Dead or AliCe『16JAcks』

お茶会-第2ラウンド

GM
*行動順の決定
スペードの56
1d99 (1D99) > 60
イスタ
1d99 (1D99) > 18
プルネウマ
1d99 お茶会手番 (1D99) > 81
イカロス
1D99 行動順 (1D99) > 41
GM
プルネウマ>スペードの56>イカロス>イスタ

第2ラウンド:プルネウマ

プルネウマ
1d12 シーン表 (1D12) > 9
GM
9 冷凍室。 鋼のフックに吊るされた大きな肉塊が並べられている。頑丈な扉は、一度閉めてしまえば声も嘆きも通さない。
プルネウマ
冷凍室に、末裔とともに佇む。
プルネウマ
「さて」
招待状を使い、108号室の2人を呼び出す。
プルネウマ
冷凍室には、吹雪が吹き荒れている。
イスタ
手をつないで、待っている。
104号室のホテルマン
「はぁい、承りました」
104号室のホテルマン
「お茶のご用意はいたします?」
プルネウマ
「あっつい紅茶を人数分」
104号室のホテルマン
「淹れたてをご用意しましょう」
プルネウマ
「たすかるよ」
GM
そして用意されるお茶会の必需品。
テーブルセット、ティーセット、お茶菓子にバターにジャム、それから
GM
殺気立った茶飲み友達。
スペードの56
呼び出され、出てきました
スペードの56
「あっ、めちゃくちゃ寒い」
イカロス
「……今度は吹雪の中か。」
イカロス
平然としている、寒さを知らぬように。
イスタ
やってくるのは吹雪だけではない。
イスタ
襲いかかる、凍ったヤリイカの群れ!!!!!
スペードの56
イ、イカだぁっ!!
イカロス
冗談みたいな光景だな
スペードの56
「あれっ、思ったより北の海に呼ばれました?」少しずつ身を動かして全部ギリギリで躱そうとしますよ
イカロス
こちらは刃を振るい、向かってくるヤリイカをまとめて蹴り落さんと。
イスタ
パキンと音を立てて、イカが割れるが。
イスタ
まだまだ数は減らない。
プルネウマ
飛び散るイカをバックに、椅子に座り。
プルネウマ
「お茶会しようか、人間ども」
プルネウマ
そのまま、茶をすすめる。
イスタ
となりに腰掛けてわらっている。
スペードの56
「なかなかお茶会日和な天気ですからね」避けつつ、お茶は取りづらいので遠慮しておきます
イカロス
「このふざけた余興を止めてくれるというのなら構わんがな。」なおも刃を振るいつつ。
プルネウマ
「じゃあやめようか」
「イスタ」
イスタ
「はあい」
イスタ
その瞬間、ぼとぼととイカが床に落ちた。
スペードの56
気付きました
スペードの56
言わんでおきます
プルネウマ
「さ、座りなよ」
「ああ、他にもリクエストがあるならなんなりと」
「『出たい』以外はなんとかしてやるよ」
GM
おしゃれなテーブルの上には、ぐつぐつとおしゃれに煮立った紅茶が人数分。
スペードの56
じゃあダンナ様の席を引いてあげましょう
イカロス
「この悪天候を晴らしてもらえれば、ありがたいがね。」
イカロス
そう言って引かれた椅子に座ります。
スペードの56
次いで座りますよ
イスタ
「紅茶だけじゃ寒い?」
イスタ
「じゃあ、あったかいスープを出しちゃおう」
イスタ
頭上から、食器。
イスタ
それと、緑色のスープ。
イスタ
「これで寒くないね」
イスタ
テーブルに着地する。
イスタ
一緒に出てきたワインは凍っているけど。
スペードの56
割と寒いけど、ここで茶々は入れませんよ
104号室のホテルマン
……紅茶もこれで出せなかったのかな?
104号室のホテルマン
思っても口には出さないホテルマン
イスタ
出せないよ~
104号室のホテルマン
それは残念。
イスタ
ミムジィに教えてもらってないからね。
イカロス
「……口をつける前に冷めるだろうな。」一言。
プルネウマ
「あらそう」
プルネウマ
指を鳴らし。
プルネウマ
生暖かい温風が吹き荒れる。
冷凍室の意味をなかったことにする。
スペードの56
「これはどうもご丁寧に」ほっ
イカロス
「初めからそうすればよい。」
プルネウマ
「いやあ」
「やりたくってさ」
「君たちから要望を聞くってやつを」
プルネウマ
「これで貸しができただろ?形上は」
プルネウマ
「ってなわけで」
プルネウマ
「今度はそっちが私たちの話を聞く番だ」
スペードの56
ダンナ様にちらっと目を向けますよ。いいですか?
イカロス
「出ることが叶わんならな。時間つぶしとしてやろう。」
スペードの56
頷きます
プルネウマ
「これはどうも」
プルネウマ
「それじゃあ、救世主様の方から聞こうかな」
「君、いままで『勝つ』ためになにをやってきた?」
イカロス
「勝負を行い、勝利する。それ以外に何がある。」
イカロス
「それともなんだ、裁判の話でも聞きたいか。」
イカロス
「そんなものは聞くよりもよく知っているだろう。」
プルネウマ
「そうだねえ」
プルネウマ
「勝つために戦い、そして勝つ」
プルネウマ
「なるほど正しい」
プルネウマ
「裁判の話は聞かなくても目にしたよ」
「おやさしい王者様」
プルネウマ
「で」
プルネウマ
「負けたら?」
プルネウマ
「勝ってきて、勝ち続けて、勝とうとして勝って」
「それで負けたら、君はどうする?」
イカロス
「もう一度、勝利を掴む。」
イカロス
「……可能な場は限られているだろうがな。」
イカロス
「一度の敗北で諦める理由も無かろうよ。」
プルネウマ
「そっか」
プルネウマ
一度の敗北では諦めない。
プルネウマ
きっと、二度三度負けても、立ち上がる。
プルネウマ
でも、それでも、負け続けて、疲れるなんて思ってもないんだろうな。
プルネウマ
「じゃあ、そうだなあ」
「そっちの末裔にも聞こう」
プルネウマ
「もし、君の死で、この王者の勝利が成り立つとしたら?」
プルネウマ
「ああ、付け加えておくと、これは死んだら勝利できるって仮定であって」
「『死ななかったら敗北する』のを想定してね」
プルネウマ
「トロッコ問題より簡単な質問だ」
スペードの56
「自分の命か、ダンナ様の勝利か、という二択だと」
スペードの56
「ええ、簡単な質問ですね。そんな状況なら負けさせますよ」
スペードの56
「付け加え返すならそうですね、例えば――どうしても譲れない意見がぶつかって、命を懸けての戦いになったとしましょう」
スペードの56
「ワタシが勝ちます。少なくとも、その気でやります」
プルネウマ
「…………だってさ」
「王者様はそれになんとも思わない?」
イカロス
「面白い、と答えればいいか?」
プルネウマ
「2人揃って頭おかしいんじゃないの」
「お似合いだね」
プルネウマ
「それは、どっちも勝つ想定で話をしている」
プルネウマ
「あると信じてやっている」
「そして、実現しちゃうんだろうね、君たちの夢は」
プルネウマ
「でもさあ」
プルネウマ
「それは都合が良すぎるんだよ」
プルネウマ
「とっても絵空事で、現実味がない」
「本当にあると思っているの?」
「救済が」「蒼空が」
スペードの56
「はい」
イカロス
「愚問だな。」
プルネウマ
「即答できちゃうんだ」
プルネウマ
「憧れちゃうね」
プルネウマ
「じゃあ」
プルネウマ
「夢が見られないくらいに残酷で」
「私が望んだ現実を見せてあげよう」
プルネウマ
「イスタ」
一言。
イスタ
「ん!」
イスタ
声だけ残して、かき消える。
イスタ
次の瞬間。
イスタ
三月兎は、あなたがたの頭上に。
イスタ
そうして。
イスタ
天井を蹴った。
プルネウマ
*イカロスの疵『蒼空の夢』を猟奇で抉ります
スペードの56
*横槍します
スペードの56
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
スペードの56
道具は無しで
スペードの56
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 11[6,5]+5 > 16 > 成功
スペードの56
1d6 (1D6) > 3
[ スペードの56 ] HP : 26 → 25
プルネウマ
ティーセット使用なし
プルネウマ
2d6+5-3=>7 判定(+猟奇) (2D6+5-3>=7) > 12[6,6]+5-3 > 14 > 成功
GM
*スペシャル!
