Dead or AliCe
『16人の救世主』

お茶会-1ラウンド目

メイド3
それではお茶会に入ります。
メイド3
行動順を決めますので、1d99をお願いいたします。
アリシア
1d99
DiceBot : (1D99) > 1
ティモフェイ
1d99 なにそれ・・・・
DiceBot : (1D99) > 99
ティモフェイ
はああ!?!??!!?!?!!!?
ミラリア
1d99
DiceBot : (1D99) > 33
トイ.
1d99
DiceBot : (1D99) > 81
メイド3
第1サイクル ティモフェイ>トイ>ミラリア>アリシア
メイド3

第1シーン:ティモフェイ

メイド3
お茶会 第1サイクル ティモフェイ
ティモフェイ
この場から解散する前でお願いします。
メイド6
では、開始の宣言をした直後のシーンですね。
ティモフェイ
はい。
トイ.
「ゲホッゲホ……」
トイ.
「ぅい‶――...」
トイ.
アリシアをとろんと眺め。
トイ.
「しんじつ‶の鏡…」
トイ.
「………鏡よ鏡、真実をおしえろ」
トイ.
「リンゴの一番美味しい食べ方ってな‶に‶?」
トイ.
真実の鏡に興味津々。
トイ.
なんでもこたえられるっぽいじゃないか。
ティモフェイ
トイの言葉に目を瞬きますが、遮らずそれを傍観しています。
ミラリア
「貴様……濫用する気か?」
ティモフェイ
「本を読んでな」
ティモフェイ
「どうも、気にかかるらしい」
アリシア
「はっ、この世でもっとも美味しいりんごは
 焼きりんごでございます~!」
 勝手に答える。
ミラリア
「本、だと?まさかここにもあの下らん童話とやらが…… ………」
トイ.
「わーっ答えた…お‶も‶し‶れ~~~」
トイ.
面白いぞ!
ティモフェイ
機嫌が良くなっているな……と思っています。
ティモフェイ
「メイドに読ませていた」
メイド6
読みました。
ティモフェイ
「俺が聞いたのは途中までだったが……」後で自分で読みました。
アリシア
「ご家庭でも簡単にお作りになられ……
 おっと、この国では
 りんごというのはなかなか貴重品でございましたね」
ミラリア
メイドを睨んで舌打ち。
トイ.
「………鏡、ゲホッ鏡!」
メイド6
微笑んでいる。
トイ.
「ゆで卵って何分ゆでるのが正解なんだ?」
ティモフェイ
本当に濫用しているな……
トイ.
乱用してます。
ミラリア
「………」部屋の方向をちらりと確認している。
ティモフェイ
「歯向かう気か?」
ティモフェイ
「メイドに」
ティモフェイ
あれを見ただろう、とは言外に。
アリシア
「固茹ででしたら11分ですね」
ミラリア
「いや」
トイ.
「わはは」答えてる!面白い!
ミラリア
「この場を後にしたい」
ティモフェイ
「なるほど」
アリシア
「鏡はお料理本ではないのですが~!」
ティモフェイ
「では」
ティモフェイ
「最後に一つだけ問おうか」
ティモフェイ
「やはり――」
ミラリア
「……」
ティモフェイ
「あの絵本の内容は、きみたちのことを語ったもので正しいのかね」
ティモフェイ
アリシアに問います。
アリシア
「はい。真実にございます。
 ──『白雪姫』の物語は、我々の身の上にございます」
アリシア
よどみなく答える。
ティモフェイ
「……そうか」
トイ.
白雪姫の物語。
ミラリア
「……姫と王子様は幸せに暮らしました等と、下らんだけの結末で締めくくられているものでなければ、だがな……」
ミラリア
鉄靴が鳴る。
トイ.
白雪姫は、狩人に、七人の小人に、王子様に助けられて…
トイ.
救われて、ハッピーエンド。
トイ.
絵本はそういう内容だった。
ティモフェイ
「ああ」
ティモフェイ
けれど、それには一つ、残酷な結末が書き添えられていて。
ティモフェイ
「焼けた靴を履かされた、という話が最後にあったな」
ティモフェイ
「今ここにいるきみは」
ティモフェイ
「死んでいるようには、見えないが」
ミラリア
「フン………… ………」
ミラリア
「"救世主"とは」
ミラリア
「そういうものだ」
ティモフェイ
「そういうものか」
ティモフェイ
淡々とした返答。
ティモフェイ
「呼び止めてすまないね」
ミラリア
「……」
ミラリア
「行くぞ、アリシア」
トイ.
「…あ……鏡、カガミ…いっちゃうのか…」
アリシア
「御意御意~!」
トイ.
「ゲホッ、オレも欲しいよ、真実のカガミ‶」
アリシア
「え~!」
 困ったような声。
アリシア
「鏡は残念ながら、女王様の所有物ですので」
アリシア
「代わりのものを見つけてくださいませ~」
ティモフェイ
「トイトロール」
ティモフェイ
「こちらも戻るぞ」
ティモフェイ
踵を返します。
ティモフェイ
首の鎖が鳴る。
トイ.
ティモフェイの鎖を持って、導かれるようにひかれながら
トイ.
「…女‶王陛下を倒しだら‶……、あの真実の鏡。貰えるかなあ……」
トイ.
ほしそう。
トイ.
ティモフェイを見上げる。
ティモフェイ
「やりよう次第ではないか」
ティモフェイ
中庭を去っていきます。
ミラリア
「……フン」
ミラリア
「誰がくれてやるものか。」
ミラリア
カツ、カツ。冷えた鉄靴が、散った雪に跡を付けて、3号室の方へと歩んでいく。
アリシア
ともに去りましょう。
ティモフェイ
では6号室に向かう二人の道筋。
ティモフェイ
今はティモフェイが先行し、トイトロールの降らす雪を、寒風を受けることもなく、
ティモフェイ
しかし足取りの早さに汚れたマントがなびく。
ティモフェイ
「あの絵本」
トイ.
ゴホ、ゴホ…
ティモフェイ
咳き込むトイトロールを顧みないままに、声をかける。
ティモフェイ
「確かに正しく、あの二人を語ったものだったらしいな」
トイ.
鼻をすする音。
トイ.
ぼーっとしてる。ティモフェイの言葉を聞いている。
ティモフェイ
「であれば、やはりお手柄だ」
ティモフェイ
「訂正――いや、この表現は、少々正しくはないか」
ティモフェイ
「トイトロール」
ティモフェイ
またその都市伝説の名を呼ぶ。
トイ.
「……んだよ…」
トイ.
「こっちは頭痛ぇんだからさ…さっさと・はっきり喋れや…」
ティモフェイ
「きみの働きは十全だ」
ティモフェイ
はっきりと言った。
ティモフェイ
「体調管理をしくじり、対戦相手に侮れる結果になったことを差し引いても」
ティモフェイ
「きみは救世主としてこの戦いに十二分に貢献している」
ティモフェイ
振り返らずに、語る。
トイ.
殺すぞ、と言おうと思ったが、のどが痛い。
トイ.
反論する元気がない。
ティモフェイ
「……俺は」
ティモフェイ
「その働きに、報いるよ」
ティモフェイ
「きみを救う」
ティモフェイ
*トイトロールの疵『すくわれざる者』を舐めます。猟奇で……
アリシア
*横槍しま~~~~~~す
アリシア
choice[猟奇,愛,才覚]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,愛,才覚]) > 才覚
アリシア
2d+1>=7
DiceBot : (2D6+1>=7) > 4[1,3]+1 > 5 > 失敗

