Dead or AliCe『16JAcks』

お茶会-第1ラウンド

GM
*行動順の決定
GM
1d99を振って大きい方から行動しましょう。
シニ
1d99 (1D99) > 3
ソース
1d99 (1D99) > 57
『夢見の』シャノン
1d99 (1D99) > 89
『双子の』ルビーとマリー
1d99 (1D99) > 73
GM
*第1ラウンド:行動順
シャノン>ルビーとマリー>ソース>シニ

第1ラウンド:シャノン

『夢見の』シャノン
「さて…」
『夢見の』シャノン
「それ、使い道がよくわからないなぁ。わかる?」
マリーの持つ封筒を指差す
『双子の』マリー
「さあて。相手の意思を無視して呼び寄せる封筒となれば」
『双子の』マリー
「椅子を振り上げた状態で呼び出してリンチにするとか」
『双子の』ルビー
「水を貯めた浴槽の中に呼び出す、なんてことも出来るのでしょうかね?」
『夢見の』シャノン
「あはは、二人とも物騒だなぁ」
『夢見の』シャノン
「んー…」
『夢見の』シャノン
「…使ってみてもいい?いいですか?」
『双子の』ルビー
「構いませんよ。言ったでしょう、ご自由にと」
『双子の』マリー
「我らの願いは先に伝えた通り。救世主と末裔の、ジャックとエースの格差関係など塵芥も同然」
『双子の』マリー
「故に、我々は“これまで通り”で」
『夢見の』シャノン
「…じゃあ、私は私らしく。好きにさせてもらおうかな」
マリーの手の中にある封筒を一枚抜き取る。
『夢見の』シャノン
そのまま、封筒に何かを書き込み…ホテルマンを呼ぶ。
『夢見の』シャノン
「おーい、セブン〜」
107号室のホテルマン
「はい。招待状でございますね。承りました」
『夢見の』シャノン
「うん、あともう一つ…お願いしたいことがあってね。…あ、もちろんこれはエースからの頼まれごとでね」そんなことはない
『夢見の』シャノン
ごにょごにょ…
107号室のホテルマン
「……承りました。それでは、そのように」
107号室のホテルマン
「準備が済み次第、お声がけいたしますので」
107号室のホテルマン
「しばしのあいだ、お寛ぎください」
GM
しばらくして。
GM
102号室の面々がどのように過ごしていたかはわかりませんが……。
GM
不意に、予兆もなく、突拍子もなく、理不尽に。
GM
その視点が切り替わる。
GM
気付くと、シニは席についている。
GM
目の前は豪華な食事。
GM
2 食堂。 ここには常にビュッフェが用意されている。この世界ではとてもお目にかかれないようなエース用の食事と、観客たちに供されているのと同程度のジャック用の食事。
GM
この席のために特別に調理されたものは、ビュッフェに並ぶものよりも豪華だ。
GM
このホテルに訪れた救世主の数はいくつともしれない。
GM
様々な世界、様々な国のごちそうが、調和を損なわずに並んでいる。
GM
肉料理、魚料理、炒め物にスープ……。
GM
――ただしその中には当然、人を食材としたものはない。
シニ
「……ほう」
『夢見の』シャノン
「あ、すごい!本当に出て来た!」わ〜
シニ
突然切り替わった視界に瞬く。
シニ
「これが『招待状』か。実際体験してみると不思議なものだね」
『夢見の』シャノン
「おっと、ごめんね。せっかくのお茶会だからね、一緒に食事なんていかがかな…と思って呼び出してみたんだ」
『双子の』ルビーとマリー
「改めまして、こんばんは。本日よりよろしくお願い致します」
シニ
「それは光栄だね」
シニ
「ああ、しかし……」
シニ
「ジャックの私だけ呼び出され、エース様が置き去りとは気が引けるが」
『夢見の』シャノン
「いやぁ、実際に封筒を使ってみたくってさぁ。特に他意はないんだよ?」
『夢見の』シャノン
「なんならあとで、全員揃えて仕切り直してもいいしね」
『夢見の』シャノン
「あ、大丈夫だよ。毒なんて入って………入ってないよね?」
セブンに向かって首を傾げる。
107号室のホテルマン
「もちろんでございます」
『夢見の』シャノン
「と、いうわけでね。ちょっとかる〜くお話しましょうね。ということさ」
シニ
「はは、疑ってなどいないさ」
シニ
「ここに来る人が、お茶会中に相手を殺すような相手なら……」
シニ
「さっき戦闘になっていたからね」
シニ
カトラリーに手は伸ばさず、白い手袋に包まれた手を組む。