GM
〔自身の所有する六ペンス/2〕までの価値の小道具を1つ入手します。
プルネウマ
*眠り鼠のポットを取得。
[ プルネウマ ] 眠り鼠のポット : 0 → 1
GM
*ジャックからエースへの抉りが成功したので、前科が1増加!
[ プルネウマ ] 前科 : 0 → 1
[ イカロス ] 蒼空の夢 : 0 → -1
イスタ
――マッチの擦れる音。
イスタ
そして、暴風。
イスタ
机ごと破壊する。
イスタ
なんでもあり(scramble)のお茶会?
イスタ
いいや、もっと。
イスタ
粉々に(crumble)!
イスタ
砕けた破片から、空が広がる。
イスタ
蒼空。
イスタ
どこを見ても、青空の中。
イスタ
イカロスの体が、つめたく、うごかなくなっていく。
イスタ
足元から、急速に。
イスタ
同時に、空腹を覚える。
イスタ
あなたが足元を見るならば。
イスタ
あなたの体は、石になっている。
イスタ
フィクスにも、イカロスが石になっていくさまが見える。
スペードの56
飛び退いて様子を伺っていましたが……なるほど、状況を理解します
イカロス
ーー即座に対応する。立ち上がり。
イカロス
その脚元が、動かなくなる。
イカロス
義足の接続が切れたかのように。感覚が途絶えていく。
イカロス
ーー近しいものを、自分は知っている。
イカロス
それは脚だけで止まらず、胴へ、指先へ。身体が動かなくなっていく。
イカロス
ーーその感覚も、よく知っている。
イカロス
今ここで石化が起こるはずはない。幻覚の類だろうと理解しても、それに対抗する術がない。
スペードの56
先程の……一連の推移を見た感じ、今この状況を作っているのはイスタの可能性が高い。ならば、術者を止めればこの推定幻覚らしきものも止まるのだろうが……
スペードの56
「正面から戦って止めるのは、結局無理なんですよね」
スペードの56
イスタみたいな猟奇性は無く、あるもので最大限戦うだけ。一つ息をついて、この隙に物理的に追撃されないようにイカロスのガードに徹しておきますよ
イスタ
「"夢ほど、残酷で、思い通りにならぬものはない"、だっけ?」
イスタ
「言うのは簡単だよ」
イスタ
「ねえ」
イスタ
「おなかがすいたねえ」
イスタ
「それに」
イスタ
「てがつめたいねえ」
イスタ
「くるしいねえ」
イスタ
雷があなたがたの目の前をちらつく。
イスタ
「ペペルもこんな気持ちだったんだろうなあ」
イスタ
「なんで生かしたの?」
イスタ
「ほら」
イスタ
「まだ口は動くでしょ」
イスタ
散らばった机の上に、スープ。
イスタ
りんごのにおい。
イスタ
それらがあなたの"空腹感"を刺激する。
イカロス
捨てたはずの感覚を思い出す。正常な肉体だったころのそれを。
イカロス
「……それでも、生きてはいるだろう。」
イカロス
空腹、生の証。
イカロス
身体が動かなくても、生きている。
イスタ
「生きるのってさあ、そんなにいいことかなあ?」
イスタ
「おれは」
イスタ
「ペペルは死んだほうがよかったと思うね」
イスタ
「だって、そうでしょ?」
イスタ
「ジャンがああやって出てったから、絶望して心を壊すこともできなくて」
イスタ
「ずっと生きてくんだよ」
イスタ
「ジャン、今頃どうしてるかな?」
イスタ
「死んでるかもね」
イスタ
「亡者とか救世主とかに襲われて」
イスタ
「キューもそうだよ」
イスタ
「ね?」
イスタ
フィクスの方を見る。
スペードの56
「その後死んでいるかも、には同意しますよ」
イスタ
「おれ、ちっちゃいころねえ、でっかい蚊の亡者に襲われたことがあるんだ」
イスタ
「荒野ならそういうの、いっぱいいるし」
イスタ
「いや~、死ぬかと思ったな~」
イスタ
「攻撃できないやつなら、死んでそう」
イカロス
「ならばいっそ死んだ方が良いと?」
イカロス
「生を手放す人生に、何の意味がある。」
イカロス
「……死んだ方が良いと考えるのも、生きていた方が良いと考えるのも、己の軸でしかない。」
イカロス
「故に、勝者の傲慢を行使したまで。」
イスタ
「ペペル、殺してって言ってたのにねえ」
イスタ
「まあ、あんたはそうなんだろうな」
イスタ
「じゃ」
イスタ
「フィクス」
イスタ
「あんたは?」
スペードの56
「都度結構悩みますけど、ここまでのダンナ様の選択はワタシと同じでしたね」
イスタ
「ふーん」
イスタ
「ま、いいや」
イスタ
「飽きちゃった」
イスタ
「プルネウマもさみしがってるし?」
プルネウマ
「私も」
プルネウマ
「飽きちゃったなあ」
プルネウマ
「イスタもこう言ってくれるし」
プルネウマ
「帰ろっか」
プルネウマ
まだ煮立っているお茶を一気に飲み干し。
プルネウマ
「イスタ、やめてあげて、それ」
イスタ
「はぁい」
イスタ
ガラスが割れるような音がして。
イスタ
もとの風景にもどる。
イスタ
石になっているような感覚も、もうしない。
イスタ
ただ。
イスタ
飢餓感は残り続けている。
イスタ
「あ、そうそう」
イスタ
「イカロス」
イスタ
「おれは時計をいじってないからね」
イスタ
その意味を。
イスタ
あなたはもうすぐ知ることになる。
イスタ
もうひとつこっそりかけたおまじない。
イスタ
体感時間が、何倍にもなる。
イスタ
そしてその間ずっと、飢餓感を抱えることになる。
プルネウマ
「それではごきげんよう」
プルネウマ
「部屋に帰ってあったかいスープでも飲むといい」
イスタ
「またね」
スペードの56
「では、また」軽く手を振って
スペードの56
「……」ちらと目を向ける。状態の確認
イカロス
「時間つぶしにしても、無意義な時だったな。」
イカロス
去っていく二人にはそれだけ、それから。
イカロス
身体に残る違和感。
イカロス
失われたはずの飢餓と、それからもうひとつ。
漠然とした、それでも確実に体に影響を及ぼす何某か。
イカロス
それはまだ表出る様子はない。だが、微かな違和として存在する。
イカロス
「……我々も戻るぞ、フィクス。」
スペードの56
それなりの期間見てきたわけですから、まだ何かはあるのだろうな、と感じましたが
スペードの56
「ええ、行きましょう。ここ、これからどんどん冷え込んでくるでしょうしね」
スペードの56
先導だけして、後は何も触れませんよ
プルネウマ
そうして、冷凍室は、冷たさを戻しつつある、誰もいない部屋になる。
GM
誰も居ない部屋は明かりを落とされ、誰も居ない暗い部屋へ。
GM
ゆっくりと冷めゆく紅茶、ちらばったままのヤリイカ。
GM
テーブルの上で時を刻む懐中時計は、おそらく誰かの忘れ物。
GM
ティック、トック、ティックトク
GM
時計は誰にだって平等
GM
そう信じさせるくらいには不平等
GM
石の上にも3年?
じゃあ石の中だと何年?
