お茶会-第1ラウンド
GM
*第1ラウンド行動順
イスタ>スバル>ミムジィ>プルネウマ
第1ラウンド:イスタ
GM
8 倉庫。 ロープや工具等、様々なものが収められている暗い倉庫。当然、様々な用途に使える。
イスタ
エレベーターを出て、その足でホテルの中を歩き回る。隣にエースを引き連れて。
イスタ
自分はジャックだというのに、それを気にしない素振りで。
プルネウマ
「え?夜目がきくように見える?」
まあ、見ようと思えばどうこうできそうな気もするけど。
プルネウマ
「せっかくのお茶会の時間なのにさあ」
「真っ先に来るのが倉庫って」
プルネウマ
「何探しに来たの?」
口ぶりはつまらなそうだが、こちらはこちらで隅の方にある備品をごちゃごちゃといじっている。
イスタ
「なくなったら、傷の治りがちょーおそくて」
プルネウマ
「あー、そう?」
特に気にしてなさそう。
プルネウマ
「気になるようだったら、私が医者のマネごとでもする?」
プルネウマ
「むかーしむかしは、医師免許持ってた時代もあるし…………」
プルネウマ
「流石に最新機器とかは動かせないけどねえ」
プルネウマ
「切る・縫うくらいならなんとかできるけど」
糸を結ぶような動作。
イスタ
いつものように、傷がきれいに塞がっていることもなく。
プルネウマ
「ここに詰め込んでたときにはすーぐきれいに治ったのに」
傷口をなぞる。黒手袋越しに爪をたてる。
プルネウマ
「初めてコイン入れた時よりも、多分今の枚数のほうが少ないよね?」
プルネウマ
「これ、あんまりつっこむと死んじゃうよね」
暗くて表情が見えない。
プルネウマ
「いつもやってることをしようとしてる」
プルネウマ
「ここでペア相手殺しちゃったら、どうしようね!」
「判定負けになっちゃうかなあ!」
表情は、見えない。たのしそうな、ばけものの笑い声だけが響いている。
イスタ
目の前の救世主はたのしそうに笑う。いつだって変わらずに。
イスタ
だから、漏れ出そうな呻き声をこらえようとする。
ミムジィ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ミムジィ
2d6+0+2=>7 判定(+愛) (2D6+0+2>=7) > 6[1,5]+0+2 > 8 > 成功
[ ミムジィ ] HP : 18 → 17
[ ミムジィ ] ティーセット : 2 → 1
イスタ
2d6+3+2-4=>7 判定(+猟奇) (2D6+3+2-4>=7) > 10[6,4]+3+2-4 > 11 > 成功
[ イスタ ] ティーセット : 2 → 1
[ イスタ ] 前科 : 0 → 1
GM
*ジャックからエースへの干渉が成功したため、前科上昇
[ プルネウマ ] 風 : 0 → 1
プルネウマ
「…………」
ふと、撫でていた手を止めて。
プルネウマ
「ここ、まだ明るいね」
ぽつりとつぶやくと、隙間風が吹く。
壁にかかっていた大きな木材が崩れ、扉の隙間の光の漏れている部分を覆う。
プルネウマ
「招待状あるから、気絶したら勝手に連れてくからね」
離れていた手が戻される。
プルネウマ
暴き、抉り、限界まで生死を彷徨わせる。
イスタ
それは普通の末裔ならとっくに死んでいるような傷で、それでもまだ声をあげる。
イスタ
あの日、あなたがすべてを壊したあの日から。
イスタ
あなたのその手に、その猟奇性に、どうしようもなく惹かれているから。
GM
そこはけして光が届かない場所ではなく、けれど光を拒むように。
第1ラウンド:イスタ シーン裏
ミムジィ
4 展示室。 救世主や亡者を象った精巧過ぎる石像が展示されている。石像はどれも苦悶や絶望の表情を浮かべており、ここで寛ぐ事ができるならば相当に趣味が良い。
