裁判
GM
今回の部屋付きのメイドはおらず、6人のメイドが横並びで立つ。
GM
部屋付きのメイドは、今ここに相まみえる救世主達の部屋を掃除している。
メイド4
「24時間が経過し、お茶会の時間が終了しました」
メイド5
「これより裁判となりますが、ご準備はよろしいでしょうか」
メイド8
「ご衣裳、小道具をお持ちの方、ご確認いただきませ」
[ 虚月 ] 日刻みの時計 : 1 → 0
夜目菜
不安げに視線をめぐらせる。はじめてこの中庭に降り立った時と同じ。
虚月
「…………不安ですか。」 同じように、語りかける。
虚月
視線は真っすぐに遠くを見据えたまま 添えられるもうひとひらの手。
虚月
袂に滑り込むのは、金色の懐中時計。 そして、縁を結ぶための赤い糸。
虚月
「……これもまた、巡り。 我らは運命の為すがまま。」
ミラリア
……ずっと、対面の"敵"を睨んでいた女王は、静かに口を開く。
ミラリア
「恵まれたもの。選ばれたもの。それらが上に立つ。ちっぽけな理由だけで」
ミラリア
「偽りばかりで満ちている。そして、偽りを振りかざす恥知らず共がいる」
ミラリア
「わたしは、真実を知っている。
そして、真実を見過ごしはしない」
ミラリア
手を掲げると、女王の背後に首無しの狩人が現出する。
ミラリア
「わたしのことを、気色悪いなどとうそぶいた者がいた──」
ミラリア
悲鳴。どよめき。それらを背に、もはや一瞥もしない。
アリシア
「お見事~」
その傍にひかえて、控えめに拍手をしている。
虚月
「まぁまぁよいではないですか。美しい宴には華も必要。」
ひらひらと手を振って。
ミラリア
「……『うっかり観客一人を殺してしまった程度では、儀式の進行に関係はない』」
ミラリア
「それが『真実』だ。そうだろう?……だが」
ミラリア
改めて、動揺の欠片も見せぬ眼前の相手に向き直る。
ミラリア
「わたしのことを、そう呼んだ者がいたな」
ミラリア
「そして。わたしを上から見下す──偽りの美しさを、振りかざす者がいる」
ミラリア
「故に、わたしがァ!この世界の歪みを正すッ!
偽り共の罪を暴き立て、必ず裁く!」
ミラリア
「裁判で!『真実』を!突き付けてやる……!」
GM
裁判の参加者は〔1D6+【才覚】〕で『先制値』を決定します。
GM
これに加えて先制値を操作するアイテムや衣装があれば、それも適用します。
[ 夜目菜 ] 日刻みの時計 : 1 → 0
夜目菜
1D6+1+2 着慣れた衣装,日刻みの時計
DiceBot : (1D6+1+2) > 6[6]+1+2 > 9
アリシア
1d6
DiceBot : (1D6) > 3
ミラリア
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
虚月
1d6+2
DiceBot : (1D6+2) > 4[4]+2 > 6
夜目菜
1D6
DiceBot : (1D6) > 6
夜目菜
*-4をつけて、女王のミラリア様を闇雲で攻撃
夜目菜
2d6+2-4+6=>7 判定:猟奇
DiceBot : (2D6+2-4+6>=7) > 2[1,1]+2-4+6 > 6 > 失敗
夜目菜
*逆転します 『かみさまのいうとおり』を抉ります。
[ 夜目菜 ] かみさまのいうとおり : 0 → -1
夜目菜
1D6+1+4+1
DiceBot : (1D6+1+4+1) > 2[2]+1+4+1 > 8
虚月
――夜目菜は贄だ。ちいさな幼子。
震えた手のひらの感触も。わかっている。
けして、この圧に耐えられるものではない。
虚月
2d6+2=>7 判定:才覚
DiceBot : (2D6+2>=7) > 4[3,1]+2 > 6 > 失敗
ミラリア
防壁使用に対して援護します!達成値+2!