GM
ディナータイムまでがあと何時間だって
GM
永遠よりは長くない
GM
6000年の年月だって
GM
永遠よりは長くない
GM

第2ラウンド:スペードの56

スペードの56
場所は我々の客室で
スペードの56
なんやかんやで部屋に戻ったら……と
スペードの56
「……」とりあえず爪とか磨いてます
スペードの56
サリサリ……
イカロス
そうだな、一旦部屋に帰った後。ホテルマンに頼んで軽食を持ってきてもらう。
軽くつまめる程度の。
イカロス
フィクスの分はあってもなくてもいいが……この飢餓感の正体を確かめる為にな。
スペードの56
ワタシは大丈夫ですよ~
108号室のホテルマン
こちら、いいかんじの軽食でございます
イカロス
用意を待つ時間も、やけに長い。
108号室のホテルマン
ワッフル、スコーン、ショートブレッド……キューカンバーサンドもつけましょう
108号室のホテルマン
お茶会を開き直すには十分なくらいのティーセットが並べられます。
スペードの56
いっぱいあるなら磨きながら横からちょこちょこ取ってます
イカロス
「……想定していたよりも豪華だな。ご苦労だ。」思ったよりもしっかりしているティーセットを前にし。
イカロス
時計を見る。経った時間は、今までにもホテルマンが軽食を用意した時と変わらない。
イカロス
けれど、何時間も待ったように思える。体感時間が狂っているかのような。
スペードの56
いつもより心なしかそわそわしているようだなぁ、と思いました
イカロス
ちょこちょこ取っていくフィクスのことは構わず、用意されたショートブレッドを一つ食す。
イカロス
満たされない。
イカロス
続けて、もうひとつ。それでも飢餓感は消えない。
イカロス
「……もういらん。好きに食え。」
スペードの56
「では遠慮なく……そんなにお腹すいてませんけど」
スペードの56
合間合間につまんでいきます
スペードの56
そんで爪を磨きつつ……
スペードの56
「ワタシが作っても良かったんですが、どうもそれも待ちきれなかったようですね」ぼやっと声だけ向けます
イカロス
「確かめたいことがあったからな。速い方が都合が良い。」
イカロス
「……そして、確認は済んだ。」
スペードの56
「ほう」
イカロス
「あの幻覚を受けてからだ。飢えがある。食事を取ろうと満たされぬ飢えがな。」
イカロス
「同時に……おそらく、時間の感覚を狂わされた。」
スペードの56
「ははぁん」目も向けます
スペードの56
「物理的というか、食欲的な飢えですか。それは厄介そうですねぇ」
スペードの56
「それに駆られてあまり食べ過ぎると後々支障が出そうですね、と……それは言うまでもありませんね。もう食べてませんし」
イカロス
「当然。あるのは感覚だけだ。食わねば死ぬものでもない。」
イカロス
失われたはずの飢餓感。
肉体を苛むーー生の証。
イカロス
「永遠に満たされれぬ飢えに苦しめと、そういうことだろうよ。」
イカロス
……機械の肉体には不必要な空腹感。人のように食事をする機能。
イカロス
それでも、後者だけは残していた。
イカロス
形だけであっても、生身であった時と変わりなく食事をすること。
捨てていった中で、残そうとした人間性のひとつ。
イカロス
「厄介ではあるがーー」
イカロス
「上等だ。」
イカロス
「飢えてこその生だろう。」
スペードの56
「まあ……食欲とは別ですが、普段も満たされない飢えのまま追いかけているようなものでしょうしね」
スペードの56
「ともあれ、それなら今回はワタシから一晩語り明かす必要もなさそうですね」
スペードの56
磨き終えた爪を最後に軽く撫で、ふっと息を吹く
イカロス
「そうだとも、今もなお、飢えのさなか。」
イカロス
「飢えがーー生が、己を苛むというのなら、それを受け入れてやろう。」
イカロス
貪欲に飢え、求め、翔け続ける。それこそが生きる意味と笑う。
イカロス
健全な精神は健全な肉体に宿るという。
ならば、歪な肉体に宿るのはーー狂気か。
スペードの56
「ふむ。実に、”らしい”答えです。これならば裁判で後れを取ることもないでしょう」
スペードの56
「やはりダンナ様であれば、この戦いに勝てますね」
スペードの56
顔は正面に戻して……スコーン食べよ
イカロス
「ああ。私は王者だ。」
イカロス
「勝利し、唯一頂点に立つ。」
イカロス
「追いつく者も、並び立つ者もいない、頂へ。」
スペードの56
「ええ」頷きます
イカロス
……頂点に立てるものは唯一人。
イカロス
墜ちて荒野を彷徨う王には、道化が付き従う。
けれど、再び頂きを見据え、天を掴まんとする王者には?
イカロス
「……今、勝利の為に必要なのは。心を慰める語りではない。」
イカロス
「私は、翔け続ける。何者も省みず。」
イカロス
「お前はーー勝利の為に何をする。」
スペードの56
「ふむ?そうですねぇ」
スペードの56
「ワタシ的には、今までと同じですよ。”勝つために必要なこと”をします」
スペードの56
*愛で小道具の調達。対象は聖遺物です
イスタ
*横槍をします!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
イスタ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 5[4,1]+3 > 8 > 成功
イスタ
1d6 (1D6) > 5
イスタ
*ヤリイカエリート使用!!!!!!
GM
横槍効果量はあわせて-8 聖遺物のペナルティと合計で-10
スペードの56
*ティーセットと子山羊皮の手袋を使用
スペードの56
2d+5-2-5-3+2+2>=7 (2D6+5-2-5-3+2+2>=7) > 5[3,2]+5-2-5-3+2+2 > 4 > 失敗
スペードの56
*スペードの56で逆転します。この2は6!
[ スペードの56 ] スペードの56 : 0 → -1
スペードの56
*取得するのはアリスの証言です
[ イカロス ] 子山羊皮の手袋 : 1 → 0
[ イカロス ] ティーセット : 1 → 0
[ スペードの56 ] アリスの証言 : 0 → 1
[ プルネウマ ] ヤリイカエリート : 1 → 0
[ イスタ ] HP : 25 → 24
スペードの56
勝つために必要なこと。
スペードの56
言いながら思い浮かぶのは、それはつまり”勝つためにこれまでもしてきたこと”、だということ
スペードの56
他人を利用すること、勝利して奪ったこと
スペードの56
――己を抑えること、道化であること
スペードの56
キューさんや、ジャンさんは、今も生きているのだろうか?石になったつぐみさんやペペルさんは、何を考えているのだろうか?
スペードの56
そんなことを、考えないわけではない
スペードの56
ワタシがしてきたことに、意味はあったのだろうか?と。だが――
スペードの56
考えることは何度もあっても、結論はいつも変わらない。意味はある。
スペードの56
ワタシが、それが”ひとつでも多くの幸福の可能性”だと決めたからだ
スペードの56
例えば、ペペルさんは間違いなく石になったことが不幸だとしよう。つぐみさんもいずれ後悔するかもしれない。ジャンさんやキューさんは死ぬかもしれないし、途中で折れるかもしれない
スペードの56
だとして
スペードの56
あの時ジャンさんは一人残されても生きるつもりがあった。それがどんな心の動きによるものだろうと
スペードの56
あの時キューさんは……こちらに関しては、半分ワタシの我儘だが、結局生きる気力が出た
スペードの56
だから、それで良い
スペードの56
どれだけ不幸が積み重なろうと、どれだけ悲しい皹が広がって、修復されなかったとしても
スペードの56
それ以上に”幸福になる可能性”がある
スペードの56
――そして何より。何よりだ
スペードの56
『ワタシは皆好きだから、死んでほしくなかった』『少しでも生きて欲しかった』
スペードの56
『だからあの結果がワタシの幸福だ』
スペードの56
だから、幸福なワタシがここにいる。最低でも一人はここで、幸福になっている
スペードの56
一人でも多くの人間に、一瞬でも多く、希望が僅かでも、幸せになる可能性を選ぶことが
スペードの56
ワタシが、ワタシのことが好きな理由だからだ
イカロス
「ーーそれでいい。」
イカロス
「ならば、お前は好きに動けばいい。今まで通りに。」
スペードの56
「ええ。結局我々、自分勝手ですからね、お互い」
スペードの56
「だからここまで気が楽に来られましたけど」
イカロス
「優秀である証だ。」
イカロス
「勝利こそが、己の生き方を貫く権利。」
イカロス
「故に、勝つ。」
イカロス
互いの心を知らずとも。それが必要であるならば、それでいい。
スペードの56
「ええ。とにかく勝つに越したことはありませんから」
スペードの56
いろいろつまんでた手をゴミ箱の上でパッパッと払って
イカロス
席から立ちあがる。
イカロス
ーー期待の言葉は無くていい。
あろうがなかろうが、変わらない。
イカロス
好きに動けばいい。
今まで通り、勝利を目指すのなら。
イカロス
結局、お互いに自分勝手なのだ。
108号室のホテルマン
ホテルマンがお茶会の始末を始める。
GM
その胸中は語られない。語られないのだから分からない。
GM
語ったとしても分からない?