『双子の』ルビーとマリー
「おやまあ、物騒ですこと」「我々の常識そのものが身を助く、といった訳ですね」
『夢見の』シャノン
「あはは、私は戦いが苦手だからなぁ。そうならなくて良かった良かった」
シニ
「ご謙遜を」
『夢見の』シャノン
「いやいや〜」
『夢見の』シャノン
「っと、食事のマナーとか詳しくないんだけれど…。そろそろ食べようか、料理が冷めてしまうからね」
シニ
「ええ、どうぞ」
シニ
その手は膝の上から動かない。
『双子の』マリー
「食事とは娯楽のひと時です。咎める者もおりません故、御心のままにするのが一番でしょう」
『夢見の』シャノン
「じゃあ、いただきまーす」
特に作法は気にせず、けれど上品さは崩さずに食事に手をつける
『双子の』マリー
食事に手を付ける。上流貴族のような形式ばったものではない、けれど丁寧なテーブルマナーに従った指使い。
シニ
食前酒。前菜。メインディッシュまで。
『双子の』ルビー
それよりやや粗い指使い。
シニ
上質なそれにひとつとして手をつけない。
シニ
ただ、美味しそうに食べる二人を眺めている。
『夢見の』シャノン
「あ、このお肉美味しい…!亡者じゃないお肉とか久しぶりだなぁ…、何のお肉かわからないけど」
『夢見の』シャノン
ふと、シニの手が全く動いていないことに気づく。
『夢見の』シャノン
「…おや、お気に召さなかっただろうか?」
『夢見の』シャノン
「苦手なものがあったのなら言ってくれ、少し時間はかかるだろうが…用意してくれるだろう」
シニ
視線をそちらへ。
シニ
「いや、アレルギーのようなものでね」
シニ
「初対面の君たちに醜態は晒せない。私に気を使わず食べてくれ」
『夢見の』シャノン
「おや、そうだったのか…。気が回らなくてすまないね」
シニ
こうして食事に招かれたとき、不自然であることは理解している。
シニ
機嫌を損ねかねないことも、怪しまれることも。
シニ
「こちらこそ」
『夢見の』シャノン
「ならばそれ以外の、食べられるものだけ用意させようじゃないか!ここなら"何でも"あるらしいからね!」
『夢見の』シャノン
「さあ、言ってみたまえ。何なら、食べられるんだい?」
シニ
「お気遣いありがとう」
シニ
「しかしね、申し訳ないが……冷凍庫のストックにも限りがあるからなぁ」
シニ
「私が食べられるのは『ヒト』の入ったものだけなんだ」
シニ
「君がその腕を落としてくれるというのなら、遠慮なくいただくけれどね」
『夢見の』シャノン
「………ヒト」
『双子の』マリー
「……それはそれは」
『双子の』ルビー
「…………難儀な“アレルギー”ですね」
シニ
「全くね」
『夢見の』シャノン
「それ、は…」
『夢見の』シャノン
「それはとても興味深いなぁ!」
『夢見の』シャノン
「え、ヒトってどんな味なんだい?柔らかい?硬い?」
シニ
「さて、表現するのが難しいな」
シニ
「私にとっては普通の食事だからね」
シニ
「よければうちのシェフ……おっと、今はエース様か」
シニ
「ソース君に作ってもらおう」
『夢見の』シャノン
「なるほどね、それで専属のシェフを連れているのか〜」
シニ
「食材は冷凍庫にまだ少し残っているはずだしね」
『夢見の』シャノン
「用意するのも、調理するのも大変そうだもんね」
『夢見の』シャノン
「いやいや、それは君のための食材だろう?人の食料を奪うのは少し躊躇われるなぁ…」
シニ
微笑む。
シニ
「そうかい?それは残念だ」
『夢見の』シャノン
「それよりも、ねえ…一つ質問いいかな?」
シニ
「なんだい?」
『夢見の』シャノン
「初めて"ヒト"を食べた時、どんな気分…どんな気持ちだった?」
『夢見の』シャノン
*シニさんの心の疵「異食」を抉ります
ソース
*横槍をします。
ソース
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ソース
*ティーセットを使用。
[ ソース ] HP : 21 → 20
[ ソース ] ティーセット : 2 → 1
ソース
2d6+0+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+0+2>=7) > 10[4,6]+0+2 > 12 > 成功
ソース
1d6 (1D6) > 6
『双子の』ルビー
は~~~?