ミムジィ
「なんか適当に歩いたら展示室にきちゃったな」
スバル
「展示って言うけど、普段誰が見るんだろな」
ミムジィ
「これって壊してあげたほうがいいのかな?」
105号室のホテルマン
そのような物騒な話をしていても、付き従うホテルマンに止める様子はない。
ミムジィ
「どっちなんだろうねえ、石化したあとの気持ちってさ」
ミムジィ
おもむろに石像が置かれているところに同じように立って、じっと静止してみる。
ミムジィ
「ま~、今はそういうこと考えないでいいか」
スバル
「趣味は最悪だけど、躊躇がないのは強いな」
ミムジィ
「お茶会から物騒な感じになっちゃうかな~」
スバル
「やっぱり、どっちもそういうの躊躇わないだろ」
スバル
「まあ、したいってのを無理に止めたりはしねえけど」
スバル
「まあ、……話振った瞬間に刺しに来そうかって言ったら、そうでもないか」
ミムジィ
「見えてるところから攻撃してくるほうが気が楽だよ」
ミムジィ
「『私の名前はプルネウマ。風の神霊。まことの愛を探すもの。お前たちを救わない、由緒正しい救世主!』」
ミムジィ
「風とかなんとかの力を持ってるって感じなのかな」
ミムジィ
「とりあえず、なんか呼び出してもらおっか、シンクに」
ミムジィ
「招待状じゃなくて、もっとこう、礼儀正しい感じでね」
スバル
「とりあえず、コイン持ってれば当たるんじゃねえか」
スバル
「向こうの見た目完全にガキじゃねえか……」
ミムジィ
「じゃあシンクに言ってバーに来てもらうよう頼むかな」
ミムジィ
「シンク、二人にバーに来てもらうよう伝えてくれる?」
スバル
「人喰い三月産じゃなけりゃなんでもいいよ、おれは」
ミムジィ
「私あれに憧れがあるんだよ、あのシャカシャカするやつ、バーテンダーさんが」
スバル
「あれって言われてもな……」 あんまりよくわかってない。
ミムジィ
「なんかシャカシャカするんだよ、なんか……」
ミムジィ
ミムジィもよくわかっていない。堕落の国はそんなものは見たことなかったし、
ミムジィ
ここにくるまではお酒を嗜む生活ではなかった。
第1ラウンド:スバル
スバル
バーに104号室の二人を呼びます
特に招待状ではなく、シンクに言付けてもらって
105号室のホテルマン
言付けられた通り、ホテルマンが104号室を訪れ、伝える。
プルネウマ
というわけで、子供がふたりバーにやってきます。とことこ。
GM
そうして二人が連れられた先は、暗く落ち着いた空間。
GM
シェイカーを振る黄色い瞳のバーテンダーは一言も喋らない。
ミムジィ
すぐに血のにおいに気づくが、表情に出さない。
ミムジィ
「せっかくだからお話できればなって思って」
プルネウマ
バーの様子を興味深そうに見ながら、椅子を見る。
今は子供身長なので椅子がそのものが高い。
プルネウマ
「せっかくだから適した高さになるかあ」
プルネウマ
「はい、これで」
あっという間に成人男性になった。
プルネウマ
「せっかくお酒の席にお呼ばれしたんだから、こういう姿じゃないとねえ」
プルネウマ
「イスタはこういうことできないからジュースで我慢してもらうけど」
スバル
「別に……外で水ばっか飲めたわけじゃないだろ?」
ミムジィ
ミムジィはカクテルグラスに注がれた青いカクテルを飲んでいます。
ミムジィ
シロップ漬けのチェリーも入った、まるでカクテルの絵文字みたいなやつを。
スバル
こっちの前に置かれたグラスにはビア系のカクテル。
バーテンダー
「……こちら、クラウド・カクテルとなっております」
バーテンダー
材料はホライトラム、ピーチリキュール、ブルーキュラソー、グレープフルーツジュース……それからカルピス。
バーテンダー
