Dead or AliCe
『16人の救世主』

裁判

GM
中庭。
大きな歓声が救世主達を出迎える。
今回の部屋付きのメイドはおらず、6人のメイドが横並びで立つ。
GM
部屋付きのメイドは、今ここに相まみえる救世主達の部屋を掃除している。
窓からその様子がちらほらと見えた。
メイド7
「24時間が経過し、お茶会の時間が終了しました」
GM
開かれた扉から救世主たちが姿を現す。
観客たちのさまざまな歓声のなか。
アレクシア
かつん、と。昨日と全く変わらぬ足取りでヒールが鳴る。
アレクシア
かつ、かつ、かつ。
アレクシア
そして止まる。
アレクシア
服の下は傷にまみれている。だが、それを感じさせない。寸毫たりと。
アレクシア
手には杖。帽子を小さく押さえて。
アレクシア
「……さて」
アレクシア
「今度は素顔でお相手願えるのかな?」
アレクシア
「どう思う?」
シャルル
シャルルの足音は殆どない。
そういうふうに作られている。
シャルル
昨日と同じ機械の手足、されど様相はまるで違う。
シャルル
滑らかで強靭な繊維でおられた布地に、衝撃に強い防具。
シャルル
大きめの銃を二丁かかえ、ハンドガンを数か所に携えて。腰に潜むは爆発物らしきいくつかの玉。
シャルル
「さあ、どうでしょうね。皆さん……ご覧になったでしょうし。」
シャルル
「今更、隠す必要もないんじゃないですか?」
GM
先に5号室の救世主。
そして6号室が後に続く。
トイ
袖。
ここから一歩出れば、観衆の生の視線にさらされる。
トイ
歓声を前に鼓動が早まる。
トイ
顔を見られる。嫌がおうにも冷や汗がふきでる。
ティモフェイ
その背後に立っている。
トイ
祈るようなしぐさ。自分を奮い立たせるためのおまじない。
トイ
<あきらめるな。ゆるすな。>
<痛みは瞬く間><戦うんだ>
<生きるんだ!>
トイ
「……」決意をこめて。
トイ
一歩前へと。
トイ

――会場に、木枯らし。

トイ
優美なワルツのステップ。
トイ
スイング、
トイ
スイング、
トイ
ライズ・アンド・フォール。
トイ
落ち葉が舞い上がり、くるくると回る。踊る人々のように。
トイ
流麗なステップ。ティモフェイとたがわぬ。
トイ
ティモフェイが踊れると知られれば、周りが自分に同じものを教え込ませた。
トイ
「さあさ お立会いのお客様 みなさま」
トイ
「世にもおぞましいこの顔をとくとごらんあれ!」
トイ
ひとしきりその顔を曝し。
トイ
トイトロールの担ぐ、ナタのような武器。するりと覆いがはずされる。
トイ
『氷の鏡』。
トイ
冷たい光がまばゆくひらめく。
ティモフェイ
邪魔な鎖を肩にかけ、遅れてトイトロールの隣へと歩み出で来る。
ティモフェイ
ティモフェイの様子は何ら変わらない。
ティモフェイ
戦いが始まった時のように、今のトイトロールのようにダンスを踊ることもなく。
ティモフェイ
ただ真っ直ぐに、自分と同じ顔をした男の隣へと歩を進める。
ティモフェイ
頬には青あざ、瞼は腫れ上がり、唇の端には血を滲ませ。
ティモフェイ
薄汚れた襤褸のマントを風になびかせて、鎖の繋がれた首輪をつけて、
ティモフェイ
まるで救世主とは思えないようなみすぼらしい格好も変わらぬまま。
ティモフェイ
トイトロールの隣に立つ。
ティモフェイ
その手の中に、
ティモフェイ
虹の儀礼剣がつとひらめいて、
ティモフェイ
トイトロールの持つ鏡に七色をうつしこみ、輝いた。
GM
場に揃った救世主たちをメイドが目を細めて見る。
メイド8
「救世主の皆様も、お集まりですね」
メイド7
「これより裁判となりますが、ご準備はよろしいでしょうか」
メイド8
「ご衣裳、小道具をお持ちの方、ご確認いただきませ」
メイド7
「よろしいですね」
メイド8
「それでは裁判を開廷いたします」
GM
GM
行動順を決定します。
小道具をお持ちの方は宣言をお願いします。
シャルル
*日刻みの時計を使用します
[ トイ ] ティーセット : 1 → 0
GM
それでは修正値を加えて判定をどうぞ。
シャルル
1d6+2
DiceBot : (1D6+2) > 2[2]+2 > 4
アレクシア
1d6+1+1 才覚+衣装
DiceBot : (1D6+1+1) > 4[4]+1+1 > 6
ティモフェイ
1D6+1 衣装
DiceBot : (1D6+1) > 2[2]+1 > 3
トイ
1D6+1+1 才覚 衣装
DiceBot : (1D6+1+1) > 1[1]+1+1 > 3
ティモフェイ
トイとティモフェイ振り直しですかね
GM
そうですね修正値はそのままで振り直しをお願いします。
ティモフェイ
1D6+1
DiceBot : (1D6+1) > 3[3]+1 > 4
トイ
1D6+1+1 才覚 衣装
DiceBot : (1D6+1+1) > 1[1]+1+1 > 3
GM
イニシアティブに出た目を記載してください。
振り直した方は二回目のものを小数点で。
[ シャルル ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
GM
アレクシア様→シャルル様→ティモフェイ様→トイ様の順番です。
GM
カードをどうぞ。
GM
それでは皆様引いたカードを宣言してください。
アレクシア
*s5 c7 d9 hJ hQ
シャルル
*h4 c4 c5 s9 hA
ティモフェイ
*s3 d10 kQ qK sA
トイ
*h6 d8 c9 sq da
[ シャルル ] 日刻みの時計 : 1 → 0
GM
それでは、本日はここまで!
GM
明日、再び開演……!