シニ
[ ソース ] ヤリイカ : 1 → 0
ソース
*ヤリイカを使用します。
GM
ではペナルティは-8ですね。
『夢見の』シャノン
*何も使わずに振ります
『夢見の』シャノン
2d6+3-8=>7 判定(+才覚) (2D6+3-8>=7) > 10[6,4]+3-8 > 5 > 失敗
シニ
初めてヒトを食べたとき。
シニ
どんな気分だったかということは、正直言って覚えていない。
シニ
私が初めてヒトを食したのは3歳のこと。
シニ
兄のもも肉だったそうだ。
シニ
それ以来、私は
シニ
10歳に至るまで、ヒトの入っていない食事を口にしたことがなかった。
シニ
「ああ、気になるよね」
シニ
「君は初めて卵を食べたとき、どんな気持ちだった?」
『夢見の』シャノン
「お…?」
シニ
「思い出せないだろう?それと同じさ」
『夢見の』シャノン
「なるほどねぇ」
シニ
「さて……デュース君」
102号室のホテルマン
「はい」
シニ
「ソース様に食堂にいるとお声がけいただいても?」
102号室のホテルマン
「かしこまりました」
シニ
「せっかく用意していただいた食事をいただかないというのももったいないからね」
シニ
「いただこうじゃないか」
シニ
その手には、食卓のものとは異なるカトラリー。
第1ラウンド:シャノン シーン裏
ソース
ティーカップが割れる。
ソース
ほんの一瞬前まで救世主の持っていた、華奢なそれ。
ソース
テーブルには軽いフィンガーフードがいくつか。
ソース
肉のフィリングを乗せた一口サイズのパイ。
ソース
ハムを挟んだシンプルなサンドイッチ。
ソース
スプーンに、血の色をしたジュレ。
ソース
それらが静かに紅茶の海に沈み。
難破した船のようにティーカップの破片にまみれている。
ソース
「……」
ソース
大きなため息をひとつ。
ソース
少し考えて、扉を見。
ソース
テーブルの片付けに移る。
ソース
ホテルマンを呼べばいい、と気づいたのは、
丁寧にテーブルを拭き始めてからだった。
ソース
先程の会話を思い出す。
ソース
『ーーもしも、私が先に呼び出されたら、ーー』
ソース
肩掛けの革紐に提げたペッパーミルを片手でガリガリと挽く。
もう片方の手のひらに粗挽きの胡椒が降り積もる。
ソース
吸う。
ソース
「ェホッ、……」
ソース
「っくしゅ」
ソース
咳き込み、くしゃみし。
ソース
しばし天井を見る。
ソース
ほとんど睨みつけるようにして。
ソース
「えっくしょん!」
ソース
もう一回くしゃみした。
ソース
そうして客室を後にする。
ソース
そう時間を置かずにあなたのシェフは現れる。
ソース
「専属シェフを差し置いて食事とは」
シニ
「ごめんよ、お呼ばれしてしまってね」
シニ
「『ソース』を頼めるかな?」
ソース
「……」
ソース
つか、とテーブルに歩み寄り。
ソース
「では、少々失礼いたします、お二方」
ソース
左腕にナイフを握り、右腕を捲くる。
ソース
一滴。
『夢見の』シャノン
わぁ〜
シニ
切り分けた肉に、極上の『ソース』。
ソース
「人の料理に不躾だとは思いますけどね」
ソース
「無礼をお許しください」
シニ
「いただきます!」
シニ
両手にお手製のカトラリーを握って、にこやかに。
ソース
頭を下げて、退いた。
『夢見の』シャノン
「いいや、構わないよ。では…、食事の続きをしようか!」
シニ
文字通り、血の滴る食事を口に運んだ。
102号室のホテルマン
「ソース様の席もお作りいたしましょうか?」
ソース
「いや」
ソース
「俺の仕事場はここじゃねえから」
ソース
「大丈夫」
102号室のホテルマン
「それは、失礼いたしました」
GM
『双子の』ルビーとマリー
*そのままシーンを続けます。

第1ラウンド:ルビーとマリー

『双子の』マリー
「では食事中に不躾ですが、こちらからも一つお聞きしてよろしいでしょうか」
『双子の』マリー
そういうマリーは、目の前の皿には既に手を付け終えている。
『双子の』マリー
「かのコック様とは、この堕落の国に堕ちて以来のお付き合いなので?」
