お茶会-第2ラウンド
プルネウマ
1d99 お茶会手番 (1D99) > 81
イカロス
1D99 行動順 (1D99) > 41
GM
プルネウマ>スペードの56>イカロス>イスタ
第2ラウンド:プルネウマ
プルネウマ
1d12 シーン表 (1D12) > 9
GM
9 冷凍室。 鋼のフックに吊るされた大きな肉塊が並べられている。頑丈な扉は、一度閉めてしまえば声も嘆きも通さない。
プルネウマ
「さて」
招待状を使い、108号室の2人を呼び出す。
104号室のホテルマン
「お茶のご用意はいたします?」
104号室のホテルマン
「淹れたてをご用意しましょう」
GM
そして用意されるお茶会の必需品。
テーブルセット、ティーセット、お茶菓子にバターにジャム、それから
イスタ
襲いかかる、凍ったヤリイカの群れ!!!!!
スペードの56
「あれっ、思ったより北の海に呼ばれました?」少しずつ身を動かして全部ギリギリで躱そうとしますよ
イカロス
こちらは刃を振るい、向かってくるヤリイカをまとめて蹴り落さんと。
スペードの56
「なかなかお茶会日和な天気ですからね」避けつつ、お茶は取りづらいので遠慮しておきます
イカロス
「このふざけた余興を止めてくれるというのなら構わんがな。」なおも刃を振るいつつ。
プルネウマ
「さ、座りなよ」
「ああ、他にもリクエストがあるならなんなりと」
「『出たい』以外はなんとかしてやるよ」
GM
おしゃれなテーブルの上には、ぐつぐつとおしゃれに煮立った紅茶が人数分。
スペードの56
じゃあダンナ様の席を引いてあげましょう
イカロス
「この悪天候を晴らしてもらえれば、ありがたいがね。」
イスタ
「じゃあ、あったかいスープを出しちゃおう」
スペードの56
割と寒いけど、ここで茶々は入れませんよ
104号室のホテルマン
……紅茶もこれで出せなかったのかな?
104号室のホテルマン
思っても口には出さないホテルマン
イカロス
「……口をつける前に冷めるだろうな。」一言。
プルネウマ
生暖かい温風が吹き荒れる。
冷凍室の意味をなかったことにする。
プルネウマ
「いやあ」
「やりたくってさ」
「君たちから要望を聞くってやつを」
プルネウマ
「今度はそっちが私たちの話を聞く番だ」
スペードの56
ダンナ様にちらっと目を向けますよ。いいですか?
イカロス
「出ることが叶わんならな。時間つぶしとしてやろう。」
プルネウマ
「それじゃあ、救世主様の方から聞こうかな」
「君、いままで『勝つ』ためになにをやってきた?」
イカロス
「勝負を行い、勝利する。それ以外に何がある。」
イカロス
「それともなんだ、裁判の話でも聞きたいか。」
イカロス
「そんなものは聞くよりもよく知っているだろう。」
プルネウマ
「裁判の話は聞かなくても目にしたよ」
「おやさしい王者様」
プルネウマ
「勝ってきて、勝ち続けて、勝とうとして勝って」
「それで負けたら、君はどうする?」
イカロス
「……可能な場は限られているだろうがな。」
イカロス
「一度の敗北で諦める理由も無かろうよ。」
プルネウマ
きっと、二度三度負けても、立ち上がる。
プルネウマ
でも、それでも、負け続けて、疲れるなんて思ってもないんだろうな。
プルネウマ
「じゃあ、そうだなあ」
「そっちの末裔にも聞こう」
プルネウマ
「もし、君の死で、この王者の勝利が成り立つとしたら?」
プルネウマ
「ああ、付け加えておくと、これは死んだら勝利できるって仮定であって」
「『死ななかったら敗北する』のを想定してね」
スペードの56
「自分の命か、ダンナ様の勝利か、という二択だと」
スペードの56
「ええ、簡単な質問ですね。そんな状況なら負けさせますよ」
スペードの56
「付け加え返すならそうですね、例えば――どうしても譲れない意見がぶつかって、命を懸けての戦いになったとしましょう」
スペードの56
「ワタシが勝ちます。少なくとも、その気でやります」
プルネウマ
「…………だってさ」
「王者様はそれになんとも思わない?」
プルネウマ
「2人揃って頭おかしいんじゃないの」
「お似合いだね」
プルネウマ
「それは、どっちも勝つ想定で話をしている」
プルネウマ
「あると信じてやっている」
「そして、実現しちゃうんだろうね、君たちの夢は」
プルネウマ
「とっても絵空事で、現実味がない」
「本当にあると思っているの?」
「救済が」「蒼空が」
プルネウマ
「夢が見られないくらいに残酷で」
「私が望んだ現実を見せてあげよう」
プルネウマ
*イカロスの疵『蒼空の夢』を猟奇で抉ります
スペードの56
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
スペードの56
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 11[6,5]+5 > 16 > 成功
[ スペードの56 ] HP : 26 → 25
プルネウマ
2d6+5-3=>7 判定(+猟奇) (2D6+5-3>=7) > 12[6,6]+5-3 > 14 > 成功
GM
〔自身の所有する六ペンス/2〕までの価値の小道具を1つ入手します。
[ プルネウマ ] 眠り鼠のポット : 0 → 1
GM
*ジャックからエースへの抉りが成功したので、前科が1増加!
