お茶会-第2ラウンド
『夢見の』シャノン
1d99 (1D99) > 59
『双子の』ルビー
1d99 (1D99) > 91
GM
*第2ラウンド:行動順
ルビーとマリー>シニ>シャノン>ソース
第2ラウンド:ルビーとマリー
『双子の』ルビーとマリー
4 展示室。 救世主や亡者を象った精巧過ぎる石像が展示されている。石像はどれも苦悶や絶望の表情を浮かべており、ここで寛ぐ事ができるならば相当に趣味が良い。
『双子の』ルビーとマリー
立ち並ぶ石像の中に入り込む、二人の人影。
『双子の』ルビーとマリー
そのうちの片方が、紙切れをひらりと宙に投げた。
『双子の』ルビーとマリー
宛名は、『エース』の末裔を示す名前。
『双子の』ルビーとマリー
『ソース』の名が書き連ねられた封筒。
『双子の』ルビーとマリー
むくつけき石像に囲まれた小さな空間に、その封筒が舞い落ちて。
ソース
なみなみ掬ったスープがこぼれていないことに気づくと、ずぞぞ、と啜った。
『双子の』マリー
「どうもどうも。こんばんは」ひょこ、と石像の後ろから顔を出す、双子の末裔。
『双子の』ルビー
「此度の案内人は我ら二人。どうかご機嫌を損ねなさるな」ソースの正面と背後から挟むような立ち位置に。
ソース
「さっきヤリイカ投げてきたやつとは思えねえ取り繕いだな」
『双子の』マリー
「『明日には明日の風が吹く』が我ら双子の末裔の座右の銘でして。以前の失敗は引き摺らないのです」
『双子の』マリー
「此度の用向きはいとも単純です。貴方とも一度言葉を交わしてみたかったもので」
『双子の』マリー
「お茶もテーブルもありませんけどね」
ソース
「そんな贅沢なもん、《末裔》(おれら)同士ならいらねえだろ」
『双子の』マリー
「いかにも末裔らしいことを言いますね!」
『双子の』マリー
「それはやはり、こう、“コック”の末裔が奉仕種族だから?とかそういう背景もあるのでしょうか、興味深いですねえ」
『双子の』マリー
「ま、そういう話は今回はおいておきましょう。お互い後ろ暗い人生を送っていることでしょうし、盛り上がりそうにもないので」
ソース
「あんたたちの身の上にも、興味がなくもないし」
『双子の』マリー
「おや、そうですか?まあ、双子の末裔は珍しいですものね」
『双子の』マリー
「とはいえ生憎、我々は“鏡の国からやって来た双子”の末裔。生まれも育ちも堕落の国です」
『双子の』マリー
「今のあちらの事情については、まあ、然程」
ソース
「そうかい。瞼の故郷ーーと言うには遠いか」
ソース
「二人でホテルに入ってもルール違反にゃならないんだな」
『双子の』ルビー
「確かに多少の心配はしちゃいたがな。双子の末裔は……マイナー……だもんで」
『双子の』マリー
手近な石像の上に座る。四つん這いになったままの、手頃な椅子だ。
『双子の』マリー
「あなたも、良かったですね。務め甲斐のある救世主様を見つけることができて」
『双子の』マリー
「シニ様からお聞きしましたよ。専属のシェフなんだとか」
『双子の』マリー
聞くまでもなく、食事会の様子を見れば一目瞭然ではあるが。
ソース
「連れ回されて苦労してるよ。今回だってホントは白兎が来るはずだったんだ」
ソース
「ま、ご覧の通りの偏食なもんで、俺になったけどさ」
『双子の』マリー
「大変ですねえ。ただ日々を生きていくというのも」
『双子の』マリー
