裁判
GM
中心から大きく2つに分かたれたこの巨大な空間は、この後片方が昇り、片方が降る。
GM
中継された1階の歓声が天井近くのスピーカーから届く中。
GM
エレベーターの境目で、ホテルマンが虚空へと一礼。
108号室のホテルマン
「24時間が経過致しました」
104号室のホテルマン
「……これにてぇお茶会の時間は終了。裁判の時間と相成ります」
108号室のホテルマン
「マナー、チップ、ドレスコード、どうか御確認の上……ご準備はよろしいですね?」
プルネウマ
それは、場全体を荒らすように、ごうごうと吹き。
しかし、観客を意識するかのように、人の周りのあたりは弱まっている。
プルネウマ
誰とも言えない者の血飛沫を纏いながら。
プルネウマ
「イスタ」
確認するように、名前を呼ぶ。
スペードの56
天に伸ばした指を鳴らす。嵐の中、それでも不思議なことにその音は響いた
スペードの56
「ここはまだ、我らにとっては道半ば」
スペードの56
「前へ進む。ワタシも、ダンナ様も。全ては己の為に」
スペードの56
「立ちふさがる物があるのなら勝利する。それが何者であろうと――或いは己の心であろうと、全て」
スペードの56
嵐が吹き荒れ、風音があらゆる音を掻き消し、日の光が覆われる。それでも、否、それだからこそ。暗い世界ならばこそ、光は際立つものだから
スペードの56
「――今日は、飛ぶには良い日でしょう」
イカロス
嵐の中、それでもひときわ眩い蒼の光が現れる。
イカロス
「さあーーもはや多くを語らずともよかろう!」
イカロス
「我らの目指すべきものは変わりはしない!
我らの成すべきことは変わりはしない!」
イカロス
翼が、融けて、分かれて、もう一度形を成す。
イカロス
それは蝋の翼で天を目指すほど愚かしいことでも、
人間の力で神を越えようとした、人間の勇気<傲慢>!
イカロス
それはーーパンドラの箱の中、唯一つ人間の手に残された希望のような!
生きるという狂気!
108号室のホテルマン
「──ご準備は宜しいようで」
104号室のホテルマン
「……それではぁヴァンテアン・ゲーム。これより第1回戦」
108号室のホテルマン
「裁判を、開廷致します!」
GM
その合図と共に、エース(救世主)とジャック(末裔)。
GM
お茶会の間シャッフルされていた領分は本来の姿に戻る。
GM
エースがジャックに手を差し伸べれば、最適解には届かない。
ジャックがエースに手を伸ばせば、待っているのは身の破滅。
GM
目指すべき姿は21"ヴァンテアン"。それこそが世界に定義されし解答。
[ イスタ ] こしょう : 1 → 0
[ プルネウマ ] こしょう : 0 → 1
[ プルネウマ ] アリスのゆびぬき : 1 → 0
[ イスタ ] アリスのゆびぬき : 0 → 1
[ プルネウマ ] ウサギのお守り : 0 → 1
[ プルネウマ ] 最高のバター : 0 → 1
[ スペードの56 ] 最高のバター : 0 → 1
[ スペードの56 ] とうみつ : 0 → 1
[ イカロス ] ウサギのお守り : 0 → 1
[ イカロス ] 免罪符 : 0 → 1
イカロス
1D6+4 行動順+才覚 (1D6+4) > 3[3]+4 > 7
プルネウマ
1d6+3 先制値 (1D6+3) > 2[2]+3 > 5
GM
イカロス>プルネウマ>イスタ>スペードの56
第1ラウンド:イカロス
イカロス
*イスタに眠り鼠のポットを使用。2R封印
[ イカロス ] 眠り鼠のポット : 1 → 0
[ イスタ ] 封印@R1イカロス : 0 → 2
イカロス
2d6+4+2=>7 死病判定(+才覚) (2D6+4+2>=7) > 6[1,5]+4+2 > 12 > 成功
イカロス
ダメージは2D6-1に看破+2発狂+1かな
イカロス
2D6-1+2+1 凶器+看破+発狂 (2D6-1+2+1) > 8[4,4]-1+2+1 > 10
[ プルネウマ ] HP : 25 → 16
[ プルネウマ ] 猛毒@R1イカロス : 0 → 2
イカロス
3対の翼が閃く。風が吹くよりもなお速く。
イカロス
光が一直線に、神霊へ向かう。風を切り裂き、乱す。
プルネウマ
無理に飛び退くことはない。それはもう『やった』。
イカロス
「苦しむがいい、藻掻くがいい。それが戦いだ!」
イカロス
王者の飛翔は止まらない。風を乱し続ける。
プルネウマ
「ぐ、」
今この『神霊だったもの』にとって。
『人間』の存在そのものが毒だ。
プルネウマ
「――若造が!」
風で自分の身ごと飛ばして距離を取る。
GM
それはどちらが持ち込んだものでもない。
この決戦の舞台、天井のないエレベーターの上方からわずかに流れ込む。
第1ラウンド:プルネウマ
[ プルネウマ ] 最高のバター : 1 → 0
[ プルネウマ ] 猛毒@R1イカロス : 2 → 0
[ プルネウマ ] こしょう : 1 → 0
[ イカロス ] 衰弱@R1プルネウマ : 0 → 2
プルネウマ
*s8鋭気 hA雲耀 d6必殺 対象→イカロス
[ プルネウマ ] HP : 16 → 15
プルネウマ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 6[4,2]+5 > 11 > 成功
プルネウマ
2D6+3+3+2+2+1 ダメージ (2D6+3+3+2+2+1) > 5[2,3]+3+3+2+2+1 > 16
[ イカロス ] HP : 18 → 2
プルネウマ
「これやるの」
「絶対イヤだったけど」
「仕方ないな」
プルネウマ
体が二つに裂けて。
現れるのは二つの影。
プルネウマ
「大変癪だけど」
「これの模倣をやるしかないんだ」
「あの『勇者』との戦いを見ちゃったらさあ!」
プルネウマ
「来たれ」「来たれ」「人の子よ」
「汝らを全て祝福し」
「その全てを無に帰そう」
プルネウマ
「覇者に試練を!」「選ばれたものに追放を!」
剣を振るう。
イカロス
逃げ場のない雷の檻の中、斬撃が身体を捉える。
イカロス
肉体が千切れる。回路が焼ける。肉でも血でもないものが弾け飛ぶ。
イカロス
まだ墜ちない。のけぞった身体を、空中で立て直す。
プルネウマ
二つに別れていたものが、元に戻り。
雷鳴も止む。
プルネウマ
「ちッ…………」
短く舌打ちをして、また距離を取る。
GM
このホテルは雲を貫く。ではその雲の高さとはいったいどこにある?