[ プルネウマ ] 前科 : 0 → 1
[ イカロス ] 蒼空の夢 : 0 → -1
イスタ
なんでもあり(scramble)のお茶会?
イスタ
イカロスの体が、つめたく、うごかなくなっていく。
イスタ
フィクスにも、イカロスが石になっていくさまが見える。
スペードの56
飛び退いて様子を伺っていましたが……なるほど、状況を理解します
イカロス
義足の接続が切れたかのように。感覚が途絶えていく。
イカロス
それは脚だけで止まらず、胴へ、指先へ。身体が動かなくなっていく。
イカロス
今ここで石化が起こるはずはない。幻覚の類だろうと理解しても、それに対抗する術がない。
スペードの56
先程の……一連の推移を見た感じ、今この状況を作っているのはイスタの可能性が高い。ならば、術者を止めればこの推定幻覚らしきものも止まるのだろうが……
スペードの56
「正面から戦って止めるのは、結局無理なんですよね」
スペードの56
イスタみたいな猟奇性は無く、あるもので最大限戦うだけ。一つ息をついて、この隙に物理的に追撃されないようにイカロスのガードに徹しておきますよ
イスタ
「"夢ほど、残酷で、思い通りにならぬものはない"、だっけ?」
イスタ
「ペペルもこんな気持ちだったんだろうなあ」
イカロス
捨てたはずの感覚を思い出す。正常な肉体だったころのそれを。
イスタ
「生きるのってさあ、そんなにいいことかなあ?」
イスタ
「ジャンがああやって出てったから、絶望して心を壊すこともできなくて」
スペードの56
「その後死んでいるかも、には同意しますよ」
イスタ
「おれ、ちっちゃいころねえ、でっかい蚊の亡者に襲われたことがあるんだ」
イカロス
「……死んだ方が良いと考えるのも、生きていた方が良いと考えるのも、己の軸でしかない。」
スペードの56
「都度結構悩みますけど、ここまでのダンナ様の選択はワタシと同じでしたね」
プルネウマ
まだ煮立っているお茶を一気に飲み干し。
イスタ
そしてその間ずっと、飢餓感を抱えることになる。
プルネウマ
「部屋に帰ってあったかいスープでも飲むといい」
スペードの56
「……」ちらと目を向ける。状態の確認
イカロス
「時間つぶしにしても、無意義な時だったな。」
イカロス
失われたはずの飢餓と、それからもうひとつ。
漠然とした、それでも確実に体に影響を及ぼす何某か。
イカロス
それはまだ表出る様子はない。だが、微かな違和として存在する。
スペードの56
それなりの期間見てきたわけですから、まだ何かはあるのだろうな、と感じましたが
スペードの56
「ええ、行きましょう。ここ、これからどんどん冷え込んでくるでしょうしね」
スペードの56
先導だけして、後は何も触れませんよ
プルネウマ
そうして、冷凍室は、冷たさを戻しつつある、誰もいない部屋になる。
GM
誰も居ない部屋は明かりを落とされ、誰も居ない暗い部屋へ。
GM
ゆっくりと冷めゆく紅茶、ちらばったままのヤリイカ。
GM
テーブルの上で時を刻む懐中時計は、おそらく誰かの忘れ物。
第2ラウンド:スペードの56
スペードの56
なんやかんやで部屋に戻ったら……と
スペードの56
「……」とりあえず爪とか磨いてます
イカロス
そうだな、一旦部屋に帰った後。ホテルマンに頼んで軽食を持ってきてもらう。
軽くつまめる程度の。
イカロス
フィクスの分はあってもなくてもいいが……この飢餓感の正体を確かめる為にな。
108号室のホテルマン
こちら、いいかんじの軽食でございます
108号室のホテルマン
ワッフル、スコーン、ショートブレッド……キューカンバーサンドもつけましょう
108号室のホテルマン
お茶会を開き直すには十分なくらいのティーセットが並べられます。
スペードの56
いっぱいあるなら磨きながら横からちょこちょこ取ってます
イカロス
「……想定していたよりも豪華だな。ご苦労だ。」思ったよりもしっかりしているティーセットを前にし。
イカロス
時計を見る。経った時間は、今までにもホテルマンが軽食を用意した時と変わらない。
イカロス
けれど、何時間も待ったように思える。体感時間が狂っているかのような。
スペードの56
いつもより心なしかそわそわしているようだなぁ、と思いました
