裁判

GM
*裁判開廷!
GM
・陣営の確認
GM
はい。
アンリアライズ
は~い!
黒川流姫
……
鈴木草太
………
GM
*一部技能や小道具の使用
GM
*仕込!
スティブナイト
*うさぎのお守り、免罪符を獲得。
鈴木草太
*こしょうと眠り鼠のポットを獲得します
アンリアライズ
*枯れた花輪、最高のバターを獲得。
[ スティブナイト ] 免罪符 : 0 → 1
[ スティブナイト ] ウサギのお守り : 1 → 2
[ アンリアライズ ] 枯れた花輪 : 0 → 1
[ アンリアライズ ] 最高のバター : 0 → 1
GM
*小道具の使用
GM
*行動順の決定
黒川流姫
*アリスのくつ>草太・流姫
[ 黒川流姫 ] アリスのくつ : 1 → 0
アンリアライズ
1d6 (1D6) > 3
スティブナイト
1d6+3 (1D6+3) > 2[2]+3 > 5
鈴木草太
1d6+4+10 (1D6+4+10) > 5[5]+4+10 > 19
黒川流姫
1d6+3+10 (1D6+3+10) > 2[2]+3+10 > 15
GM
*ラウンド1
GM
*手札補充
[ 鈴木草太 ] 手札増加 : 3 → 2
黒川流姫
*s2,h2,s8,s9,dJ
鈴木草太
*d2,d6,s7,dQ,dK,dA
アンリアライズ
*d5,c10,s10,hJ,cK
鈴木草太
*切り札獲得
GM
*R1 草太
鈴木草太
*s7 死病をあんりへと発動
アンリアライズ
*cK遊撃
黒川流姫
*s8妨害
黒川流姫
*s2精確
黒川流姫
1d6 (1D6) > 3
黒川流姫
2d6+3+1+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1+3>=7) > 11[5,6]+3+1+3 > 18 > 成功
アンリアライズ
2d6+3=>18 判定(+猟奇) (2D6+3>=18) > 7[6,1]+3 > 10 > 失敗
鈴木草太
2d6+4+1=>7 判定(+才覚) (2D6+4+1>=7) > 8[4,4]+4+1 > 13 > 成功
[ アンリアライズ ] HP : 23 → 19
[ アンリアライズ ] 猛毒(草) : 0 → 3
GM
*R1 流姫
黒川流姫
*パス
GM
*R1 アンリアライズ
アンリアライズ
*hJ回復>あんり、流姫
アンリアライズ
*花輪!!!!!!
[ アンリアライズ ] 枯れた花輪 : 1 → 0
黒川流姫
*s9妨害 h2精確
[ アンリアライズ ] F値+1 : 0 → 2
黒川流姫
1d6 (1D6) > 6
黒川流姫
2d6+3+1+6=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1+6>=7) > 11[6,5]+3+1+6 > 21 > 成功
黒川流姫
*器用dJ+1
黒川流姫
22
アンリアライズ
2d6+4=>22 判定(+愛) (2D6+4>=22) > 7[2,5]+4 > 11 > 失敗
GM
*手札廃棄
[ アンリアライズ ] HP : 19 → 16
アンリアライズ
猛毒分
アンリアライズ
*手札は全部捨てます
黒川流姫
*捨てなし
鈴木草太
*d2,d6,dQ,dK廃棄します
GM
*ラウンド2
[ 鈴木草太 ] 手札増加 : 2 → 1
鈴木草太
*d4,d9,d10,cQ,hK,dA
アンリアライズ
*c3,c4,h4,h6,Jo
黒川流姫
*d3,h10,sJ,sK,hA
GM
*R2 草太
鈴木草太
*hK 緩和を草太と流姫に発動
鈴木草太
2d6+4+1=>7 判定(+才覚) (2D6+4+1>=7) > 6[5,1]+4+1 > 11 > 成功
[ アンリアライズ ] 猛毒(草) : 3 → 2
GM
*R2 流姫
黒川流姫
*d3鋭気 主動作はパス
GM
*R2 アンリアライズ
[ アンリアライズ ] F値+1 : 2 → 1
アンリアライズ
*Jo 回想
アンリアライズ
スティブナイトさん よろしいですか?
スティブナイト
好きにして。
GM
アンリアライズ
裁判の場に立って、仲間だった人たちと対峙して、思い出すのは。
アンリアライズ
彼らと過ごした日々のことではなく。
アンリアライズ
ほんの短い時間、言葉を交わした人のこと。
アンリアライズ
あの暗く、狭い小屋の中で。
アンリアライズ
「…………」
アンリアライズ
隣に座る人を見る。
アンリアライズ
「……大丈夫?」
アンリアライズ
少し前から、なんだか気分が悪そうにしている。
アンリアライズ
*忘れる前にクエスト「物資支援」を宣言しておきます。
スティブナイト
「…………」
スティブナイト
頷いて、でもそれからしばらくして。
スティブナイト
か細い声でこぼす。
スティブナイト
「……においが」
スティブナイト
「ひどくて……」
アンリアライズ
きょと、と一瞬目を瞬かせたあと。
アンリアライズ
「…………」
アンリアライズ
それだけの言葉で、不思議と何が起こっているのか察せてしまった。
アンリアライズ
そうだ。あの小屋にも。ベッドが。
アンリアライズ
「…………気持ち悪い人たち」
アンリアライズ
嫌悪の滲んだ声で零した。
スティブナイト
「…………でも、まぁ」
スティブナイト
「正しいんじゃないの」
スティブナイト
「実際こうして嫌な思いしてるわけだし」
スティブナイト
「……偶然か、わかっててやってるのかは知らないけど」
アンリアライズ
「効果てきめんね……」
アンリアライズ
「どっちでも嫌だけど、せめて嫌がらせ目的であってほしいな……」
アンリアライズ
考えなしでセックスしてるとか思いたくない……
アンリアライズ
仮にも仲間だった人たちが……
スティブナイト
「…………」
スティブナイト
深く、重く、溜息をつく。
アンリアライズ
その様を見る。
アンリアライズ
「……」
アンリアライズ
スティブナイトに寄りかからない。
アンリアライズ
スティブナイトの疵に触れようとしない。
アンリアライズ
それがあんりなりのプライドで、この人への敬意のつもりだった。
アンリアライズ
それなのに、こうして弱っている姿を見て、ふと。
アンリアライズ
その背中に手を伸ばす。
アンリアライズ
そっと、触れる。
スティブナイト
「っ、」
スティブナイト
びくりと跳ねる。
アンリアライズ
不慣れな手つきで背中をさする。
スティブナイト
あらく呼吸をして、震えて。
スティブナイト
少しの刺激で反応するそれは、お前たちの敵にしては、ずいぶんとか弱く見える。
スティブナイト
"可愛らしく"すら。
スティブナイト
それが心の疵だ。
アンリアライズ
自分とさして年の変わらない少女らしく見えた。
アンリアライズ
震える背中に手を添えている。
アンリアライズ
服ごしに、スティブナイトの低い体温が伝わってくる。
アンリアライズ
……スティブナイトの味方をすると、勝たせると言うのなら、きっとこんなことはしない方がいい。
アンリアライズ
何の得にもならない。自分にも、この人にも。
アンリアライズ
それでも、どうしてだろう。
アンリアライズ
最後に自分を刻むなら、この人がいいと思った。
アンリアライズ
あの人たちは、嫌だ。
スティブナイト
何の得にもならない行為だ。
アンリアライズ
触れる手つきは、どこか慈しむようでさえあった。
アンリアライズ
きっと、それを嫌がるだろうから。
スティブナイト
わかってる。そんなことは。
スティブナイト
わからないはずもなくて、
スティブナイト
少し力を使えば拒めるはずだった。
スティブナイト
眼前のこの女は力の支配の下にある。この力に慣れていないわけでもない。ずっとこれで戦ってきた。
アンリアライズ
それでもよかったのに。
スティブナイト
こんなことをして傷付くのは自分だと、わかっていて、けれど。
スティブナイト
――その腕を掴んで、引き寄せて。
スティブナイト
押し倒させる。
アンリアライズ
華奢な身体の上に覆いかぶさる。
スティブナイト
「…………」
スティブナイト
はだけたマントの下の細い肩がちいさく上下している。
スティブナイト
「……すればいいのに」
アンリアライズ
見下ろす。
アンリアライズ
「…………」
アンリアライズ
服の上から、身体の線をなぞる。
アンリアライズ
少女の身体。
スティブナイト
シーツに散らばった髪が跳ねている。
スティブナイト
呼吸は荒く。
スティブナイト
ぎこちない触り方だろうと、反応する。
アンリアライズ
静かな部屋に、呼吸と衣擦れの音が小さく響く。
スティブナイト
「…………」
スティブナイト
黙って目を閉じて、受け入れている。
スティブナイト
どうして?