シニ
「そうだね、はじめからではもちろんないけど」
シニ
「彼は末裔だからね」
シニ
「今は私の専属シェフさ」
『双子の』マリー
「なるほど。良好な関係を築いておられるようで、同じ末裔の立場からとしても喜ばしい限りです」
『夢見の』シャノン
もぐもぐうまーい
ソース
壁際に控えてその会話を聞く。
『双子の』マリー
「最初に連れ立った救世主と末裔とずっと確執のない関係でいられるのは、とても幸運なことと存じます」
『双子の』マリー
「手馴れているのですね。専属シェフを雇うことに」
『双子の』マリー
「こちらに堕ちてくる以前から、やはり専属の方がいらっしゃったので?」
シニ
「いいや」
シニ
「親代わりの人がずっと作ってくれていたのさ」
シニ
「立ち居振る舞いはいくらでも学べるからね」
『双子の』マリー
「なるほど。微笑ましいお話です」
『双子の』マリー
「凶器の扱いもその方から?」
シニ
「いろいろかな……仕事上必要でね」
シニ
「カトラリーを自由に出せるようになったのはこちらに来てからだけど、まあ勝手は同じさ」
シニ
「気になるのかい?」
『双子の』マリー
「ええ。とても」
『双子の』マリー
「救世主様の故郷については、これまでに4件ほど話を伺いましたが」
『双子の』マリー
「この堕落の国のように死体が野ざらしになっているという話はとんと聞いたことがありませんで」
『双子の』マリー
「ここと違い、いずれも清潔で素敵な場所なのだろうと、いたく感銘を受けたものです」
『双子の』マリー
「とはいえ、人殺しが耐えた試しもそうそうは無いという話なので、やはり意図せぬ亡骸は出るご様子」
『双子の』マリー
「そういったものを片付けて下さる慈善事業もあるのだろうと想像しています」
『双子の』マリー
「貴方様は、故郷に居た頃から、その偏食なのでしょう?」
『双子の』マリー
「やはり、それは貴方の故郷でも」
『双子の』マリー
「“異端”とされるものですか?」
シニ
「うん」
シニ
「ご明察だ、君はとても察しがいい」
『双子の』マリー
「堅気の者であれば、貴方の食糧の調達にも一苦労することでしょうが」
『双子の』マリー
「……貴方のその振る舞いは、生き様は。その体質は」
『双子の』マリー
「自ら望んで得たものなのでしょうか?」
『双子の』マリー
*シニの疵を抉ります。
『双子の』マリー
どっちを抉ってほしいですか?
『双子の』マリー
この流れだとどっちもいけるなと思って
ソース
*横槍をします。
『双子の』マリー
じゃあダイスの結果が出てから選びますか 抉られる疵を
[ ソース ] HP : 20 → 19
ソース
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ソース
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 5[4,1]+0 > 5 > 失敗
『双子の』マリー
*ティーセットを使います。
[ 『双子の』ルビーとマリー ] ティーセット : 2 → 1
『双子の』マリー
2d6+3+2=>7 判定(+才覚) (2D6+3+2>=7) > 6[3,3]+3+2 > 11 > 成功
『双子の』マリー
よしよし
シニ
「まさか」
シニ
師に拾われたのは10歳の頃。
シニ
師は『始末屋』として、私を養っていた男を殺しに来たのだ。
シニ
「さきほど『慈善事業』といっていたけれど、まあ、私はそういう仕事をしていてね」
シニ
「ここに来る前にもひとつ依頼を受けていて……」
シニ
それが私の帰りたい理由。
シニ
報告をまだ、終えていない。
シニ
「……まあ、その仕事のおかげで。無事にこのサイズにまで生きられたということさ」
シニ
「…………」
シニ
本当は、この『シニ』という名前はまだ、師のものなんだ。
シニ
それを名乗ってしまったのは、私の……
シニ
「体質なんて、望んでどうにかできるものではないよ」
シニ
「もしかしたら、ずっとこの世界にいたほうが楽だったかもしれないね」