アリシア
2d6+3+2>=8
DiceBot : (2D6+3+2>=8) > 10[5,5]+3+2 > 15 > 成功
[ アリシア ] HP : 18 → 15
アリシア
2d6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
[ 夜目菜 ] ☆猛毒 : 0 → 3
ミラリア
鉄の足先が、攻撃をツ、と鏡の方に反らした。
[ 夜目菜 ] HP : 17 → 15
アリシア
攻撃を受け止めた鏡の破片が飛び、娘へと突き刺さる。
アリシア
「鏡を傷つけるということは、己を傷つけるということ」
アリシア
2d+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 8[5,3]+3 > 11 > 成功
ミラリア
カツ、カツ、打ち鳴らす足先が、段々と熱を帯び──
ミラリア
2d6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 11[6,5]+3 > 14 > 成功
ミラリア
1d6+2+3+1 鋭気 逆鱗
DiceBot : (1D6+2+3+1) > 6[6]+2+3+1 > 12
ミラリア
その反対、焔を纏う足先が、──腹を狙う!
虚月
対照的な動き、洗練された力。
そこに、確かなつながりを見る。
「――夜目菜。下がりなさい。」
虚月
……ああ、光が 光が。 眩い光が。 遠くなる。
虚月
結ばれたはずの糸は、とうの昔に縺れていたというのに。
夜目菜
女王の蹴撃が、腕をたやすく折る勢いで命中する。
ミラリア
「──ハ、ハハハハ!」確かな手応え。狂笑。
[ 夜目菜 ] HP : 15 → 3
ミラリア
「お前達は、わたしと違って、繋がっているのではなかったのか?」
アリシア
*h8, c8, sK, (h7, h5)
虚月
それがか細い糸だとしても 手を緩めるわけにはいかなかった。
虚月
それが、神であるからか 呪いであるかはさだかではなかったが。
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 4[1,3]+2+1 > 7 > 成功
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 3[1,2]+2+1 > 6 > 失敗
夜目菜
おなかがいたい。辛うじて、辛うじて立っている。
虚月
「……夜目菜、かわいい夜目菜よ。」 それは偽りの言葉。
虚月
*逆転しましょうね。 恋の虜を抉って1を6に。
[ 虚月 ] 恋の虜 : 0 → -1
虚月
かつて、神は信仰を振りまいた。それは眩い光。
獣の蛇の身には過ぎる、輝かしい希望。
虚月
蛇は焦がれ、それを飲み込んだ。
これがすべての過ちだった。
虚月
それに気づいたのは、次の空腹が訪れてからのこと。
蛇は呪いに囚われた。ひどい空腹。
焼け付くように、光に焦がれる"恋"の呪い。
虚月
蛇が、求めていたのは神だった。
今あるこれは、満たされぬ、永遠の空虚。
虚月
満たされぬ空虚に追いすがるように、神を騙った。
何度となく、救いを求める者があれば嘯き、時には殺して。
美しく着飾り、才を持ち、幾度となく 真実 を騙った。
虚月
私ではお前を守れない。 この絡まった糸を解くには。
「……貴女は、救われるべきものだ。」
ミラリア
2d6+3+2>=11 遊撃判定 援護あり
DiceBot : (2D6+3+2>=11) > 7[5,2]+3+2 > 12 > 成功
ミラリア
1d6 次の判定値減少
DiceBot : (1D6) > 6
[ 夜目菜 ] HP : 3 → 0
夜目菜
2D6+1
DiceBot : (2D6+1) > 3[1,2]+1 > 4
夜目菜
それでも、おおきなおなかを、かばうように抱えて。
ミラリア
熱を帯びた足先が、動きの先を制して、そのまま──踏み躙った。繋がりも、全て。
虚月
踏みにじられていく、そこにある小さな光も。ぬくもりも。