スティブナイト
これで気を紛らわせられないことなんて、とっくに知ってる。
アンリアライズ
受け入れられるままに、拙い触れ方で行為を進める。
アンリアライズ
「……かわいい」
アンリアライズ
「ね」
アンリアライズ
傷つける行為。傷つける言葉。
スティブナイト
「…………」
スティブナイト
「知ってる」
アンリアライズ
「そっか」
スティブナイト
知ってるよ。
アンリアライズ
じゃあ、もっとしないと。
スティブナイト
この先に何が待ってるかも。
アンリアライズ
疵になるように。覚えていてくれるように。
アンリアライズ
触れる。もっと深い部分まで。
スティブナイト
柔く、細くて、白い、小さな体。
アンリアライズ
自分となんら変わりない、少女の体。
スティブナイト
この森の中の出来事全てがわかるくらい、感度が高いそれは。
スティブナイト
直接触れられれば、されるままに喘ぐだけ。
スティブナイト
傷付くに決まってる。
アンリアライズ
いやだよね、こんなの。
アンリアライズ
だから、するよ。
アンリアライズ
*スティブナイトの『朧』を愛で抉ります。クエスト2『物資支援』に挑戦。
アンリアライズ
2d6+4=>7 判定(+愛) (2D6+4>=7) > 8[4,4]+4 > 12 > 成功
アンリアライズ
*とうみつを入手してそのままスティブナイトに使用します。
[ スティブナイト ] HP : 16 → 20
アンリアライズ
*残ってる技能変更1枠で回想→救済
アンリアライズ
ごめんね、なんて言わない。
アンリアライズ
私は、私の勝手な都合でこの人の味方をして、そうすると言った口でこの人を傷つける。
スティブナイト
生まれた時から、うるさいところが苦手だった。
スティブナイト
においがするのも、味がするものも、眩しいのも。
スティブナイト
快楽だって、ずっと深い。
スティブナイト
それが嫌で、そうなってしまう自分が嫌いで。
スティブナイト
こんなところに来ても、人を殺してコインを奪っても、まだ、ずっと。
スティブナイト
あるいは、昔よりもっとかもしれない。
スティブナイト
跳ねる自分の体が、
スティブナイト
口から漏れる自分の声が、
スティブナイト
あいつらと同じにおいが。
スティブナイト
全部嫌いで。
アンリアライズ
いやだよね。
アンリアライズ
きもちわるいよね。
スティブナイト
嫌だから力になる。コインを得れば強まる。
アンリアライズ
それを知りながら、「かわいいね」「きもちいいね」と声をかけた。
スティブナイト
首を横に振ることもできなくて、ぜんぶ意図通りに。
アンリアライズ
彼女の奥深くまで無遠慮に触れて、荒らす。
アンリアライズ
刻み込む。
スティブナイト
深くなればなるほど、反応も深く、大きく。
スティブナイト
これが堕落の国に来たきっかけで。
スティブナイト
この国でも、差別と搾取は絶えない。
スティブナイト
だから力を得た。誰よりも強く。誰からも傷付けられないように。
アンリアライズ
利用されてきたと言ったあなたを、私も利用する。
アンリアライズ
だって、私たちはお友達でも、仲間でもないから。
スティブナイト
別にそれでいい。
スティブナイト
それ以上のことなんて期待してもないし、初めから選択肢になかった。
スティブナイト
ずっと孤独だったから。
スティブナイト
これで何が満たされたのだろう?
アンリアライズ
何も、満たされない。
アンリアライズ
こんなに間近で触れ合っているのにね。
スティブナイト
才覚でも猟奇でもない何かのことは、どれほど強くなっても、どれだけ考えても、わからない。
スティブナイト
こういう行為が、搾取ではなかったことなんて。
スティブナイト
「……ねえ」
スティブナイト
「楽しい?」
アンリアライズ
「…………」
アンリアライズ
「……どう、かな」
アンリアライズ
「わかんないや」
アンリアライズ
「楽しいとか、そうじゃないとか、もう……」
スティブナイト
「…………そう」
スティブナイト
「俺は、」
スティブナイト
「気持ちよくて」
スティブナイト
「嫌な気持ちだよ」
アンリアライズ
「……それは」
アンリアライズ
よかった。
アンリアライズ
私のこと、覚えててね。
アンリアライズ
嫌な思い出としてでいいからさ。
アンリアライズ
 
アンリアライズ
ベッドの上に投げ出されたスティブナイトの肢体を見下ろす。
スティブナイト
ぐったりと横たわるそれは、人形のようにも見える。
アンリアライズ
その身体から離れる前に、名残を惜しむようにつ、と撫でて。
アンリアライズ
自らの異能を発動させる。
アンリアライズ
傷を癒す力。
アンリアライズ
他人に使うのは、きっとこれが最後。
アンリアライズ
「……じゃあ」
アンリアライズ
手を離す。
アンリアライズ
「さよなら」
アンリアライズ
[ アンリアライズ ] HP : 16 → 13
アンリアライズ
猛毒です。
GM
*手札廃棄
アンリアライズ
*c3,c4,h6破棄
鈴木草太
*dA,cQ 廃棄
黒川流姫
*h10,sJ破棄
GM
*ラウンド3
GM
*手札補充
[ 鈴木草太 ] 手札増加 : 1 → 0
鈴木草太
*d4,s6,c6,d9,d10,hQ
アンリアライズ
*c2,h5,c8,c9,(h4)
黒川流姫
*d8,s8,cA,(sK,hA)
GM
*R3 草太
鈴木草太
*s6 死病をあんりへ発動
鈴木草太
2d6+4+1=>7 判定(+才覚) (2D6+4+1>=7) > 5[3,2]+4+1 > 10 > 成功
アンリアライズ
*c2防壁
黒川流姫
*sK遊撃
黒川流姫
2d6+4+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4+1>=7) > 8[3,5]+4+1 > 13 > 成功
黒川流姫
4+3+3
アンリアライズ
通します
[ アンリアライズ ] HP : 13 → 5
黒川流姫
1d6 (1D6) > 5
黒川流姫
*h8妨害
黒川流姫
2d6+3+1=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1>=7) > 10[6,4]+3+1 > 14 > 成功
アンリアライズ
2d6+4-5=>14 判定(+愛) (2D6+4-5>=14) > 4[2,2]+4-5 > 3 > 失敗
[ アンリアライズ ] HP : 5 → 0
GM
*判決
アンリアライズ
2d6+5-0 判決表 (2D6+5-0) > 6[2,4]+5-0 > 11
[ アンリアライズ ] HP : 0 → 1
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
アンリアライズ
-5です!!
アンリアライズ
c
アンリアライズ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
アンリアライズ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 6[4,2]+3 > 9 > 成功
[ アンリアライズ ] 前科 : 5 → 6
[ アンリアライズ ] 猛毒(草) : 2 → 3
黒川流姫
GM
*R3 流姫
黒川流姫
*パス
GM
*R3 アンリアライズ
[ アンリアライズ ] F値+1 : 1 → 0
アンリアライズ
*c8吸精>両方草太
鈴木草太
*d4 精確 d9 妨害
鈴木草太
1d6 (1D6) > 5
鈴木草太
2d6+4+1+5=>7 判定(+才覚) (2D6+4+1+5>=7) > 7[5,2]+4+1+5 > 17 > 成功
アンリアライズ
*h4精確
アンリアライズ
1d6 (1D6) > 6
アンリアライズ
2d6+4+6=>17 判定(+愛) (2D6+4+6>=17) > 12[6,6]+4+6 > 22 > 成功
アンリアライズ
1d6 回復します (1D6) > 1
[ アンリアライズ ] HP : 1 → 2
アンリアライズ
1d6+1 威力 (1D6+1) > 5[5]+1 > 6
[ 鈴木草太 ] HP : 11 → 8
アンリアライズ
*回復先変えていいらしいのでアンリアライズにします!
アンリアライズ
3点ですね
[ アンリアライズ ] HP : 2 → 5
[ アンリアライズ ] HP : 5 → 2
アンリアライズ
回復して猛毒で減ります。
GM
*手札廃棄
アンリアライズ
*h5,c9廃棄
黒川流姫
*d8破棄
鈴木草太
*c6破棄
GM
*ラウンド4
GM
*手札補充
鈴木草太
*h3,h7,d7,d10,hQ
黒川流姫
*c7,h9,sA(cA,hA)
アンリアライズ
*s3,s4,s5,cJ,sQ
GM
*R4 草太
鈴木草太
*h7 死病をあんりへ発動
鈴木草太
2d6+4+1=>7 判定(+才覚) (2D6+4+1>=7) > 10[4,6]+4+1 > 15 > 成功
アンリアライズ
*s3防壁
黒川流姫
*h9妨害
黒川流姫
2d6+3+1=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1>=7) > 7[2,5]+3+1 > 11 > 成功
アンリアライズ
2d6+4=>11 判定(+愛) (2D6+4>=11) > 6[5,1]+4 > 10 > 失敗
[ アンリアライズ ] HP : 2 → 0
アンリアライズ
2d6+5-6 判決表 (2D6+5-6) > 7[4,3]+5-6 > 6
アンリアライズ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
アンリアライズ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 6[2,4]+3 > 9 > 成功
[ アンリアライズ ] HP : 0 → 1
[ アンリアライズ ] 前科 : 6 → 7
GM
*R4 流姫
黒川流姫
*c7霞斬
黒川流姫
2d6+3+1-2=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1-2>=7) > 7[4,3]+3+1-2 > 9 > 成功
黒川流姫
C(1+3) c(1+3) > 4
[ アンリアライズ ] HP : 1 → 0
アンリアライズ
2d6+5-7 判決表 (2D6+5-7) > 10[5,5]+5-7 > 8
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
アンリアライズ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
アンリアライズ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 9[5,4]+3 > 12 > 成功
[ アンリアライズ ] 前科 : 7 → 8
黒川流姫
2d6+3+1+2=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1+2>=7) > 10[6,4]+3+1+2 > 16 > 成功
黒川流姫
1d6+3+1 (1D6+3+1) > 1[1]+3+1 > 5
[ アンリアライズ ] HP : 0 → 1
アンリアライズ
