[ パストラム ] 魔力 : 8 → 10
パストラム
「そのまんまだとめちゃくちゃレムニンって感じじゃん」
レムニン
なんか、ちょっと時間置いて冷静になってくると恥ずかしくなってきたな……
パストラム
「僕が言う優しさってほとんど侮蔑とか……愚かだなって気持ちとかだから」
パストラム
「レムニンにそれだけを向けるのは大変だよ」
パストラム
まぁつまり弟子はそのように見ていたということである。
レムニン
こいつまったく年功序列とかわからないタイプの存在だしね。
レムニン
僕はわかる(バカバカしいとは思っているが)
パストラム
レムニンのこと尊敬してる奴見るとウケるって思う。
パストラム
完全な下位互換というわけでもないだろうに……
レムニン
尊敬するからって対象を上位互換と認めているわけでもなくないか?
パストラム
「僕が人に優しくするときって何か絶対目的があるんだけど」
パストラム
「おまえに教えるようなこともないから、難しいんだよな……」
レムニン
「君の身体の造りがどうなってるかとか……?」
パストラム
「弟子くん僕の顔見てくれなかったからな」
レムニン
「好きな人の顔見られないという現象はあるらしい」
パストラム
なにもわかっていない。どうだったんですか?
パストラム
「おまえ、ミゼットとかになれないの? 見た目だけ」
パストラム
「いや……小さくてもレムニンはレムニンだった」
レムニン
「あとまあ、髪の色ぐらいなら変えられるかな……」
パストラム
「着替えは……そのへんに干してなかったかな」
パストラム
そういえばこの3ヶ月で寝巻きや部屋着などを色々買って縮めたり作ったりしたなあ。
パストラム
逆にあの過ごしにくそうな服でずっといたのか? ってなった。
パストラム
だって普通に嫌だろ、同じ服毎日着てるの……
レムニン
まったくごもっともなんだけど、君に雑って言われるのなんか釈然としないな。
パストラム
僕は丁寧な管理をしていたし、これからも一応するつもりだが?
レムニン
自分自身に関してももうちょっと丁寧になってほしい
パストラム
少なくとも服に関しては何着かあるよ僕は。
レムニン
ミゼットが持っていたなんか楽そうな服を指す。
パストラム
3B10>=5 (判定:精神) (3B10>=5) > 2,9,3 > 成功数1
パストラム
2のところは諸々の補正があって成功。
3に魔力2足して3成功。
[ パストラム ] 魔力 : 10 → 8
レムニン
息が詰まるような感覚とともに、縮小が始まる。
レムニン
床が広がっていく錯覚に、平衡感覚が一時的に失われる。
レムニン
たちまち、突きつけられる指を見上げなくてはならなくなってしまう。
パストラム
その指がそっと伸びてきて、あなたを支える。
レムニン
自力で立てない、というほどではないが、近づく指に甘んじて支えられる。
パストラム
横に置いたジャージが着られるくらいの大きさまで小さくなる。
レムニン
「僕の前では見せない顔をそいつに見せていると思うだけで……」
レムニン
指から一度離れて、用意されていた着替えに近づく。
パストラム
3ヶ月ここで暮らしているうちに、なんとなく階級の高い人間が着る服だということはわかったが。
レムニン
魔法使いはハッタリの効いた服を着るのも魔法の一貫です。
レムニン
三角帽子を外してローブを落として下着だけの姿になって、
レムニン
ちゃんと洗われて干されているのに、なんとなく生ぬるい感じがする。
レムニン
パッと見だとレムニンその人とはわからない感じになった。
パストラム
……っていう感想を直接言葉にすると雰囲気がぶち壊れて全部台無しになりそうなので飲み込んだ。
パストラム
代わりに指先でそっとその黒い髪を撫でる。
レムニン
なんかこの服着ると……がくっと魔法が弱まった感じがするな。
パストラム
その手であなたの身体を抱えて、手のひらの上に乗せて持ち上げる。
レムニン
やわらかく掌に持たれて、持ち上げられて、語りかけられただけで。
レムニン
自分の奥底にある何かを叩かれたような気持ちになる。
レムニン
まるで本物のミゼットのように、ひとりでに、言葉に自信がなくなっていく。
レムニン
顔を見れないでいたという弟子の気持ちが、なんとなくわかってしまう。
レムニン
どんな顔でこっちを見ているのか、知りたいという気持ちと、知りたくないという気持ちが、両方ある。
