GM
辺りに響くのは、お前たちが踏み出した足が地面の結晶を割る音だけ。
GM
風も吹かず葉擦れの音ひとつしない不自然に静かな森に、その音が響いては、木々の隙間に吸い込まれて消えていく。
GM
黒く枯れた木には半透明の黒い結晶が生えており、手をつけば触れたところを傷付けるだろう。
ルキオン
「そうだな……森なのに、生気が感じられない」
鈴木草太
「…出来るだけこの結晶には触れない方がいいかもしれない…けど、これは防ぎきれなさそうだな」
GM
燃やしたけどダメだった、というトランスポーターの言葉も納得ができるだろう。
ルキオン
「救世主を止めれば、浸蝕は食い止められるかもしれない」
鈴木草太
「…兎に角、なにか異常を感じたら互いにすぐに報告をしよう」
ルキオン
抜き身の刃が青く光る。それでも深い闇を照らすには至らない。
鈴木草太
公爵家に与えられたナイフを手に、結晶の枝葉を落とし進んでいく。
GM
お前たちは静寂を踏みしめる。硝子を割るような音が響く。
GM
他には何も聞こえない。せいぜい、布が擦れる音くらいなものだ。
GM
それはお前たちの目の前を横切って、木に刺さる。
ルキオン
「……お邪魔してるよ。近隣から苦情が出ていてね」
鈴木草太
2人が対峙するなか、注意深く周囲を探っている。
スティブナイト
背後の、お前達が歩んできた道の奥。
スティブナイト
「悪いが、人と遊ぶ趣味はなくてね」
ルキオン
視界の隅に姿を見て、すぐにそちらへと剣を向ける。
鈴木草太
横の2人に視線を送り、同時にかかれる準備をする。
アンリミテッド
「あなたがここに引きこもるだけなら自由だけど、森をおかしくしたり辺りの集落を巻き込んでるのは見過ごせないわ」
鈴木草太
「…うん。一人が好きならいちいち招かないで欲しいな」
鈴木草太
…独断ですぐにかからないのは、この脅威度帯でそれは死に繋がるからだ。
鈴木草太
コートに異能を纏い、仲間たちを庇うように強固にして翻す。
アンリミテッド
きらめきが結晶を砕いて、その数を減らす。
ルキオン
虚を突かれる形。とっさにガントレットで結晶を弾く。
スティブナイト
お前たちの向こうの影は、一歩踏みしめて、そこから。
スティブナイト
地面から結晶が生え、お前たちに向かって伸びていく。
鈴木草太
届きそうな結晶をナイフで砕きながら退いていく。
アンリミテッド
猟奇キックで邪魔な結晶を蹴り払う。
スティブナイト
キン、と高い音がして結晶が割れる。
スティブナイト
けれど止むことはなく、お前たちを追い。
スティブナイト
遠くにいるはずの救世主の囁くような声がする――お前たちのすぐそばで。
鈴木草太
「…今この森で起きている問題を解決するまでは、無理だね」
アンリミテッド
「あなたが迷惑行為をやめるなら考えるけど!?」
ルキオン
まんまと追い立てられるような形で、迫る結晶からの後退を余儀なくされる。
ルキオン
迫る結晶へと、鈍化の呪文を唱える。横道に隙間を作り。
ルキオン
──それでも、森の出口へは招かれてやるものか。
アンリミテッド
「ありがと!」ルキオンが作ってくれた隙間に駆け込む。
ルキオン
背後を見れば、その道はもう結晶に閉ざされていた。
アンリミテッド
「まだ油断はできないけど、多分……」
ルキオン
「手強いな。やっぱり格上とみて良さそうだ。そのうえ地の利もある」
鈴木草太
「…結晶を自在に操れるなら、風景に紛れてどこから来てもおかしくないな」
アンリミテッド
「……でも救世主である以上、弱点はあるはず」
鈴木草太
「…ああ。救世主の異能は”心の疵”で出来ている」
アンリミテッド
コインをどれだけ積み上げても、救世主は無敵にはなれない。
アンリミテッド
力の差はあれど、それだけは相手も自分たちも変わりない。
ルキオン
「やることは今まで通り。今回は公爵家のバックアップもある」
鈴木草太
「そうだね。まずはこの森を調べて…あいつのことを探ろう」
鈴木草太
その上で適切な手助けを受ければ、立ち向かえない敵ではないはずだ。
鈴木草太
2d6 (2D6) > 10[5,5] > 10
GM
5.開けた場所。巨大な黒結晶のクラスターがある。長い時間をかけて大きくなったようだ。この辺りが救世主の居住地だろうか?
GM
5.道に迷う。木々の向こうに人影が見える。あなたを見ているそれは幻? 本物? 一体誰?
GM
村の残骸があったり、黒結晶で覆われた死体があったり。
鈴木草太
死体を見て。どの死体も凄惨な表情を浮かべている。
アンリミテッド
埋葬してあげられたらよかったけど……今はそれどころじゃない。
ルキオン
「行方不明の情報とも一致する……悲しい事だけど、この情報も持ち帰らないとね」
アンリミテッド
せめてこれだけでも、と黙祷して手を合わせる。
鈴木草太
同じく黙祷をして。
それから歩を進めていく。
GM
しばらく歩けば、木の密度が少ない場所に出る。
GM
開けた場所。近くには黒結晶で汚染された川が流れており、しかしせせらぎの音はしない。
アンリミテッド
「……なんか、いかにも何かありそうって感じの」
鈴木草太
「…そうだね。広がっている結晶の中心地かもしれない」
鈴木草太
頷き返して、注意をしながら大結晶へと近づいていく。
鈴木草太
また、やつが現れないだろうか?