通します
[ アンリアライズ ] HP : 1 → 0
アンリアライズ
2d6+5-8 判決表 (2D6+5-8) > 7[3,4]+5-8 > 4
GM
3~5 〈昏倒〉する。
黒川流姫
僕の心の疵は『アカウント』。元の自分を隠してしまいたいという疵。
黒川流姫
その疵が、ルキオンという存在を作り上げていた。
黒川流姫
それはもう抉れて、消えて、もう戻らない。
黒川流姫
僕に残されたもう一つの疵は『異性不信』。
黒川流姫
……どちらも自己嫌悪の疵だ。
黒川流姫
堕落の国、初めての生身。
黒川流姫
もう一つの疵の異能で、僕は戦う。
黒川流姫
ぶっつけ本番だけど、僕は堕落の国を知っている。僕は自分を知っている。どう戦えばいいかは体が分かっている。
黒川流姫
この異能は、
黒川流姫
穢れだ。
黒川流姫
体から滴るのは黒ずんだ液体。
黒川流姫
全てを穢す病原。毒。細菌。
黒川流姫
「僕はッ」
黒川流姫
「まだ使える!草太の力になれるんだッ!」
黒川流姫
踏み込み、あんりへと穢れた手を伸ばした。
鈴木草太
それを。
鈴木草太
手助けするようにナイフが振るわれる。
アンリアライズ
「かわいそうに」
鈴木草太
幾人もの救世主を傷つけてきたナイフが。
鈴木草太
仲間だった存在の身を傷つける。
アンリアライズ
深く、刻まれて。
アンリアライズ
だけど、それももうどうでもよかった。
アンリアライズ
「使ってもらえるの、今だけだよ」
アンリアライズ
「この人、あなたを捨てるよ」
アンリアライズ
嫉妬も何もなく。
アンリアライズ
ただ事実を指摘する声で告げた。
アンリアライズ
「自分が生き残るために、それが正しいと判断したら」
アンリアライズ
「この人はそうする」
アンリアライズ
「そうでしょう?」
鈴木草太
やめてくれ。
鈴木草太
オレは、今だって。あんり、君を助けたいと思っているんだ。
鈴木草太
…それでも。
アンリアライズ
「今も、そうだもの」
アンリアライズ
「ねえ、私はあなたが正しいと思ってるよ?」
鈴木草太
叶わなかったなら、きっとこのナイフを振り続けられてしまうから。
アンリアライズ
「だって、そうじゃない」
鈴木草太
その言葉は胸に突き刺さる。
鈴木草太
心の疵を抉っていく。
アンリアライズ
「おかしくなった、仲間に害をなす存在を切り捨てて」
アンリアライズ
「まだ使える仲間を助けるのは」
アンリアライズ
「正しいでしょう?」
鈴木草太
「………」
アンリアライズ
「ねえ」
アンリアライズ
「そうでしょう?」
鈴木草太
その問いには答えることが出来なかった。
アンリアライズ
「だから、あなたはこれからもそうするよ」
アンリアライズ
「ずっとそう」
鈴木草太
正しいわけがあるか。
鈴木草太
正しくもないのに、それを出来ている。
鈴木草太
なら、オレは。
アンリアライズ
「あなたは、ずっと一人よ」
アンリアライズ
「これまでも、これからも」
アンリアライズ
「かわいそうな人」
黒川流姫
「へっ」
黒川流姫
「だから何だよ。普通の事だろ」
黒川流姫
「その時その時、適当な理由ばっかつけて、草太の元に飛び込まないのが君だ」
黒川流姫
「チャンスはいつでもあったのに。今もそうなのに。なのに君はそれを選ばない」
黒川流姫
「だから僕が隣に立っちゃってんだろ、バァーカ!」
アンリアライズ
「そうしなくてよかったと思うわ」
アンリアライズ
「そこにいるのが私だったらなんて……考えただけで、最悪」
黒川流姫
「そこまで言われる事をしたかよ」
アンリアライズ
「…………」
アンリアライズ
「…………セックスしてから追いかけてきて、君のためなんて顔をする人」
アンリアライズ
「嫌に決まってるじゃない」
アンリアライズ
「ねえ? 気持ちよかった? どう?」
アンリアライズ
「心配で取り戻したくて仕方ない仲間を放置してやるセックスって気持ちいいの?」
アンリアライズ
「教えてよ」
アンリアライズ
「どうなの?」
アンリアライズ
「オレはあんりが大切だから?」
アンリアライズ
「こんな森で失いたくない、だっけ?」
鈴木草太
「…オレは」
鈴木草太
「あんりと同じくらいに流姫を大事に思っているから」
鈴木草太
「放って置くわけにはいかなかった」
鈴木草太
自分で答えて、最悪な言葉を返していると思う。
鈴木草太
天秤にかけておいて。選ばないでおいて。
アンリアライズ
「はあ」
アンリアライズ
「そうですか」
鈴木草太
そのくせ、出会った時にはお前も助けたいと言っている。
アンリアライズ
「ねえ、私指摘してあげた方がいいかしら?」
鈴木草太
「……」
アンリアライズ
「面倒だから、自分でもその場しのぎだとわかってることを言わないでほしいんですけど」
アンリアライズ
「どうして認められないのかしら」
鈴木草太
心の疵がそうさせている。
…それすらも言い訳にしかならない。
鈴木草太
「あんりはさ」
鈴木草太
「オレに対して、もう。何一つ期待していないんだろうな」
アンリアライズ
「誰のせいでそうなったんでしょうね」
鈴木草太
オレのせいだ。
鈴木草太
言われなくたって分かるくらいに。
鈴木草太
オレがあんりとの関係をこうした。
黒川流姫
「聞いてられないよ。君が草太を責めるのか?」
黒川流姫
「君が僕達の元を立ち去って、僕達はボロボロになって、自分たちを慰めなきゃいけなくなって。元は君が、もっと遡ればスティブナイトが始めた事だろ」
黒川流姫
「その質問だってそうだ。本当に興味や未練があって、だから問うなら僕達は向き合う。でも君の言葉全部、草太をキズつけるために言ってるだけじゃないのかよ」
アンリアライズ
「そうですよ」
アンリアライズ
「それが?」
鈴木草太
その言葉を受けて。
鈴木草太
「流姫」
鈴木草太
手で制して。
鈴木草太
最悪をまた塗り重ねると分かりながら。
黒川流姫
「草太……!」
鈴木草太
「ここで話したって、もう。”しょうがない”」
鈴木草太
「今は、あんりに大人しくなってもらおう」
鈴木草太
一つ、また一つ重ねる。
鈴木草太
流姫を取りこぼさないように。自分の身を守るために。
アンリアライズ
「出た~誠実風!」
黒川流姫
「……そうだな。ここまでだ」
黒川流姫
これは対話じゃない。
黒川流姫
君の言葉はもう、ただの攻撃なんだよ、あんり。
アンリアライズ
あなたたちもそうしたじゃない。
鈴木草太
その視線を、一身に受けながら。
ならないと知りつつ、それを贖罪としながら。
鈴木草太
ナイフを振るう。
黒川流姫
側面から飛び込んで、拳を振る。
アンリアライズ
実のところ、自分がどうなるのも、この人達がどうなるのも
アンリアライズ
もう、どうでもいいんだ。
アンリアライズ
何を言ったって、この人は変わらないだろうし
アンリアライズ
私も、何を言われてももう変わらない。
アンリアライズ
どうでもいい。
アンリアライズ
疲れたよ、全部。
アンリアライズ
ナイフが、拳が、急所に沈み込んだ。
鈴木草太
殺しはしない。
体を動けなくする毒が、深く入り込んだのを確認すれば。
鈴木草太
やがて、動かなくなったアンリアライズの姿を見下ろす。
鈴木草太
コポリと、傷口が開く。
鈴木草太
仲間のために戦う度。誰かのために戦う度。傷ついて、それを、善行を糧に治してきた傷は今再び開いて、止めどなく血が流れ落ちていく。
鈴木草太
もう、自分で自分を許すことは出来ないだろう。
そう思いながら、生きるために自分は自分を許すんだろう。
鈴木草太
「……」
鈴木草太
息を深く吸い、吐き出す。
鈴木草太
動かなくなったあんりを見て、オレは。
そんなことを思って。
鈴木草太
「…スティブナイトを倒して、全部を終わらせよう」
鈴木草太
生きるために。無理矢理に作った笑顔で流姫へとそう笑いかけた。
黒川流姫
「……」
黒川流姫
当たってしまった。倒してしまった。
黒川流姫
生身での初めての戦いは、勝利。相手は味方だったはずの人物で。
アンリアライズ
その相手は、血を流してぐったりと地に身体を投げ出している。
黒川流姫
隣の仲間は、ボロボロに疵つきながらも、壊れそうな心を抑えて笑顔を作っている。
鈴木草太
その体に止血を施して。
もう動けないように淡々と拘束もして。
鈴木草太
「…流姫は大丈夫か?」
鈴木草太
ボロボロの心で、そんな風に残った仲間を案じる。
黒川流姫
「……草太……」
黒川流姫
何と声をかけていいのかわからない。
黒川流姫
でも、自分は笑顔を作れなかった。作らなかった。
黒川流姫
こんな痛々しく映るなら、きっと笑わない方がまだマシだ。
黒川流姫
その笑顔は僕を安心させられない。僕が笑顔を作っても、草太を安心させることはできない。
黒川流姫
認めなきゃいけない。僕達は限界だ。いろんなものを失って、それらは元通りに戻ることはない。
黒川流姫
「……大丈夫じゃないよ。僕も、君も」
黒川流姫
「でも、もうちょっとだ。今の最悪よりもっと下、まだ最悪の最悪がある。だから僕たちは無理をする」
黒川流姫
「強がんなよ、草太。あとで慰め合おうぜ」
黒川流姫
「ここまで来たらもう、全力で醜く生きてやる」
鈴木草太
「…そうだね」
鈴木草太
「オレも、流姫も。ボロボロだ」
鈴木草太
認めて、自嘲をするように笑って。
鈴木草太
「…だからこそ、生きよう。
生きて、ここから出よう」
鈴木草太
「…オレは」
鈴木草太
ここまで失って。
鈴木草太
「まだ死にたくないよ」
黒川流姫
「僕もだ。それが普通だよ、草太」
黒川流姫
大きく息を吸う。
黒川流姫
「聞いてんだろ!カワイコちゃんよぉ!」
黒川流姫
「いつまで高見の見物きめてんだ!さっさと姿を現しなよ!」
黒川流姫
「来ないなら、この森全部、ドロドロに溶かしてやっからな!」
スティブナイト
ぱきり、と。結晶が割れる音。
鈴木草太
その音にナイフを構える。
スティブナイト
お前たちのすぐそばにある大きな結晶の根本から、結晶が伸びて、割れて、空を舞い。
スティブナイト
お前たちに向かって降り注ぐ。
アンリアライズ
それは昏倒したアンリアライズにも平等に。
鈴木草太
偽善だと思われようと。
黒川流姫
「ひっ!?」
鈴木草太
その身体を拾って。
すくむ流姫の身体を抱えて。
鈴木草太
心の疵を行使しながら2人の身を守って。
贖罪というようにいくらかはその身で受けて。
鈴木草太
「…おでましか」
黒川流姫
「……」
黒川流姫
先ほどまで自分が立っていた場所に、致命的な大きさの結晶が突き立てられている。
鈴木草太
結晶で受けた傷でより多くの血を流しながらスティブナイトの姿を見やる。
スティブナイト
「呼んでくれたし?」
黒川流姫
ルキオンで知っていたはずの攻撃が、自分の目からだと、ずっと速く見える。
鈴木草太
「流姫」
鈴木草太
その、差に直面している流姫へと。
鈴木草太
「…大丈夫。オレが代わりに受けるよ」
スティブナイト
「さっきの威勢はどこいったの?」
鈴木草太
気休めにしかならない笑顔を向ける。
黒川流姫
「だっ。だ、だ、大丈夫……!TPSとFPSの違いにびびっただけ……!次は、次はうまくやるから……!」
スティブナイト
「…………」
スティブナイト
「役に立てないことに怯えてるじゃん」
スティブナイト
「捨てられるのがそんなに怖い?」
黒川流姫
これが実戦。死は、すぐ隣に居る。
黒川流姫
「……当たり前だ」
黒川流姫
「黒川流姫のことを、草太は知らない。ちゃんと対等な仲間だって認めてもらうのは、これからなんだよ」
スティブナイト
「…………」