イカロス
ちょこちょこ取っていくフィクスのことは構わず、用意されたショートブレッドを一つ食す。
イカロス
続けて、もうひとつ。それでも飢餓感は消えない。
スペードの56
「では遠慮なく……そんなにお腹すいてませんけど」
スペードの56
「ワタシが作っても良かったんですが、どうもそれも待ちきれなかったようですね」ぼやっと声だけ向けます
イカロス
「確かめたいことがあったからな。速い方が都合が良い。」
イカロス
「あの幻覚を受けてからだ。飢えがある。食事を取ろうと満たされぬ飢えがな。」
イカロス
「同時に……おそらく、時間の感覚を狂わされた。」
スペードの56
「物理的というか、食欲的な飢えですか。それは厄介そうですねぇ」
スペードの56
「それに駆られてあまり食べ過ぎると後々支障が出そうですね、と……それは言うまでもありませんね。もう食べてませんし」
イカロス
「当然。あるのは感覚だけだ。食わねば死ぬものでもない。」
イカロス
失われたはずの飢餓感。
肉体を苛むーー生の証。
イカロス
「永遠に満たされれぬ飢えに苦しめと、そういうことだろうよ。」
イカロス
……機械の肉体には不必要な空腹感。人のように食事をする機能。
イカロス
形だけであっても、生身であった時と変わりなく食事をすること。
捨てていった中で、残そうとした人間性のひとつ。
スペードの56
「まあ……食欲とは別ですが、普段も満たされない飢えのまま追いかけているようなものでしょうしね」
スペードの56
「ともあれ、それなら今回はワタシから一晩語り明かす必要もなさそうですね」
スペードの56
磨き終えた爪を最後に軽く撫で、ふっと息を吹く
イカロス
「そうだとも、今もなお、飢えのさなか。」
イカロス
「飢えがーー生が、己を苛むというのなら、それを受け入れてやろう。」
イカロス
貪欲に飢え、求め、翔け続ける。それこそが生きる意味と笑う。
イカロス
健全な精神は健全な肉体に宿るという。
ならば、歪な肉体に宿るのはーー狂気か。
スペードの56
「ふむ。実に、”らしい”答えです。これならば裁判で後れを取ることもないでしょう」
スペードの56
「やはりダンナ様であれば、この戦いに勝てますね」
スペードの56
顔は正面に戻して……スコーン食べよ
イカロス
「追いつく者も、並び立つ者もいない、頂へ。」
イカロス
墜ちて荒野を彷徨う王には、道化が付き従う。
けれど、再び頂きを見据え、天を掴まんとする王者には?
イカロス
「……今、勝利の為に必要なのは。心を慰める語りではない。」
スペードの56
「ワタシ的には、今までと同じですよ。”勝つために必要なこと”をします」
スペードの56
*愛で小道具の調達。対象は聖遺物です
イスタ
*横槍をします!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
イスタ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 5[4,1]+3 > 8 > 成功
GM
横槍効果量はあわせて-8 聖遺物のペナルティと合計で-10
スペードの56
*ティーセットと子山羊皮の手袋を使用
スペードの56
2d+5-2-5-3+2+2>=7 (2D6+5-2-5-3+2+2>=7) > 5[3,2]+5-2-5-3+2+2 > 4 > 失敗
スペードの56
*スペードの56で逆転します。この2は6!
[ スペードの56 ] スペードの56 : 0 → -1
[ イカロス ] 子山羊皮の手袋 : 1 → 0
[ イカロス ] ティーセット : 1 → 0
[ スペードの56 ] アリスの証言 : 0 → 1
[ プルネウマ ] ヤリイカエリート : 1 → 0
[ イスタ ] HP : 25 → 24
スペードの56
言いながら思い浮かぶのは、それはつまり”勝つためにこれまでもしてきたこと”、だということ
スペードの56
他人を利用すること、勝利して奪ったこと
スペードの56
――己を抑えること、道化であること
スペードの56
キューさんや、ジャンさんは、今も生きているのだろうか?石になったつぐみさんやペペルさんは、何を考えているのだろうか?