注意を怠ることは出来ない。
スティブナイト
「ここがどこか、わからないはずもないだろうに」
鈴木草太
「…声がした。
見られているかもしれない」
鈴木草太
ナイフを構えたまま。異能に力を巡らせる…!
スティブナイト
そのナイフに黒結晶が飛んできて、当たる。
鈴木草太
ナイフに当たった黒結晶はそのまま弾かれていく。
アンリミテッド
草太をサポートできるように位置取る。
鈴木草太
末裔が用意した武器ではあるが、善行を為すために振るわれるそれは今何よりも硬く鋭い。
アンリミテッド
「レクチャーしてくれるなんてご親切!」
鈴木草太
「領域と言っていたから、この中では自由自在なんだろうね」
鈴木草太
まずは姿を掴まないことにはどうにもならない。
スティブナイト
そこにスティブナイトの代わりにあるのは、黒結晶の塊。
スティブナイト
「光の中を歩いてきたお前たちには、この森はさぞかし暗いだろう」
スティブナイト
男とも女ともつかない、少し掠れた声。
ルキオン
音と剣の輝きを頼りに気配を辿っている。それは十分に機能しているとは言い難い。
アンリミテッド
アンリミテッドも常に魔法のきらめきを纏ってはいるものの……周囲を照らす程のものにはならない。
鈴木草太
「……」
ルキオンへとハンドサインを送る。
鈴木草太
姿を消しているだけならば、それで分かる。
出現をしても、それで瞬時に把握できる。
アンリミテッド
アンリは搦め手に弱いので、こういう時は二人に頼りがち……!
鈴木草太
その動きに合わせて、自らの異能でルキオンの魔法を強化する。
ルキオン
水が弾ける音。細かな水の粒が辺りを包む。
ルキオン
水の粒はさらに細かく、そしてわずかに輝く。灯りとしては心もとないが、それは仲間たちをぼんやりとした人影のように照らした。
アンリミテッド
合図が来たらすぐに動けるように構えている。
鈴木草太
ルキオンの魔法を頼りに、朧のように眩ましたスティブナイトの姿を探す。
鈴木草太
*才覚でスティブナイトの心の疵『朧』を抉ります
クエスト1.情報収集を行います
[ 黒結晶B ] HP : 19 → 18
黒結晶B
2d6+2+2=>7 判定(+脅威度) (2D6+2+2>=7) > 2[1,1]+2+2 > 6 > 失敗
鈴木草太
2d6+4=>7 判定(+才覚) (2D6+4>=7) > 5[4,1]+4 > 9 > 成功
[ スティブナイト ] 朧 : 0 → -1
GM
*クエスト1が達成されたので、PKのデータが公開されます。
GM
また、草太は裁判開始から3Rの間手札が1枚増えます。
鈴木草太
そうしてルキオンの魔法に自らの異能を乗せて周囲を探れば…
アンリミテッド
草太の示した場所に飛びかかり、足を振り抜く。
スティブナイト
アンリミテッドの足には何か結晶より柔らかいものを捉えた感覚があり、
鈴木草太
朧のように姿を消し、翻弄し、誰かを傷つけてきたお前の悪は今。
鈴木草太
消えることが出来ず囚われることで報いがもたらされる。
スティブナイト
顔つきも、お前とさほど歳が変わらないように見える。
鈴木草太
姿が変わったように見えるその身体を見つめて。
アンリミテッド
もっと大きい気がしてたけど、私とあんまり変わらないんじゃ……
鈴木草太
「…まずはこれ以上何も出来ないようにさせてもらう」
鈴木草太
そう言いながら、より異能の行使と力を強める。
ルキオン
数歩引いた位置から警戒を続ける。霧の維持を止めずに。
スティブナイト
地面から針山のように結晶がのびていく。
アンリミテッド
「これくらいで止まるとは思ってなかったけど!」
鈴木草太
身体を貫き得る結晶から逃れようと、僅か一瞬異能の行使が拘束と防御で”分散”される。
アンリミテッド
草太を補助しようとしたが、間に合わず。
スティブナイト
黒結晶が空中で育って、草太とスティブナイトを分断して。
スティブナイト
そのまま育った結晶が強い力で草太を跳ね飛ばす。
鈴木草太
衝撃を受け止めず、そのまま飛ばされて。
空中で身を翻し着地をし構える。
アンリミテッド
それ以上の追撃が及ばぬよう、結晶を蹴り払う。
鈴木草太
「…ッ…!」
足元から伸びる結晶の追撃で、その距離は更に離れた。
スティブナイト
結晶を纏って、それはお前たちの間合いの外にいる。
スティブナイト
結晶の力はまだ弱まっていない。飛びかかれば弾かれるし、そもそも足場を崩すことだって容易だ。
スティブナイト
けれど、その奥にいる小さい救世主の肩は、小さく上下していて。
スティブナイト
何か致命的なところを抉られたように見える。
鈴木草太
逃したが、”因果応報”はその心の疵に深く刻み込まれた。
鈴木草太
…もう、先程までのように姿をくらますのは難しい筈だ。
スティブナイト
スティブナイトの姿が揺らぐことはもうない、が。
スティブナイト
止まらない黒結晶が、雨になり、霧になり。
スティブナイト
お前たちの視界が、一瞬、黒に染まる。
GM
6.気付けば、あなたの周囲には誰もいない。いつの間にかはぐれたか、それとも救世主が見せる幻覚だろうか?
