Dead or AliCe
『16人の救世主』

裁判

GM
中庭。
GM
大きな歓声が救世主達を出迎える。
GM
今回の部屋付きのメイドはおらず、6人のメイドが横並びで立つ。
GM
部屋付きのメイドは、今ここに相まみえる救世主達の部屋を掃除している。
GM
窓からその様子がちらほらと見えた。
メイド4
「24時間が経過し、お茶会の時間が終了しました」
メイド6
「救世主の皆様も、お集まりですね」
メイド5
「これより裁判となりますが、ご準備はよろしいでしょうか」
メイド8
「ご衣裳、小道具をお持ちの方、ご確認いただきませ」
虚月
*手渡し:日刻みの時計を夜目菜ちゃんへ
夜目菜
*頂きました
[ 虚月 ] 日刻みの時計 : 1 → 0
虚月
遠く窓の向こうに、その影をみて。
虚月
「……夜目菜。」 その手を手繰るように。
夜目菜
「はい」
夜目菜
手を、繋ぐ。
夜目菜
不安げに視線をめぐらせる。はじめてこの中庭に降り立った時と同じ。
虚月
「…………不安ですか。」 同じように、語りかける。
虚月
それは違う言葉で語られる。
虚月
「息をゆるりと。」
虚月
視線は真っすぐに遠くを見据えたまま 添えられるもうひとひらの手。
虚月
袂に滑り込むのは、金色の懐中時計。 そして、縁を結ぶための赤い糸。
虚月
「……これもまた、巡り。 我らは運命の為すがまま。」
虚月
 それは何度も騙られた、言葉。
虚月
「信じずれば、救われましょう。」
夜目菜
吸う。吸う。吐く。吸う。吸う。吐く――
夜目菜
「はい。よめなは、だいじょうぶです」
夜目菜
かみさまが、いれば。
虚月
それに、微笑んで返す。
ミラリア
……ずっと、対面の"敵"を睨んでいた女王は、静かに口を開く。
ミラリア
「この世界は──」
ミラリア
「歪んでいる」
ミラリア
「恵まれたもの。選ばれたもの。それらが上に立つ。ちっぽけな理由だけで」
ミラリア
「偽りばかりで満ちている。そして、偽りを振りかざす恥知らず共がいる」
ミラリア
「わたしは、真実を知っている。
 そして、真実を見過ごしはしない」
ミラリア
手を掲げると、女王の背後に首無しの狩人が現出する。
ミラリア
「わたしのことを、気色悪いなどとうそぶいた者がいた──」
ミラリア
ギリ、狩人のつがえる矢が音を立て、
ミラリア
放たれた。
ミラリア
──観客席の方へ。
ミラリア
遠く、血飛沫が上がる。
ミラリア
悲鳴。どよめき。それらを背に、もはや一瞥もしない。
アリシア
「お見事~」
 その傍にひかえて、控えめに拍手をしている。
メイド7
メイドがミラリアを見る。
メイド7
「女王のミラリア様」
メイド7
「観客席への攻撃はご容赦ください」
虚月
「まぁまぁよいではないですか。美しい宴には華も必要。」
 ひらひらと手を振って。
ミラリア
「……『うっかり観客一人を殺してしまった程度では、儀式の進行に関係はない』」
ミラリア
「それが『真実』だ。そうだろう?……だが」
ミラリア
「残りは最後にしてやろう」
アリシア
「なんという慈悲深さ~!」
ミラリア
改めて、動揺の欠片も見せぬ眼前の相手に向き直る。
ミラリア
「……"血で穢れた"。”醜い”。」
ミラリア
「わたしのことを、そう呼んだ者がいたな」
ミラリア
「そして。わたしを上から見下す──偽りの美しさを、振りかざす者がいる」
ミラリア
「故に、わたしがァ!この世界の歪みを正すッ!
 偽り共の罪を暴き立て、必ず裁く!」
ミラリア
「裁判で!『真実』を!突き付けてやる……!」
アリシア
「わぁ~~~~っ」パチパチパチパチ……
メイド1
「よろしいですね」
メイド8
「それでは裁判を開廷いたします」
メイド8
GM
裁判です!
GM
行動順の決定から!