メイド6
*横槍失敗です。
メイド6
それでは判定をどうぞ。
ティモフェイ
*ティーセットを使用
ティモフェイ
2D6+3+2>=7
DiceBot : (2D6+3+2>=7) > 8[5,3]+3+2 > 13 > 成功

メイド6
*成功でございます。

トイ.
「………」
トイ.
あ、そうか。
ティモフェイ
ティモフェイは振り返らない。
トイ.
昨日オレが「ファインプレーじゃないか」って言って その時はそうじゃないてはなしとか
トイ.
その延長戦のはなしか。
トイ.
ゆだったあたまがゆっくり追いつく。
ティモフェイ
そうこうしているうちに、6号室の前に到着します。
ティモフェイ
自分で扉をあけて、トイトロールを振り返る。
ティモフェイ
「少なくとも」
ティモフェイ
「俺は、きみを救うつもりで動いている」
ティモフェイ
「そのことは、……」
ティモフェイ
忘れてくれるな、というのも、何か違うような気がして、
ティモフェイ
喉に言葉が引っかかったけれど。
トイ.
「……覚えとくよ」
ティモフェイ
「…………」
トイ.
ティモフェイをすり抜けて、開かれた扉の中へ。
ティモフェイ
扉を閉めます。
ティモフェイ
雪の降りしきる6号室は他よりも寒い。
ティモフェイ
今までよりも強めに暖房を焚いて、
ティモフェイ
白い息をひとつ吐き出した。
メイド6
ティモフェイはトイトロールに許しを乞いはしない。
メイド6
過度に褒めそやして、機嫌をとったりはしない。
メイド6
ただ、とるべき責任からは、逃れるつもりはない。
メイド6
首に架せられた首輪を、甘んじて受け入れるとおりに。
メイド6

