お茶会-第2ラウンド
GM
では第2ラウンドの手番を決めて本日は終わりにしましょう。
『夢見の』シャノン
1d99 (1D99) > 42
『双子の』マリー
1d99 (1D99) > 82
第2ラウンド:イスタ
イスタ
ルビーとマリーの名前が、読めるか読めないかくらいの筆跡で書かれた招待状。
104号室のホテルマン
筆跡をホテルマンが確認せずとも、ホテル自体がそれを認識する。
GM
10 大広間。 或いは宴会場。どんなパーティだって開ける広い空間は孤独を感じるにはうってつけ。
イスタ
ちいさいからだは、広い部屋の中だともっとちいさいように思える。
『双子の』マリー
咄嗟に周りを確認するが、見えるのは三月兎の身体だけ。
『双子の』マリー
それでも一応は端による。相手は“不可視”の救世主だ。
『双子の』マリー
「そうですね。貴方が呼んだので?」
『双子の』マリー
「それはさぞ悶着のあったことでしょう」
『双子の』マリー
「別に、貴方個人についてはどうこうは思っていませんよ」
『双子の』マリー
「あの御人が末裔を粗末にする人なら」
『双子の』マリー
「遠慮なく殴れると思っただけで」
『双子の』ルビー
いつも気の違って見えるペアだが、今回は一段と様子がおかしいな。
『双子の』マリー
「それで、どういった用向きですか?」
『双子の』マリー
「お礼を言われる筋合いもいまいちわかりませんが」
『双子の』マリー
飛び込もうと思えば、あの体制からでも一瞬だろう。それに咄嗟に反応できるほど自分が敏くないのはよく知っている。
『双子の』マリー
「私達は、シャノン様と違い個々人の夢にはさほど興味はありませんが」
『双子の』マリー
「少なくとも、棄権して下さるつもりは無いのでしょう?」
イスタ
「あのひとは、もう、おれを粗末にはしない」
『双子の』マリー
「……どのみち裁判でやりあう事にはなるのでしょう」
『双子の』マリー
「私達の邪魔になるなら変わりはしない」
『双子の』マリー
「…………粗末にしないというのは」
『双子の』マリー
「あなたが神様とやらに、ならないという意味ではないでしょう」
イスタ
「おれがかみさまになって、プルネウマが人間になったら」
『双子の』マリー
「何らかのお役に立てたなら何よりですが」
『双子の』マリー
「ここに来た時点で、最早引き返すことはできない」
『双子の』マリー
「今更じゃないですか。何もかも」
イスタ
「こまることはいっぱいやったほうがいいってプルネウマが言ってた」
『双子の』マリー
「随分救世主らしくなったじゃない」
『双子の』マリー
「元からかな?どっちでもいいか」
イスタ
「わかんないけど、こうやって話するんでしょう」
イスタ
「あんたたちは、なんで、救世主と一緒にいるのか」
イスタ
「あんたたちは救世主になにを望んでるのか」
イスタ
*『双子の』ルビーとマリーの心の疵『二人ぼっちの双子』を猟奇で抉ります。
[ 『夢見の』シャノン ] HP : 18 → 17
『夢見の』シャノン
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
『夢見の』シャノン
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 8[6,2]+0 > 8 > 成功
『夢見の』シャノン
1d6 横槍値 (1D6) > 3
イスタ
2d6+4+2-3=>7 判定(+猟奇) (2D6+4+2-3>=7) > 4[3,1]+4+2-3 > 7 > 成功
『双子の』マリー
「……何で救世主と一緒にいるかは、力の恩恵にあずかるためで」
『双子の』マリー
「救世主に望むものは、全員まとめて堕落の国から消えてくれること」
『双子の』マリー
「シャノン様を……信じていることは」
『双子の』マリー
堕落の国に、救世も災厄も与えぬままに、帰るか死ぬかしてくれるところ。
『双子の』マリー
今のプルネウマと同じじゃないか。
『双子の』ルビー
「堕落の国に何も関与しないままでさっさと帰ってくれることだ」
『双子の』ルビー
「それ以上に望むものがあるとすれば、お前らを退場させるための手を貸してくれること」
『双子の』マリー
「最初からいないのが一番なんだよ」
『双子の』マリー
あいつらがいなければこうはならなかった。
『双子の』ルビー
あいつらがいなければ、こんな双子の末裔に身をやつす事だって。
『双子の』マリー
シャノンがいたからこそ、このホテルのこんな場所まで辿り着けたけど。
『双子の』マリー
救世主(あいつら)がいなければ、そもそもこんな境遇になることはなかった。
『双子の』マリー
都合の良い時だけ、シャノンと他の救世主を一緒くたにするんだな。
『双子の』マリー
でも、そうやってレッテルだけで救世主を分割するのは。
『双子の』マリー
『帽子の無い帽子屋』をあざけ笑ったあいつらと同じじゃないか。
『双子の』ルビー
「マリーさんはものを難しく考える天才だよね」
『双子の』ルビー
「言っただろう。敵に手心を加えている場合じゃないって」
『双子の』マリー
そういう話じゃなかったんだけど。
『双子の』ルビー
「いずれにせよやる事は変わらないだろ」
『双子の』マリー
私達はこの先も生きていく。ここで優勝して、力を得たとしても、救世主になんかなってやらない。
『双子の』マリー
本当にこのままでいることができるのか?