それでは開始です。アレクシア様から宣言・判定をどうぞ。
アレクシア
*s5 闇雲でトイを攻撃します
GM
割り込みがある場合は宣言をどうぞ。
シャルル
*技能強化で援護します
ティモフェイ
*遊撃をアレクシアに入れます kQを捨てます
シャルル
*ティモフェイの遊撃に防壁を割り込みます h4
GM
割り込みは以上でしょうか?
ティモフェイ
こちらからはこれ以上ありません。
GM
それでは、遊撃の処理から。
ティモフェイ
2D6+4>=7 猟奇で判定
DiceBot : (2D6+4>=7) > 10[4,6]+4 > 14 > 成功
ティモフェイ
1d6 達成値減少
DiceBot : (1D6) > 3
GM
そしてこのタイミングで防壁ですね。
シャルル
2d6+2+1=>7 判定:愛+万能
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 10[5,5]+2+1 > 13 > 成功
シャルル
*遊撃のダメージに姫君を割り込みます。対象はアレクシア。 c5
GM
判定をどうぞ。
GM
対象を編集でも構わないので入れておいてくださいませ。
シャルル
2d6+2=>7 判定:愛
DiceBot : (2D6+2>=7) > 11[6,5]+2 > 13 > 成功
GM
成功でございます。
シャルル
*すみませんこれに遊撃の-3で10です
GM
アレクシア様の闇雲へ遊撃が成功して達成値-3ですが、
防壁の割り込みに成功しましたので-3はシャルル様の方へ。
それでも防壁は成功しました。
遊撃のダメージは防壁の成功で軽減され最低値の1点へ。
姫君の成功でアレクシア様の次に与えるダメージが2点増加します。
アレクシア
*闇雲には-3の補正をつけます
GM
改めて闇雲の判定をお願いいたします。
アレクシア
2d6+2+1+2-3>=7
DiceBot : (2D6+2+1+2-3>=7) > 6[5,1]+2+1+2-3 > 8 > 成功
GM
ダメージをどうぞ。
アレクシア
1d6+2+2+2 凶器、援護、姫君
DiceBot : (1D6+2+2+2) > 2[2]+2+2+2 > 8
[ シャルル ] HP : 17 → 16
GM
編集にて失礼。
闇雲が乗っておりませんので足しておきます。
トイ様は11点ダメージ。
[ トイ ] HP : 15 → 7
シャルル
「アレクシア……援護します。」
ティモフェイ
アレクシアが動くのに先んじて、ティモフェイが地を蹴る。
ティモフェイ
彼女に向けて愚直なまでの一直線に虹を閃かせ、儀礼剣を振るうが。
シャルル
投げ込まれる球体
シャルル
爆発はせず。割れた球から漏れ出るのは煙。
ティモフェイ
虹の光で煙を払い、踏み込んで、
シャルル
蹴り上げ、剣撃を脚から出る刃で受け止める。
ティモフェイ
金属音。
ティモフェイ
耳障りな音が高らかに響き、ティモフェイはその場から一歩引く。
シャルル
「おやおや……大事なものは鎖でつなぐんじゃなかったんですか?」
ティモフェイ
「そうだな」
ティモフェイ
「俺は、繋げなかった」
ティモフェイ
煙に目を眇めながら、遠くあるものを見る。
アレクシア
ティモフェイを無視して、シャルルの投げたその煙に紛れるように。カンッ、と音高く杖が地を叩く。
[ トイ ] HP : 7 → 4
アレクシア
トイの足元から、高圧の蒸気。熱が吹き上がる。
トイ
「‥‥‥‥」
みじろぎもせず。
トイ

激しく動き回る盤面を。
トイ
争いなどなにも起きていないかのように、
トイ
呆けたように立っている。
トイ
足元に、熱。
トイ
その痛みに、熱に、雪を解かす蒸気に。
トイ
いたくなどない、と誇示するように、わざと動かずにそこに立つ。
トイ
だがやせ我慢だ。
アレクシア
「おやおや」
アレクシア
「結構!いい顔だ」
シャルル
「んふふ。」
GM
シャルル様の手番ですが主動作がありませんね。
シャルル
*はい。パスします
GM
では次はティモフェイ様の手番です。
ティモフェイ
*補助動作 鋭気を使用 s3を捨てます
*補助動作 渾身を使用 d10を捨て、打点の底上げにsAを捨てます
トイ
*技能強化で援護します
ティモフェイ
*衝撃をアレクシアに使用 cQを捨てます
GM
判定をどうぞ。
ティモフェイ
2D6+4>=7 猟奇+万能
DiceBot : (2D6+4>=7) > 5[1,4]+4 > 9 > 成功
GM
援護も乗ってるので+2ですがいずれにしろ成功。
ティモフェイ
GM
ダメージにも援護の+2が乗ります。
GM
ダメージをどうぞ。
ティモフェイ
1D6+2+3+1+2 上質な凶器+鋭気+渾身+援護
DiceBot : (1D6+2+3+1+2) > 1[1]+2+3+1+2 > 9
シャルル
*防壁で割り込みます c4
*更に防壁に精確で割り込みます s9
GM
防壁の判定をどうぞ。
GM
先に精確ですね。
シャルル
1d6 
DiceBot : (1D6) > 3
シャルル
2d6+2+1+3=>7 判定:愛+万能
DiceBot : (2D6+2+1+3>=7) > 3[2,1]+2+1+3 > 9 > 成功
シャルル
「どこ見てるんですか?」
GM
防壁が成功しましたので2点軽減されて7点ダメージ。
衣装がありますので6点ダメージ。
ティモフェイ
蒸気に薄汚れたマントが翻り。
[ シャルル ] HP : 16 → 10
ティモフェイ
振り返りざまにアレクシアに踏み込み、力任せに振るった虹剣が。
GM
防壁により衝撃の効果は、アレクシア様からシャルル様へ変更。
捨てるカードを指定して宣言くださいませ。
シャルル
下ろした足を曲げて反動をつけ、低い姿勢から拳で剣を跳ね上げる。
シャルル
びり、と鋭い痛み。
トイ
雪が降り始める。
トイ
会場全体に。
シャルル
腕の付け根が痛む。すこし無茶が過ぎたかもしれない。
ティモフェイ
がぎ、とまた嫌な音とともに、虹のひかり。
ティモフェイ
舞い散る雪にその虹が反射して、
ティモフェイ
きらきら、
ティモフェイ
きらきらと。
ティモフェイ
褪せた色の瞳をした男の周囲を照らして輝く。
ティモフェイ
男の顔に表情らしいものはない。
ティモフェイ
ただ握りしめた儀礼剣のひかりだけが、いやにまぶしい。
シャルル
流石に連続は厳しい。
しかし……一人で戦っているのではない。
アレクシア
「シャルル」 呼ぶ。信じているから。
アレクシア
「気張れよ!」
シャルル
「言われるまでもない……!」
ティモフェイ
*捨てるカードはhA
GM
トイ様の手番です。
トイ
たった24時間前、はじめて4者が顔を合わせたその瞬間と同じ。
トイ
トイの興味は、観客へ行っているかのよう。
トイ
雪の中、中庭の中央へとゆっくりと歩いていく。
トイ
見世物として振舞い慣れた仕草。興味を引くように。ゆらり、ためて。ゆっくりと顔をあげる。
ティモフェイ
降りしきる雪の中、顔を俯けている。
トイ
きらり。
トイ
*刹那を使用[sq] 対象:アレクシア
GM
刹那には誰も割り込みができない!
判定をどうぞ。
トイ
2d6+2+1=>7 判定:猟奇+万能
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 7[3,4]+2+1 > 10 > 成功
GM
ダメージをどうぞ。
トイ
1D6+2+2 威力 看破
DiceBot : (1D6+2+2) > 3[3]+2+2 > 7
トイ