レムニン
口元だけを見ると、そのささやく唇の動きが、やけに官能的に見えた。
レムニン
最初に訊くところは決まっていたのに、いざこういう場に置かれると、声が詰まって出てこなくなる。
パストラム
えっ、何もないのに………………ということはわかっているだろうに……………………
レムニン
様式美というものがあって…………………………
パストラム
片手で胸のリボンをほどきながら、もう片方のあなたの乗っている手を、胸元まで寄せる。
レムニン
まるで初めて見せてもらっているような気持ちになる。
パストラム
あなたの身体の四分の一くらいはありそうなボタンを指先でつついて示す。
レムニン
大きめの鍋の蓋ぐらいはありそうなボタンを、両手で掴む。
レムニン
いままさに人が着ている服というのは、布が両側から引っ張られているので。
レムニン
それを他人が外そうとすると、その引っ張る力に勝てるだけの強さで押さなければならない。
レムニン
体重をかけて、ボタンホールにボタンを通させようとするが、うまくいかない。
パストラム
あなたを片手に乗せて、片手でボタンを外していく。
レムニン
自分が汗を額に垂らしても外せなかったボタンは、あっけなく外された。
パストラム
あなたも縮められていなければ、片手で外すことは容易だったはずのボタン。
パストラム
すぐに奥の肌を見せようとはせず、全てのボタンを外しきって。
レムニン
ボタンが外されたところで、その服に手をかけて剥がすことはできない。
パストラム
あなたが通るくらいの隙間を作って、あなたごと手を入れる。
パストラム
服の隙間から光が差し込むが、中は薄暗く。
レムニン
甘い香りに包まれる。相手の支配する空間に招かれたのだと、実感させられる。
レムニン
手を伸ばして、そっと遠慮がちに肌に触れる。
パストラム
そこに光が差し込んで、真白い肌に触れているのがわかる。
レムニン
小さいこともあって、自分がどこに触れているのか、わからなくなりかける。
レムニン
あるべき場所にあるべきものがないと、どうしても落ち着かない気持ちにはなる。
レムニン
「でも……きれいかどうかは、そういうのとは、関係ないところにあるから……」
レムニン
「逆にきみは、人間の身体を見て、変だって思ったりはしないの?」
レムニン
「君にとっては比較するようなものではないか」
パストラム
「自分の体はつくりものだって自覚が結構あるから……」
パストラム
あなたにもう片方の手を添えて抱きかかえるようにすると、あなたの体が白い肌に挟まれるような形になる。
パストラム
核のようなものが動いて、水を巡らせる音。
レムニン
「逆に蜜は、血のようなものだと言えるわけだね……」
パストラム
「血であり、汗であり、唾液であり、愛液であり……精液か先走りみたいな役割もするかもね」
パストラム
「水を飲むと、体内で全部蜜になっちゃうんだよ」
パストラム
「残りは体を動かす栄養になったり、体を作ったり」
パストラム
「この体が千切れて再生することって、あんまりないけど」
パストラム
「だから僕からしてみたら、人間って非効率だなあと思う」
レムニン
「僕もまあ……毎日非効率さを痛感させられてます」
レムニン
煙に会う度に人間の3大欲求の欠陥について愚痴られるけど、あれほどではないな。
レムニン
「人間が進化したら、君みたいな感じになる可能性もあるというわけか……」
パストラム
「でも人間全員の体液がこんなだったら、大変なことになっちゃうだろうなあ」
パストラム
ぐち、とあなたの頭の上のほうで音がする。
パストラム
指先に透明な体液をまとって、あなたのそばに近付ける。
レムニン
その香りから逃れて、手の上で後ずさってしまう。
パストラム
「人間って全員がきみみたいに理性が強いわけじゃないし」
パストラム
「理性が勝てないくらい強い毒を浴びたら耐えられないでしょう?」
レムニン
触れられたところから、じん……と熱くなった気がした。
パストラム
「毒の致死量って体積と相関があるんだよね」
レムニン
香りをかがされて、少しずつ身体が言うことを効かなくなりつつあるのがわかる。
パストラム
指先が、ミニチュアみたいなあなたの手を撫で、足先を撫で。
パストラム
そういうものなんだなあ。気持ちはわかるかもしれない。縮められた時、結構そんな感じだった気がする。
パストラム
指先が服をめくり、その下の素肌を撫でていく。