第2シーン:トイ

メイド6
茶会 第1サイクル トイ
トイ.
ばたーん! 
トイ.
ベッドに倒れ込む。
トイ.
毛布にくるまる…。
トイ.
その上に雪が降り積もる、自然な流れだ…。
トイ.
「…ぅぅ……」
ティモフェイ
「氷嚢と、解熱剤を」
ティモフェイ
「あとは……濡れタオルか」
ティモフェイ
トイトロールを後目にメイドに言いつけます。
メイド6
「かしこまりました」
ティモフェイ
邪魔になる首輪の鎖は外して自分のベッドサイドに置く。
メイド6
「ティモフェイ様、こちらを」
メイド6
言われたとおりのものを、過不足なく持ってくる。
ティモフェイ
「助かる」
ティモフェイ
受け取って、トイトロールの眠るベッドの傍らに跪く。
メイド6
お茶会の間でなければ、もっと気を利かせて色々なものを持ってきていたが、今はそのような手出しをしない。
ティモフェイ
一式をベッドサイドに置いて、
ティモフェイ
毛布を剥いだ。
ティモフェイ
がば。
ティモフェイ
それはもう容赦なく。
トイ.
「使用人さ…」
トイ.
「…あ‶…!?」
ティモフェイ
「悪いが」
ティモフェイ
「今はメイドは手出し無用だ」
トイ.
メイドが世話をしてくれるのかと思ったら。
メイド6
「……もうしわけありません」
メイド6
少し離れたところで、すまなさそうに頭を下げる。
トイ.
「…ぇ……あっ…… あ” くそ…!!」
ティモフェイ
水差しに水をつぎ、
トイ.
ゲーホゲホゲホッ
ティモフェイ
解熱剤を添えてトイトロールに差し出す。
ティモフェイ
「薬だ」
ティモフェイ
「熱が和らぐ」
トイ.
「………」
トイ.
口を開き、舌を伸ばす。
トイ.
そこに薬を乗せろ、という感じ。
ティモフェイ
錠剤を置いた。
ティモフェイ
コップを差し出して、口に添える。
トイ.
口に添えられたコップ。
トイ.
静かに嚥下していく。
ティモフェイ
傾けて飲みやすいように。
ティモフェイ
コップを戻して濡れタオルを手に取りながら、
ティモフェイ
トイトロールの額に手を添える。
ティモフェイ
見た目の印象よりは熱くはない、というのがティモフェイの感想だった。
ティモフェイ
この男、平熱が高い。
トイ.
濡れた口の周りをぬぐって、後ろに倒れ込む。
ティモフェイ
それでも今のトイトロールの額にはその手のひらは冷たく感じられただろうが。
トイ.
額に手を添えられたまま。
ティモフェイ
倒れ込んだトイトロールにさらに身を乗り出して、
ティモフェイ
なかばベッドに乗りかかったような姿勢で。
ティモフェイ
「目を閉じろ」
ティモフェイ
「顔を拭く」
トイ.
「……」
トイ.
言うとおりに目を閉じる。
ティモフェイ
きつく絞った濡れタオルでその顔を拭っていく。
ティモフェイ
同じ金髪を掻き上げて、
ティモフェイ
ひたいを、
ティモフェイ
髪の付け根に滲んだ汗、頬のべたつき、
ティモフェイ
耳の裏。
ティモフェイ
顎の線。
トイ.
暴れることなく、ほんの少し顔を持ち上げて、ぬぐいやすいように応じる。
トイ.
時折拒絶しようと身を引くような様子を見せるものの。
ティモフェイ
こちらで用意した水を張ったタライにタオルを浸してはまた固く絞り、
トイ.
それはそんなに功を奏さない。
ティモフェイ
存外丁寧にその皮膚を清め、
ティモフェイ
トイトロールの服の首元をくつろげる。
ティモフェイ
忌々しいことに、この服の構造はよく理解しているのだ。
トイ.
耳の裏、あごの線…
トイ.
くすぐったさが、嫌悪感と心地よさの両方をもたらす。
ティモフェイ
くつろげた服の隙間から、
ティモフェイ
首元、鎖骨を丹念に拭き上げたが、
ティモフェイ
そこで一度手を止めた。
トイ.
「………?…」
ティモフェイ
「身体は?」
ティモフェイ
「拭いたほうがいいなら、そうするが」
ティモフェイ
「今は眠りたいか」
ティモフェイ
問いかける。
トイ.
「……。」
ティモフェイ
彼らの上には雪が降る。
トイ.
「……拭け…」
ティモフェイ
その雪を見上げて、
ティモフェイ
「分かった」
ティモフェイ
剥がした自らのマントをトイトロールの頭の上からかぶせた。
トイ.
「ぅわっ」
トイ.
――とはいえ意図を理解した。
トイ.
大人しくなってしまった。マントをかぶせられている。
ティモフェイ
雪を遮るマントの下で、トイトロールの服をさらに脱がしていく。
ティモフェイ
よどみのない手つき。こんなところで役に立つとはお笑い草だ。
ティモフェイ
濡れタオルを再びに絞る。
ティモフェイ
最低限に脱がせた服の隙間から
ティモフェイ
濡れタオルがトイトロールの汗ばんだ皮膚を清めていく。
トイ.
大体このような体勢、状況というのは、ままあることで。
ティモフェイ
鎖骨のくぼみ、脇の下、服とよく擦れる身体の側面。
トイ.
想起するのは…。
トイ.
「…… ……」
ティモフェイ
関節のうらがわ。
ティモフェイ
汗の溜まる部分は特に丹念に。
トイ.
「ティモフェイ」体を預けながら。
ティモフェイ
「なんだ」
ティモフェイ
男の声は素っ気ない。
ティモフェイ
作業の手を止めずに、短い返答。
トイ.
「……オレね お前をいたぶって」
トイ.
「ゲホ、はずかしめて、何もかもとりあげてみれば…すこしは気が晴れるかとおもってた……」
トイ.
「周りがオレにやったようにすれば、さぞ楽しいんだろうなと思ったよ…」
ティモフェイ
「…………」
トイ.
「…ほかの娯楽なんか知らなかったし」
トイ.
「……… でも、さァ…」
ティモフェイ
背中に腕を回す。
トイ.
「……対して、面白、く…なかった…」
トイ.
腕を回されながら。
ティモフェイ
濡れたタオルが背骨の筋を、したからうえへ
ティモフェイ
すうと拭き上げて、
ティモフェイ
肩甲骨へと回る。
トイ.
その感触に背骨をのけぞらせながら。
ティモフェイ
「そうか」
ティモフェイ
脇腹へと濡れタオルの手が落ちる。
トイ.
息を深める。
ティモフェイ
腕を回したままの姿勢で、
トイ.
「…こんな小さなこと。」
トイ.
「めっちゃくっちゃ面白いってわけでもない事の為に……」
ティモフェイ
マントの下、
ティモフェイ
服の下で、戯れのように腕を動かしながら、
トイ.
「……それに”……お前オレみだいに泣き叫んだりしねえし」
トイ.
「……その度思うんだ。」
ティモフェイ
その手つきはどこまでも医療行為を実行するためのそれでしかない。
トイ.
「“苦しんだ俺がバカだったみたいだ”。」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
「いいや」
ティモフェイ
一度、腕を抜き取る。
ティモフェイ
水に再びタオルを浸してそれを絞りながら、
ティモフェイ
「俺が苦しまないのは」
ティモフェイ
「俺が、その断罪をくだされるべき者に過ぎないからだ」
ティモフェイ
「だが」
ティモフェイ
「きみは――」
ティモフェイ
再びトイトロールに向き直り。
ティモフェイ
乱した服の下、
ティモフェイ
タオル越しに腹を撫ぜた。
トイ.
*ティモフェイの疵『トイトロール』を舐めます。判定:才覚
アリシア
*よこやりしま~す
アリシア
choice[猟奇,愛,才覚]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,愛,才覚]) > 才覚
アリシア
2d+1>=7
DiceBot : (2D6+1>=7) > 10[4,6]+1 > 11 > 成功
アリシア
1d6 減少量
DiceBot : (1D6) > 6
メイド6
大きいですね。判定をどうぞ。ティーセットはお使いですか?
アリシア
ヤリイカはなし!