GM
裁判の参加者は〔1D6+【才覚】〕で『先制値』を決定します。
GM
これに加えて先制値を操作するアイテムや衣装があれば、それも適用します。
アリシア
特にありません。
夜目菜
*日刻みの時計を使用します。
[ 夜目菜 ] 日刻みの時計 : 1 → 0
夜目菜
1D6+1+2 着慣れた衣装,日刻みの時計
DiceBot : (1D6+1+2) > 6[6]+1+2 > 9
アリシア
1d6
DiceBot : (1D6) > 3
ミラリア
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
虚月
1d6+2
DiceBot : (1D6+2) > 4[4]+2 > 6
GM
*行動順:夜目菜→虚月→アリシア→ミラリア
夜目菜
*h2,d2,d5,s7,hj
アリシア
*c5,s10,cK,dK,hK
虚月
*c4,s9,sJ,sQ,cA
ミラリア
* d3,h5,h7,cJ,dJ
GM
*1ラウンド
GM
*行動:夜目菜
夜目菜
*闇雲を使用します d5
夜目菜
*精確を使用します d2
夜目菜
1D6
DiceBot : (1D6) > 6
夜目菜
*-4をつけて、女王のミラリア様を闇雲で攻撃
夜目菜
2d6+2-4+6=>7 判定:猟奇
DiceBot : (2D6+2-4+6>=7) > 2[1,1]+2-4+6 > 6 > 失敗
夜目菜
*逆転します 『かみさまのいうとおり』を抉ります。
夜目菜
「……かみさま、ごめんなさい」
夜目菜
「よめな、やっぱり」
夜目菜
1を6に。
[ 夜目菜 ] かみさまのいうとおり : 0 → -1
夜目菜
「だいじょうぶでは、ないかもしれません」
GM
*逆転により判定成功。
夜目菜
1D6+1+4+1 
DiceBot : (1D6+1+4+1) > 2[2]+1+4+1 > 8
アリシア
*c5 防壁で肩代わりします。
アリシア
割り込みはありますか?
虚月
*妨害しますね s9
虚月
――夜目菜は贄だ。ちいさな幼子。 
  震えた手のひらの感触も。わかっている。
  けして、この圧に耐えられるものではない。
虚月
2d6+2=>7 判定:才覚
DiceBot : (2D6+2>=7) > 4[3,1]+2 > 6 > 失敗
虚月
*器用でsJ捨てます
GM
*妨害により、防壁は8以上で成功。
ミラリア
防壁使用に対して援護します!達成値+2!
アリシア
では、判定します
アリシア
2d6+3+2>=8
DiceBot : (2D6+3+2>=8) > 10[5,5]+3+2 > 15 > 成功
GM
*成功です。
アリシア
ダメージを5点軽減して受けます
[ アリシア ] HP : 18 → 15
GM
*5点引いて、3点ダメージ。
アリシア
愛3、衣装1、臆病1ですね
アリシア
さらに
アリシア
*s10 愛毒を使用
アリシア
2d6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
アリシア
猛毒3Rを受けよ!
GM
*夜目菜さんに2ダメージ/3Tの猛毒。
[ 夜目菜 ] ☆猛毒 : 0 → 3
GM
*行動:虚月
虚月
*パスで!
GM
*行動:アリシア
ミラリア
鉄の足先が、攻撃をツ、と鏡の方に反らした。
[ 夜目菜 ] HP : 17 → 15
アリシア
攻撃を受け止めた鏡の破片が飛び、娘へと突き刺さる。
アリシア
「鏡を攻撃しましたね」
アリシア
「鏡を傷つけるということは、己を傷つけるということ」
アリシア
「その傷はやがて、心臓へと至る」
アリシア
では、鏡の手番。
アリシア
*dK 調律 を使用。
アリシア
2d+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 8[5,3]+3 > 11 > 成功
GM
*成功。
アリシア
*ckと、hKをミラリアにパス。
ミラリア
*h5、h7をアリシアにパス。
アリシア
再び鏡が女王の姿を映す。
アリシア
「準備はできましたね、女王?」
ミラリア
「無論、わかっているだろう?」
アリシア
「様式美というやつです!」
ミラリア
「ならばよかろう!」
ミラリア
女王の手番。
*d3、鋭気を使用。
ミラリア
カツ、カツ、打ち鳴らす足先が、段々と熱を帯び──
ミラリア
──紫炎を散らす!
ミラリア
*dJ、刹那で夜目菜に攻撃します。
ミラリア
2d6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 11[6,5]+3 > 14 > 成功
GM
*判定に成功。
ミラリア
1d6+2+3+1 鋭気 逆鱗
DiceBot : (1D6+2+3+1) > 6[6]+2+3+1 > 12
アリシア
女王とは線対称の動きで、鏡が迫る!
ミラリア
その反対、焔を纏う足先が、──腹を狙う!