『双子の』マリー
敵がどうとか、シャノンがどうとかいう話じゃなくて、私達の話なのに。
『双子の』ルビー
前にも時々こういう顔をしていた。
『双子の』ルビー
廃墟になった故郷を見たときなんかに。
『双子の』ルビー
その時は、無理やり手を引いてやった。そんなことで悩んでいる場合じゃないからだ。
『双子の』ルビー
足踏みをしている間に、俺達は死ぬ。
『双子の』ルビー
後の事なんて後から考えればいいんだ。
[ 『双子の』ルビーとマリー ] 二人ぼっちの双子 : 0 → -1
『双子の』ルビー
「事が済んだなら帰ってもいいかな?」
『双子の』ルビー
「招待状で分断されて音沙汰無しが続くと、色々不安が募るもんでね」
『双子の』ルビーとマリー
二人揃って広間を出ていく。
『双子の』ルビーとマリー
その歩幅は不揃いで、どこか覚束なく。
GM
例えふたりでひとつの影でも、歩くはやさが違えばそこに差す光も違う。
GM
同じように雨にぬれても、ふたりでひとつのタオルを使えば。
GM
じゃあ、雨に濡れて笑えない人はどうすればいいんだろうね?
GM
どうすればいいのか、聞く人がいないのならば。
第2ラウンド:イスタ シーン裏
プルネウマ
ふらふらと廊下を歩いている。
時々壁にぶつかったり、転んだりしてその場で仰向けになっている。
プルネウマ
表情だけみなければ、重度の酔っぱらいのそれに近い。
『夢見の』シャノン
突然ルビマリが消えたので、気になって廊下をぷらぷらしていたら…なんか見つけた。
『夢見の』シャノン
ーーーあれ?私とのお茶会、そんなに効いた…?いやいやいや…
『夢見の』シャノン
「プルネウマ…、大丈夫?」
そっと声をかける、ある程度の距離は保ちつつ。
プルネウマ
「大丈夫に見えてたら君の目は節穴だなぁ~~~~」
プルネウマ
「いやあ」
「まいったね」
なにが、とは言わず。
『夢見の』シャノン
確かに、シャノンもお茶会でプルネウマの心の疵に触れ、先ほどマリーも何かしたらしいが…。
『夢見の』シャノン
それで"こう"なってしまうプルネウマではないだろう。
プルネウマ
「……影響されてるところある?って質問があっただろう?」
プルネウマ
「あれさあ、かわいいところって言うつもりでさ」
プルネウマ
「イスタの影響が私そのものになっちゃったよ」
『夢見の』シャノン
「んー…」
腕を組んで、頭を傾げながらプルネウマに近寄る。
『夢見の』シャノン
そうして、プルネウマの腕を掴んで…しっかりと立たせる。
『夢見の』シャノン
「まあ、とりあえずちゃんと立ちなって」
『夢見の』シャノン
「……ん?そっちが招待状で………」
『夢見の』シャノン
ーーーあれ?じゃあ今プルネウマがここにいるってことは…
『夢見の』シャノン
「…ルビーとマリーは、まあ多分招待状で飛ばされちゃったんだけど」
『夢見の』シャノン
「その様子じゃ、プルネウマの指示じゃなさそうだね」
プルネウマ
「もう指示するって立場じゃなくなっちゃってさあ」
プルネウマ
「あの子に風を吹かせる立場でしかないよ、もう」
『夢見の』シャノン
「…困ったなぁ。そんな風にされると…茶化す雰囲気じゃなくなるじゃあないか…」
プルネウマを軽く支えながら、壁に寄りかかる。
『夢見の』シャノン
「何があったか、聞いていいの?」
プルネウマ
「すごく噛み砕いて言うと」
「君らが殺すまでもなく、互いに命を握られちゃった」
『夢見の』シャノン
「お互い、命を、握られちゃった…」
『夢見の』シャノン
「…それって、一心同体みたいなことかい?」
いや、ちょっと違う…?うーん?