シニ
「食べ物には困らないから」
『双子の』マリー
*シニの「仕事人間」の疵を抉りました。
シニ
どうか私を『ありす』と呼ばないでほしい。
シニ
本当はね。
[ シニ ] 仕事人間 : 0 → -1
ソース
その瞳が僅かに、遠くを見るのを、見ていた。
『双子の』マリー
「なるほど。それはそれは」
『双子の』マリー
「嬉しいですね。私達の故郷も気に入っていただけて」
『双子の』マリー
「何なら、ずっとこちらに居てもよろしいのに」
『双子の』マリー
救世をする気なんて、無いのだろうし。
『夢見の』シャノン
その様子を、にこにこと見つめている。
シニ
「そういうわけにもいかなくてね」
シニ
この名を名乗っているからにはね。
『双子の』マリー
「難儀な人生ですね。貴方も我々も、誰も彼も」
シニ
「まあ、生なんてそんなものさ」
シニ
「次の定例会議には参加できるといいなぁ……」
GM
食事は続く。豪華すぎる食事は到底食べ切れる量ではない。
GM
各々が満足したというあたりで、食事会は終わることだろう。
GM
飲み込みきれない疵をひと欠片残して。
GM

第1ラウンド:ソース

ソース
食事の場を辞して、救世主と共に客室へと戻る。
ソース
いつもの足取り。いつもの、耳障りな金属音と共に。
シニ
『ジャックはジャックらしく』,
シニ
言葉通り、あとに続く。
ソース
追従する主人ーー今は、”ジャック”を、ちらりと見て。
ソース
扉を開けて、中へ促す。
ソース
「どうぞ?」
シニ
「お手を煩わせてすまないね」
ソース
「別に、いつものことでしょう」
ソース
「あんたの疵はわかりやすい」
ソース
扉を閉める。
シニ
「そうかい?」
ソース
「……いや、……」
ソース
「……俺がわかるようになっただけか」
ソース
頭を掻く。
シニ
「救世主よりの力に、11枚のコインか」
ソース
「やなもんですね」
ソース
椅子を引き、テーブルに着かせる。
シニ
「はは」
シニ
「いつも通りにしていれば大丈夫さ」
ソース
「口直ししましょうか。リクエストをどうぞ?」
シニ
「デザートがいいな……せっかくだし」
シニ
「食材はなんでもあるんだろう?」
ソース
「亡者の卵じゃないプディングが焼けますよ」
シニ
「楽しみだね」
ソース
「……」
ソース
そうして厨房へ。幸い呼び出しはない。
ソース
その間、救世主は身体を休めることができるだろう。
ソース
ふんだんな卵。砂糖にミルク。オーブンに清潔な調理具。
ソース
この部屋では、何でも用意できる。
ソース
けれどもそれでは、この救世主は満たされない。
ソース
仕上げに煮詰めたカラメルを垂らして、湯気上るそれを運ぶ。
ソース
「お待たせ」
シニ
「おかえり、ソース君」
ソース
「どうぞ」
ソース
勧める。
シニ
目の前に差し出されたデザートに及ぶものはない。
シニ
右手に現れるデザートスプーンでひとすくい。
ソース
焦げた砂糖の甘い香りを掻き消すほどの鉄錆の味。
シニ
コンビニで売っているプリンも、超一流のホテルで手作りされるプリンも口にできない
シニ
美しいそれは、自分の為だけに作られたもの
ソース
「食い出のある奴らが相手で良かったですね」
シニ
舌の上でとろける贅沢な味
ソース
「双子ってのは初めてですが、どんな味なんだか」
シニ
「本当だねぇ」
シニ
ごきげんである。
シニ
「末裔によって味が変わるのは少し驚いたな」
シニ
「焼き肉に行って豚と牛を交互に頼む人の気持ちがちょっとわかったよ」
シニ
「見た目は人とそんなに変わらないけど、どうかな」
ソース
「帽子屋だってあんた美味い美味いって食ってたじゃないですか」
ソース
「まあ、腕によりをかけますよ」
ソース
「任せてください」
シニ
「しかし」
シニ
「食べなくてよかったのかい?さっきの料理は」
ソース
「コックが客のテーブルに着くのはまずいでしょ」
シニ
「ここじゃ君はエースだろう?」
ソース
「あんたに美味いもん喰わせるのが俺の仕事です」
シニ
「嬉しいなぁ」
シニ
「それでは、後で使われていたような食材を書いておこう」