トイ.
*ティーセットを使用
トイ.
2D6+2+2-6>=7

DiceBot : (2D6+2+2-6>=7) > 2[1,1]+2+2-6 > 0 > 失敗
メイド6
*ファンブル!
メイド6
*PCがお茶会中の判定でファンブルを起こした場合、所持している小道具を1つランダムに失います。
メイド6
全部ティーセットですね。
ティモフェイ
1になりますね 残りが……

メイド6
というわけで、疵舐め失敗でございます。
アリシア
「おやおや~~~~」
 部屋の外、扉の向こうから声が聴こえてくる。
ティモフェイ
手が止まる。
ティモフェイ
扉を向く。
アリシア
「ずいぶんと、緩んだことを仰るんですねえ」
アリシア
「それで本当に良いと思っているんですか、トイトロールさま?」
ティモフェイ
わずかに眉を寄せた。
ティモフェイ
身体を拭くその手は再開するけれど。
トイ.
体をふかれながら鏡の声の方を見る。
アリシア
鏡は、部屋には入らず言葉だけをよこす。
アリシア
「『こんな小さなこと』だなんて!
 ああ、女王様が聞けばなんと思いましょう……」
アリシア
「女王様だって、『あんな小さなこと』のために
 こんなところまで来てしまったというのに……」
アリシア
「おっと、女王様は
 もちろんそうお考えではないのですけれども!」
ティモフェイ
ティモフェイはアリシアに反論を返さない。
ティモフェイ
ただ手を止めずに看病を続けている。
ティモフェイ
作業めいた、淡々とした手つきで。
アリシア
「疲れているんですねえ。
 弱っているんですねえ、トイトロールさま!
 鏡は、つまらなく思いますよぉ……!」
トイ.
そうだ。
トイ.
鏡の言うとおりだ。
トイ.
自分のされたことの大小は、自分の苦しみの大小じゃない…
トイ.
そう思っていいはずだ。
トイ.
鏡の言うとおりだ。
トイ.
怒りがわいてくる。
トイ.
憎しみが湧いてくる。
ティモフェイ
目の前の男の、今は腫れていない顔が見える。
ティモフェイ
同じ顔が。
アリシア
「どうか、どうか、健常なる身体にて、
 裁判の場にお立ちくださいませ……」
ティモフェイ
今のトイトロールの身の上の、すべての元凶となった男の顔が。
アリシア
「それは我々の不都合ではありますが、
 そのほうがきっと、楽しい裁判となりましょう……!」
アリシア
そう言い残して、気配は遠ざかる。
ティモフェイ
鏡が去る頃には、トイトロールの全身はきれいに拭き清められていた。
ティモフェイ
けれど、身体だけだ。
トイ.
鏡の声の去った部屋。
トイ.
「…ろ、」
トイ.
「………はなれろ…」
ティモフェイ
「…………」
トイ.
「お前の顔は見たくない……っ」
ティモフェイ
トイトロールからマントを剥がす。
ティモフェイ
その身体を寝かせ、額に氷嚢を添えると、
トイ.
怒りに肩を震わせて、
ティモフェイ
事は済んだというように膝を伸ばし、立ち上がった。
トイ.
手を伸ばしてティモフェイの胸ぐらをつかんで引き寄せる。
ティモフェイ
ベッドサイドには水差しとコップと解熱剤を残し。
ティモフェイ
離れかけた矢先、
ティモフェイ
引き寄せられる。
トイ.
目を固く閉じたまま、
ティモフェイ
顔が近い。
ティモフェイ
吐息が鼻先にかかる。
トイ.
「オレは、お前の事許したりしない…」
ティモフェイ
「…………」
トイ.
そう告げて、どんと突き放した。
トイ.
弱弱しく。
ティモフェイ
突き放されてたたらを踏み。
トイ.
毛布にくるまって寝直す…。
ティモフェイ
塊になったトイトロールを見下ろし、
ティモフェイ
「ああ」
ティモフェイ
「それでいい」
ティモフェイ
言い残して、再び暖炉の具合を確認に向かった。
メイド6
鏡の悪意が飛び込んだのは、その眼ではなく耳。欠片ではなく言葉として。
メイド6
それでも十分に働いた。芽生えかけた寛容が、鋭い敵意へと成り代わる。
メイド6