プルネウマ
「まあまああってる……」
「実際結末がどうなるかはともかくとして」
プルネウマ
「私とイスタは一緒に生きて、そして死ぬ」
プルネウマ
「いやあ、ハッピーエンドみたいだねえ!」
「客観的に見れば!」
『夢見の』シャノン
「…まあ、そうだねぇ。客観的には」
『夢見の』シャノン
「今はイスタのこと、信じてるの?」
プルネウマ
「手を離すのはやっぱり、イスタの方なんだ」
『夢見の』シャノン
こんなこと、おれから殺しあう相手に言うべきではないかもしれない。
『夢見の』シャノン
「離されたら、掴みなおせばいいじゃん…」
プルネウマ
「なにもかもをこぼしてしまう手でも、掴んでもいいの?」
『夢見の』シャノン
「そこは知らないよ。私の問題じゃないしね」
『夢見の』シャノン
「でも、『風』は自由でしょ?どこまでも飛んでいける、シャボン玉も空高くへ連れていってくれる」
『夢見の』シャノン
「こぼれてしまうような手なら、こぼさないように手伝ってもらえばいいんじゃないかい?」
『夢見の』シャノン
「二人いるなら、手は4本だ…やったね」
『夢見の』シャノン
ーーーああ、私は…どうしてこれから殺しあう相手に…こんなことを言っているのだろう。
プルネウマ
『あの子』には、かわいい女の子のまま死ぬのが一番いいと言った。
この女性もそうだ。
プルネウマ
あの双子の手で囲まれて、死んだほうがいい。
プルネウマ
もっとも、双子がそんなことをするのかは疑問だが。
『夢見の』シャノン
「…どうだろう」壁にもたれて目を背ける
『夢見の』シャノン
「私たちは、好き勝手やってるだけだから…」
『夢見の』シャノン
「6つじゃなくて、2つが3組あるだけだよ…」
『夢見の』シャノン
「そっ………」
そんなことないよ。
『夢見の』シャノン
だって、昔のままと変わらない。この手が2つなのは、生まれた時から変わらない。
プルネウマ
「さみしいなら」
「いまだけ一緒にいてあげようか?」
プルネウマ
子供がもうひとりの迷子の子供に語りかけるような言葉。
『夢見の』シャノン
「…それ、浮気になっちゃうよ?」
『夢見の』シャノン
そう言いながら、壁に寄りかかった背をずるずると下ろし…プルネウマの隣に座り込む。
プルネウマ
「そんなことない」
「待ってるだけだよ、互いのエース様を」
隣に座り込む。
プルネウマ
「たまにはお茶も問答もない時間があってもいいさ」
『夢見の』シャノン
「じゃあ…、ちょっとだけ一緒にいてよ」
『夢見の』シャノン
シャボン玉がふわり、廊下に浮かぶ。
プルネウマ
そよかぜが、それをゆったりと飛ばしていく。
『夢見の』シャノン
シャノンはその場に座ったまま、二人を見上げる。
『夢見の』シャノン
シャボン玉がまたひとつ、廊下に浮かぶ。
『夢見の』シャノン
それはどこかへ飛んでいくことなく、その場を漂っていく。
第2ラウンド:『双子の』ルビーとマリー
『双子の』マリー
プルネウマさんに会いに行きます。
『双子の』マリー
招待状あんまり使う気分しないよね。どこにいますか?
『双子の』マリー
「またお茶会しませんか?喉が渇いて」
『双子の』マリー
「こちらは特に場所は選ばないんですが。何処が良いとかはありますか?」
『双子の』マリー
「イスタ様同席でも大丈夫ですよ」
イスタ
名前を呼ばれればベッドからぴょんと立ち上がって扉の前へ。
『双子の』マリー
お茶会の準備がテーブルに並ぶ前から話を切り出して、
『双子の』マリー
「さっき、イスタ様から伺いましたが」
『双子の』マリー
「やめたんですか?人間になるの」
『双子の』マリー
「二人で心中なさるつもりとも聞きましたが」
『双子の』マリー
さっきイスタに充てて呟いたことを、もう一度問いかける。
プルネウマ
「その様子じゃあ」
「イスタにも言って、今じゃないって言われてる?」
『双子の』マリー
「どうせなら他人の嫌がることはいっぱいした方がいいし、面白い」
『双子の』マリー
「そう貴方から学んだと言われましたよ」
プルネウマ
「そっちのほうが、君たちだってやりやすいと思うな」
『双子の』マリー
「まあ、そうですね。何だこの野郎ムカつくなって思った方が手に力は入りますし」
『双子の』マリー
「最初から競う相手がいなければそんな手間も無くて済むんですが」
『双子の』マリー
「救世主(アリス)でなくなった後でも」
プルネウマ
「保証がないからね、私のすること全てに」
プルネウマ
「元の世界じゃ、一度も死んだことないからわからないや」
『双子の』マリー
「いっぺん討伐でもされたのかと思ってましたよ」
プルネウマ
「見事英雄は瘴気の龍を打倒し、皆を救いました」
プルネウマ
「また病が流行れば『瘴気はそこにある』と存在させられる」
プルネウマ
「人々がそこに悪しき風を見つければ、それが私になる」
プルネウマ
「だから、舞台から降りただけだね、あれは」
『双子の』マリー
「貴方自身は悪性のものなんですか?」
『双子の』マリー
「悪しき風であれと願われたから、その龍なんてものになった?」
プルネウマ