「しかし、貴方は何故彼の救世主に仕えるのです?つい昨日まで言葉を交わしていた相手に、包丁を入れていくのも良い気分ではないでしょうに」
『双子の』マリー
「まさか、末裔は救世主に仕えるのが史上にして至福の使命だと、本気で思っているわけでもありますまい」
ソース
「なくはないけどな。巡り合わせとか、そういうやつだ」
『双子の』マリー
「ええ。先ほど、そちらの主様とうちの主……今はジャックの方がよろしいですかね? その間にあった話を伺ったもので」
『双子の』マリー
「なんでも、相方が傷ついたとき、お前はどう思うのかと、問いただしなさったそうで」
『双子の』マリー
「こちらとしても気になるではないですか。貴方がた二人の信頼関係とやらみたいなものが」
ソース
鍋の上に呼び出すというのはどうか、と発案したのはソースだった。
ソース
「別に。それなりに付き合いが長い。お互いの手の内がわかってる」
ソース
「ついでに俺に茶会と裁判の作法を教えたのがあの人だって、それくらいだ」
『双子の』マリー
「私達の付き合いは、まあおそらく貴方がた程長くはないでしょう。けれどお互いの腹の内はわかっている」
『双子の』マリー
「ついでに、食の好みがそこそこ似ている、といった程度でしょうか」
『双子の』マリー
「如何です?そちらの舌の足並み具合は」
『双子の』マリー
「それはそれは。こっちとしては正直もうめちゃんこドン引きだわ大ショックって感じですが」
『双子の』マリー
「“ご自身以外”の味は、ご存じですか?」
ソース
ーー心の疵に、触れようとされているのがわかる。”わかってしまう”。
『双子の』マリー
「貴方以外を、ご賞味されたことがあると?」
『双子の』マリー
「貴方以外の、すてきなスープを」
ソース
「今あの人が部屋で喰ってんの、ホテルの前で殺した救世主だよ」
『双子の』マリー
「というわけで、試させていただいています」
『双子の』マリー
「さっき私達が、鍋の中身を台無しにしてしまったばかりなんですから」
『双子の』マリー
先ほど見やったレードルには、スープが並々と張っていた。
『双子の』マリー
「申し訳ありません。さらにもう一度、余計なアレンジを加えてしまいました」
『双子の』マリー
「ちょうど手が空くだろうと思いまして。ホテルマンに手配して、用意させていただいています」
『双子の』マリー
「冷凍室に一塊、あとは厨房の大鍋で、ぐつぐつぐつともう一塊」
『双子の』マリー
「もっとも、私達は誰を殺めた訳でもありません。いたって人道的ですよ。なにしろ絶滅が危惧されている希少種だそうですから」
『双子の』マリー
「それを前にして、シニ様が如何な思いを抱くのか。興味はあるのでしょう?貴方も」
『双子の』マリー
あのシニという人は、敏い御方だ。
『双子の』マリー
見れば間もなく気付くだろう。調理されている肉の塊が、連れ立った末裔のそれで無いこと程度は。
『双子の』マリー
けれども、それは確かに、ウミガメのスープなのだ。
『双子の』マリー
自慢の自家製“ソース”は使われていない。だけども、それは確かに、たっぷり緑のウミガメスープ。
『双子の』マリー
熱いお鍋で待っているそれを見て、果たして何を思ったものか。
『双子の』マリー
「……とはいえ、シニ様を厨房へお連れするのに、コックの帰宅が遅い程度では、材料としては不足でしょう」
『双子の』ルビー
「──自慢の醤油差し一本程度、土産用に頂戴させて貰おうか!」
『双子の』ルビー
呆然とするソースへ向かって、刃が振り下ろされる!