スペードの56
そんなことを、考えないわけではない
スペードの56
ワタシがしてきたことに、意味はあったのだろうか?と。だが――
スペードの56
考えることは何度もあっても、結論はいつも変わらない。意味はある。
スペードの56
ワタシが、それが”ひとつでも多くの幸福の可能性”だと決めたからだ
スペードの56
例えば、ペペルさんは間違いなく石になったことが不幸だとしよう。つぐみさんもいずれ後悔するかもしれない。ジャンさんやキューさんは死ぬかもしれないし、途中で折れるかもしれない
スペードの56
あの時ジャンさんは一人残されても生きるつもりがあった。それがどんな心の動きによるものだろうと
スペードの56
あの時キューさんは……こちらに関しては、半分ワタシの我儘だが、結局生きる気力が出た
スペードの56
どれだけ不幸が積み重なろうと、どれだけ悲しい皹が広がって、修復されなかったとしても
スペードの56
それ以上に”幸福になる可能性”がある
スペードの56
『ワタシは皆好きだから、死んでほしくなかった』『少しでも生きて欲しかった』
スペードの56
『だからあの結果がワタシの幸福だ』
スペードの56
だから、幸福なワタシがここにいる。最低でも一人はここで、幸福になっている
スペードの56
一人でも多くの人間に、一瞬でも多く、希望が僅かでも、幸せになる可能性を選ぶことが
スペードの56
ワタシが、ワタシのことが好きな理由だからだ
イカロス
「ならば、お前は好きに動けばいい。今まで通りに。」
スペードの56
「ええ。結局我々、自分勝手ですからね、お互い」
スペードの56
「だからここまで気が楽に来られましたけど」
イカロス
互いの心を知らずとも。それが必要であるならば、それでいい。
スペードの56
「ええ。とにかく勝つに越したことはありませんから」
スペードの56
いろいろつまんでた手をゴミ箱の上でパッパッと払って
イカロス
ーー期待の言葉は無くていい。
あろうがなかろうが、変わらない。
イカロス
好きに動けばいい。
今まで通り、勝利を目指すのなら。
108号室のホテルマン
ホテルマンがお茶会の始末を始める。
GM
その胸中は語られない。語られないのだから分からない。
GM
それは誰にも分からない。
たとえ分かったと言い張ったって、分かった事が分からない。
GM
だからみんな、大事な証言は己の胸の内。
腹の中に飼い殺す。
第2ラウンド:スペードの56 シーン裏
プルネウマ
「私は結構好きになってきた、…………って、ちょっと前なら言ってただろうね」
プルネウマ
「そんなのなくたって、殺すことはできるもの」
プルネウマ
「殺されることを選ぶこともできるから」
プルネウマ
「あいつらの英雄譚の一部になんかならない」
プルネウマ
一体、何人にこんなセリフを言ってきただろう。
プルネウマ
追いかけるものがあったから、置いてきた。
イスタ
うまれてから。ずっと、ずっとくるしかった。
イスタ
世界のすべてが、どこか他人事みたいで、馴染めなくて。
イスタ
あんたとの出会いは、世界がこわれたみたいだった。
イスタ
あんたがいたから大丈夫だったのかもしれないな。
プルネウマ
部屋の隅にいるであろう、ホテルマンに向けて、こっちに来て、と動作をする。
104号室のホテルマン
「……おっとぉ、はいはい如何いたしました?」
104号室のホテルマン
こっそりと船を漕いでいたケイトが、はっと頭を起こして。
プルネウマ
「さっきのお茶会セット、出してくれる?」
「お茶は普通の温度で」
104号室のホテルマン
「畏まりました、少々お時間頂きます」
104号室のホテルマン
そして用意される、ひとそろいのティーセット。
104号室のホテルマン
スコーン、ワッフル、ショートブレッド、それから手作りのキューカンバーサンド。
104号室のホテルマン
紅茶は冷まさずとも飲めるくらいの温度で。
104号室のホテルマン
「……ええ、お望みとあらば」
104号室のホテルマン
追加の椅子をもう一つ。そこに私物のクッションをのせて。
プルネウマ
「かんぱーい」
特に2人に合わせることもなく、カップをかかげ。
プルネウマ
飢えることのない、空っぽの中身に、紅茶が流れていく。
イスタ
ミムジィの日記に書いてあった。カップの持ち方、フォークとナイフのにぎりかた、テーブルマナー。
イスタ
それを思い出しながら、そうっとカップを掴む。
プルネウマ
「でも、思ってたより上手だよ」
微笑む。
プルネウマ
「遠慮しないで、そちらもどうぞ」
ホテルマンに勧めつつ、自分もスコーンもつまんでいく。
104号室のホテルマン
自分で作ったキューカンバーサンドを自分で食べつつ、完璧なテーブルマナーで紅茶の紅茶抜きなどを嗜む。
プルネウマ
「前は、お茶会なんてできなかったものね」
プルネウマ
これは自分の中の想像上でしかないけど。
嬉しそうに笑ってくれるかも。
プルネウマ
スバルはきっとそのままだな。
あの顔が目に浮かぶ。
イスタ
マリーはこういうのすきかも。ルビーは戦いのほうがすき?