「人々の願いと夢と希望が詰まったのが私だ」
「これ、君のところの救世主がきいたら喜びそうだけど」
プルネウマ
「そうであれと思われたなら、そうなってしまう」
イスタ
ルビーのところまでてててーっとあるいていきます。
『双子の』マリー
「救世主(アリス)ではないでしょう」
『双子の』マリー
「多かれ少なかれ、末裔達にそう乞われたと思いますが」
プルネウマ
「末裔たちに救世主扱いされたことも、…………片手で数えられるか?ってくらい」
プルネウマ
「ただただ破壊して回ってたからね、ここに来てからは」
『双子の』マリー
「イスタ様に、何であれ輩(ともがら)として願われている貴方は」
『双子の』マリー
*プルネウマの『風の神霊』を抉ります。
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
プルネウマ
データ的にプルネウマのティーセットが移動して使ってます
イスタ
2d6+2+2=>7 判定(+愛) (2D6+2+2>=7) > 9[4,5]+2+2 > 13 > 成功
イスタ
*プルネウマからヤリイカを受け取って使用。
『双子の』マリー
*シャノンのティーセットを使います。
[ 『夢見の』シャノン ] ティーセット : 2 → 1
[ プルネウマ ] ティーセット : 2 → 1
[ プルネウマ ] ヤリイカ : 1 → 0
[ イスタ ] HP : 22 → 21
『双子の』ルビーとマリー
2d6+4-4+2=>7 判定(+才覚) (2D6+4-4+2>=7) > 6[3,3]+4-4+2 > 8 > 成功
プルネウマ
「見えないけどそこにある、風でもなく」
「もちろん人間でもなく」
プルネウマ
「ただそうだと信じられるのを待っている、虚無」
[ プルネウマ ] 風の神霊 : 0 → -1
『双子の』マリー
「なんか言おうと思ったけどなんもコメントが思い浮かばないな」
イスタ
「かみさまにもどって、生き続けるくらいなら」
プルネウマ
「うん」
なにものでもないちいさな手が、三月兎の手を掴む。
『双子の』ルビー
「では我々は、貴方の内情に関係なく」
『双子の』ルビー
「一切の情も無しに殺して見せましょう」
『双子の』ルビー
「ただその時を待っていると良い」
プルネウマ
「ない帽子をしっかり被っておくといい」
『双子の』マリー
「北風が旅人の衣装を脱がせるかどうか」
『双子の』マリー
「確認するまでもないとは思いますけれど」
『双子の』マリー
「お時間を取らせてしまいましたね」
『双子の』ルビーとマリー
結局、お茶会らしい用意はなにもすることなく。
『双子の』ルビーとマリー
一礼だけして、廊下を歩いて行った。
GM
お茶会になんてあるはずのないワインを勧めて飲もう!
GM
カップの右と左。
かぶっていない帽子をかぶって。
第2ラウンド:プルネウマ
プルネウマ
1d12 シーン表 (1D12) > 5
GM
5 ミュージックルーム。 様々な楽器の中で、大きなグランドピアノが目を引いている。蓄音機を動かせば上質な音楽も楽しめ、聞き手として添えるかのように、よく髪の整えられた少女の石像も飾られている。
プルネウマ
招待状をホテルマンに渡し、二人でミュージックルームに待機する。
プルネウマ
ただし、プルネウマの姿は見えない状態で。
『夢見の』シャノン
「おっと…」
一瞬、ふわっと宙に浮く感覚ののち…足元を確認すように着地する。
『双子の』ルビーとマリー
共々現れる。流石に慣れてきたかの様子で、目を見開くこともなく。
イスタ
あなたたちが現れるのをみつめるふたつの目。
『双子の』ルビーとマリー
「ええ。よく顔を合わせますね」
『夢見の』シャノン
「ふぅん…」
周りを見渡して、プルネウマの姿が見えないことを確認する。
プルネウマ
「やあやあ、どうも、107号室の皆さん!」
「お集まりいただきありがとう」
プルネウマ
芝居がかった声だけが響く。
先程までの弱った神霊はどこへやら。
プルネウマ
「せっかくだから、君たちの腹の中を探りたくて」
プルネウマ
「でもほら、私たち、一般的なお茶会はもう出来ないからさ」
「君等の方から吐いてもらおうと思ってね」
プルネウマ
空気が凍てつき、霧が部屋を覆う。
楽器が冷気でひび割れ、砕けていく。
プルネウマ
白く染まる部屋の中、石像の少女も姿が見えなくなり、一面真っ白になっていく。
プルネウマ
白い部屋は、部屋の形を保つことができなくなり、そのまま広がり――
プルネウマ
霧と雪と氷だけの場所。
…………の、幻影。
プルネウマ
「イスタは今回見学だ」
「ただし、いつでも飛び出ていいことにはなっている」
『双子の』ルビーとマリー
雨をかけるべきか?感覚としては然程寒くはない。余計に凍り付いて身動きが取れなくなることはないだろうが。
プルネウマ
「さあて、そろそろ本命を呼び出そう」
幻の風景の中、その影が見えてくる。
プルネウマ
三人の足元に、影が現れる。
無数の、底から生えている手。
プルネウマ
――どうしていきている?
