Dead or AliCe
『16人の救世主』

プロローグ

声ならぬ声
  …ダイヤの8にスペードの8…
声ならぬ声
    …ハートのAにクラブのA…
声ならぬ声
…スペードの10にハートの10…
声ならぬ声
     …クラブの5にスペードの5……
声ならぬ声
捨て札、切り札、上がり札、
手に手をとって、折り重なって、
最後に残るはスペードのQ。
声ならぬ声
こぼれて外れた奇跡の欠片、
集めてまとめて、あなたのために。
声ならぬ声
―― Dead or AliCe『16人の救世主』
GM
在りし日の物語が褪せていく堕落の国で、いまだ不思議が残された棚井戸。
GM
何もかもがゆっくりと落ちていくその中程に、落ちることなく宙に留まる館がある。
GM
刺剣の館。
GM
美しく手入れが届いたその館に、たくさんの人が溢れかえっている。
GM
この地にて行われる伝説の儀式、オールドメイドゲーム。
GM
16人の救世主が殺し合うその儀式を見届けるべく、まだかまだかと中庭を眺める。
GM

登場-5号室

GM
重たい両開きの扉が開く。
GM
押し開けるのは兎耳のメイド。仮面を被り、剣を携えている。
GM
彼女は真っ直ぐ中庭へと歩く。
メイド5
「私が仕えますのは、客室5号室の救世主」
GM
開かれた扉の奥に、2人の姿が現れる。
メイド5
「エルレンマイヤー卿アレクシア様、シャルル・ベルジール様」
メイド5
湧き上がる歓声の中、2人は真っ直ぐ、中庭へと歩く。
GM
アレクシア
かつん。
ひとつ、ヒールの音が高く響いた。
アレクシア
かつ、かつ、かつ。
アレクシア
自分よりも頭ひとつほど長身の男を従えて、小柄な女が進み出る。
アレクシア
砂塵含みの風をはらんでたなびく金の髪。
トップに赤い石を嵌めた杖を片手に、もう片手で帽子を軽く押さえて。
アレクシア
力ある救世主として、この女を知る者はないだろう。
この女を知る者はむしろ、とある一地方で『公爵家』と繋がった商会を知っているに違いない。
武器製造販売。傭兵団の派遣。救世主への仕事斡旋。
そうした『事業』を営む、その集団の統括。それがこの女だ。
アレクシア
やがて女は、かつっ、と高い足音で立ち止まる。
杖の先が地を叩いた。
アレクシア
そしてゆるやかに、帽子のつばを上げる。
アレクシア
「エルレンマイヤー卿アレクシア」
アレクシア
ただ、そう名乗る。
中庭の向こうに敵を見ながら、くつ、と喉の奥で笑った。
アレクシア
「……まあ、わたしの名など覚えてくださらなくても結構」
アレクシア
「なあ、シャルル?」
アレクシア
そうして、背後の男に視線を投げる。
シャルル
「……そうですね。」
シャルル
淑女の後方を歩く長身の男。
あまり戦闘向きそうではない体躯をしているが、両脇に銃を下げている。
シャルル
異質なのは、袖から伸びた機械の腕。
シャルル
下を見れば、獣のような爪を模した刃のついた機械の足が。
主人の後方で立ち止まる。
シャルル
「まあでも、勝手に覚えてくださるんじゃないですか?」
シャルル
長く堕落の国で生きている者ならば、聞いたことがあるかもしれない。
救世主でありながら一所に居を構え、複数人の救世主を囲い、仕事や武器や『裁判』を斡旋している『男』がいるという噂。
しかしながら、いつからか噂の主は『女』になり、男の存在は虚ろなものとなった。
シャルル
「ご紹介に上がりました、シャルル・ベルジールと申します。」
シャルル
にこやかな笑みに丁寧な礼。
対戦相手に視線を移す。