スティブナイト
「なんていうか」
スティブナイト
「大変だね……」
スティブナイト
溜息。
黒川流姫
「そうかな」
黒川流姫
「一人っきりより、こっちの方がずっといいよ。僕は」
スティブナイト
「そう」
スティブナイト
「俺はそういうの、よくわかんないからさ」
スティブナイト
草太を一瞥する。
スティブナイト
「……お前はどんな気持ちなの?」
スティブナイト
「怯えられて」
スティブナイト
「否定しようとしてもこの状況が全部物語ってるね」
スティブナイト
「何があっても君を見捨てない、とか、全然言えないね」
鈴木草太
「そんなもの、仕方がないだろ。…流姫は悪くない」
スティブナイト
「悪いのは全部俺だ」
スティブナイト
「でも」
スティブナイト
「いずれこうなってたかもね」
スティブナイト
「この国で生きていくって、そういうことだよ」
鈴木草太
「……そうだな。オレたちは全員が全員、逃れようのない心の疵を抱えている」
鈴木草太
「…だから、お前が居なくたってオレは間違えてるし、きっといつかどこかで裏切っていただろうさ」
鈴木草太
「だからって」
鈴木草太
「それを許容して、受け入れて。しょうがないって、抗わないのは違うだろう」
鈴木草太
「例えいずれそうなるとしたって、もうその資格がなくなっていたって、そうならないためにオレは努力をするよ」
鈴木草太
「受け入れて、終わりにしてなんになる?」
鈴木草太
言いながら、沸々とした怒りが湧いてくる。
これまでのことに。されたこと全てに。
鈴木草太
自分の罪は依然としてある。
それを無視することなんて出来やしない。
…けれど。
鈴木草太
「オレは、お前の罪を許さない」
鈴木草太
「”そういうこと”で済まして、ここまでの事態を引き起こしたお前を許さない」
鈴木草太
”そうなってしまった経緯”は勿論あるのだろう。
鈴木草太
それを汲んでやれるのが、きっと正しいんだろう。
鈴木草太
自分が断罪をする権利だって、どこにもないんだろう。
鈴木草太
けれど。けれど。
正しくなかろうと、権利がなかろうと。
鈴木草太
「オレはお前を止めるよ。
”そういうこと”で終わりになんかしてやるものか」
スティブナイト
「これがどれほど重い罪であるか」
スティブナイト
「これでどれだけの人を傷付けてきたか」
スティブナイト
「数え切れないくらいの人がこの森で死んだ」
スティブナイト
「ああ」
スティブナイト
「全部知ってる」
スティブナイト
「じゃあ、全ての元凶を倒して、ハッピーエンドにしよう」
スティブナイト
「悪い奴は倒されるべき」
スティブナイト
「人を傷付けた罪は償うべき」
スティブナイト
「どんな理由があったって、罪は罪」
スティブナイト
「世界はそうやって悪を倒して、よくなっていくべき」
スティブナイト
「その先に世界の救済と人の幸福がある」
スティブナイト
「そうだろ?」
黒川流姫
「僕が戦うのは、生きるためだ」
黒川流姫
「正当化する気もないし、だからって……」
黒川流姫
「……必要以上に罪悪感で苦しむ気もない」
黒川流姫
ああ、戦いたくない。戦いたくないけど。
黒川流姫
こうやって対面で喋ってても、全然気持ちは休まらないんだ。会話の内容よりも、途中でいつ攻撃が始まるか気になって気になって。
スティブナイト
「この先は地獄だ」
スティブナイト
「夢から覚めたアリスは、頬をつねってももうどこにもいけないよ」
スティブナイト
「生きていくだけできっと、死にたくなるような辛いことが待ってる」
スティブナイト
「あるいは、人を傷付けて、辛い思いをさせるかもね」
スティブナイト
「それでも?」
黒川流姫
「当たり前だ!僕は死にたくねえっ!」
スティブナイト
「……セックスが気持ちいいから?」
黒川流姫
「えっ!? あっ、えっ……」
黒川流姫
一瞬、虚をつかれる形になって、隙が露わになりかけて。構え直して。
黒川流姫
「……うるせーーーーーーーー!!!!!」
黒川流姫
「ここからだ!全部ここからだ!!」
黒川流姫
「今日!僕は堕落の国の自分に向き合って!」
黒川流姫
「疵を再確認して、改めて仲間と出会って、戦いに慣れて、救世主の責務に慣れてっ!」
黒川流姫
「生きて、帰って!」
黒川流姫
「草太と毎日10回セックスしてやらぁーーーーーーーーッ!!!!!!!」
スティブナイト
「やっぱ気持ちいいんだ」
黒川流姫
「それがイヤか?僕にとってはそれが救いだよ」
スティブナイト
「そうなんだ」
スティブナイト
「で、お相手はどうだったの?」
鈴木草太
「お前はこの期に及んで何を気になってるんだよ」
スティブナイト
「えっ」
スティブナイト
「俺じゃないよ」
スティブナイト
倒れているそれを指差す。
スティブナイト
「ずっと聞いてたでしょ」
スティブナイト
「はいかいいえの二択にすら答えられないだけの何かがあるのかなって」
鈴木草太
「あんりが気になって、流姫の様子が気になって……気が気じゃなかったに決まってるだろうが…!」
鈴木草太
「気持ちいいだとか…良かっただの…なんだの……分かるわけないだろ!!!!」
鈴木草太
流姫に言わせれば、それは”これから”の話だ。
スティブナイト
うーん、これで満足かなあ、なんて心の中でちょっと思う。
スティブナイト
なんでこんなに気にしてるんだろうね。
スティブナイト
馬鹿みたいだ。
黒川流姫
「あんまり、いじめないでくれるかな。うちの人を」
黒川流姫
「草太も草太だ。自分が傷つくような質問されると、すぐ答えちゃうんだから」
スティブナイト
「いじめるよりもっと酷いことしてるだろ」
黒川流姫
「だから、恨まれて、嫌われて、倒される」
スティブナイト
「うん」
鈴木草太
分かりやすい話だ。
鈴木草太
結局オレたちも”そういうこと”にして誰かを傷つけていく。
鈴木草太
でも、オレはその痛みを覚えるよ。
ずっと自分を責め続けるよ。
鈴木草太
それで許してくれだなんて虫の良いことは言えないけれど。
鈴木草太
”それ”で目の前の脅威に刃を振るうことは出来る。
鈴木草太
「…もう、良いだろ。そろそろやろうか」
鈴木草太
「”裁判”の時間だ」
黒川流姫
始まっちゃうか。
黒川流姫
「大丈夫だ。僕は強い。上手く……やれる……」
鈴木草太
「流姫」
鈴木草太
「オレも居る」
鈴木草太
だから大丈夫だなんて言葉にはもう、決して説得力なんてないけれど。
鈴木草太
それでも縋ってくれよ。
応えさせてくれ。
鈴木草太
そう気持ちを表すように、流姫の前へと一歩出た。
黒川流姫
「……バカだな、草太」
黒川流姫
君は、ずっとそうだ。自分に自信がなさすぎる。
黒川流姫
「そんな事、とっくの昔に知ってるよ」
黒川流姫
君が居るから、僕は立ってられるんだよ。
黒川流姫
もう、決して届きはしないだろう。君は善人だと、僕が言葉を尽くしていくら説いても、きっと、二度と。
黒川流姫
でも、僕にそう思われてる事ぐらいは、ちゃんと覚えておいてくれよ。
黒川流姫
背中に触れる。
黒川流姫
「倒れるんじゃねーぞ」
GM
GM
*手札廃棄
黒川流姫
*cA捨て
鈴木草太
*hQ,d10捨て
鈴木草太
*h3,c5,d7,h8,d9
スティブナイト
*s9,c10,sJ,dJ,hQ,sK
スティブナイト
*sK喝上
鈴木草太
*h3 精確 h8 妨害
鈴木草太
1d6 (1D6) > 5
鈴木草太
2d6+4+1+5=>7 判定(+才覚) (2D6+4+1+5>=7) > 5[4,1]+4+1+5 > 15 > 成功
スティブナイト
2d6+5+1+1=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+1+1>=7) > 5[4,1]+5+1+1 > 12 > 成功
スティブナイト
*目標値15なのでこれだと失敗。
スティブナイト
*ウサギのお守り使用。
スティブナイト
2d6+5+1+1=>15 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+1+1>=15) > 8[4,4]+5+1+1 > 15 > 成功
スティブナイト
*流姫のc7を奪取。
[ スティブナイト ] ウサギのお守り : 2 → 1
GM
*ラウンド5
GM
*R5 草太
鈴木草太
*眠り鼠のポットとこしょうをスティブナイトに使用します
[ 鈴木草太 ] 眠り鼠のポット : 1 → 0
[ 鈴木草太 ] こしょう : 1 → 0
[ スティブナイト ] 衰弱(5R草) : 0 → 3
[ スティブナイト ] 封印(5R草) : 0 → 3
鈴木草太
*c5 死病 スティブナイトへ発動
鈴木草太
2d6+4+1=>7 判定(+才覚) (2D6+4+1>=7) > 11[6,5]+4+1 > 16 > 成功
スティブナイト
c(3+2+1+2+2) 看破 衣装 逆鱗 衰弱 c(3+2+1+2+2) > 10
[ スティブナイト ] HP : 20 → 10
[ スティブナイト ] 猛毒(5R草) : 0 → 3
GM
*R5 流姫
黒川流姫
*パス
スティブナイト
*割り込みするから待ってね。
スティブナイト
hQ撒菱→流姫
スティブナイト
2d6+5+1=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+1>=7) > 3[1,2]+5+1 > 9 > 成功
スティブナイト
2+2-2点かな。
[ 黒川流姫 ] HP : 14 → 12
GM
*R5 スティブナイト
黒結晶B
*再生→スティブナイト
鈴木草太
*d9 妨害
黒結晶A
こいつでした まちがえました
鈴木草太
2d6+4+1=>7 判定(+才覚) (2D6+4+1>=7) > 7[4,3]+4+1 > 12 > 成功
黒結晶A
2d6+5+2=>12 判定(+脅威度) (2D6+5+2>=12) > 2[1,1]+5+2 > 9 > 失敗
スティブナイト
*アリスのエプロン使用。
[ スティブナイト ] アリスのエプロン : 1 → 0
スティブナイト
*c7特攻→流姫・黒結晶A
スティブナイト
威力9点。
[ 黒川流姫 ] HP : 12 → 5
[ 黒結晶A ] HP : 20 → 11
スティブナイト
*dJ砕身→流姫
黒川流姫
*h10妨害
黒川流姫
2d6+3+1=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1>=7) > 7[5,2]+3+1 > 11 > 成功
黒川流姫
*器用cA +1
スティブナイト
2d6+5+1=>12 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+1>=12) > 5[4,1]+5+1 > 11 > 失敗
スティブナイト
*ウサギのお守り使用。
スティブナイト
2d6+5+1=>12 判定(+猟奇)+孤軍  (2D6+5+1>=12) > 7[6,1]+5+1 > 13 > 成功
[ スティブナイト ] ウサギのお守り : 1 → 0
スティブナイト
1D6+5+5+2+1 ダメージ(救世主強化・衣装)+逆鱗+孤軍 (1D6+5+5+2+1) > 1[1]+5+5+2+1 > 14
スティブナイト
*配下HPを11点削ってダメージ+11。
[ 黒結晶A ] HP : 11 → 0
スティブナイト
25点。
[ 黒川流姫 ] HP : 5 → 0
スティブナイト
