あれ?」
桟敷川映鏡
「おや、お二方。お招きいただき有難うございます」
匕首咲
「わ~!マキナだ~!」
細かく手を振る。女子がよくやるやつ。
匕首咲
「ふ~ん」
じろじろとチカを眺め回す。
「ま、いいけど」
勧められるまま、大人しく着席した。
小鴨 チカ
「あ、この部屋にある飲食物は全部メイドさんがセットしてくれた安心なやつです」
桟敷川映鏡
席に着いて、長い足を邪魔そうに組んでテーブルから少し離れて座る。
小鴨 チカ
お、全員座ったか。座ったな。ぼくも座ろう。
小鴨 チカ
「さっきは変なこと言ってごめんなさい……」
匕首咲
「反省してるの~、ふ~ん。
じゃあ許してやってもいいかな~。
マキナの彼氏だし~」
匕首咲
「な~んかマキナが脈アリっぽいこと言ってた気がするんだけどな~」
メイド8
冷たい水と常温の水、炭酸水と柑橘類を絞った水を用意した。
マキナ
「お料理したあと、咲さんとアレクシアさんはパートナーの方がお迎えに来てたんですよ~」
小鴨 チカ
そもそも料理するって、聞いてなかったんですけど!?
匕首咲
定義は人それぞれ……ってなに……?という顔で映鏡を見た。
小鴨 チカ
「知らなかったら行けないですけど!?」
匕首咲
「お迎え行きたかったんだ?ざんねんだな~」
あんまり深く考えないようにした。
マキナ
「でも桟敷川さんも知らなかったみたいですよ?」
小鴨 チカ
「1秒でも長く一緒に居てえからだよ!」
匕首咲
「マキナほら!聞いた?1秒でも長く一緒にいたいって!」
マキナ
「マキナの、マキナの話はいいじゃないですか今は」
匕首咲
「え~?でもマキナも嫌じゃないでしょ~?」
匕首咲
「おいチカ、話聞いてもいいけど、一旦マキナの返事聞かないか?」
匕首咲
「ほらぁ~、話が進まなくなっちゃうぞ~?」
匕首咲
「チカと付き合うのが、嫌か嫌じゃないか!」
小鴨 チカ
嫌って言われなかった~~~~~~!!!!
桟敷川映鏡
「そうですよ。答えたことをこれ以上追求するのは野暮というものです」
匕首咲
「だってさ~、ど~とでも取れるからさ~」
テーブルの下で足をぶらぶら。
小鴨 チカ
「たすけてマキナさん!手玉に取られている!」
マキナ
「チカくん主催なんだからもっとがんばって!」
小鴨 チカ
「主催を頑張らせていただいております」
匕首咲
「そういえば、お前のことマキナが頼りないけど頑張り屋みたいなこと言ってたな~。よっ、頑張り屋!」
小鴨 チカ
「って違う!す~ぐ人のペースをくじいてくる~~~!!」
マキナ
「ほら、チカくん頑張ってるからあんまりからかわないであげてくださいよ」
小鴨 チカ
和やかなのはこれはこれでやりにくい!!!
小鴨 チカ
いっそもう……何もしないまま、お茶会、終わってくれないか!?