イスタ
じつはマナーとかわかんなくて、ルビーとマリーに怒られたりして。
プルネウマ
もう、彼らと同じテーブルにつくことはない。
プルネウマ
それでいい。堕落の国のお茶会なんて。
一度裁判に至れば、同じ席につくことはない。
プルネウマ
ふと考える。
元の世界に帰って、一人だけで茶会の席を用意して。
いもしない茶飲み友達を待って。冷める紅茶を眺める。
プルネウマ
私は案外、堕落の国のお茶会の方が向いているのかもしれない。
プルネウマ
ひとりではいきていけないのではなく。
ひとりではしぬこともできない。
それなら。
プルネウマ
これから殺し殺される相手でもいいから、話がしたい。
104号室のホテルマン
キューカンバーサンドを分解していた手を止め。
104号室のホテルマン
「さて、どうしたものでしょう。明日の私の考える事など、今日の私には想像しかねます」
104号室のホテルマン
「まぁ……”何もしない”でもしているのかもしれません」
104号室のホテルマン
「今と変わりなければですがね」
プルネウマ
もしかすると、このホテルマンは、世界が滅ぶ直前まで、この調子なのかもしれない。
104号室のホテルマン
「──ここに就職する前に」
104号室のホテルマン
「一生分の”よけいな働き”を致しましたからね。あとは余暇として過ごさせて頂いています」
104号室のホテルマン
「おっと、今のは他のホテルマンにはご内密に」
イスタ
「他のホテルマンにしゃべるまえに死んじゃうな」
プルネウマ
「墓場どころか、星の裏側を捲っても見つからない場所に持っていくさ」
104号室のホテルマン
「それはそれは。寝る前にマットレスを裏返す事にならなくて何より」
そうして紅茶の紅茶抜きを一口。
つまりは空のティーカップを30度回転。
プルネウマ
「勝っても負けても、君が幸せでありますように」
プルネウマ
「願っているよ」
どこでもないところで。
104号室のホテルマン
「こちらこそ」
ろくでもないところより。
第2ラウンド:イカロス
GM
11 カジノホール。 そこにあるのはカードテーブルやルーレット。スロットなどの機械類が存在しないのは、数値の設定を弄って終わるようなイカサマは無粋に過ぎるため。
イカロス
様々な遊戯の並ぶ部屋、その空間、広さを確認しながら。
イカロス
招待状をホテルマンに渡す。書かれている名前はプルネウマ。
108号室のホテルマン
「……ゲーム用のチップ等もご用意なされますか?」
イカロス
「必要だと思うならな。この場にふさわしい”勝負”になるかは分からん。」
108号室のホテルマン
「……では、手配だけはしておきます」
108号室のホテルマン
ホテルマンは一礼。そしてそう間を置かず……
イカロス
「これはこれは、随分と大人しくなったものだ。」
イカロス
「エースと離れ離れになるのが寂しいかな?」
イカロス
「あの仔兎に礼を言ってやってもよかったのだがな。
後に回しても問題なかろう。」
イカロス
喋るイカロスの身体は、指先から微かに装甲が融けだし、その下の肌が露出している。それを隠さず、問題でもないように。
イカロス
「……何、ひとつ”勝負”の相手を願いたいと思っていたのだがな。
気乗りはしないか?」
プルネウマ
「それで?やっぱり勝負の内容は『決闘』かな?」
イカロス
「あいにく、勝負の中で生きてきたものでな。」
イカロス
「お前が、肉が抉られ血がしぶく戦いを所望するなら、そうでもよかろうよ。」
イカロス
「互いに、それを持っているかは別としてな。」
プルネウマ
「ま、そうだね……君と普通にギャンブルしてもつまらないだろうよ」
プルネウマ
「だからまあ、妥協案で。死人が出るような決闘(ワルツ)を一曲頼みたいものだね」
イカロス
「いいだろう。勝負というのに、手元でカードを動かすだけとは面白みも無い。」
GM
カードテーブルに控えていたホテルマン達が退避を始める。
イカロス
「骨を抉り、肉を裂き、血を撒き散らし。
死に近づいてもなお、生を握らんとする。」
イカロス
「……”人間”らしく、戦おうじゃないか。」
イカロス
言うが早いか。ホテルマンが退避し、開けた空間を駆ける。プルネウマに向かって。
プルネウマ
小さな白い破片(骨)を弾丸のように相手に飛ばす。
イカロス
無機質な瞳の動きが、向かい来る骨を捉える。
イカロス
地を蹴り、回転。勢いを乗せた刃を上空へ。
プルネウマ
受け身など取れぬまま、刃をそのまま受け止め。
プルネウマ
「……っ」
すぐさま体勢を立て直そうとするが、まともに立っていられない。
イカロス
……戦い、刃を振るう中でも、なおも飢えは続いている。
狂った時間を無理やりに動かすために、心の疵の力を使う。
イカロス
苦痛を詰め込まれた、歪な身体が融けていく、止まらない。
イカロス
*プルネウマの疵「災い来たれり」を猟奇で抉ります。
イスタ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
イスタ
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 5[2,3]+0 > 5 > 失敗
イカロス