アリシア
「まだまだ、見せてくれるのでしょう……?」
ミラリア
ぬくもりがかき消えていく。代わりにもっと荒々しい、肉を焦がす熱が与えられる。紫炎が輝く。
アリシア
「あなたたちにも、相応の願いがあるはずだ……」
虚月
望むともなしに。望まれて。
縁等という、赤い糸らは、蛇を『神』とあがめた。
虚月
それに気が付いたのは、胎と出会ってからのこと。
虚月
美しく着飾り、才を持ち、幾度となく 真実 を騙った。
――そうするうちに、長い時が過ぎた。
虚月
振り向けば、信ずる者らが こちらを見ていた。希望の光。丸い胎。
……いつの間にやら、蛇 は『神』と成っていた。
アリシア
「もっとはやく、この鏡と出会うべきでしたね」
ミラリア
「………」攻撃の手を止めて、じいと隣を見た。
虚月
光だ。 そこにあるは光。 惑わされるばかりの光。
ミラリア
光の眩さは、女王には届かない。
嫉妬の炎の奥底にまで、届くことはない。
そして内側から光が見えることも無く、ただ熱で歪んで視界に映る。
ミラリア
「この期に及んで幸運と来たか。つくづく。理解が出来ない……」
ミラリア
「命乞いの時間をくれてやったつもりだったが。不要なのだな」
ミラリア
「断言するな、貶めるな、訳のわからないことばかりを口走るな!」
ミラリア
ダメージ前の割り込み(遊撃)はありません。
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 7[5,2]+2+1 > 10 > 成功
アリシア
2d6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 8[4,4]+3 > 11 > 成功
[ アリシア ] HP : 15 → 14
[ アリシア ] ☆衰弱 : 0 → 3
GM
*百刑+衰弱により4点ダメージ。衣装臆病で軽減し、2点。
[ アリシア ] ☆猛毒 : 0 → 2
虚月
対するは鏡。 心なき、映し鏡。
それはまるで同じ動きで その袂へ 鋏をいれる。
[ アリシア ] HP : 14 → 12
虚月
「光に焦がれるなど 生きる屍には勿体ない、戯言よ」
アリシア
「では、その幸運を噛み締めて──お死にくださいませ」
虚月
――その想いは、心を蝕み、永らえるが、呪い。
アリシア
2d+3+2>=7
DiceBot : (2D6+3+2>=7) > 10[5,5]+3+2 > 15 > 成功
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 5[1,4]+2+1 > 8 > 成功
アリシア
2d+3+2>=8 判定し直し
DiceBot : (2D6+3+2>=8) > 8[5,3]+3+2 > 13 > 成功
アリシア
目の前の男の姿を写し取り、寸分たがわぬ動作で反撃する!
[ 虚月 ] ☆猛毒 : 0 → 3
アリシア
「いいえ、これは虚月さまが美しいのでございます」
虚月
糸を絶つ鋏によって、広がっていく。大きな穴が。
虚月
もっと早くに手が届けば 戯れも永く過ぎようが。
[ アリシア ] HP : 14 → 11
[ 虚月 ] HP : 15 → 13
ミラリア
やり取りに目をきつくきつく細め、またカッと見開き、
ミラリア
2d6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 5[1,4]+3 > 8 > 成功
ミラリア
1d6+2+3+1 ダメージ 鋭気と逆鱗
DiceBot : (1D6+2+3+1) > 6[6]+2+3+1 > 12
ミラリア
ギギ、感情を示すようにいびつに鉄靴が歪み──
ミラリア
鏡と入れ替わるように、蹴り付ける、上半身目掛けて!
虚月
その爛々と燃える焔を真っすぐと、その身で受け止める。
虚月
「――私は偽りなき鏡。」 それは真似るように。
ミラリア
気に喰わない。力を込める。気に喰わない。気に喰わない気に喰わない気に喰わない!