GM
それは誰にも分からない。
たとえ分かったと言い張ったって、分かった事が分からない。
GM
だって証言者なんて当てにならない。
GM
自分の胸の外側にいるような人なんて。
GM
だからみんな、大事な証言は己の胸の内。
腹の中に飼い殺す。
GM
そうして初めて自分のことを
GM
分かったふりができるのだ。
GM
第2ラウンド:スペードの56 シーン裏
イスタ
104号室。
イスタ
帰るなり、一緒にベッドに飛び込んで。
イスタ
「ねえ」
イスタ
「おれあいつきらい」
プルネウマ
「ん、」
プルネウマ
「そっか…………」
プルネウマ
「私は結構好きになってきた、…………って、ちょっと前なら言ってただろうね」
プルネウマ
「今はもうどうだっていいや」
イスタ
「…………」
イスタ
「あいつ」
イスタ
「なんにも考えてないんだもん」
イスタ
「なんにもわかんないんだ」
イスタ
「…………おれ」
イスタ
「…………」
イスタ
ぎゅう、とあなたに抱きついて。
イスタ
肩に顔をうずめる。
イスタ
「おれは、……」
イスタ
「あいつみたいに」
イスタ
「未来とか、ゆめとか」
イスタ
「信じられないから……」
イスタ
「ちゃんと、あんたを殺せるか」
イスタ
「わかんない」
イスタ
「こわい」
イスタ
「こわいの……」
プルネウマ
「そうだねえ」
眠たそうに返事をする。
プルネウマ
「でも大丈夫だよ」
プルネウマ
「夢とか」
プルネウマ
「未来とか」
プルネウマ
「そんなのなくたって、殺すことはできるもの」
プルネウマ
「愛とか」
プルネウマ
「希望とかなくても」
プルネウマ
「殺されることを選ぶこともできるから」
プルネウマ
「怖くないよ」
プルネウマ
「怖くなんか、全然ないよ」
イスタ
「っ、」
イスタ
「うん」
イスタ
「うん…………」
イスタ
ふるえている。
イスタ
声は細くて、ちいさくて。
イスタ
「……こわくない」
イスタ
繰り返す。
イスタ
「……あんたを、あいつに、殺させない」
イスタ
「勝手に背負われたりとか、させない」
プルネウマ
「ああ」
プルネウマ
「あいつらの英雄譚の一部になんかならない」
プルネウマ
「私たちは、物語にはならない」
プルネウマ
「ここで終わるんだ」
イスタ
「うん、」
イスタ
「ちゃんと」
イスタ
「ちゃんと死のうね」
イスタ
「ずっと一緒だよ」
イスタ
「さいごまで」
プルネウマ
「うん…………」
プルネウマ
「ずっと一緒だよ」
プルネウマ
一体、何人にこんなセリフを言ってきただろう。
プルネウマ
それらはすべて果たされなかった。
プルネウマ
追いかけるものがあったから、置いてきた。
プルネウマ
けれど、今回は。
プルネウマ
きっと、正真正銘の最後だ。
イスタ
うまれてから。ずっと、ずっとくるしかった。
イスタ
世界のすべてが、どこか他人事みたいで、馴染めなくて。
イスタ
あんたとの出会いは、世界がこわれたみたいだった。
イスタ
あんたに出会って。ここまできて。
イスタ
こんなにたのしいことはなかった。
イスタ
コインを得て、力が強くなる感覚があって。
イスタ
同時に、どんどん自分が変わっていった。
イスタ
それは怖かったけど、でも。
イスタ
あんたがいたから大丈夫だったのかもしれないな。
イスタ
一緒にいてくれるのは、あんただけ。
イスタ
だから、これでさいご。
プルネウマ
「…………」
プルネウマ
部屋の隅にいるであろう、ホテルマンに向けて、こっちに来て、と動作をする。
104号室のホテルマン
「……おっとぉ、はいはい如何いたしました?」
104号室のホテルマン
こっそりと船を漕いでいたケイトが、はっと頭を起こして。
プルネウマ
「さっきのお茶会セット、出してくれる?」
「お茶は普通の温度で」
104号室のホテルマン
「畏まりました、少々お時間頂きます」
104号室のホテルマン
そして用意される、ひとそろいのティーセット。
104号室のホテルマン
スコーン、ワッフル、ショートブレッド、それから手作りのキューカンバーサンド。
104号室のホテルマン
紅茶は冷まさずとも飲めるくらいの温度で。
プルネウマ
「ありがと」
プルネウマ
「じゃあ、お茶会しよう」
プルネウマ
「三人で、仲良く」
イスタ
「いいねえ」
イスタ
「エースもこういってます」
104号室のホテルマン
「……ええ、お望みとあらば」
104号室のホテルマン
追加の椅子をもう一つ。そこに私物のクッションをのせて。
プルネウマ
「かんぱーい」
特に2人に合わせることもなく、カップをかかげ。
プルネウマ
紅茶を飲んでいく。
プルネウマ
飢えることのない、空っぽの中身に、紅茶が流れていく。
イスタ
ミムジィの日記に書いてあった。カップの持ち方、フォークとナイフのにぎりかた、テーブルマナー。
イスタ
なんども読んだ。
イスタ
それを思い出しながら、そうっとカップを掴む。
イスタ
「おもったより、むずかしい」
イスタ
わらう。
プルネウマ
「でも、思ってたより上手だよ」
微笑む。
プルネウマ
「遠慮しないで、そちらもどうぞ」
ホテルマンに勧めつつ、自分もスコーンもつまんでいく。
プルネウマ
とても平和なお茶会。
104号室のホテルマン
自分で作ったキューカンバーサンドを自分で食べつつ、完璧なテーブルマナーで紅茶の紅茶抜きなどを嗜む。
イスタ
「そうかな……」
イスタ
「そうかも」
イスタ
「すくなくとも、まえよりはずっと?」
プルネウマ
「前は、お茶会なんてできなかったものね」
プルネウマ
「ミムジィが」
プルネウマ
「これを見たらどう思うんだろう」
プルネウマ
これは自分の中の想像上でしかないけど。
嬉しそうに笑ってくれるかも。
プルネウマ
スバルはきっとそのままだな。
あの顔が目に浮かぶ。
イスタ
ルビーとマリーはどうかな。
イスタ
マリーはこういうのすきかも。ルビーは戦いのほうがすき?
イスタ
じゃあ、シャノンはどうだろう。
イスタ
じつはマナーとかわかんなくて、ルビーとマリーに怒られたりして。
プルネウマ
もう、彼らと同じテーブルにつくことはない。
プルネウマ
それでいい。堕落の国のお茶会なんて。
一度裁判に至れば、同じ席につくことはない。
プルネウマ
このお茶会含め、別れるための儀式だ。
プルネウマ
これが元の世界の人間だったら。
プルネウマ
死ぬまで、何度だってできだだろうに。
プルネウマ
ふと考える。
元の世界に帰って、一人だけで茶会の席を用意して。
いもしない茶飲み友達を待って。冷める紅茶を眺める。
プルネウマ
一人だけじゃ、お茶会にならないな。
プルネウマ
私は案外、堕落の国のお茶会の方が向いているのかもしれない。
プルネウマ
ひとりではいきていけないのではなく。
ひとりではしぬこともできない。
それなら。
プルネウマ
これから殺し殺される相手でもいいから、話がしたい。
イスタ
「シャノン」
イスタ
「このゲーム、みられるところにいるかな」
イスタ
あの部屋にモニターはあったっけ?