登場-6号室

GM
次いで、同じ装いのメイドが現れる。
GM
彼女は真っ直ぐ中庭へと歩く。
GM
開かれた扉の奥に、2人の姿が現れる。
メイド6
「トイ様、ティモフェイ様」
GM
湧き上がる喝采の中、2人は真っ直ぐ、中庭へと歩く。
トイ
三叉路の猫。赤いコートの女。そうした噂話のひとつ。トイトロール伝説。

寒冷地の人攫いの化け物で、マスクを付けたしゃがれ声のその怪人は、非情に醜い顔をしており、その素顔を見た者はショック死する――とかなんとか。


おとぎばなしのその先に・・・
トイ
突風。
トイ
目もくらむ白、凍える風の吹き去った後に、中庭にはいくつもの『氷の彫像』が現れていた。

円舞の仕草で象られた、今にも動き出しそうな氷の彫像たち。

まるで、舞踏会のようだ。
トイ
彫像たちは指先の一本までこだわった、優美なただずまいと相反して、その表情は…絶望、苦悶、怒り、後悔… 死の顔をしていた。

よく見れば、彫像の奥には真っ青な顔をした……『氷漬けの人間』が収まっている。
トイ

トイトロールがこの一年間手にかけてきた、救世主や末裔。己が顔を目撃したもの。

トイトロールは、自らの殺した者たちを決して開放しなかった。永遠の美術品として、心の疵のちからで、己と共に旅をさせている。
トイ

さて、他の出場者を見てきたわけだが。

― なんとなく、なりゆきできたもの。
  物見遊山できたもの。遊びだと称するもの。
― わけもわからずこの場に立つもの。
― トーナメントのルールもまもらないもの。

トイ
「話にならねえ。話にならねえ。
酒場の賭け試合かなにかだと?」
トイ
幻想的な、凍れる舞踏会の中。醜くしゃがれた声が地に響く。
トイ
「オールド・メイド・トーナメントの本質…
なぜこんな儀式が残っていると思う」
トイ
「世界が堕落しようと、民が堕落しようと、『儀式』がこの世に残された意味」
トイ
鎖を引き回し、連れ込んだ男の耳元で指示
『踊れ』と『告げろ』と低く良い、男を放つ。