[ ソース ] HP : 19 → 18
ソース
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ソース
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 4[1,3]+0 > 4 > 失敗
[ 『双子の』ルビーとマリー ] HP : 13 → 13
[ 『双子の』ルビーとマリー ] ティーセット : 1 → 0
『双子の』ルビー
2d6+3+2=>7 判定(+才覚) (2D6+3+2>=7) > 10[6,4]+3+2 > 15 > 成功
[ シニ ] 異食 : 0 → -1
ソース
腕に刃が食い込む。
が、たっぷり蓄えた肉のおかげで骨を断つには至らない。
『双子の』ルビー
止められたことに気圧されたか。そのまま押し返され、背後の石像達諸共倒れ込んだ。
『双子の』ルビー
「恨むんなら、ちょい昔のてめえを恨むんだな!」
『双子の』ルビー
「先に殺り取りの火蓋を切ったのぁそっちなんだからよ!」
『双子の』ルビー
「お前こそ。遺言はそれでいいわけ?」
『双子の』マリー
その背後から、血の滲む腕へ向けて切りかかる。
ソース
「遺言たぁ大きく出たな。こちとら身体だけは丈夫なんだ」
ソース
「テメェらこそ自分がどう料理されたいか考えとけ!」
『双子の』マリー
「だから言ったのになー。二人だけでやるのは無謀だって」
『双子の』マリー
「ま、いいや。これ以上は高望みと言うものでしょう」
『双子の』マリー
「何より、十分時間は稼ぎましたしね?己が主人の大事な場面を見たいのなら、そろそろ急いだ方がいいですよ?」
『双子の』マリー
「私達はそっちの結果に興味はないので」
『双子の』ルビーとマリー
「ではでは」 そう言い残して、二人は石像達の影に消えていった。
シニ
耐えきれず、口を抑えた手のひらから溢れるスープ。
ソース
水だけは、血を混ぜなくても、誰の命も奪わなくても。
ソース
代用ウミガメの末裔には、それに気づく力がある。
シニ
「せっかく作ってくれたのにもったいないけどね」
シニ
「エース様の暴言くらい甘んじて受けようじゃないか」
GM
末裔が救世主の要請に応じて生き方を作るのと同様に、
GM
ものを食べて生きるならば、食べるものにその生は形をなす。
GM
救世主と末裔。二人が二人として戦う理由がある。
第2ラウンド:シニ
ソース
後ろで胡椒をたっぷりかけたチーズのトーストをかじる。
ソース
コックだからって別に何も食べないわけじゃない。
ソース
「さあ?……でも呑気そうな女でしたし、今頃ベッドで寝てるかも」
ソース
「双子の方は抜け目なさそうですから、わかりませんがね」
シニ
「実は……このホテルでは、不思議な薬が取り寄せられると聞いてね」
シニ
「君に聞いた話では、彼らの付き合いは長くないんだろう?」
シニ
「ならば、極限状態にしてみるというのはなかなかおもしろい試みだと思うんだ」
ソース
”不思議な薬”と言われただけなのに、厭な想像が巡ったのは付き合いの長さゆえだ。
102号室のホテルマン
「エース様、いかがいたしましょうか」
シニ
「倉庫を空にして使うのがいいかもしれないな」
102号室のホテルマン
しばらくしたらカートに要求の品々を載せてくるだろう。
シニ
自殺幇助の依頼の経験がこんなところで役に立つとは思わなかったが。
シニ
「シャノンを今からこの中に、双子を1時間後にこの中に」
102号室のホテルマン
「いかがいたしましょうか? エース様」
シニ
中に充満した気体は性的興奮を増長させるものだ。
ソース
「ジャックくんの言うとおりに~」もうやけくそだ。
シニ
「彼女たちがこの『一般的』な思想を持っていた場合」
ソース
「……心の疵が抉れるほどかは、賭けだと思いますけど」
シニ
「裁判で重要なのは、心の傷だけではないからね」
シニ
「私達はここが突破されないように守るとしよう」
シニ
明かりひとつない狭い倉庫にシャノンは呼び出される。
シニ
普段は様々なものが詰め込まれる場所に、ひとり。
『夢見の』シャノン
ぱちり、目が覚める。と同時に、周囲の状況を確認する。
『夢見の』シャノン
といっても、暗い。自分の手元すら見えないほどに。
『夢見の』シャノン
ーーーこれは、また招待状で呼び出されたかな…?