忘却の国の雪は、人々の記憶。

[ アレクシア ] HP : 16 → 9
トイ

<たすけて> <まだ中に人が>

トイ
雪に埋もれた都市の人々の無念。
トイ

 <さむいよ 息ができないよ>

トイ
氷に閉ざされたすくわれざる者たちの悲鳴。
トイ

<つめたい> <うごけない> 
トイ
<神よ どうして我らに犠牲を強いるのですか?> 
トイ
つまらない、省みられないいのちの悲願。
雪がひとひら、おちて溶けるたび。凍てついた記憶があふれでる。
トイ
――それらはトイと共にある。
トイ
ただ真ん中に立って涙を流している。それだけだ。
トイ
だが――
トイ
空がわななき、巻き上がった風の行く先から――
つららがアレクシアに降り注ぐ!
GM
7点ダメージです。
減少したのを確認しております。
アレクシア
アレクシアの纏う蒸気は、それを防ぎきれない。凌げない。
アレクシア
切り裂ける肌。
アレクシア
今もまた、この中庭で救世主たちは見世物だ。
シャルル
「ち……これだから『魔法』ってやつは……」
アレクシア
だが、それでも。
アレクシア
今、この場で、挫けたりはしない。
GM
ラウンド終了です。
手札を捨てる場合は宣言をお願いいたします。
ティモフェイ
冷気の中、白い息をひとつ吐いた。
ティモフェイ
*捨てません
アレクシア
*d9を捨てます
シャルル
*捨て札なしです
トイ
*da c9 廃棄
GM
それでは行動順に手札を補充してくださいませ。
補充後、手札の宣言をお願いいたします。
シャルル
*h2 s4 h5 s10 hK
アレクシア
*c3 Joker(c7 hJ hQ)
ティモフェイ
*h8 h10 h9 cJ dQ
トイ
*c6 d8(s6 h6 dk)
GM
シンキング・タイム等なければ。
GM
よろしいでしょうか?
それでは、アレクシア様の手番です。
アレクシア
*c7の闇雲に、c3で精確を。対象はティモフェイ
GM
割り込み等ありましたら宣言をどうぞ。
GM
では精確からどうぞ。
アレクシア
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
シャルル
*技能強化で援護します。
GM
判定をどうぞ。
アレクシア
*闇雲は-4つけます
アレクシア
2d6+2+1+2+2-4 万能、精確、援護、補正
DiceBot : (2D6+2+1+2+2-4) > 2[1,1]+2+1+2+2-4 > 5
アレクシア
*hJ  幸運
GM
幸運。了解です、振り直しを。
アレクシア
2d6+2+1+2+2-4
DiceBot : (2D6+2+1+2+2-4) > 10[6,4]+2+1+2+2-4 > 13
GM
ダメージをどうぞ。
アレクシア
1d6+2+2+4+2 凶器、援護、闇雲、看破
DiceBot : (1D6+2+2+4+2) > 3[3]+2+2+4+2 > 13
GM
ティモフェイ様は13点ダメージ。
アレクシア
杖の先が指し示す。雪煙に混じって、それとは真逆の温度がくうを奔る。
ティモフェイ
蒸気が雪をはらって、
ティモフェイ
男のぼろのマントを翻す。
ティモフェイ
腫れ上がった頬が熱に焼かれる。
ティモフェイ
もとから帯びていた熱がさらに高まって内側からじくじくと傷んで、
ティモフェイ
その傷みを、痛みを、受け入れるようにその場に立つ。
アレクシア
『誰彼構わずたすけてはやれない。きみの言うようには』
アレクシア
だからアレクシアは戦う。たすけたいものを、たすけるために。
ティモフェイ
――では、自分のたすけたいものは?
トイ
「うっ……  うぅっ……
    ぐすっ………」
[ ティモフェイ ] HP : 16 → 3
トイ
「ティモフェイ!勝てよ!!」
トイ
「勝つんだよ!!」
ティモフェイ
息を吸う。
ティモフェイ
吹き付ける熱風が喉をとおりぬけて肺腑までを焼き焦がし、
ティモフェイ
その痛みと熱が、
ティモフェイ
からだの奥で芯となって立つようだった。
ティモフェイ
それを支えたのは悲しいことか、
ティモフェイ
自分とは似ても似つかない、
ティモフェイ
ひとりの男の叫び声だったが。
ティモフェイ
「ああ」
トイ
「うええええ ぅう あああああ」
ティモフェイ
焼け焦げた唇で、小さく返答をした。
ティモフェイ
救世主であれば。
ティモフェイ
共に視線を潜る今であれば。
シャルル
「おやおや……涙は視界を遮りますよ?」
ティモフェイ
届いているのだろう。この声も。
トイ
雪が、ふる。
GM
シャルル様の手番です。
シャルル
*パスします。
GM
ではティモフェイ様の手番です。
ティモフェイ
*補助動作 渾身を使用 c8を捨て、打点の底上げにh9,h10を捨てます
トイ
*技能強化で援護します
ティモフェイ
*刹那をアレクシアに使用 cJを捨てます
GM
刹那は援護が乗りません。
誰も割り込むことができない孤高の技。
ティモフェイ
了解です
GM
ただし、祈りは乗る。
ティモフェイ
2D6+3+1>=7 猟奇、万能
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 3[2,1]+3+1 > 7 > 成功
GM
成功ですね。
歪な凶器はトイ様の持ち物でございます。
GM
ダメージをどうぞ。
ティモフェイ
1D6+2+2
DiceBot : (1D6+2+2) > 1[1]+2+2 > 5
ティモフェイ
*逆転します。
トイ
「ティモフェイは救世主なんだ、世界を救ってくれるんだ!」
ティモフェイ
*ダメージダイスの1を6に変更。
ティモフェイ
*心の疵『トイトロール』の状態を○から無印に。
ティモフェイ
トイトロールの叫びを聞く。
ティモフェイ
抉られた心の疵が、
ティモフェイ
たしかにいたむのを、
ティモフェイ
感じる。
ティモフェイ
救世主などではない。
ティモフェイ
自分は。
ティモフェイ
その責務をついに放り出して、自分は今この場に立っている。
ティモフェイ
ただの愚かな一人の男に過ぎない。
ティモフェイ
その真実を、
ティモフェイ
しかし、
トイ
「うわああ―――――ん
  ああああーー…ーーーん…」
ティモフェイ
トイトロールに告げることはできないだろう。
ティモフェイ
トイトロール。伝説を名乗るより道のない男。
ティモフェイ
自分と同じ顔をした、
ティモフェイ
自分と同じ顔であるがために、人生を歪められた、
ティモフェイ
ただ一人の哀れな男。
ティモフェイ
自分が救世主として立つことができる相手はもはや彼だけで、
ティモフェイ
望むと望まざると、
ティモフェイ
彼を前にしては、そのように振る舞うしかない。
ティモフェイ
だから。
ティモフェイ
だから、
ティモフェイ
押し通らなければならないのだ。
ティモフェイ
どうしても。
ティモフェイ
虹の光が、シャルルの瞳をさす。
シャルル
「ち……!」
トイ
吹雪の向こうにティモフェイが。
トイ
おしとおる姿が見えた。
ティモフェイ
吹雪の中に舞う、
ティモフェイ
うつくしいひかりの幻惑。
ティモフェイ
時間にしては一瞬だったろう。
ティモフェイ
しかし、それで構わない。
シャルル
視界が眩む。届かない。だが……
ティモフェイ
地を蹴る。吹雪を切り裂く。
トイ
虹と雪。
シャルル
信じると……決めた。だから……
ティモフェイ
奥に立つ女のもとへと肉薄して、
シャルル
姿勢を崩さない。
ティモフェイ
世界を救うためにかたちづくられた儀礼剣を、振り抜いた。
[ アレクシア ] HP : 9 → 0
GM
逆転によりダメージは9点に。
GM
自身で抉った疵を-1してください。
[ ティモフェイ ] トイトロール トイ : 1 → 0
GM
判決表を振ってください。
アレクシア
2d6+1
DiceBot : (2D6+1) > 6[2,4]+1 > 7
GM
ランダムな能力値で判定。
アレクシア
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 愛
アレクシア
2d6+1>=7
DiceBot : (2D6+1>=7) > 6[1,5]+1 > 7 > 成功
[ アレクシア ] HP : 0 → 1
[ アレクシア ] 前科 : 0 → 1
シャルル
「アレクシア。」
アレクシア
「ああ」
シャルル
「まだ……行けますね。」
アレクシア
「当然だ」
ティモフェイ
切っ先はその胸元を大きく切り裂いて。
メイド8
「判決は――下らず! 前科を重ねて裁判続行でございます」
ティモフェイ
血を噴き上げながらも、けれど目の前の女がいまだ立つさまを見ている。
アレクシア
その一閃で、めちゃくちゃの傷跡に、さらに一筋刻まれる傷。
ティモフェイ
気高い女だ、と思う。
ティモフェイ
自分が殺した恋人とは似ても似つかない、
ティモフェイ
ああ
ティモフェイ
けれど、
ティモフェイ
強さだけが同じだな、と思った。
アレクシア
「無垢な信頼だ」
アレクシア
「だが」
アレクシア
「わたしも信じているのでね」
アレクシア
杖が地を削る。倒れないために。
GM
トイ様の手番です。
トイ
雪。
トイ
雪。
トイ
銀世界。
トイ
雪はいっそう深まる。悲しみの冷たさ。
トイ
<弟を助けるための研究をしていたはずだったのに>
トイ
銀世界に万華鏡のような乱反射
トイ

