お茶会-第2ラウンド
GM
*第2ラウンド行動順
ミムジィ>スバル>プルネウマ>イスタ
第2ラウンド:ミムジィ
ミムジィ
戻ってくるなり、そのままベッドに横たわる。
スバル
部屋の戸を締めて、ようやく短剣が鞘に収まる。
スバル
「さあ」 いつもどおりの声、いつもと同じような返答。
スバル
「……いや。まあ、この国じゃ危険なこともいっぱいあるし、よくあることだろうけど」
スバル
近づいて、転がったミムジィの足元に近い場所に腰を下ろす。そのぶん、ベッドが小さく沈む。
スバル
「今のお前に、ほんとうの名前はきっとない」
スバル
「お前が、自分で自分を作りたがっているのはよく知ってる」
スバル
「そういうふうに振る舞うお前を、おれはミムジィと呼ぶけど」
ミムジィ
「……まあ、そうじゃなかったらここにいないよね」
スバル
「堕落の国に必要なのは、そういうゆめまぼろしだ」
スバル
「ひとつの世界のほんとうの救世主なんて、ひとりに背負えるもんじゃない。変わらない」
スバル
「……お前、おれが、お前が『救世主』だからついてきたと思う?」
スバル
「おれが『救世主』に期待してるように見えるか」
スバル
「お前に世界を背負わせたがってるように見える?」
ミムジィ
けれど期待は果たされないことを知っていながら、共にいるのは苦しい。
ミムジィ
「それでも私が救世主じゃなかったらついてはこない」
スバル
「危険だから。旅が苦しいから。救世主は、それと一緒にいるやつは、場所によっちゃ蔑まれることもあるから」
ミムジィ
「救世主なしの旅はそれだけで難しいし、飛んで移動することもできない」
スバル
「怪我もしたし、石を投げられたこともあるし」 重ねていく。
ミムジィ
「スバルが会ったのは救世主『ミムジィ』でしょ」
スバル
「こいつは『繕ってる』なってのはわかったよ」
ミムジィ
これからなのか。誰がなのか。あるいはそのすべてか。
スバル
「まあ、別になんでもかんでもわかる必要もないと思うが」
スバル
「生きてはいける。大概の場合、大概のやつは」
ミムジィ
一人も殺せなくて死ぬ救世主もたくさんいるのを知っている。
スバル
「そう選んじまった。望むと望まざるとに関わらず、もう過ぎた」
スバル
「おれは末裔だよ。末裔に選べるものはそんなにない」
ミムジィ
世界の在り方が変わらずとも変わるものがある。
ミムジィ
*スバルの心の疵『冷笑主義』を舐めます。
プルネウマ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
プルネウマ
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 9[6,3]+0 > 9 > 成功
[ プルネウマ ] HP : 16 → 15
ミムジィ
2d6+3-6=>7 判定(+猟奇) (2D6+3-6>=7) > 4[3,1]+3-6 > 1 > 失敗
第2ラウンド:ミムジィ シーン裏
プルネウマ
「ただいまあ」
のんびりした様子で帰ってくる。
プルネウマ
「あはは」
蹴りを入れた部分にぽっかりと穴が開く。
プルネウマ
「今解いてあげるから」
するすると拘束を解いていく。
イスタ
浮遊する瓦礫。ぜんぶあなたに向かって飛んでくる。
プルネウマ
「君がいたら楽しくなかったな、きっと」
プルネウマ
「あとちょっとの辛抱があれば、君の好きな殺し合いが始まるさ」
プルネウマ
あとちょっとの辛抱など、待ちきれないことを知っておきながら、言葉が紡がれる。
プルネウマ
「さっきやってきたことの再現でもする?」
プルネウマ
後ろに回って、右手をイスタの右手に添えて。
もう片方は頭に。
イスタ
風が吹く。あなたが吹かせてもないのに、風が。
プルネウマ
「いつもやってることかもしれないし」
「全然違うことかもね」
問に答えが返ってくることは期待せず、続ける。
プルネウマ
「『君はかわいい救世主だね』」
「『お茶会に呼んでくれてありがとう』」
「『君のような救世主がいたら、この世界は救われることだろう』」
プルネウマ
「『だから』」
「『ここで殺し合うのはとても惜しいなあ』」
プルネウマ
「…………」
「殺し合いなんかより、お茶会の方が似合ってる」
ミムジィ
ブランケットを手繰り寄せた姿勢のまま、眠っている。
スバル
すたすたと、ごく普通の足取りでドアへと。そして開く。
プルネウマ
「御機嫌いかがかなと思って」
その姿は。
スバル