スティブナイト
そばにいるはずなのに互いに誰の姿も見えない。
アンリミテッド
黒結晶に視界を奪われ、気がつけば一人。
アンリミテッド
「……草太くん? ルキオンさん?」
鈴木草太
「…!あんり…!ルキオン!!!居るか?!」
スティブナイト
草太とルキオンの視界は晴れて、元の森に戻り。
スティブナイト
しかしそこにアンリミテッドの姿はない。
ルキオン
「聴こえたら返事をしてくれ!あんりッ!」
鈴木草太
連れ去られたか、深追いをしたか…どちらにせよ今の状況はまずい。
アンリミテッド
アンリの声は返らない。身にまとうきらめきの残滓すら残っていない。
舞台裏
鈴木草太
「…さっきみたいにルキオンの魔法で探すことは出来ないか?」
鈴木草太
心の疵による連れ去りだとしたら、同様の力で探すべきだ。
ルキオン
手分けして探るわけにも……いかないだろう。
鈴木草太
「……無理のない範囲で魔法を展開しつつ、移動をしながら探そう」
鈴木草太
「…霧の使い方を変えよう。
2人を探すんじゃなくて、こいつ(黒結晶)の魔力が動いている方向に流すことは出来るか?」
鈴木草太
静謐な森。その中でなにか変化が起きているとしたら、それは2人がいる場所ということに他ならない。
ルキオン
「難しいな。できる事は、霧を展開すること、範囲内のものに軽度の干渉をしたり、姿を覆い隠したりすること……ぐらいだ」
鈴木草太
「…オレはあいつの疵に触れた。
今ならさっきよりもより強く探す手助けが出来る筈だ」
鈴木草太
草太の異能は”因果応報”。
善行や悪行に報いを与えるために発揮される力。
鈴木草太
その条件を満たすならば、今の脅威度ならば。
その力が発揮される方向は幅広くなる。
鈴木草太
「2人の力を合わせるんだ。
あいつの悪事を止めて、オレたちの仲間を助けよう」
鈴木草太
そう言って自らの異能をルキオンへと重ねる。
ルキオン
駆け出す先は遠く。音も届かぬような森の端。
スティブナイト
そして、アンリの視界には、お前たちの敵の救世主が、ただひとり。
スティブナイト
2人を取り囲んで、雹のような音を立てて。
アンリミテッド
飛びかかりはしない。探してくれているのなら、合流できるまで時間を稼ぐべきだ。
スティブナイト
「で、3人で寄ってたかって、集団で倒すわけだ」
スティブナイト
「それ相応のことはしてるだろ、俺」
アンリミテッド
「……話し合って解決するなら、それが一番だと思っているわ」
スティブナイト
「話し合って、例えば、和解したとして」
スティブナイト
「この心の疵がなくなるわけじゃないだろ」
アンリミテッド
疵を舐めることはできる。だけど、それだけ。
スティブナイト
「お前たちが言う、森の侵蝕を止めるには」
スティブナイト
「俺を殺すか、コインを奪うかしかないだろうね」
アンリミテッド
「コインを預けてくれるなら、殺しはしない」
スティブナイト
「ここに来たときからずっとこの疵だった」
スティブナイト
「人を傷付ける術しか持たないものが」
スティブナイト
「生きるためにはこれしかなかった」
アンリミテッド
「……一人でいたら、変わることはできないよ」
スティブナイト
「仲間が作れたら、何かが違ったかも、って?」
アンリミテッド
「やってみないと分からないじゃない!」
スティブナイト
お前に伝わるのは、絶望と、殺意と、
アンリミテッド
「……あなたの全てを知っているわけじゃないから、それは分からない」
アンリミテッド
「でも……少なくとも、今やっていることは間違ってるの」
アンリミテッド
「だから、今からでもやめましょう?」
スティブナイト
お前の手に重ねる黒い手袋越しの手は小さくて、押し付けた胸は柔らかく、小さく上下している。
アンリミテッド
自分とさして年の変わらないだろう女の子。
スティブナイト
「こんな思いをしなくても済んだ?」
アンリミテッド
手袋越しの小さな手に、更に自分の手を重ねる。
アンリミテッド
「……どうだろうね。こんな世界だもん」
アンリミテッド
ぬくもりを伝えるように、ぎゅ、と手を握る。
アンリミテッド
「……最初に会った時、あなたは私達を森の外に追い払おうとしてた」
アンリミテッド
「殺してコインを奪った方がいいのに」
アンリミテッド
「本当は、傷つけたくないんじゃないの?」
スティブナイト
お前が握っているものは絶望そのものだ。
スティブナイト
触れれば触れるほど、お前を蝕んでいく。
スティブナイト
「生まれたときから、人として扱われず」
スティブナイト
「ただ利用されるだけの俺のことが」
アンリミテッド
触れたところから伝わる、濃く深い絶望。
アンリミテッド
ここまでの絶望を抱えるまでに、一体彼女がどれほど傷ついてきたのか。
アンリミテッド
それは到底測り知ることができない。
アンリミテッド
だって、そう言うってことはわかってほしいんでしょう?