『夢見の』シャノン
「おーい」
誰かいないかと、暗闇に呼びかける
『夢見の』シャノン
ーーーというか、あれ?なんか空気がおかしい。
『夢見の』シャノン
「…しまったな、もう大分吸ってしまった気がする」
すぐに口元を抑えるが、今更な気がする。
『夢見の』シャノン
「…胸のあたりが熱くなってきた、か。まだ、体に痺れは感じられないが…」
『夢見の』シャノン
ーーーいや、そもそもこれは…毒?
『夢見の』シャノン
ーーーどちらにせよ、好きにさせるわけにもいかないか。
『夢見の』シャノン
そう考えて、その場から立ち上がろうと身体を起こす。
『夢見の』シャノン
「………っ?!…、………っ?」
その直後、身体が跳ねるように反応する。
『夢見の』シャノン
今までに感じたことのない感覚、それを意識したと同時に…息も荒くなっていく。
『夢見の』シャノン
身体が無意識に跳ねる。それが連続していく、跳ねた動きでまた肌がこすれ、全身が湿りだしていく。
『夢見の』シャノン
立ち上がることもできず、地面を這いずりながら…何度も。何度も。何度も身体が跳ねる。
『夢見の』シャノン
「んっ、…っ!………くっ」
次第に声も漏れ始め、自分で身体が制御できなくなっていることに気づく。
『夢見の』シャノン
身体が勝手に反応するのを制御ができない。
自分の手で身体を抑えつけようと、全身を縮こまらせようと、足を絡ませて力を入れようと。
『夢見の』シャノン
この感覚に、思考を奪われていく。溶かされていく。
『夢見の』シャノン
「ああ、これっ、は…。まんま、と………」
『夢見の』シャノン
思考をなんとか引き戻そうと、地面に強く頭を打ち付けるが…。一瞬だって正常に戻ることはなかった。
『夢見の』シャノン
自然と伸びそうになる手を、なんとか押さえつけ。暗闇の中、壁に背を預ける。
『夢見の』シャノン
「さて…、どこまでっ………保っ、つかな…」
『夢見の』シャノン
そのまま、熱のこもった眼差しで暗闇を見つめ続ける。じっと、耐えるように。
『夢見の』シャノン
全身から滴る汗も、時折漏れる吐息も、弾けそうになる身体も…意識の外へと飛ばして。
『双子の』マリー
「お。またか」そうして現れる、二人の末裔。
『双子の』ルビー
「……ナイフもフォークも飛んでこないな。これで4枚全部か?」既に慣れたような素振りで、部屋の中に着地する。
シニ
真っ暗な部屋は、夜目に優れているものでないのなら
シニ
その部屋の暗闇に慣れた目にのみ姿が捉えられる。
『夢見の』シャノン
その暗闇の密室で、吐息だけが君たちの耳に入る。
『夢見の』シャノン
もう正常な思考など残されていない。
残されていたとしても、それは"どうやって身体の疼きを沈めるか"に費やされることだろう。
シニ
密閉された部屋、1時間もあれば空気も薄くなる。
『双子の』ルビー
「……おや?シャノン様もこちらにおいでで。果てして如何なる策略でしょうか」
『双子の』マリー
「ひとまずは明かりが欲しいですね。とはいえ持ち合わせはどうにも……さて」
『夢見の』シャノン
ずるり、と壁を支えにして立ち上がる。
ぴちゃり、と…水音が響く。
『双子の』マリー
「……怪我でも?」滴る水の音を、血のそれかと慮る。
『夢見の』シャノン
「…ぁあ」
もう二人の言葉すら、まともに聞くことができない。
『夢見の』シャノン
ーーー何を言っているのかわからない。けど、まあ…
『夢見の』シャノン
ーーー"ちょうどいい"かもしれない
『夢見の』シャノン
倒れこむように、双子のどちらかに向かって覆いかぶさっていく。
『双子の』マリー
「は──?」予想だにもしない動きを見て呆気にとられ、そのまま共に床へとなだれ込んだ。
『夢見の』シャノン
そのまま顔を寄せて、匂いを嗅ぎ…何かを確かめるように肌に指を伝わせる。
『双子の』マリー
「いや、あの、え、何、なん?何触って、」何も理解できない。何がどうなっている?本当に何が?