虚月
対照的な動き、洗練された力。
 そこに、確かなつながりを見る。
 「――夜目菜。下がりなさい。」
夜目菜
咄嗟に腹を庇う、庇うが――
夜目菜
「できません……ッ!」
夜目菜
もう、いうとおりには、できない。
夜目菜
できないのだ、
夜目菜
「ひ、っッぎ、……!」
虚月
……ああ、光が 光が。 眩い光が。 遠くなる。
虚月
結ばれたはずの糸は、とうの昔に縺れていたというのに。
夜目菜
女王の蹴撃が、腕をたやすく折る勢いで命中する。
虚月
――わが手では、庇うことも叶わない。
夜目菜
小さな身体が宙を舞う。
ミラリア
「──ハ、ハハハハ!」確かな手応え。狂笑。
アリシア
「この程度ですか?」
[ 夜目菜 ] HP : 15 → 3
アリシア
「選ばれ、祝福された者だというのなら」
アリシア
「これで終わるはずがありませんよね?」
ミラリア
「お前達は、わたしと違って、繋がっているのではなかったのか?」
GM
*1ラウンド目が終了。
アリシア
*手札は棄てません
夜目菜
*捨てなしです
ミラリア
*同じく棄てません。
虚月
*c4捨てますね
夜目菜
*cQ,hA(h2,s7,hj)
アリシア
*h8, c8, sK, (h7, h5)
虚月
*c3,c7,d9,(sQ,cA)
ミラリア
*s3、d8、(cj、ck、hk)
GM
*2ラウンド
GM
*行動:夜目菜
夜目菜
*女王のミラリア様を終幕で攻撃。hA。
ミラリア
*割り込みします。遊撃を使用。hk。
虚月
それがか細い糸だとしても 手を緩めるわけにはいかなかった。
虚月
それが、神であるからか 呪いであるかはさだかではなかったが。
虚月
*妨害 d9
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 4[1,3]+2+1 > 7 > 成功
夜目菜
*幸運を使用します cQ
夜目菜
振り直し要求!
GM
*振り直し。
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 3[1,2]+2+1 > 6 > 失敗
夜目菜
「かみさまは、わたしを」
夜目菜
「えらんで、くれたから」
夜目菜
「だから、だいじょうぶ」
夜目菜
唇の端から血が伝う。
夜目菜
おなかがいたい。辛うじて、辛うじて立っている。
虚月
「……夜目菜、かわいい夜目菜よ。」 それは偽りの言葉。
虚月
*逆転しましょうね。 恋の虜を抉って1を6に。
[ 虚月 ] 恋の虜 : 0 → -1
GM
*達成値11になり、成功ですね。
虚月
かつて、神は信仰を振りまいた。それは眩い光。
獣の蛇の身には過ぎる、輝かしい希望。
虚月
蛇は焦がれ、それを飲み込んだ。
これがすべての過ちだった。
虚月
それに気づいたのは、次の空腹が訪れてからのこと。
蛇は呪いに囚われた。ひどい空腹。
焼け付くように、光に焦がれる"恋"の呪い。
虚月
蛇が、求めていたのは神だった。
今あるこれは、満たされぬ、永遠の空虚。
虚月
満たされぬ空虚に追いすがるように、神を騙った。
何度となく、救いを求める者があれば嘯き、時には殺して。
美しく着飾り、才を持ち、幾度となく 真実 を騙った。
虚月
「…………夜目菜。」 もう一度手を伸べる。
虚月
それは光だ。 救世の光。
虚月
「――下がりなさい。」 繰り返す。
虚月
それは、あたたかな希望。 "恋"の呪い。
夜目菜
「いや、いや…………」
夜目菜
「よめなに、わたしに、やらせて、……」
虚月
 私ではお前を守れない。 この絡まった糸を解くには。
「……貴女は、救われるべきものだ。」
アリシア
*ミラリアの遊撃の判定を援護します。
アリシア
与えるダメージと、達成値に+2
GM
*目標値11、援護により達成値+2。
ミラリア
2d6+3+2>=11 遊撃判定 援護あり
DiceBot : (2D6+3+2>=11) > 7[5,2]+3+2 > 12 > 成功
ミラリア
1d6 次の判定値減少
DiceBot : (1D6) > 6
ミラリア
ダメージ 3+援護2
GM
*夜目菜に5点ダメージ。
[ 夜目菜 ] HP : 3 → 0
GM
*判決表!
夜目菜
2D6+1
DiceBot : (2D6+1) > 3[1,2]+1 > 4
GM
*〈昏倒〉する。
夜目菜
意識が途切れる。
夜目菜
いともかんたんに、
夜目菜
断ちきられる、
虚月
「…………ああ。」 当然の帰結。
夜目菜
それでも、おおきなおなかを、かばうように抱えて。
虚月
望むと無しに望まれて、そしてまた失う。
夜目菜
地に伏す。
ミラリア
熱を帯びた足先が、動きの先を制して、そのまま──踏み躙った。繋がりも、全て。
アリシア
「どうしました?」
虚月
哀れな子供。それはひどくあわれな在りよう。
虚月
踏みにじられていく、そこにある小さな光も。ぬくもりも。
アリシア
「まだまだ、見せてくれるのでしょう……?」