GM
それはまさにちょうど、この決勝が行わているあたり。
第1ラウンド:イスタ
[ イスタ ] HP : 23 → 22
イカロス
2d6+4+2+5=>7 妨害判定(+才覚) (2D6+4+2+5>=7) > 7[1,6]+4+2+5 > 18 > 成功
イスタ
2d6+5=>18 判定(+猟奇) (2D6+5>=18) > 8[3,5]+5 > 13 > 失敗
イカロス
2D6-1+4+2 凶器+才覚+看破 (2D6-1+4+2) > 5[1,4]-1+4+2 > 10
[ イスタ ] HP : 22 → 12
イスタ
空中戦ができる体ではないから、隙も大きい。
イカロス
空まで届きかねない、跳躍。
だが、そこに翼はない。跳ぶことはできても、飛ぶことはできない。
イカロス
手を離し、畳みかけるように、蹴り落とす。
イスタ
わざわいの色をした耳は長くて、自分ではあまり制御が効かず。
イカロス
「ーーならば、楽しもうじゃないか!この試合<ゲーム>を!」
第1ラウンド:スペードの56
スペードの56
*h7煙突ロケット。対象はプルネウマ
スペードの56
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 4[2,2]+5 > 9 > 成功
スペードの56
1d+9 (1D6+9) > 3[3]+9 > 12
[ プルネウマ ] HP : 15 → 4
スペードの56
反動は5、鉄壁の衣装で-2して3ですが……そこで
スペードの56
*d8救護。対象は自分へのダメージです
スペードの56
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 11[5,6]+5 > 16 > 成功
[ スペードの56 ] HP : 25 → 28
スペードの56
回復してから、改めて反動3受けます
[ スペードの56 ] HP : 28 → 25
スペードの56
イカロスとイスタがぶつかっている間――風と雷鳴に紛れ、地を駆けていた
スペードの56
目指すのはプルネウマの背後。三歩前でパイプを離し
スペードの56
手の中で回し、逆手に掴む。瞬間、脳の回路を切り替えて肉体のリミッターを解除!
スペードの56
そのまま側頭部を狙い、素直に殴打!
プルネウマ
その顔には、先程の代償が遅れて現れる。
プルネウマ
「いったいなあ、もう!」
怒れる子供のように叫ぶ。
スペードの56
「すみません、便利な能力とかないもので!」飛び退き、パイプは順手に持ち直しますよ
プルネウマ
「仕方ないね」
顔の傷が徐々に消えていった。
だが、受けたダメージはそのままだ。
GM
向かう、向かう、終わりへと向かう。
それは帰り道のない一方通行。
GM
それも当然、これはヴァンテアン・ゲーム。
引いたカードは戻せない。
スペードの56
*(h3,s7),c7,s6,h8
第2ラウンド:イカロス
[ イスタ ] 封印@R1イカロス : 2 → 1
第2ラウンド:プルネウマ
イカロス
*s9 妨害をします 先鋭的な衣装で1回残ります
プルネウマ
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 6[4,2]+3 > 9 > 成功
[ プルネウマ ] HP : 4 → 3
プルネウマ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 8[6,2]+5 > 13 > 成功
プルネウマ
2D6+3+3+2+2+1 ダメージ (2D6+3+3+2+2+1) > 9[3,6]+3+3+2+2+1 > 20
GM
*判決!
ダメージ18点超過、過殺の効果により、酌量-1!
イカロス
2D6+6-1 判決表 (2D6+6-1) > 12[6,6]+6-1 > 17
[ イカロス ] 前科 : 0 → 1
[ イカロス ] HP : 2 → 1
[ イカロス ] 衰弱@R1プルネウマ : 2 → 1
[ イスタ ] アリスのゆびぬき : 1 → 0
プルネウマ
「まばたき厳禁!脳天直撃☆暗殺ショー!」
イカロス
銃弾が、迫る。
避けられぬ速度で、王者を撃ち落とさんと。
イカロス
身体が貫かれる。また、零れ落ちる。己の肉体が。
イカロス
「主役がすぐに落ちてはつまらんだろう……?」
イカロス
「さあーー刮目せよ!王者の威光は、いまだ衰えてはいない!」
プルネウマ
「こまったこまった。主役の狂王様にはもうスポットライトが当たっちゃいないのに」
プルネウマ
「ならばどうしましょう」
「人間の武器で殺せないというのなら」
プルネウマ
「ならばこうしましょう」
「ひとでなしに殺してもらうしかない!」
プルネウマ
影含め、その場にあった姿が立ち消える。
プルネウマ
「さあイスタ、たのしんできていいよ!」
GM
それは招待。或いはショータイム。
天へと迫りゆく舞台の上では、もはやライトアップは必要ない。
GM
なぜならここには既にある、自ら光輝くものが。
GM
あらし、らいこう、いなびかり。
せかいをたのしむひとみのかがやき。
[ イスタ ] わざわいのこども : 0 → -1
[ イスタ ] HP : 12 → 11
イスタ
2D6+3+3 ダメージ (2D6+3+3) > 5[2,3]+3+3 > 11
スペードの56
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 4[1,3]+5 > 9 > 成功
[ スペードの56 ] HP : 25 → 21
イカロス
2d6+4+2+6=>7 妨害判定(+才覚) (2D6+4+2+6>=7) > 9[3,6]+4+2+6 > 21 > 成功
イスタ
2d6+5=>21 判定(+猟奇) (2D6+5>=21) > 7[5,2]+5 > 12 > 失敗
[ イスタ ] HP : 11 → 10
プルネウマ
プルネウマの姿は消え、三月兎が、王者の元へ迫りくる。
プルネウマ
禍々しい注射針から、ショッキングピンクの液体が溢れ出て。
プルネウマ
闇に染まり、どす黒い槍の形となって、イスタの上方に飛ばされ。
プルネウマ
『三月兎』のちからが。黄金色の光を伴って現れる。
プルネウマ
ぎらぎらと、呪われて輝く、麦藁の冠が、そらを舞う!
イスタ
その輝きはわざわい。なによりもうつくしく、触れたらすべてを壊してしまうような。
スペードの56
立ち昇る煙。ジャンの”それ”と違って特になんの力もなく、それは空気に薄れ、煌めきを霞ませるための貢献など何もしない
スペードの56
『衝撃に備えて呼吸を整えた』というだけ!
スペードの56
突っ走り、イカロスの前に出る。たかがトカゲの一人、人とわざわいの間に割り込むことに、何の意味があるのか?