スティブナイト
胸から黒結晶が生えて、お前の手を貫いた。
スティブナイト
同時に、地面からお前を縫い留めるような結晶。
スティブナイト
黒結晶の雨が大きさを増して、お前に降り注ぐ。
アンリミテッド
肌が裂け、肉が抉れ、きらめく衣装が血に染まる。
スティブナイト
耳元でお前に静かに話す声は、苦痛で僅かに震えている。
スティブナイト
*アンリミテッドの心の疵「アンリミテッド」を猟奇で抉る。
[ ルキオン ] HP : 19 → 18
ルキオン
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ルキオン
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 10[5,5]+0 > 10 > 成功
[ スティブナイト ] ティーセット : 2 → 1
[ スティブナイト ] 子山羊皮の手袋 : 2 → 1
[ ルキオン ] ヤリイカエリート : 1 → 0
スティブナイト
2d6+5+4-7=>7 判定(+猟奇) (2D6+5+4-7>=7) > 10[6,4]+5+4-7 > 12 > 成功
[ アンリミテッド ] 絶望侵食 : 0 → -1
[ アンリミテッド ] アンリミテッド : 0 → -1
スティブナイト
自分が傷付くのも構わず、攻撃を続ける。
アンリミテッド
降り注ぐそれを、いくらかは砕いてみせる。
アンリミテッド
だけど、間に合わない。追いつかない。
スティブナイト
「こんなところで誰を信じられる?」
アンリミテッド
それは、たとえ敵対している相手でも。
アンリミテッド
助けられるなら、助けたい。わかり合えるなら、わかり合いたい。
スティブナイト
「……殺したほうが早いと思うけどね」
アンリミテッド
いつもなら、そう言えるはずなのに。
アンリミテッド
だって、欺瞞だって知っているから。
アンリミテッド
だから、こんなにも彼女に届いていない。
スティブナイト
ほど近くで囁かれる声は、こんなにも遠い。
アンリミテッド
目の前にいるのに。触れているのに。
アンリミテッド
まるで、また朧になられてしまったよう。
アンリミテッド
──傲りだ。そもそも、人の心に触れられるなんて思うことそのものが。
スティブナイト
「今まで救世主を殺してきたんだろう」
スティブナイト
「分かりあえない、改心できないって結論付けて」
アンリミテッド
その声が、言葉が、心の隙間に入り込む。
スティブナイト
「公爵家にも褒められて、末裔からはみんなのヒーローだなんて、慕われて」
アンリミテッド
そうじゃないよって、そんなことないって、返したくて、返すべきで。
アンリミテッド
そうしたら、みんな助かって、褒められて!
アンリミテッド
そうしよう。そうしないと。そうするのがいいよね、きっと!
アンリミテッド
2d6 シーン表振っちゃおっ (2D6) > 4[2,2] > 4
GM
2.川。尖った結晶が流れていく。足を踏み入れたら、いくつも傷が付いて毒を浴びるだろう。
GM
2.薄暗く冷えた森を歩く。どれほど歩いても黒い光景が続いている。それは不安を煽り、陰鬱な気持ちになる。
GM
雨が降っていたのはスティブナイトがいたあの一帯だけだったようだ。
アンリミテッド
踏みしめた結晶に血の痕を残しながら歩く。
ルキオン
その姿を見つけたのは、半分は偶然だった。
ルキオン
おかしい。結晶を辿って向っていた先は、さらに奥……。
アンリミテッド
「あいつに……スティブナイトに……」
鈴木草太
(連れ去られて…会話をしていた…?
様子がおかしいのはそのせいか…?)
鈴木草太
「…どんな話をしたのか、教えてくれるかな?」
アンリミテッド
手のひら以外にも。そこかしこに鋭利なものに貫かれた傷がある。
鈴木草太
ルキオンに目配せをして、問いただすのは任せて自分は治療に取り掛かる。
アンリミテッド
「……そうだね。うん。お願い。ひどいよね。すごく痛いの」
アンリミテッド
「話そうとしたのに。私は。助けてあげようとしたの」
鈴木草太
手当をしながら怪我の様子を見る。
…黒水晶によってやられたのだとしたら、そこから影響が出ているのかもしれない。
アンリミテッド
「いっつもそうだよね。二人だけで何か分かってるみたいに」
アンリミテッド
「私がバカだから? 女だから? おかしくてめんどくさいから?」
鈴木草太
「あいつは悪いやつなのにあんりを解放した。
…なにか狙いがあるんじゃないかって思って、それを調べたいんだ」
鈴木草太
今のあんりの思考に歩み寄りながら、意見を提案する。
アンリミテッド
血を流して顔色は悪く、だけど瞳だけは妙にギラついて二人を見ている。
ルキオン
「怪我をしてるだろ。疲れも溜まってきた」
アンリミテッド
「怪我。うん。怪我してる。痛いの」
ルキオン
「そうだ。痛い時に無理したら、もっと痛くなる」
ルキオン
「疲弊すればするほど、あっちの思うつぼだ」
アンリミテッド
「痛いよ……どうして私がこんな思いをしないといけないの……?」
鈴木草太
異能の行使で治療を進めながら、様子を見る。
鈴木草太