シニ
「デュースくんにもってきてもらって、齧るといい」
ソース
「……言っときますが別に妬いてませんからね」
シニ
「おや」
ソース
「ほら、食った食った」
ソース
「あんたにゃ腹いっぱいにしてもらわなきゃ」
シニ
「そうするよ」
ソース
*シニの心の疵『異食』を舐めます。
『双子の』ルビーとマリー
*横槍します。
[ 『双子の』ルビーとマリー ] HP : 15 → 14
『双子の』ルビーとマリー
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
『双子の』ルビーとマリー
猟奇はないなあ~
『双子の』ルビーとマリー
*素の判定でダイスを振ります。
『双子の』ルビーとマリー
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 7[4,3]+0 > 7 > 成功
『双子の』ルビーとマリー
やったぜ~
『双子の』ルビーとマリー
1d6 (1D6) > 4
『双子の』ルビーとマリー
*ヤリイカは使いません。
ソース
*ティーセット使用
[ ソース ] ティーセット : 1 → 0
ソース
2d6+3-4+2=>7 判定(+愛) (2D6+3-4+2>=7) > 8[5,3]+3-4+2 > 9 > 成功
[ シニ ] 異食 : 0 → 1
シニ
「やっぱり」
シニ
「ソース君の料理が一番美味しいや」
ソース
「……そりゃどうも」
シニ
「私はソース君のその」
シニ
「仕事に情熱を持っているところが」
シニ
「好きだよ」
ソース
「勿体ないお言葉でございます、救世主(アリス)」
シニ
「その呼び方は好きじゃないけどね」
GM
人と異なる性質を持ち、異端として恐れられようとも。
GM
そこに不便と不都合があろうとも。
GM
満ち足りることはできる。
GM

第1ラウンド:シニ

シニ
5 ミュージックルーム。 様々な楽器の中で、大きなグランドピアノが目を引いている。蓄音機を動かせば上質な音楽も楽しめ、足りないのは上質な聞き手だけ。
シニ
広く開けてもらった中央あたりに、テーブルと椅子。
シニ
蓄音機から、レコードの音楽が流れている。
シニ
テーブルクロスの上にティーセットの準備。
シニ
ジャックらしく、自らの手で。
シニ
「デュース君」
シニ
「お客様をお招きしたいんだ」
シニ
差し出した封筒には、同じくジャックであり『救世主』の名前。
102号室のホテルマン
「承りました」
102号室のホテルマン
招待状を受け取る。
シニ
衣服を整えて背筋を伸ばし、迎える。
シニ
招待は突然に、唐突に。
『夢見の』シャノン
「おや…」
突然変わった景色に、視線をキョロキョロと動かす
『夢見の』シャノン
「…なるほど確かに、これは不思議な感覚だね」
シニ
「やあ、突然呼び出してすまないね」
シニ
「良ければかけてくれないか?少し話をしたいんだ」
『夢見の』シャノン
「いやいや、構わないとも。先に呼び出したのはこちらだしね」
『夢見の』シャノン
「ああ、是非」
そう言って椅子に腰掛ける
シニ
「その紅茶に血は入っていないから安心しておくれ」
『夢見の』シャノン
「ふふふ、疑ってなどいないよ」
シニ
言いながら、自分のグラスには赤く染まった炭酸水を注ぐ。
シニ
「それで……」
シニ
「先ほどは、あまり君の話を聞けなかったから」
シニ
「君にもここに来る理由があるんだろうし」
シニ
「少し聞かせてもらいたいな、と思ってね」
『夢見の』シャノン
「あはは、私の話なんて聞いても面白くないと思うけどなぁ!」
『夢見の』シャノン
「…まあ、いいよ。何から聞きたいのかな?」
シニ
「帰りたいからここに来た?」
『夢見の』シャノン
「いいや、どちらかというと帰りたくはないと…思っていたね」
シニ
「ほう……では、どうして?」
『夢見の』シャノン
「ここには、帰りたいと願う救世主や…救世主になりたい末裔といった強い想いが集うと思ってね」
『夢見の』シャノン