スペードの56
「意味はあります」そんな己の問いに、己で小さく答えてみせる
スペードの56
「ワタシにとって、生きてそこにいるということに意味はあるから――」注目を集めるように指を立てる
スペードの56
「勿論あくまで、ワタシにとって、ですけどね!」
スペードの56
後はそのまま、小細工抜きに正面から受け止めます
イスタ
人間から出るはずもない鮮やかな色が、合わせて飛び散って。空を舞う。
[ スペードの56 ] HP : 21 → 22
GM
回る、廻る、巡る、猟奇と愛と才覚が目まぐるしく。
GM
そしてその盤上に居るものたちは、うたいはじめる。
スペードの56
*c7煙突ロケット、対象はプルネウマ
スペードの56
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 9[5,4]+5 > 14 > 成功
スペードの56
1d+1+5+2+1 ロケットと看破発狂 (1D6+1+5+2+1) > 1[1]+1+5+2+1 > 10
[ プルネウマ ] HP : 3 → 0
スペードの56
自分への反動には救護挟みますが……後のがいいかな
プルネウマ
2d6+6-1 判決表 (2D6+6-1) > 11[6,5]+6-1 > 16
[ プルネウマ ] HP : 0 → 1
[ プルネウマ ] 前科 : 1 → 2
スペードの56
反動は5に鉄壁由緒で-3で2ダメージ
スペードの56
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 3[1,2]+5 > 8 > 成功
ファンブル表
6 迂闊な行動で怪我をした。HPが1D6点減少する。
[ スペードの56 ] HP : 22 → 20
[ スペードの56 ] HP : 20 → 17
スペードの56
一瞬の狭間、様々な”色”の中を縫うように、プルネウマの胸部へパイプを投擲!
プルネウマ
それが無意味だということを誰よりもわかっているからこそ、受け入れる。
プルネウマ
「が、ァっ」
さらけ出した肉の器が、弾け飛ぶ。
プルネウマ
「――、っ」
体が崩れていく。もう倒れてもおかしくはない。
プルネウマ
いつかの『彼女』は、それをきっと知っていた。
プルネウマ
それをわざわざコインで選ばせたのは自分だ。
プルネウマ
では、今の自分はどうだ?
そもそも『あまねくすべて』に自分はいるのか?
プルネウマ
否。
…………いようと、いまいと。
選ぶのは、私(自分)だ。
プルネウマ
眠り鼠の枕には遠く及ばないマントを引き上げ。
自分の幻想を夢に見る。
プルネウマ
私を信仰するものは、この世界では私だけ。
スペードの56
その様子を見て、振り切った体をゆっくりと戻していく
スペードの56
「……まだ立ちますか。流石に……」
スペードの56
「…………ごほっ」ぽと、ぽと、滴る赤。平気そうな――いつも通りの――表情のまま、血を垂らす
スペードの56
プルネウマとは対照的に、こちらの傷は戻らない。得意の筈の痩せ我慢も、どうやら効きが悪いようで
スペードの56
「ジョッキー……クン、キズダラケ……」
スペードの56
腹にも微かに傷が浮かんでいる。”傷を隠す技術”が、上手くこなせていないのだ
スペードの56
「生きてるから、仕方ないよ。ジョッキー君」口を拭う
GM
赤い血潮が流れるのは、人の証と誰かが言った。
GM
赤くない血潮や、血潮でないものが流れるのは?
GM
そこに流れるものがあることが、生きている証。
スペードの56
*(s7,s6),s5,d7,d9
イカロス
2d6+4+2=>7 死病判定(+才覚) (2D6+4+2>=7) > 5[2,3]+4+2 > 11 > 成功
イカロス
2D6-1+2+1 威力+看破+発狂 (2D6-1+2+1) > 5[3,2]-1+2+1 > 7
[ プルネウマ ] HP : 1 → 0
プルネウマ
2d6+6-2 判決表 (2D6+6-2) > 5[2,3]+6-2 > 9
イカロス
光が、風を切り裂くように、プルネウマへ接近する。
イカロス
翼が1対、上段から。もう1対、下段から。
イカロス
逃げ場をなくすように、高熱の翼が覆い迫る。
イカロス
止まらない。最後の1対は、王者と共に翔ける。
地に伏せる、神とも人とも取れぬ者へ。
イカロス
「地に伏せる、お前の姿はーーまさしく、人らしい。」
イカロス
「喝采がお前を待っている。舞台から降りるといい。」
プルネウマ
風であると定義された、一番最初の姿が最後に、ぱちりと輝いて。
プルネウマ
あの英雄に叩き切られたときでさえ、ここまでにはならなかったな。
プルネウマ
あいつとの戦いは誰がどう言おうと、私の中では引き分けだったもの。
プルネウマ
このまま消えちゃいそうだ。
まだイスタがいるから、ここからもう一回起き上がることにはなるだろうけど。
プルネウマ
まあ、さっきのは、なかなか悪くはない。あの雷神よりは幾分かマシだ。
プルネウマ
『神話』では何回殺されたっけ。自分の兄だったり夫だったりしたなあ、あれ。
プルネウマ
はーあ。文句の一つも言いたいところだよ。
お前の模倣しても落ちなかったぞ、あの王者。
プルネウマ
結局どれが正解だったんだろうな。
どれが一番王者に効いたんだろう。
プルネウマ
あ~、兵器になるのはやっておけばよかったな。
プルネウマ
空母か戦艦あたりか。
流石にそれなら撃ち落とせたんじゃない?
プルネウマ
でもイスタは気に入らないだろうな。
私も二度とやりたくないくらいつまらない虐殺だったもの。
プルネウマ
でも、こうやって。最後の戦いで人間に倒されるなんてなあ。
プルネウマ
今更言っても仕方ないけど。
……人間になってから戦いたかったもんだよ。全部。
プルネウマ
「だから、お前は人間になんてなれないんだよ」
プルネウマ
「人間になりたい?大いに結構!」
「だが一生叶わんよ、それはァ!」
プルネウマ
あー、もういいや。
あとは、イスタ、頑張って。
頑張って、それで…………
プルネウマ
「――まことの愛だけが貴方を人間にすることができましょう」
プルネウマ
「…………それで、」
「見つかりましたか?」
イカロス
一時の凪の中、役者が降りた。だが、幕はまだ下りぬ。
イカロス
王者は、未だ天高く。
その背に6対の翼を携えて。
イカロス
装甲が融け落ち、強化骨格が砕けた、歪な鉄の塊。
イカロス
求める光の強さに、その身が焼かれているかのような。
GM
砂塵と化して風に消え、残るは記憶と日記だけになろうが。
[ イカロス ] 衰弱@R1プルネウマ : 1 → 0
[ イスタ ] 封印@R1イカロス : 1 → 0
イスタ
*d2二天 d3鋭気 cK集気 d10通打→イカロス
イカロス
2d6+4+2+4=>7 妨害判定(+才覚) (2D6+4+2+4>=7) > 6[1,5]+4+2+4 > 16 > 成功
イスタ
2d6+5=>16 判定(+猟奇) (2D6+5>=16) > 7[5,2]+5 > 12 > 失敗
イカロス
2D6-1+4+2+1 凶器+才覚+看破+発狂 (2D6-1+4+2+1) > 6[3,3]-1+4+2+1 > 12
[ イスタ ] HP : 10 → 0
イスタ
2d6+6-0 判決表 (2D6+6-0) > 7[3,4]+6-0 > 13
GM
11~13 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
イスタ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 4[3,1]+3 > 7 > 成功
[ イスタ ] HP : 0 → 1
[ イスタ ] 前科 : 0 → 1
[ イスタ ] HP : 1 → 0
イスタ
2d6+6-1 判決表 (2D6+6-1) > 6[2,4]+6-1 > 11
GM
11~13 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
イスタ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 4[2,2]+3 > 7 > 成功
[ イスタ ] HP : 0 → 1
[ イスタ ] 前科 : 1 → 2
イカロス
2d6+4+1=>7 遊撃判定(+猟奇) (2D6+4+1>=7) > 4[1,3]+4+1 > 9 > 成功
[ イスタ ] HP : 1 → 0
イスタ
2d6+6-2 判決表 (2D6+6-2) > 10[6,4]+6-2 > 14
[ イスタ ] HP : 0 → 1
[ イスタ ] 前科 : 2 → 3
イカロス
1D6 遊撃の効果量 (1D6) > 5
イスタ
2d6+5-5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5-5>=7) > 8[6,2]+5-5 > 8 > 成功
イスタ
2D6+3 ダメージ (2D6+3) > 7[2,5]+3 > 10
スペードの56
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 7[2,5]+5 > 12 > 成功
[ スペードの56 ] HP : 17 → 7
プルネウマ
風は止んだ。
プルネウマが立ち上がることはない。
プルネウマ
しかし、残った三月兎は、その加護を受けている。
その身に嵐を、災いを、宿している。
プルネウマ
そして。
『滅亡』は、肉の器が地に伏せようとも、終わることがない。
プルネウマ
それは上方を覆い。裂け目から手が見える。
プルネウマ
地の底から、滅亡が、お前たちをにらみつける。
イスタ
とん、と。軽く。踊るように、跳ねるように、歩き出す。
イスタ
黄色、金色、そのわざわいの色が、お前たちを飲み込んでいく!
