裁判
GM
中心から大きく2つに分かたれたこの巨大な空間は、この後片方が昇り、片方が降る。
GM
中継された1階の歓声が天井近くのスピーカーから届く中。
GM
エレベーターの境目で、ホテルマンが虚空へと一礼。
105号室のホテルマン
「24時間が経過致しました」
105号室のホテルマン
「これにてお茶会の時間は終了。裁判の時間と相成ります」
105号室のホテルマン
「マナー、チップ、ドレスコード、どうか御確認の上……ご準備の程を」
105号室のホテルマン
「……そろそろ到着なされるようですが」
プルネウマ
「や~あ、おまたせ」
入場のときよりも、荒々しさを感じさせる声。
イスタ
その瞳はまっすぐに向かい合う相手を見つめ。
104号室のホテルマン
「これにてお茶会の時間は終了。裁判の時間と相成ります」
104号室のホテルマン
「マナー、チップ、ドレスコード、どうか御確認の上で……ご準備はよろしいですよね?」
104号室のホテルマン
「──はぁい、宜しいようで」
104号室のホテルマン
「それではヴァンテアン・ゲーム。これより第1回戦」
GM
その合図と共に、エース(救世主)とジャック(末裔)。
GM
お茶会の間シャッフルされていた領分は本来の姿に戻る。
GM
エースがジャックに手を差し伸べれば、最適解には届かない。
GM
ジャックがエースに手を伸ばせば、待っているのは身の破滅。
GM
目指すべき姿は21"ヴァンテアン"。それこそが世界に定義されし解答。
GM
それぞれ所持アイテムを事前に移動しておきたい場合は、このタイミングで宣言を。
[ プルネウマ ] アリスの証言 : 0 → 1
[ イスタ ] アリスの証言 : 1 → 0
[ プルネウマ ] 水パイプ : 0 → 1
[ スバル ] 日刻みの時計 : 1 → 0
[ イスタ ] 日刻みの時計 : 1 → 0
スバル
1d6+3+1+2 才覚・衣装・時計 (1D6+3+1+2) > 2[2]+3+1+2 > 8
イスタ
1d6+2 (1D6+2) > 2[2]+2 > 4
第1ラウンド:スバル
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 11[5,6]+3+1+1 > 16 > 成功
スバル
そのまますり抜けるように、さらりと離れる。何かをかすかに乱して。
プルネウマ
「おっと」
見えない何かがかき乱される。
プルネウマ
「いきなり派手に終わってくれそうにないねえ」
「つまんないの」
第1ラウンド:プルネウマ
スバル
2d6+3+1+1+4=>7 判定(+才覚+凶器+万能+精確) (2D6+3+1+1+4>=7) > 7[3,4]+3+1+1+4 > 16 > 成功
プルネウマ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 7[1,6]+3 > 10 > 成功
プルネウマ
相手の末裔が離れたのを見て、救世主の元へ手をのばす。
プルネウマ
「さあ、初手で死んでくれるなよ?」
風が吹き荒れ――
ミムジィ
突風。剣を翳すも、切れては音が鳴るばかり。
スバル
飛ぶ破片たちの背後から、猛禽の翼がさらに追い風を吹かせる。
スバル
神霊だろうとなんだろうと、今この瞬間、起こせる風はコイン10枚分。
第1ラウンド:ミムジィ
ミムジィ
2d6+3+1=>7 判定(+猟奇+万能+精確+) (2D6+3+1>=7) > 7[3,4]+3+1 > 11 > 成功
ミムジィ
全然修正途中でめちゃめちゃですが、大丈夫です。
ミムジィ
1d6+2+4+3+2 (1D6+2+4+3+2) > 2[2]+2+4+3+2 > 13
[ プルネウマ ] HP : 14 → 3
ミムジィ
吹きすさぶ風に加速して、エレベーターを駆ける。
ミムジィ
プルネウマに振るわれる一撃はただただシンプルな斬撃。
ミムジィ
斬撃に瓦礫を打つ音が交じる。陶片が辺りに散らばる。
プルネウマ
「まだ手加減してる?殺せてないじゃない」
ミムジィ
吹きすさぶ風のなか、目を細めて片目で睨む。
第1ラウンド:イスタ
[ イスタ ] 退屈嫌い : 0 → -1
イスタ
1d6+2+3+3 ダメージ +鋭気 +逆鱗 (1D6+2+3+3) > 3[3]+2+3+3 > 11
[ ミムジィ ] HP : 15 → 4
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 7[3,4]+3+1+1 > 12 > 成功
イスタ
2d6+3=>12 判定(+猟奇) (2D6+3>=12) > 3[2,1]+3 > 6 > 失敗
ミムジィ
まともに重たい一撃を受けた。続く攻撃も避けられない。
スバル
初撃に追いつかないスバルが、二撃目には追いついてくる。
イスタ
避ける。直撃は免れるが、ミムジィから遠ざかる。
ミムジィ
機は一瞬で十分。弾け飛ぶようにミムジィも引く。
イスタ
狂った子兎は目を輝かせて、その血を見ている!