このホテルのサービスは、救世主の心の疵によって供給される。
バーテンダー
”滞在者達”が知っているものなら出てくるし、知らないものは出てこない。
バーテンダー
出てきたという事は、知っている者がいるという事。
バーテンダー
そうした說明をわざわざ行うほど、このバーテンダーは饒舌ではなかったが。
ミムジィ
「なんかよくわからないけど……きれいで美味しい」
プルネウマ
「私も頼も~」
「バーテンダーさん、ボストンクーラーちょーだい」
バーテンダー
そう待たせる事もなく、黄金色のカクテルが差し出される。
ミムジィ
お酒を知っていて、親しい文化の世界なんだな、と思う。
ミムジィ
そういう些末な情報を自然に集める癖がついている。
プルネウマ
「甘いやつって、カルーアミルクとか?」
出されたカクテルをごくごく飲んでいる。
酔う気配がない。
バーテンダー
「……バタービールなどはどうでしょう」
バーテンダー
見た目はビールに近いものが出される。
イスタ
「なんかぁ……みためと……味が……ぜんぜんちがう……」
スバル
「まあ匂いがもう甘いもんな」 甘いものはさほどの男。
ミムジィ
クラウド・カクテルを飲み干した後、「私もバタービール!」と頼む。
ミムジィ
「人喰い三月よりアルコールの味がしない」
プルネウマ
アルコールだと勘違いしている様子に笑っている。
ミムジィ
「しょっぱいもの食べたくなってきたな……」
イスタ
「あんたも同じの飲んでんじゃん!」スバルのグラスをゆびさす。
ミムジィ
なんかおつまみを出してもらいます。その横で。
バーテンダー
生ハムとチーズを良い感じにしたものが出されている……
プルネウマ
「バーテンダーさぁん、次エル・ディアブロおねがーい」
こっちはこっちでそっちのけで酒を楽しんでいる。
バーテンダー
真っ赤なカクテルが提供されている……
スバル
同じのを頼んでも騙したとかうるさそうなので、そのままグラスをスライドした。
スバル
*イスタの『ひねくれもの』を才覚で抉ります。
プルネウマ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
プルネウマ
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 9[3,6]+0 > 9 > 成功
[ プルネウマ ] HP : 18 → 17
スバル
2d6+3-1=>7 判定(+才覚) (2D6+3-1>=7) > 4[1,3]+3-1 > 6 > 失敗
スバル
*『巡り逢い』を逆転して1を6に。成功させます。
[ スバル ] 巡り逢い : 0 → -1
[ イスタ ] ひねくれもの : 0 → -1
バーテンダー
「畏まりました。こちらスピリタスになります」
プルネウマ
「…………」
面倒なことになる前に帰らせようかなあと思ったけど。
プルネウマ
「…………」
これはこれでおもしろいからいいっか!
プルネウマ
今口の中にマッチ突っ込んだら更に面白くなりそうだな~と思っている。
ミムジィ
しゃがんで、チェイサーを飲ませようとする。
イスタ
焼けるように熱くて、本当は水がほしくて、けれどそれを言うことはない。
ミムジィ
もう一つもらって、今度は強引に飲ませる。
ミムジィ
突き飛ばされる。6ペンスコイン、猟奇の力。
スバル
ミムジィを引き起こして、イスタのそのさまを見る。
プルネウマ
「あははは!」
その光景を見て笑っている。
「それに優しく手を差し伸べるのはあんまりいい方法じゃないよ」
イスタ
友好的に接してくる、普通の会話をする、その理由がわからない。
イスタ
嫌だ、いやだ、なんてことない会話も、差し出される水も、なにもかも、ぜんぶいやだ!