――おまえたちなんか
――おれたちをすくってもくれないのに
プルネウマ
――なんでころした?
――おまえたちなんかがいなければ
――もっといきることができたのに
プルネウマ
――どうして一緒にいなくならなかった?
――どうして叶いもしない夢なんか聞いた?
――どうして、どうして、どうして!
プルネウマ
呪詛。呪詛。呪詛!
鳴り止まぬ怨嗟の声。
プルネウマ
「世界に救いも与えず、世界に滅びも与えず!」
「聖人にも災厄にもなれないものたちよ!」
『夢見の』シャノン
「…そう、きたか」
頭を垂れながら、その怪物を睨みつける。
『夢見の』シャノン
「まったく…、さっきまで可愛らしかったのに。ねえ、プルネウマ?」
プルネウマ
「可愛いのもおぞましいのも君等の主観だよ」
プルネウマ
「それに、わかりやすいほうがいいだろう?」
「君たちが『まことのことば』をさらけ出せば、この怪物はいなくなる」
プルネウマ
「それとも……頑張って言い訳してみる?」
「聞かなかったことにする?」
「それはそれは、残酷だなあ!」
『夢見の』シャノン
「………なぜ、生きているのか…か」
『双子の』ルビーとマリー
両の眼を炯々と燃やしたる、“ひとごろしき”ジャバウォック。
『双子の』ルビーとマリー
怪物を屠りしものの名は。
プルネウマ
*『双子の』ルビーとマリーの疵『贖罪のための罪咎』を抉ります 猟奇で
[ 『夢見の』シャノン ] HP : 17 → 16
『夢見の』シャノン
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
[ 『夢見の』シャノン ] ティーセット : 1 → 0
『夢見の』シャノン
2d6+0+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+0+2>=7) > 6[3,3]+0+2 > 8 > 成功
『夢見の』シャノン
1d6 横槍値 (1D6) > 1
プルネウマ
*ティーセット使用 くつとお守りを一旦イスタさんに預けます
プルネウマ
2d6+4+2-1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4+2-1>=7) > 7[6,1]+4+2-1 > 12 > 成功
[ プルネウマ ] ティーセット : 1 → 0
『双子の』ルビーとマリー
赤射の男子が刈り取りし、むくつけき獣はジャバウォック。
『双子の』ルビーとマリー
真理を表す、まことの言葉で、その首見事に貫いて。
『双子の』ルビーとマリー
その剣の切れ味見事なり。凱旋の足取り、軽きこと。
『双子の』ルビーとマリー
けれど、この場にて役に立つ言葉は何ぞ?
『双子の』ルビーとマリー
真理の言葉が千切って見せるは、"ちんぷんかんぷん"なる模様。
『双子の』ルビーとマリー
けれども、周囲に犇めく呻きは、
『双子の』ルビーとマリー
しかとその耳、擦り抜けた。
『双子の』ルビーとマリー
雨はざあざあ降りしきり、雲がぐるぐる渦巻いて。
『双子の』ルビーとマリー
ごろごろ集った、その中からは、
『双子の』ルビーとマリー
白く輝く、いまずまぴしゃり!
プルネウマ
まとまりのない言葉の呪詛の手が、稲妻に斃れていく。
『双子の』ルビー
「生きることも望むことも罪ではないはずだ」
『双子の』ルビー
「ひとを愚弄する世界だけだろうが!」
プルネウマ
「そうだねえ」「そうだねえ、」「そうだねえ!」
「それが君の答えで――」
「片割れの方はどうなのかな?」
『双子の』マリー
「ものを殺さずに行きゆく者など」
『双子の』マリー
「この世のどこにもいやしない!」
『双子の』マリー
「かみを気取った馬鹿だけだろうが!」
プルネウマ
「ははは」「あははっ」「あっはっは!」
嘲り笑う。お前(末裔)たちの生死など知ったことではないと、笑う。
プルネウマ
「じゃあ、なおさら無様に殺されるべきだよ、『みんな』のために!」
「屍超えて、疵抱え、それでも死にゆく者たちの物語」
「『みんな』大好きだろう?」
『双子の』マリー
「誰もかれもが、その体現者だ!」
『双子の』マリー
「屍超えて、疵抱え、生きるために誰かを殺して」
『双子の』マリー
でも、おまえが招いた災厄で死んでいった『みんな』たちは、本当におまえが生きるためにどうしても必要な犠牲だったの?