イスタ
たくさんあの部屋に通ったな。
イスタ
明日。
イスタ
どうなってるんだろうな。
イスタ
おれたちの知らない世界で。
イスタ
知ることのない明日が、来るのかな。
イスタ
「ケイトってさあ」
イスタ
「このあとどうするの?」
104号室のホテルマン
「おや、私ですか?」
104号室のホテルマン
キューカンバーサンドを分解していた手を止め。
104号室のホテルマン
「さて、どうしたものでしょう。明日の私の考える事など、今日の私には想像しかねます」
イスタ
「そっかあ」
104号室のホテルマン
「まぁ……”何もしない”でもしているのかもしれません」
プルネウマ
「それもいいねえ」
104号室のホテルマン
「今と変わりなければですがね」
プルネウマ
「そっか」
プルネウマ
まるっきり変わっちゃうかもだけど。
プルネウマ
それはそれで。
プルネウマ
もしかすると、このホテルマンは、世界が滅ぶ直前まで、この調子なのかもしれない。
104号室のホテルマン
「──ここに就職する前に」
104号室のホテルマン
「一生分の”よけいな働き”を致しましたからね。あとは余暇として過ごさせて頂いています」
104号室のホテルマン
「おっと、今のは他のホテルマンにはご内密に」
イスタ
「あはは」
イスタ
「他のホテルマンにしゃべるまえに死んじゃうな」
プルネウマ
「ふふふっ」
プルネウマ
「大丈夫、誰にも言わないよ」
プルネウマ
「墓場どころか、星の裏側を捲っても見つからない場所に持っていくさ」
104号室のホテルマン
「それはそれは。寝る前にマットレスを裏返す事にならなくて何より」
そうして紅茶の紅茶抜きを一口。
つまりは空のティーカップを30度回転。
プルネウマ
「勝っても負けても、君が幸せでありますように」
プルネウマ
「願っているよ」
どこでもないところで。
104号室のホテルマン
「こちらこそ」
ろくでもないところより。
104号室のホテルマン
愛を込めて。

第2ラウンド:イカロス

GM
11 カジノホール。 そこにあるのはカードテーブルやルーレット。スロットなどの機械類が存在しないのは、数値の設定を弄って終わるようなイカサマは無粋に過ぎるため。
イカロス
様々な遊戯の並ぶ部屋、その空間、広さを確認しながら。
イカロス
招待状をホテルマンに渡す。書かれている名前はプルネウマ。
108号室のホテルマン
「確かに、承りました」
108号室のホテルマン
「……ゲーム用のチップ等もご用意なされますか?」
イカロス
「必要だと思うならな。この場にふさわしい”勝負”になるかは分からん。」
108号室のホテルマン
「……では、手配だけはしておきます」
108号室のホテルマン
ホテルマンは一礼。そしてそう間を置かず……
GM
招待状が効果を発揮する。
プルネウマ
現れる。
プルネウマ
「…………」
プルネウマ
「…………」
プルネウマ
「なあに?」
イカロス
「これはこれは、随分と大人しくなったものだ。」
イカロス
「エースと離れ離れになるのが寂しいかな?」
プルネウマ
「うん」
短い返答。
プルネウマ
「イスタは…………」
プルネウマ
「呼ばなかったみたいだね」
プルネウマ
「……私ひとりになんの用?」
イカロス
「あの仔兎に礼を言ってやってもよかったのだがな。
後に回しても問題なかろう。」
イカロス
喋るイカロスの身体は、指先から微かに装甲が融けだし、その下の肌が露出している。それを隠さず、問題でもないように。
イカロス
「……何、ひとつ”勝負”の相手を願いたいと思っていたのだがな。
気乗りはしないか?」
プルネウマ
「…………『君たち』さあ」
プルネウマ
「結構血気盛んだよね」
プルネウマ
「……まあ、いいか」
プルネウマ
「それで?やっぱり勝負の内容は『決闘』かな?」
イカロス
「あいにく、勝負の中で生きてきたものでな。」
イカロス
「お前が、肉が抉られ血がしぶく戦いを所望するなら、そうでもよかろうよ。」
イカロス
「互いに、それを持っているかは別としてな。」
プルネウマ
「ま、そうだね……君と普通にギャンブルしてもつまらないだろうよ」
プルネウマ
「だからまあ、妥協案で。死人が出るような決闘(ワルツ)を一曲頼みたいものだね」
イカロス
「いいだろう。勝負というのに、手元でカードを動かすだけとは面白みも無い。」
GM
カードテーブルに控えていたホテルマン達が退避を始める。
イカロス
「骨を抉り、肉を裂き、血を撒き散らし。
死に近づいてもなお、生を握らんとする。」
イカロス
「……”人間”らしく、戦おうじゃないか。」
イカロス
言うが早いか。ホテルマンが退避し、開けた空間を駆ける。プルネウマに向かって。
プルネウマ
「おっと」
指をふり、風を呼んで。
プルネウマ
天井付近まで飛び退き。
プルネウマ
小さな白い破片(骨)を弾丸のように相手に飛ばす。
イカロス
無機質な瞳の動きが、向かい来る骨を捉える。
イカロス
加速。翔ける。避ける。
イカロス
地を蹴り、回転。勢いを乗せた刃を上空へ。
プルネウマ
それを吹き荒ぶ風で流そうとして。
プルネウマ
流そうと…………
プルネウマ
風が、来ない。
プルネウマ
受け身など取れぬまま、刃をそのまま受け止め。
プルネウマ
衝撃。
プルネウマ
「が、ぁ、」
プルネウマ
落下して、地べたに転がる。
プルネウマ
「……っ」
すぐさま体勢を立て直そうとするが、まともに立っていられない。
イカロス
「痛みがあるか。」
イカロス
「苦しみがあるか。」
イカロス
……戦い、刃を振るう中でも、なおも飢えは続いている。
狂った時間を無理やりに動かすために、心の疵の力を使う。
イカロス
苦痛を詰め込まれた、歪な身体が融けていく、止まらない。
イカロス
……それを、良しとする狂気。
イカロス
「――それが生だ。」
イカロス
「人間である証だ。」
イカロス
*プルネウマの疵「災い来たれり」を猟奇で抉ります。
イスタ
*よこやり!!!!!!!
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
イスタ
*素で!
イスタ
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 5[2,3]+0 > 5 > 失敗
イカロス
2d6+4=>7 判定(+猟奇) (2D6+4>=7) > 12[6,6]+4 > 16 > 成功
GM
*スペシャル!
イカロス
*スペシャルの効果で眠り鼠のポットを取得します
[ イカロス ] 眠り鼠のポット : 0 → 1
[ イスタ ] HP : 24 → 23
[ プルネウマ ] 災い来たれり : 0 → -1
イカロス
「お前の仔兎は、お前を人とは認めなかったようだがな。」
イカロス
「私が、認めてやろう。」
イカロス
決して楽になどならぬ生を。
イカロス
「……悩み、苦しみ、求めていたお前はーー人らしいと。」
イカロス
神に形を与えるのが人間であるのなら。
神から力を奪うのも、また人間だ。
イカロス
人間の、傲慢だ。
プルネウマ
「…………は、…………ッ、」
息も絶え絶えに、相手を見つめ。
プルネウマ
「なにがっ、」
プルネウマ
「なにが、認めてやろう、だ」
プルネウマ
「そんな承認、ほしくない」
プルネウマ
「こんな、こんなのは」
プルネウマ
「私の好きな、人間に、ふさわしくない!」
プルネウマ
だって。そこにはきっと、愛がない。
プルネウマ
今にも崩れ落ちそうな精神状態で。
その名を呼ぶ。
プルネウマ
「イスタ…………!」
祈るように。
イスタ
――風が吹く。
イスタ
こどもの足が、地面について。
イスタ
「なに、」
イスタ
「してんの、」
イスタ
「…………っ」
イスタ
「触らないで、」
イスタ
「触るな……!」
イスタ
「夢に囚われてなんにも見えてないくせに」
イスタ
「ペペルがつらかったことも」
イスタ
「フィクスが救世主に向いてないことも、」
イスタ
「あんたは結局、フィクスにおだてられて」
イスタ
「いい気になって、フィクスを利用してるだけってことも」
イスタ
「あんたにはひとつもわかんないくせに!」
イスタ
「プルネウマのこと触るなよ!!」
イスタ
風が吹く。
イスタ
強く、強く。
イスタ
「なんにもわかってないくせに」
イスタ
「あんたに、」
イスタ
「おれたちの」
イスタ
「なにがわかるんだよ!!」
イカロス
「『こまることはいっぱいやったほうがいい。』」
イカロス
「『そっちの方がおもしろい。』」
イカロス
「……お前はあの双子から死も生も乞う権利を奪っておいて。
ひとつ、相手の言い分を聞いたことで慈悲を気取っているようだな。」
イカロス
「利用しているというのなら、否定はせんな。元より、我々は自分勝手だ。」
イカロス
「まさか、私がフィクスを救世主にさせる為に戦っていると思っているほど、節穴でもなかろう。」
イカロス