虚月
「果たして、その野望、叶うことができようか!」
ミラリア
「──ッ、わたしより、……っしい、偽りの、お前が!鏡であるはずが──ない!」
虚月
「――瞳を濁し、惑わすはどちらであろうか。」
虚月
「ひとたび、鏡に聞けば 何が正しく真実か。」
虚月
「――歪な瞳にも映るであろう。 なぁ、女王よ。」
ミラリア
「偽りなき鏡はこの世に一つだッ!わたしは!その鏡に!真実を……」
ミラリア
「お前達を!偽りを、嘘を──そのような、真実であるべきでないことを!正して映す!」
ミラリア
「毒婦だと、歪だと、私が虚言吐きだと!ああ、ほざくがいいッ!」
[ 虚月 ] HP : 13 → 1
ミラリア
「わたしが勝つ!」焔が更に燃え上がり、痕を刻む!
虚月
「それは、おかしな話でございますね、女王様。」
虚月
「――なれば、どうして私はここにこうしておるのでしょう。」
ミラリア
「──ならば、いまに、ここからいなくならせてくれる。」
アリシア
*d4, d7, s8, (h7, sK)
虚月
「いやはや、いたぶるのはお好きではないと、申しておりましたが。」
虚月
「ああ、なんと……贄に申し訳が立ちません。」
アリシア
「仕方のないことです。これは屠殺ではなく、裁判なのですから」
虚月
「ああ、救世をする者というものは……なんと、罪なことか。」
虚月
煌びやかさを絶やさずにもうひとたび。 得物は小さな鋏がひとつ。
アリシア
「さあ、醜くあらがってご覧なさい、
美しきものよ!」
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 4[1,3]+2+1 > 7 > 成功
ミラリア
2d6+3+2>=8 遊撃判定 猟奇+援護
DiceBot : (2D6+3+2>=8) > 2[1,1]+3+2 > 7 > 失敗
ミラリア
逆転します。『一番美しい』を抉って、ダイス目の片方を6に。
[ ミラリア ] 一番美しいのは誰?(夜目菜): 0 → -1
ミラリア
6+1+3+2 = 11>=8 で成功。
ミラリア
「──わ、たしは。」真っ向から刃を見据える。顔を。瞳を──
ミラリア
──『虚月さま がいちばん美しくございますよ!』……
ミラリア
「お前を!今すぐにでも……可能な限り、速く!」
ミラリア
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
虚月
――歪んだ心にも映るだろうか。
入れるは真っすぐな鏡面。糸切り鋏。
美しき焔。怒り狂う、激しく燃える篝火が。
ミラリア
憎い。憎い。心の中に憎悪の蔦が蔓延って、燃えないまま増え続けている。瞳に姿が映る度に、胸がざわめく。どうして、どうして、武器を振るうその姿まで、満身創痍の姿まで──美しい!