メイド1
「判決は昏倒! 裁判続行でございます」
虚月
……そこに転がるは贄だ。
アリシア
「この裁判の場に立ったからには」
ミラリア
ぬくもりがかき消えていく。代わりにもっと荒々しい、肉を焦がす熱が与えられる。紫炎が輝く。
アリシア
「あなたたちにも、相応の願いがあるはずだ……」
虚月
「……ええ、覚悟は決めてまいりました。」
虚月
「願いはひとつ。 ――それは、真実。」
虚月
――蛇はそちらを見据えた。
虚月
望むともなしに。望まれて。
縁等という、赤い糸らは、蛇を『神』とあがめた。
虚月
それに気が付いたのは、胎と出会ってからのこと。
虚月
美しく着飾り、才を持ち、幾度となく 真実 を騙った。
――そうするうちに、長い時が過ぎた。
虚月
振り向けば、信ずる者らが こちらを見ていた。希望の光。丸い胎。
……いつの間にやら、蛇 は『神』と成っていた。
虚月
「貴女方が、救世の者ならば。」
虚月
――けして、惑わされることもなかろうて。
虚月
一本の小さな鋏を構える。
アリシア
「そんなに真実に飢えていたというなら」
アリシア
「もっとはやく、この鏡と出会うべきでしたね」
アリシア
「鏡であれば、あなたの求めるものを」
アリシア
「なんでも、与えてやれたというのに」
虚月
「……ほんとうに。」 かすかにわらって。
虚月
「しかし、儀は上々。よい宴です。」
虚月
「貴女方に出会えたのは まさに幸運だ。」
ミラリア
「………」攻撃の手を止めて、じいと隣を見た。
虚月
光だ。 そこにあるは光。 惑わされるばかりの光。
虚月
「さぁ、続きをしましょう。」 終幕まで。
アリシア
「来ますよ、女王」
ミラリア
光の眩さは、女王には届かない。
嫉妬の炎の奥底にまで、届くことはない。
そして内側から光が見えることも無く、ただ熱で歪んで視界に映る。
ミラリア
「この期に及んで幸運と来たか。つくづく。理解が出来ない……」
ミラリア
「命乞いの時間をくれてやったつもりだったが。不要なのだな」
虚月
「はは。」 ――冷笑。
虚月
「主は強いが愚かよな。 ……なぁ女王。」
虚月
「主は、美しいものがわからない。」
虚月
「主には、光はあるか。」
虚月
 けして、けして。 わかるまいと。
虚月
 笑っている、それは 嘲るように。
ミラリア
「ッ、わたしを……わたしを!」
ミラリア
「断言するな、貶めるな、訳のわからないことばかりを口走るな!」
ミラリア
「わたしをッ!上から、見下すなァッ!」
アリシア
「…………。」
GM
*行動:虚月
虚月
*必衰 c7 >ミラリア様に
虚月
鋭い刃が細く輝く。
ミラリア
ダメージ前の割り込み(遊撃)はありません。
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 7[5,2]+2+1 > 10 > 成功
GM
*成功。
GM
*3点のダメージと、3Rの衰弱。
アリシア
*h5 防壁
アリシア
2d6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 8[4,4]+3 > 11 > 成功
アリシア
1点受けます。
[ アリシア ] HP : 15 → 14
[ アリシア ] ☆衰弱 : 0 → 3
虚月
*百刑します cA
虚月
「……ふふ、主は、実に良い鏡よな。」
虚月
「なれば、こちらもくれてやろう。」
虚月
刃の先に滲む、歓迎の証。
虚月
*猛毒いれますね
GM
*猛毒:3点/2ラウンド 衰弱:3ラウンド
GM
*百刑+衰弱により4点ダメージ。衣装臆病で軽減し、2点。
[ アリシア ] ☆猛毒 : 0 → 2
虚月
対するは鏡。 心なき、映し鏡。
 それはまるで同じ動きで その袂へ 鋏をいれる。
[ アリシア ] HP : 14 → 12
虚月
「これは、我が苦しみ。我が呪い。」
虚月
「光に焦がれるなど 生きる屍には勿体ない、戯言よ」
アリシア
「幸運、とおっしゃいましたね」
アリシア
「では、その幸運を噛み締めて──お死にくださいませ」
虚月
――その想いは、心を蝕み、永らえるが、呪い。
アリシア
*h8 愛毒
虚月
「――承ろう。 焼き付けよ。その毒を。」
ミラリア
*援護します 
アリシア
2d+3+2>=7
DiceBot : (2D6+3+2>=7) > 10[5,5]+3+2 > 15 > 成功
GM
*成功。
GM
*そのまえに回避がありました!!!
虚月
*回避 c3
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 5[1,4]+2+1 > 8 > 成功
アリシア
2d+3+2>=8 判定し直し
DiceBot : (2D6+3+2>=8) > 8[5,3]+3+2 > 13 > 成功
GM
*成功ですね!
アリシア
さらに像がぶれる。
アリシア
目の前の男の姿を写し取り、寸分たがわぬ動作で反撃する!