「この戦いに参加した者の中に、救世主になりたいものがどれだけいたか、帰りたいと願うものがどれだけいたか、生きたいと願うものがどれだけいたか。」
イカロス
「元より、己の目的の奪い合い、都合の押し付け合いじゃあないか……」
イカロス
「それを、全てを捨てたものが、烏滸がましい。」
イカロス
ーー所詮、俺達貧民が上層に行くなんてできないんだよ。頑張るだけ無駄だってのに。
イカロス
「お前たちがそういうのなら、そのまま返してやろう。」
イカロス
ーーあの様子じゃあ……助からない方が良かったのかもしれないね……
イカロス
「お前たちに、何が分かる。」
イスタ
嵐の切れ間から、顔がのぞく。
イスタ
「は、」
イスタ
「あはは!」
イスタ
「王者らしさはどこいっちゃったのかなあ!?」
イスタ
「なんにもわかんないよ」
イスタ
「互いに、なんにもわかんないんだ」
イスタ
「わかんないんだから」
イスタ
「じゃあ」
イスタ
「勝手におれたちのこと背負ったつもりになるなよ」
イスタ
「背負ったふりしたって」
イスタ
「自分のことしか考えてないんだからさあ!」
プルネウマ
がっくりと項垂れている。
プルネウマ
その体には消えかけていたはずの足があって。
プルネウマ
まるで人間に近づいたかのよう。
イスタ
それを抱きかかえて。
イスタ
嵐の中に、消えていく。
スペードの56
では、その辺りで室内に飛び込んできますよ
スペードの56
ふーっと息を吐く
スペードの56
「…………一番良い場面は逃しましたが、目的は果たせたようで何よりです」
スペードの56
何も、口を挟むことはしません。まだそんな場面ではないし、だとすれば、今の誰も、何も間違ってはいないのですから
スペードの56
「そろそろ決戦も近づいています。コンディションは――」
スペードの56
「実に悪いようで、結構」
スペードの56
だってあなたは、本質的には王者であるより前に挑戦者。前しか見ず、その間だけ誰よりも強い人なのですから――
イカロス
「ーーだが、問題はない。そうだろう。」
イカロス
瞳に狂気を湛え。肉体は苦痛のもとに融けていき。
それでも、勝利を目指す意志は、潰えていない。
イカロス
誰よりも貪欲な勝者。傲慢な王。
イカロス
己に追いつく者も、並び立つ者もいなくなる。
……それでいい。
イカロス
それが、己の目指すべき頂点だ。
夢を追い続けるという、狂気だ。
GM
王とは何か?
それは人でもっとも偉いもの。
GM
神とは何か?
それはもっとも偉くて人でなし。
GM
それじゃあ王が人でなしなら?
それじゃあ神が人みたいなら?
GM
どっちの方が偉くなる?或いはどっちも偉くない?
GM
そんな事は誰も知らない。
だけれどもしも、出会ってしまえば?
GM
そんなの誰にも決められない。
GM
だからきっと、出会ったら
GM
喧嘩でもして決めるでしょ。
第2ラウンド:イカロス シーン裏
イスタ
108号室の扉が勢いよく開かれる。
イスタ
「っ」
イスタ
「プルネウマは?」
スペードの56
この音は!?……って反応しようかと思いましたが、思ったより”マジ”でしたね
スペードの56
「ん、少なくともここにはいませんね」椅子の背もたれから身を起こしますよ
イスタ
「…………」
イスタ
「どこにいったかとか……」
イスタ
「わかる?」
イスタ
こどものこえ。
スペードの56
「む……ダンナ様が呼び出しているのでしょうが、詳しい場所は特には」
スペードの56
「いつも通りなら、どこかしら広い場所だとは思いますけど」
イスタ
「ひろいばしょ……」
イスタ
くりかえす。
イスタ
「うん……」
スペードの56
………………
スペードの56
「広い場所、結構多いですからね」
イスタ
「うん」
イスタ
部屋に入っていって、フィクスの手をひっぱる。
イスタ
「ついてきて」
スペードの56
「ふむ。いいでしょう」
スペードの56
では引かれるままついていきますよ
イスタ
廊下を歩く。
イスタ
「あんたさあ」
イスタ
「さみしくないの」
スペードの56
「ん、少々漠然とした質問ですが……今の所はないですね」
イスタ
「ふーん……」
イスタ
きょろきょろ見回す。
イスタ
どの部屋が広くてどの部屋がそうでないかは、ある程度わかる。
イスタ
すべての部屋に風を吹かせているから。
スペードの56
便利だなぁ
イスタ
「おれがあんたと同じ立場なら」
イスタ
「さみしいって思っちゃうかもな」
スペードの56
「その辺のラインは、人それぞれですしね」合わせて見回したりしつつ
イスタ
「へんなやつ」
イスタ
「誰に対してもやさしいのに」
イスタ
「自分にはやさしくしないんだ」
スペードの56
「そうでしょうか?……いや」少し考えて
スペードの56
「……いや、そうかな?そうと言えるかも……?自分に優しくしない自分が好き、みたいな見方も出来るような」
イスタ
「…………」
イスタ
「あんたはもっとやさしくされたほうがいいと思う」
スペードの56
「……そういうコト言って良いなら、ワタシも全く同じように思ってますよ」
イスタ
「プルネウマはやさしいよ」
イスタ
「やさしいっていうか」
イスタ
「ちゃんとおれのこと見てくれる」
スペードの56
「それは確かにそうですね。
 ――ああ、いや、ワタシはプルネウマさんとの関係を言ったわけではなく」
スペードの56
「全体的にこう……出来れば皆に優しくされて欲しいなぁ、みたいな……」
イスタ
「…………」
イスタ
「無い話だなあ」
イスタ
「まあ、そうだけど、でも」
イスタ
「プルネウマがいたから、よかったんだよ、おれは」
イスタ
「あんたはそうじゃないでしょう」
スペードの56
「それならそれは良かった、として……ワタシは、ですか?」
イスタ
「うん」
イスタ
「ペペルの気持ちもわかんないようなやつが」
イスタ
「あんたの気持ちなんかわかるわけないね」
スペードの56
ペペルさんの気持ちに対する向き合い方……ワタシとイカロスの違い……少し考えます
スペードの56
「……構いませんよ。ワタシだって、ダンナ様に特別優しくしてませんから」
イスタ
「そうなんだ」
イスタ
「なんでイカロスを選んだの?」
イスタ
「これイカロスにきいたらさあ」
イスタ
「答えてくれなかったんだ」
スペードの56
「ふむ……なんで、となると……」
スペードの56
「幾つかありますね。たまたま切っ掛けが重なったからとか、ある程度自由が利くからとか……」
スペードの56
「あとはあれですね、この人を……」
スペードの56
「……利用すれば、救世主になれるだろう、とか。お互いに利用し合う仲になれたら、WIN-WINでしょう」
イスタ
「そっかあ」
イスタ
「じゃあ、フィクス」
イスタ
「おれの願い事もきいてくれない?」
スペードの56
「どうぞ。叶えられるかは内容によりますが」
イスタ
「もし、もしね」
イスタ
「おれたちがあんたらに負けたら」
イスタ
「殺してくれる?」
イスタ
「たぶんね」
イスタ
「イカロスは生かすって言うと思うんだ」
イスタ
「でも」
イスタ
「ペペルの気持ちも、フィクスの気持ちもわかんないやつにね」
イスタ
「勝手に生かすとか、決められたくない」
イスタ
「……それに」
イスタ
「あんたが救世主になって」
イスタ
「世界を、ほんとうに、救おうとするんなら」
イスタ
「どのみちホテルを倒さないといけないんだから」
イスタ
「今殺しておいたほうがいいよ」
イスタ
「そう思わない?」
スペードの56
何度か、上を向いて短く煙を吐く
スペードの56
「前者は、肯定します」
スペードの56
「いや、肯定というのはおかしいですね。正しくは、そう思う事を否定しません。ワタシに、あなたがそう思う事を否定は出来ない。勝者の権利が、傲慢なものなのは間違いないですし」
スペードの56
「あなた方がそう思うのなら、否定はしません。可能であれば叶えたいとも思います。でも……」
スペードの56
「今殺しておいた方がいいから、というのは嫌です」
イスタ
「…………そっか」
イスタ
「じゃ、あんたのためじゃなく」
イスタ
「おれのわがままだね」
スペードの56
「ワタシの我儘を言って良いなら、殺す必要がないかもしれないものは、殺したくありませんから。…………それでも……」
スペードの56
「……どうしたってあなた方の先行きに幸せの可能性がないのだとすれば、その願いを叶えることは…………」
スペードの56
「……すべきだ、と…………思います」
スペードの56
一言ごとに時間をかけて、そのように
イスタ
「……うん」
イスタ
いつものような猟奇的な笑みではなくて。
イスタ
どこかやわらかく、おさなくて、子供じみた顔で。
イスタ
わらう。
イスタ
「ありがとう」
スペードの56
「……受け取っておきます」
スペードの56
「勿論ワタシはジャックですから、仮にこの願いを通すとすれば、少し時間がかかるかもしれませんけど」
イスタ
「あはは」
イスタ
「そこはなんとかしてよ~」