第1シーン:ミラリア

メイド6
お茶会 第1サイクル ミラリア
ミラリア
……先の出来事から、そう時が経たない頃のことだった。
ミラリア
廊下に足音が響く。近づいてくる。6号室の方へ。
ミラリア
二人、いや、複数人分……。
ミラリア
それは扉の前で止まり。
ミラリア
そして。
ミラリア
破砕音が大きく響き、6号室の扉が吹き飛んだ。
ティモフェイ
「!」
ミラリア
ドン!と、奥の壁に、扉だったものが激突する。
ティモフェイ
虹がひらめく。
ミラリア
「入るぞ」
ティモフェイ
トイトロールのベッドを守るように、騎士だった男が立つ。
ティモフェイ
「なるほど」
ティモフェイ
「手荒だったな」
ミラリア
そして、真正面から部屋の敷居を跨ぐ。
トイ.
ねころんだままわずかに顔をあげ。
ティモフェイ
ミラリアを止めずに、その動向を窺いながら。
ティモフェイ
トイトロールである塊を背に立っている。
トイ.
ぶるぶる。
ミラリア
「そう警戒するな。礼儀だろう?お前もやった、なあ?」
ティモフェイ
「あの男よりは」
ティモフェイ
「穏やかな出迎えであるとは思わないか?」
ティモフェイ
なにせテーブルを投げつけられた。
ミラリア
「フ、それは確かに……」
ミラリア
「真実、ここでお前達を踏みにじりに来たわけではない。単にお茶会をしにきたのだよ。"救世主"の、な。」
ティモフェイ
「…………」ちらと毛布の塊に視線をやる。
ティモフェイ
「明日では遅いかね」
ティモフェイ
「生憎、連れの調子が悪い」
ティモフェイ
今更の返答。
トイ.
ゲーホゲホゲホ!ゴホッ
ミラリア
「構わん。寝ていていい」
トイ.
寛大は真実であった
ティモフェイ
「……”救世主”の、であるがゆえに?」
ミラリア
「フ……」
トイ.
「女王陛下…」
ミラリア
「今の所はな」
トイ.
「ティッシュとってください……」
ティモフェイ
すごいな、と思いました。
ミラリア
「………」
トイ.
「はなみずが…もう…たれ……っ」
ミラリア
ピ。女王の指の動作と共に、2号室のメイドが、持ってきた紅茶入りのカップをテーブルの上に並べる。3つ分。
ミラリア
しかしそのメイドはティッシュに触れることはなかった。
ティモフェイ
「……あー」
ティモフェイ
「メイド」こちらが6号室のメイドに声をかけます。
ティモフェイ
「頼む」
メイド6
「かしこまりました」
メイド6
速やかにもってきて、ティモフェイに渡す。
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
トイの枕元にそれを置きました。
トイ.
ずびびーっ
ティモフェイ
「3人分」
トイ.
はなをかんでごみ箱に捨てる。このすてられしティッシュもまた奇跡の礎となるのだろう…
ティモフェイ
「……きみの連れは? さきほど、なにやら顔を出してきたが」
メイド6
なります。
ティモフェイ
厳密には顔は出していないが。
トイ.
ぼんやりと首無しメイドの準備をながめる。
ミラリア
「さて。どうだろうな」
ミラリア
「2つはお前達の分だ。立ってくる可能性を考えてな……」
ミラリア
椅子に座る。ス、と対面を指す。
ティモフェイ
ティモフェイは剣を片手に直立したままです。
トイ.
トイはベッドに寝転んでいます。
ティモフェイ
「……これは起き上がらないし」
ティモフェイ
毛布を見
ティモフェイ
「俺は、ここから離れるつもりはない」
ミラリア
「そうか」
ティモフェイ
「きみが茶を啜り、話をするのには付き合うがね」
ティモフェイ
「悪いがそれ以上は期待しないでくれ」
ミラリア
気分を損ねるでもなく、湯気香る紅茶を一口。
ミラリア
「ならばいい」
ティモフェイ
やたら茶会が好きな相手とばかり当たっているな、と考えています。
ティモフェイ
インターバルに顔を合わせた四人に思いを巡らせ、
ティモフェイ
詮無いことと思い直して、目の前の女王の顔を見る。
ティモフェイ
正面から、その褪せた色の瞳で。
ミラリア
真っ向、紫の瞳が向かい合い、
ミラリア
「今回は」
ミラリア
「お前に聞きたいことがあってきたのだよ」
ティモフェイ
僅かに眉が寄る。
ティモフェイ
「俺に」平坦な声が返る。
ミラリア
「ああ」
ティモフェイ
「真実の鏡のようには、答えてやれないが」
ミラリア
「構わん。当然、それも込みで聞きに来ているのだからな」
ティモフェイ
「…………」探るような瞳。
ミラリア
「……1回戦の時」
トイ.
関係ない話らしい。毛布をかぶり直す。
ミラリア
「儀式を途中で止めた……と」
トイ.
みみをかたむけつつ。
ミラリア
「そう言われていたが」
ミラリア
「あれはどういうことなのだ?」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
ちらと毛布の塊を見て。
ティモフェイ
「……今のこれも、儀式と言えるだろう」
ティモフェイ
「仮に」
ティモフェイ
「これが半ばで投げ出されることがあれば、どうなると思う?」
ミラリア
「投げ出したものがどうなるか、か」
ミラリア
「元8号室の、金髪の男と同じとするならば……」
ミラリア
「全てまとめてゴミ箱の、大穴の底に死にゆくか」