スペードの56
その輝きを、黄金を、見据えてほうと息を吐く
スペードの56
思うのは、『ああ、やはりそうなのか――』
スペードの56
『この世界の、堕落と呪いと狂気と悲惨に苦しんでいたこどもの』
スペードの56
『見つけられた楽しさが、”これ”で』
スペードの56
『――だからこれが、”全て”なのか』
スペードの56
嫌だ、嫌だ、そんな答えは嫌だ。そんな結末は嫌だ。それしかなかったのか?
スペードの56
だから、こうするしかない
だから、ここであの子たちを終わらせるしかない
スペードの56
「――だから。来なさい」最後の言葉だけ、表に出して
イスタ
わざわいの色に染まる体。そのわざわいの奥に。
スペードの56
軌道に割り込み、見据えたまま、動かない。そうしてただ、受け止めれば
スペードの56
当然、胸から直撃する。内臓が踊り狂い、またも血がせりあがってきて、派手に吐き出す
イカロス
道化が受け止めているその隙を逃さず。蒼い光が奔る。
イカロス
高速の刃が二者の間に挟まる。高熱の光が畳みかける。
イカロス
災いは希望ではない。滅びを望むことは夢ではない。
イカロス
だが、この場で交わすのは否定の言葉ではない。
己のエゴを通すための、刃。
イカロス
あらゆる争いごとを解決する為の決闘。
己の正しさを通すためのーー裁判!
イスタ
口からぼたぼたとわざわいがあふれて止まらない。
[ スペードの56 ] とうみつ : 1 → 0
[ スペードの56 ] HP : 7 → 13
スペードの56
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 6[3,3]+5 > 11 > 成功
スペードの56
1d+1+5+2+1 (1D6+1+5+2+1) > 2[2]+1+5+2+1 > 11
[ イスタ ] HP : 1 → 0
イスタ
2d6+6-3 判決表 (2D6+6-3) > 9[4,5]+6-3 > 12
GM
11~13 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
イスタ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 10[6,4]+5 > 15 > 成功
[ イスタ ] HP : 0 → 1
[ イスタ ] 前科 : 3 → 4
スペードの56
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 4[2,2]+5 > 9 > 成功
[ スペードの56 ] HP : 13 → 17
[ スペードの56 ] HP : 17 → 15
スペードの56
イスタが吹き飛べば、追うように駆ける
スペードの56
投げ落としたパイプを拾い上げ、勢いのままにイスタの胸元へ向かって――
スペードの56
『それなら、それは良かったのでしょう』
スペードの56
それを見て、どれだけ心が痛んでも、どれだけそれが間違いだと感じても、どれだけ、どれだけ!どれだけ!!
スペードの56
外からどれだけ想ったって、本人が感じる以上にはならないのだから!
スペードの56
だから、良かった!これしかない!今はこれしかないから!
スペードの56
もっと、他の誰かが!一人でも多くの人が!違う結末を選べるように!
スペードの56
(パイプが空を裂き)
”壊してでも救う”、それがワタシの救済で!
スペードの56
(心臓を薙ぐ!)
だからワタシは狂人で、だからワタシの愛は自己満足でしかあり得ない!
イスタ
それでも、まだ。人間なら、末裔なら、とっくに死んでいるような傷で。
スペードの56
鮮血を零しながら、笑いはしないけれど
スペードの56
構えを取る。これから壊すものを、受け止めるために
スペードの56
だってワタシの価値観において、こどもの叫びを拒むに足るような理由なんて、どこにもないから
GM
その子はきっととてもいい子で、そのだれかはしあわせが願われるような人だったのでしょう。
GM
そこはきっと、ほろびが願われるような世界だったのでしょう?