…が、効きが悪い。明らかに単純な怪我ではなく、心の疵が損傷をしている証拠だ。
鈴木草太
「あんり。辛かったよね。
…一人にしてしまって悪かった」
鈴木草太
「オレたちはあんりのことが好きで、大切だから。…これ以上悪くならないように安静にして欲しいって思ってる」
鈴木草太
「場所を変えて、治療に専念しよう。
…あいつをやっつけることも大事だけれど、オレはあんりの痛みを和らげたいんだ」
アンリミテッド
「……うん。分かってる。大丈夫。ごめんね」
アンリミテッド
「大丈夫。どうしたらいいか分かってるよ。ちゃんと」
アンリミテッド
そうして、草太に促されるままに治療を受け、睡眠を取って。
アンリミテッド
*ルキオンの『アウト・カウント』を愛で抉ります。
アンリミテッド
*クエスト4『三月兎爆弾投下』に挑戦。
[ アンリミテッド ] ティーセット : 1 → 0
鈴木草太
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
鈴木草太
2d6+4=>7 判定(+才覚) (2D6+4>=7) > 7[4,3]+4 > 11 > 成功
[ 鈴木草太 ] ヤリイカエリート : 1 → 0
アンリミテッド
2d6+4+2-4=>7 判定(+愛)ティーセット 横槍 (2D6+4+2-4>=7) > 3[2,1]+4+2-4 > 5 > 失敗
GM
*クエストに失敗したため、全員のHPが1d6点減少します。
[ アンリミテッド ] HP : 26 → 23
[ ルキオン ] HP : 18 → 14
[ スティブナイト ] HP : 20 → 16
[ 鈴木草太 ] HP : 21 → 15
[ 鈴木草太 ] HP : 15 → 14
鈴木草太
横槍分減らしていなかったので減らしました
鈴木草太
「………」
衣擦れの音が聴こえた気がして。
そちらの方を見る。今は草太が寝ずの番だ。
アンリミテッド
なんでもないように挨拶をして、ざくざくと結晶を踏みしめる。
鈴木草太
こちらも。少し調子が戻ったように感じられて、普段どおりの挨拶を返す。
アンリミテッド
向かうのは、公爵家からの支援物資が入った袋。
鈴木草太
「…小腹でも空いちゃった?お茶でも淹れようか」
アンリミテッド
「慣れたはずだけど、やっぱ地面硬いと寝づらくてさ~」
鈴木草太
向かう姿にはそう声をかけて。
気遣うように自らも袋の方へと向かう。
アンリミテッド
袋に手を伸ばして、ごそごそと中を漁る。
アンリミテッド
目的のものを見つけて、手が止まる。
鈴木草太
「毛布だったら、オレの分も使って良いよ」
鈴木草太
そう答えて、”すぐ終わる”という言葉の不自然さに気づいて。
アンリミテッド
袋から引き抜いた手に握られていたのは、
鈴木草太
僅か遅く、打ち上げられたそれを見て。
慌てて袋から投下中止の信号弾を放つ。
アンリミテッド
「この、結晶に覆われた森自体があいつの領域で」
アンリミテッド
「どこから何が飛んでくるか分からない」
鈴木草太
「…判断は間違っていないよ。
合理的だし、公爵家もそのつもりで用意をしてくれていた」
鈴木草太
「……でも、撃つべきタイミングは相談して欲しかった」
鈴木草太
「投下の命令が下ったら、森全体が曝される。
オレたちも備える必要があったんだ」
鈴木草太
何より…仲間だろう?話して欲しかった…と。
鈴木草太
「いいよ。オレたちのことや皆のことを考えてやったんだろう?」
アンリミテッド
「そうだよね。ちょっと考えたらわかったのに」
鈴木草太
「…それだけは間違いないって、オレは分かってるから」
鈴木草太
「…もしかしたら、中止をしきれなかった三月兎が来るかもしれない」
鈴木草太
「ルキオンを起こして、巻き込まれないように備えよう」
鈴木草太
「…大丈夫だよ。間違えたってオレたちがカバーするから」
鈴木草太
「オレが同じような失敗をした時にあんりが言ってくれた言葉だ」
アンリミテッド
私の、アンリミテッドの言う事は。全部。
GM
着地したかと思えば、それはすぐに跳ね起きて、駆け出した。
GM
数は少ない。が、そのぶん統率が取れていない。
鈴木草太
猶予がない、と。
あんりの身を抱きながら、ルキオンの上に巻き込む形で覆いかぶさる。
鈴木草太
異能の行使をしながら、暴力の嵐が過ぎ去るのを耐えようと。
アンリミテッド
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
鈴木草太
謝るあんりと、事態をのみこめていないルキオンに必死に訴える。
GM
何も知らない三月兎が、跳ねて。襲いかかって。
アンリミテッド
震えながら、ごめんなさい、ごめんなさい、と謝罪の言葉を繰り返している。
鈴木草太
「説明はあとでするから、魔法で身を隠してくれ…!」
ルキオン
「駄目だ、遅すぎる……!いま霧なんて出したら……ここに居ると教えるようなものだ……!」
鈴木草太
覆いかぶさり、守っているが…対処をしきれるものではない。
GM
お前たちが隠れているそこに、三月兎が入り込んで割り込んで、
GM
ワインの匂い。筋繊維が露出して、大きさを増し。