スバル
「……こりゃ、おれが煽ったことになるのかね」
プルネウマ
「こういうのを見て、笑って、放置して、収まって、それの繰り返しだね」
スバル
ミムジィを引っ張り寄せる。通り過ぎたスツールでカウンターの奥の酒瓶が割れる。
スバル
そうして腕の中に置いてから、こちらもプルネウマを見る。
スバル
「行こう。また話がしたいなら、落ち着くのを少し待ってにしろ」
プルネウマ
「あら、そう」
「いつでもお待ちしてるよ」
スバル
イスタを一瞥して、ミムジィとともに去っていく。
GM
笑う事のなかった者と、笑う事のできなかった者。
GM
ふとしたきっかけで口に入り込み、反射的に吐き出してしまう味。
GM
飲みもせずに零した酒は、外側のものとして扱われても。
GM
一度含んで吐き出されたものは、それの中身として扱われる。
GM
床に広がる汚物の中に、人格が見いだされる事なぞあるのかどうか。
GM
その答えに興味など、ある者がいるのかどうか。
第2ラウンド:ミムジィ
ミムジィ
「プルネウマいるかな。あ、イスタもいていいんだけれど」
ミムジィ
「お話したいなーって思ってきたんだけど」
スバル
ちなみにミムジィの後ろで黙って立ってます。
プルネウマ
「話をするのも全く問題ない」
「ここでする?」
ミムジィ
「んー、せっかくだから違う部屋がいいかな。ほら客室、ずーっといたでしょ」
ミムジィ
「せっかくだから色んなところ使ってみたいと思わない?」
プルネウマ
「いいねえ!」
「イスタも一緒に行こうよ」
ミムジィ
「やった。じゃあミュージックルームにしよ」
ミムジィ
「頼んだらホテルマンさんが楽器弾いてくれるし」
ミムジィ
「お茶とかお菓子とかも持ってきてもらおう」
プルネウマ
「音楽つきのお茶会!優雅だねえ」
にこにこと笑っている。
ミムジィ
というわけでミュージックルームへ行こう!
GM
5 ミュージックルーム。 様々な楽器の中で、大きなグランドピアノが目を引いている。蓄音機を動かせば上質な音楽も楽しめ、足りないのは上質な聞き手だけ。
105号室のホテルマン
要望を受け、ホテルマンがピアノの前に着席している。
105号室のホテルマン
勿論、ミュージックルーム内部には既にお茶菓子の用意は万全に。
ミムジィ
「また改めて席についていただきありがとうございます」
ミムジィ
「ストレートに言って……私は……プルネウマのことが……すごく気に食わない!」
プルネウマ
「それはそれは、どうも」
「無関心でいられるよりよっぽどいい」
ミムジィ
「互いの疵に触れたり触れなかったりするわけで……」
プルネウマ
「そうだねえ」
「いくら仲良くなっても、残るのは片方だけだ」
ミムジィ
「お互い質問されたことに、偽りなく答える」
ミムジィ
「そんなふうに質問し合うと、面白いんじゃないかな?」
プルネウマ
「おや」
「なかなかぶっ飛んだ事を言うね」
プルネウマ
「私たちが本音を言うメリットは全然ないよ」
「冗談ならいくらでも付き合うけど」
プルネウマ
「それに、あれに本音を言わせるのは骨が折れると思うなあ~」
イスタを指差す。
ミムジィ
「それに、まあ、結局嘘を嘘って見抜けないからね」
ミムジィ
「じゃあ気軽な質問からしよっかな。招待状は赤? 白?」
プルネウマ
「白。」
「それも、奪い取った招待状だ」
紅茶を飲みながら。
イスタ
横をちらりと見て、カップをてきとうに持って紅茶を飲む。マナーとかぐちゃぐちゃ。
ミムジィ
「じゃあ次はそっち……あ、興味ないならいいよ? こっちからどんどん聞くから」
プルネウマ
「質問されることもすることも、慣れてるから構わないよ」
プルネウマ
「質問は……そうだねえ」
「君って『人間』?」
ミムジィ
「うーん、まだギリギリ人間じゃないかな?」
プルネウマ
「ギリギリ、ねえ」
「昔はもっと人間だった?」
ミムジィ
「堕落の国に来てからだよ。死ぬとね、なんか運良く命を落とさないで部分的に亡者化するだけで済むんだってさ」
ミムジィ
「あとはまあ、心の疵が深く抉れすぎたときとかに、こうなる」