[ 虚月 ] HP : 1 → 0
GM
*2D6+脅威度-前科(判決表の使用回数)です。つまり2D6+1。
虚月
2D6+1 判決表
DiceBot : (2D6+1) > 10[5,5]+1 > 11
[ 虚月 ] 前科 : 0 → 1
虚月
――その瞳の切っ先は、正しくその焔を映して 立ち上がる。
虚月
それは 赤い火を宿し爛々とした瞳で、見据え続けている。
ミラリア
「──死ね、死ね、死ね、立ち上がるな、死ね……!」
虚月
――しかし、その刃は、さだめられたかのように落ちる。
ミラリア
「わたしを見るな。わたしを見下すな。わたしに見せつけるな!」
虚月
2d6+2+1-2=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1-2>=7) > 5[2,3]+2+1-2 > 6 > 失敗
虚月
2d6+2+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 5[3,2]+2+1 > 8 > 成功
アリシア
2d6+3+2>=8
DiceBot : (2D6+3+2>=8) > 3[2,1]+3+2 > 8 > 成功
[ アリシア ] HP : 11 → 10
アリシア
2d+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 7[1,6]+3 > 10 > 成功
[ アリシア ] ☆衰弱 : 3 → 2
[ アリシア ] ☆猛毒 : 2 → 1
[ 虚月 ] ☆猛毒 : 3 → 2
[ 虚月 ] ☆猛毒 : 2 → 3
[ アリシア ] HP : 10 → 7
[ 虚月 ] HP : 1 → 0
虚月
2d6 判決表
DiceBot : (2D6) > 7[5,2] > 7 >成功
GM
*ランダムな能力値で判定し、成功すればHP1の状態で立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
虚月
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
虚月
2d6=>7 判定:猟奇
DiceBot : (2D6>=7) > 10[4,6] > 10 > 成功
[ 虚月 ] HP : 0 → 1
[ 虚月 ] 前科 : 1 → 2
アリシア
「もはやあなたは足りることはありません」
アリシア
「アリシアと同じ、鏡だというのなら……。」
虚月
「……はは。鏡よ、鏡。
鏡が真実の心を問うか。」
アリシア
「禅問答ですか? 鏡には少々、難しいですねぇ」
アリシア
「曖昧な問いかけは、アリシアの得意とするところではないのです」
アリシア
鏡を合わせることの、なんと不毛なことか。
アリシア
割れた破片が、虚月の体に吸い込まれていく。
血の暖かさを求めるように。
虚月
それは、憐れむように、白い鱗を小さく剥いだ。
アリシア
「膝を折って、今すぐ眠りにつくことを
鏡はおすすめしますよ~」
虚月
「――で、あろうな。」 弾かれてもなお、疵があってもなお。
アリシア
「問うたところで、何も変わらぬのですから」
ミラリア
「ううう、アアア……!まだ立ち上がりほざき貴様はこれほどまでに……!」
ミラリア
頭を抑え、呪いの呻きを撒き散らしていた女王が。再び白い躰を睨む。
虚月
その、空虚が満たされれば また求め ただ只管に彷徨う亡者が。
ミラリア
「黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れェェェエ!!!!」
ミラリア
未だに女王には傷一つ無い。
けれど痛みが止むことはない。
疵が疼く。ずっと。ずっと自身を苦しめる。
ミラリア
「空虚だというのなら!その空白が埋まらないのなら!」
ミラリア
「死という絶対の真実を!今、すぐ、受け入れろッ!!!!」
ミラリア
*h6 渾身 d6捨て
*cJ 刹那を使用
ミラリア
2d6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 11[5,6]+3 > 14 > 成功
ミラリア
1d6+2+1+1 逆鱗・渾身
DiceBot : (1D6+2+1+1) > 3[3]+2+1+1 > 7
[ 虚月 ] HP : 1 → 0
虚月
2d6+1-2 判決表
DiceBot : (2D6+1-2) > 6[1,5]+1-2 > 5