第2ラウンド:スバル
イスタ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 3[1,2]+3 > 6 > 失敗
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 6[5,1]+3+1+1 > 11 > 成功
スバル
C(3+2+1+3) 威力+看破+発狂+逆鱗 c(3+2+1+3) > 9
[ イスタ ] HP : 18 → 9
スバル
跳び下がって目を輝かせた仔兎に、こちらもそのまま肉薄する。
[ イスタ ] 封印@R2スバル : 0 → 2
スバル
深追いはしない。そのまま離れる。挙動を制限するような痛みだけを残して。
第2ラウンド:プルネウマ
スバル
2d6+3+1+1+4=>7 判定(+才覚+凶器+万能+精確) (2D6+3+1+1+4>=7) > 9[6,3]+3+1+1+4 > 18 > 成功
プルネウマ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 6[4,2]+3 > 9 > 成功
プルネウマ
*逆転します 心の疵:風を2回抉ります
[ プルネウマ ] HP : 3 → 4
[ プルネウマ ] 風 : 1 → -1
プルネウマ
1D6+2+1d6+2+2+2 ダメージ+終末追加ダメージ+渾身+看破+援護
(1D6+2+1D6+2+2+2) > 2[2]+2+1[1]+2+2+2 > 11
[ ミムジィ ] HP : 4 → 0
ミムジィ
2d6+1-0-2 判決表 (2D6+1-0-2) > 7[3,4]+1-0-2 > 6
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
ミムジィ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ミムジィ
2d6+0+1=>7 判定(+愛+万能) (2D6+0+1>=7) > 7[3,4]+0+1 > 8 > 成功
[ ミムジィ ] 前科 : 0 → 1
[ ミムジィ ] HP : 0 → 1
プルネウマ
血、肉、骨、内蔵、人間を構成するものが、破片となって救世主を襲う。
プルネウマ
それはもう、人のなせる技ではなく。人外の所業。
プルネウマ
だが、逆に。
人間を構成しているものを飛ばしているということは、『それ』しか飛ばせるものがないというわけで。
プルネウマ
砂も雪も雨も熱もそこにはない。
災害ではなく、規模が大きいだけの自傷行為!
プルネウマ
それでいい、それでいい。
神霊からは程遠く、人間からも離れていく、終わりの攻撃。
スバル
割り込んでいくが、人の手になる技であれば間に合うはずのそれも間に合わない。
ミムジィ
血は目と口を塞ぐ。前後不覚、息を吸うことも敵わない。
ミムジィ
肉は肉をしたたかにうち、弾かれた先でまた弾かれる。
ミムジィ
骨は槍となり至るところを貫き、歯が表面を奪っていく。
ミムジィ
内臓は、今はもうただの質量として降り注ぎ押しつぶす。
ミムジィ
旅人はただただ待って凌ぐ。嵐が去るのを。
プルネウマ
こども。薄い人間のガワを纏った、なにか。
プルネウマ
もう元の世界で信仰されることもない、認識されることもない、なにか。
プルネウマ
わらう、わらう。これが笑わずにいられるか!
ここで殺せば、殺し尽くせば、いつか救ってもらえるのだから!