GM
そしてもちろん、その子だっていい子に違いはないさ。
スペードの56
*(s6,d7)d2,d10,h9
イカロス
2d6+4+1=>7 遊撃判定(+猟奇) (2D6+4+1>=7) > 10[6,4]+4+1 > 15 > 成功
[ イスタ ] HP : 1 → 0
イスタ
2d6+6-4 判決表 (2D6+6-4) > 6[2,4]+6-4 > 8
イスタ
からだがほどける、わざわいに染まって風が吹く。
イスタ
ほどけかけた体で。その身を辺りに撒き散らしながら。
イスタ
わざわいに染まったこどもの、ただひとつの結末(こたえ)だから。
イカロス
勝利できるのは、どちらか片方。
誰かの望みが叶えば、誰かの望みは叶わない。
イカロス
翼の熱が体を焼く、また、零れ落ちていく。
イカロス
何かが失われていく感覚がある。
それが痛みというもの。
イカロス
苦しみ、求め、楽しみ、輝き。
望みへと至るまでの、過程のひとつひとつ。
イカロス
ーー”それしかない”のは、きっと。お互い様。
イカロス
エースがジャックに手を差し伸べれば、最適解(best)には届かない。
イカロス
ジャックがエースに手を伸ばせば、待っているのはーー身の破滅(bust)。
イスタ
それはもう人の声も、人が出す音もしなくて、なにか曖昧なものが割れたみたいな音で。
イスタ
けもの(beast)のようだったそのこどもの体が、散り散りになっていく。
108号室のホテルマン
「……104号室のお客様が敗北条件を満たされました」
108号室のホテルマン
「よって。これにて、裁判は閉廷と致します」
108号室のホテルマン
「I-Carus様、スペードの56様。此度のヴァンテアン・ゲーム……あなた方の優勝でございます」
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
イスタ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 7[6,1]+5 > 12 > 成功
プルネウマ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
プルネウマ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 7[3,4]+5 > 12 > 成功
プルネウマ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 4[2,2]+5 > 9 > 成功
イカロス
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
イカロス
2d6+4=>7 判定(+猟奇) (2D6+4>=7) > 8[2,6]+4 > 12 > 成功
GM
勝者が宣言され、裁判が閉廷すれば。
昏倒していた者達も目覚め”させられる”。
プルネウマ
目線を104号室のホテルマンへ向けて。
104号室のホテルマン
「……さみしくは、なかったですか?」
プルネウマ
「……ううん」
「ずっとたのしかったから」
「さみしくなかったよ」
104号室のホテルマン
「それなば、なによりで御座います」
108号室のホテルマン
「優勝大変お目出度く……しかし勝者であるならば、まずは責務を果たしていただく必要が御座います」
108号室のホテルマン
「選択していただく内容もご承知の事とは思いますが……」
108号室のホテルマン
「”生かす”か、”殺す”か、お選び下さい」
スペードの56
「では……ダンナ様、答えはお決まりですか?」
スペードの56
「なるほど。
……この状況において、ジャックはエースに物申す権利はないのでしたね」
108号室のホテルマン
「はい。マニュアルでは、意見の相違が見られた場合にはエース様の御意見を伺う事になって居ります」
スペードの56
「ありがとうございます。では――」
スペードの56
納めていたカードを取り出して、目の前に
スペードの56
裏返したカードには……おや、エースのしるし
108号室のホテルマン
「はい、承りました。”エース様”」
108号室のホテルマン
いつもよりも数倍丁寧な一礼。
108号室のホテルマン
それから、懐から取り出した鐘を鳴らすのは”一つ”。
イカロス
……己の手元にあったはずのエースのカードが、ない。
スペードの56
――すり替えたのは、己がイスタを仕留め損ねた直後
スペードの56
当然と言えば当然だ。この一撃で勝負が決まる。その決定的瞬間に、背後に意識を向ける王者がどこにいる?
スペードの56
王者は後ろを顧みない、だからあなたは気付けなかった
GM
エースがジャックに手を差し伸べても
ジャックがエースに手を伸ばしても
イカロス
「よもや、イカサマを仕掛けられるとはなあ!」
GM
本来ならば、ジャックとエースの交代を認めるルールはない。
GM
けど、一度鳴らしてしまった鐘を取り消すルールもここにはない。
GM
決定はホテル”システム”に認められ。これより認められる結末は……2つに1つ。
108号室のホテルマン
「さて、責務を果たして頂いたところですが……もう一つ」
108号室のホテルマン
「ご自分でやられますか?それとも、こちらで処理致しましょうか」
スペードの56
「ありがとうございます。ここは、ワタシがやりますよ」
スペードの56
こんな行為、本来ならば通らないだろう。公然と行われたイカサマが、どうして認められようか?
スペードの56
それが通ることがあるとすれば――何より強い、”システム”内部との共謀
108号室のホテルマン
「はい、ではお任せします」
一礼し、後ろに控える……その前に。
108号室のホテルマン
「──せっかくならば、見たことのない景色を見たいものですよね」
108号室のホテルマン
「青空とか、平和なお茶会とか」
108号室のホテルマン
「誰かのびっくりする顔だとか」
108号室のホテルマン
「私、貴方がたに付かせて頂けて大変幸いでございました」
スペードの56
「気が合いますね。ワタシも、エイトさんが付いていてくれてよかった!」
スペードの56
丁度、良い表情も見せてくれましたしね
スペードの56
ではそうして、イカロスの横を通ってすたすたと、イスタとプルネウマの前に
スペードの56
――勿論こんな礼、受け取りたくはなかったけれど
スペードの56
両手を伸ばします。左手をプルネウマさんの胸に、右手をイスタさんの胸に
スペードの56
「言うべきことは、ありますか?ワタシにじゃなくてもいいですよ」
プルネウマ
「今更何を言っても、敗者の言葉でしかないんだけど」
プルネウマ
「君の手のひらは大きくて、私の知らない愛に満ちているけれど」
プルネウマ
「それでも取りこぼすものや、そこから飛び散ってしまうものがいる」
プルネウマ
「どうか、そのことを一生苦しんでほしい」
イスタ
「殺さないといけない救世主が、かわいそうになっちゃって、殺せなかったら」
イスタ
「ほんと、救世主になった意味ないからね!」
プルネウマ
「だから、死ぬほど悩んで、狂えるほど後悔して、それでも立ち止まらずに前へ進んで――」
プルネウマ
「その道中で、堕落の国のひとつでも救ってやるといいよ」
スペードの56
「全てはワタシが大好きな、ワタシらしく生きるため。さいごのさいごまで生き抜きます」
プルネウマ
「君(にんげん)に、さらなる試練(わざわい)があらんことを!」
イカロス
静かに、睨みつけるような視線だけが向けられて。
イスタ
「おれたちよりすごいわざわいに遭うことはないかもしれないけどね」
プルネウマ
やっとほしいものを手に入れたように、ひとでなしが笑った。
スペードの56
それぞれの胸へと、それぞれに両の手を突き入れ
イスタ
そのひとことで。何かが変わるわけでもなくて。
イスタ
それは人間にできる、魔法のことばではなくて。
イスタ
だから、ここから、なにか奇跡が起きることはない。
プルネウマ
まことの愛(true love)を手に入れようとした精霊(spirit)は。
プルネウマ
よくわからないいきもの(sprite)のまま。
おばけ(specter)になることもなく。
プルネウマ
手番が終わって(turn end)、地に伏せる(fall over)。
プルネウマ
――風は凪いだ(The wind fell dead)。
GM
何時だって穴に落ちて冒険が始まる。人生はその連続。
GM