『双子の』マリー
「────そうして日と月が一巡するのを待ち続ける!」
『双子の』マリー
「それがこの国に生まれたものの定めなんだよ」
『双子の』マリー
いやに決まってるだろう、そんな定め。
『双子の』ルビー
「愚かな民草はそれだとしても、救世の時を待ち続け」
『双子の』ルビー
「蒼空の戻る時を愚直のままに望むだろう」
『双子の』ルビー
同胞の肉を食いながらも生きていたいと願うことが罪なら。
『双子の』ルビー
「それを否定するお前の言葉こそ」
『双子の』ルビー
「遠い遠い国の、御伽噺のようだ」
『双子の』ルビー
ほんとにいつの日か、御伽噺の不思議の国が来ると思ってる?
『双子の』ルビー
そうでないなら、いよいよそれこそ。
『双子の』ルビーとマリー
再び雲が唸る。雷が落ちる。
『双子の』ルビーとマリー
楽器が燃える。床が焦げる。
『双子の』ルビーとマリー
部屋一体を薙ぎ払うその暴れざまは、
『双子の』ルビーとマリー
癇癪を起こした子供のよう。
『夢見の』シャノン
その雷を、二人の…ルビーとマリー叫びを聞く。
『夢見の』シャノン
「そっか…」
その呟きは雷にかき消される。
『夢見の』シャノン
ここに来る前のシャノンだったなら、その問いには答えることはできなかっただろう。
『夢見の』シャノン
答える意味さえわからなかったはずだ。
『夢見の』シャノン
生きているから生きているし、死んだから死んだんだろうと…それで終わり。
『夢見の』シャノン
救世主であることを、いやと思ったことはなく。
『夢見の』シャノン
この世界は、夢と願いで溢れていると…そう思っていた。
『夢見の』シャノン
ーーー世界を救おうと、その心の疵を振るう救世主がいた。
『夢見の』シャノン
ーーーこんな世界になんて、来たくなかったと…嘆く救世主もいた。
『夢見の』シャノン
ーーーいつか救われることを願い、必死に祈りを捧げる末裔もいた。
『夢見の』シャノン
ーーー自分が救世主様のために頑張るんだと、意気込む末裔もいた。
『夢見の』シャノン
ああ、みんな強い思いがあって良いな…と。そう思っていた。
『夢見の』シャノン
ぐっ、と胸元を掴んだ。なにか、痛みが走った気がしたから。
『夢見の』シャノン
足元を見る。黒い影が、渦巻いている。
プルネウマ
暴れる雷が降り注ぐ中、怪物も影も消えていく。
プルネウマ
それは、まとまりのいい終わり方ではなく。
おとぎ話の途中で、本が閉じられるように。
プルネウマ
白くぼやけていた世界も、終わりを告げる。
プルネウマ
全ての仕掛けがおわり、いつもの姿でそこに立っている。
プルネウマ
びちゃびちゃの部屋。雷によって焼けただれた楽器。
プルネウマ
そこにあるのは、悪夢ではなく、ただただ悪い現実。
『夢見の』シャノン
立ち去る途中で足を止め、振り向く。
『夢見の』シャノン
そう何かを問おうとして、すぐに俯いてやめる。
プルネウマ
返答はせず。
待たせていた末裔の方に意識を向ける。
『夢見の』シャノン
その様子を確認して、もう一度歩み始めた。
プルネウマ
「うん」「またせたね」
振り返らず、歩いていく。
プルネウマ
ふたりの救世主が歩み始めた足取りは、違う方向。
プルネウマ
二人、末裔を待っていた、あのときはもうやってこない。
[ 『双子の』ルビーとマリー ] 贖罪のための罪咎 : 0 → -1
[ プルネウマ ] 前科 : 0 → 1
GM
返事はなかった。
これはまったくおかしなことではない。
GM
なぜなら彼らはすっかり食べられてしまったからだ。
GM
だって本当にあるものはないけど、本当にないものが本当はあるの。
GM
他人を喜ばせるためにあなたの人生を生きることはできない。
第2ラウンド:シャノン
『夢見の』シャノン
「………」
107の客室で、ぼぅっとしている。
『夢見の』シャノン
「私たちが今まで殺してきた人たちは…皆」
『夢見の』シャノン
「生きていたかったんだろうか」
『双子の』ルビー
「死にたくて死ぬ者は、救世主の責務など真面目にやりませんよ」
『夢見の』シャノン
視線は、二人にはいかず…虚空を見つめている。
『夢見の』シャノン
「私がこの世界で最初に殺した救世主は…」
『夢見の』シャノン
「この世界に来たばかりの私を、亡者から守ってくれたんだ…」
『夢見の』シャノン
「この堕落の国を、救うんだと…そう言っていた」
『夢見の』シャノン
「だから、殺した。その夢が割れてしまうのが見たくて」
『夢見の』シャノン
「助けてくれと、命乞いする救世主も殺した」
『夢見の』シャノン
「必死の懇願が、とても綺麗だったから」
『夢見の』シャノン
「そう。ろくでもなく、どうしよもない話だ」
『夢見の』シャノン
「…どうだろう、まだ後悔ではない気がする」
『夢見の』シャノン
「自分がしてきた事実を、確認している」
『夢見の』シャノン
「それが、どういう意味であったのかを…」
『夢見の』シャノン
「この世界で、それは正当化されるかもしれないけれど…。良い行いではなかっただろうね」
『夢見の』シャノン
「私は、なんで生きているんだろうって…」
『夢見の』シャノン
「多くの救世主を殺してきた私に、その理由は必要だなって思ってさ」
『夢見の』シャノン
「そうじゃなきゃ…」
そうじゃなきゃ、どうなのだろう。
『夢見の』シャノン
報われないとでも言うのだろうか?