プルネウマ
「断末魔が聞こえてこないなあ!」
「いつのまにか死んじゃったかな?」
ミムジィ
叫ぶこともできない。混沌の中、まともに聞こえるかも定かではない。
ミムジィ
生きているのか、死んでいるのかもわからない。
ミムジィ
押し寄せる、身を砕く、そのすべては――暴力。
プルネウマ
ばらばらになっていた人間の構成物が、地面に叩きつけられる。
ミムジィ
血だまりの中、赤く塗りつぶされきった、一つのヒトガタ。
プルネウマ
「おお」「おお」
「勇敢なるもの」「愚かなるもの」
「これで生きながらえるとは」「どこまで醜い魂を持っているのだろう!」
プルネウマ
目の前に立つこどもに傷はない。
だが、確かに、疵を負い、魂が削れている。
プルネウマ
「かわいいまま死んでいくのが一番いいのに」
「醜いまま生きながらえて、そんなに元の世界に帰りたいのかな?」
ミムジィ
「死んだほうが一番いいんだって、わかってる」
プルネウマ
魂の擦れきったなにかが、救世主を見下げている。
第2ラウンド:ミムジィ
ミムジィ
2d6+3+1+4+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+3+1+4+2>=7) > 5[2,3]+3+1+4+2 > 15 > 成功
ミムジィ
1d6+2+2 (1D6+2+2) > 6[6]+2+2 > 10
[ プルネウマ ] HP : 4 → 0
プルネウマ
2d6+1-0 判決表 (2D6+1-0) > 12[6,6]+1-0 > 13
GM
12~ 無罪!HPが0となる際に受けた不利な効果を無効とし、HPは0になる前の値に戻す。前科は増える。
[ プルネウマ ] HP : 0 → 4
[ プルネウマ ] 前科 : 0 → 1
プルネウマ
「――」
こどもの目が、駆け抜けてくるものを捉える。
プルネウマ
刺さっているのに、どこも出血していない。
ミムジィ
プルネウマを汚す血があるならば、それはミムジィの血が降り掛かるだけ。
ミムジィ
飛び退く。嵐を前にそれは無駄なことだと知っていても。
プルネウマ
「何を言ってるんだか」
「生きても死んでもないような存在にそんなこと」
ミムジィ
これは裁判。暴力の応酬、命の駆け引きだけがある。
プルネウマ
「かわいくてお転婆な子猫ちゃんだこと!」
「でも私だけに殺意を向けてていいのかな?」
第2ラウンド:イスタ
イスタ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 4[2,2]+3 > 7 > 成功
イスタ
1d6+2+3+3 ダメージ +逆鱗 *鋭気 (1D6+2+3+3) > 5[5]+2+3+3 > 13
ミムジィ
2d6+1-1 判決表 (2D6+1-1) > 4[3,1]+1-1 > 4
ミムジィ
その通り、殺意がプルネウマに向けられすぎていた。
ミムジィ
言われてから、振り向くよりも先に飛び退こうとする。
イスタ
飛ぶ。跳ねる。嵐の中、狂った兎が飛びかかる。風を纏って!
イスタ
それは嵐の中、つめたい空気に吹かれて冷え切って。
イスタ
――あまねくすべての者に、嵐はひとしく降り注ぐ!
ミムジィ
身体じゅうにばらまかれたガラスの破片。悶え、逃れようと動こうとするほどにその身体を裂く。
ミムジィ
流れ出る血。自分がどれだけ流したのかはもうわからない。そこかしこは血だらけで――。
ミムジィ
吹きすさぶ風のつめたさ? 身体が凍りつく感触?
スバル
その倒れた身体の前に、立ちふさがるように舞い降りる。
第3ラウンド:スバル
[ イスタ ] 封印@R2スバル : 2 → 1
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 6[5,1]+3+1+1 > 11 > 成功
[ プルネウマ ] 猛毒@R3スバル : 0 → 4
スバル
次いで、するりと取り出された瓶の蓋がパキリと割り取られ。
スバル
翼の起こす風が、プルネウマの風の中に異物を撒く。
プルネウマ
「、」
風の中に異物を撒かれるということは、身体の中に薬物を流し込まれることに等しい。
プルネウマ
「救世主が救世主なら」
「末裔も末裔だな」
プルネウマ
「手をとって一緒に死んであげたらいいのに」
第3ラウンド:プルネウマ
[ プルネウマ ] 水パイプ : 1 → 0
[ プルネウマ ] 猛毒@R3スバル : 4 → 0
プルネウマ
毒に当てられ、嵐の勢いがしばらく低下する。
第3ラウンド:イスタ
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 11[5,6]+3+1+1 > 16 > 成功
イスタ
2d6+3=>16 判定(+猟奇) (2D6+3>=16) > 6[2,4]+3 > 9 > 失敗
イスタ
くるくると回って飛び跳ねて、上から蹴りを入れる!
スバル
血に濡れたままの剣先がすらりとくうを薙ぐ。
スバル
靴底を受け止め、そのまま上へと押し斬ろうとする。
イスタ
靴底が削れる。しかしその奥の足を斬ろうには、この三月兎はあまりにも軽い。
第4ラウンド:スバル
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 3[1,2]+3+1+1 > 8 > 成功
スバル
C(3+2+1+3) 威力+看破+発狂+逆鱗 c(3+2+1+3) > 9
イスタ
2d6+1-1 判決表 (2D6+1-1) > 6[3,3]+1-1 > 6
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
イスタ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 8[4,4]+3 > 11 > 成功
[ イスタ ] HP : 9 → 0
[ イスタ ] HP : 0 → 1
[ イスタ ] 封印@R2スバル : 1 → 0
[ イスタ ] 封印@R4スバル : 0 → 2
[ イスタ ] 前科 : 1 → 2
スバル
短剣が振るわれて、再び血の道が風に引かれる。
第4ラウンド:プルネウマ
プルネウマ
*渾身s5 使用 sq,sk,hk捨て
プルネウマ
肉の器が辛うじて残っているくらいで、魂まで削られている。
第4ラウンド:イスタ
スバル
2d6+3+1+1+3=>7 判定(+才覚+凶器+万能+精確) (2D6+3+1+1+3>=7) > 9[3,6]+3+1+1+3 > 17 > 成功
イスタ
2d6+3=>17 判定(+猟奇) (2D6+3>=17) > 6[5,1]+3 > 9 > 失敗
イスタ
子兎は風をまとって、高く飛ぶ。そうしてあなたに向かっていく!