『双子の』ルビー
「うん……うん?」同様に、困惑しどおしのまま。うーん。暗くてよく見えない気がする。よく見えない気がするなあ。
『夢見の』シャノン
「………?」
何か言ってる気がするけど、よくわからない。
『双子の』ルビー
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
『双子の』ルビー
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 8[6,2]+0 > 8 > 成功
『双子の』ルビー
xxx (2D6) > 6[1,5] > 6
『双子の』ルビー
そこでびったんびったん跳ねてるだけですよ
シニ
2d6+3-1=>7 判定(+才覚) (2D6+3-1>=7) > 8[5,3]+3-1 > 10 > 成功
『夢見の』シャノン
はだけた服を掴んでマリーを引き寄せる。
『双子の』マリー
「あっ、あの、ひっ、おまっ、お前何をやってん、」
『双子の』マリー
「ルビー!!水!冷や水!!頭にかぶせてやってこいつにすぐ!!」
『双子の』ルビー
「えっ、一人で!?やるけど!?」
『夢見の』シャノン
「うるさい…」
マリーの口を押さえつけ、そのまま無理やり立たせて壁にまで追い込んでいく。
『夢見の』シャノン
そのまま額をつき合わせ、マリーの股の間に足を差し込む。
シニ
踊れ、踊れ。
性の欲望はきらきらして、あたたかく。
どろどろとして、醜い。
『夢見の』シャノン
どろり。虹色の玉は、綺麗に浮かぶことも…弾けることもなく…。
ただ地面へと溶け込んでいく。
『双子の』マリー
「はやくしっ、んっ、んむ……!!」振りほどくことは、できない。
『双子の』マリー
“双子の末裔”は、二人を合わせて一人前。一人の力は、ほぼ同数のコインを持つ相手の力には及ぶべくもない。
『双子の』ルビー
「ああーーーックソもうめんどくせえ扉どっちだーーーッ」大声が響く。応えを返す者はない。その叫びはただただ無情にこだました。
シニ
そうして、慌ただしくなる倉庫を背に部屋へと向かう。
[ 『夢見の』シャノン ] 夢 : 0 → -1
[ 『双子の』ルビーとマリー ] HP : 13 → 12
『双子の』ルビー
*横槍ぶんのHPを減少しました。
第2ラウンド:シニ シーン裏
ソース
心の疵の力を使って出られたら、と口にしようと思ったが、
それがそもそも目的だ。なんだかよくわからなくなってきた。
ソース
「基本的に救世主と末裔のいるトコを映してるんでしょ、あれ」
シニ
「本来なら、出してと泣き叫ぶまで閉じ込めるのがいいんだけど」
シニ
「彼女がどのような人か、まだ把握しきれていないから賭けのようなところはある」
シニ
「役割からなにから管理されているような世界で、性行為が娯楽として成り立っているかと言われると」
シニ
「人間と同じ作りをしている……いや、それよりも」
シニ
「『ここ』で作られたものなら効果は保証されるだろうしね」
シニ
「私は『こういうの』は専門ではないんだけどね」
ソース
頭をぎゅっと押さえ込んで、あんまり聞いちゃいなかった。
ソース
別に、自分の救世主が面白がってーーいや、多少は面白がっているだろうがーーこの状況を作ったわけではないことくらいはわかっている。
ソース
実際厭だろう。手篭めにしたり、されたりするのは。
ソース
「あんた、やり返されても文句言わないでくださいよ」
第2ラウンド:シャノン
『夢見の』シャノン