<こわい いたい>
トイ
肌を痛いほど冷ます。
トイ
<どうして 私だけが生きてしまったの?>
トイ
さまざまな、忘却の国の人間たちの記憶が泣き叫ぶ。
トイ

<うちに かえりたい>

トイ
雪の中心。 
トイ
*劇毒を使用[d8] 対象:アレクシア
シャルル
*遊撃で割り込みます hK
トイ
*遊撃を使用[dk] 対象:シャルル 
シャルル
遊撃に割り込みはしません
シャルル
トイさんのね
GM
ではトイ様の遊撃の判定から。
トイ
鏡を構える。
トイ
2d6+2+1=>7 判定:猟奇+万能
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 8[2,6]+2+1 > 11 > 成功
GM
成功です。達成値減少のダイスをどうぞ。
トイ
1d6
DiceBot : (1D6) > 1
トイ
がしゃん、

がしゃんがしゃんがしゃん!
トイ
巨大な氷の鏡が立ち並ぶ…!
GM
ダメージが猟奇点入ります。
割り込みの宣言はございますか?
シャルル
*姫君で割り込みます s4
[ シャルル ] HP : 10 → 8
[ シャルル ] HP : 8 → 9
GM
衣装が入って1点。確認いたしました。
GM
姫君の判定をお願いいたします。
シャルル
2d6+2+1-1=>7 判定:愛+万能
DiceBot : (2D6+2+1-1>=7) > 7[6,1]+2+1-1 > 9 > 成功
シャルル
*対象はシャルルです
GM
姫君によりシャルル様の次の攻撃に+2
シャルル
*遊撃に精確で割り込みます s10
GM
続いてシャルル様の遊撃ですが、精確が入りますので精確のダイスをどうぞ。
シャルル
1d6
DiceBot : (1D6) > 4
シャルル
2d6+1+1+4=>7 判定:猟奇+万能
DiceBot : (2D6+1+1+4>=7) > 11[6,5]+1+1+4 > 17 > 成功
GM
遊撃の判定は成功です。
姫君の+2が乗り、トイ様に3点のダメージ。
GM
続いて遊撃の効果量をどうぞ。
シャルル
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
[ トイ ] HP : 4 → 1
トイ
鏡とかがみを行き来する冷たい光。
トイ
四方八方からシャルルをてらす。
GM
トイ様の劇毒の判定です。
-2の修正をいれて判定してください。
シャルル
持ち出すのは小脇に下げたショットガン。
トイ
2d6+2+1-2=>7 判定:猟奇+万能 -遊撃
DiceBot : (2D6+2+1-2>=7) > 5[3,2]+2+1-2 > 6 > 失敗
トイ
*逆転します
シャルル
「無駄なんですよぉ……!」
GM
逆転。自身で抉る疵の指定と変更するダイスをお願いします。
シャルル
強力な散弾。一撃ではなく、3発、4発。
シャルル
細かな銃弾が飛び散って鏡を割る。
トイ
* 心の疵『冬』を抉り 
劇毒の成功判廷 2→6へ。
GM
逆転により劇毒は成功。
GM
猛毒のHP減少タイミングはアレクシア様の手番終了時です。
トイ
故郷を引きずり、故郷を纏い
トイ
故郷のおとぎばなしをかたり。
トイ
それじしんがちいさな『忘却の国』
トイ
しあわせの取り分は、すべて故郷においておかれたはずなのに
トイ

――もう。滅んだ!!