虚月
けれど、その笑みを絶やさぬまま、貴女の焔を飲み込んで。
ミラリア
相手がどうなっているかさえも気付いていないように、狂ったように、叫ぶように。鱗が剥がれ、感触が変わっても、ずっとずっと何度も何度も。
虚月
『ああ、なんと――』 うわ言のように、ふるわせる。
虚月
囁きのように笑い 白く跳ねて 踊る。
――それは、まるで舞いを踊るように。
虚月
――女王が舞うのをやめれば、
そこにあるは無惨な蛇の躰
横に転がる繋がりを求めた丸い胎。
ミラリア
眼前に垣間見えた光景か、背後からの声か、両方か。
止まった影は一人。下を見て立ちすくんでいる。息の荒いまま。
ミラリア
棒立ちのままだ。歓声が届いているのかいないのか。
メイド5
メイドは敗者二人から漁った6ペンスコインを勝者二人に差し出す。
アリシア
呆然としている女王様の分まで受け取っておきましょう。
アリシア
「勝者として、この者たちの処遇を決めねばなりません」
ミラリア
一歩踏み出す。熱の失せた鉄靴が、カチャリと鳴った。処刑具の音めいて。
アリシア
それを見守るばかりのアリシアであったが、
アリシア
「お待ちくださいませ」
そう引き止める。
アリシア
「この卑しき鏡、本日は存分に働いたものと自負します」
ミラリア
……無言は肯定であり、問いに続く。
「褒美……」
アリシア
「姿を、今後も映す許可をいただければ、と」
アリシア
女王よりも『美しい』ものを、数え切れぬほど葬ってきたが
このようなことは、初めてである。
アリシア
この二人は、死ぬ他にない。それを悲しいと思う気持ちは、鏡にはない。
ミラリア
一瞬、呼気がか細くなる。だが、段々と収まる……。
ミラリア
「わたしが……此奴より『美しい』時。
わたしの目に、その姿が届かない時。」
ミラリア
「以上の二つの場合において…… 許可しよう。」
アリシア
そうして、虚月の元にひざまずいて、
そのかんばせを覗き込んだ。
アリシア
鏡にも、負い目を感じることがある。
それは、問いに答えられなかったときだ。
アリシア
この哀れな男に、真実を授けることは出来なかった。
それは、密かに開いた、心の疵だった。
アリシア
あるいは、もうこれで最後になるかもしれない、
鏡の見せる虚像の奥を覗き込もうとするものへの
棄てられぬ愛着だったのかもしれない。
アリシア
いずれにせよ、何も返すことはできない。
鏡は光を奪うだけだ。
ミラリア
光景を見届けていた女王は「わかった」と口にする。
何でも無いことだと、自身に言い聞かせながら。
ミラリア
けれど。自分にはない何かが。あの男の持つ、きっと──美しさではない何かが、鏡に届いたのなら……
ミラリア
それは少し、痛んだ。疵ではない何処かが。
ミラリア
その姿を……上から見下ろしながら、重い鉄靴を顔の上まで持っていき──
ミラリア
カツ、カツ。……その中に、雫の滴る音を滲ませながら、足を進め──
GM
――館の方から、何か重いものがくずれおちて潰れる音。
GM
柔らかく穏やかであった声からは想像もつかない声色の悲鳴――2号室のメイドのもの。
メイド2
メイドは救世主らと同じ末路を迎えて、その役目を果たす。
ミラリア
抱いた願いがあった。勝つ意志があった。茶会をした。朗らかとも言える会話も、最初にはあった。経緯を、交流を、戦いを経て……
ミラリア
全てが潰れた。三つの肉塊が残った。それが真実だった。
メイド8
「これにて、2号室、虚月様、夜目菜様と」
メイド6
「3号室、鏡のアリシア様、女王のミラリア様の裁判は決着いたしました」
メイド4
「次なる戦いへ向けて、しばらくのご休息をおとりくださいませ」
アリシア
先程かわりに受け取っておいた、6ペンスコインを差し出す。
ミラリア
差し出されることがわかっていたかのように、滑らかに受け取る。
ミラリア
そこから煙か霧のようなものが、どろりと液体のように垂れて。
ミラリア
……そして。むくり、立ち上がる。もはや頭を失い、倒れ伏すだけだった二人が。……時間が経てば、遠くのメイドさえも。
ミラリア
「……この枚数なら、3人はいけるな……」
淡々と呟く。
アリシア
「着々と我々の願いへと近づいておりますねえ!」
ミラリア
顔のない罪人を、従える。それが女王の、疵の力の一つ。
ミラリア
もはや、物理的な空洞が空いた二人を眺める。……いつもなら湧き出てやまないはずの胸のすく思いが、邪魔されているのは、何故だろうか。……
だが、勝利だ。