2d6+4=>7 判定(+猟奇) (2D6+4>=7) > 12[6,6]+4 > 16 > 成功
イカロス
*スペシャルの効果で眠り鼠のポットを取得します
[ イカロス ] 眠り鼠のポット : 0 → 1
[ イスタ ] HP : 24 → 23
[ プルネウマ ] 災い来たれり : 0 → -1
イカロス
「お前の仔兎は、お前を人とは認めなかったようだがな。」
イカロス
「……悩み、苦しみ、求めていたお前はーー人らしいと。」
イカロス
神に形を与えるのが人間であるのなら。
神から力を奪うのも、また人間だ。
プルネウマ
「…………は、…………ッ、」
息も絶え絶えに、相手を見つめ。
プルネウマ
「私の好きな、人間に、ふさわしくない!」
プルネウマ
今にも崩れ落ちそうな精神状態で。
その名を呼ぶ。
イスタ
「いい気になって、フィクスを利用してるだけってことも」
イカロス
「『こまることはいっぱいやったほうがいい。』」
イカロス
「……お前はあの双子から死も生も乞う権利を奪っておいて。
ひとつ、相手の言い分を聞いたことで慈悲を気取っているようだな。」
イカロス
「利用しているというのなら、否定はせんな。元より、我々は自分勝手だ。」
イカロス
「まさか、私がフィクスを救世主にさせる為に戦っていると思っているほど、節穴でもなかろう。」
イカロス
「この戦いに参加した者の中に、救世主になりたいものがどれだけいたか、帰りたいと願うものがどれだけいたか、生きたいと願うものがどれだけいたか。」
イカロス
「元より、己の目的の奪い合い、都合の押し付け合いじゃあないか……」
イカロス
「それを、全てを捨てたものが、烏滸がましい。」
イカロス
ーー所詮、俺達貧民が上層に行くなんてできないんだよ。頑張るだけ無駄だってのに。
イカロス
「お前たちがそういうのなら、そのまま返してやろう。」
イカロス
ーーあの様子じゃあ……助からない方が良かったのかもしれないね……
イスタ
「王者らしさはどこいっちゃったのかなあ!?」
イスタ
「勝手におれたちのこと背負ったつもりになるなよ」
イスタ
「自分のことしか考えてないんだからさあ!」
プルネウマ
その体には消えかけていたはずの足があって。
スペードの56
では、その辺りで室内に飛び込んできますよ
スペードの56
「…………一番良い場面は逃しましたが、目的は果たせたようで何よりです」
スペードの56
何も、口を挟むことはしません。まだそんな場面ではないし、だとすれば、今の誰も、何も間違ってはいないのですから
スペードの56
「そろそろ決戦も近づいています。コンディションは――」
スペードの56
だってあなたは、本質的には王者であるより前に挑戦者。前しか見ず、その間だけ誰よりも強い人なのですから――
イカロス
瞳に狂気を湛え。肉体は苦痛のもとに融けていき。
それでも、勝利を目指す意志は、潰えていない。
イカロス
己に追いつく者も、並び立つ者もいなくなる。
……それでいい。
イカロス
それが、己の目指すべき頂点だ。
夢を追い続けるという、狂気だ。
GM
それじゃあ王が人でなしなら?
それじゃあ神が人みたいなら?
GM
どっちの方が偉くなる?或いはどっちも偉くない?
GM
そんな事は誰も知らない。
だけれどもしも、出会ってしまえば?
第2ラウンド:イカロス シーン裏
スペードの56
この音は!?……って反応しようかと思いましたが、思ったより”マジ”でしたね
スペードの56
「ん、少なくともここにはいませんね」椅子の背もたれから身を起こしますよ
スペードの56
「む……ダンナ様が呼び出しているのでしょうが、詳しい場所は特には」
スペードの56
「いつも通りなら、どこかしら広い場所だとは思いますけど」
イスタ
部屋に入っていって、フィクスの手をひっぱる。
スペードの56
「ん、少々漠然とした質問ですが……今の所はないですね」
イスタ
どの部屋が広くてどの部屋がそうでないかは、ある程度わかる。
スペードの56
「その辺のラインは、人それぞれですしね」合わせて見回したりしつつ
スペードの56
「そうでしょうか?……いや」少し考えて
スペードの56
「……いや、そうかな?そうと言えるかも……?自分に優しくしない自分が好き、みたいな見方も出来るような」
イスタ
「あんたはもっとやさしくされたほうがいいと思う」
スペードの56
「……そういうコト言って良いなら、ワタシも全く同じように思ってますよ」
スペードの56
「それは確かにそうですね。
――ああ、いや、ワタシはプルネウマさんとの関係を言ったわけではなく」
スペードの56
「全体的にこう……出来れば皆に優しくされて欲しいなぁ、みたいな……」
イスタ
「プルネウマがいたから、よかったんだよ、おれは」
スペードの56
「それならそれは良かった、として……ワタシは、ですか?」
イスタ
「ペペルの気持ちもわかんないようなやつが」
スペードの56
ペペルさんの気持ちに対する向き合い方……ワタシとイカロスの違い……少し考えます
スペードの56
「……構いませんよ。ワタシだって、ダンナ様に特別優しくしてませんから」
スペードの56