スペードの56
「うーん、ホテルの仕組みとかありますからねぇ。少なくとも、ダンナ様を殴る時間くらいはもらうかも……」
スペードの56
「でも、先にお礼を言われたからにはやってみますよ。無論、そんな状況自体が仮定の話ですけど」
イスタ
「うん」
イスタ
「信じてるからね」
イスタ
「説得でも、力でわからせても、なんでも……」
イスタ
「……まあ」
イスタ
「おれたちが勝つけど!」
スペードの56
「おっ、良い感じになってきましたね。勝つのはワタシたちですけど!」
イスタ
「あはは」
イスタ
走り出す。
イスタ
自らうみだした風を纏って、浴びて。
イスタ
わざわいを生むもの。あなたたちに立ちはだかる、障害。それなのに。
イスタ
どこまでも。
イスタ
おいつめられた、小さなこどもの姿でもある。
GM

第2ラウンド:イスタ

イスタ
104号室。
イスタ
いつもどおりに。
イスタ
あるいは、これが最後になるのかもしれないけれど。
イスタ
ベッドにふたり。
イスタ
「プルネウマ」
イスタ
「くちのなか見せて」
プルネウマ
「…………うん」
プルネウマ
口をあけて、目を閉じる。
プルネウマ
随分ぐったりした様子で。
イスタ
抱きしめて、口の中に舌を入れて。
イスタ
舐め取った。
イスタ
コールタールみたいな色と質感。
プルネウマ
「んぐ、」
舐め取られなかったものが口の端からこぼれる。
プルネウマ
ひとのなかにある気体・液体・個体をないまぜにしたもの。
プルネウマ
ひとでなしの物体。
プルネウマ
「…………おいしくないでしょう」
イスタ
「…………」
イスタ
こぼれたそれを指で拭って、また舐めた。
イスタ
「おいしいかどうかで言ったら、スープのほうがおいしかったかも?」
イスタ
「でも、なんていうか」
イスタ
「好き、だよ」
プルネウマ
「……へんなの……」
プルネウマ
このホテルについてから、伸びた髪を掴む。
プルネウマ
「……さっきの、どこから聞いてた?」
イスタ
「…………ぜんぶ?」
イスタ
「ほら」
イスタ
「風が吹くでしょ」
イスタ
「だから、わかるよ」
イスタ
「おれが聞いてたかはわかんないけど」
イスタ
「喋ってるのがわかった」
プルネウマ
「……」
プルネウマ
「やだなあ」
プルネウマ
「全部聞かれちゃったかあ」
プルネウマ
「……私みたいなのは」
「人間だって言われると」
「それに近づいちゃうんだよ」
プルネウマ
「おまえたちはひとのようである」
「そう言われたら」
「そういう形になる」
プルネウマ
「だから……」
プルネウマ
「…………」
プルネウマ
「形だけ人間になりたいなら、ずっと昔になれてたはずなんだよ」
プルネウマ
「だけど、それは違うだろう」
プルネウマ
「いや、違うんじゃなくて」
「私が嫌なんだよ」
プルネウマ
「そんなの…………」
プルネウマ
しゅんとする。
イスタ
「うん……」
イスタ
「…………」
イスタ
「ちゃんと、あいつらみたいに」
イスタ
「なんにも疑うことなく」
イスタ
「ちゃんと、」
イスタ
「あんたの好きなあんたになれたら」
イスタ
「よかったのにね」
プルネウマ
「…………」
プルネウマ
そうだったらいいのにね。
プルネウマ
「でも」
プルネウマ
「そうだったら」
プルネウマ
「イスタと会えてないね」
イスタ
「うん」
イスタ
「そうだったら」
イスタ
「おれは、あんたのこと、好きじゃなかっただろうな」
イスタ
「……」
イスタ
「プルネウマ」
イスタ
「おれは」
イスタ
「あんたがあんただから好きだよ」
イスタ
「……あんたに、どうなってほしいとか、なくて」
イスタ
「プルネウマっていう、存在が」
イスタ
「好きで」
イスタ
「だから……」
イスタ
「あんたのその、足りないところが」
イスタ
「からっぽのところが」
イスタ
「好き」
イスタ
「なんだ……」
プルネウマ
「…………」
プルネウマ
「………………………………」
長い長い、沈黙があって。
プルネウマ
「そっかあ…………」
プルネウマ
子供の顔をしたばけものの顔。
プルネウマ
足はまた消えかけ。
プルネウマ
ずっとひとでなしに近づく。
プルネウマ
「私も」
「そう言ってくれる」
「イスタのことが好きだよ」
プルネウマ
「君を」
プルネウマ
「選んでよかったと思ってる」
イスタ
おなじように。
イスタ
体がわざわいに溶けていく。
イスタ
「おれも」
イスタ
「あんたを選んでよかった」
イスタ
「……いろんなことがあったね」
イスタ
「最初はおれ、なんにもわかんなくて」
イスタ
「ミムジィとあんたが喋ってるの、羨ましくてさ」
プルネウマ
「そうだねえ」
プルネウマ
「大変だった」
プルネウマ
「私は大抵のことを知っていたけど」
プルネウマ
「選択を狭めるのは、あんまりなくてね」
プルネウマ
「思えば、あの時君に伝えたことが、始まりだったのかもしれない」
プルネウマ
「……初戦の相手があの2人じゃなかったら、きっと」
プルネウマ
「こんなふうにはなっていなかったね」
プルネウマ
「裁判も、本当は」
プルネウマ
「本当はあのとき…………」
プルネウマ
「…………いや」
プルネウマ
「ここで口を滑らせたら、彼女に怒られちゃうから、やめておこう」
イスタ
「なにそれ」
イスタ
「言ってよ」
イスタ
「さいごなんだから」
プルネウマ
「ちゃんと勝って願い事を果たしてね、って言われたでしょう」
プルネウマ
「だから言わない方がいいって思ったけど、…………まあ、いいか」
プルネウマ
「あのとき、ようやく、」
「ああ、ここで死ねるのかなって…………」
プルネウマ
「……まあ、堕落の国に来た直後もそうだったんだけどさあ」
プルネウマ
「コインを持つにつれて、あんまりそういう気がしなくってね」
「だから、一回戦のあの裁判が、もっと違ってたら……」
プルネウマ
「結構、満足しちゃってたかも?」
イスタ
「そっかあ」
イスタ
「そのときはおれはまだ、わかってなかったな」
イスタ
「救世主になってってあんたに言われて、ならなきゃって思って」
イスタ
「いちばんあんたが楽しそうだったのが、ミムジィと話してたときだったから」
イスタ
「おれはミムジィになりたいと思った」
イスタ
「そしたらさあ、シャノンとマリーが」
イスタ
「全然おれが気付いてなかったこと言っちゃうんだもんね!」
プルネウマ
「…………」
プルネウマ
「悪かったなあと思ってるよ」
プルネウマ
「柄にもないことだけど」
プルネウマ
「そこまでして人間になりたかった」
プルネウマ
「でも、どうなんだろうね」
プルネウマ
「それで人間になって、私は満足できたかな」
プルネウマ
「納得できたかな」
プルネウマ
「そこに愛はあったかな」
イスタ
「わかんないな」
イスタ
「想像もつかないようなことだし」
イスタ
「でも……」
イスタ
「もし、そうなったら」
イスタ
「納得してくれないほうが嬉しいかも」
イスタ
「満足できなくて」
イスタ
「おれのこと思ってくれたらいいなって」
イスタ
「……まぁ、かみさまになったら、そういう気持ちもなくなるかもしれないけど」
イスタ
「やっぱ想像できないな」
イスタ
「おれがかみさまになるとこ、想像できる?」
イスタ
「かみさま、っていうなら」
イスタ
「フィクスのほうがかみさまっぽいかもね」
プルネウマ
「どうだろうね」
プルネウマ
「少なくとも人間のイスタを想像するよりは、かみさまになったイスタの方が想像できるかな」
プルネウマ
「…………フィクスは」
プルネウマ
「案外、人間向きかもね」
プルネウマ
「だって、自己中だもの」
プルネウマ
「彼が付き従ってる王者様と同じくらいね」
イスタ
「あはは」
イスタ
「ほんと、そう」
イスタ
「でも、フィクスはさあ、自己中にしてはちょっと、人のこと考えすぎだよ」
イスタ
「救世主になって、30日に1回、裁判するとして」
イスタ
「目の前の救世主がかわいそうになっちゃって、殺せないかもね?」
プルネウマ
「ふふふ」
プルネウマ
「結構、さっくり殺してやるかもね」
「苦しませないように」
プルネウマ
「まあ」
プルネウマ
「そんな未来はやってこないよ」
イスタ
「うん」
イスタ
「死ぬ前に」
イスタ
「あいつら殴ってやるんだ」
プルネウマ
「そうだねえ」
プルネウマ
「私たちは」「勝っても誰の、何の役にも立たないし」「無様で」
「迷いに迷って」「ここまで死ねずじまいで」「行儀が悪くて」
「全てを置いていくから」「ここで」「負けるべきかもしれない」
プルネウマ
「だからこそ、優勝する」
イスタ
「うん」
プルネウマ
「ぜんぶめちゃくちゃにして」
プルネウマ
「すっきりしてから、笑顔で死のう!」
イスタ
「うん」
イスタ
「絶対、笑って死のうね」
イスタ
「ぜんぶめちゃくちゃにして」
イスタ
「ぜんぶの力を、手に入れて」
イスタ
「最高に楽しく死のう」
イスタ
*空気を読む
イカロス
*横やりします!!!!!!!!!!