「私はそれが見たくて、ここに来たんだ」
シニ
「ああ……」
シニ
「『掴むこと叶わないかもしれないその透明できらめく夢を』だったかな」
『夢見の』シャノン
「そうそう!」
シニ
「それでは、私が初戦なのは残念だったろう」
『夢見の』シャノン
「そんなことはないさ、君にも帰りたいという気持ちはあるわけだろう?」
『夢見の』シャノン
「その思いは裁判で、心の疵の力によって発揮される。楽しみだよ」
シニ
「残念だが、私にあるのは夢でも希望でも目標でもない」
シニ
「『役割』と『優先順位』さ」
『夢見の』シャノン
「ほう…」
シニ
「私にある役割のなかで最も優先順位が高いものが『帰還』」
シニ
「ここで負ければその役割は『石になりホテルの力となる』ことになるかもしれないし」
シニ
「あるいは、死ぬんだろう」
シニ
「夢を見ているのは……」
シニ
「君なんじゃないかい?」
『夢見の』シャノン
「私が、夢を?」
シニ
「『誰にでも夢がある』という夢」
シニ
「『それを自由にしたい』という夢」
シニ
「それから……」
シニ
「『自分は夢に囚われていない』という夢を、ね」
『夢見の』シャノン
浮かべていたその笑みが、ゆっくりと…失われていく。
シニ
「あんな演説ができるのは」
シニ
「今まで、自分の思い通りにできたからさ」
『夢見の』シャノン
「…別に、好きでこうなったわけじゃあない。生まれた時からそうなのさ」
『夢見の』シャノン
「いいや。私の世界が、そうなんだよ」
『夢見の』シャノン
「皆、『役割』を持って…生まれてくる。能力も地位も何もかもが平等に」
『夢見の』シャノン
「必要な能力、知識は直接体と脳に植え込んで、努力もへったくれもありゃしない」
『夢見の』シャノン
「確かに、初戦が君だったのは…ちょっと残念だったかも。『役割』だなんて、さ」
シニ
「ふふ……面白い世界だね」
シニ
「でも、能力と知識だけで優劣が決まるなら」
シニ
「人は交配する必要がない」
シニ
「皆同じ姿で、皆同じことをして過ごしているのかい?」
シニ
「『役割』を持って生まれてくる。そんな世界では生は破綻する」
シニ
「帰らないで死んだほうが楽なんじゃないかな」
シニ
「それでも、生きたいと思うなら」
シニ
「それは何なんだろうね」
シニ
「……と、そうだ」
『夢見の』シャノン
「………」
シニ
「君のために少し、準備してもらっているものがあるんだ」
シニ
「お気に召すといいんだけど」
ソース
こちらの”招待状”に記載した時刻が訪れる。
ソース
書かれた名前は”ルビー・デルニャとマリー・デルニャ”。
ソース
場所は厨房。
シニ
「少し疑問に思っていたんだよね」
ソース
煮えたぎる、大きな鍋の上。
『夢見の』シャノン
「…なにかな?」
シニ
「君の隣にいるヒトを」
シニ
「どうして特別にしているんだろうって」
シニ
「たくさん殺してきたんだろう?」
ソース
上手くいくかは二の次だ。
シニ
「誰かの大切なヒトを」
ソース
ちょっと”やって”みたかった。
シニ
「誰かの夢を」
ソース
おそらくすっぽり素直にそのまま、というわけにはいかないだろう。
シニ
*シャノンの嗜虐心を抉ります
『双子の』ルビーとマリー
*横槍をします。
『双子の』ルビーとマリー
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
『双子の』ルビーとマリー
*ティーセットは使いません。
『双子の』ルビーとマリー
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
『双子の』ルビーとマリー
続いて横槍値!
『双子の』ルビーとマリー
1d6 (1D6) > 5
『双子の』ルビーとマリー
*ヤリイカは…使いません
シニ
*ティーセットを使用します
[ シニ ] ティーセット : 2 → 1
シニ
2d6+3+2-5=>7 判定(+才覚) (2D6+3+2-5>=7) > 2[1,1]+3+2-5 > 2 > 失敗
『双子の』ルビーとマリー
ファンブル!