パストラム
やわく撫でたあと、ゆったりした布でもわかるほど膨らんでいるそれに触れる。
パストラム
片手でズボンを下ろし、手であなたを支えながら上の服をめくる。
パストラム
もう一度蜜で指先を濡らして、反り立ったそれを親指と人差指で軽く摘む。
レムニン
特別刺激を与えられなくても、ただそうされているだけで、熱がどんどん高まっていく。
レムニン
とめどなく溢れる雫が、パストラムの指先を包む蜜の中に溶けていく。
パストラム
指先に少しだけ力を込めれば、柔らかい指先の肉があなたのそれを包む。
レムニン
下腹部を包み込む指と蜜の中に、白いものを滲ませていく。
パストラム
それを確認すれば、指をそっと離してその白を舐め取った。
パストラム
化粧でもしたみたいに、口内に近いところが仄かに赤く染まっている。
レムニン
その仕草に、また別種の胸の高鳴りを覚えた。
レムニン
もとから、腰が抜けていて、まともには動けやしないが。
パストラム
まだ白が少し残るあなたのそれに吸い付く。
パストラム
その奥の口内には届かず、唇だけでそれを飲み込んでしまう。
レムニン
出したばかりのそれが、天を向き、挟み込む上唇をつんつんと突く。
レムニン
ただ唇で触れられただけだというのに、痛いほどに反応してしまっていた。
パストラム
唾液をまぶして、唇を擦り合わせるようにする。
レムニン
唇のただ柔らかい感触に、湿り気が混ざり始める。
レムニン
擦れ合う唇の間に揉まれて、燃え上がるようになる。
レムニン
熱の中に融けて、なくなってしまうのではないかと不安になるぐらいに。
パストラム
今、唇に塗られ、あなたにまぶされているこれも。
レムニン
次第に唇に抱きつくようにして、腰を揺すぶってしまう。
レムニン
唇の間から放たれる香りも、逃すまいと、身体を折って、呼吸で取り込んでいく。
レムニン
与えられる刺激に翻弄されるばかりでなく、自分から貪ろうとしはじめる。
レムニン
顔に小さな体をもたれかかれさせるようにして、二度目の絶頂。
レムニン
吐息を浴びせかけられる度に、思考が濁っていく。
パストラム
二度果てたあなたのそれに、舌先で触れる。
レムニン
へこへこと腰が動いて、再び硬くなりつつあるそれを、舌に押し付ける。
パストラム
舌先を丸めてあなたのそれを覆うようにする。
パストラム
それから軽く口で咥え、舌で転がすようにして刺激する。
レムニン
より濃くなった蜜での愛撫に、がくがくと痙攣する。
パストラム
根本から包むようにして舐め、弱いところを舌先でくすぐり、先端を覆って唾液をたっぷりと含ませて擦る。
パストラム
舌の上に唾液を乗せてあなたのそれを浸す。
レムニン
肌の上をくすぐる吐息にすら、絶頂しかける。
パストラム
手のひらであなたを大事そうに抱えて撫でながら。
パストラム
ちゅう、と吸って、舌と唾液を押し付けて。
レムニン
「あーーーっ、あっ、ああああああああああっ!」
レムニン
舌のつぶさな動きも、体格の違いと、刷り込まれた媚薬で、数十倍、数百倍に増幅されて。
レムニン
そして、擦り上げられた勢いのまま、びゅ、と勢いよく白精を噴出させた。
パストラム
今のあなたの体では、舌の上を僅かに汚す程度のものでしかない。
レムニン
あなたの言葉を肯定するべきなのか否定するべきなのかもわからずに、言葉が止まる。
レムニン
ただ、目の前に広がる淫靡な光景を、食い入るように見つめてしまう。
パストラム
唇が赤いのはそういうふうに色付けをされているからだ。
パストラム
少しだけ雌蕊の色を帯びて青い舌の上に、白濁がある。
レムニン
「どんな感じになっててもいいって思ってしまうところは、ある気がする……」
レムニン
多分それは、他のミゼットも同じ気持ちなのだろう。
レムニン
今の自分と彼らに、どれほどの違いがあるのか、わからなくなってきた。
パストラム
「きみたちだって血の色に対してどうも思ってないだろ」
パストラム
「ただ、人間と違うとなにかと面倒ではある……」
パストラム
「別に元からわかられてはいるだろうけどね」
パストラム
「でも結構改めてびっくりされることが多くて……」
レムニン
「見えてないところは、きっと人間と同じなんだろうと、無意識に考えてしまうのだろう」
パストラム
人間と同じようにその先の肌を透かしている。
レムニン
「君の身体の特徴にいちいちびっくりさせられるの、好き」