スバル
どれだけ跳ぼうが跳ねようが、翼の高さに追いつきはしない。
第5ラウンド:スバル
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 9[3,6]+3+1+1 > 14 > 成功
スバル
翼は子兎の頭上を超えて、今にもバラけそうな肉の器へ。
プルネウマ
「は、はは」
「小鳥が、よく飛んでる、なあ!」
「そろそろ疲れてきたんじゃないの?」
風の中から声。
プルネウマ
「更に空へ、もっと高く、星にでもなるつもり?」
プルネウマ
「――知ってるとも!」
「だが、星は星でも、君は地に堕ちる流れ星だ!」
かすれた、荒々しい声。
[ イスタ ] 封印@R4スバル : 2 → 1
第5ラウンド:プルネウマ
スバル
2d6+3+1+1+6=>7 判定(+才覚+凶器+万能+精確) (2D6+3+1+1+6>=7) > 7[2,5]+3+1+1+6 > 18 > 成功
プルネウマ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
プルネウマ
風の中から破片が飛ぶ。風の中から中身が飛ぶ!
プルネウマ
中身はもう残り少ない。
……いや、その気になったらいくらでも創造できる。
プルネウマ
手を伸ばせば伸ばすほど、求めるものから遠のいていく気がする。
プルネウマ
ひしゃげた骨や潰れた内臓が、翼を折ろうと降り注ぐ!
スバル
「星に手をかけようとするやつは山ほどいるが」
プルネウマ
「…………そうだねえ」
ぽつり、つぶやく。
その声は、下にいる三月兎には届かない。
第5ラウンド:イスタ
スバル
2d6+3+1+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能+精確) (2D6+3+1+1+1>=7) > 6[4,2]+3+1+1+1 > 12 > 成功
イスタ
2d6+3=>12 判定(+猟奇) (2D6+3>=12) > 5[1,4]+3 > 8 > 失敗
イスタ
飛ぶ。天井があったら、それに触れてしまうくらいに。
第6ラウンド:スバル
[ イスタ ] 封印@R4スバル : 1 → 0
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 5[3,2]+3+1+1 > 10 > 成功
第6ラウンド:プルネウマ
スバル
2d6+3+1+1+6=>7 判定(+才覚+凶器+万能+精確) (2D6+3+1+1+6>=7) > 11[6,5]+3+1+1+6 > 22 > 成功
プルネウマ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 9[6,3]+3 > 12 > 成功
プルネウマ
止むことがない嵐の如く。
終わる気配のない天災の如く。
プルネウマ
中身がどんどん飛んでくる。大きい骨や内臓はもうない。
だが、飛んでくるものはまだまだある。
プルネウマ
すべてが飛ぶ。嵐の中では、すべてが武器になる。
プルネウマ
おおよそ綺麗なとは言えない状態のものが、鳥を落とそうと弾けて飛ぶ!