「……お喋りねえ」 ちら、とイスタとプルネウマを見比べて。
ミムジィ
普段のミムジィならば、ノックの音と共に飛び起きている。
ミムジィ
ましてや誰かと会話していようならば、起きない道理はない。
プルネウマ
「『さっき』のをもう一度やりたくてきたから、今回は計画がおじゃんだね」
プルネウマ
「君たちああいうこと、しないの?」
唐突に聞く。
スバル
あいつはいつだって安心なんてしねえよ。そう思ったが特に言わない。
プルネウマ
「イスタと私もそうだけど」
「君と彼女も相当だね」
「不安定極まりない」
プルネウマ
「周りを固めてるか晒してるかの違いかな?」
「まあ、これは私の印象でしかないんだけど」
プルネウマ
「案外、君じゃなく、私と付き合ったほうが安心できそうじゃない?彼女」
思いついたように声を跳ねさせる。
スバル
「おれは『救世主様』ほど役に立ちゃしねえし」
プルネウマ
「あれ、そうなの?」
「じゃあ、今から取られちゃうかもね」
「選ばれた誰かさんに」
プルネウマ
「それじゃあ、君の救世主が起きたら、また会おう」
「次会うとき、彼女の隣に君はいないかもしれないけど」
プルネウマ
「こっちも変わってるかもね、いろいろと」
プルネウマ
サイドテールを揺らしながら去っていく。
プルネウマ
末裔の子供の手を引くその姿は、テンプレート的な救世主(アリス)に見えた。
GM
このホテルに於いて、明日の話ができる者は限られている。
GM
或いは話す事ができたとしても、実際にはどうなっているかはわからない。
第2ラウンド:スバル
スバル
椅子に座ったまま俯いて眠っていたスバルが、それとともに起きてくる。
ミムジィ
何かあったら起きるはずだから、そうなのだろう。
スバル
「…………」 ミムジィがその手でグラスを取り、水を飲むのを静かに見ている。
スバル
「おれがどうして、お前に色々聞かないのかわかる?」
ミムジィ
「別に知らなくていいことだからじゃない?」
ミムジィ
ミムジィが自分から話さないのは少なくともそうだ。
ミムジィ
不安をかけたり心配させたりする必要はない。
スバル
「知りたいから、知りたくなかった」 溜息のように。
ミムジィ
拒絶というよりは、思いもよらないというように。
スバル
「お前は、知られれば知られるほど不安かなと思ったし」
スバル
「知ったら知っただけ、どういうかたちにせよ自分が変わるのを知ってる」
ミムジィ
3年。その道程は血塗られている。どう少なく見積もっても、36人の救世主の死がそこにある。
ミムジィ
知ったら知っただけ、知られたように見えるということを知っている。
ミムジィ
このやり取りを、適当なことをいって打ち切っていただろう。
スバル
「お前が、俺がお前を裏切らないと思えるなら聞く」
スバル
それを書いていることは知っている。いつも見ている。中身は知らない。
スバル
「おれは信じてくれとも、信じろとも言わないし、選べとも言わない」
スバル
「……選んだんだよ。選べるものなんて数えるほどしかないこの国で」
スバル
「お前がおれを嫌っても裏切っても構いやしないが」
スバル
*ミムジィの『堕落の国』を才覚で舐めます。
プルネウマ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
プルネウマ
2d6+0+2=>7 判定(+愛) (2D6+0+2>=7) > 9[6,3]+0+2 > 11 > 成功
[ プルネウマ ] HP : 15 → 14
[ プルネウマ ] ティーセット : 2 → 1
[ プルネウマ ] ヤリイカ : 1 → 0
スバル
2d6+3+2=>7 判定(+才覚+ティーセット) (2D6+3+2>=7) > 7[6,1]+3+2 > 12 > 成功
[ スバル ] ティーセット : 1 → 0
[ スバル ] 前科 : 0 → 1
GM
*ジャックからエースへの干渉が成功したため、前科が上昇
[ ミムジィ ] 堕落の国 : 0 → 1
ミムジィ
一日目――、と、読み始める。それはまだ堕落の国にきたときのこと。
ミムジィ
しばらく、そこでの営みと困惑の日々が続く。
ミムジィ
「この頃はねえ、私の心の疵の力は、人を癒したりするものだったんだよ」
ミムジィ
「だから私は今まで生きているのかもしれない」
ミムジィ
襲われた村だけではなく、近隣一体が壊滅状態となった。
ミムジィ
初めて救世主を殺したのは、堕落の国に来てから10日目のこと。