イスタ
あっ、うさぎの先祖とかじゃなかったんだ……
プルネウマ
「へえ」
「……テセウスの船の話をしてもいいけど、無駄に長くなりそうだから、交代しようか」
「今度はそっちが質問していいよ」
ミムジィ
「おっけー。じゃあ、奪ってでも招待状ほしかったんなら、やっぱり、帰りたいの? 元の世界に?」
プルネウマ
「帰りたいか否かで言えば、帰りたいね」
プルネウマ
「単に帰れれば万々歳ってことでもないから」
「帰れるならなんでもいい、ってことでもない」
プルネウマ
「いいよぉ」
「でも、聞きたいなら、言葉で引き出してごらん」
「私は絵本じゃないから、ページをめくるだけじゃ読めないよ」
ミムジィ
「でも、まだ難しいな……。まだプルネウマのこと全然知らないから」
ミムジィ
「それじゃ、そのときってときがきたら、もっと頑張ってみよう」
プルネウマ
「じゃあ頑張って~」
お茶を自分で注いで飲む。
プルネウマ
「私の中に眠る数千年分のことを、君がこのお茶会中にいくら紐解けるか、見ものだね」
プルネウマ
「さあ、他に質問は~?」
「交互にやってるとたぶん、私に有利すぎるんだよね、これ」
「次の手番もどうぞ、お嬢さん」
ミムジィ
「まことの愛を探すもの、ってどういうこと?」
プルネウマ
「補足としては、そうだねえ」
「まことの愛は、私を人間にしてくれるものだ」
「そして、私が見つけようとして、探し続けているものでもある」
プルネウマ
「おや」
「どうしてその解答にたどり着いたのか、知りたいなあ」
ミムジィ
「末裔を殺すのに躊躇がないタイプの救世主だと思うんだけれど」
ミムジィ
「なんかそういう、愛とかを期待してるんじゃないかなって勝手に思ったんだけど」
プルネウマ
「う~~~~~ん」
「これは、答えにくいね」
「なにせ『はい』とも『いいえ』とも言いにくい」
プルネウマ
「記述式なら点数はあげてもいいけど、○×問題だったら不正解」
プルネウマ
「100点満点なら、25点くらいあってる」
ミムジィ
「そうだったら別に、帰る必要ないもんね」
ミムジィ
嵐の中にあろうとも、風は通り過ぎ、今は終わる。
ミムジィ
そしてイスタはプルネウマと、本当のきもちで会話することもできない。
ミムジィ
*イスタの『退屈嫌い』を抉ります。猟奇で。
プルネウマ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
プルネウマ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 5[4,1]+3 > 8 > 成功
[ プルネウマ ] HP : 17 → 16
ミムジィ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 5[1,4]+3 > 8 > 成功
[ ミムジィ ] ティーセット : 1 → 0
[ イスタ ] 退屈嫌い : 0 → -1
プルネウマ
無言で紅茶を飲む。
表情は笑顔のまま、相手に向け。
視線は末裔には向けられていない。
ミムジィ
笑顔で歓談する。興味を傾ける。
相手の心の奥深くに踏み入ろうとする。
それが殺し合いの、猟奇の営みであっても。
ミムジィ
「やーっぱりプルネウマは気に食わないけど!」
プルネウマ
「そーお?」
「まあ、面白がらない人間のほうが珍しいけどね」
微笑む。
プルネウマ
「私はこのままずっと、質問返しによる話し合いでもいいなあ」
「おしゃべりはとっても好きだから」
プルネウマ
「でも」
「話を楽しめるのは、話ができるものだけだ」
イスタ
椅子が倒れて、食器がガシャンと音を立てた。
プルネウマ
傍から見れば、子供同士の喧嘩だが、コインのあるもの同士の暴力が、それで終わるわけがない。
プルネウマ
「…………あはは」
心底楽しそうな笑い声。
イスタ
ほんとうのことから、どんどん遠ざかっていく。
プルネウマ
「かえろうねえ」
のんびり言う様子は、末裔の心境など知らず。
プルネウマ
「見苦しいものを見せてごめんね」