スバル
鳥が雨で落ちるものか。そんなことで生きてはいけない。
スバル
嵐に耐え、鳥は飛ぶ。それが止むまで、耐え続ける。
第6ラウンド:イスタ
イスタ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 2[1,1]+3 > 5 > 失敗
ファンブル表
4 気分が悪くなってきた。3ラウンドの間、ランダムな不調を受ける。
イスタ
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》] (choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《指切り》
[ イスタ ] 指切り@R6イスタ : 0 → 3
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 7[1,6]+3+1+1 > 12 > 成功
イスタ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 9[6,3]+3 > 12 > 成功
イスタ
1d6+2+3 ダメージ (1D6+2+3) > 1[1]+2+3 > 6
[ スバル ] HP : 14 → 8
スバル
「ちっ」 舌打ちひとつ。耳を掴んで引き剥がす。
プルネウマ
*(d4),(d10),(c8),c6,d2
第7ラウンド:スバル
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 10[5,5]+3+1+1 > 15 > 成功
[ イスタ ] 猛毒@R7スバル : 0 → 4
スバル
振り落として転がしたイスタに、翼をたたんで上から肉薄する。
スバル
突き刺すようではなく、撫でるように引き裂いていく。
第7ラウンド:プルネウマ
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 12[6,6]+3+1+1 > 17 > 成功
[ スバル ] HP : 8 → 13
プルネウマ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 9[4,5]+3 > 12 > 成功
プルネウマ
風は止まない。が、緩急はある。
弱くなっている風が、更に弱まる。
まるで、相手の羽休めの時間をつくるかのように。
プルネウマ
…………あるいは、ここから吹き上げるのを待つかのように。
スバル
ぎりぎりの低空飛行から、一度ふわりと足をつき、
第7ラウンド:イスタ
[ イスタ ] 指切り@R6イスタ : 3 → 2
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 6[4,2]+3+1+1 > 11 > 成功
イスタ
2d6+3=>11 判定(+猟奇) (2D6+3>=11) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
イスタ
1d6+2+3+3 ダメージ (1D6+2+3+3) > 3[3]+2+3+3 > 11
[ スバル ] HP : 13 → 2
[ イスタ ] HP : 1 → 0
イスタ
2d6+1-2 判決表 (2D6+1-2) > 10[5,5]+1-2 > 9
[ イスタ ] HP : 0 → 1
[ イスタ ] 前科 : 2 → 3
イスタ
ふたたび風が吹く。流されて、血が渦を描いて、飛んでいく。
イスタ
地面に落ちる血も、気付いているのかいないのか。
第8ラウンド:スバル
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 6[3,3]+3+1+1 > 11 > 成功
[ イスタ ] 猛毒@R7スバル : 4 → 3
スバル
崩れた姿勢から、それでも床に落ちる前に身を翻す。
スバル
ついでとばかりに、剣先をプルネウマへと振るって風を切る。
スバル
ただ乱す。ただそれだけでも、風そのものには。
第8ラウンド:プルネウマ
第8ラウンド:イスタ
スバル
2d6+3+1+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能+精確) (2D6+3+1+1+1>=7) > 7[6,1]+3+1+1+1 > 13 > 成功
イスタ
2d6+3=>13 判定(+猟奇) (2D6+3>=13) > 9[5,4]+3 > 12 > 失敗
[ イスタ ] 指切り@R6イスタ : 2 → 1
[ イスタ ] HP : 1 → 0
イスタ
2d6+1-3 判決表 (2D6+1-3) > 8[5,3]+1-3 > 6
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
イスタ
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 3[2,1]+0 > 3 > 失敗
GM
アリスの証言の効果でHP1となり、前科は+1の後に-1!
[ イスタ ] HP : 0 → 1
[ イスタ ] 前科 : 3 → 4
[ イスタ ] 前科 : 4 → 3
プルネウマ
「あ、」
もうかすかにしか残っていない、ひとの姿から聞こえる声。
プルネウマ
「…………」
そりゃあそうだ、何度も何度も死期を迎えて、倒れない者はいやしない。
プルネウマ
だけど。
それを乗り越えてこそ、我が救世主。
プルネウマ
「君を勝たせると私は言った」
「これはまことの言葉、神託だ」
プルネウマ
「立ち上がれ、我が救世主(メシア)」
「まだ勝っちゃあいないだろう」
「まだ何も救っちゃあいないだろう!」
プルネウマ
風が吹き上げる。
拭き上げて、倒れた身体を無理やり立たせる!