ミムジィ
『39日目――街はあった。人もいた。
でも、他に救世主はいなかった。
ケヴァは何も言わない。
ただ私の頭をなでた』
ミムジィ
『どうして生きているのかわからない。
私はケヴァに殺された』
ミムジィ
『宿の裏の路地で、剣を突きつけられた。
ずっとこのときのために連れてたって。
私は守る力しかなくて、攻撃ができないから、いざ殺そうと思えば簡単だからって。』
ミムジィ
『それから犯された。いやがるのを無理やり。
そのあと、剣で斬りつけられたのは覚えてる。痛かった。
殺される瞬間思っていたことは、それなら優しくしないでほしかったってことだった。』
ミムジィ
『それで意識を失って、今、知らない部屋にいる。
血でべっとり汚れたままだ。6ペンスコインは、袋ごと取られてる。
耳の聞こえ方がおかしくて、頭に何かついている。
これは一体なんだろう。』
ミムジィ
「殺す力がなければ、堕落の国では生きていけない」
ミムジィ
「……私は殺されて、裏切られた、と思わなかった」
ミムジィ
「だってどっちか死ぬしかないのはわかっていたし」
ミムジィ
「私には殺せないし、私が殺してもどうしようもないのもわかっていたから」
ミムジィ
だから40日目の下りは、裏切りの記憶ではない。
ミムジィ
「気付いたら耳があってびっくりしたよね」
ミムジィ
「でもそれは、ラッキーだったんだと思う」
ミムジィ
「ラッキーかな? まあ、そのお陰で生きてると思う」
ミムジィ
チェシャ猫の末裔と誤解されて、娼館で働いた話。
ミムジィ
その救世主は何度も店に通い、親しくなっていく日々。
ミムジィ
『酷いことをしようとしている。
自分がされていやだったのに、自分がしようとしている。
もっと酷いことかもしれない。
全部見破られて、責めてくれればいいと思った。』
ミムジィ
『裏切り者って言ってほしい。
どうして優しくしたんだ、って。
それで、殺してくればいいと思った。
もしかしたらケヴァさんも、そんなふうに思ってたんじゃないかと思う。』
ミムジィ
「それより自分がスバルを殺しやしないかという方がずっと不安だったよ」
ミムジィ
「力があるからじゃなくて、殺してしまうかもしれないから」
ミムジィ
地図を広げて、今まで来た道の話をされたこと。
ミムジィ
「堕落の国はこんなだけれど、それでも目を輝かせて話すんだ」
ミムジィ
「ここには森があるとか、どこかにイモムシの隠れ里があるんだとか」
ミムジィ
「こんな場所だけど大学があるらしいだとか、王立裁判所から元の世界に帰れるかもしれないらしい、だとか」
ミムジィ
『テオルさんを殺した。
どうして、って顔をしてた。』
ミムジィ
『手には剣を持っていた。いつの間にか。ケヴァさんの剣だった。私に突き立てられた剣。
6ペンスコインは10枚。
店の人は、私が救世主だとわかると、何も言わなかった。
私は街の、救世主たちが埋葬される墓に、テオルさんを葬った。』
ミムジィ
「店では『尾なしのキャス』って呼ばれてた」
ミムジィ
「日記に書かれているのはその名前が一番最初」
ミムジィ
「自分の名前をちゃんと書いておかなかったこと」
ミムジィ
次に責務を果たしたのは95日目。その次は124日目。
ミムジィ
尾なしのキャスと呼ばれなくなったのは140日目。
ミムジィ
『街に亡者が来た。
そのときちょうど、他に救世主がいなかった。
ここに来ると救世主が誰かに殺されるみたいな、不吉な噂が立っていたのもあると思う。』
ミムジィ
『気付いたときには、私は駆け出して、亡者に剣を振るっていた。
救世主様、と呼ばれた。
尾なしのキャスと呼ばれなくなった。』
ミムジィ
「――だから私は、救世主じゃないといけないんだよ、スバル」
ミムジィ
お茶を飲む。長く話している間に、もう冷めている。
ミムジィ
「……じゃあ、一緒に殺してくれる? 救世主を」
スバル
「……お前は信じなくてもいい。別に結果は同じだ」
ミムジィ
私はあのとき、運良く生きていなかった方がいいのかもしれない。
ミムジィ
裏切りが上手くいかなかったほうがよかったのかもしれない。
GM
”救世主”という言葉は、この堕落の国において最も多くの人を渡り。
GM
5 ミュージックルーム。 様々な楽器の中で、大きなグランドピアノが目を引いている。蓄音機を動かせば上質な音楽も楽しめ、足りないのは上質な聞き手だけ。
プルネウマ
末裔の手を引いて、ミュージックルームに向かう。
プルネウマ