GM
それに気付いた三月兎達が続いて入り込んでくる。
ルキオン
「草太、立って!武器を抜くんだ!早く!」
GM
お前たちなら、この状況からでも難なく対処できる。
GM
お前たちはこんな亡者など、何度も戦ってきて倒したはずだ。
鈴木草太
これまでの道中だって、何度も楽にしてきた。
鈴木草太
生前の姿を知っている亡者を殺すのに慣れたわけではない。
ルキオン
「公爵家だって、せめて有効に『使われる』ことを願っていたはずだ!」
鈴木草太
今事情を知り、あんりを守り、支えるべき草太は。
鈴木草太
亡者たちの脅威から守るために、隣ではなく前に立って戦っている。
アンリミテッド
この姿なら、役に立てるはずなのに。
ルキオン
剣を抜く。動揺はしていても、太刀筋に迷いはない。
GM
ほどなくすれば、襲いかかる三月兎も途絶えた。
GM
それはそうだ、こんな森の中、無力な末裔が長く生きていられるわけがない。
ルキオン
さほど苦労せずに片付いたのは、想定よりも数が少なかったというところも大きい。
ルキオン
「……残りはスティブナイトのところへ?それとも、こちらへ全てが届いたわけではないのか?」
アンリミテッド
いたずらに散らされた命。本来必要のない殺しに手を染めさせられた仲間。
鈴木草太
「…オレが途中で止めた。
何人かは行ったかもしれないけれど、もう残ってはいないと思う」
鈴木草太
血を滴らせながら、死体を眺めながら答える。
鈴木草太
戦いで受けた疵よりも、その疵が草太を痛めつける。
アンリミテッド
「だって、そうした方がいいと思ってっ」
鈴木草太
そう、言ってあげるべきだとは理解っている。
鈴木草太
自分の心の疵が、どうなってしまうかわかったものではなくて。
アンリミテッド
じり、じり。結晶を踏む。後ずさる。
鈴木草太
言ってはいけないことを言ってしまうんじゃないかと思って。
ルキオン
気にすることじゃないとは、とても言えない。
ルキオン
何よりも、そんな言葉を心から言える気がしなかった。
アンリミテッド
責める言葉すら、かけられなかった。
アンリミテッド
二人の言葉を聞かなかったのは私で。
アンリミテッド
その結果の責任すら取らなかったのが私。
アンリミテッド
喉がしまって、謝罪の言葉すら出てこなかった。
アンリミテッド
少なくとも、耳に届きはしなかった。
GM
2d6 (2D6) > 10[4,6] > 10
GM
4.薮。木々は黒く枯れ、かつて葉があったところには代わりに鉱石が生えている。
GM
6.気付けば、あなたの周囲には誰もいない。いつの間にかはぐれたか、それとも救世主が見せる幻覚だろうか?
アンリミテッド
結晶がその身を裂くのにも構わずに。
アンリミテッド
息が上がる。一呼吸ごとに森の暗く重い空気が肺を満たす。
アンリミテッド
仲間は追ってこない。……追いかけてきて、くれない。
アンリミテッド
だからといって、二人のところに戻れもしない。
スティブナイト
心の底でどこか望んでいた、仲間の姿ではなくて。
スティブナイト
その身は多少、怪我をしているように見えるが。
アンリミテッド
三月兎の投下によって期待されていた成果は、得られていない。
アンリミテッド
間違いから逃げてきた先で、再びその結果を突きつけられて、足が止まる。
スティブナイト
「結構そっちにも行ったような気がするけど、よほど公爵家から信頼されてるのかな」
アンリミテッド
スティブナイトを倒すために森に落とされた兎たちは仲間に向かって、傷つけて、傷つけられて、無為に命を散らして。
アンリミテッド
楽しいことがあるのだと教えられて。信じて。
スティブナイト
「成果に対してお前たちの損失が見合わないような気がするね」
アンリミテッド
言葉が出ない。さっき会った時はあんなにぺらぺら喋れたのに。
スティブナイト
「公爵家のサポートがこれくらいなら、あとはお前たちでなんとかするしかないね」
アンリミテッド
そう。絆の力が。私たちはずっと三人で一緒にやってきて、これからも。
アンリミテッド
でも、なら、どうして私は今一人でいる?
スティブナイト
「一人で勝つしかないんじゃない?」
アンリミテッド
がむしゃらに、スティブナイトに飛びかかる。
アンリミテッド
せめて、迷惑をかけた分なんとかしないと……!
スティブナイト
手を少し捻れば、アンリミテッドに飛んでいく。
アンリミテッド
アンリには、アンリ一人では、相手の行動を止められない。
スティブナイト
「同格くらいなら倒せるんじゃない?」
スティブナイト
「仲間を倒してお前の力にすればいい」
スティブナイト
「それとも、ここで助けを呼んでみる?」
スティブナイト
「この状況をどうやって説明しようか」
アンリミテッド
そうしたら、また迷惑をかけてしまう。
アンリミテッド
私がバカだから。私が弱いから。私がおかしいから。
アンリミテッド
身を捩る。身体を縫い留める結晶から逃れようと。
スティブナイト
動けば動くほど、深く刺さっていく。
アンリミテッド
深く深く。スティブナイトの声が心に突き刺さっていく。
スティブナイト
それはこの状況そのものに対して言っているだろうか?