シニ
異食を逆転します
[ シニ ] 異食 : 1 → 0
[ 『双子の』ルビーとマリー ] HP : 14 → 13
シニ
「双子の末裔のスープは」
シニ
「どんな味がすると思う?」
『夢見の』シャノン
「…お前」
シニ
「どうしたのかな」
シニ
「他人を虐げるのは好きだろう?」
シニ
「なに、殺しはしないよ」
シニ
「ちょっと出汁をとらせてもらうだけさ」
『夢見の』シャノン
激しい音が、部屋に響く。
『夢見の』シャノン
シャノンのティーカップが割れた音。
シニ
「苦悶に歪む表情が見たいかい?」
シニ
「それなら、厨房に急ぐといい」
『夢見の』シャノン
「…ああ、失礼するよ」
震える声音で、走り出しそうになる体を抑えて部屋の外へと向かう。
シニ
同じことをされたとき、私は、どうするか。
シニ
それを考え、舌先に。
シニ
『ソース』の味が蘇る。
シニ
『ウミガメのスープ』はきっと美味だろう。
『双子の』ルビーとマリー
『双子の』ルビーとマリー
そして、煮えたぎった鍋の上に、唐突に現れる。
『双子の』ルビー
「うっ、おわっ」現れたのは、きっかり指定された人物。
『双子の』マリー
双子の末裔、ルビー・デルニャと、マリー・デルニャと、
???
突然のヤリイカ!
???
前触れなく表れたヤリイカは、しかしそのまま自然落下し鍋の中へとドボン!
ソース
「あ!」
『双子の』ルビー
「ッッぶねえっ!!」共に落ちる双子は、煮えたぎる飛沫に肌を焼かれながらも、かろうじてその身をそらす。
ソース
「スープがイカ臭くなるだろうが!」
『双子の』マリー
……後には、鍋の煮える音のみが響いて。
ソース
あちあち言いながらイカを掬った。
ソース
「チッ、失敗かよ」
『双子の』マリー
「……いやあ、すまないね。大事な、専用のお鍋を、台無しにしてしまって」
ソース
「……まあいいよ、どうせ上手くいくとは思ってなかったし」
『双子の』マリー
「空気が台無しになるタイプのモノを常に抱いていれば数瞬稼げるだろ作戦、まずまずの成功といったところかな」
『双子の』ルビー
「してねえよ!!火傷してんだぞ!」
ソース
「……だから言ったんだ」
ソース
「スープにすんならまず頭を落としたほうがいい」
『双子の』ルビー
「本戦の前にマジで殺し合った時、ホテルマンに何て言われるか知ってるか?」
『双子の』ルビー
「オレは知らねえけど」
『双子の』ルビー
「試してやってもいいんだぜ」
ソース
「お茶会ってのはこういうもんだろ」
ソース
「見せろよ、おまえらの”心の疵”」
『双子の』マリー
「やめなよー。体力と時間の無駄だよ」
『双子の』マリー
「どうせあと半日かそこらで殴ったり蹴ったりするんだから」
ソース
「料理したことねえのか?」
ソース
「大事なのは下拵えだ」
『双子の』マリー
「煮えたぎった油の使い方以外、教わったことがないもので」
『双子の』マリー
「むしろ、厨房が汚れることを気にした方が良いのでは?」
『夢見の』シャノン
「…そこまでだよ、君たち」
厨房に、少し息を切らしたシャノンが入ってくる。
ソース
「……」
『双子の』ルビーとマリー
「……おや、お早いお帰りで」「そちらもご無事なようで何よりです」
『夢見の』シャノン
二人が無事な様子を見て、ほっとする。するのだが…。
『夢見の』シャノン
「…いいから、帰るよ」
こんなにも胸がざわついている。
ソース
「残念」
『夢見の』シャノン
「…こちらのお茶会は終わった。君も戻るといい」
『双子の』マリー
「そうですね。大事はありませんが、ルビーも火傷を負ってしまいました。多少の治療は必要でしょう」
『夢見の』シャノン
無事で良かった。そう思っているのは確かだ。
『夢見の』シャノン
けれど、二人がどうにかなってしまっていることを想像して…。
『夢見の』シャノン
少し、ぞくりとしてしまったのも確かだ。
[ 『夢見の』シャノン ] 嗜虐心 : 0 → -1
『双子の』マリー
「……やはりそちらも一悶着はありましたか?」
『夢見の』シャノン
「…別に」
『双子の』マリー
「左様で」
『双子の』ルビー
ソースの方を睨みつけながら、厨房を去っていった。
ソース
その視線に、視線を返して。
ソース
厨房に一人残される。
ソース
「向いてねえなあ、こういうの」
ソース
ため息。
GM
一度知ったら忘れられない。
GM
誰が飲まずにいられるかい。
GM
その味を。
GM
GM
これにて、お茶会第1ラウンドが終了です。