第9ラウンド:スバル
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 6[3,3]+3+1+1 > 11 > 成功
[ イスタ ] 猛毒@R7スバル : 3 → 2
[ プルネウマ ] アリスの証言 : 1 → 0
[ プルネウマ ] 猛毒@R9スバル : 0 → 4
スバル
「神託ね」 宙空で体勢を整えながら、そのやりとりを見下ろして。
スバル
「てめえは神様をしたいのか、人間をしたいのか」
プルネウマ
毒が回る。相手の毒か、それとも自分の身体から滲み出る罪そのものなのか。
第9ラウンド:プルネウマ
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 4[2,2]+3+1+1 > 9 > 成功
プルネウマ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 7[6,1]+3 > 10 > 成功
プルネウマ
1D6+2+3 ダメージ (1D6+2+3) > 3[3]+2+3 > 8
[ スバル ] HP : 2 → 0
スバル
2d6+1-1 判決表 (2D6+1-1) > 7[4,3]+1-1 > 7
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
スバル
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
スバル
2d6+0+1=>7 判定(+猟奇+万能) (2D6+0+1>=7) > 2[1,1]+0+1 > 3 > 失敗
[ スバル ] HP : 0 → 1
[ スバル ] 前科 : 1 → 2
[ スバル ] 冷笑主義 : 0 → -1
[ プルネウマ ] HP : 4 → 2
プルネウマ
「…………」
「神様は残っているし」
「人間になりたいんだよ」
プルネウマ
「私はねえ」
「君が思ってるよりずっと繊細だから」
プルネウマ
「そういうこと言われると」
「悲しいなあ!」
プルネウマ
荒々しい、風の一撃。
その翼だけを狙って、飛ぶ。
スバル
突風を受ける。そして、がつんと落ちる。床の上を体が跳ねる。
プルネウマ
「一回転して優しいねえ!」
「惚れちゃいそうだ!」
空中戦はまだ続く。
第9ラウンド:イスタ
[ イスタ ] 指切り@R6イスタ : 1 → 0
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 8[4,4]+3+1+1 > 13 > 成功
イスタ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 7[2,5]+3 > 10 > 成功
[ イスタ ] HP : 1 → 0
イスタ
2d6+1-3 判決表 (2D6+1-3) > 11[5,6]+1-3 > 9
[ イスタ ] HP : 0 → 1
[ イスタ ] 前科 : 3 → 4
第10ラウンド:スバル
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 9[5,4]+3+1+1 > 14 > 成功
[ イスタ ] 猛毒@R7スバル : 2 → 1
[ プルネウマ ] 猛毒@R9スバル : 4 → 3
スバル
弱くなる風を、猛禽の翼が掻き乱す。何度も。何度でも!
プルネウマ
「よく飛ぶねえ!」
最小限の風で、相手の翼を折ろうとする。
第10ラウンド:プルネウマ
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 7[4,3]+3+1+1 > 12 > 成功
プルネウマ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 7[5,2]+3 > 10 > 成功
[ プルネウマ ] HP : 2 → 0
プルネウマ
2d6+1-1 判決表 (2D6+1-1) > 10[6,4]+1-1 > 10
[ プルネウマ ] HP : 0 → 1
[ プルネウマ ] 前科 : 1 → 2
プルネウマ
元の世界で神がいなくなって。
堕落の国にやってきて。
なににもなれない、私は、誰に祈ればいいんだろう。
第10ラウンド:イスタ
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 6[5,1]+3+1+1 > 11 > 成功
イスタ
2d6+3=>11 判定(+猟奇) (2D6+3>=11) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
イスタ
1d6+2+3 ダメージ (1D6+2+3) > 4[4]+2+3 > 9
[ スバル ] HP : 1 → 0
スバル
2d6+1-2 判決表 (2D6+1-2) > 9[4,5]+1-2 > 8
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
スバル
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
スバル
2d6+0+1=>7 判定(+愛+万能) (2D6+0+1>=7) > 10[5,5]+0+1 > 11 > 成功
[ スバル ] HP : 0 → 1
[ スバル ] 前科 : 2 → 3
[ イスタ ] HP : 1 → 0
イスタ
2d6+1-4 判決表 (2D6+1-4) > 10[6,4]+1-4 > 7
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