トイ
心の疵が抉れる。
トイ
<からだがいたい>

  <こころがいたい>

 <いえにかえりたい>

   <どうしてみんな残酷なんだ?>
トイ
雪の冷たさがアレクシアの胸にしんと沁みる。
トイ
心臓を氷の手で撫でるような、はげしいかなしみ。
トイ
トイトロール、その救世主<アリス>のかなしみが。
アレクシア
「うっ、ぐ」 呻く。小さく。
[ トイ ] 冬 : 0 → 0
アレクシア
悲しみ。痛み。でも。
アレクシア
帰らねばならない。帰してやらねばならない。
アレクシア
彼らに、失わせてはいけない。
アレクシア
だから。
GM
ラウンド終了です。
GM
捨てる札を宣言してください。
アレクシア
*捨て札なし!
シャルル
*捨て札なし
ティモフェイ
*捨てません
トイ
*c6 h6 廃棄
GM
それでは行動順に手札を補充して、手札の宣言をお願いいたします。
アレクシア
*s2 d5 s7(hQ Joker)
ティモフェイ
*h3 d4 dJ cA (dQ)
シャルル
*d2 d3 h7(h2 s4)
トイ
*s8 c10 sj sk(s6)
GM
アレクシア様の手番です。
アレクシア
*hQ 刹那 対象はトイです
GM
刹那は誰も割り込めない孤高の技!
GM
判定をどうぞ。
アレクシア
2d6+2+1>=7
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 2[1,1]+2+1 > 5 > 失敗
アレクシア
*では逆転。心の疵『代替品』を悪化させます。1を6へ
[ アレクシア ] 代替品 : 1 → 0
GM
確認いたしました。逆転の効果により成功になります。
アレクシア
1d6+2 威力
DiceBot : (1D6+2) > 2[2]+2 > 4
アレクシア
ゆら、と揺れる。白い蒸気の中に。さらに圧力の高いもの。
アレクシア
蒸気。雪煙。けぶる視界に、それは見えない。
アレクシア
ただ杖の先だけが、その行く先を知っている!
トイ
相対する
トイ
トイトロールはティモフェイの『代替品』だ。
トイ
あなたの心の疵の写し鏡でもある。
アレクシア
わたしが代替品だからどうだと言う。
アレクシア
手元に置いて喜ばしいことも、そこで十全に用を果たすことも。
アレクシア
望まれたとおりにあれば、それが『価値』だ。
アレクシア
今。わたしにそれがある。今だけは!
[ トイ ] HP : 1 → 0
GM
判決表!
トイ
2d6+1
DiceBot : (2D6+1) > 11[6,5]+1 > 12
[ トイ ] HP : 0 → 1
[ トイ ] 前科 : 0 → 0
メイド7
「判決は無罪! 攻撃を無効とし、前科を重ねて裁判続行でございます」
トイ
ぼろぼろと涙を流してアレクシアを、観客たちを見ている。
トイ
判決は無罪。
GM
アレクシア様に劇毒──凍てつく吹雪のダメージ。
[ アレクシア ] HP : 1 → 0
GM
判決表!
アレクシア
2d6+1-1
DiceBot : (2D6+1-1) > 11[6,5]+1-1 > 11
[ アレクシア ] HP : 0 → 1
[ アレクシア ] 前科 : 1 → 2
メイド8
「判決は――下らず! 前科を重ねて裁判続行でございます」
シャルル
*パスします
GM
ティモフェイ様の手番です。
ティモフェイ
*刹那をアレクシアに使用 dJを捨てます
GM
刹那は誰も割り込めない孤高の技!
GM
判定をどうぞ。
ティモフェイ
2D6+3+1>=7 猟奇、万能

DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 9[3,6]+3+1 > 13 > 成功
ティモフェイ
1d6+2 ダメージ
DiceBot : (1D6+2) > 2[2]+2 > 4
GM
判決表!
アレクシア
2d6+1-2
DiceBot : (2D6+1-2) > 12[6,6]+1-2 > 11
[ アレクシア ] 前科 : 2 → 3
メイド7
「判決は――下らず! 前科を重ねて裁判続行でございます」
ティモフェイ
トイトロールの吹雪に背を押されながら、
ティモフェイ
アレクシアへと虹剣を突き入れる。
ティモフェイ
同じ場所を狙う。疵のついた場所。
シャルル
速い、やはり……近接戦では向こうが上手だ。
アレクシア
それは、今。致命には至らない。
アレクシア
疵が。疵があって。抉れていて。
アレクシア
それでも、まだ。壊れてはいない。
ティモフェイ
彼女の傷つけられた場所を知っている。
ティモフェイ
トイトロールを傍観して知っていた、
ティモフェイ
それが、
ティモフェイ
仇となった。
アレクシア
アレクシアは、自分が間違っていることを知っている。
アレクシア
罪なきものを、打ち倒そうとしている今。
アレクシア
けれど。
アレクシア
選んだ。それを、自らの意思で選んだ。
アレクシア
その責任から、逃げはしない。
シャルル
銃を背に回し、走る。
守る為ではない。共に戦うために。
GM
トイ様の手番です。
トイ
*劇毒を使用[c10] 対象:シャルル
GM
割り込みの宣言はありますか?
GM
ないとのことです。
それでは劇毒の判定をどうぞ。
トイ
2d6+1+1=>7 判定:才覚+万能
DiceBot : (2D6+1+1>=7) > 6[3,3]+1+1 > 8 > 成功
GM
成功ですね。シャルル様には猛毒が付与されます。
[ アレクシア ] 猛毒 トイ : 4 → 3
GM
トイ様の手番終了タイミングですのでアレクシア様の猛毒のターン数を減らしてください。
トイ
悲しみはふりそそぐ。
トイ
荒れた世界で生きてきたシャルルのもとにも。
トイ
<不幸だと>