「お茶会をしようか、イスタ」
ミュージックルームに着くなり、椅子に座る。
イスタ
言いながら、その椅子を引いてひっくりかえす。
プルネウマ
「なにかの謎かけかな、それは」
傷一つない、女の顔。
プルネウマ
「じゃあ、『ふつう』に気が狂ってるわけだ」
プルネウマ
吹き飛ばされた頭を調整するように首をポキポキ鳴らす。
イスタ
そのへんにあったバイオリンとかを投げ始める。
プルネウマ
「その様子だと」 腕が飛ぶ。
「会話も」 脇腹がえぐれる。
「通じない」 また顔に当たる。
「感じだなあ!」 上半身と下半身が別れを告げる。
イスタ
シンバルからすっごい大きい音がしてびくっと身を震わせる。
出現する末裔たちの幻影。
それぞれ勝手に楽器を演奏する。
プルネウマ
「ここで君に暴力を振るわれたねえ」
いつのまにかお茶会セットも用意してある。
すべて幻、すべてが現実。
プルネウマ
「やっぱり、あの子とはぜーんぜん違う」
プルネウマ
「ま、それでいいんだ」
「そうじゃないと困るんだよ」
プルネウマ
「改めて言おう。『お茶会をしようか、イスタ』」
プルネウマ
「私はね、『君を本気で勝たせるつもり』だ」
プルネウマ
「『私の世界は滅んでいる』」
「『人間がいない世界』」
「『私が好きな人間がいない世界になってしまった』」
プルネウマ
「でも私はここに来たし」
「君に会ったし」
「このゲームに参加した」
プルネウマ
「このゲームに参加すれば、どちらも叶うからね。『元の世界に帰ること』も『救世主を作ること』も」
プルネウマ
「もしかすると、堕落の国によりもよっぽど、終わってしまっている世界に」
プルネウマ
「そんな世界を見た時」
「君は、どんな表情を見せてくれるんだろうね」
プルネウマ
「誰もみたことのない」
「私と君以外誰も見ることができない、想像のつかない世界」
プルネウマ
気が狂ってるからこそ、全部を話す。
「ね、楽しみになってこない?」
プルネウマ
*イスタの 退屈嫌い を舐めます 猟奇で
ミムジィ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ミムジィ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 5[2,3]+3 > 8 > 成功
プルネウマ
2d6+3+2-5=>7 判定(+猟奇) (2D6+3+2-5>=7) > 5[1,4]+3+2-5 > 5 > 失敗
[ ミムジィ ] HP : 17 → 16
[ ミムジィ ] ヤリイカ : 1 → 0
[ プルネウマ ] ティーセット : 1 → 0
[ プルネウマ ] 愛 : 0 → -1
[ イスタ ] 退屈嫌い : -1 → 0
ミムジィ
招待状を使っての奇襲なんてのは、末裔のための『救世主』がすることではない。
ミムジィ
その手には、冷凍室の冷気ではまるで及ばない、尋常ではない冷気がまとう。
ミムジィ
距離を詰め、剣で退路を断ち、その首を掴もうとする。
プルネウマ
「のけものにしないでよ」
「寂しいなあ」
荒々しい声。
プルネウマ
風の神霊が立っている。
イカか剣がかすったのか、膝から出血している。
プルネウマ
「せっかく正気じゃないうちに重要な話してたのに」
プルネウマ
「そうだね」
「でもあまりにもタイミングが悪い」
プルネウマ
「うーん」「こちらに都合が悪い」
「君は悪くないかもしれない」
「私が単に個人的に怒ってるだけだよ、これは」
ミムジィ
「聞いていいかな」
「どうして怒ってるの?」
プルネウマ
「説明しちゃったら、それはもう怒りじゃないような気がするなあ」
「でも、機会をくれたことだし、それっぽいことを言おうかな」
プルネウマ
「告白の最中に横槍を入れられたら」
「そりゃあ、誰だって怒るでしょうよ」
プルネウマ
「謝ることないさ」
「謝って済むような問題じゃないしね」
ミムジィ
「私はあんまり、行儀がよくないんだ、本当はね」
「『救世主』をしなきゃ、こんなもんなんだ」
プルネウマ
「可愛くないなぁ」
その言葉は、どれを示したのか明確にならないまま、冷気の中に消えていく。
GM
居並ぶ肉塊は言葉を語らず、入り込む光に晒されるのも、凍てつく気温を告げる白。
第2ラウンド:イスタ
GM
7 チャペル。 こんな場所で式を挙げる者がいるかはさておき、結婚式を行う事だってできる立派なもの。
プルネウマ
「そう」
「私は全然楽しくなかったよ」