過殺-1で判決。
黒川流姫
2d6+5-0-1 判決表 (2D6+5-0-1) > 7[5,2]+5-0-1 > 11
GM
12~ 無罪!HPが0となる際に受けた不利な効果を無効とし、HPは0になる前の値に戻す。前科は増える。
[ 黒川流姫 ] HP : 0 → 5
スティブナイト
*s9鏖殺→草太・流姫
スティブナイト
2d6+5+4=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+4>=7) > 8[2,6]+5+4 > 17 > 成功
スティブナイト
1D6+5+5+2+4 ダメージ(救世主強化・衣装)+逆鱗+孤軍 (1D6+5+5+2+4) > 3[3]+5+5+2+4 > 19
[ 黒川流姫 ] HP : 5 → 0
[ 黒川流姫 ] 前科 : 0 → 1
[ 鈴木草太 ] HP : 8 → 0
スティブナイト
判決。
黒川流姫
2d6+1+5-1-1 判決表 (2D6+1+5-1-1) > 6[1,5]+1+5-1-1 > 10
鈴木草太
2d6+5=>7 判定(+脅威度) (2D6+5>=7) > 8[2,6]+5 > 13 > 成功
[ 黒川流姫 ] HP : 0 → 1
[ 黒川流姫 ] 前科 : 1 → 2
[ 鈴木草太 ] HP : 0 → 8
[ 鈴木草太 ] 前科 : 0 → 1
スティブナイト
*c10鏖殺
スティブナイト
2d6+5+4=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+4>=7) > 11[5,6]+5+4 > 20 > 成功
スティブナイト
1D6+5+5+2+4 ダメージ(救世主強化・衣装)+逆鱗+孤軍 (1D6+5+5+2+4) > 5[5]+5+5+2+4 > 21
黒川流姫
2d6+1+5-2-1 判決表 (2D6+1+5-2-1) > 3[2,1]+1+5-2-1 > 6
黒川流姫
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
黒川流姫
2d6+0+1=>7 判定(+愛) (2D6+0+1>=7) > 9[5,4]+0+1 > 10 > 成功
[ 黒川流姫 ] 前科 : 2 → 3
鈴木草太
2d6+5-1-1=>7 判定(+脅威度) (2D6+5-1-1>=7) > 7[4,3]+5-1-1 > 10 > 成功
[ 鈴木草太 ] HP : 8 → 1
[ 鈴木草太 ] 前科 : 1 → 2
スティブナイト
*逆境→鏖殺
スティブナイト
2d6+5+4=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+4>=7) > 3[2,1]+5+4 > 12 > 成功
スティブナイト
1D6+5+5+2+4 ダメージ(救世主強化・衣装)+逆鱗+孤軍 (1D6+5+5+2+4) > 1[1]+5+5+2+4 > 17
黒川流姫
2d6+1+5-3-1 判決表 (2D6+1+5-3-1) > 9[6,3]+1+5-3-1 > 11
[ 黒川流姫 ] 前科 : 3 → 4
鈴木草太
2d6+5-1-2=>7 判定(+脅威度) (2D6+5-1-2>=7) > 8[3,5]+5-1-2 > 10 > 成功
[ 鈴木草太 ] HP : 1 → 2
[ 鈴木草太 ] HP : 2 → 1
[ 鈴木草太 ] 前科 : 2 → 3
GM
*手札廃棄
鈴木草太
*捨てなし
黒川流姫
*なし
[ スティブナイト ] HP : 10 → 8
スティブナイト
*sJ捨て
GM
*ラウンド6
GM
*手札補充
鈴木草太
*d4,c6,d7,dQ,dK
スティブナイト
*c2,s4,d6,s7,s8,h9,d10
黒川流姫
*s6,h7hK,hA,sA
GM
*R6 草太
スティブナイト
*c2撒菱
スティブナイト
2d6+5+4=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+4>=7) > 11[5,6]+5+4 > 20 > 成功
スティブナイト
4点。
鈴木草太
*d4 防壁 対象:流姫
鈴木草太
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 4[1,3]+3 > 7 > 成功
鈴木草太
2d6+5-1-3=>7 判定(+脅威度) (2D6+5-1-3>=7) > 8[2,6]+5-1-3 > 9 > 成功
[ 鈴木草太 ] 前科 : 3 → 4
鈴木草太
*とうみつを流姫へと使用
[ 黒川流姫 ] HP : 1 → 7
鈴木草太
*c6 死病をスティブナイトへ発動
[ 鈴木草太 ] とうみつ : 1 → 0
鈴木草太
2d6+4+1=>7 判定(+才覚) (2D6+4+1>=7) > 11[6,5]+4+1 > 16 > 成功
[ スティブナイト ] HP : 8 → 0
スティブナイト
2d6+6-0 判決表 (2D6+6-0) > 10[6,4]+6-0 > 16
[ スティブナイト ] HP : 0 → 1
[ スティブナイト ] 前科 : 0 → 1
[ スティブナイト ] HP : 1 → 8
[ スティブナイト ] 衰弱(5R草) : 3 → 2
[ スティブナイト ] 封印(5R草) : 3 → 2
[ スティブナイト ] 猛毒(5R草) : 3 → 2
GM
*R6 流姫
スティブナイト
*s7撒菱
スティブナイト
2d6+5+4=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+4>=7) > 9[5,4]+5+4 > 18 > 成功
[ 黒川流姫 ] HP : 7 → 3
鈴木草太
2d6+5-4=>7 判定(+脅威度) (2D6+5-4>=7) > 6[4,2]+5-4 > 7 > 成功
鈴木草太
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
鈴木草太
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 5[2,3]+0 > 5 > 失敗
鈴木草太
*逆転します
[ 鈴木草太 ] 情けは人の為ならず : 0 → -1
[ 鈴木草太 ] 前科 : 4 → 5
GM
XXX
黒川流姫
*h7霞斬
黒川流姫
2d6+3+1-2=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1-2>=7) > 4[1,3]+3+1-2 > 6 > 失敗
黒川流姫
*s6器用
スティブナイト
c(1+1+2+2) c(1+1+2+2) > 6
[ スティブナイト ] HP : 8 → 2
黒川流姫
*hA百刑
[ スティブナイト ] HP : 2 → 0
スティブナイト
2d6+6-1 判決表 (2D6+6-1) > 6[1,5]+6-1 > 11
[ スティブナイト ] HP : 0 → 1
[ スティブナイト ] 前科 : 1 → 2
黒川流姫
指切り
[ スティブナイト ] 指切(6R流) : 0 → 3
黒川流姫
*sA百刑
[ スティブナイト ] HP : 1 → 0
黒川流姫
封印
スティブナイト
2d6+6-2 判決表 (2D6+6-2) > 3[1,2]+6-2 > 7
スティブナイト
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
スティブナイト
2d6+3+4=>7 判定(+才覚)+孤軍 (2D6+3+4>=7) > 8[4,4]+3+4 > 15 > 成功
[ スティブナイト ] HP : 0 → 1
[ スティブナイト ] 前科 : 2 → 3
黒川流姫
2d6+3+1+2=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1+2>=7) > 4[3,1]+3+1+2 > 10 > 成功
[ スティブナイト ] HP : 1 → 0
スティブナイト
2d6+6-3 判決表 (2D6+6-3) > 7[1,6]+6-3 > 10
[ スティブナイト ] HP : 0 → 1
[ スティブナイト ] 前科 : 3 → 4
[ スティブナイト ] 封印(6R流) : 2 → 3
GM
*R6 スティブナイト
[ スティブナイト ] HP : 1 → 2
[ スティブナイト ] HP : 2 → 1
スティブナイト
*s4撒菱
スティブナイト
2d6+5+4=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+4>=7) > 7[2,5]+5+4 > 16 > 成功
[ 黒川流姫 ] HP : 3 → 1
鈴木草太
2d6+5-5=>7 判定(+脅威度) (2D6+5-5>=7) > 8[5,3]+5-5 > 8 > 成功
鈴木草太
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
鈴木草太
2d6+4+1=>7 判定(+才覚) (2D6+4+1>=7) > 12[6,6]+4+1 > 17 > 成功
鈴木草太
1d6 (1D6) > 4
[ 鈴木草太 ] HP : 1 → 5
[ 鈴木草太 ] 前科 : 5 → 6
[ スティブナイト ] HP : 1 → 2
スティブナイト
*h9鏖殺→草太・流姫
黒川流姫
*hK遊撃
黒川流姫
2d6+4+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4+1>=7) > 7[5,2]+4+1 > 12 > 成功
[ スティブナイト ] HP : 2 → 0
スティブナイト
2d6+6-4 判決表 (2D6+6-4) > 10[6,4]+6-4 > 12
[ スティブナイト ] HP : 0 → 2
[ スティブナイト ] 前科 : 4 → 5
スティブナイト
2d6+5+4=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+4>=7) > 7[1,6]+5+4 > 16 > 成功
スティブナイト
1D6+5+5+2+4 ダメージ(救世主強化・衣装)+逆鱗+孤軍 (1D6+5+5+2+4) > 5[5]+5+5+2+4 > 21
鈴木草太
2d6+5-1-6=>7 判定(+脅威度) (2D6+5-1-6>=7) > 6[2,4]+5-1-6 > 4 > 失敗
黒川流姫
2d6+1+5-4-1 判決表 (2D6+1+5-4-1) > 5[4,1]+1+5-4-1 > 6
黒川流姫
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
黒川流姫
2d6+4+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4+1>=7) > 4[3,1]+4+1 > 9 > 成功
[ 黒川流姫 ] 前科 : 4 → 5
スティブナイト
*d10鏖殺
スティブナイト
2d6+5+4=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+4>=7) > 4[2,2]+5+4 > 13 > 成功