GM
*虚月さんに猛毒。2点/3ラウンド。
[ 虚月 ] ☆猛毒 : 0 → 3
虚月
蛇はそれに歓喜を込めて、笑う。
虚月
「……ああ、鏡、お前は本当に美しい。」
アリシア
鏡には、人の心はわからない。
虚月
 ――それは、歪むには惜しい程。
アリシア
「いいえ、これは虚月さまが美しいのでございます」
アリシア
だから、こう答える。
虚月
 糸を絶つ鋏によって、広がっていく。大きな穴が。
虚月
「……主は満足だろうか。」
虚月
 その、思惑は虚像に返るのみか。
アリシア
「アリシアはひび割れた、虚ろなる鏡」
アリシア
「満たされることなど、ありはしません」
アリシア
「鏡が鏡で、在る限り」
虚月
「――なれば、好い。」
虚月
微笑んで返す 主もまた 救う者。
虚月
 もっと早くに手が届けば 戯れも永く過ぎようが。
虚月
――硬質な感触 鋏は軽く 弾かれた。
アリシア
*アリシアは主動作をパス。3点受けます
[ アリシア ] HP : 14 → 11
GM
*行動:ミラリア
[ 虚月 ] HP : 15 → 13
ミラリア
やり取りに目をきつくきつく細め、またカッと見開き、
ミラリア
それと同時に焔が弾ける。
ミラリア
*s3を使用。鋭気。
ミラリア
「毒蛇め……」
ミラリア
「その喉から出る言葉の数々」
ミラリア
「無駄とわかって尚腹が立つ!」
ミラリア
*d8、通打を使用します。
ミラリア
2d6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 5[1,4]+3 > 8 > 成功
GM
*成功。
ミラリア
1d6+2+3+1 ダメージ 鋭気と逆鱗
DiceBot : (1D6+2+3+1) > 6[6]+2+3+1 > 12
ミラリア
ギギ、感情を示すようにいびつに鉄靴が歪み──
ミラリア
鏡と入れ替わるように、蹴り付ける、上半身目掛けて!
虚月
その爛々と燃える焔を真っすぐと、その身で受け止める。
虚月
白い鱗がちらりと弾ける。
虚月
「なれば、主は毒婦であろう。」
虚月
「――私は偽りなき鏡。」 それは真似るように。
虚月
「主は、美しく、気高く、そして愚かだ。」
ミラリア
気に喰わない。力を込める。気に喰わない。気に喰わない気に喰わない気に喰わない!
虚月
「果たして、その野望、叶うことができようか!」
ミラリア
「──ッ、わたしより、……っしい、偽りの、お前が!鏡であるはずが──ない!」
虚月
「嘘はありません。」
虚月
「そこな鏡も言ったでしょう。」
虚月
「私は、お前よりも美しい。」
虚月
「――瞳を濁し、惑わすはどちらであろうか。」
虚月
「ひとたび、鏡に聞けば 何が正しく真実か。」
虚月
「――歪な瞳にも映るであろう。 なぁ、女王よ。」
ミラリア
「偽りなき鏡はこの世に一つだッ!わたしは!その鏡に!真実を……」
ミラリア
「お前達を!偽りを、嘘を──そのような、真実であるべきでないことを!正して映す!」
ミラリア
「毒婦だと、歪だと、私が虚言吐きだと!ああ、ほざくがいいッ!」
[ 虚月 ] HP : 13 → 1
ミラリア
「わたしが勝つ!」焔が更に燃え上がり、痕を刻む!
ミラリア
「その言も覆す!それが真実だ!」
アリシア
「ええ、そう」
アリシア
「女王様、あなただけが勝ち残れば」
アリシア
「……それが、真実となる」
虚月
「それは、おかしな話でございますね、女王様。」
虚月
「――なれば、どうして私はここにこうしておるのでしょう。」
虚月
ひらりひらりと尾が揺れる。
ミラリア
「──ならば、いまに、ここからいなくならせてくれる。」
GM
*2ラウンド目終了!
ミラリア
*手札は棄てません。
アリシア
*c8 を棄てます
虚月
*sQ 捨てます
アリシア
*d4, d7, s8, (h7, sK)
虚月
*h4,s5,c6,h9,h10
ミラリア
*s4、h6、d6、(cj、ck)
GM
*3ラウンド
GM
*行動:虚月
虚月
――獲物はまだ生きている。
虚月
「いやはや、いたぶるのはお好きではないと、申しておりましたが。」
虚月
「こうも生き永らえてしまうとは。」
虚月
「ああ、なんと……贄に申し訳が立ちません。」
アリシア
「仕方のないことです。これは屠殺ではなく、裁判なのですから」
虚月
「ああ、救世をする者というものは……なんと、罪なことか。」
虚月
煌びやかさを絶やさずにもうひとたび。 得物は小さな鋏がひとつ。
虚月
*必衰 c6 ミラリア様へ
アリシア
「さあ、醜くあらがってご覧なさい、
 美しきものよ!」
ミラリア
*割り込み。遊撃を使用します。cK
虚月
*回避しましょう h4
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 4[1,3]+2+1 > 7 > 成功
虚月
*器用を入れ s5を捨てます
GM
*目標値8。
アリシア
*ミラリアの遊撃の判定を援護。
アリシア
ダメージ、達成値を+2
ミラリア
2d6+3+2>=8 遊撃判定 猟奇+援護
DiceBot : (2D6+3+2>=8) > 2[1,1]+3+2 > 7 > 失敗
ミラリア
逆転します。『一番美しい』を抉って、ダイス目の片方を6に。
[ ミラリア ] 一番美しいのは誰?(夜目菜): 0 → -1
ミラリア
6+1+3+2 = 11>=8 で成功。
虚月
その刃は、確かに その柔らかな頬を狙う。
ミラリア
「──わ、たしは。」真っ向から刃を見据える。顔を。瞳を──
ミラリア
──『虚月さま がいちばん美しくございますよ!』……
ミラリア
「お前を!今すぐにでも……可能な限り、速く!」
ミラリア
「殺してやるッ!」
ミラリア
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
虚月
――歪んだ心にも映るだろうか。 
  入れるは真っすぐな鏡面。糸切り鋏。
  美しき焔。怒り狂う、激しく燃える篝火が。
ミラリア
憎い。憎い。心の中に憎悪の蔦が蔓延って、燃えないまま増え続けている。瞳に姿が映る度に、胸がざわめく。どうして、どうして、武器を振るうその姿まで、満身創痍の姿まで──美しい!