「……腹ァ力入れて高らかにな。」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
トイトロール、仮面の男。
ティモフェイ
伝説の隣に侍るはまったく覇気の感じられない男だった。
ティモフェイ
淡い色の金髪はぼさぼさに乱れて雑にくくられ、
ティモフェイ
腫れ上がった頬、瞼に青あざ、中途半端にしか開かなくなった左目と。
ティモフェイ
何より嵌められた首輪と、それをつなぐ鎖が特別に異様だ。
ティモフェイ
男は褪せた色の青灰の瞳をめぐらして、
ティモフェイ
並び立つ氷の彫像たちを、
ティモフェイ
そして最後にトイトロールにどこかいたましいものを見るような目を向け。
ティモフェイ
目を伏せると、
ティモフェイ
すぐ隣、一番近く――片耳をちぎられて恐怖に顔を歪めた、末裔の少年の腕へと手をさしのばす。
ティモフェイ
襤褸のマントが翻った。
ティモフェイ
男は彫像の合間を縫うように、優美なワルツのステップを踏む。
ティモフェイ
とっかえひっかえに相方を転じて、
ティモフェイ
氷漬けの腰に手を添えてターンさせるような仕草、
ティモフェイ
スイング、
ティモフェイ
スイング、
ティモフェイ
ライズ・アンド・フォール。
ティモフェイ
――末裔に、一般群衆に紛れ込んでもまるで救世主に見えない、
ティモフェイ
みすぼらしい格好に反した、
ティモフェイ
流麗なステップを刻んで進み、中庭の中央に躍り出る。
ティモフェイ
息をつく。
ティモフェイ
彫像の群れを抜け、踊りの相方を失い、
ティモフェイ
差し出していた腕を下げて、空を仰いだ。
ティモフェイ
打擲の痕の残る顔を改めて群衆に晒し。
ティモフェイ
ひび割れた唇を薄く開いた。
ティモフェイ
「――『オールド・メイド・トーナメント』の勝者は奇跡の力を手に入れる」
ティモフェイ
精気のない顔、つぶやくような口ぶりで、
ティモフェイ
しかしその声は不思議に中庭を響き渡る。
ティモフェイ
演説に慣れた、多勢へと語りかけることに慣れた者の、よく通る声だった。
ティモフェイ
「過去に、実際にこのトーナメントの勝者が存在していて、奇跡によって願いを叶えた記録がある」
ティモフェイ
しかしその表情は優れぬまま。
ティモフェイ
面白くもなさそうに、
ティモフェイ
深い諦念を滲ませたままに、薄汚れた救世主が群衆に語る。
ティモフェイ
「……私は」
ティモフェイ
「救世主、……ティモフェイは」
ティモフェイ
「飢え、腐敗、苦しみ、亡者、決闘による死。世界の歪さを、不幸の連鎖を断ち」
ティモフェイ
すう、と大きく息を吸う。
ティモフェイ
その一呼吸すら、観客の間に染み渡るようだった。
ティモフェイ
「奇跡の力で、全ての人を『救済』すると――そう、約束する!」
ティモフェイ
――広々とした中庭に、その男の宣言は朗々と響き渡る。
ティモフェイ
――滑稽な光景だった。
ティモフェイ
打ち据えられた頬は腫れ上がり、唇の端には血を滲ませ、薄汚れた衣装に身を包んだ男。
ティモフェイ
八組十六人、集まった救世主たち。その中で最もみすぼらしい風体をしていると言って差し支えのない男が、
ティモフェイ
堂々とこの世界を『救済』すると宣言してみせたのだから。
アレクシア
ティモフェイからわずかの距離を置いて、こつ、と杖が鳴る。
アレクシア
「結構な心がけだ」
トイ
(凍える風が吹いて、氷の像はどこかにしまわれる)
ティモフェイ
薄汚れた男の瞳が少女に向けられる。
ティモフェイ
堂々たる宣言とは相反した、あいも変わらず、諦観の色濃い褪せた青灰だった。
アレクシア
「そんな面構えで、果たせるものならな」
ティモフェイ
無言で小さく肩をすくめた。
シャルル
「アレクシア。」
シャルル
「そう言っては可哀想ではありませんか。」
シャルル
「あちらの、面がない方に。」
ティモフェイ
シャルルの言葉にわずかに眉を寄せた。
ティモフェイ
背後のトイトロールをちらと窺う。
トイ
ナタのようなものを担いでゆらゆらと、トイトロールは対面の二人より、観客席に興味を持っていたが――
トイ
シャルルの言葉にピクリと反応。
ティモフェイ
息をついた。
トイ
「今、ツラの事なんか言ったか?」
ティモフェイ
諦めたように小さく首をすくめて、トイとシャルルとを見守っている。
ティモフェイ
トイに道を譲るように一歩足を引いた。
シャルル
「おや……お気に障りましたならば失礼をいたしました。」
シャルル
「……貴方の目的も、彼と同様に?」
トイ
「………」
シャルル
「失礼ながら、あまり……平和的な演出とは思えませんでしたので。」
トイ
シャルルの方をじっと見て、すこし溜める。
ティモフェイ
あきらめたような様子で中庭を見回している。
トイ
「…アッハッハ。
ギャッハッハッハ。この場じゃかんべんしてやるさ。」
ティモフェイ
ゆるやかに視線をめぐらして、この会場のかたちを確かめるように、
トイ
「『儀式』は手順通り執り行わないとたいへんなことになるもんな~?」