アンリミテッド
そうだ。考えないと。ちゃんと。間違えないように。
スティブナイト
*アンリミテッドの「アンリミテッド」を猟奇で抉る。
[ 鈴木草太 ] HP : 14 → 13
鈴木草太
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
鈴木草太
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 4[1,3]+3 > 7 > 成功
[ スティブナイト ] ティーセット : 1 → 0
スティブナイト
2d6+5+2-2=>7 判定(+猟奇) (2D6+5+2-2>=7) > 6[3,3]+5+2-2 > 11 > 成功
[ アンリミテッド ] アンリミテッド : -1 → -2
[ アンリミテッド ] 絶望侵食 : -1 → -2
[ アンリミテッド ] 前科 : 0 → 5
[ アンリミテッド ] 絶望 : 0 → -1
GM
*PCが1人〈絶望〉状態になったため、クエスト5が開示されます。
[ 黒結晶B ] HP : 18 → 0
アンリミテッド
闇の中で灯りを持たずさ迷うように、回る思考にも道筋がない。
アンリミテッド
どうしたらいいの。どうしたらよかったの。
スティブナイト
細い指先がお前の胸の飾りに触れた。
アンリミテッド
そこは、アンリミテッドの魔法の源。
アンリミテッド
きらきらと、きらめきと魔法の力を放っていたそこは。
アンリミテッド
触れられれば、音をたててまたひびが入り。
アンリミテッド
二人だけで、なんだか通じ合ってるみたいに。
アンリミテッド
二人とも、優しいから隠してくれていただけで。
アンリミテッド
私なんか、本当はいらなかったんだ。
スティブナイト
「馴れ合いの先には断絶と孤独が待ってる」
御苑あんり
強くて元気な、理想の魔法少女の姿はない。
御苑あんり
いや、はじめからそんなものありはしなかった。
スティブナイト
「だから、これ以上傷付きたくなくて、」
御苑あんり
抱きしめられて、その体温を感じながら、泣きじゃくる。
スティブナイト
一際大きく、黒く、絶望に染まった黒結晶が貫いた。
御苑あんり
悲鳴の代わりに、ごぼりと口から血が溢れた。
御苑あんり
至極シンプルで簡単な、一つの事実がそこあった。
GM
6.黒結晶が舞っている。避けないならば、ぶつかってあなたを傷付けようとしてくる。
GM
6.気付けば、あなたの周囲には誰もいない。いつの間にかはぐれたか、それとも救世主が見せる幻覚だろうか?
ルキオン
辿り着き、すぐに気付く。またしても間に合わなかったのだと。
鈴木草太
姿を見れば鬼気迫った様子で話しかける。
怪我も厭わず必死に探していたのだろう。その体は黒水晶で傷だらけだ。
御苑あんり
手を伸ばす。いつもそうやって治療するように。
鈴木草太
伸ばされた手を見守る。
…見守って、いた。
鈴木草太
しかしその言葉に。
この”場所”がどのような場所であるかを思い出して、咄嗟に飛び退いた。
御苑あんり
「…………どうして、逃げるんですか?」
鈴木草太
「…こんなところだから、過敏になっているみたいだ」
鈴木草太
「……改めて、”治療”をお願いしてもいいかな…?」
御苑あんり
こうしてあんりの姿で異能を使うことは滅多にない。
御苑あんり
傷口に触れる。魔法少女の時にそうするように。
御苑あんり
手のひらと草太の肌が触れる。ぽう、と光が灯る。
鈴木草太
命の恩人を…仲間を裏切り殺したオレが、何で仲間を疑うことが出来るんだ?
鈴木草太
道中黒水晶に心を刻まれた草太は、”仲間を疑った罪悪感”を増大させていて。
鈴木草太
最早信じる以外のことを自らがすることを許せなかった。
御苑あんり
黒い光はただいたずらに草太の傷を広げ、痛みを喚起する。
ルキオン
その腕へと目掛けて、剣が振り下ろされる。
鈴木草太
治療を受けている筈のオレの腕はより深い痛みが走っていて。
鈴木草太
ルキオンは仲間の筈のあんりに剣を振るった。
鈴木草太
「………それって、治すっていうことだよな…?」
御苑あんり
「私が弱いから、みんなに迷惑をかけて、足を引っ張って、守らせてしまうでしょう」
御苑あんり
「あなたたちは、そんな私にほとほと呆れていたんでしょう」
鈴木草太
公爵家に渡された資料から、この森に踏み入った者は心に異常をきたすと。
鈴木草太
分かっている。オレたちはただ脅威度が高いだけで、特別な存在でもないから。それが起こりえるということを。
御苑あんり
「もう、そうならないようにしようと思ったんです」
鈴木草太
賢しいつもりで何も分かっていなかった愚かな自分から出てきたのは、そんなマヌケな質問。
御苑あんり
「あなたたちのコインを、私がもらいます」
御苑あんり
「コインがなければ、あなたたちはこんな所に来る必要はない」
御苑あんり
「コインがなければ、あなたたちは私を頼るしかない」
御苑あんり
「……あなたたちは、私がいらないかもしれないけど」
御苑あんり
「……だから、私を頼るしかなくするわ」
鈴木草太
”こんな森の中でコインの力を失ったら、末裔と同じように死んでしまう”だとか。
鈴木草太
”正気に返ってくれ”だとか、言いたいことが山ほどあるけれど。