『双子の』マリー
「救世主である以上は、すべては“責務”という言葉で片付けても良いんですよ」
『双子の』マリー
この世界では、それは正当化される。
『夢見の』シャノン
「………じゃあ、"責務"でない理由は」
『夢見の』シャノン
「ただ自分勝手な、そんな理由では…生きることは許されない?」
『双子の』マリー
「あなたの故郷ではそうでしたか?」
『夢見の』シャノン
「…どうだろう。私の世界では、そもそも"死"が遠いものだった」
『夢見の』シャノン
「だから、"生"も…同じように遠かった」
『双子の』マリー
「他者の尊厳を蔑ろにしてまで生きることは許されない、というのは」
『双子の』マリー
「戦場ではそんな建前は最初から無いし」
『双子の』マリー
「堕落の国の末裔に至っては、救世主様に仕え身を捧げることは美徳とさえ言われています」
『双子の』マリー
「だから、人を殺めることに理由を求めるなんて」
『夢見の』シャノン
「そっか、そういうものかぁ…」
『双子の』マリー
「一時の快楽で人を殺める者がいたとしても」
『双子の』マリー
「遺族でない者がそれを怒るのは、正義感によるものでしかない」
『双子の』マリー
「“自分勝手は許されない”という言葉の意味するところなんて、そんなものです」
『双子の』マリー
「先人の死を無碍にしないために生きているところですよ」
『夢見の』シャノン
「その理由は…、自分勝手なの?」
そう言うと同時に、マリーの方へと顔を向ける
『双子の』マリー
「その先人を知らぬ者にとっては、勝手な話でしょう」
『双子の』マリー
「『俺のひいひいひいひいひい……じいちゃんの代から継がれた畑を守るために死んでくれ』」
『夢見の』シャノン
「それは…そうかもしれないけど」
『夢見の』シャノン
「生きてるだけで、自分勝手じゃん…」
『双子の』マリー
「人は生まれながらにして罪を背負っていると、とある異世界の書物にはあります」
『双子の』マリー
「生きてるだけで罪人なんですよ、それによれば」
『双子の』マリー
「その咎を清算する機会は、死後にしか訪れない」
『双子の』マリー
「だからどうでもいいんですよ、人に生きる理由を求めるのなんて」
『夢見の』シャノン
「…じゃあ、私も好きに生きていいのか」
『夢見の』シャノン
それでも、今のシャノンは思い出せる。
『夢見の』シャノン
今まで殺してきた、絶望させてきた人の顔と声を。
『夢見の』シャノン
ーーー『やったらやり返されるんだよ』
ーーー『こんな場所に来なきゃよかったね』
『夢見の』シャノン
人食いの救世主に言われた言葉。
『夢見の』シャノン
「そうじゃなきゃ、ルビーとマリーには会えなかった」
『夢見の』シャノン
「この気持ちを知ることはできなかった」
『夢見の』シャノン
「やっぱり、ここに来てよかったよ…シニ」
『夢見の』シャノン
そう言って、シャノンは立ち上がる。
『夢見の』シャノン
ルビーとマリーを同時に視界に入れて、交互に見つめる。
『夢見の』シャノン
「私は、ルビーとマリーが辿り着く先を見たい」
『夢見の』シャノン
「私は、ルビーとマリーに…死んでほしくないよ」
『夢見の』シャノン
「ルビーとマリーと、もっと一緒にいたい」
『夢見の』シャノン
「でも、このままじゃきっと勝てない」
『夢見の』シャノン
そして、そのシャボンに触れると…形が変わる。
『夢見の』シャノン
その手には、人食いの救世主が持っていたカトラリー。
『夢見の』シャノン
「今まで踏みつけてきたもの全てを、私が好きなようにするために…」
『夢見の』シャノン
*空気を読む、の宣言をします 才覚で判定
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
[ イスタ ] HP : 21 → 20
イスタ
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 8[5,3]+0 > 8 > 成功
『夢見の』シャノン
2d6+4-6=>7 判定(+才覚) (2D6+4-6>=7) > 7[6,1]+4-6 > 5 > 失敗
『夢見の』シャノン