「な?」とティモフェイに。
ティモフェイ
けれどトイの言葉には少しだけ意外そうに目を向けて。
トイ
「ニイサン、覚えとけよ。
オレぁ面がねえわけじゃねえ。心の底から胸糞悪い、吐き気を催すほど気色悪い顔をしているんだ。」
トイ
「な?」とティモフェイに
ティモフェイ
ため息をついた。
ティモフェイ
返答をそれに代えて、視線をまた目の前の主従に向ける。
トイ
ふっ、と鼻で笑う声。

「目的なんて、お前に教える義理はねえ」
トイ
「だよな?」とティモフェイに。
ティモフェイ
「……俺は」
ティモフェイ
「むしろ、聞きたいくらいだがね」
ティモフェイ
「きみの意図を」
ティモフェイ
「これで本当に、満たされるものか」
ティモフェイ
「きみの――」
トイ
言葉を遮るようにぶん殴る!
ティモフェイ
高らかな音が響いた。
ティモフェイ
頬を撃たれて、痛みにわずか眉を寄せる。
ティモフェイ
けれどどこまでもわずかな表情の変化。
ティモフェイ
こうされることに慣れ切って、受け入れた者の反応だった。
ティモフェイ
――救世主を思わせるふるまいからは、程遠い。
GM
メイドが進み出でてその行為がエスカレートするのを差し止める。
GM

儀式開始

メイド5
「この刺剣の館にて、オールドメイドゲームの儀式が発動され、16人の救世主が集まりました」
メイド6
「私どもは救世主様に仕え、共に儀式を執り行う8人のメイドでございます。私どもは儀式そのものであり、今やこの館は我々が法。どうか儀式を円滑に進行すべく、私どもの申し上げます頼み事には快諾いただきますよう、お願いいたします」
GM
メイド達は深々と礼をする。
ティモフェイ
礼を返す。
メイド5
「さて、16人の救世主達は8つのペアとなり競い合います」
メイド6
「最も力があるものと認められたペアには、奇跡の力がもたらされます」
メイド5
「その力は、あらゆる願いが叶うとされます」
メイド6
「救世主と救世主が合間見れば、することは勿論、お茶会、そして裁判です」
メイド5
「これより24時間のお茶会時間の後に、再びこの中庭へ集まり、裁判を執り行います」
メイド6
「お茶会を助けるために、救世主らにはそれぞれ、2通の招待状を渡します」
GM
それぞれのメイドは救世主ひとりひとりに2通の封筒を手渡す。
アレクシア
指の先に挟むようにして受け取った。
シャルル
小さく「ありがとうございます。」と告げて両手で受け取る。
ティモフェイ
汚れた指先でそれを受け取る。
トイ
アゴで指示。自分のぶんもティモフェイに受け取らせる。
ティモフェイ
特に気を悪くしたふうもなくトイに従い、
ティモフェイ
渡された手紙に視線を落とす。
メイド5
「この封筒に名前を記してメイドに渡せば、記した相手を強制的に、あなたがたの元に転送することができます。心の疵の戦いは、剣と剣の交わりのみにあらず。上手くご活用ください」
メイド6
「また、この館で見いだした品々は、……ご自由にお使いください」
メイド5
「この儀式の裁判は、特別なルールがございます」
メイド6
「両方が昏倒した場合は勿論、ペアの片方でも死亡、亡者化した場合、そこで即刻敗北となります」
メイド5
「また発狂した救世主は、裁判後に亡者と化すリスクが知られていますが」
メイド6
「儀式の効力により、その亡者化を敗者に押しつけることが出来ます」
メイド5
「存分に形勢を逆転し、お狂い遊ばしませ」
メイド6
「さて。それでは公平性を期すため、お持ちの6ペンスコインを10枚までお減らしいただきます」
メイド2
メイドの一人がブリキ製のゴミ箱を、ガラガラ音を立てて運んでくる。
GM
出がらしの茶葉、林檎のヘタ、ワインのコルク栓に魚の骨。
トイ
『封筒に名を記して』その説明にピクリと身体がこわばった。この説明を、周りは気に留める様子がないが…
トイ
…文盲だ。

