モスキット・イット
そいつはごくありふれた亡者だ。
モスキット・イット
たまにこの寂れた村近くにやってきて、そのたびに村は大慌て。
モスキット・イット
そのときちょうど救世主が近くにいたならば、撃退してもらうこともあったし。
モスキット・イット
そうでなかったら、働き盛りの大人たちが集まって、なんとか倒す。
モスキット・イット
たまに若者が手伝わされることもあったけど。
モスキット・イット
それでも、10にもならないこどもは戦場へは出られない。
村の戦力となれる末裔は、ほとんどが負傷したか、そうでなければ命を落とした。
数少ない生き残りの若者の末裔が、僅かな時間で準備をして、亡者に挑んで、負けた。
他の末裔は息をひそめて家の中に隠れて、やり過ごそうとしている。
血の臭いがするから、きっと見つかってしまうことくらい、わかっているのに。
大人たちが怪我人の手当てをしている隙に、こっそりと抜け出して。
死にたくないから足掻いてみようと思った? ちょっと近いけど、まだ遠い。
この子兎はこの国の戦闘のルールを知らない。戦い方がわからない。
事前に亡者について調べたり、道具をもってきたり、そういったことが必要である、というのもわからずに。
[ モスキット・イット ] こしょう : 0 → 1
[ イスタ ] HP : 0 → 18
[ イスタ ] 前科 : 1 → 0
[ イスタ ] 退屈嫌い : -1 → 0
[ イスタ ] ひねくれもの : -1 → 0
[ モスキット・イット ] HP : 8 → 21
[ モスキット・イット ] 前科 : 1 → 0
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 5[4,1]+0 > 5 > 失敗
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 9[5,4]+0 > 9 > 成功
モスキット・イット
2d6+3-6=>7 判定(+愛) (2D6+3-6>=7) > 3[2,1]+3-6 > 0 > 失敗
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 3[1,2]+3 > 6 > 失敗
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 8[2,6]+0 > 8 > 成功
C(2+1+3) ダメージ 逆鱗 鋭気 c(2+1+3) > 6
[ モスキット・イット ] HP : 21 → 15
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 4[3,1]+3 > 7 > 成功
[ モスキット・イット ] こしょう : 1 → 0
モスキット・イット
1d6+1+2 ダメージ 逆鱗 こしょう (1D6+1+2) > 4[4]+1+2 > 7
[ イスタ ] 衰弱 : 0 → 2
[ イスタ ] HP : 18 → 11
モスキット・イット
*s9 コーカスレースがこしょうのあとに入るのでは?
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 3[2,1]+3 > 6 > 失敗
[ イスタ ] 退屈嫌い : 0 → -1
C(2+2+3) ダメージ c(2+2+3) > 7
[ モスキット・イット ] HP : 15 → 8
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 9[3,6]+0 > 9 > 成功
[ モスキット・イット ] HP : 8 → 4
[ イスタ ] ひねくれもの : 0 → -1
[ モスキット・イット ] HP : 4 → 0
モスキット・イット
2d6+0-0 判決表 (2D6+0-0) > 3[1,2]+0-0 > 3
モスキット・イット
*免罪符つかっても5! 昏倒!
2d6+3+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+3+2>=7) > 9[5,4]+3+2 > 14 > 成功
モスキット・イット
脅威度1だから免罪符使ったら6じゃね?
モスキット・イット
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
モスキット・イット
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 4[1,3]+0 > 4 > 失敗
[ モスキット・イット ] 免罪符 : 1 → 0
まるで自分から死ににいくような戦い方をする子兎の、なんとおそろしいことだろう!
狂気につき動かされているその姿は、悪魔でも宿ったかのよう!
おなじ兎でも、白兎よりずっと激しく、狂気的で、猟奇的。
モスキット・イット
血肉を溜めていた腹は破裂し、あたり一面が血で濡れている。
「なんだ、あの戦い方は」
「いままで戦えることを黙ってたのか」
「私達は殺さないでくれるよね?」
つぎつぎと、かけられる声。
この三月兎の末裔はよりいっそう、戦場から遠ざけられた。
それがこのちいさいこどもを守るための唯一の方法だと、村の人々は信じていた。おそらくは。
もしかしたら、『村を守るための方法』だったかもしれないけど。
そうして『教育』されて育ったら、その欲はどこにたどりつくだろう。
ひとがばけものを飼いならせば、ばけものはひとになるのだろうか?