「幾つかありますね。たまたま切っ掛けが重なったからとか、ある程度自由が利くからとか……」
スペードの56
「あとはあれですね、この人を……」
スペードの56
「……利用すれば、救世主になれるだろう、とか。お互いに利用し合う仲になれたら、WIN-WINでしょう」
スペードの56
「どうぞ。叶えられるかは内容によりますが」
イスタ
「ペペルの気持ちも、フィクスの気持ちもわかんないやつにね」
イスタ
「世界を、ほんとうに、救おうとするんなら」
イスタ
「どのみちホテルを倒さないといけないんだから」
スペードの56
「いや、肯定というのはおかしいですね。正しくは、そう思う事を否定しません。ワタシに、あなたがそう思う事を否定は出来ない。勝者の権利が、傲慢なものなのは間違いないですし」
スペードの56
「あなた方がそう思うのなら、否定はしません。可能であれば叶えたいとも思います。でも……」
スペードの56
「今殺しておいた方がいいから、というのは嫌です」
スペードの56
「ワタシの我儘を言って良いなら、殺す必要がないかもしれないものは、殺したくありませんから。…………それでも……」
スペードの56
「……どうしたってあなた方の先行きに幸せの可能性がないのだとすれば、その願いを叶えることは…………」
スペードの56
「……すべきだ、と…………思います」
スペードの56
一言ごとに時間をかけて、そのように
イスタ
どこかやわらかく、おさなくて、子供じみた顔で。
スペードの56
「勿論ワタシはジャックですから、仮にこの願いを通すとすれば、少し時間がかかるかもしれませんけど」
スペードの56
「うーん、ホテルの仕組みとかありますからねぇ。少なくとも、ダンナ様を殴る時間くらいはもらうかも……」
スペードの56
「でも、先にお礼を言われたからにはやってみますよ。無論、そんな状況自体が仮定の話ですけど」
イスタ
「説得でも、力でわからせても、なんでも……」
スペードの56
「おっ、良い感じになってきましたね。勝つのはワタシたちですけど!」
イスタ
わざわいを生むもの。あなたたちに立ちはだかる、障害。それなのに。
イスタ
おいつめられた、小さなこどもの姿でもある。
第2ラウンド:イスタ
イスタ
あるいは、これが最後になるのかもしれないけれど。
プルネウマ
「んぐ、」
舐め取られなかったものが口の端からこぼれる。
プルネウマ
ひとのなかにある気体・液体・個体をないまぜにしたもの。
イスタ
「おいしいかどうかで言ったら、スープのほうがおいしかったかも?」
プルネウマ
このホテルについてから、伸びた髪を掴む。
プルネウマ
「……私みたいなのは」
「人間だって言われると」
「それに近づいちゃうんだよ」
プルネウマ
「おまえたちはひとのようである」
「そう言われたら」
「そういう形になる」
プルネウマ
「形だけ人間になりたいなら、ずっと昔になれてたはずなんだよ」
プルネウマ
「いや、違うんじゃなくて」
「私が嫌なんだよ」
イスタ
「おれは、あんたのこと、好きじゃなかっただろうな」
イスタ
「……あんたに、どうなってほしいとか、なくて」
プルネウマ
「………………………………」
長い長い、沈黙があって。
プルネウマ
「私も」
「そう言ってくれる」
「イスタのことが好きだよ」
イスタ
「ミムジィとあんたが喋ってるの、羨ましくてさ」
プルネウマ
「選択を狭めるのは、あんまりなくてね」
プルネウマ
「思えば、あの時君に伝えたことが、始まりだったのかもしれない」
プルネウマ
「……初戦の相手があの2人じゃなかったら、きっと」
プルネウマ
「ここで口を滑らせたら、彼女に怒られちゃうから、やめておこう」
プルネウマ
「ちゃんと勝って願い事を果たしてね、って言われたでしょう」
プルネウマ
「だから言わない方がいいって思ったけど、…………まあ、いいか」
プルネウマ
「あのとき、ようやく、」
「ああ、ここで死ねるのかなって…………」
プルネウマ
「……まあ、堕落の国に来た直後もそうだったんだけどさあ」
プルネウマ
「コインを持つにつれて、あんまりそういう気がしなくってね」
「だから、一回戦のあの裁判が、もっと違ってたら……」
イスタ
「そのときはおれはまだ、わかってなかったな」
イスタ
「救世主になってってあんたに言われて、ならなきゃって思って」
イスタ
「いちばんあんたが楽しそうだったのが、ミムジィと話してたときだったから」
イスタ
「全然おれが気付いてなかったこと言っちゃうんだもんね!」
プルネウマ
「それで人間になって、私は満足できたかな」
イスタ
「……まぁ、かみさまになったら、そういう気持ちもなくなるかもしれないけど」
イスタ
「おれがかみさまになるとこ、想像できる?」
プルネウマ
「少なくとも人間のイスタを想像するよりは、かみさまになったイスタの方が想像できるかな」
プルネウマ
「彼が付き従ってる王者様と同じくらいね」
イスタ
「でも、フィクスはさあ、自己中にしてはちょっと、人のこと考えすぎだよ」
イスタ
「救世主になって、30日に1回、裁判するとして」
イスタ
「目の前の救世主がかわいそうになっちゃって、殺せないかもね?」
プルネウマ
「結構、さっくり殺してやるかもね」
「苦しませないように」