頭上から熱が打ち付ける。その熱に…意識が、感覚が、どろりとしたものが流されていく。
『夢見の』シャノン
全身を伝う熱。それは確かに様々な汚れを洗い流してはくれているけれど。
『夢見の』シャノン
体内に残ったままの、この火照りと欲望は…まだ完全には溶けきってはくれない。
『夢見の』シャノン
そしてこの、胸の奥で疼く、この、この…。
『夢見の』シャノン
きゅっ、という音と共に…浴室には静寂が訪れる。
『夢見の』シャノン
吐息、肌のこすれ、滴る水、空調、湯気。
『夢見の』シャノン
煩わしい髪の重さを跳ね除けるように頭を振るい、バスタオルを手にする。
『夢見の』シャノン
身体に残る水滴をいくらかそのままに、シャツに手を伸ばす。
『夢見の』シャノン
ーーーーーーーーーーーーーーー
『夢見の』シャノン
客室のリビングへと戻り、ベッドへと座り込む。
『双子の』ルビーとマリー
実際のところ、かかった時間はあまり数えていない。
『夢見の』シャノン
「………」
それには答えず、疵の力で吹き棒を取り出す。
『双子の』ルビーとマリー
「昨日の疵や苦渋の記憶を、持ち越さぬ術には慣れておりますので」
『夢見の』シャノン
「私はその辺り、まだ慣れてないからさ」
ふわり、シャボン玉が浮かぶ。
『双子の』ルビーとマリー
「慣れる必要もありますまい」「赤子が立ち上がるまでの間も無く、帰還なさるような御方が」
『双子の』ルビーとマリー
「疵を抑え込むような術に慣れるのは、我ら末裔の民だけで十分」「そのようにして堕落の国は、永劫停滞を続けていく」
『双子の』ルビーとマリー
「救世主様は、そのような義理に付き合う道理もないでしょう」
『夢見の』シャノン
「そういうことを聞きたいわけじゃあなくてさ…」
『夢見の』シャノン
「君たち二人は、"このまま"でいいのかなぁ…って」
『夢見の』シャノン
「こうもしてやられたのに、ただ黙って…では裁判に移りましょうって」
『夢見の』シャノン
「私は、嫌だね」
胸の奥で、疼く。疼く。疼く。
『双子の』ルビーとマリー
「初めから、食人の様子を見せつけられたり、鍋の中に放り込まれたり、受け付けぬ食事を食わせたり、ゴニョゴニョゴニョされたりと、まあ互いの疵に刃を突き立て続けた半日……でしたが」
『双子の』ルビーとマリー
「こういうものは、得てして相場が決まっていますものね」
『双子の』ルビーとマリー
「”最後にレスポンスした奴の勝ち“と」
『夢見の』シャノン
「というわけでね、私は当初の作戦(?)通り…」
『夢見の』シャノン
ベッドから、ゆっくりと立ち上がる。
『夢見の』シャノン
そうして、招待状を一枚手に取り…ゆらゆらと振るう。
『夢見の』シャノン
「じゃあルビー、マリー。私はちょっと出かけてくるね」
『夢見の』シャノン
ーーーーーーーーーーーーーーー
『夢見の』シャノン
そうしてあなたは、招待状によって呼び出される。
『夢見の』シャノン
と、同時にあなたの全身に何かが絡みつき…自由を奪われる。
『夢見の』シャノン
肉が食い込むほどの、縄が、あなたを縛る。
ソース
レードルに注がれた熱いスープをぶっかけてやろうかと思ったが、自由がない。
『夢見の』シャノン
縄を持つ手に力を込もる。ぎりぎり。
『夢見の』シャノン
ぐつぐつと、何かが煮込まれる音。部屋に溢れる熱気と湯気。
ソース
「いやあ、昨日はすいませんね、ウチの救世主(アリス)が」
『夢見の』シャノン
「めっちゃくちゃ、気にしてるから」
『夢見の』シャノン
「まあでも、今回はね。ただ料理を教えてもらいたくてさ」