スティブナイト
1D6+5+5+2+4 ダメージ(救世主強化・衣装)+逆鱗+孤軍 (1D6+5+5+2+4) > 4[4]+5+5+2+4 > 20
黒川流姫
2d6+1+5-5-1 判決表 (2D6+1+5-5-1) > 10[4,6]+1+5-5-1 > 10
[ 黒川流姫 ] 前科 : 5 → 6
スティブナイト
*s8鏖殺
スティブナイト
2d6+5+4=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+4>=7) > 10[6,4]+5+4 > 19 > 成功
スティブナイト
1D6+5+5+2+4 ダメージ(救世主強化・衣装)+逆鱗+孤軍 (1D6+5+5+2+4) > 5[5]+5+5+2+4 > 21
黒川流姫
2d6+1+5-6-1 判決表 (2D6+1+5-6-1) > 9[5,4]+1+5-6-1 > 8
黒川流姫
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
黒川流姫
2d6+4+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4+1>=7) > 6[3,3]+4+1 > 11 > 成功
[ 黒川流姫 ] 前科 : 6 → 7
[ 鈴木草太 ] HP : 5 → 0
スティブナイト
*d6砕身
スティブナイト
2d6+5+4=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+4>=7) > 4[1,3]+5+4 > 13 > 成功
スティブナイト
1D6+5+5+2+4 ダメージ(救世主強化・衣装)+逆鱗+孤軍 (1D6+5+5+2+4) > 5[5]+5+5+2+4 > 21
黒川流姫
2d6+1+5-7 判決表 (2D6+1+5-7) > 8[3,5]+1+5-7 > 7
黒川流姫
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
黒川流姫
2d6+0+1=>7 判定(+愛) (2D6+0+1>=7) > 6[2,4]+0+1 > 7 > 成功
[ スティブナイト ] HP : 2 → 0
スティブナイト
2d6+6-5 判決表 (2D6+6-5) > 8[6,2]+6-5 > 9
[ スティブナイト ] HP : 0 → 1
[ スティブナイト ] 前科 : 5 → 6
GM
*ラウンド7
黒川流姫
*d2,h2,h5,h6,cK
スティブナイト
*d3,c3,c4,d5,c8,sQ
[ スティブナイト ] 衰弱(5R草) : 2 → 1
[ スティブナイト ] 猛毒(5R草) : 2 → 1
GM
*R7 流姫
[ スティブナイト ] 指切(6R流) : 3 → 2
[ スティブナイト ] 封印(6R流) : 3 → 2
スティブナイト
*sQ撒菱
黒川流姫
*cK遊撃
黒川流姫
2d6+4+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4+1>=7) > 7[6,1]+4+1 > 12 > 成功
[ スティブナイト ] HP : 1 → 0
スティブナイト
2d6+6-6 判決表 (2D6+6-6) > 6[1,5]+6-6 > 6
スティブナイト
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
スティブナイト
2d6+0+4=>7 判定(+愛)+孤軍 (2D6+0+4>=7) > 7[1,6]+0+4 > 11 > 成功
[ スティブナイト ] HP : 0 → 1
[ スティブナイト ] 前科 : 6 → 7
黒川流姫
1d6 (1D6) > 3
スティブナイト
2d6+5+4-3=>7 判定(+猟奇)+孤軍 (2D6+5+4-3>=7) > 10[4,6]+5+4-3 > 16 > 成功
黒川流姫
2d6+1+5-7 判決表 (2D6+1+5-7) > 8[2,6]+1+5-7 > 7
黒川流姫
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
黒川流姫
2d6+3+1=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1>=7) > 6[2,4]+3+1 > 10 > 成功
[ 黒川流姫 ] 前科 : 7 → 8
黒川流姫
*h5霞斬
黒川流姫
2d6+3+1-2=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1-2>=7) > 7[6,1]+3+1-2 > 9 > 成功
[ スティブナイト ] HP : 1 → 0
スティブナイト
2d6+6-7 判決表 (2D6+6-7) > 8[3,5]+6-7 > 7
スティブナイト
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
スティブナイト
2d6+3+4=>7 判定(+才覚)+孤軍 (2D6+3+4>=7) > 12[6,6]+3+4 > 19 > 成功
[ スティブナイト ] HP : 0 → 1
[ スティブナイト ] 前科 : 7 → 8
黒川流姫
2d6+3+1+2=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1+2>=7) > 10[5,5]+3+1+2 > 16 > 成功
[ スティブナイト ] HP : 1 → 0
スティブナイト
2d6+6-8 判決表 (2D6+6-8) > 5[4,1]+6-8 > 3
GM
*昏倒。
GM
*裁判閉廷!
GM
*亡者化判定
鈴木草太
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
鈴木草太
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 9[3,6]+3 > 12 > 成功
アンリアライズ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
アンリアライズ
判定を放棄します。
GM
黒川流姫
一歩前へ。
黒川流姫
ふらつく足取り。
黒川流姫
手に滴る液体は、触れたものを穢す。
黒川流姫
汚い力だ。気持ち悪い力だ。
黒川流姫
気持ち悪い──
黒川流姫
「お゛ッ、え……」
黒川流姫
びたびたと体液が零れ、撒き散らされる。
黒川流姫
止まらない吐き気と共に、次々と。
黒川流姫
足元に、小さな水たまりができる。
黒川流姫
とっさに口元を抑えれば、そこから止め処なく溢れ出し。
黒川流姫
両手から零れる僕の穢れが地面に溢れ、結晶を飲み込み毀損する。タールのようにねばつく粘液から漂うのは、濃縮された老廃物のような酸味混じりの腐臭だ。触れたものを絡め取り、溶かし崩し、痺れと苦痛と熱と快楽を与え、てらてらと艶めく黒色へと染めてゆく。
黒川流姫
それは僕と草太を穢さない。僕達はもう、一つに染まったから。
黒川流姫
自分の匂いが感じられないのと同じように、自分の体の固さを変えられるのと同じように、穢れは無害な足場として僕達を助けてくれる。
黒川流姫
ここはもう、君のステージじゃない。
黒川流姫
飛び出しはしない。将棋を指すようにゆっくりと、周りから、地形から潰すように、この森を汚していく。
黒川流姫
「さあ、やり合おうぜ、スティブナイト」
黒川流姫
「僕を……止めてみろ!」
スティブナイト
飛び回る黒結晶が濡れていく。
スティブナイト
お前たちに次々と襲いかかる黒結晶は、しかし同時にその泥に触れ、覆われ、撒き散らし。
スティブナイト
自らを巻き添えにして。
スティブナイト
「…………っ、」
スティブナイト
服が溶け、崩れて。
スティブナイト
その奥の肌に触れて。
スティブナイト
「……や、めろ、」
スティブナイト
「来るな……!」
スティブナイト
闇雲に手を伸ばし、空を掴み。
スティブナイト
黒結晶を操作する。
スティブナイト
大粒の雨。雨と言っていいかわからないくらい。
スティブナイト
自分の身を刺すのも躊躇わず。
黒川流姫
「…………」
黒川流姫
空を見て察する。
黒川流姫
避けられない。身を隠すような場所もない。
黒川流姫
「……ハハ……」
鈴木草太
そこに。
鈴木草太
流姫を守るように立ちはだかる。
身を切り裂く雨から。身体を刺す痛みから守るために。
鈴木草太
「大丈夫だ」
鈴木草太
「オレが居る」
黒川流姫
「草太……」
鈴木草太
立ちはだかって。
そう言う身体からは、後ろから見ても理解るくらいに血を垂れ流している。
鈴木草太
「オレが守るよ」
鈴木草太
オレは、あんりを守れなかったから。
鈴木草太
せめて流姫だけは。
鈴木草太
そう言うように、心の疵の力を振るう。
スティブナイト
「笑えるね」
スティブナイト
「それって自分が助かりたいから?」
スティブナイト
「今更だよ」
スティブナイト
「今更……」
スティブナイト
「守ろうとしただけでは叶わないことなんて、お前はわかってるだろう」
スティブナイト
「それとも"元"仲間を傷付けたことの正当化?」
スティブナイト
「隣の人は同じ目に遭わせない、なんて」
スティブナイト
「誓えるわけがない」
鈴木草太
「誓えるわけないだなんてオレ自身が理解ってる…!」
鈴木草太
「だからって、それをしようとしちゃだめなのか?!出来ることしかしたらダメなのか…?!」
スティブナイト
「バレる嘘をついて」
スティブナイト
「何かがよくなるとは思えないけどね」
鈴木草太
「それはお前が勝手にそう思っているだけだろうが…!!!」
鈴木草太
「オレは…オレは…」
鈴木草太
「偽物だろうが、なんだろうが……本物になろうとしてるんだ…!!!」
鈴木草太
「痛くたって…苦しくたって…今だってそうだ!!!!!こんな…こんな目に遭いながらも、流姫を守りたいからって守るために庇ってる…!!!!」
鈴木草太
「これは…この行為は本物だろう…?!??」
鈴木草太
「心が伴わなきゃダメなのか!?中身までまっさらじゃなくちゃいけないのかよ…!!!!」
鈴木草太
「やることが綺麗でも、中身が汚かったら許してくれないのか…?!?」
鈴木草太
「だったら…だったら、綺麗じゃないやつは一生そのままでいろっていうのかよ…!!!!」
スティブナイト
「行動だけで評価するなら」
スティブナイト
「あの女はお前のせいで深い絶望の底に落ちたんじゃないの?」
鈴木草太
その言葉を聞いて。
鈴木草太
激高する言葉も、止まって。
上気する頭も一気に冷え切って。
鈴木草太
xxx
鈴木草太
「それ…は…」
鈴木草太
奮い立たせていた心の疵の力が。
少なくとも、自分は正しいことをしているという許容が。
鈴木草太
全て、消え去って。
スティブナイト
その隙を逃すはずもない。
スティブナイト
まずはお前の足を縫い留める。
鈴木草太
両足に激痛が走る。
スティブナイト
バランスを崩させて、地面に触れるところに黒結晶を伸ばす。
スティブナイト
お前の体重がお前を深く抉っていく。
鈴木草太
無様に倒れ込んで、受け身を取ろうと伸ばした手は串刺しになって。
スティブナイト
あるいは、お前の罪とか?