パストラム
手を持ち上げる。耳の上の、花のところまで。
パストラム
髪があなたの肌に触れるとわかるが、髪にはうっすらと産毛のようなものが生えていて、一本一本が花の茎のようだった。
レムニン
「こうして小さな目で見ると……結構、髪も違うね」
パストラム
花があり、花を支えるがくがあり、その先の太い茎が頭の中に繋がっている。
レムニン
「そう聞くとなんか……いいのか!?って気持ちになるな」
レムニン
「つい設計者のモラルについて思いを馳せてしまったけど」
レムニン
「花ってそもそも丸出しなんだからおかしくはないんだな」
パストラム
「というか、僕の体を茎というか、ひとつの植物だとすると、こっちのほうが正しい位置にあって」
パストラム
「人間みたいな体位でセックスしたいらしいから」
パストラム
「……それにしたって、別に花は入ってなくてもよかったんじゃない? と思うけど……」
パストラム
「まぁここに挿れてもそんな気持ちよくないと思うけど……」
パストラム
「中はちゃんと締まるようになってるんだよ、それ用に」
パストラム
「でも普段は、花まで届かないようになってる」
パストラム
「普通に挿入したとき、大半が全然届かなくて」
パストラム
「たまに花の入口が刺激されてちょっと開くかな、くらいの感じなんだけど」
パストラム
「その花のさらに奥が潰されるくらい大きいものが入るのはさすがに想定されてなかったと思うんだよな……」
パストラム
「こないだその奥のもっと奥をめちゃくちゃにされてから、なんか……」
パストラム
「この体、血なのか汗なのか愛液なのか判断がつかないのが不便なんだよな」
レムニン
ヤバいのかヤバくないのかすらもわからない……いや血でも汗でも愛液でも出っぱなしはやばいな……
パストラム
「おなか押された時に出てたやつも血っぽいものだった説ある」
パストラム
「診てもらえるとありがたいけど、診られるの?」
レムニン
「正直わからないけど、僕が診るしかなくないですか?」
レムニン
「他のやつに身体診られてもいいなら、もっと向いてるの探すけど」
パストラム
「僕がもっと弱かったら治せる人がたくさんいたかもしれない……」
レムニン
でもそれやると頭おかしくなって花にやんちゃ行為してしまわない自信がないんだよな。
パストラム
あの中異常なくらい感じたしずっと蜜溢れ続けてるし、絶対おかしくなると思う。
パストラム
「でも直接患部診てもらうのはいいかもな……」
パストラム
「僕の毒にめっちゃ耐性つけて入ったらいいんじゃないのか」
パストラム
「もしくは僕の毒にめちゃくちゃ耐性があって……性欲がミリもない人が……」
レムニン
「そんな都合のいいやつはいないよ……………………」
パストラム
あなたの視界にはずっと花が映りっぱなし。
レムニン
こうして茎で繋がっているのを見ると、飾りじゃないんだなあというのがわかる。
パストラム
「いや、今は大丈夫かもしれないけど……」
パストラム
「まぁ、今はそんなに毒入ってないと思うけどね」
レムニン
「僕ばっかり興奮して、気持ちよくなってるってことじゃん」
パストラム
「結構意識的に考えないようにしてるんだよ現状を」
パストラム
「でもそろそろこいつレムニンだな……となりはじめています」
レムニン
「余計なことばっかり話すからじゃないかな…………」
パストラム
「余計なこと話さずにいられないんだよな……」
パストラム
「今のうちに甘やかしとくかと思っています」
パストラム
「具体的に言語化できないくらい甘やかされた経験がないのがきみなんだろうから……」
レムニン
「一般的な定義の甘やかされなら、もう結構してもらった気はする……」
パストラム
指で髪をさらさらと撫でて、手のひらで包み込むようにする。
パストラム
繰り返し囁いて、唇を全身に触れさせていく。
パストラム
その瞳はあなたをじっと見ているし、あなた越しに全ての人間を等しく見ているようでもあった。
パストラム
「手のひらで包めば融けるように自我を失っていくのも」
パストラム
「あるいは、はじめから自我なんてものはなかったのかもしれないね」
パストラム
「砂粒の全てが星にはなれないことを知っている」
パストラム
「あるいは、星なんてどこにもなかったとしても」
パストラム
「そこに砂があり、海があって、空がある」
パストラム
「その光景を、僕は愛しているのかもしれない」