静かな声。嵐の前の静けさ。
プルネウマ
「チャペルっていうのは教会のものじゃない礼拝の場所を意味することもあって」
プルネウマ
「ここじゃそこらへんの営みがどうされてるか、知ったことじゃないけど」
イスタ
チャペルは明るい。堕落の国の空よりも明るい光に照らされた子兎の髪は、金色にもみえる。
プルネウマ
「私も元の世界じゃ、それの一種に近かったんだけど」
プルネウマ
「元の世界に戻ったところで、神様を夢見るやつらはいないんだけどさ」
プルネウマ
「神様、っていうか、この場合は救世主だけど」
プルネウマ
「ときどきねえ」
「君が人間になったらどうだったんだろうと思うことがある」
プルネウマ
「…………」
「自分が人間になったらどうなるか、より」
「想像が及ばないんだ、君は」
プルネウマ
「よっぽど『まことの愛』から遠い気がしてさ」
プルネウマ
「…………………………………………」
とびきり長い、沈黙。
プルネウマ
「ないのかもね、とは正直思うよ」
ふいに、溢れる本心。
プルネウマ
「『まことの愛』を探すために、やってないことが、まだある」
プルネウマ
「もしかしたら、それが『まことの愛』だったりするのかも」
プルネウマ
「…………まあ、そうだねえ」
「でも、逆にさ、」
「神様が人間じゃないものに、それを与えたら」
プルネウマ
「人間になれるかもしれないでしょう?」
プルネウマ
「試すまで、だめだったら、なんて考えない」
プルネウマ
「言うほど大変なことじゃないし、重いもんでもないよ」
プルネウマ
「君が救世主(かみさま)になるってことは」
イスタ
このチャペルは、声がなければひどくしずかだ。
プルネウマ
「思うよ」
人間になれたら。人間にしてもらえたら。
プルネウマ
「これ以上ないくらいよかったなって、思うよ」
君に、そうしてもらえたら。
ミムジィ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ミムジィ
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 5[2,3]+0 > 5 > 失敗
[ ミムジィ ] HP : 16 → 15
イスタ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 4[1,3]+3 > 7 > 成功
[ イスタ ] ティーセット : 1 → 0
[ イスタ ] アリスの証言 : 0 → 1
プルネウマ
「君を勝たせる」「勝たせて、連れて行く」
「堕落の国によりもよっぽど、終わってしまっている、おぞましい世界に!」
プルネウマ
「誰もみたことのない、想像のつかない世界を、一緒に見に行こう」
プルネウマ
「ねえ、私の救世主」
「それまで楽しみつくして」「そのあとも楽しもう!」
プルネウマ
風が吹き抜ける。二人以外を置き去りにさせる。
プルネウマ
――救世主(アリス)の問いは、ここに、救世主(アリス)の証言として成り立った。
第2ラウンド:イスタ シーン裏
ミムジィ
「告白最中に邪魔されたら誰だって怒るってさ」
ミムジィ
「何やっても掴みどころのない感じかと思ったけど」
スバル
「まあ、人には……特に救世主ってのには、誰しも」
ミムジィ
「思ったより馴染んで、慣れないって感じ」
スバル
「いいだろ、別に。こんなところで、もう今さらだ」
スバル
「お前が帰ったとき、その継ぎ接ぎがどうにかなるもんなのかどうかは、おれにはわからん」
スバル
「でもまあ、それを差っ引けば、生きていける。お前は」
スバル
「おれはお前といると、自分がばかになったなと思う」
ミムジィ
「一緒にいるスバルしか知らないからな~」
スバル
「おれは結構、お前といる自分ってのが……」
スバル
「おれはもともと、自分のことなんざさほど好きじゃなかったが」
ミムジィ
「自分のこと好きじゃないのにさ、誰かを殺してまで生きるって不思議じゃない?」
スバル
「……へえ……」 意外だな、というニュアンス。
スバル
「それ以外の小器用な真似はできねえよ、おれは」
ミムジィ
戦うよ。殺すよ。勝つよ。
何のためかはまだ曖昧でも。
スバル
戦うし、勝つし、殺す。
それをお前のためだとは言わない。
GM
誰もが死んだように思える場所にも、生きていたものがいる。
GM
何もかもが死んだように思えるものにも、どこか生きている場所がある。
GM
救世主を求める者は、須らく救いを求めている。