去り際に手を振る。
ミムジィ
「ううん。お喋り楽しかったな。ありがとうございました」
ミムジィ
そのまま、スバルと二人でしばらくのお茶会を楽しむ。
GM
お茶会が続けば、ホテルマン達の演奏もしばらく続く。
GM
ピアノソロからいつの間にか人も増え、バンドの演奏になっていたミュージックルームの中で。
GM
その空気の中に棲む事のできない者を置き去りにして、もう暫し、続いた。
第1ラウンド:プルネウマ
GM
7 チャペル。 こんな場所で式を挙げる者がいるかはさておき、結婚式を行う事だってできる立派なもの。
プルネウマ
「はいこれ」
ホテルマンに招待状を渡す。書かれているのは二名の名前。ミムジィとスバル。
104号室のホテルマン
「……ええ、ええ。承りました」
プルネウマ
「ありがとう~便利だねえ、これ」
そのままチャペルで一人、待っている。
GM
先程までどこに居たとしても関係なく、目を開けば白い空間。
わざとらしいくらいの清潔さ。白いお仕着せで踏み入れば、誰だって純真無垢になれる素敵な空間。
ミムジィ
ミムジィは普段から警戒を解くことが”できない”。
ミムジィ
眠っていても些細な音で目を覚まし、暗闇ならば剣を抜く。
スバル
そのミムジィと共にいるようになって、スバルにもそうした習慣が身についた。
プルネウマ
「おーっと」
「ちょっと、ちょっと、警戒しすぎじゃない?」
ミムジィ
そういいながら、まだ剣をしまっていない。
プルネウマ
「いいやあ、別に。そこまで悪い印象はないよ」
「この世界にいるなら、警戒しすぎの方が生きながらえやすいだろう」
ミムジィ
バーや茶会に招待状を使わなかったのも、その裏返しだ。
ミムジィ
「それで、なんだろ。おしゃべりの続きかな」
プルネウマ
「さっきはイスタが悪かったね」
「穏便に終わらせることができなくて」
プルネウマ
「せっかくのお茶を不味くさせてしまった」
ミムジィ
続く会話にようやく剣を収める。それでもフランジに触れるのはやめられない。
ミムジィ
「穏便に終わるお茶会のほうが、少ないからねぇ」
プルネウマ
「そうだね」
「最後には殺し合うわけだから」
プルネウマ
「私は不穏なお茶会も好きだけど」
「さっきみたいに、丁寧なもてなしをされて話をするのも勿論好きだ」
プルネウマ
「イスタといると、ああいったお茶会に巡り合うのは珍しくてねえ」
「本当に本当に嬉しかったんだよ」
プルネウマ
「それだけに、心底残念だったんだ」
「だから、さっきのお詫びに……」
プルネウマ
「改めて説明すると」
「私は元の世界に帰りたいけど、単に帰ってもだめなんだ」
プルネウマ
「なぜなら、帰ったところで、私が求めるものがなんにもないから」
プルネウマ
「もう、元の世界(あっち)では、人間が滅んでるんだ」
プルネウマ
「私は人間が好きで」
「人間になりたくて、まことの愛なんてものを探しているのに」
プルネウマ
「堕落の国にいると、どんどん人間から離れていくし」
「元の世界に行っても、人間がいないし」
「要するに、八方塞がりなんだよね、今の私」
プルネウマ
「勝ったペアの末裔は救世主になれる、そうだね」
ミムジィ
「そのものなのか、救世主の力を得た末裔なのか……はわからないけど」
プルネウマ
「で、ここの救世主(アリス)ってやつは、異界からやってきて、堕落の国を救ってくれるやつなんだろう?」
プルネウマ
「堕落の国じゃなく」
「元の世界を救ってもらうんだ」
プルネウマ
「人間が滅んだ世界を、私が望んだ救世主に救ってもらう」
プルネウマ
「やれるかどうかはともかく、試してみる価値はあると思わない?」
ミムジィ
「プルネウマの世界の状況を、知らないけれど」
プルネウマ
「でも、私はあれが一番ふさわしいと思っている」
プルネウマ
「あはは」
「救世主は、まずそこを聞く」
プルネウマ
「どうやって?の問いをする」
「救世主(アリス)はとっても聞きたがりだ」
ミムジィ
「まあ、私がやるってなら地道に模索しますけどぉ」
プルネウマ
「そうだね」
「君に頼んでるわけじゃない」
ミムジィ