イスタ
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 10[5,5]+0 > 10 > 成功
[ イスタ ] HP : 0 → 1
[ イスタ ] 前科 : 4 → 5
スバル
傷ついて、バランスを崩し、ふらりと揺らぐ。
第11ラウンド:スバル
スバル
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+凶器+万能) (2D6+3+1+1>=7) > 6[2,4]+3+1+1 > 11 > 成功
[ プルネウマ ] 猛毒@R9スバル : 3 → 2
第11ラウンド:プルネウマ
スバル
2d6+3+1+1+4=>7 判定(+才覚+凶器+万能+精確) (2D6+3+1+1+4>=7) > 7[1,6]+3+1+1+4 > 16 > 成功
プルネウマ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
[ プルネウマ ] HP : 1 → 0
プルネウマ
2d6+1-2 判決表 (2D6+1-2) > 12[6,6]+1-2 > 11
[ プルネウマ ] HP : 0 → 1
[ プルネウマ ] 前科 : 2 → 3
プルネウマ
風が避けられる。避けられ続けて、鳥が飛ぶ。
堕ちることはまだない。
プルネウマ
「たのしいねえ!」
子供の無邪気な声が響く。
スバル
「お前のメシアとやらに言ってやらなくていいのか」
第11ラウンド:イスタ
イスタ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 9[6,3]+3 > 12 > 成功
イスタ
1d6+2+3+3 ダメージ (1D6+2+3+3) > 4[4]+2+3+3 > 12
[ スバル ] HP : 1 → 0
スバル
2d6+1-3 判決表 (2D6+1-3) > 7[3,4]+1-3 > 5
スバル
イスタではなく、プルネウマでもなく、伏したミムジィの方をだけ見て。
ミムジィ
長く続いた嵐の中の飛行をまだ知ることもなく、血だまりの中に倒れている。
105号室のホテルマン
嵐の如きであったエレベーター内部に、それが数秒。それから。
105号室のホテルマン
「……105号室のお客様が敗北条件を満たされました」
105号室のホテルマン
「これにて、裁判は閉廷と致します」
スバル
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
スバル
2d6>=7 (2D6>=7) > 6[3,3] > 6 > 失敗
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
イスタ
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 8[3,5]+0 > 8 > 成功
プルネウマ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
プルネウマ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 7[6,1]+3 > 10 > 成功
GM
閉廷が宣言されてから間もなく。昏倒していた参加者達が目を覚ます。
ミムジィ
スバルよりも先に立ち上がった。だからわかる。
ミムジィ
その結末、いや……ここに至るまでの、長きに渡る戦いを。
ミムジィ
スバルのもとにゆっくりと歩み寄り、起こす。
スバル
ちら、と。名を呼ぶミムジィに視線を向けて。
プルネウマ
風の中にいた、子供が、惨状の中央に立つ。
ミムジィ
「優勝ペアに負けたってことなら格好がつくしね~」
104号室のホテルマン
「プルネウマ様、イスタ様」
104号室のホテルマン
「おめでとうございます。此度の裁判、あなた方が勝者となりました!」
104号室のホテルマン
「この後に次の試合が行われるフロアへと移動して頂き、そこで今しばらくお寛ぎ頂くことになりますが……恐れながら、その前に一つ」
104号室のホテルマン
「”勝者の責務”を果たして頂く必要が御座います」
104号室のホテルマン
「”生かす”か”殺す”か。お選び下さい」
GM
このゲームのルールは"オールイン"。敗北した者は、全てを失う。
GM
そして敗者の手元から離れた運命は、勝者の総取り。
プルネウマ
「私が決めていいの?」
三月兎の顔を見る。
プルネウマ
「じゃあ」
昏倒から回復した、二人を見つめ。
プルネウマ
「死ななかったことに、」
「お茶会をしてくれたことに、」
「戦ってくれたことに、」
「コイン一枚分の敬意を込めて。」
プルネウマ
「選ばせてあげるよ、子猫ちゃんと小鳥ちゃん」
「表が生で、裏が死だ」
「選ばなかったほうを、私たちが選ぶ」
プルネウマ
「君たちには権利がある」
「そして、義務がある」
「これは勝者としての施しだ」
ミムジィ
この戦いの中で見つけたものを優先するならば……私は石となろうとも生きるべきだと思う。
ミムジィ
けれども、この世界に、亡者を増やすわけにはいかない。
ミムジィ
――スバルが限界を迎えていることは、わかっている。
ミムジィ
これは救世主としての義務感からの思いではない。
ミムジィ
堕落の国に生き抜いたものの、単なる想いだ。
ミムジィ
スバルに誰かを殺させるわけにはいかないだろう。
スバル
ミムジィの考えていること。思っていること。
スバル
知っているし、わかっている。
この半年が、短いながらに、そうさせる。
スバル
「おれはお前といると、自分がばかになったなと思う」
ミムジィ
「まあ、そういうスバルしかしらないからね」
プルネウマ
「…………」