GM
*次の判定の達成値-2、5点ダメージ。
ミラリア
燃える靴の先が、鋏の先を打つ!
[ 虚月 ] HP : 1 → 0
GM
*判決表!
GM
*2D6+脅威度-前科(判決表の使用回数)です。つまり2D6+1。
虚月
2D6+1 判決表
DiceBot : (2D6+1) > 10[5,5]+1 > 11
GM
*HP1の状態で立ち上がる。
[ 虚月 ] 前科 : 0 → 1
虚月
――その瞳の切っ先は、正しくその焔を映して 立ち上がる。
虚月
「どうした女王よ。」
虚月
 それは 赤い火を宿し爛々とした瞳で、見据え続けている。
虚月
  ちいさな糸切り鋏は高い音を立てて弾かれた。
ミラリア
「──死ね、死ね、死ね、立ち上がるな、死ね……!」
虚月
――しかし、その刃は、さだめられたかのように落ちる。
ミラリア
「わたしを見るな。わたしを見下すな。わたしに見せつけるな!」
GM
*必衰の判定に-2の修正。
虚月
2d6+2+1-2=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1-2>=7) > 5[2,3]+2+1-2 > 6 > 失敗
虚月
*器用、h10を捨てます
GM
*達成値7になり、成功。
GM
*3点ダメージと衰弱。
アリシア
*d4 防壁
虚月
*妨害 h9
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 5[3,2]+2+1 > 8 > 成功
GM
*防壁の目標値は8。
ミラリア
援護します!
GM
*達成値に+2。
アリシア
2d6+3+2>=8
DiceBot : (2D6+3+2>=8) > 3[2,1]+3+2 > 8 > 成功
GM
*成功。
アリシア
必衰3+衰弱2-防壁愛3-衣装臆病2
アリシア
つまり1点です。
[ アリシア ] HP : 11 → 10
アリシア
おっと
アリシア
その前に
アリシア
*s8 愛毒を使います
アリシア
2d+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 7[1,6]+3 > 10 > 成功
アリシア
猛毒上書き!
GM
*猛毒3Rになりました!
GM
*衰弱は減る!
[ アリシア ] ☆衰弱 : 3 → 2
[ アリシア ] ☆猛毒 : 2 → 1
[ 虚月 ] ☆猛毒 : 3 → 2
[ 虚月 ] ☆猛毒 : 2 → 3
GM
*アリシアさんと虚月さんに猛毒ダメージ。
GM
*アリシアさんに3点、虚月さんに2点。
[ アリシア ] HP : 10 → 7
[ 虚月 ] HP : 1 → 0
GM
*判決表!
虚月
2d6 判決表
DiceBot : (2D6) > 7[5,2] > 7 >成功
GM
*ランダムな能力値で判定し、成功すればHP1の状態で立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
虚月
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
虚月
2d6=>7 判定:猟奇
DiceBot : (2D6>=7) > 10[4,6] > 10 > 成功
GM
*成功!