「それが叶う頃には私は石だか死体だしね!」
プルネウマ
「いやあ。いやいや」
「もっと根本的なところの『そうじゃない』なんだよ」
プルネウマ
「私が望んでいるのは望んだ夢につれてってくれる存在(アリス)じゃなくて、もっともっと暴力的なもの」
「誰にも考えが及ばないような、語るだけで死者が出るような存在(メシア)なんだよ」
プルネウマ
「だから、改めて、念押ししたくてね」
「君じゃない、ってことを」
ミムジィ
言葉を繰り返したのではなく、何を言っているのかわからない。
プルネウマ
「そして、提案もしておこう」
「どうか、降参してくれない?」
「そしたら、楽ぅに処理してあげるから」
プルネウマ
「ねえ、アリス(少女)」
「私は、私の救世主じゃない君に、苦しい思いをさせたくないよ」
ミムジィ
「楽とか、苦しいとかは……、どうでもいい」
プルネウマ
その質問には答えず、ミムジィに近づく。
プルネウマ
*ミムジィの疵 救世主を抉ります 猟奇で
スバル
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
スバル
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 9[5,4]+3 > 12 > 成功
[ スバル ] HP : 15 → 14
プルネウマ
2d6+3-2=>7 判定(+猟奇) (2D6+3-2>=7) > 6[5,1]+3-2 > 7 > 成功
[ ミムジィ ] 救世主 : 0 → -1
スバル
すとん、と。抜かれたままだった短剣の先が間に入る。
スバル
「語るだけで死者が出るようなメシアとやらに、ミムジィを望まないなら」
スバル
「放っておけよ。欲しがらないくせに要求がでかいんだよ」
プルネウマ
その右手は、彼女の右手に添えて。
もう片方は頬に。
プルネウマ
「君はかわいい女の子のまま、死んでいくのが一番いいと思う」
ミムジィ
もとよりこの戦いの果てに、救われる世界はない。
ミムジィ
ミムジィにとっての『救世主』は連綿と積み重なった祝福と呪縛。
ミムジィ
プルネウマの言葉がその縄に切れ込みを入れる。
プルネウマ
「かわいいし、女の子だよ」
「心が女の子じゃない、とかだったら謝るけど」
穏やかな声。そよ風の声。
プルネウマ
「殺し合いなんかより、お茶会の方が似合ってる」
プルネウマ
「そっか」
「ま、油を注がれた者も、それを自称する者も、いろいろいるからね」
「わかりあえなくても、それは結構」
茶化すような台詞。
プルネウマ
「私の意思も、君の意思も変わりゃしないさ」
ミムジィ
腕にまとわりついた冷気が、這い上がる感覚がある。
スバル
「剣しまっとけ。今お前がやりあっても仕方ない」
スバル
プルネウマの傍らをすり抜けざまに、言い残す。
スバル
そして、しまっとけ、と言った一方で。
自分は、最後まで短剣を抜いたままだった。
GM
チャペルに掲げられているのは、どこかのシンボル。
GM
そこに救世主を見出すものは、もはやこの世界にはいないもの。
GM
ただ救世主という言葉だけは、確かにそこから発されたもの。
GM
求心力を失った偶像は、その信仰対象をバラ撒いて。
第1ラウンド:プルネウマ シーン裏
イスタ
あとは後ろ手に縛られた腕の紐だけ。でも、これはひとりではどうしようもない。
イスタ
口を塞がれてないから、ホテルマンを呼ぶことはできるけど。
イスタ
すべてを吹き飛ばして、ぜんぶめちゃくちゃにしてしまうような、とっておきを!
イスタ
背負う想いも、相対する願いも、この末裔はなんにもしらない。
104号室のホテルマン
微睡みから目覚めれば、縄は半ば噛みちぎられており、さりとて抜け出していることもなく。
104号室のホテルマン
エースからの言いつけどおり、手を貸すような事もなく。ホテルマンとしての領分の通り、声をかけるような事も無く。
104号室のホテルマン
渦巻いているのを眺め、いつものように。
104号室のホテルマン
その内心でだけ、ただ祈っていた。