小鴨 チカ
「ここは、もうぶっちゃけてしまうと、お互いの腹を探りつつ心の痛いところツンツンつっついたりつっつかれたりしながら茶をシバく会です!」
小鴨 チカ
「てゆーか、先に愚痴っていい!? いまだにトラウマなんですよ、前回の戦いのアレ!」
小鴨 チカ
「ひどくない? 初手であれ、ひどくない!?」
桟敷川映鏡
「おや、それを始めてしまってもよろしいんですか?」
小鴨 チカ
「殴り合いはヤダー!!エレガントに行きたいのです!!!!」
桟敷川映鏡
「ま、とはいえ。お茶会を楽しみにしてらした方もいらっしゃるでしょうし」
桟敷川映鏡
「どうぞ、思惑どおりご歓談を続けましょう」
小鴨 チカ
「……え、あの。じゃあ、メッチャ直球で聞いていい?」
マキナ
言いつつ、チカが何を聞くつもりなのかと首を傾げている。
小鴨 チカ
「……………………なんで」さじき川さんを、見て、匕首さんを見て。
小鴨 チカ
*抉ります。強者の刃〈脇差〉 判定は才覚
桟敷川映鏡
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 愛
桟敷川映鏡
2d6+1+2
DiceBot : (2D6+1+2) > 2[1,1]+1+2 > 5
GM
ファンブルの効果により、所持している小道具を1つランダムに失います。
GM
所持アイテムはティーセットかヤリイカ。どちらを失うか、choiceで判定をお願いします。
桟敷川映鏡
Choice[ティーセット,ヤリイカ]
DiceBot : (CHOICE[ティーセット,ヤリイカ]) > ティーセット
小鴨 チカ
2d6+3=>7 判定:才覚
DiceBot : (2D6+3>=7) > 9[4,5]+3 > 12 > 成功
桟敷川映鏡
何故?
その理由について口を開くことを避け続けてきた。
桟敷川映鏡
もはや主催の2人は見ていない。
足と共に揺れる金の髪の切っ先を見ている。
小鴨 チカ
なぜかこっちが死刑宣告を待ってる気分になってきた。
匕首咲
映鏡の方は見ない。
見るのがちょっと、怖い。
小鴨 チカ
わぁってて地雷踏んでんだよ!!畜生!!
桟敷川映鏡
「どこぞの男の子供なんざ、孕んでほしくはない」
桟敷川映鏡
前に一度言ったことをもう一度繰り返した。
小鴨 チカ
「闘いを終わるのも待てないぐらい、強い感情?」
桟敷川映鏡
そちらの話を聞かない。
まだ視線は彼女を見ている。
張り詰めた空気が言葉を探していることを意味する。
マキナ
そもそも同じ女として、やはり子宮を取ってしまうという判断は、
マキナ
まあ、当人間の同意がとれているとは言え……。
桟敷川映鏡
席を立つ。咲の手を引く。
ついてこなければ、予めいくつか名を記しておいた招待状を使うだろう。
桟敷川映鏡
指を鳴らす。マントを翻してその場から去る。
小鴨 チカ
……ちょっと悩む。今行っても荒い感じになるだけだな。
マキナ
「……まあ、痛いところは突けたってことで」とチカに。
小鴨 チカ
「…………邪魔してチクチクするのはヤだなあ」
小鴨 チカ
「絶っっ対!見つからないようにしような!」
桟敷川映鏡
何故?と彼女以外に聞かれると腹が立った。
桟敷川映鏡
瞳の色は揺れない。
赤い色がそちらを見ている。
匕首咲
子宮を切除されたことが、嫌だった訳ではない。
他の男の子を孕んで欲しくないと言われて、嬉しかった。
でも、どうして、という気持ちは、心のどこかに残っていた。
匕首咲
赤い目は、兄の方。
いつも話している、桟敷川映鏡。
桟敷川映鏡
沈黙さえ今は恐ろしいほど冷たく。
自身の胸に抱く時計の針が鳴る。
匕首咲
「…………」