鈴木草太
どの言葉を向けても、きっと。
あんりを傷つけて、頑なにするだけだと分かって。
鈴木草太
「守られるんじゃなくて、一緒に戦いたいよ」
鈴木草太
ただ、自分の気持ちを伝えるしか出来なかった。
鈴木草太
その事実に目を逸らして、大切だからとあんりを気遣う。何の説得力もない言葉だ。
御苑あんり
あんりの瞳には、変わらず確信めいた狂気が宿っている。
ルキオン
「少しの間だけ、あんりと二人にさせてもらえるかな」
ルキオン
「失敗しても、殺したりするつもりはないよ」
鈴木草太
ほんの少し前に信用出来る相手だと言った。
鈴木草太
けれど、場所が場所だから。
その人を改めて信じるに足る理由が欲しい。
ルキオン
視線に気づき、わずかに戸惑いの色を浮かべて視線を逸らす。
ルキオン
狂気には侵されていないが、隠し事はある。
ルキオン
「君があんなことをされて……それを黙って許すことはできない」
ルキオン
「彼女の心を動かす言葉があるなら、君にこの場を譲る」
御苑あんり
以前までのあんりは、ルキオンと二人になるのを避けている様子があった。
御苑あんり
嫌われていると知っていれば、好かれようと思わなければ、何も怖くない。
鈴木草太
問われて。あんりの表情を見て。
…今、何を優先するべきかを考えて。
鈴木草太
深くシワを寄せて、目を瞑って大きく息をする。
鈴木草太
「…5分経ったら様子を見に行く。それでいいか…?」
鈴木草太
「異変を感じたり、スティブナイトが出てもすぐに向かう」
ルキオン
少しだけ場所を離して、あんりと二人きりに。
ルキオン
「僕たちが二人になる事は、あまりなかったね」
ルキオン
「その姿だと、なおさらだろう。僕も君のその姿について言及することを避けていたし」
ルキオン
「君は、アンリミテッドでない自分に自信がないんだな」
ルキオン
「変身していた時でも、ふとした発言や所作に、御苑あんりが出てしまわないよう気遣っていたように見えた」
御苑あんり
「だって、誰もそんなもの求めていませんから」
御苑あんり
「あなただって、この私と話すのは面倒でしょう?」
ルキオン
「……君は本当に好かれたいのは、御苑あんりの方だったはずだ」
ルキオン
「それなのに君はアンリミテッドだけを押し出して自分を覆い隠す」
ルキオン
「報われない事だけど……気持ちはよくわかる」
ルキオン
「君と僕はよく似ている。理想の自分を演じようと足掻く人間だ」
ルキオン
「僕は、魔法少女のアンリミテッドに憧れていた。だから、初めて『御苑あんり』を見た時は……」
ルキオン
「……ひどく、ガッカリしたものだ。こんなものに僕は憧れていたのかと」
ルキオン
「覆い隠すような恥ずべき人格が、愛されるわけないだろう」
ルキオン
「君と僕はよく似てる。本当の中身は、無価値な人間であるところもね」
ルキオン
「僕はアンリミテッドが好きで、御苑あんりが嫌いだった」
ルキオン
「君は結局、無力な小娘のままなんだな。そういう疵だ。変われはしない」
ルキオン
「御苑あんりは、アンリミテッドにくっついた、ノイズの情報だ」
ルキオン
「アンリミテッドに徹する事ができればよかったのにね」
ルキオン
*御苑あんりを抉り 判定は猟奇。クエスト3に挑戦
黒結晶A
2d6+5+2=>7 判定(+脅威度) (2D6+5+2>=7) > 6[3,3]+5+2 > 13 > 成功
[ 黒結晶A ] HP : 22 → 21
ルキオン
2d6+4-1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4-1>=7) > 10[5,5]+4-1 > 13 > 成功
[ アンリミテッド ] 御苑あんり : 0 → -1
御苑あんり
本当のことを言われるのが、一番傷つく。
ルキオン
「君はそれを想像していた。それは君の悪い想像だった」
ルキオン
「事実として確定していなかったからこそ、それを言われることを恐れていたはずだ」
ルキオン
本当は御苑あんりを必要とする人がいたのに。
ルキオン
そこから目を逸らしてきたから、こんな言葉が突き刺さってしまう。
ルキオン
「今の君は、何をしても裏目に出る。それを君はよく知っている」
御苑あんり
ジュエルは、魔法少女の力の源は、黒く染まり割れている。
ルキオン
「隅っこにじっと隠れて、すべてが終わるのを待つのがいい」
ルキオン
「またアンリミテッドに戻れるように、力を尽くすよ」
ルキオン
「アンリミテッドのことを、みんな必要としている。彼女は優しく力強くまぶしくて、いなくてはならない存在だ」
御苑あんり
アンリミテッドはいない。御苑あんりを飾り、守る殻は、もう。
ルキオン
「全て終わるまで、立ち上がれなくなっていることを願う」
ルキオン
「僕達の目の前に、立たないでくれ。助けられるのは、悪い事じゃない……」
ルキオン
「君に助けられた恩が、数えきれないくらいあるんだ」
ルキオン
「あとで、助けに行く。そこに……居てくれ……」
GM
*ラウンド1の全てのPC手番が終了しました。
GM
◆お茶会MOD『勇断』
1ラウンド目のPC全員の行動の終了時、PL全員の合意があった場合、お茶会を終了して裁判に突入することを選べる。