[ 虚月 ] HP : 0 → 1
[ 虚月 ] 前科 : 1 → 2
虚月
「……足りぬ、まだ足りぬ。」
虚月
 求めた物にはまだ足りぬ。
虚月
 腹を満たすにはまだ足りぬ。
アリシア
「残念ながら……」
アリシア
「もはやあなたは足りることはありません」
アリシア
「アリシアと同じ、鏡だというのなら……。」
虚月
「……はは。鏡よ、鏡。
   鏡が真実の心を問うか。」
虚月
「なれば、無い手を当てて、考えよ。」
虚月
「お前が映すは何者か。」
虚月
「……この蛇めが、一体何であったかを。」
アリシア
「禅問答ですか? 鏡には少々、難しいですねぇ」
アリシア
「曖昧な問いかけは、アリシアの得意とするところではないのです」
虚月
「確かな問答であればいくらか良い。」
虚月
 「――であれば、答えが出たものを。」
アリシア
「全くにございますねえ、ええ全く」
アリシア
鏡を合わせることの、なんと不毛なことか。
虚月
――貫くように、真下にちいさな鋏は落ちる。
虚月
 それは、鏡面をはじいて。 二つに割れた。
アリシア
割れた破片が、虚月の体に吸い込まれていく。
血の暖かさを求めるように。
虚月
「……ああなんと、呪わしきこの身かな。」
虚月
それは、憐れむように、白い鱗を小さく剥いだ。
アリシア
「答えなき問いに苦しみ続けるよりも」
アリシア
「膝を折って、今すぐ眠りにつくことを
 鏡はおすすめしますよ~」
虚月
「――で、あろうな。」 弾かれてもなお、疵があってもなお。
アリシア
「アリシアは鏡」
虚月
 どうしてだかこの身は、光を求める。
アリシア
「卑しき鏡」
アリシア
「ですからあなたに、問いはしません」
アリシア
「問うたところで、何も変わらぬのですから」
虚月
 卑しき鏡は、そうして笑う。
虚月
「――ああ、なんと 空虚な事か!!」
虚月
それは、ゆらりと、『真実』を見止める。
虚月
鏡ではなく、かの女王の方へと。
アリシア
*主動作はなにもしません。パスです。
GM
*行動:ミラリア
ミラリア
「ううう、アアア……!まだ立ち上がりほざき貴様はこれほどまでに……!」
ミラリア
頭を抑え、呪いの呻きを撒き散らしていた女王が。再び白い躰を睨む。
虚月
――嗚呼、美しきかな、この疵よ。
虚月
 その、空虚が満たされれば また求め ただ只管に彷徨う亡者が。
虚月
「美しいでしょう。見惚れる程に。」
ミラリア
「黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れェェェエ!!!!」
ミラリア
未だに女王には傷一つ無い。
けれど痛みが止むことはない。
疵が疼く。ずっと。ずっと自身を苦しめる。
ミラリア
「空虚だというのなら!その空白が埋まらないのなら!」
ミラリア
「死という絶対の真実を!今、すぐ、受け入れろッ!!!!」
ミラリア
*h6 渾身 d6捨て
*cJ 刹那を使用
ミラリア
2d6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 11[5,6]+3 > 14 > 成功
ミラリア
1d6+2+1+1 逆鱗・渾身
DiceBot : (1D6+2+1+1) > 3[3]+2+1+1 > 7
[ 虚月 ] HP : 1 → 0
GM
*判決表! 2D6+1-2!
虚月
ーー
虚月
2d6+1-2 判決表
DiceBot : (2D6+1-2) > 6[1,5]+1-2 > 5
GM
*〈昏倒〉する。
ミラリア
蹴る。蹴りを届かせる。
ミラリア
何度も。何度も。何度も。
虚月
 蹴りを入れるたびに、白い鱗がはげ落ちる。
虚月
 けれど、その笑みを絶やさぬまま、貴女の焔を飲み込んで。
ミラリア
相手がどうなっているかさえも気付いていないように、狂ったように、叫ぶように。鱗が剥がれ、感触が変わっても、ずっとずっと何度も何度も。
虚月
『ああ、なんと――』  うわ言のように、ふるわせる。
虚月
けして、言葉を騙る事のない躰が。
虚月
囁きのように笑い 白く跳ねて 踊る。
 ――それは、まるで舞いを踊るように。
アリシア
「女王様」その背に小さく呼びかける。
ミラリア
「…………」
ミラリア
止まった。
アリシア
「裁判は、決着いたしました」
アリシア
「そうでしょう」メイドを見る。
虚月
――女王が舞うのをやめれば、
   そこにあるは無惨な蛇の躰
    横に転がる繋がりを求めた丸い胎。
メイド6
「…………ええ、」息を吸う。
メイド6
「――判決は昏倒!」
メイド6
「これにて閉廷でございます」
ミラリア
眼前に垣間見えた光景か、背後からの声か、両方か。
止まった影は一人。下を見て立ちすくんでいる。息の荒いまま。
GM
観客席から歓声があがる。
ミラリア
棒立ちのままだ。歓声が届いているのかいないのか。
アリシア
黙って傍に控えている。
メイド5
メイドは敗者二人から漁った6ペンスコインを勝者二人に差し出す。
アリシア
呆然としている女王様の分まで受け取っておきましょう。
ミラリア
反応しないまま、任せる。
アリシア
……。
アリシア
「女王様……」
アリシア
「勝者として、この者たちの処遇を決めねばなりません」
アリシア
倒れ伏す二人を睥睨する。