『夢見の』シャノン
「塩ってこれ?」
そういって、白い粉状のものをあなたにぶちまける。
『夢見の』シャノン
「あ、もしかしてこっちだったかな?」
もう一度、今度は違う粉をぶっかける。
『夢見の』シャノン
「どれも白くてわからないや…」
包丁を手に持つ。
『夢見の』シャノン
その包丁を、大きく振りかぶり…。
『夢見の』シャノン
まな板の上にあった食材に叩きつける。
『夢見の』シャノン
食材はうまくきれなかったのか、砕け、あなたの目の前に。
『夢見の』シャノン
「君は一体今まで、どれほどの料理を作ってきたのだろう?」
『夢見の』シャノン
胡椒を、あなたの上からふりかける。
ソース
息が上がる。呼吸が浅くなる。それに比例して思考は緩む。
『夢見の』シャノン
「ねえ、今まで何人…お料理してきたの?」
ソース
「そういうテメェは、いままで食った飯の数を覚えてんのかよ」
『夢見の』シャノン
「あはは!それ救世主の方にも似たこと言われたなぁ」
『夢見の』シャノン
「白兎はどうだい?兎だからやっぱりお肉も柔らかいのかな?」
ソース
縄が肉に食い込み、身動きが取れない。
そのうち骨が軋み始める。
『夢見の』シャノン
シャノンがそう言うと、あなたの傍に横たわる白兎の末裔の幻影が生まれる。
『夢見の』シャノン
「ドードー、大柄だから食いでもあったのかな?」
ドードーの末裔らしき姿も、現れる。
ソース
白兎は柔らかかった。けれどやせっぽちで、まともに食えるのはスープ程度。
ソース
ドードーは暖かった。あれでは何日保ったっけ。
『夢見の』シャノン
「イモムシ、はどうなんだろう?水パイプとキノコの味がしそう」
ソース
芋虫は……あれは珍しかったから、生で食ってみたりした。かびくさくて、苦かった。
『夢見の』シャノン
そうして、次々と…末裔の幻影があなたの傍に積み上がっていく。
『夢見の』シャノン
あなたの真下の床が、煮えたぎる鍋へと変わる。
『夢見の』シャノン
汗が吹き出ている、大丈夫かなぁ?
『夢見の』シャノン
あなたの周りにあった、末裔の幻影が…そのまま鍋の中へと吸い込まれていく。
ソース
血反吐を吐いて”スープ”を仕上げたあの日から。
『夢見の』シャノン
*ソースくんの疵「代用ウミガメのスープ」を抉ります。
[ シニ ] HP : 15 → 14
シニ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
シニ
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 5[2,3]+3 > 8 > 成功
『夢見の』シャノン
2d6+3+2-2=>7 判定(+才覚) (2D6+3+2-2>=7) > 10[6,4]+3+2-2 > 13 > 成功
[ 『夢見の』シャノン ] 前科 : 0 → 1
[ ソース ] 代用ウミガメのスープ : 0 → -1
GM
*ジャックからエースへの抉りの場合、前科の上昇が発生いたします。
ソース
救世主様へのいちばんのごちそうにするのだと、笑ったひと。
ソース
俺はあの日から生きていなくちゃいけなくなった。
ソース
師匠を煮込んで、振る舞ったあの日にはじめて気づいた。
ソース
自分が今まで何を食わせられていたか。
栄養乏しい堕落の国で、どうしてこんなに”育った”のか。
ソース
締め上げられた内臓が悲鳴を上げる。中から絞り出される。何かが。
ソース
ウミガメのスープを飲んだ男は、何故死ななきゃならなかった?