レムニン
否定することのできない自分の一部分が、慰撫されている。
パストラム
「あるいは、為そうとして、それが風に吹かれて消える程度のものだったとしても」
パストラム
僕自身すらその砂のひとつであったとしても。
レムニン
本当はそう変わりのない二人だったとしても、
パストラム
地面に足がついたことを確認して手を離す。
レムニン
ふらつきながら、あなたを足元から見上げる。
パストラム
スリッパも靴下も履いていない素足がそこにある。
レムニン
堂々と晒されたそれに、吸い寄せられるように、近づいていく。
パストラム
何者かに踏まれ、穴を開けられ、それでもいつの間にか元の平坦に戻る。
レムニン
こんなに遠くに来てしまうと、もう相手の顔を見ようと思ってもなかなか見れない。
レムニン
樹のようにそびえる、白い脚の柱の輪郭を視線でなぞる。
レムニン
でもこれこそが、砂にふさわしい目線の高さだと思う。
レムニン
こんな浅ましい行為が、見下ろす側からはどう見えているのか。
パストラム
もう片方の脚先で、背中を撫でるようにする。
パストラム
頭を指でなぞり、首筋を通って、背中を押す。
レムニン
足にすがりつくように寝そべって、身体を押し付ける。
パストラム
僅かに体重をかけて、その小さい体を押す。
レムニン
へばりつくようにしていた身体が、平べったく押される。
レムニン
その腹の下で、みなぎったものが、指の合間に擦りつけられる。
レムニン
足の白さも。つるりとした感触も。
背中にのしかかる重さも。
レムニン
足の間に挟まれた全身が、びくりと痙攣して。
レムニン
惨めな姿のまま、とくとくと、足指の間に精を漏らしていく。
レムニン
「あっ……ありがとう……ござい……ます……ぅ、っ……」
パストラム
あなたが落ち着くまで、足で背中をさすっていた。
パストラム
とりあえずジャージはもう一回洗っておくか……
パストラム
「甘やかすのも大変なんだなと思いました」
レムニン
「まあ……それはそうだろうけど………………」
パストラム
「あっそういう感じなんだ~とは何度か思ったけど……」
パストラム
「まあでも、そうなるよなって感じではあった」
パストラム
「日頃理性で自分を律しまくってる人が欲望を出しまくったら恥ずかしいんだろうなということは想像に難くない」
レムニン
「変にそこで慰めたりしないところがきみのいいところです……」
レムニン
「君の前では本当に欲望のタガが外れまくってる日々なのが」
パストラム
「僕の前で欲望が出ない奴のほうがおかしいんだって」
レムニン
「それは君もセーブしてくれてるからじゃない?」
レムニン
「本気で僕を壊そうとしてきていたら、耐えられるかどうかは自信がない」
レムニン
「まあ、それは条件設定がフェアではないか……」
レムニン
いつも壊そうと思って壊してるわけではないだろうしな。
パストラム
「本気で壊そうとしたら本気で対抗してくれるでしょ」
パストラム
まぁその本気を超える無意識というのが結構発動しちゃって壊しちゃうんだけど。
レムニン
「どうこの魔法を消せるかという方向に意識が盛り上がってしまう気はする」
レムニン
「おかげさまで、もう弟子相手に余計な嫉妬はしなくてすみそうだ」
パストラム
「弟子にするセックスってこんな感じでいいの?」
パストラム
「だってどう考えても穴に対して棒が小さすぎるだろこれ」
パストラム
「弟子くんにセックスしてやったほうがいいとかいうけど」
パストラム
「どうしたらセックスになるのかわかんないんだよ……あ、縮めなきゃいいのか」
レムニン
「こいつ僕より息をするように人を縮めるようになってる 怖い」
レムニン
いやミゼットがそもそもそうなんで今更なんだけど。
パストラム
「僕に恋すると自分のこと小さい生き物だと思いこんじゃうのか……」
レムニン
「どうもそういうことになっているみたいだな……」
レムニン
「まあ実際、恋したほうの負けという名言もあるとおり」
レムニン
「最初に恋したほうは、イニシアティブ的に大きな遅れを取ることになるから」
レムニン
「それを明示する魔法であるということなのだろう」
レムニン
「話は戻るけど、弟子は童貞(実質)だからまあ何されても満足でしょ」
パストラム
「ちょっと抜いてあげるくらいでもセックス判定になるってことか」
パストラム
「……胸見せただけじゃダメだったのか?」