ミラリア
「……………」
ミラリア
三呼吸程の間があって。
ミラリア
「であらば、今までと同様に」
アリシア
「潰しますか」
ミラリア
一歩踏み出す。熱の失せた鉄靴が、カチャリと鳴った。処刑具の音めいて。
ミラリア
無言は肯定であり、真実だった。
アリシア
「…………」
アリシア
それを見守るばかりのアリシアであったが、
アリシア
女王が、転がった虚月に近づくのを見て、
アリシア
「お待ちくださいませ」
 そう引き止める。
ミラリア
「 」
ミラリア
上げかけた姿勢のまま、脚が止まった。
アリシア
「この卑しき鏡、本日は存分に働いたものと自負します」
アリシア
「そこで、褒美をいただければ、と」
ミラリア
……無言は肯定であり、問いに続く。
「褒美……」
アリシア
それを口にすることの許可を待つ。
ミラリア
「言ってみるといい」
アリシア
「はい」
アリシア
「その男の……」
アリシア
「姿を、今後も映す許可をいただければ、と」
ミラリア
「…………っ」
ミラリア
「なぜ、だ……?」
アリシア
女王よりも『美しい』ものを、数え切れぬほど葬ってきたが
このようなことは、初めてである。
アリシア
「惜しくなりました」
アリシア
この二人は、死ぬ他にない。それを悲しいと思う気持ちは、鏡にはない。
ミラリア
一瞬、呼気がか細くなる。だが、段々と収まる……。
ミラリア
「…… 条件がある」
ミラリア
「わたしが……此奴より『美しい』時。
 わたしの目に、その姿が届かない時。」
ミラリア
「以上の二つの場合において…… 許可しよう。」
アリシア
深々と頭を下げる。
アリシア
「寛大なはからい、感謝いたします」
アリシア
そうして、虚月の元にひざまずいて、
そのかんばせを覗き込んだ。
アリシア
「…………」
アリシア
鏡にも、負い目を感じることがある。

それは、問いに答えられなかったときだ。
アリシア
この哀れな男に、真実を授けることは出来なかった。
それは、密かに開いた、心の疵だった。
アリシア
あるいは、もうこれで最後になるかもしれない、
鏡の見せる虚像の奥を覗き込もうとするものへの
棄てられぬ愛着だったのかもしれない。
アリシア
いずれにせよ、何も返すことはできない。

鏡は光を奪うだけだ。
アリシア
「…………」
アリシア
立ち上がる。

「済みました」
ミラリア
光景を見届けていた女王は「わかった」と口にする。
何でも無いことだと、自身に言い聞かせながら。
ミラリア
けれど。自分にはない何かが。あの男の持つ、きっと──美しさではない何かが、鏡に届いたのなら……
ミラリア
それは少し、痛んだ。疵ではない何処かが。
ミラリア
「では、こちらも済ませる」
ミラリア
歩みを進める。昏倒した、白い躰の元へ。
ミラリア
その姿を……上から見下ろしながら、重い鉄靴を顔の上まで持っていき──
ミラリア
肉の音が響いた。
ミラリア
暫くの沈黙があって。
ミラリア
カツ、カツ。……その中に、雫の滴る音を滲ませながら、足を進め──
ミラリア
もう一人も。
ミラリア
………
GM
――館の方から、何か重いものがくずれおちて潰れる音。
GM
同時、館から絹を裂くような悲鳴が聞こえる。
GM
柔らかく穏やかであった声からは想像もつかない声色の悲鳴――2号室のメイドのもの。
メイド2
メイドは救世主らと同じ末路を迎えて、その役目を果たす。
メイド2
仮面が外れ、床へと転がり落ちた。
ミラリア
抱いた願いがあった。勝つ意志があった。茶会をした。朗らかとも言える会話も、最初にはあった。経緯を、交流を、戦いを経て……
ミラリア
全てが潰れた。三つの肉塊が残った。それが真実だった。
メイド8
メイドはしずかに告げる。
メイド8
「これにて、2号室、虚月様、夜目菜様と」
メイド6
「3号室、鏡のアリシア様、女王のミラリア様の裁判は決着いたしました」
メイド4
「次なる戦いへ向けて、しばらくのご休息をおとりくださいませ」
メイド4
メイド達は深々と頭を下げる。
ミラリア
「では」
ミラリア
「そうさせてもらおう」
ミラリア
「だが」「その前に……」
アリシア
「アレでございますね」
ミラリア
頷く。
アリシア
先程かわりに受け取っておいた、6ペンスコインを差し出す。
ミラリア
差し出されることがわかっていたかのように、滑らかに受け取る。
ミラリア
コインを強く、握りしめると……
ミラリア
そこから煙か霧のようなものが、どろりと液体のように垂れて。
ミラリア
肉塊を覆った。
ミラリア
……そして。むくり、立ち上がる。もはや頭を失い、倒れ伏すだけだった二人が。……時間が経てば、遠くのメイドさえも。
ミラリア
「……この枚数なら、3人はいけるな……」
淡々と呟く。
アリシア
「素晴らしい……」
アリシア
「着々と我々の願いへと近づいておりますねえ!」
ミラリア
顔のない罪人を、従える。それが女王の、疵の力の一つ。
ミラリア
「ああ」
ミラリア
もはや、物理的な空洞が空いた二人を眺める。……いつもなら湧き出てやまないはずの胸のすく思いが、邪魔されているのは、何故だろうか。……

だが、勝利だ。
ミラリア
「わたしの願いが、真実になる」
ミラリア
そうして、真実を口にする。
ミラリア
「わたしが一番、美しいのだから」