ソース
生かそうとしたひとが、そこに、確かにいたはずなのに。
『夢見の』シャノン
そこで、ぶつり…とあなたを縛る縄が切れる。
『夢見の』シャノン
「ありがとう、君のおかげで料理が完成したよ」
『夢見の』シャノン
幻は消え、奪われていた自由も帰ってくる。
ソース
彼が代用ウミガメである証を、もはや隠すものはない。
ソース
いまここでは、煮込まれるのを待つばかりの食材だ。
『夢見の』シャノン
あなたの隣に座り込み、頭を優しく撫でる。
『夢見の』シャノン
「生きててよかったねぇ…、死なずにいてえらいねぇ…」
『夢見の』シャノン
ひらり、ふわふわとそれを避け…笑う。
『夢見の』シャノン
「またあとでね?」
ぱつん、とシャノンの姿が弾け…消える。
ソース
女の消えた方向をしばし睨み、そして口を拭う。
ソース
涙は出なかった。それで、自分がまだ大丈夫だとわかる。
ソース
コックコートの袷を変える。汚れを隠すため。
GM
死して手放すことで、楽になれる苦しみがある。
GM
生きて果たすことでしか、保てない意味がある。
GM
生へと、死へとの欲動に鬩ぎ合いながら生きている。
第2ラウンド:ソース
ソース
「じゃあ、後で持ってきてくれたらいいから」
ソース
「どうせタイミングとかは言わなくてもわかんだろ、”良き時”に」
102号室のホテルマン
はて、何のことでしょうか。という微笑み。
102号室のホテルマン
「お褒めに預かり光栄です」
ソース
「めっちゃくちゃ気にしてるそうですよ、昨日のアレ」
ソース
「つってもあんまり詰め込んでも重いでしょうから」
シニ
「私は食事に関して、君を信頼しているからね」
シニ
「コルセットを外してくれるかな。流石にもう襲っては来ないだろう」
ソース
「あっちはまだ招待状残ってるんじゃないですか」
ソース
「みっともない格好で消えないでくださいね」
ソース
グローブを外して背後に立つ。ここ数日繰り返した通り。
シニ
「ここに戻ってこない可能性は0ではないだろう」
ソース
「……あんたにしちゃ珍しいこと言いますね」
ソース
「それ、美味そうって言われるのと大差ないですからね、気分的には」
ソース
「……じゃあ、そんなカワイイあんたのコックから」
ソース
デュースがワゴンを押して入ってくる。
その上に、輝く銀のクロッシュ。
ソース
「エースっての。なる前はそんな面倒臭いことぜってー!ゴメンだって思ってましたけど」
ソース
「時間がねえってのにあいつら散々呼び出してきやがって」
シニ
開けた瞬間に広がる、食欲をかきたてるような香り。
シニ
少し前に嗅いだスープの香と似ているが、別物であることがはっきりわかる。
ソース
澄み切った完璧なフォン・ド・ヴォー。
浮き身には揚げた肉を少しだけ。
ソース
なぜか緑のどろどろになってしまうのはご愛嬌。
シニ
「スープを作る間、君は鍋の前をそうそう離れないものね」
シニ
たっぷりの時間と手間ひまかけて煮込んだ最上のスープ。
シニ
師の作った、お湯に死人の血と味噌をぶち込んだだけのスープとは比べ物にならない。
[ 『夢見の』シャノン ] ティーセット : 2 → 0
[ 『双子の』ルビーとマリー ] ティーセット : 0 → 1
『夢見の』シャノン
*前回手番分も含めて減らしました
『双子の』ルビーとマリー
*シャノンからティーセット1個を受け取りました。
『双子の』ルビーとマリー
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
『双子の』ルビーとマリー
*ティーセットを使用します。
[ 『双子の』ルビーとマリー ] ティーセット : 1 → 0
『双子の』ルビーとマリー
2d6+3+2=>7 判定(+才覚) (2D6+3+2>=7) > 8[4,4]+3+2 > 13 > 成功
『双子の』ルビーとマリー
1d6 (1D6) > 3
[ 『双子の』ルビーとマリー ] ヤリイカ : 1 → 0
[ シニ ] ティーセット : 1 → 0
ソース
2d6+3+2-5=>7 判定(+愛) (2D6+3+2-5>=7) > 6[1,5]+3+2-5 > 6 > 失敗
[ ソース ] 胡椒中毒 : 0 → -1
[ シニ ] 異食 : -1 → -2
[ シニ ] 異食 : -2 → 0
ソース
「ところでこのスープもうちょっと胡椒足していいですか?」