愛に落ちて (fall in love)
命を落とす (fail one's live)
GM
つまり、おしまいってこと。 (it's all over)
スペードの56
「故にーーscramble(なんでもあり)」
スペードの56
「gambleだってそうです。”イカサマは、見抜けなかったものが悪い”」
イカロス
規則(rule)すらも掌の上。それが、scramble(何でもあり)。
イカロス
今、この場で勝利したのは、間違いなくーー道化の側。
イカロス
「……お前の、勝者の矜持を貫いたなら、結構。」
GM
機械の駆動音。そしてエレベーターが2つに割れる。
GM
次なる戦いの場ではなく、それは勝者だけが見る景色。
108号室のホテルマン
「『ヴァンテアン・ゲーム』」
108号室のホテルマン
「『元の世界への帰還』『救世主の力』」
108号室のホテルマン
「もちろん覚えておいでとは思いますが……」
108号室のホテルマン
「これより、当ホテルの最後のフロア──屋上にて、その授与が行われます」
108号室のホテルマン
「忘れ物はございませんね?」
スペードの56
「おっと」目を向けていた天井から、視線を戻します
スペードの56
「ええ、大事なものは全部懐にあります」
108号室のホテルマン
「景品としての”元の世界” そして ”救世主の力”」
108号室のホテルマン
「どちらも既に屋上に用意されております」
GM
ホテルマンのその言葉と共に、上方の光が一際強く、強く、強すぎる程に煌めき視界を埋める。
GM
雲の上に広がる青色。
ただものの末裔ならば、けして見る事のない景色。
GM
そこに広がるのは、”I-Carusが落ちてきた世界の空”
GM
それが堕落の国の空でない事が分かるのは、下に見える雲があまりにも透き通り、あの淀んだ曇天とは似ても似つかないものであるから。
GM
そこにあるのはお茶会に必要なものが一式。
洒落たティーセットと小粋なお茶菓子。
スペードの56
この後に及んでも、表情は変わりません
108号室のホテルマン
言葉の区切りで、屋上の橋にある小屋──或いは温室──或いは監獄のような一画を指し示し。
108号室のホテルマン
「スペードの56様への景品。先程あちらのエイジングルームから絞ってきたばかりの”救世主のスープ”となります」
スペードの56
無表情のまま、きょろきょろと周囲を見渡していましたが……
スペードの56
そのように聞けばぱっとそちらに視線が
GM
見た目はただただ透明なスープ。透き通りすぎて水のよう。
臭いもなく、おそらくは味もなく。
108号室のホテルマン
「飲み干せば、たちまち貴方は救世主!このホテルから貸与されていましたコインもお持ち帰りいただけます!」
108号室のホテルマン
「傅く生活は終わり、力を手に入れ……そして責務に追われる生活となるでしょう」
スペードの56
「う~ん、やっぱり気楽さとは程遠そうですねぇ!」
108号室のホテルマン
「今から戻って、死体に向かってサレンダーでもされますか?」
スペードの56
「まさかでしょう。どれだけ辛くても、それがワタシの選ぶ道です」
スペードの56
……でも今はまだ道化ですし、ダンナ様の方を待ちますよ
108号室のホテルマン
「”救世主様”の景品についてですが……」
108号室のホテルマン
「……もっとも、徒歩で帰るには少々距離もございますので」
108号室のホテルマン
「便利な合言葉を1つ、唱えて頂ければ問題ありません」
108号室のホテルマン
「……というわけです」 一歩近づいた距離から一歩後ろへ。
イカロス
……見上げている。
空が見えた、その時から。
イカロス
”景品”の説明をなされる間も、ずっと上を見て。
イカロス
合言葉を告げられるその時だけ、視線を返した。
イカロス
合言葉を告げれば、己は元の世界へ帰る。
あの蒼空の元へ。
スペードの56
「あなたはもう、本当に望むことのために何をすべきか、分かっているはず」
スペードの56
「だから敢えて、こういう言い方をしましょう」
スペードの56
「あなたが墜ちた、堕ちた世界は
もう今のあなたの翼には、狭すぎるでしょう」
イカロス
もう一度空を掴むために、勝ち続けて。
堕落の国、ヴァンテアン・ゲームの頂点に立っている。
イカロス
「……私の目指すものは、唯一の頂。」
空の先にあるもの。
イカロス
”勝ってきて、勝ち続けて、勝とうとして勝って”
イカロス
道化とスープの間に、立ちはだかるように歩を進め。
イカロス
「勝者”エース”の矜持を、返してもらおうか。」
スペードの56
「ワタシの自業自得ではありますが」
GM
しかし上に広がる青空は、堕落の国の空ではない。
GM
ならばここにいるのは、エースでもジャックでもなく。
GM
その事実は、この場所において特別な力を得る。
GM
*この空間において、「I-Carus」「スペードの56」は脅威度7相当の力を得ます
GM
そして、ただ二人の存在として相対したのならば……
エイト
「優勝が決まり、あとは景品を受け取り凱旋をするだけというのに……どうやらおふたりはまだまだやり残した事がある様子」
エイト
「さすが救世主様、これから救世主になられる方は私など及びもつかない考えをお持ちで!」
エイト
「それでは僭越ながらこの■■……おっと、名前を思い出すにはまだ時間がかかりそうですね……ではこのエイト、見届人を努めさせて頂きましょう」
スペードの56
「今すぐでもいいから帰れと思ってますけど」
エイト
「それでは、これよりI-Carus様と、スペードの56様の……」
GM
*キャラクターシート更新に伴い、心の疵の状態、及び所持品がリセットされます
イカロス
ヴァンテアン・ゲームの頂点で行われる、それは。
ゲーム<裁判>の枠を超えた決闘。
イカロス
エースとジャックでもなく。
救世主でも末裔でもない者達のそれは。
イカロス
ーーDuel of the Clown and the King!
”道化と王者の決闘”
イカロス
1D6+4 行動順+才覚 (1D6+4) > 3[3]+4 > 7
イカロス
*補助でh6二天使用 hK奪取→h10通打
スペードの56
2d+6>=7 (2D6+6>=7) > 8[2,6]+6 > 14 > 成功
[ イカロス ] HP : 28 → 23
スペードの56
2d+6>=7 (2D6+6>=7) > 9[4,5]+6 > 15 > 成功
[ イカロス ] HP : 23 → 17
イカロス
2d6+4-6=>7 奪取判定(+才覚) (2D6+4-6>=7) > 7[1,6]+4-6 > 5 > 失敗
イカロス
2d6+6=>7 通打判定(+猟奇) (2D6+6>=7) > 8[6,2]+6 > 14 > 成功
イカロス
1D6+5+2 ダメージ (1D6+5+2) > 4[4]+5+2 > 11
[ スペードの56 ] HP : 29 → 18
イカロス
「最後まで付き合ってもらうぞ!フィクス!」
イカロス
「文句を言うなら、イカサマを行った己へ向けるがいい!」
イカロス
翔ける、何度も飛翔した翼を広げ。道化へと迫る。
スペードの56
跳躍!回避しながら右足を鎌のように薙ぎ、イカロスの背中を斬り飛ばす
スペードの56
「受けるしかないんでしょうね!っていうか、あなたどっちにしろやってきたでしょ!」
イカロス
蹴られ、前のめりに姿勢を崩す。狙った初撃は逸れて。
イカロス
そのまま、地に手を突き、側転するように上方へ脚を蹴り上げる。
スペードの56
「ぐっ……!」両腕でガード。受け身は取れず、転がって床に手をつく
エイト
「お互いに初撃を躱し二の手を入れ、損傷具合は……同程度といった具合ですか」
エイト
「しかしお二方とも、ゲーム中とは随分とスタイルが変わっていますね」
エイト
「本性を出した?或いは……本音で語り合っているのだとしたら、随分と素直なおしゃべりなことで!」
[ スペードの56 ] コショウ : 1 → 0
[ イカロス ] 衰弱@R1フィクス : 0 → 2
スペードの56
2d+6>=7 (2D6+6>=7) > 7[6,1]+6 > 13 > 成功
スペードの56
1d+5+2+2 (1D6+5+2+2) > 2[2]+5+2+2 > 11
[ イカロス ] HP : 17 → 7
スペードの56
2d+6>=7 (2D6+6>=7) > 12[6,6]+6 > 18 > 成功
GM
*スペシャル!