スティブナイト
笑えるね。
鈴木草太
そのまま地面に飲まれるように腹も、喉も貫かれて。
鈴木草太
お前の罪を許さないと言ったオレは。
鈴木草太
既に、もう。罪に塗れていた。
鈴木草太
立ち上がろうと手を動かそうとしても、もうなんの力も入らない。
スティブナイト
行動だけで評価するなら、コインの数は人殺しをした数だ。
鈴木草太
ここに至るまでに何人殺してきた?
スティブナイト
理由をつけて罪悪感から逃れようとしていたんだろう?
鈴木草太
最初にあの人を手にかけたその時から、オレは。
鈴木草太
向き合っている顔をしながら、ずっと目を背けてきた。
スティブナイト
ずっと目を逸らし続けられていたらよかったのにね。
スティブナイト
思考をすれば現実が追いかけてくる。
鈴木草太
いつの間にか綺麗な言葉を出すのがうまくなっていた。
鈴木草太
当たり障りのない、誠実な言葉が出てくるようになっていた。
鈴木草太
自分を騙すためだ。
スティブナイト
アリスとしてここに降り立ったときから。
俺たちは思考に囚われることしかできない。
鈴木草太
追いかけてくる現実から逃れるために、そんな偽物で蓋をしてオレは罪を重ねてきた。
スティブナイト
その偽物を、愛って呼ぶんだっけ?
鈴木草太
それを愛だというのなら。
鈴木草太
オレのこれはきっと、”自己愛”っていうんだろう。
スティブナイト
思考を止める方法が唯一つあるならば。それは。
スティブナイト
戦いの果てに気を失うことだけだ。
スティブナイト
――黒い雨は止まない。
スティブナイト
お前の肉を抉り、内臓を貫く。
スティブナイト
全てを引き裂いていく。
鈴木草太
──黒い雨に貫かれて。全身で無事なところはもうどこにもなくて。
鈴木草太
もうまともに動けない。
鈴木草太
体中が狂いそうな程に痛い。
鈴木草太
それ以上に。
鈴木草太
突きつけられたオレの心の醜さが耐えられなくて。
鈴木草太
それから逃れるために、痛みのままに意識を手放した。
スティブナイト
「ほら」
スティブナイト
「お前、置いてかれたけど」
スティブナイト
「どんな気持ち?」
黒川流姫
「ふふっ、はは……」
黒川流姫
「いや、もう笑うしかない。ひどい事をしてくれるよ」
スティブナイト
「眠るのは、意識を手放すのは」
スティブナイト
「すごく楽なことだろうね」
黒川流姫
「頑張ったからね、草太は」
黒川流姫
「ちゃんと……行動で結果を出してくれた」
黒川流姫
倒れた草太の後ろから這い出る。
黒川流姫
ボロボロだ。全身に結晶が刺さっている。それでも体は動かせた。
黒川流姫
草太は、壁となって僕を守り抜いた。草太は打ち漏らさなかった。
黒川流姫
僕に突き刺さった結晶は、草太を貫いて勢いが削がれたものだけだった。
黒川流姫
「……僕は、仲間に恵まれた」
黒川流姫
僕は、草太に自分の命運を全て託した。
黒川流姫
コインの力は既に、すべて異能の出力へと回している。生身の力は無いに等しい。
黒川流姫
能力の反動で全身が重い。ひどい吐き気だ。景色は歪むし、体は冷たいし、お腹が内側から削られるように痛い。
黒川流姫
だけどいい、これでいい。
黒川流姫
「おかげで……間に合った」
黒川流姫
その地は……黒い底なし沼によって覆い尽くされた。
スティブナイト
「…………」
黒川流姫
足場が溶けて崩れていく。
黒川流姫
「もう君にも、手を伸ばせば届きそうだ」
スティブナイト
「…………、」
スティブナイト
「……そう、」
スティブナイト
目を閉じる。
黒川流姫
緩慢な動きで一歩、二歩と前へ。両手を掴む。
スティブナイト
黒い液体で溶かされて染められて、もうろくに動けない。
黒川流姫
「……君が憎い」
スティブナイト
「うん」
黒川流姫
「けど……」
黒川流姫
「もう、誰かのせいにするのは疲れた」
スティブナイト
「…………」
スティブナイト
「…………わからないな……」
黒川流姫
「何がだい」
スティブナイト
「あの女をああしたのも」
スティブナイト
「お前たちが傷だらけになってるのも」
スティブナイト
「俺のせいでしかないだろ」
黒川流姫
「僕はそういう事にしてもいいけど……」
黒川流姫
「僕の尊敬してた人たちは、きっとそれじゃ納得してくれないんだ」
スティブナイト
「…………」
スティブナイト
「じゃあ、どうする」
黒川流姫
「そうだな……」
黒川流姫
「まあ、仕方ないことだ。起こった事は戻らない。これからの事を考えていかなきゃいけない」
黒川流姫
「僕はこれからも、草太と救世主を続ける」
黒川流姫
「今回はこうなった。最悪の結果だったけど、これでも奇跡みたいなもんだ」
黒川流姫
「もっと色んな事にも慣れなきゃいけないよな」
黒川流姫
「……草太が眠ってて、よかった……」
スティブナイト
「うん」
黒川流姫
「……僕らは結局……全部曝け出されて醜く死ぬしかないのかもな」
スティブナイト
「そうだな」
スティブナイト
「いつか追いつかれる」
スティブナイト
「全部、馬鹿げたことだよ」
スティブナイト
「くだらないことで傷付いて、くだらないことで争って」
スティブナイト
「どんなに自分をよくしようとしたって」
スティブナイト
「結局無様に死ぬだけだ」
スティブナイト
「今日はそれが俺で」
スティブナイト
「お前らにも、いつか来るんだろうね」
黒川流姫
「はは。長生きできる気がしないよ……」
スティブナイト
「救世の噂なんていう、くだらないものを信じられてたらよかったのに」
スティブナイト
「あるいはそこの男みたいに、逃避できたらよかった」
スティブナイト
「そうじゃない俺たちは、夢も見れなくて」
スティブナイト
「眠れもせずに、追いかけてくる現実を見るしかないんだ」
黒川流姫
「どんなに足掻いても……もう、くだらない生き方しか残ってない」
黒川流姫
「きっと今までが、幸せすぎたんだろうな」
スティブナイト
「…………」
黒川流姫
「でも僕は……曝け出されてよかったのかもしれない」
黒川流姫
「隠したまま死ぬほうが、辛かったかもしれない」
黒川流姫
沈むスティブナイトの体を、手を取って受け止める。
黒川流姫
「僕は」
黒川流姫
「一人で死ぬのは嫌だな」
黒川流姫
「隣に誰かいてほしい。たとえ敵でも、こうして看取られて行きたい」
スティブナイト
「…………」
スティブナイト
「わからないな……」
黒川流姫
「君は最後まで一人ぼっちが良かった?」
スティブナイト
「別に」
スティブナイト
「どこでどう死んでも、変わらないよ」
スティブナイト
「…………でも」
スティブナイト
「そういう身勝手な優しさを押し付けられて死ぬのは」
スティブナイト
「負けた感じがする」
スティブナイト
「だからそれでいいんだと思う」
スティブナイト
「……っていうか」
スティブナイト
「わかってて聞いてるんだろ」
スティブナイト
……どいつもこいつも。
黒川流姫
「はは」
黒川流姫
「僕と君、全然似てないだろと思ってたけど」
黒川流姫
「話してみると、確かにちょっと通じる部分もあったな」
黒川流姫
「だから……」
黒川流姫
「……だから、僕は……」
黒川流姫
「……こうやって、まとまりのねえ話を続けて……」
黒川流姫
「迷って、その時を引き延ばそうとしちゃうんだ」
黒川流姫
手を離す。
黒川流姫
「ごめんね。……殺すね」
スティブナイト
「うん」
スティブナイト
「まあ」
スティブナイト
「間違ってたら教えてあげるよ」
スティブナイト
「起きる前にやらなきゃなんだろ?」
黒川流姫
「うん」
黒川流姫
「この判断は、僕のものだ」
黒川流姫
両手で頬へと触れる。
黒川流姫
小さな体の上に跨って、その顔を見下ろした。
黒川流姫
地には黒い液体。
黒川流姫
その全身を、ゆっくりと包み込む。
スティブナイト
白い身体が覆われていく。
スティブナイト
身体が沈んで、手が残って。
スティブナイト
それも、泥の中へ。
黒川流姫
「……さようなら」
黒川流姫
体を泥へと埋める。
黒川流姫
毒は甘く意識を奪う。
スティブナイト
沈んで、それから。
GM
森中の黒結晶が砕ける音。
GM
割れて、粉になって、吹き込んできた風に飛ばされる。
GM
葉のない枝が擦れる音。
GM
湿った地面のにおい。
GM
スティブナイトがいた痕跡はどこにもなく、枯れた森だけが残っている。
GM
強いて言うなら、60枚の罪だけが。
GM
流姫のそばに散らばっている。
黒川流姫
淀んだ泥のような異能もまた、地面へと沈み消えてゆく。
黒川流姫
ひどく疲れた。溜息を吐いてコインを手に取る。
黒川流姫
「いや、駄目だ……」
黒川流姫
このまま倒れてしまいたい気持ちを抑えて、声を出して体を起こす。
黒川流姫
「草太が……起きる前に……」
黒川流姫