ティモフェイ
「ああ」
ティモフェイ
「言ってみれば」
ティモフェイ
「破綻、だ」
ティモフェイ
そのように結論を締め括って、
ティモフェイ
「それと同じだな」
ティモフェイ
「途中で止めた」
トイ.
寝息を立てている。
ティモフェイ
「儀式は投げ出され、すべてが破綻に陥った」
ティモフェイ
「これが――」トイを見ます。
ミラリア
視線を同様に移す。
ティモフェイ
「これが求めているのは」
ティモフェイ
「その、…………」
ティモフェイ
言い淀む。
ティモフェイ
「……修復、という表現は」
ティモフェイ
「そぐわないが」
ティモフェイ
息をついた。
ティモフェイ
「……まあ、要するに」
ティモフェイ
「今度こそは完遂させろと」
ティモフェイ
「そういう、単純な話だ」
ミラリア
「なるほど」
ミラリア
視線を戻す。
ミラリア
「一度破綻させてしまった。それがお前達の過去であり、疵。故に、次はそうさせない……」
ミラリア
「ああ、わかる話だ」
ミラリア
「だが……」
ティモフェイ
逆説に顎を上げる。
ミラリア
「何故、最初失敗した?」
ティモフェイ
眉を寄せた。
ティモフェイ
ここで、
ティモフェイ
ここでこの問いかけを、
ティモフェイ
きみには関係のないことと切り捨てて平然としていられるのならば、
ティモフェイ
そもそれは心の疵などではありえないのだ。
ティモフェイ
「……すべてが」
ティモフェイ
一方で唇は誤魔化しのことばを紡ぎかけ。
ティモフェイ
「すべてが滞りなく進むことの方が」
ティモフェイ
「珍しいだろう」
ティモフェイ
「何事に、おいても」
ティモフェイ
それを押し留めることかなわず、愚かしい言い訳を吐く。
ミラリア
「ふむ……」
ミラリア
「そうだな、確かにその通りだ……」
ミラリア
「しかし。だからこそ。何故。何故。何故……それを問うことが大事だろう」
ミラリア
「同じ過ちを繰り返してはならないのだから」
ティモフェイ
「……この世界の」
ティモフェイ
「この世界の、我欲に満ちた”救世主”であるならば」
ティモフェイ
「生贄として捧げるに、躊躇いはない……」
ティモフェイ
つながらないことば。
ティモフェイ
前提を知らねば意味のわからない抗弁。
ティモフェイ
けれど、それは一つの答えだ。
ミラリア
「ほう」
ミラリア
「真実に、か?」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
沈黙は雄弁。
ティモフェイ
それを悟って吐き出すように、
ティモフェイ
「真実”罪のない”」
ティモフェイ
「無辜の少女よりは、よほど」
ミラリア
「8号室の相手は、どうだ」
ミラリア
「あれらは……お前から見て、罪があるか」
ミラリア
「もしあちらと当たっていたとして、同じことを言えたか?」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
「……誰一人、気が、触れなければ」
ティモフェイ
「あるいは……」
ティモフェイ
誤魔化しだ。あからさまな。
ミラリア
「救世主同士の裁判は、決してじゃれ合いではない」
ミラリア
「狂う者が出ずとも、不本意に殺してしまう……」
ミラリア
「その可能性もある、のにか」
ティモフェイ
息をつく。
ティモフェイ
先程トイトロールから拭った汗が、
ティモフェイ
今度は自分の服の下で滲んでいるのを感じる。
ティモフェイ
女王というのは、やはり、あまり好きではない。
ティモフェイ
自分を任じた女のことを思い出して、ますます気が塞ぐ。
ティモフェイ
「……犠牲は」
ティモフェイ
「やむを得ないものと、考えている」
ティモフェイ
「この世界に落ちた時から、ずっと、……」
ティモフェイ
ずっと、ではない。
ティモフェイ
割り切れた試しはない。
ティモフェイ
しかし目の前に奇跡があり、
ティモフェイ
その奇跡に縋るために、今は自分を騙しているだけだ。
ティモフェイ
だから。
ティモフェイ
「……奇跡を勝ち取れば」
ティモフェイ
「それで、終わりだ」
ティモフェイ
「……それがすべてだ」
ティモフェイ
支離滅裂だ。
ミラリア
「一度、戸惑ったのにか」
ティモフェイ
さすがに自覚があり、それでも取り繕うことかなわぬのが、
ティモフェイ
哀れ救世主の心の疵。
ミラリア
「失敗したのにか」
ティモフェイ
「…………」
ミラリア
「今回こそは何とかなると。奇跡で全てが都合よく収まると……」
ミラリア
「そう思っているのか。思えるのか」
ミラリア
「お前は、真実に……」
ミラリア
「救世主を、やり遂げられるのか?」
ミラリア
猟奇で、ティモフェイの救世主失格を抉ります。
トイ.
*横やりします
メイド6
どうぞ!
トイ.
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
トイ.
2d6+2=>7 判定:猟奇
DiceBot : (2D6+2>=7) > 7[5,2]+2 > 9 > 成功
メイド6
成功ですね!
メイド6
値を!
トイ.
1d6
DiceBot : (1D6) > 5
メイド6
大きいですね~! 判定をどうぞ!
ミラリア
ティーセットを使用します。