イカロス
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
イカロス
2d6+4=>7 判定(+猟奇) (2D6+4>=7) > 8[6,2]+4 > 12 > 成功
イカロス
1D6 効果量 (1D6) > 6
イスタ
*ティーセット使用
イスタ
2d6+5+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+5+2>=7) > 8[6,2]+5+2 > 15 > 成功
イスタ
*必殺→通打に。
[ イスタ ] ティーセット : 1 → 0
[ イカロス ] HP : 19 → 18
イスタ
こどもの体がわざわいに溶ける。
イスタ
わざわいになる。
イスタ
肉体の枷を外れて。どこまでも、猟奇の力が通るように。
プルネウマ
呼んで来なかった風も。
プルネウマ
君と一緒にいれば大丈夫。
プルネウマ
きっと、どこにだっていける。
プルネウマ
災いは人間に滅ぼされる前に。
より多くの人間を滅ぼしていく。
プルネウマ
わざわいで満たされた子供であれば。
きっと、どんな装甲も意味をなさない嵐になる。
イスタ
わざわいに身を染めて。
イスタ
あらゆる災厄を引き起こして。
イスタ
最後にはわざわいすらも、いなくなる。
イスタ
それが、一番たのしいと思わない?
プルネウマ
狭い世界に、ふたりが駆ける。
力尽きるその時まで、駆けてゆく。
プルネウマ
――風が吹き抜ける。
GM
生きられない。
GM
死ねもしない。
GM
生き損ないと死に損ない。
世の中それの繰り返し。
GM
そんな素敵な人生に、必要なものが一体何か。
かしこいアリスは知っていた。
GM
それは才覚と愛とそれから猟奇。
GM
それは諦めと麻薬と安楽死。
第2ラウンド:イスタ シーン裏
スペードの56
部屋に戻ったらそうだなぁ……
スペードの56
ふーと一息ついて
スペードの56
「んー、あ、そういえばあれですね。一つ、このホテルの決着前にやり残したことがありました」
スペードの56
椅子に座ったあたりで思い出したように言います
イカロス
「……決着がつけば、どちらにしろ、このホテルからは離れるからな。」
イカロス
「実現できるものならやっておくがいい。邪魔の入らんうちに。」
スペードの56
「ではダンナ様!」
スペードの56
「ヤキソバパン買ってきてください!」
イカロス
「…………」
スペードの56
いけるか……?
イカロス
「……何を言うかと思えば……想像以上にくだらんことを。」
イカロス
「……まあ、よかろう。」
スペードの56
「ですよ――」
スペードの56
「…………」
スペードの56
「えっ、マジですか?」
スペードの56
ぐるっと顔が動きました。このアイコンの通り
イカロス
「不満か。今ここで気が変わってやっても良いのだぞ。」
スペードの56
「いえ全然。そういうことでしたらありがたく買ってきて頂きます。……いや、実態としては注文してもらうだけなんですけど」
スペードの56
へへっ、あざっす……手もみします。真顔で
イカロス
「ハ、今更この程度で揺らぐものもあるまい。」
イカロス
席を立ち、ホテルマンの元へ。
イカロス
「他に欲しいものがあるなら言うがいい。」注文の前に振り向いて。
スペードの56
「大丈夫ですよ、ヤキソバパン一つを噛み締めさせていただきます」
イカロス
「後から追加したくとも、受け付けんからな。」
スペードの56
頷いて見届けて……
スペードの56
しかし……あのプライドの塊だったダンナ様が注文代行してくれるとは……
スペードの56
色んな戦いを経て、あの人も変わったという事なのか?それとも……
スペードの56
……知るつもりがなかっただけで、元からそのくらいはする人だったのか?
スペードの56
ぼんやりと考えております
イカロス
「……ホテルマン。我が道化が焼きそばパンを所望している。用意をしてもらおうか。」一方、ホテルマンにそう伝えて。
イカロス
「こんなところか。ここまで働いた褒美とでもしておいてやろう。」
スペードの56
焼きそばパン……について、実はよく知らない。そういうものがあって、子分的な存在に頼む文化がどこか別の世界にはあるらしい、と、顔も知らない救世主がもたらしたらしい書物で知っただけだ
スペードの56
別に大好物というわけではなく、憧れていたわけでもない。そもそも、何かそれに深い意味があるわけでもない
スペードの56
「褒美、下賜となると、本来のこのやり取りの目的からは外れますが――」
スペードの56
「今思えば、やはりこの方がやりやすくていいですね。ありがたく頂きます」
スペードの56
恭しく、或いは仰々しく、身振りを付けて授かりましょう
イカロス
「頭を垂れ、恭しく下手に出ながら受け渡すとでも思ったか?」
イカロス
配下の願いを一つ聞いた。それ以外に変わるところはない。
スペードの56
「一度くらいエースジャック入れ替わってたら……いや、どうでしょうね、意地でもしないのか」
イカロス
「もはや可能性の話でしかないが……する気はさらさらないな。」
スペードの56
「それで変なペナルティ受ける方が嫌ですね。やっぱ無理な話でしたか」
スペードの56
「でもいいですよ、別にこれで」
スペードの56
「これはただの好奇心であって、虐めたいわけでも上に立ちたいわけでもないんですから。結果が知れて満足です」
イカロス
「パンひとつ頼んだ程度で満足する好奇心なら、結構。」
イカロス
……今まで行ってきたのはーー王様ごっこだ。
イカロス
墜ちた己が王者である為に、道化が必要だった。
イカロス
それでも、夢は浸るものでは無い、追いかけ掴むもの。
己の手は、誰かに縋る為ではなく、天へと伸ばすためにある。
イカロス
これは、ほんの気まぐれ。
イカロス
縋る為でも、天に伸ばす為でもない。手の行き先。
イカロス
これから、己は何者も省みない、傲慢な王となる。
GM
空につき伸ばした手が、その行き場を失えばどこへ行く?
GM
そんな答えは何もかも、終わった後にわかること。
GM
終わる前に何か1つ、分かる事といえば。
GM
行き場を探すその手がまるで、苦しみ、悶えるようであること。
GM
同時にそれが踊るように、如何にも美しいものであること。