僅かな劣等感を感じる。まあ代筆させればいい。
ティモフェイ
トイの様子に僅かに目を眇めたが、気にせず自らの懐のコインを探る。
GM
ジャガイモの皮に伸びきったパスタ。
GM
蓋を開けるとそこはかとなく臭うゴミ箱が、中庭の真ん中にでん、と置かれる。
メイド2
「それでは、どうぞ、お捨てください」
トイ
「ふうん」

ごみ箱の中から、リンゴの芯をつまみあげ。
トイ
「勿体ねー。これなんかまだ食えそうじゃない?」
トイ
「食えるよな?」
ティモフェイの唇に押し付ける。
トイ
「食えるよな?お前なぁ?」
メイド6
「トイ様、失礼いたします」
メイド6
メイドが進み出でる。
ティモフェイ
諾々と唇をひらきかけたが、メイドに目を向け。
トイ
「!」
メイド6
「この儀式において、“捨て去られた”ものは神聖な意味を持ちます」
メイド6
「リンゴの芯ひとつとて、儀式の一部でございます」
メイド6
「どうか丁重にお戻しいただけますよう、お願い申し上げます」
メイド6
6号室客室付きのメイドはトイに向かって深々と礼をする。
ティモフェイ
「……トイトロール」
ティモフェイ
メイドのあとを、ひきつぐように。
ティモフェイ
「『救済』がなされれば、もはや頓着する必要もなくなるだろう」
ティモフェイ
「きみの望みだ」
ティモフェイ
「違うか?」
トイ
手が彷徨う。
トイ
しかし素直に、リンゴの芯をティモフェイの顔からゴミ箱の中に静かに落とし。
トイ
「もちろん。オレの望みは儀式の続行。」
トイ
とはいえティモフェイを一発平手うち。
GM
トイの行動に他のメイドたちも頭を下げる。
ティモフェイ
慣れた様子でそれを受ける。
トイ
「てめーはオレがまともな判断も出来ねえバカだと思ってんのかよッ!!」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
「血迷っているとは」
ティモフェイ
「思っているさ」
GM
捨て去られたもの、死んだもの。
誰の手にも届かなくなってしまったものたちに意味を与え。
奇跡を取り出す儀式。
アレクシア
「……シャルル」 渡せ、と。向こう側の様子を気にする素振りもなく、手を差し伸べる。
トイ
だん、威嚇するようにティモフェイの前で強く足を踏み黙らせる。
ティモフェイ
トイの威嚇に従うよう、それ以上は口を開かず、黙り込んだ。
シャルル
「ええ。」
シャルル
コインの数は多くない。
予め分けて袋に入れておいたそれを、袋ごとアレクシアに手渡す。
トイ
そして、
ちゃらちゃら、しゃらら。

霜のついたコインを一枚一枚。高く涼しい音をたてて、ごみ箱へと滑り落とす。
GM
その儀式を発動させた2人のコインもまた。
ゴミ箱へ落ちていく運命。
アレクシア
二人合わせて、20と少し。大した量ではない。
ティモフェイ
トイに遅れて懐から、何の変哲もない六ペンスコインをゴミ箱へと投げ込む。
ティモフェイ
トイと対して差のない量。向かいの二人よりは、多かったかもしれないが。
ティモフェイ
捨ててしまった今は関係のないことだ。
アレクシア
「これで、わたしたちみな、……大したことのない輩、ということだな」
ティモフェイ
奇跡を呼び起こす原動力となる六ペンスコインが、神聖なものとして廃棄されるさまを見つめている。
メイド5
「ありがとうございます」
GM
蓋をされたゴミ箱が運び出される。
シャルル
「……最初からですよ。」
アレクシア
「違いない」
メイド5
「それでは、客室5号室、エルレンマイヤー卿アレクシア様、シャルル・ベルジール様と」
メイド6
「客室6号室、トイ様、ティモフェイ様の」
メイド5
「お茶会を開始いたします」
GM