高脅威度裁判特殊ルールにより、HP回復はなし
スペードの56
衰弱で3、そこに衣裳で-1して2ですね
[ イカロス ] HP : 7 → 5
スペードの56
尖ったヤリイカ(コショウ)が、イカロスのボディを削っていく!
スペードの56
――特殊な能力がない。つまりそれは、そのコインの力を全て身体能力に注いでいる、ということ
スペードの56
それを猟奇性として発揮させれば、一蹴りの距離・速度共に大きく跳ね上がり――
スペードの56
ヤリイカに追いつき、その足を掴んで振り回す!イカ二撃目!
スペードの56
「これで持っていけたら良かったんですけどね」
スペードの56
その遠心力を利用してそのまま横へ跳び、距離を取る
イカロス
「この程度では落ちないことも、とうに分かっているだろうよ!」
スペードの56
「敵になると嫌なことこの上ないですね」
エイト
「あのイカはスパイスが効かされていますね、間違いない。わかりますよ種族的に」
エイト
「まぁしかし、とうに分かっていると言葉の通りなら、お互い手の内が分かっているというのは大変ですねぇ」
スペードの56
*(d6),h2,h3,h8,Jo
[ イカロス ] HP : 5 → 17
スペードの56
2d+6>=7 (2D6+6>=7) > 3[2,1]+6 > 9 > 成功
[ スペードの56 ] スペードの56 : 0 → -1
スペードの56
ダメージは6に衰弱で8、軽減で7かな
[ イカロス ] HP : 17 → 10
イカロス
2d6+4-1=>7 奪取判定(+才覚) (2D6+4-1>=7) > 9[6,3]+4-1 > 12 > 成功
イカロス
2d6+6=>7 通打判定(+猟奇) (2D6+6>=7) > 7[3,4]+6 > 13 > 成功
イカロス
1D6+5+2 凶器+求道 (1D6+5+2) > 1[1]+5+2 > 8
[ スペードの56 ] HP : 18 → 10
[ イカロス ] とうみつ : 2 → 0
イカロス
床を蹴る。翼をブースター代わりに速度を高め、距離を詰める。
イカロス
「このような戦いは、いつ以来だろうかなあ!」
イカロス
道化の身体能力も、耐久力も分かっている。
故にーー疵によって、それを上回る速度、力を引き出す!
スペードの56
「ジョッキークン ソロソロカエリタイ!!!」腹で受ける!
スペードの56
相変わらず回避も、受け流すのも間に合わない。ならば影響を減らせる部位を使って受けるのみ!
スペードの56
その勢いを逆利用し、左足でサマーソルトキック!
イカロス
接近した一撃。避けられないそれをマトモに受ける。
イカロス
「ハッ!このゲームに付いてきたのは、お前自身だろうが!」
スペードの56
「ごもっともなのがムカつきますね!」
エイト
「ヴァンテアン・ゲームへの参加者。もちろん十人十色でございますが」
エイト
「まさに”ゲーム”として挑みに来た方々こそ、勝率が良いのが不思議なところですね」
エイト
それは生きるために戦う者よりも、勝つために戦う者の方が好みだから。
スペードの56
2d+6>=7 (2D6+6>=7) > 2[1,1]+6 > 8 > 成功
[ スペードの56 ] 塗られた笑顔 : 0 → -1
スペードの56
1d+5+2+3+2 (1D6+5+2+3+2) > 3[3]+5+2+3+2 > 15
[ イカロス ] HP : 10 → 0
イカロス
2D6+7 判決表 (2D6+7) > 9[6,3]+7 > 16
[ イカロス ] HP : 0 → 1
[ イカロス ] 前科 : 0 → 1
スペードの56
離したパイプを握りしめ、着地と同時に前進!
スペードの56
振り上げて……顔面へ向け、力の限り全力で振り抜く!
イカロス
「ーーッ!」強い衝撃。そのまま後ろへ強く倒れ込み。
イカロス
「ああそうとも!これが一番!分かりやすい!」まだだという風に、立ち上がる。
スペードの56
「…………楽しそうにしてんじゃねえですよ」
スペードの56
「ワタシはね……なんというか、本当に」
スペードの56
「分かるけど分かりたくないんですよね、これ……」
エイト
このホテルでも最上等の部類のお茶菓子をつまみつつ。
エイト
「スペードの56様としては、これから待つ救世主の責務もあり、約束した堕落の国の救済もあり、帰りたいというのは本音も本音というところでしょうか」
イカロス
2d6+6=>7 通打判定(+猟奇) (2D6+6>=7) > 3[2,1]+6 > 9 > 成功
[ イカロス ] 傲慢な蒼空 : 0 → -1
イカロス
1D6+5+2 凶器+求道 (1D6+5+2) > 4[4]+5+2 > 11
[ スペードの56 ] HP : 10 → 0
スペードの56
2d+7 (2D6+7) > 8[6,2]+7 > 15
[ スペードの56 ] 前科 : 0 → 1
[ スペードの56 ] HP : 0 → 1
イカロス
疵によって強化された拳が叩きこまれる。何度も、何度も!
スペードの56
「かふっ……」吐血。散々に痛めつけられて、内部にダメージが浸透している
スペードの56
「ゴホ……ボコボコ、ボコボコと楽しそうに……」
イカロス
「やはりーーお前に力を与えたのは、間違いじゃなかった!」
イカロス
それは、遊び相手を見つけた子供のような!