プルネウマ
「私たちは」「勝っても誰の、何の役にも立たないし」「無様で」
「迷いに迷って」「ここまで死ねずじまいで」「行儀が悪くて」
「全てを置いていくから」「ここで」「負けるべきかもしれない」
イカロス
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
イカロス
2d6+4=>7 判定(+猟奇) (2D6+4>=7) > 8[6,2]+4 > 12 > 成功
イスタ
2d6+5+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+5+2>=7) > 8[6,2]+5+2 > 15 > 成功
[ イスタ ] ティーセット : 1 → 0
[ イカロス ] HP : 19 → 18
イスタ
肉体の枷を外れて。どこまでも、猟奇の力が通るように。
プルネウマ
災いは人間に滅ぼされる前に。
より多くの人間を滅ぼしていく。
プルネウマ
わざわいで満たされた子供であれば。
きっと、どんな装甲も意味をなさない嵐になる。
プルネウマ
狭い世界に、ふたりが駆ける。
力尽きるその時まで、駆けてゆく。
GM
生き損ないと死に損ない。
世の中それの繰り返し。
GM
そんな素敵な人生に、必要なものが一体何か。
かしこいアリスは知っていた。
第2ラウンド:イスタ シーン裏
スペードの56
「んー、あ、そういえばあれですね。一つ、このホテルの決着前にやり残したことがありました」
スペードの56
椅子に座ったあたりで思い出したように言います
イカロス
「……決着がつけば、どちらにしろ、このホテルからは離れるからな。」
イカロス
「実現できるものならやっておくがいい。邪魔の入らんうちに。」
スペードの56
「ヤキソバパン買ってきてください!」
イカロス
「……何を言うかと思えば……想像以上にくだらんことを。」
スペードの56
ぐるっと顔が動きました。このアイコンの通り
イカロス
「不満か。今ここで気が変わってやっても良いのだぞ。」
スペードの56
「いえ全然。そういうことでしたらありがたく買ってきて頂きます。……いや、実態としては注文してもらうだけなんですけど」
スペードの56
へへっ、あざっす……手もみします。真顔で
イカロス
「ハ、今更この程度で揺らぐものもあるまい。」
イカロス
「他に欲しいものがあるなら言うがいい。」注文の前に振り向いて。
スペードの56
「大丈夫ですよ、ヤキソバパン一つを噛み締めさせていただきます」
イカロス
「後から追加したくとも、受け付けんからな。」
スペードの56
しかし……あのプライドの塊だったダンナ様が注文代行してくれるとは……
スペードの56
色んな戦いを経て、あの人も変わったという事なのか?それとも……
スペードの56
……知るつもりがなかっただけで、元からそのくらいはする人だったのか?
イカロス
「……ホテルマン。我が道化が焼きそばパンを所望している。用意をしてもらおうか。」一方、ホテルマンにそう伝えて。
イカロス
「こんなところか。ここまで働いた褒美とでもしておいてやろう。」
スペードの56
焼きそばパン……について、実はよく知らない。そういうものがあって、子分的な存在に頼む文化がどこか別の世界にはあるらしい、と、顔も知らない救世主がもたらしたらしい書物で知っただけだ
スペードの56
別に大好物というわけではなく、憧れていたわけでもない。そもそも、何かそれに深い意味があるわけでもない
スペードの56
「褒美、下賜となると、本来のこのやり取りの目的からは外れますが――」
スペードの56
「今思えば、やはりこの方がやりやすくていいですね。ありがたく頂きます」
スペードの56
恭しく、或いは仰々しく、身振りを付けて授かりましょう
イカロス
「頭を垂れ、恭しく下手に出ながら受け渡すとでも思ったか?」
イカロス
配下の願いを一つ聞いた。それ以外に変わるところはない。
スペードの56
「一度くらいエースジャック入れ替わってたら……いや、どうでしょうね、意地でもしないのか」
イカロス
「もはや可能性の話でしかないが……する気はさらさらないな。」
スペードの56
「それで変なペナルティ受ける方が嫌ですね。やっぱ無理な話でしたか」
スペードの56
「これはただの好奇心であって、虐めたいわけでも上に立ちたいわけでもないんですから。結果が知れて満足です」
イカロス
「パンひとつ頼んだ程度で満足する好奇心なら、結構。」
イカロス
……今まで行ってきたのはーー王様ごっこだ。
イカロス
墜ちた己が王者である為に、道化が必要だった。
イカロス
それでも、夢は浸るものでは無い、追いかけ掴むもの。
己の手は、誰かに縋る為ではなく、天へと伸ばすためにある。
イカロス
縋る為でも、天に伸ばす為でもない。手の行き先。
イカロス
これから、己は何者も省みない、傲慢な王となる。
GM
空につき伸ばした手が、その行き場を失えばどこへ行く?
GM
そんな答えは何もかも、終わった後にわかること。
GM
行き場を探すその手がまるで、苦しみ、悶えるようであること。
GM
同時にそれが踊るように、如何にも美しいものであること。