モスキット・イット
その日、たまたま、村にべつの亡者がやってきていて。
モスキット・イット
村の戦えるもののほとんどが死傷して。
モスキット・イット
その血を求めて、蚊の亡者がやってきた。
モスキット・イット
そいつは村の戦えるやつら全員をミイラみたいな死体にして、村の広場に転がした。
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 2[1,1]+3 > 5 > 失敗
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 12[6,6]+0 > 12 > 成功
C(2+1) ダメージ +逆鱗 c(2+1) > 3
[ モスキット・イット ] HP : 21 → 18
[ モスキット・イット ] こしょう : 1 → 0
[ イスタ ] 衰弱 : 0 → 2
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 11[5,6]+3 > 14 > 成功
モスキット・イット
1d6+1+2 ダメージ 逆鱗 衰弱 (1D6+1+2) > 2[2]+1+2 > 5
[ イスタ ] HP : 18 → 13
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 7[3,4]+3 > 10 > 成功
[ イスタ ] 猛毒 : 0 → 2
[ イスタ ] HP : 13 → 10
[ モスキット・イット ] HP : 18 → 15
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 9[6,3]+0 > 9 > 成功
C(2+1) ダメージ +逆鱗 c(2+1) > 3
[ モスキット・イット ] HP : 15 → 12
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 7[5,2]+3 > 10 > 成功
[ イスタ ] 衰弱 : 2 → 1
[ イスタ ] 猛毒 : 2 → 1
[ イスタ ] HP : 10 → 8
モスキット・イット
1d6+1+2 ダメージ 逆鱗 衰弱 (1D6+1+2) > 5[5]+1+2 > 8
[ イスタ ] HP : 8 → 0
2d6+0-0 判決表 (2D6+0-0) > 12[6,6]+0-0 > 12
[ イスタ ] HP : 0 → 8
[ イスタ ] 前科 : 0 → 1
[ イスタ ] 猛毒 : 1 → 1
[ イスタ ] HP : 8 → 6
[ イスタ ] 退屈嫌い : 0 → -1
C(2+2+3) ダメージ c(2+2+3) > 7
[ モスキット・イット ] HP : 12 → 5
そういえばさっきなんで大洪水に遊撃いれなかったんだ?
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 8[2,6]+0 > 8 > 成功
C(2+2) ダメージ 逆鱗 c(2+2) > 4
[ モスキット・イット ] HP : 5 → 1
[ イスタ ] ひねくれもの : 0 → -1
[ モスキット・イット ] HP : 1 → 0
モスキット・イット
2d6+0-0 判決表 (2D6+0-0) > 10[4,6]+0-0 > 10
モスキット・イット
*9~11 HPを1点回復して立ち上がる。
[ モスキット・イット ] HP : 0 → 1
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 6[2,4]+0 > 6 > 失敗
モスキット・イット
3d6 回復 (3D6) > 13[5,4,4] > 13
[ モスキット・イット ] HP : 1 → 14
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 6[5,1]+0 > 6 > 失敗
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 5[1,4]+0 > 5 > 失敗
[ イスタ ] 衰弱 : 1 → 0
[ イスタ ] 猛毒 : 1 → 0
モスキット・イット
1d6+3+1 ダメージ 逆鱗 発狂 (1D6+3+1) > 3[3]+3+1 > 7
[ イスタ ] HP : 6 → 0
2d6+0-1 判決表 (2D6+0-1) > 10[4,6]+0-1 > 9
[ イスタ ] HP : 0 → 1
[ イスタ ] 前科 : 1 → 2
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 7[1,6]+3 > 10 > 成功
[ イスタ ] 猛毒 : 0 → 2
[ イスタ ] HP : 1 → 0
2d6+0-2 判決表 (2D6+0-2) > 8[6,2]+0-2 > 6
*6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 8[2,6]+0 > 8 > 成功
[ イスタ ] HP : 0 → 1
[ イスタ ] 前科 : 2 → 3
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 9[4,5]+0 > 9 > 成功
C(2+3+3) ダメージ c(2+3+3) > 8
[ モスキット・イット ] HP : 14 → 6
[ イスタ ] 猛毒 : 2 → 1
[ イスタ ] HP : 1 → 0
2d6+0-3 判決表 (2D6+0-3) > 5[4,1]+0-3 > 2
*~2 ランダムな能力値で判定し、成功すれば〈昏倒〉する。失敗すれば〈死亡〉する。
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 7[4,3]+0 > 7 > 成功
消化液でぐちゃぐちゃに混ぜられたなにかが、口から吐き出されて。
モスキット・イット
起き上がる間もなく、巨大な蚊がこどもに覆いかぶさる。
声は幼くて、亡者と比べたら、手に込められる力もずっとか弱い。
モスキット・イット
中身が溜まって大きくなった赤い腹が、僅かにこどもの肌に触れる。
溶けかけて柔らかくなった肌が擦れて、その痛みに呻いた。
モスキット・イット
亡者は口吻をゆっくりとこどもに近づける。
こどもの声。おさなくて、舌がまわってなくて、笑い声みたいな高い声。
「…………っ、う、…………っあ…………あ、……や、っ……」
モスキット・イット
身体の中をめちゃくちゃに溶かして、啜る。
あれが自分の腹にあったものなのだろうか、と思うと、
視界がぼやける。手が冷たくなって、力がぬけていく。
さっきまで空中に伸ばされていた手がちからを失って、血の海にたおれるまで。
…………それからどうなったのかは、よくおぼえていない。
通りすがりに癒やすのがうまい救世主が来たのか、末裔の手当てが実を結んだのか。
子兎が干からびた死体になる前に、亡者の腹が膨れて、どこかに行ったのか。それとも通りすがりの救世主が助けにきたのか。
あの亡者みたいに、いつか、なにかがすべてを壊していくのを。