  <不幸だとおもいたくない>

<この世界には美しいものがあって>

 <きっと、いつかすくわれる>
トイ
トイが泣けば。
トイ
その涙はすぐさま氷り、
トイ
ポロポロきらきらと 雪に交じって、記憶と交じって…
トイ
氷のはしらが弾丸をうけとめ、トイの元へと寄せ付けない。
シャルル
凍てつく吹雪が身を包む。
シャルル
フル回転している手足は別として、生身の男をそれは蝕んでいく。
トイ
まさしく吹雪。
トイ
あなたの血の通った場所に、
トイ
記憶を届けようと雪はつもる。
シャルル
だが、心までは凍らない。
シャルル
日常だ。
シャルル
自分の今も、アンタのそれも。
シャルル
俺にとっては……
トイ
心を殺し、制御しなれたあなたのそれと。
トイ
いつまでもやわらかく、きずつけられつづけるそちらのそれは。
トイ
おなじ日常でも、こんなにも違う。
トイ
「あ ああ ああ」
濁った泣き声が響く。
シャルル
「はぁ……。」
ティモフェイ
前を向いている。
シャルル
「泣けば何とかなるんですから、便利なものですね。」
ティモフェイ
「……真に”なんとかなる”ならば」
ティモフェイ
「彼は、今ここにはいないよ」
シャルル
「戦場で相方泣かしといて何言ってんですか?」
ティモフェイ
「?」
ティモフェイ
首を傾げた。
シャルル
「立たせんじゃねぇって言ってんだよ。」
シャルル
「馬鹿じゃねーの。」
アレクシア
「なんとかする、と」
ティモフェイ
「なるほど」
アレクシア
「そう自分に言えないのなら」
アレクシア
「今、ここにいるべきではないさ」
ティモフェイ
「きみは、立たせたくはないのか」
ティモフェイ
「彼女を」
シャルル
「は?」
ティモフェイ
それだけ言って、あとはもう取り合わない。
ティモフェイ
瞼を伏せた。
シャルル
「やっぱ頭沸いてんな……あはは。」
GM
ラウンド終了です。
GM
手札を捨てるのならばそちらの宣言をお願いします。
アレクシア
*s2、s7を廃棄
シャルル
*d2 d3 h7を捨てます。
ティモフェイ
*d4,cAを捨てます。
トイ
*廃棄なし
GM
それでは行動順に手札を補充してください。
GM
さて山札が切れましたね
GM
少々お待ちください
GM
補充されました。
シャルル
*d7 c5 hJ (h2 s4)
アレクシア
*c2 d6 h8(d5 JOKER)
トイ
*s9(s6 s8 sj sk)
GM
トイ様は切り札:告死が揃いました。
告死を手に入れます。
ティモフェイ
*h9 c10 hK (h3 dQ)
GM
アレクシア様の手番です。
アレクシア
*h8 通打 対象はトイです
GM
割り込みの宣言はありますか?
トイ
ありません。
ティモフェイ
しません
GM
それでは判定をどうぞ。
アレクシア
*精確 c2
アレクシア
1d6 精確
DiceBot : (1D6) > 1
アレクシア
2d6+2+1+1>=7
DiceBot : (2D6+2+1+1>=7) > 7[2,5]+2+1+1 > 11 > 成功
GM
成功ですね。
GM
ダメージ出しておきましょう。
アレクシア
1d6+2
DiceBot : (1D6+2) > 6[6]+2 > 8
[ トイ ] HP : 1 → 0
GM
判決表!
トイ
2d6+1
DiceBot : (2D6+1) > 12[6,6]+1 > 13
[ トイ ] HP : 0 → 1
GM
前科があるので-1ですが、それでも6ゾロですね。
メイド7
「判決は無罪! 攻撃を無効とし、前科を重ねて裁判続行でございます」
GM
トイ様は前科を2へ。
アレクシア
杖が翻る。何度でも。疵だらけでも。
アレクシア
言葉はない。
アレクシア
ただ、視線だけは。
トイ
ゆくてをはばむははみぞれ。
トイ
風。
トイ
そして、空気が凍てつくときになる、高い高い澄んだ音。
トイ
「かぎられた人が」
トイ
「だれかに大事にされてる人が」
トイ
「コネがあるってやつだけが」
トイ
「たすけるに値するなんて、そんなのいやだ!」
アレクシア
「わたしは君の過去を知らん」
アレクシア
「だからわたしは、きみの行いできみを判ずる」
アレクシア
「わたしにできることはそれだけで」
トイ
そう。自分が受けたいたみを、アレクシアにももたらした。
アレクシア
「わたしもまた、きみがそうするのを妨げない」
トイ
その罪は前科として積み重なる。
トイ
割れた爪を見せびらかすのと同じ。
トイ
『オレは、痛かったんだよ!』と、詰め寄る
トイ
いたわられる方法も解らない。
トイ
・・・・・・判決は、無罪。
GM
アレクシア様の手番終了。
猛毒のダメージが入ります。
[ アレクシア ] HP : 1 → 0
GM
判決表!
アレクシア
2d6+1-3
DiceBot : (2D6+1-3) > 5[1,4]+1-3 > 3
アレクシア
免罪符でも5
シャルル
「…………。」
メイド8
「判決は昏倒! 裁判続行でございます」
トイ
<たすけて>
  <たすけて>
GM
アレクシア様は《昏倒》の状態になります。
トイ
雪があなたの元へ。
トイ
どんどんつみかさなり、
トイ
身体を重く。
トイ
 <たすけてよ>
アレクシア
罪なきものに。その無垢に打ち据えられて。
アレクシア
アレクシアは痛みを知っている。
アレクシア
それが、どんな色をし、どんな味をしているか。
アレクシア
かつて。それに伸べるための手に。
アレクシア
なろうとした。
アレクシア
撥ね付けられても。いつか、自分の望んだ通りに。
アレクシア
彼らに伸べる手を。
アレクシア
そう思っていた。
アレクシア
『エルレンマイヤー卿』。
アレクシア
矜持。
アレクシア
そしてなによりも、己に向けられ、そして己に負うた、祈り。
アレクシア
だがそれも凍っていく。
シャルル
「アレクシア。」
シャルル
「後は……俺がやる。」
シャルル
取り乱すことはない。平常心。
シャルル
戦場では、判断を誤ったものから倒れていく。
シャルル
倒れた仲間に駆け寄ったやつは死ぬ。
アレクシア
倒れてもまだ、そこにいることを信じている。
アレクシア
己以外のものを、信じられている。
シャルル
そうやって、殺してきたじゃないか。
GM
シャルル様の手番です。
シャルル
*パスします
 猛毒を受けます
シャルル
凍てつく吹雪が身を刻む。
[ シャルル ] HP : 9 → 7
GM
ティモフェイ様の手番です。
ティモフェイ
*補助動作 鋭気を使用 h10を捨てます
ティモフェイ
*補助動作 渾身を使用 h9を捨て、打点の増加にc10を捨てます
ティモフェイ
*主動作 衝撃をシャルルに使用 dQを捨てます
ティモフェイ
2D6+3+1>=7 猟奇+万能
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 8[2,6]+3+1 > 12 > 成功
シャルル
*防壁で割り込みます h2
GM
先にダメージですね。
GM
衝撃のダメージをどうぞ。
ティモフェイ
1D6+2+3+1
DiceBot : (1D6+2+3+1) > 3[3]+2+3+1 > 9
GM
それでは防壁の判定をどうぞ。
シャルル
2d6+2+1=>7 判定:愛+万能
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 7[4,3]+2+1 > 10 > 成功
シャルル
*姫君で割り込みますd7
GM
割り込みはありますか?
GM
割り込みの前にダメージが入ったこのタイミングにて衝撃でカードを捨てる効果が発動します。
GM
捨てさせるカードを選んでください。
ティモフェイ
*シャルルのhJを廃棄させます。
ティモフェイ
倒れたアレクシアを顧みないシャルルと同じく、
ティモフェイ
こちらもアレクシアを顧みない。
ティモフェイ
戦場に立つ残り一人。シャルルへと、
ティモフェイ
愚直なまでの一直線に地を蹴り、
ティモフェイ
虹は吹雪を引き裂いた。
ティモフェイ
その奥に閉じ込められる男へと。
ティモフェイ
うつくしい所作、軌道でもって、
ティモフェイ
薄汚れた救世主の刃が届く。
ティモフェイ
*姫君に対して割り込みで遊撃を使用 hKを捨てます
ティモフェイ
2D6+3+1>=7 猟奇+万能

DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 5[1,4]+3+1 > 9 > 成功
ティモフェイ
1d6 達成値減少
DiceBot : (1D6) > 2
[ シャルル ] HP : 7 → 1
ティモフェイ
1のあとに遊撃ダメージですね。
シャルル
ですね
[ シャルル ] HP : 1 → 0
GM
姫君の前に判決表ですね。
シャルル
2d6+1 判決表
DiceBot : (2D6+1) > 6[3,3]+1 > 7
シャルル
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
GM
万能乗ります。
シャルル
2d6+1+1=>7 判定:猟奇+万能
DiceBot : (2D6+1+1>=7) > 8[6,2]+1+1 > 10 > 成功
GM
ランダムな能力値で判定し、成功すればHP1の状態で立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
メイド7
「判決は――下らず! 前科を重ねて裁判続行でございます」
シャルル
姫君判定します。
GM
姫君の判定をお願いいたします。
GM
割り込みはありますか?
シャルル
腕を交差させて、その刃を受ける。
シャルル
銃に手を伸ばしている時間がない、暇がない。
シャルル
一方的な暴力、重い剣撃が全身を打ち付ける。
[ シャルル ] 前科 : 0 → 1
シャルル
機械の膝が、地面につく。
シャルル
腕のグリーンランプはイエローに点滅し、軋む。
シャルル
しかし、倒れない。
シャルル
「死なせない……アレクシアは!」
トイ
*遊撃を使用[sk] 対象:シャルル
GM
遊撃の判定をお願いいたします。
トイ
2d6+2+1=>7 判定:猟奇+万能
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 6[4,2]+2+1 > 9 > 成功
トイ
なんとまあ、トイは雪の中に倒れたアレクシアを抱えている。
トイ
アレクシアのことはよく知らない。だから、これは
トイ
熱のある命。そのものへのなにか。
[ シャルル ] HP : 0 → 0
シャルル
2d6+1-1 判決表
DiceBot : (2D6+1-1) > 10[4,6]+1-1 > 10
[ シャルル ] HP : 0 → 1
GM
HP1の状態で立ち上がる。
[ シャルル ] 前科 : 1 → 2
メイド8
「判決は――下らず! 前科を重ねて裁判続行でございます」
GM
そして遊撃の効果量を振ってください。
トイ
1d6
DiceBot : (1D6) > 3
GM
重なった遊撃の効果量は高い方を適用します。
GM
-3ですね。
シャルル
2d6+2+1-3=>7 判定:愛+万能
DiceBot : (2D6+2+1-3>=7) > 4[3,1]+2+1-3 > 4 > 失敗
GM
姫君は失敗。
GM
トイ様の手番です。
トイ

いつのまにか。

トイ
立ち並ぶ鏡の中から
トイ
開会式で彼がみせた氷の彫像たちが表れて。
トイ
乱反射する光がシルエットを変えるたび、

彫像たちが踊るようで。
トイ
トイが立ち上がり。
トイ
シャルルを指さす。
トイ
「罪に、罰を!!」
トイ
* 補助動作 告死
主動作 乱打を使用[s6] 対象:シャルル
GM
乱打の判定をどうぞ。
トイ
2d6+2+1=>7 判定:猟奇+万能
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 9[3,6]+2+1 > 12 > 成功
GM
先にダメージを振っていただきます。
トイ
1D6+2 歪な凶器
DiceBot : (1D6+2) > 6[6]+2 > 8
GM
割り込みはありますか?
シャルル
*防壁で割り込みます s4
GM
判定をどうぞ。
シャルル
2d6+2+1=>7 判定:愛+万能
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 6[2,4]+2+1 > 9 > 成功
GM
判決表!
[ シャルル ] HP : 1 → 0
GM
告死の効果が乗り、-5で
シャルル
2d6+1-2-5 判決表
DiceBot : (2D6+1-2-5) > 9[4,5]+1-2-5 > 3
GM
〈昏倒〉する。
ティモフェイ
シャルルの上段から、
ティモフェイ
虹の剣がその鉄の腕を軋ませ。
トイ
シャルルの目線の先。
トイ
シャルルを指さすトイトロール、それよりも。
トイ
幾万の観客席の瞳が、いっせいにシャルルに注がれているのが見える。
シャルル
腕が軋む。
シャルル
とっくに限界を超えている。
シャルル
痛みはない。痛みはないが……それは、
シャルル
すっぱりと切断されて……内部回路が小さな爆発を起こす。
ティモフェイ
小爆発に頬を叩かれても、目の前の救世主の表情は変わらず。
トイ
耐久度を超えた氷点下。
ティモフェイ
あいも変わらず面白みのない顔、褪せた色の瞳が、
ティモフェイ
目の前の敵を見つめている。
シャルル
目を見開いて、しかし。身体は動かず。
シャルル
反動に、上体が後方へと倒れる。
ティモフェイ
倒れゆく男の姿を見る。
シャルル
堕落の国。
シャルル
十分な食べ物も飲み水もないが、生きてゆくのは苦ではなかった。
シャルル
人を生ませて売買する牧場で産まれ
シャルル
兵士の訓練を受け
シャルル
7歳で買われ、身を弄ばれた
シャルル
心なんてないと思っていた
トイ
心なんてないと思っても。
シャルル
それが……こんなところに、落ちてきちまったのが運のつきよ
シャルル
死に恐怖はない
シャルル
今もそうだ
シャルル
ただ……
シャルル
彼女の死を、除いては
トイ
ふたりの上に雪が降り積もる。
シャルル
「アレク……シア……」
ティモフェイ
空を見上げている。
ティモフェイ
雪降る空を。
シャルル
石畳に強く頭を打ち付けて、そのまま
シャルル
意識は遠のいていった。
トイ
雪は万人に平等に降り注ぐ。 
ティモフェイ
『忘却の国』の空も、似た灰色をしていた。
トイ