スペードの56
「……ワタシもあなたを選んだのが間違いだとは思ってませんよ」口を拭う
エイト
あの笑顔の下に積み重なる敗者”しかばね”はいくつか。
エイト
とはいえ、その上で笑う事ができるからこそ。
[ イカロス ] 衰弱@R1フィクス : 2 → 0
スペードの56
2d+6>=7 (2D6+6>=7) > 5[1,4]+6 > 11 > 成功
スペードの56
1d+5+2 (1D6+5+2) > 2[2]+5+2 > 9
[ イカロス ] HP : 1 → 0
イカロス
2D6+7-1 判決表 (2D6+7-1) > 8[6,2]+7-1 > 14
[ イカロス ] HP : 0 → 1
[ イカロス ] 前科 : 1 → 2
スペードの56
2d+6>=7 (2D6+6>=7) > 3[1,2]+6 > 9 > 成功
スペードの56
1d6 (1D6) > 2 (1D6) > 5
イカロス
*インク壺は使わないので安心してください
GM
2 手が滑った。1D6ラウンドの間、凶器が素手になる。
スペードの56
強く、パイプを握り直す。みしみしと音が立つほどに
イカロス
受ける、受ける、受ける。
腕で受け止め、体で受け止め。融けかけの装甲がさらに飛び。
イカロス
動きが合わせられていく。いくつかの応酬の後、鋭い一撃がパイプを弾く。
エイト
「いやぁ、決勝戦は随分と観戦映えする戦いでしたが……」
エイト
エイトの眼前に広がるものとはいえば、殴り合い、殴り合い、殴り合い……
エイト
勿論、その規模は激しく、1つの拳が空を切るたび、屋上の端まで余波が届く。
だがそれにしても──
スペードの56
*d5,h5,s7,c8,(d8)
イカロス
2d6+6=>7 通打判定(+猟奇) (2D6+6>=7) > 7[1,6]+6 > 13 > 成功
イカロス
1D6+5+2+1 凶器+求道+発狂 (1D6+5+2+1) > 1[1]+5+2+1 > 9
[ スペードの56 ] HP : 1 → 0
スペードの56
2d+7-1 (2D6+7-1) > 7[1,6]+7-1 > 13
GM
11~13 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
スペードの56
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
スペードの56
2d+0+0+0+0+0+0+0>=7 (2D6+0+0+0+0+0+0+0>=7) > 2[1,1]+0+0+0+0+0+0+0 > 2 > 失敗
GM
4 気分が悪くなってきた。3ラウンドの間、ランダムな不調を受ける。
スペードの56
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
スペードの56
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 10[6,4]+5 > 15 > 成功
イカロス
なおも加速する。拳が顔を狙い、蹴りが腹を狙う。
息をつく暇もない、畳みかけるような打撃。
イカロス
蒼光が閃く。大きく弧を描き、みぞおちへ鋭い蹴りが入る。
スペードの56
ああ、そういえば最初の時も、これくらいボコボコにされたなぁ
スペードの56
お腹は真っ青になったし、結構血を吐いたり流したりしたし
スペードの56
……でも、違う所が一個あるとすれば
スペードの56
「……楽しそうな、……かお、じゃないか…………」
スペードの56
それだけ言い残して、前のめりに倒れていきます
エイト
飲み干したカップをテーブルに戻し、エイトが歩み寄る。
エイト
倒れた末裔を覗き込み
「ずいぶんと手ひどくやったようですが……どうされるので」
GM
エイトが寛いでいたテーブルは手付かず。透明なスープはそこにある。
青空だって何も変わりはない。
エイト
「激しい戦闘でしたが、亡者化の兆候は無いようですね」
イカロス
手を伸ばす。縋る為ではない手で、道化を掴み、起こす。
スペードの56
「こほっ……上手いでしょう、この……起きてましたよ?みたいな、起き方」
スペードの56
「……で、なんですか?今何故かしこたま殴られて機嫌悪いんですけど」
イカロス
「何故も何も、理由はとっくに伝えたろうよ。」
イカロス
「……奪われた矜持は、勝利をもってして塗り返した。」
イカロス
「私の勝利であることも、”あの時”と変わらんな。」
イカロス
変わっているのは、今は道化を必要としていないことか。
スペードの56
「巣立つ時だというのにいっとう子供みたいなことを」
スペードの56
「……でも、まあ、いいでしょう。あなたはずっとそのままで……というか」
スペードの56
「……ちゃんと、そうなれたんですね」
イカロス
「”孤独を嫌がり、駄々をこねる大きな子供”――だったか?」
イカロス
敗者の山を積み上げた、傲慢な勝者として。
スペードの56
「あなたは、再びワタシに勝ちました」
スペードの56
「今度は同じだけの力を得たワタシに」
スペードの56
「……おめでとうございます、イカロスさん」
イカロス
「だがーーそうだな。”王様ごっこ”は終わりだ。」
イカロス
「お前はこれから救世主。私は……正しく王者へ戻る。」
イカロス
お互いに、己の求めるものを手に入れる為の、Win-Winの関係。
スペードの56
「言いましたけど。やっぱり、イカロスさんを選んで良かったと思いますよ」
スペードの56
「あの時から一緒にいて、改めて確認できましたけど……」
スペードの56
「やっぱりあなたは、救世主には相応しくない」
イカロス
「私が目指すのは、救世主ではなく、王者だからな。」
イカロス
「こういうものは、目指したいと心から願うものが目指した方がいい。」
イカロス
救世主もまた、唯一の奪い合いなのだから。
イカロス
「今回はーーお互いに最適な相手を選んだ、ということだ。」
スペードの56
「ワタシに勝てるあなたを選んだ、ワタシの優秀さ、ということですね」
スペードの56
「なので――気にすることはないと思いますけど――こちらのことはお気になさらず」
スペードの56
「ワタシの方も、たまに思い出すくらいにしてあげますよ」
イカロス
「元より心配はしておらんわ。なによりお前はこのゲームを勝ち抜いた。」
イカロス
そして、かつての己のように、誰かを必要とする道化ではない。
イカロス
「忘れんぐらいになるのが、王者としては願いたい話だが……よかろう。」
スペードの56
「そういえばあの、合言葉?ってなんですか?……あっ、言ったらその瞬間帰るのかな」
イカロス
「かもしれんな。言わんことには分からんが。」
スペードの56
そういえばまだひっぱりあげられてたままか?流石にもう立ってるでしょう
イカロス
まあ、もう手は放してるだろう。自分で立て。
スペードの56
「では、やることがお済でしたら、元気よくどうぞ」
イカロス
「……だな、これ以上残る理由もあるまい。」
イカロス
「合言葉の正体を明らかにさせて、帰ってやるとしよう。」
イカロス
「お前たちにーー”ただのトランプ”だと。」
イカロス
「……それにしては、お前は優秀なことこの上なかったが。」
GM
一枚、それから二枚、それからそれから、数え切れないくらいのトランプ!
GM
それがアリス(救世主)の足元からめくれあがって
イカロス
「……何、忘れはせんよ。」夢が覚めていく中、呟き。
GM
それはI-Carusから見れば、堕落の国のすべての景色が、トランプとなって崩れ去っていくかのよう。
GM
それはスペードの56から見れば、I-Carusの姿がトランプに包まれ、隠され、隔たれるかのよう。
スペードの56
「ワタシの王であれたのは、きっとあなた一人だけです」
GM
そしてトランプの嵐が去れば、そこに残るのは何もなし。
GM
何もないものがそこにある。なにもないことがもどってきた。
GM
帰ったアリス(救世主)の視界には、きっと見慣れた景色でも広がって。
GM
随分長くて妙な夢を見たなと、今頃瞳をこすっているか。
GM
どうあれ堕落の国は、これでひとつもとどおり。
エイト
「そしてもとどおりでなくなった元・末裔は……」
エイト
「頑張って頂きましょう、なにせ貴方こそが今や救世主(アリス)」
エイト
なぜなら、ここは貴方の世界でなくて。
なぜなら、ぼくらはこの世界しかなくて。
エイト
そしてこの世界が迎える先が、どんなに悲惨なものだって……