メイド3
7以上で成功でございますね。
ミラリア
2d6+3+2-5>=7
DiceBot : (2D6+3+2-5>=7) > 6[3,3]+3+2-5 > 6 > 失敗
メイド3
失敗です。
トイ.
…ぱちりと目を覚ます。
トイ.
「ティモフェイ…」
トイ.
「…ケホ…………」
トイ.
「……救う、って」
トイ.
「さっきいったろ‥‥」
ティモフェイ
びく、と身を跳ねさせて
トイ.
「…オレはこのトーナメントに勝ちたいんだ…」
ミラリア
整然としていた女王の相貌に、少し皺が寄る。
ティモフェイ
トイトロールを振り返る。
トイ.
「オレは、このトーナメントに勝たないと、」
ティモフェイ
その手の虹剣が、わずかにきらめいた。
トイ.
「………救われたきもちなんて、一生あじわえない」
トイ.
「…奇跡の力なら……」
トイ.
「ほんのいっしゅんでも、そういう気持ちになれるきがする……」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
ふう、と、
ティモフェイ
深く息をついた。
ティモフェイ
顔を上げる。
ティモフェイ
ミラリアを、目の前の女王に改めて向き直り、
ティモフェイ
「……と、いうことだ」
ティモフェイ
「俺は」
ミラリア
「……………。」皺が寄っている。
ティモフェイ
「二度の失敗を、もはや許されない身らしい」
トイ.
「…そうさ、そんなの……」
トイ.
「……このオレが、許してねーんだ」
トイ.
うるんだ瞳でミラリアを睨む。
ティモフェイ
二対のまなこがあなたを見る。
ティモフェイ
あなたがたと同様の同じ顔、
ティモフェイ
あなたがたとは違う、
ティモフェイ
同じ青色で。
ミラリア
「…………フン」
ミラリア
「いいだろう。好きに口にするがいい。言っておくがいい……」
ミラリア
「真実は……問えばわかる。幾ら誤魔化そうとも、隠そうとしようとも、偽を貫き通そうとも、真実は。」
ミラリア
「──アリシア」
ミラリア
「入れ」
メイド3
奇跡。救済。それが都合良くいくのかはわからない。
メイド3
無垢。潔白。それを心から信じているわけでもありえない。
メイド3
犠牲を燃やして奇跡はなされるならば、罪の灰が雪のように降り注ぐ。
メイド3
しかし、
メイド3
この儀式を果たさなければ、責任を果たさなければ。
メイド3
同じ似姿の子供が報われることは適わない。
メイド3