*『嗜虐心』を抉って逆転します
[ 『夢見の』シャノン ] 『嗜虐心』 : 0 → -1
『夢見の』シャノン
*空気を読む、の効果で技能「伝授」を「霞斬」に変更します
[ 『夢見の』シャノン ] 女王のタルト : 0 → 1
『夢見の』シャノン
「さあ、立ってルビー…マリー…」
ナイフを突き出して、薄く笑う。
『双子の』ルビーとマリー
「我ら双子の末裔、自在に敵を葬りさると」
『双子の』ルビーとマリー
「躊躇や理由など必要はなく」
『双子の』ルビーとマリー
「好き勝手に生きて当然であると」
『双子の』ルビーとマリー
世界に救いも与えず、世界に滅びも与えず。
『双子の』ルビーとマリー
宿命とも責務とも無縁のままに。
『双子の』ルビーとマリー
そういう者であることに、何も理由などいらない。
『夢見の』シャノン
「好き勝手にやってるルビーとマリーが好きだよ」
『夢見の』シャノン
「存分に踊って、狂って、君たちの全てを見せてくれ」
『双子の』ルビーとマリー
「望まれずとも」「御望みのままに」
『双子の』ルビーとマリー
「どうぞ心の底から、勝手に魅せられて下さいな」
『双子の』ルビーとマリー
「それでこそが、我々三人が」「共につるんでいるいる理由でしょう」
『夢見の』シャノン
「じゃあ、私も…舞台に上がる準備をしないとね」
『夢見の』シャノン
それに魅せられた夢見る少女は今。
『夢見の』シャノン
自分が演じるべきものを見つけた。
『夢見の』シャノン
だから。そんなところで座ってないで。
第2ラウンド:シャノン シーン裏
プルネウマ
「そうあれ、って言われたから存在して」
プルネウマ
「うん」
粉々に破壊されちゃったけどね。
プルネウマ
「生きるのは、存在するのは、人間になるため」
プルネウマ
コインを持ち、救世主をしていると、本当に人間になったみたいだった。
プルネウマ
ここに堕ちてすぐは、人間の救世主のように振る舞った。
プルネウマ
真似事は真似事だ。本物には到底及ばない。
イスタ
"怖くて忘れたい過去をなかったことにしたいんだってさ"
イスタ
"ほら、一緒にいてあげなきゃ…救世主(メシア)?"
イスタ
「神霊としての過去もなかったことになるね」
イスタ
「びっくりして、って言葉じゃ、言えないくらいね」
プルネウマ
あの村で、目を輝かせて、求めた、狂った三月兎。
プルネウマ
――バディ!相棒!愛人!不倫関係!あれっ、なんか違う気がするけど……それだ!
――ということで、私の捜し物に付き合って貰おう!
――見つかったら本当に君の好きにしていいよ
プルネウマ
――君って愛しそうにないし、愛されそうにないもの
プルネウマ
本当に好奇心だ。
しばらく連れて歩いて、これを『メシア』にすると思いついたのはもう少し後の話。
プルネウマ
風はどこへ吹くのか?ではなく、なぜ風が吹いたのか?と考えるように。
プルネウマ
多くの風が吹き抜けて。
その全てに意味があるのだと人は言う。
プルネウマ
殺し殺されるこどもふたりだけがいることにしてしまう。
イスタ
「あんたを殺すためだけにうまれたものになる」
イスタ
「もっとずっと長い、世界の最初からいままでで」
プルネウマ
全部をなかったことにする、破滅の理由。
プルネウマ
お前を倒すと言われたことがある。
お前を表舞台から消すと言われたことがある。
プルネウマ
そう言われれば、そうなるために生きた。
プルネウマ
かくあるべし、と取り繕わなくてもいい。
プルネウマ
「いいねえ」
繰り返す。出会ったときの、笑顔で。
プルネウマ
「きっと、それを叶えるのは」
「君が言ってた『つまんなくないところ』で」
プルネウマ
なにもかもが、見つからないという思考。
プルネウマ
結局、まことの愛はまだ見つからないし、これからの未来も見えないし。
イスタ
「あんたと一緒なら、見つけられると思ってた」
プルネウマ
「そうじゃなくなっちゃったし、そうでなくなるもの」
プルネウマ
なにもよくはない、と引き止める者はいない。
プルネウマ
嵐はもう少しだけ続く。
さらなる破滅を願って。
さらなる終末を告げるように。
プルネウマ
邪魔するもの全てに幕を閉じさせるように。