老いも若きも。

富めるものも貧しきものも

敗者にも勝者にも

救世主も観客も。

トイ
銀色の風が吹き抜けて、
トイ
風は止んだ。
ティモフェイ
はためいていた救世主のマントが、
ティモフェイ
吹き止んだ風にはらりと垂直に。
ティモフェイ
ティモフェイの手元からは虹の儀礼剣が最後にひときわ強い光を放って霧散し、
ティモフェイ
救世主は倒れ臥した二人を振り返った。
メイド7
「判決は昏倒! これにて閉廷でございます」
GM
GM
裁判の敗者が両方昏倒した場合──そのすべての処遇は勝者が決定する。
GM
ただ敗者の六ペンスコインだけが勝者の手元に必然的に収まり、その肉体が、心がどうなるかは。
GM
未だ誰も知らない。
GM
メイド7
「これにて、5号室、エルレンマイヤー卿アレクシア様、シャルル・ベルジール様と」
「6号室、トイ様、ティモフェイ様の裁判は決着いたしました」
メイド8
「勝者、6号室、トイ様、ティモフェイ様」
メイド8
倒れた2人の衣服をごそごそと漁る。

「こちら、6ペンスコインでございます。お収めください」
トイ
コインを受け取って。8号室のメイドの手をやわくにぎる。
トイ
「………いきてる、よ……」
トイ
「……使用人さん、オレ、かったよ…」
ティモフェイ
コインを受け取り、すぐに懐へとそれをしまった。
ティモフェイ
トイトロールを見る。
メイド8
「おめでとうございます」
トイ
グスグスと鼻を鳴らすが、まあ、幾分落ち着いて。
メイド8
目を細めてトイを見る。
トイ
そして。
トイ
雪のいきおいのおさまったそのばに、地面から天へとふき上げる風。
トイ
吹き抜ける突風が意識を失ったシャルルとアレクシアの身体を翻弄する。
トイ

くるくるくるくる、まわって。

トイ
踊っているよう。
トイ
―― 半分夢見の意識のなかで、何を思い出す?
シャルル
木枯らしが頬を撫でる。
シャルル
「…………。」
シャルル
冷たい空気が、意識を呼び覚ます。
シャルル
「…………アレク、シア……」
シャルル
目を開いて体を起こし、主人を探す。
彼女の元へ。幸いにも足はまだ、動いた。
シャルル
髪をかき上げようとして、両腕のないことに気が付くが、些細な事だった。
ティモフェイ
止めはしない。振り返りもしない。
ティモフェイ
トイトロールを見ていた。
アレクシア
帽子はもう無い。どこか、風が運んでいった。
アレクシア
ゆっくりと、薄く。目が開く。
アレクシア
浮かび上がった身体。腕を失ったシャルルの姿に目を留めて。
アレクシア
「……そうか」
アレクシア
「悪いな」
シャルル
「……こっちこそ。」
トイ
風は2人を振り回す。
シャルル
「まあ、でも……」
トイ
ふたりの姿は裁判会場の中宙に。
トイ

ふたりが近づけば、ふたりをひき合わせて。二人で踊る、ワルツのように。
トイ
風がそうしておどらせる。
シャルル
「アレクシア。今は……アンタじゃなくてよかったなんて、思ってない。」
アレクシア
ふと笑う。
アレクシア
「馬鹿者」
アレクシア
「わたしでよかった、と言え」
シャルル
「はは。」
シャルル
ふたりきり。ふたり一緒だ。
シャルル
ここに今、存在しているのはまぎれもなくアレクシアとシャルルで。
この先にも後にも、他のものにとって代わることはない。
シャルル
「アレクシア。」
アレクシア
「ん」
シャルル
「愛してるよ。」
アレクシア
「…………」
アレクシア
「…………」
アレクシア
「名前は書いてやれなかったが」
アレクシア
「まあ、よかろう」
シャルル
「まあ、もう書かれたようなものだからさ。」
シャルル
所有者としての証よりも。
隣に立つ誉れよりも。
楽しい未来よりも。

心に刻まれた『愛』が、そこにある。
アレクシア
「……そうか」
アレクシア
「ならいいよ」
アレクシア
「わたしのシャルル」
シャルル
「…………。」
シャルル
「ああ。俺の……アレクシア。」
シャルル
抱きしめるための腕はない。
シャルル
踊る為の足もない。
シャルル
それでも……心は、抱きしめられる。
踊る。この……堕落の国で。
トイ
そらで踊るふたりから。粉雪がほんのりと浮き出る。
トイ


エウリーク…

ベルジール…

アレクシア…

アレク……

ア‥‥…


トイ


シャルル

ル‥‥

トイ
『記憶は忘却の雪にかわる』。
トイ

紡いだ言葉。

思いうかべた人の顔も。

元の世界の事も。

どんなに大切に想っていたものであっても。

自分の疵がなんだったかも。

自分の名前も。

トイ


「愛してる」といったこと。
「愛してる」といわれたこと。

ふたりはそれを忘れる。

トイ

この半年2人がきずいた記憶。

この館に来てからの時間

すべてを完全に、きれいさっぱり忘れる。
トイ

『おたがいに
 目の前の人間が
 だれだかわからない』。

トイ
刻まれた『愛』の行き場は忘れた。

刻としてそこに残っている、不思議な穴。
トイ
儀式を発動させたことだって、連れ添ったメイドのことだって。
トイ

ああ、
はてさて、
ここがどこで、
なにをしていたのだったか。

トイ
風は止み。
トイ
ふたりはそっと地面へ、下ろされて。
ティモフェイ
白い息を吐きながら、空を見上げている。
トイ
トイトロールは会場を後にする。
ティモフェイ
遅れてティモフェイも、その背中を追う。
ティモフェイ
記憶を失った敗者たちのことは一顧だにもせず。
ティモフェイ
その手に今は儀礼剣もない。
トイ
後に残るのは静寂。
振るのは、雪ばかり…。
トイ
背中越しに、告げる。
トイ
「儀式が終わるまで館においてやって。その人ら」
メイド8
「承りました」
メイド8
裁判を取り仕切るメイドがその処遇を了承する。
GM
重たい両開きの扉が開く。
現れるのは5号室のメイド。
メイド5
兎耳に仮面、しかし剣はもう携えてはいなかった。
彼女は真っ直ぐ中庭へと歩く。
メイド5
「私が仕えますのは、客室5号室の救世主」
「エルレンマイヤー卿アレクシア様、シャルル・ベルジール様」
メイド5
見知らぬ人かもしれないけれども。
メイドは両者に視線を向ける。
メイド5
「ご健闘、ご苦労様でした。それでは部屋へ戻りましょう」
メイド5
この儀式の間。いつもそうしていたように語り掛ける。
トイ
けれど、3人ははじめてであったように。
メイド5
目を細めて、見る。
恭しく一礼をして、導く。
二人を連れて部屋に戻っていった。