映鏡を見上げたまま、その赤い瞳をじっと見る。
小鴨 チカ
「…………」無言でマキナさんと顔を見合わせる。
小鴨 チカ
……さじき川さんを突っついたつもりが、なんかとんでもねー事になってる……。
小鴨 チカ
なんか、ごめん。謝るべき相手には謝れないので、手振りでマキナさんに謝る。
小鴨 チカ
どう転んでもしんどいが……、これで慰めムード入ったら邪魔するんだよな、ぼく。
第2シーン:桟敷川映鏡
GM
*第2シーン シーンプレイヤー:桟敷川 映鏡
桟敷川映鏡
*咲の『強者の刃〈打刀〉』を舐めます。判定は猟奇。
マキナ
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
マキナ
2d6>=7
DiceBot : (2D6>=7) > 9[6,3] > 9 > 成功
マキナ
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
桟敷川映鏡
2d6+3-2
DiceBot : (2D6+3-2) > 12[6,6]+3-2 > 13
匕首咲
どれくらいか、わからない沈黙。
涙が床に落ちる。
何か言おうとして、やめることを繰り返している。
桟敷川映鏡
駆け出すのを止めはしない。
その背を見ている。
桟敷川映鏡
ふいに霧が湧く。
桟敷川映鏡、もとい赤マントが自身のアイコンとしているものだ。
ドライアイスのような冷たさと湿度があたりに漂う。
桟敷川映鏡
その霧に殺気が乗る。
この先に誰も立ち入らせないという、
感情、意志、あるいは情念。
桟敷川映鏡
モニターに映るだろう角度を見やる。
赤マントを映すモニターが血に濡れる。
脅威度が同じくらいの救世主の視界なら同じように血に濡れる。
桟敷川映鏡
怪異に触れると、視界が歪むことがある。
そうまさに今このように。
桟敷川映鏡
それは、見るなという警告ではない。
見てはいけないという忠告でもない。
桟敷川映鏡
ただ、“穢れ”という現象がそこに表出しているだけだ──。
桟敷川映鏡
呼ぶ声が聞こえる。
軍靴の音。絨毯の上をすべるマントの衣擦れの音。
匕首咲
図書室、誰もいない。
蔵書の文字達は、文盲に沈黙だけを教える。
匕首咲
温室、誰もいない。
前に見た時と同様に、足跡すら残っていない。
匕首咲
台所、誰もいない。
出汁の匂いも、温かい湯気もなくしんと冷え切っている。
匕首咲
自室、誰もいない。
荷物も家具も、全て最後に出た時のまま。
匕首咲
遊戯室、正餐室を過ぎて、大広間。
誰もいない。
匕首咲
カーテンが僅かに、不自然な形を作っている。
桟敷川映鏡
靴先が見える。
その間、足の隙間を縫いとめるようにステッキを投げた。
匕首咲
俯いた顔は涙で汚れ、喉からは嗚咽が漏れる。
匕首咲
「ずっと、ずっと気づかないようにしてた。
でも、お前は、昨日から意味が違うって言った」
匕首咲
「じゃあ、昨日までは?
どういう気持ちで、あたしの女を奪ったんだ?」
匕首咲
「あたしは、映鏡の玩具として、体を切り刻まれたことに……、なるっ、……の、か?」
匕首咲
自分を"口裂け女"に作り変えた男達と同じように。
映鏡も、自分の体を玩具にして、ただ、弱者として、切り刻んだ。
そう思いたくはなかった。
匕首咲
「あたしのこの気持ちは、映鏡を好きな気持ちは」
匕首咲
「ただ、強者に擦り寄りたいだけの、防衛本能じゃ、ないのか……?」
匕首咲
「ただ、助かりたいだけの、勘違い……に、なって……」
桟敷川映鏡
なおも絨毯に流れる涙を見る。
小雨のようだった。
桟敷川映鏡
館にたゆたうこの殺気をもってなお。
貴女はそれを聞くのか。
桟敷川映鏡