レムニン
「まあ、抜いてるうちに要求が過大になって生ハメを要求することはあるかもしれないな」
パストラム
「いやそもそも結構な人数が奥まで入れないんだってば」
レムニン
「調べたわけじゃないから断言できないが、多分関係ないと思う」
パストラム
煙とかいろんな強い魔法使いのアレがデカかったら大変だよなと思う。
レムニン
「でも外れ値のペニスを持っていることで世界観が歪んで魔法の発現につながるということはあるかもしれんな」
レムニン
「でもそれで覚える魔法って多分ペニスの魔法なんだよな」
パストラム
「レムニンなんでペニスの魔法じゃないんだ?」
レムニン
「僕はまあこんなもんかと思ってたから、世界観に影響が出なかったんだと思う」
パストラム
少なくともこっちは結構真面目に聞いています。
パストラム
「レムニンがいつものレムニンでちょっと安心したところはある」
パストラム
「結構このままミゼットになったらどうしようと思ってた」
レムニン
「わかんない……もう膝までミゼットになってるかも……」
レムニン
「まあ……僕にはまだやることがあるからな……」
レムニン
「ひとしきり甘えきると、我に返っちゃうんだよな」
レムニン
「こいつ別にそんな大したやつじゃないぞって」
レムニン
「ほっといたら勝手に自分に火をつけて燃やして死んでそうだからな」
パストラム
「こんなやつを崇めるのヤバいよと思っている」
レムニン
「そのへんわかってないと騙されてミゼットになってしまうんだなあ」
パストラム
「わかってても都合よく変になんか信じてミゼットになっちゃうやつもいそう」
レムニン
「こんなお人形さんが勝手に火をつけて死んだり勝手に海に落ちて死んだりするようなポンコツだと普通わかんないからな」
レムニン
「額にアホとか描いておいたほうがいいかも」
レムニン
「僕もあのジャージ着てガクッと弱体化したのを感じたから、額にアホとか書かれても同じことが起こると思う」
パストラム
「なんというか、思い込みと思い込ませ能力だなあとなった……」
パストラム
アレ着てる時のレムニンびっくりするくらい口調違ったしな。
レムニン
「街に繰り出すときは着ぐるみとか着たほうがいいかも……」
パストラム
「こういう……普通にかわいい服で外に出るとね」
レムニン
「僕も普段から下等生物下等生物言うてますけどね」
レムニン
「街の角にいるおいしいパン焼いてくれるおじさんが、ある日急に君の手の中で転がされてたりしたら」
パストラム
「僕もなぜかこんな魔法が発現してしまって……」
パストラム
「もうちょっとしたら恋の魔法使いって呼ばれたりすんのかな」
レムニン
「料理人だったら“千切りの”みたいな感じだよ」
パストラム
「みんなが使ってるものの中のすごいやつってことだからいいんじゃないの?」
レムニン
「自分の二つ名ってみんな多かれ少なかれ恥ずかしいと思っているのかもな」
パストラム
「僕も恋とかみんな使ってるでしょって思うし……」
パストラム
最低限度の愛がないと魔法なんて使えないし……
レムニン
「小人作りすぎて小人の魔法使いって呼ばれるのとどっちが嫌?」
パストラム
「小人にならなくても恋させることはできるから」
パストラム
「あと小人の魔法使いだとなんだかよくわからないだろうから」
パストラム
わかりやすい方で呼ばれるに決まってんだよな。
パストラム
「そういえば今回ひとつ気になったことがあって」
パストラム
「連続絶頂した後にこんな出してるの、魔法? それともめちゃくちゃ精力があるの?」
レムニン
「わざわざ魔法でそういうことすると思います?」
パストラム
「精力があるの、魔法使い的に有利な気がするし」
パストラム
「めちゃめちゃセックスできてめちゃめちゃ魔力得られる」
パストラム
「誘いたくなったら誘ってもいいんだなって」
パストラム
「他人とセックスしてきた後とかでも誘っていいんだなーって思いました」
パストラム
「誘ったけど勃たなかったみたいなこととかなさそうだし」
パストラム
「疲れてるなら後日のほうがいいのかなとかさ」
レムニン
「さんざん大きい君を味わったから、普通の君も抱きたくなってきた」
レムニン
甘いものを食べたあとはしょっぱいものを……という例えは君には通じないんだったな。
パストラム
その言葉だけでなんかお腹の辺りがぎゅっとなるし、なんかじわっとした感覚もある。