「もう一人、済ませなくちゃいけないんだ……」
黒川流姫
ゆっくりと、あんりの元へと歩く。
アンリアライズ
「…………」
アンリアライズ
血を流し、縛られ、倒れている少女が
アンリアライズ
歩み寄るあなたを見上げている。
黒川流姫
膝をついて、その姿を見下ろした。
黒川流姫
「……君に、ひとつウソをついた。今の君にはもはやどうでもいい事だろうけど」
アンリアライズ
「……」
アンリアライズ
スティブナイトが斃れ、森の黒結晶が砕け散ってなお、その身は結晶に侵されている。
アンリアライズ
戻らないその姿が、もはや手の施しようがないことを示している。
黒川流姫
「御苑あんりのことを必要とする人が居た」
黒川流姫
「僕は知ってた。草太は御苑あんりのことを大事に思っていた。もしかするとアンリミテッド以上に」
アンリアライズ
「………………それを」
アンリアライズ
「『御苑あんり』に言ってあげればよかったのに」
黒川流姫
「その通りだ」
黒川流姫
「この言葉はもう、御苑あんりには届かないんだな」
アンリアライズ
「いないもん」
黒川流姫
「そうか」
アンリアライズ
欠片だけでも拾ってくれていれば、継ぎ接ぎすることくらいはできたかもしれないのに。
アンリアライズ
もう、それも残ってないよ。
アンリアライズ
全部、砕かれちゃったから。
黒川流姫
「たとえもう仲間でいられなくても、命だけは助けたかった」
黒川流姫
「そう思って始めたことだけど……」
黒川流姫
「あんりの存在はとっくに消えていて、そのトドメを刺したのは僕達だったんだな」
アンリアライズ
「そうですよ」
黒川流姫
「アンリアライズ」
黒川流姫
「僕にはきっと、君の喜ぶ事はできないと思う」
黒川流姫
「もう仲間とは言えないな」
アンリアライズ
「今更」
黒川流姫
「今更じゃないよ。今が判断の分かれ目なんだ」
黒川流姫
「君が亡者になるしかないなら、君もここで殺す」
アンリアライズ
抵抗を試みるまでもなくわかる。心の疵の力はもう使えない。
アンリアライズ
理想の自分も、本当の自分も砕かれて残ったのは
アンリアライズ
無。
アンリアライズ
何もない。
黒川流姫
「僕はね」
黒川流姫
「君がまだ、死にたくないと信じたいんだ。命乞いをしてくれるんじゃないかと、どこかで夢見てるんだ」
アンリアライズ
「して何か変わる?」
アンリアライズ
死んじゃったんだな。スティブナイト。
アンリアライズ
でも、それでよかったかも。
アンリアライズ
あなたの森を荒らすことが気がかりだったから。
黒川流姫
「たとえ共に生きることができなくても」
黒川流姫
「別々の道を生き続けることができたらいいなと思う」
アンリアライズ
「あは」
アンリアライズ
笑った拍子に、顔に亀裂が入る。
アンリアライズ
「素敵ね。亡者になった私にも同じことを言ってみてよ」
黒川流姫
「……言えないよ」
アンリアライズ
ぱき、ぱきり、と。
黒川流姫
「僕達が生き残るのが先。君のことは僕の自己満足で、その後だ」
アンリアライズ
最後に残ったアンリアライズさえもひび割れ剥がれてゆく。
黒川流姫
「頼む……願ってくれ……」
鈴木草太
「…流姫」
黒川流姫
「救世主でありたいと。もうアンリアライズでもいい。その形を保ちたいと……」
黒川流姫
「! ……草太」
鈴木草太
そう、願う流姫の肩を。
ふらついた草太の手が触れて。
鈴木草太
横へとやる。
黒川流姫
「……そ、草太、これは……」
鈴木草太
もう、ダメだ。見ただけで分かった。
鈴木草太
この期に及んでそんな判断が出た。
アンリアライズ
「…………」
アンリアライズ
「あなたたちは、」
アンリアライズ
「正しい、よ」
鈴木草太
「…オレの力で。あんりの今までの善行に報いを与えられたら、救えるかもしれないと。そんな希望があった」
鈴木草太
でも、だめだ。
鈴木草太
どうにもならない。それが見て理解る。
鈴木草太
届く心がない。あんりもアンリミテッドもそこには居ない。
アンリアライズ
「救うとか、生かすとか」
鈴木草太
そう、オレが認識してしまった。
アンリアライズ
「そんな傲慢な心でも持てないと、生きていけないもんね」
鈴木草太
「…そうだね」
鈴木草太
「何にも出来ないから、何かが出来るって思いたいんだ」
鈴木草太
そう答えて。
鈴木草太
ナイフを握る手に力を込める。
黒川流姫
「ま、待って……」
黒川流姫
「せめて僕に、僕にやらせて……!」
アンリアライズ
「私のことは、忘れてね」
鈴木草太
「待てないよ」
アンリアライズ
「流姫さんは」
アンリアライズ
「せめて、大事にしてあげて」
黒川流姫
「……っ」
鈴木草太
「………分かった」
アンリアライズ
どうせ、無理でしょうけど。
黒川流姫
「なんで、最後に」
アンリアライズ
あなたはそういう人だから。
鈴木草太
そう、答えて。
黒川流姫
「そんな事を言うんだよ!」
アンリアライズ
そういう人に縋って、バカみたいな終わりを迎えればいいわ。
アンリアライズ
私は、あなたの可能性の一つよ。
鈴木草太
「…さよなら、あんり」
アンリアライズ
最期まで、抵抗する気は起きなかった。
鈴木草太
その無抵抗な胸に。
ひび割れたハートを裂くように、ナイフを突き刺した。
アンリアライズ
そうされるよりずっと前に、もう、心が死んでいたから。
鈴木草太
差し込んだ傷口からは、自らが犯した罪が溢れだしていく。
鈴木草太
余計に苦しませないように、傷口を深く抉る。
…慣れた手付きだ。
アンリアライズ
ぱき、と音が鳴って。
アンリアライズ
森を覆っていた黒結晶と同じように、砕けて。
アンリアライズ
消える。
アンリアライズ
その絶望を象徴していたような、輝きを失って割れたハートだけを残して。
鈴木草太
「……………」
鈴木草太
それを。
鈴木草太
呆然と見つめながら。
黒川流姫
「…………」
鈴木草太
生々しい感触の残った、罪に塗れた自らの手を拭う。
鈴木草太
大切な仲間だった。
鈴木草太
密かに心惹かれていた。
鈴木草太
守りたいと思っていた。
鈴木草太
守ると誓ったこともあった。
鈴木草太
その子を追い詰めて、心を殺して。
今こうして命も奪った。
鈴木草太
それなのにオレはこうして平然と生きている。
鈴木草太
罪悪感に塗れようが。
鈴木草太
自分で自分を呪おうが。糾弾をしようが。
鈴木草太
それをしながら、それを贖罪に生きていけるような人間だから。
鈴木草太
「………流姫には」
鈴木草太
「させられないよ」
鈴木草太
そう、ひび割れたような作り笑いを向ける。
黒川流姫
「……僕」
黒川流姫
「こいつの事、ずっと嫌いだったんだ」
黒川流姫
「アンリミテッドっていう理想的な人がいて……僕は彼女の振る舞いを……正しい人の在り方の参考にしてた」
黒川流姫
「だけどアレは、こじらせた陰キャが生んだ別人格だった」
黒川流姫
「……悔しかったんだ。僕と同じような、世間に相手にされない側の人間のくせに」
黒川流姫
「あいつがちゃんとアンリミテッドをやれてたのが悔しかった」
黒川流姫
「気づけば前よりも……アンリミテッドの事が気になるようになってた」
黒川流姫
「なんだろうな。同族嫌悪みたいなもんだろうけど」
黒川流姫
「ぐちゃぐちゃでよくわかんない感情だったんだ……同族と名乗るのがおこがましい気持ちもあって」
黒川流姫
「それでもやっぱり、仲間だったんだ……仲間だったんだよな……」
黒川流姫
立ち上がる。
鈴木草太
それを支える。
鈴木草太
地面に落ちたままの絶望の欠片は。
鈴木草太
きっと、望まれていないから。
鈴木草太
拾わず、手を付けずに。
黒川流姫
「……太は……」
黒川流姫
「草太は僕がもらっていく!」
黒川流姫
「草太の事ちょっと好きだったろバァーーーーーカ!タイミング逃すからこんな事なるんだ!ざまーみろ!」
黒川流姫
「僕の勝ちだー!!!」
黒川流姫
暗い森に、声が響く。
黒川流姫
むなしい。
黒川流姫
あいつにはもう何を言っても響かないんだよな。
黒川流姫
もっと軽いノリで喧嘩したかったな。
黒川流姫
僕は君を抉って、ボロボロに壊した。
黒川流姫
それでも君とまた歩きたかったよ。
黒川流姫
もし君に響いてくれるなら、僕の心の疵も抱えた秘密も全部、君に打ち明けてもよかった。
黒川流姫
……タイミングを逃したのは、僕の方だ。
黒川流姫
草太の手を引く。
黒川流姫
「満足した」
黒川流姫
「帰ろう。この森には、もう用はない」
鈴木草太
「……ああ」
鈴木草太
「帰ろう」
鈴木草太
そう、短く答えて。
鈴木草太
繋がれた手を握って、森を後にする。
鈴木草太
森を出るまで、一度も振り向くことはなかった。
GM
 
GM
 
GM
 
GM
Dead or AliCe「絶望の森」
GM
おしまい。