第4シーン:アリシア

メイド3
お茶会 第1サイクル アリシア

アリシア
「とはいえ、鏡にもわからぬことはあるのですよね」
アリシア
控えていた首無しのメイドと入れ替わるような位置に、それが立っている。
ティモフェイ
そちらに視線を向け、表情を険しくした。
アリシア
「鏡は、どうしてあなたがたが
 協力関係にあるのか、いまひとつ理解できません」
アリシア
「トイトロールさまには、ティモフェイさまと組む理由はあるでしょうが」
アリシア
「その逆は、どうでしょう?」
ティモフェイ
「……真実の鏡では、なかったのかね」
ティモフェイ
それも映してはみせられないのかと。
アリシア
「手厳しいお言葉です」
アリシア
「この卑しき鏡、どうしても映せぬものが二つございます」
ティモフェイ
「ほう」
アリシア
「それは不確定なる未来と、
 人の心にございます」
ティモフェイ
「…………」
ミラリア
喋るままに任せて、残る紅茶を一口。
アリシア
「未だ在らざるものを映せぬことも、
 鏡に人の心が解せぬことも、
 容易にご理解いただけるでしょう」
ティモフェイ
「……だから、直接尋ねに来たと?」
アリシア
「けれども、この鏡風情、状況から推測できるだけの
 知能はございます」
アリシア
「ティモフェイさま、本当は
 あなたは『救済』など
 してやるつもりは、ないのではございませんか?」
ティモフェイ
眉が寄る。
アリシア
「鏡には、善意よりも悪意のほうがよほど理解できます」
アリシア
「裏切りは、じっくりと温めたほうが、
 より人の好む味となるということも」
ティモフェイ
「……悪趣味な戯言だ」
ティモフェイ
ティモフェイにとっては、そうだ。
ティモフェイ
ティモフェイにとってそれは悪趣味な戯言と切り捨てうるものだが、
ティモフェイ
しかし、トイトロールにとってはどうか。
トイ.
黙って言葉を聞いている。
ティモフェイ
ここに立つティモフェイのありようはどこまでもトイトロールに依拠したもので、
ティモフェイ
ティモフェイ本人がそれを笑い飛ばせたとて、トイトロールがそうでなければ。
ティモフェイ
それは即ち、ティモフェイの救世主としての振る舞いに疵がつくのだ。
アリシア
「ならば、信ずるに値するものをお見せいただきたい……
 あなたが二度裏切らぬということを……
 戯言でないということを……」
ティモフェイ
「……いま」
ティモフェイ
「そのように、している」
ティモフェイ
「この儀式に参加して勝ち上がっていること、そのもの」
ティモフェイ
「それこそが俺の証だ」
ティモフェイ
そのはずだ。
ティモフェイ
それ以外に、もはや道はない。術はない。
ティモフェイ
自分に残されたものは。
アリシア
「では、あなたの私欲のために、勝ち上がるために
 この哀れなこどもを利用していないと、
 どうして証明できる……!」
アリシア
「案ずる真似事なら、
 この卑しい鏡にも、できようというものです!」
アリシア
*ティモフェイの「トイトロール」を抉ります!
トイ.
*横やりします
メイド6
どうぞ!
トイ.
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 愛
トイ.
2d6=>7 判定:愛
DiceBot : (2D6>=7) > 7[4,3] > 7 > 成功
トイ.
1d6
DiceBot : (1D6) > 1
メイド6
1!低いですね~判定を!
アリシア
*ティーセット使用!
アリシア
2d6+3+2-1>8 判定!
DiceBot : (2D6+3+2-1>8) > 5[1,4]+3+2-1 > 9 > 成功
メイド6
成功です!



トイ.
そうだな、と思う。
トイ.
マスクを剥がれた時も、
トイ.
助けてはくれなかった。
トイ.
体調を崩しても、別に振り替える事もない。
トイ.
この男は…
トイ.
自分に与える、涙の一粒もない。
ティモフェイ
「……勝つこと以外に」
ティモフェイ
「証など、立てられようもない」
ティモフェイ
口ではどうとでも言える。
ティモフェイ
耳に心地のよい言葉など、かつては山ほど囁かれてきた。
ティモフェイ
抗弁には根拠が薄く、啖呵を切るほどの覇気もない。
ティモフェイ
この男の背中は、
ティモフェイ
果たして、彼の目にはどのように映るか。
アリシア
「鏡の武器をお持ちなのは、トイトロールさまでございましたが……」
アリシア
「ティモフェイさま。
 アリシアには、あなたのほうがよほど鏡に
 近いかたのように思えます」
ティモフェイ
「?」
アリシア
「鏡ですよ。

 人を愛することのできない、ただの鏡」
ティモフェイ
唇だけが、
ティモフェイ
かすかにうごいた。
ティモフェイ
けれどなんら音も言葉も漏れず、男はただ口を噤む。
ティモフェイ
胸に儀礼剣を突き立てた時の感触は、まだ腕に残っている。
ティモフェイ
愛した女の。
ティモフェイ
愛していると、思っていた女の。
ミラリア
「もう、取り繕いの言葉一つもないか」
ミラリア
「真実は……」
ミラリア
「明らかになったようだな」
ティモフェイ
「…………それは」
ティモフェイ
「裁判でこそ、改められるものだ」
トイ.
すこし笑った。
ミラリア
「おお、まだそうは言えるのだな……」
ミラリア
「では、期待しておこう」
ミラリア
「お前が今まで積み上げてきた、真実に目を向けながら……」
ミラリア
「最後の時も、同様に、言えることを」
ミラリア
「行くぞ、アリシア」
アリシア
楽しみでございますねえ!
アリシア
「ははぁ~
 それでは、しからばこれにて」
ミラリア
控えていた首無しのメイドが、テーブル上を素早く片付けて……
ティモフェイ
無言で彼女らを見送ります。
ミラリア
そして、部屋の外に出ていく。響く足音を鳴らして。
ティモフェイ
女王を、鏡を、首のないメイドを、
ティモフェイ
言葉もなく見つめている。
ミラリア
後に吹き飛んで壊れた扉と、疵を残して。
トイ.
6号室に音もなく雪が降る。
メイド3
鏡は飛び込む光を返す。
メイド3
赤ならば赤、青ならば青。
メイド3
鏡そのものは色を呈さず、投げかけられたものに返すのみ。
メイド3
男は言葉に言葉で返す。証を差し出すこともできずに。
メイド3
責め苦に従い、責任に応じる。
メイド3
そこに想いを写さぬならば、鏡との違いは如何ほどか。
メイド3