二人の会話を、じっくりと聞いて。
あるいは、わざと、聞き流したように。
プルネウマ
「それじゃ、私とイスタは表だ」
風が笑う。
プルネウマ
けれど、その結末は、こぼしたものをひとすくいだけすることがあるかもしれない。
ミムジィ
「表が出れば……あなたのいう一番にはならなかったことになる」
プルネウマ
「言うねえ」
「そんなに気にしてたの?」
プルネウマ
「あっははは!」
笑う。無邪気な子供の――否、大人の男の声で。
プルネウマ
コインが中へ浮く。
無風の状態では、何も邪魔しない。
プルネウマ
Choice[表,裏] (choice[表,裏]) > 裏
GM
限界を迎えていた末裔の体にも、変化が訪れる。
ミムジィ
「それでも『救世主』をしていなきゃ、私は私を保っていられなかったから」
ミムジィ
「まあ、そう言ってると、みんな喜んでくれるしね」
ミムジィ
「苦しい意味がある気もしてくる。少しだけ」
ミムジィ
「惨たらしい(MIserable)世界をどうにか生きるための――」
ミムジィ
「うすっぺらい(fliMSY)救世主だよ」
ミムジィ
それは鏡の国にまつわる、怪物退治の詩の言葉。
ミムジィ
「そんなものは手放して、それこそさっさと死んだほうがきっとよかった」
スバル
「……お前に何もなくても。……命だって失くしても」
ミムジィ
「世界は変わらないけど、意味は多分あんまりないけど」
ミムジィ
「それでも出来るかぎりのことをしてきたんだよ」
スバル
取った手の感触が、手袋の向こうでわずかに変わる。
スバル
あなたの、その。半ば以上亡者と化したその身体に近づいていく。
スバル
抱きしめられた腕に。押し付けられた額に。もう何も感じられなくても。
スバル
むせ返るようなりんごの匂い。ミムジィの。スバルの。流した血のすべて。
ミムジィ
りんごジュースの血になったって、それを飲む人はいなんだ。
ミムジィ
そんな姿になったって、世界は変わらないんだよ。
スバル
耳。鱗。脚。血の味。羽根と引き換えにあなたに近づく。
スバル
ミムジィはまだ得ていない、五つ目の、亡者の証。
ミムジィ
2d6+3+1+4=>7 判定(+猟奇+万能) (2D6+3+1+4>=7) > 10[6,4]+3+1+4 > 18 > 成功
ミムジィ
1d6+2+3+4+1+2 (1D6+2+3+4+1+2) > 2[2]+2+3+4+1+2 > 14
[ ミムジィ ] 堕落の国 : 1 → 0
スバル
ただ、その思いの残響だけが残っている。繰り返される。
ミムジィ
一人、剣を握り締めたまま立ち尽くしている。
104号室のホテルマン
「…………ご自分でなさいますか?」
ミムジィ
その時を計るように、剣から血が滴り続けている。
104号室のホテルマン
「畏まりました」
一礼し、下がる。
プルネウマ
(亡者化した末裔が救世主に殺される)
(よくある話だ)
プルネウマ
(だけど、私にとっては特別だ)
(思い出されるのも嫌だろうけど)
(嫌になるほど思い出してやるよ、何度でも!)
プルネウマ
「風よ」「風よ」
「我が魂よ」「我が力よ」
「穏やかな眠りを」「清らかな死を」
寄せ集める。
プルネウマ
「北に吹雪」「南に熱風」
「東に竜巻」「西に雷雨」
「寄り集まって薙ぎ払え」
「跡形もなく吹きとばせ」
災害のうた。
プルネウマ
「すべてのものを無に返し」
「すべてのものを許してあげて」
そよ風の語り。
プルネウマ
「さようなら」「さようなら」
「まっさらにお戻り」
風が吹く。
プルネウマ
「そして」
死にゆくものの身体にだけ、呪うように、祝うように。
プルネウマ
「また会うその日まで」
すべてをなかったことにする。
プルネウマ
「どうか、どうか、やすらかに」
――ミムジィとスバルであった亡者の身体が風化する。
プルネウマ
それは、何年も待たせるようなゆっくりとしたものではなく。
消しゴムで消していくような、急激な速度。
プルネウマ
身も心も、魂も。
激痛とともに、消えていく。
この世から、なくなっていく。
ミムジィ
すべては吹きすさぶ風の中。聞く者があるならば風だけだ。
ミムジィ
その肉体がただの赤となりやがて形を消す、その間際に一つ。
イスタ
文字も読めないし。読めたとしたって、きっと血で滲んでいるけど。
GM
機械音と共に、巨大なエレベーターが中心点から二つに割れる。
GM
104号室は上へ、105号室は下へ。運命がゆっくりと分かたれていく。
GM
降りゆくエレベーターに残るのは、もはや何者でもない赤色と、黙したままそれを見つめるホテルマンだけで。
GM
昇りゆくエレベーターは、次なる戦いが待つ階へ。
イスタ
エレベーターがうごきだせば、その場にへたりこむ。
イスタ
片手は日記を抱えたまま、もう片手でプルネウマを叩く。
イスタ
「しゃべってること、ぜんぜんわかんなかったし!」
プルネウマ
「そうだねえ」
肯定というよりは、疲労困憊の生返事。
プルネウマ
「そうだねえ…………」
ぼんやりした返事。
プルネウマ
身体は透けて、見えてはならないものが、そこに見える。
プルネウマ
あと一歩、遅ければ、これだけになっていたもの。
プルネウマ
「部屋に、戻ろうねえ」
神霊は、下の床を見つめる。
プルネウマ
「楽しもうね」
三月兎の服の裾を、掴む。
GM
再び証を引き直すまで、エースはエースらしく、ジャックはジャックらしく。
104号室のホテルマン
「次の戦いに備え、どうか休息をおとりください」
104号室のホテルマン
「次のマッチングの決定まで、また数日お時間を頂きますので」
104号室のホテルマン
「……そうですね、ゆっくりとお昼寝などするのがオススメです」
GM
敗者の末路を写していたモニターは、電源を落とされ暗転する。
GM
真空に揺らめくものはなく、そこに流れるものはない。