「……お嬢さん、ついぞ私の話を聞いていただく一幕と相成りました」
桟敷川映鏡
「私は生まれてこの方、まっとうに女人を愛したことが御座いません」
桟敷川映鏡
「色狂いの母親への憎しみが、膨れ上がり、煮えくり返り、ふき零れそうになったときに女の胎を裂くのです」
桟敷川映鏡
「胎は川へ捨て、女の抜け殻はその場に置き去りに」
桟敷川映鏡
「貴女は私の気まぐれな親切心を呑んだ」
桟敷川映鏡
「もはや親切心などではない、私の心根が生んだ幻想を」
桟敷川映鏡
「ただ、胸に抱く時計が命ずるままに過去の亡霊として生きる私に」
桟敷川映鏡
「……100年越しに台所の、食べ物の、出汁の、故郷のにおいがしました」
桟敷川映鏡
「あの日、貴女が私の喉にナイフを突き立てていれば」
桟敷川映鏡
「哀れな男の肩を食い千切って戻ってきたから……」
桟敷川映鏡
「そも、この国で生き抜いてきたが故に」
桟敷川映鏡
「貴女を愛していると、言うことがおそろしいのです」
匕首咲
映鏡の気まぐれな親切心を、心根が生んだ幻想を受け入れたのは。
匕首咲
自分に向けられた、ひとさじの情を感じたから。
恐怖に震えて拒絶するよりも、映鏡を信じるほうがいいと思った。
そのほうが、強者らしい振る舞いだった。
匕首咲
だから、拒めなかった。
別にこの狂人の心を受け入れるつもりなんて、まったく、全然なかった。
匕首咲
もう一歩、二歩、三歩。
赤マントの、青いマントの裾を掴む。
匕首咲
「全部、勘違いじゃなかったって、ことにしてもいい?」
桟敷川映鏡
掴まれた裾からしゅる、しゅると音を立てて。
青いマントが翼のように女のからだを包む。
桟敷川映鏡
内臓ひとつぶん軽くなったからだ。
肩を引き寄せる。
白い喉を白手袋の指先がつたう。
赤い裂け目のある輪郭をなぞる。
桟敷川映鏡
今はただ女の唇の形をしている、異形の頤に口づけた。
匕首咲
形だけ人の姿を残した唇に、怪人の唇が触れる。
匕首咲
全て勘違い。
自分勝手な思い込み。
気持ちの押しつけ。
ただの防衛本能。
目を逸らしたい事からの逃避。
匕首咲
心の疵をごまかすために、救いに見える形に縋っただけ。
匕首咲
怪人の首に、腕を回す。
今度は勘違いでも強がりでもなく、受け入れるために。
桟敷川映鏡
猟奇と才覚と愛が支配するこの救世主の世界で。
桟敷川映鏡
恋だけがここにない。
恋だけがここにある。
桟敷川映鏡
針の穴に糸を通すような、
その糸を縫い閉じて終わるような。
桟敷川映鏡
その言葉を自我に刻む。
鏡が映した像が焼き付くように。
桟敷川映鏡
怪人の手元が閃く。
疵によって研がれた布地が、女の首の裏を突いた。
桟敷川映鏡
頚椎の切断。
技量は充分。
眠らせるように。
なにせこのあとベッドに運ぶのだから。
桟敷川映鏡
掬いあげるように抱き留める。
軽いからだを抱え、黒い窓の向こうへ声をかけた。
桟敷川映鏡
「私たちは一切の権利を放棄、裁判には参加いたしません」
桟敷川映鏡
「どうぞ、然るべき処遇を。儀式の見届け人」
桟敷川映鏡
眠っているような女を見つめながら自室へ歩いていく。
匕首咲
普通の女の子として生きてみたかった。
好きな人と家族になってみたかった。
自分の子供に会ってみたかった。
匕首咲
誰かに怯えたりすることもなく。
ただ、幸福な場所に行きたかった。
匕首咲
でも、幸福になるにはこの牙は鋭すぎる。
この刃は血を求めすぎる。
この心は強さを求めすぎる。
匕首咲
あのひとも、そう。
幸福になるには、歪みすぎている。
匕首咲
手を引いてくれるのなら。
抱きかかえてくれるのなら。
連れて行ってくれるのなら。
第3シーン:匕首咲
第4シーン:マキナ