ここで開催されるゲーム、『ヴァンテアン・ゲーム』に敗れた救世主は死…もしくは。
『夢見の』シャノン
(そう、私『夢見の』シャノンは、そんな戦いに敗れ石化した救世主の一人!)
『夢見の』シャノン
(声も出せないし身動き一つ取れないから、こうして考えていることも伝わらないだろうけどね!)
『夢見の』シャノン
(だけども私はこうして考えるよ!暇だしね!)
『夢見の』シャノン
(もしかしたら思考を読める救世主や末裔、ホテルマンがいて、私の言葉を聞いてくれているかもしれないじゃない?)
『夢見の』シャノン
(まあ、わからないけれどねぇ)
『夢見の』シャノン
(…さて、私は今ホテルのナーサリールームという場所に配置されているよ)
『夢見の』シャノン
(こんな部屋、二回戦の時にはなかった気がするのだけれど…もしかして私が石になったことで追加されたりしたのかな?)
『夢見の』シャノン
(それを確かめるすべも石の私にはないわけだから、なんとも言えないのだけれどね)
『夢見の』シャノン
(たま〜にホテルマンが清掃のために来てくれてはいるんだけど、あれってセブンかな?)
『夢見の』シャノン
(いや〜、本当に見分けつかないよね。もっと話しておけばよかったかなぁ…)
『夢見の』シャノン
(まあ、そういうわけでだね…。暇なんだよね。)
『夢見の』シャノン
(というわけで、じゃじゃーん!)
『夢見の』シャノン
(どこからか取り出したわけでも、持っているわけでもないけれど…)
『夢見の』シャノン
(ナイトプールでも使用されたやばい50の質問カード〜〜〜)
『夢見の』シャノン
(これをやっていくよ!実はプルネウマとのお茶会で使う時に一通り目を通して覚えていたんだよね〜)
『夢見の』シャノン
(さあ、今日も元気に石化生活に勤しまないとねぇ〜)
『夢見の』シャノン
(………………わかってるよ、言うってば)
『夢見の』シャノン
(いや、でもちょっと考えさせて?というか、さ)
『夢見の』シャノン
(これルビーとマリー、二人分答えなきゃならないやつかい?)
『夢見の』シャノン
(ずるくないかい?やっぱり二人はずるいって)
『夢見の』シャノン
(じゃあ、まずは交互に一つずつ言うよ?)
『夢見の』シャノン
(ルビー、ちょっと攻めると焦って照れるとこ)
『夢見の』シャノン
(マリー、ぐいぐい行くとうわって顔するとこ)
『夢見の』シャノン
(次。ルビーは判断が早いから話がスムーズで助かった)
『夢見の』シャノン
(マリーはちゃんと考えて意見を返してくれるから納得できる返事が来る)
『夢見の』シャノン
(熱くなった時のルビーは目が力強くて良かったよね)
『夢見の』シャノン
(マリーは…、その。私の含み笑いが…ごにょごにょって言ってたけど…。マリーの含み笑いも、いいよね)
『夢見の』シャノン
(エースになっても立場は気にせずにいてくれたこと?いや、これはどうだろう…いいところ?)
『夢見の』シャノン
(私の考えを否定しないでいてくれたとこ。自分たちの非はちゃんと認めるとこ。"好きなように"に付き合ってくれたこと)
『夢見の』シャノン
(あとは…二人ともお互いのことを思ってるとこ。二人の話は少ししか聞くことはできなかったけど、それは十分伝わってきたね)
『夢見の』シャノン
(………もう5つ言ってるよね?)
『夢見の』シャノン
(ふぅ、いきなり難しい質問だったなぁ…)
『夢見の』シャノン
(慣れていないんだよ。こうして真面目に誰かの長所を考えるの…)
『夢見の』シャノン
(うーん、ここに来た当初は誰とでもウェルカムって思ってたんだけど…そうだねぇ)
『夢見の』シャノン
(………まあ、プルネウマとイスタかなぁ)
『夢見の』シャノン
(ほら、目の前でルビーとマリーを…ねぇ?)
『夢見の』シャノン
(いやほんと、あの時の気持ちといったら………あー、まあ。それはいっか。)
『夢見の』シャノン
(シニにも随分とこっぴどくやられたけれど、あれはあれで色々と気づくきっかけになったから感謝………)
『夢見の』シャノン
(いや、感謝は違うかな。痛かったし。うん。)
『夢見の』シャノン
(ああ、でも。あくまで戦いたくない、であって嫌いってわけじゃないよ)
『夢見の』シャノン
(むしろ、また話ができるなら是非…って思ってるかな。それが叶うかどうかは…、また別だけれどね)
『夢見の』シャノン
(あ、でもこれって一回戦ったから言える話か…)
『夢見の』シャノン
(うーん、他だと…そうだねぇ…)
『夢見の』シャノン
(………つぐみ、106号室の二人かなぁ)
『夢見の』シャノン
(正直、105号室のミムジィとスバルも戦うとなったら困るんだけど…それは堕落の国での経験値の差からくるものだからね)
『夢見の』シャノン
(単純に戦いたくないと思うのは106号室かな)
『夢見の』シャノン
(つぐみとキューちゃんのペアは、なんというか…私たちと手法が似ているんだよね…お茶会の)
『夢見の』シャノン
(相手を挫き、叶わぬ夢を見せ、自身の方が上だと思い知らせる…)
『夢見の』シャノン
(こっちのやり方で彼女を挫くのは…、ちょっと難しそうだよねぇ)
『夢見の』シャノン
(まあ、それは相手も思っていることかもしれないけれど。だからこそ、戦いたくはないなって思うね)
『夢見の』シャノン
(まあ、このカードって石化した救世主が答えるように設計されてないだろうしね)
『夢見の』シャノン
(正直、優勝をしたらどうしようかなって思ってたよ)
『夢見の』シャノン
(最初はそんなことなかったんだけれど…)
『夢見の』シャノン
(ルビーとマリーと別れることになる、わけで…)
『夢見の』シャノン
(………これ、次にいってもいいかな?)
『夢見の』シャノン
(…救世主と末裔、は違うし。エースとジャックってわけでもなくって)
『夢見の』シャノン
(…お互い、好きなようにやってきたつもりだったんだけど)
『夢見の』シャノン
(いつの間にか、いてくれると安心する感じで…えっと)
『夢見の』シャノン
(私たちの関係は私たちでしかなり得ない気がしてるから、一言で説明できないなぁ)
『夢見の』シャノン
(ああ、でもあえて言うなら…)
『夢見の』シャノン
(舞台で踊る道化と観客、でいいんじゃないかな?)
『夢見の』シャノン
(あー、これは二回戦でプルネウマに対して答えたやつだね)
『夢見の』シャノン
(あのときも言ったのだけれど、初対面の時はあまり個人に興味がなくてね…)
『夢見の』シャノン
(双子だ〜、髪すごいな〜くらいの感想だったわけだよ)
『夢見の』シャノン
(…今の私だったら、もう少し違う印象を抱いていたかもしれないね)
『夢見の』シャノン
(でも、それじゃあ…あの時のルビーとマリーの目に止まらなかったかもしれないし…)
『夢見の』シャノン
(まあ、出会いはあれで良かったんじゃないかな)
『夢見の』シャノン
(いや、このカード眺めていた時も思ったのだけれど…これ作った人は何をどう思ってこれ作ったんだい?)
『夢見の』シャノン
(…石化している私に怖いもんはない)
『夢見の』シャノン
(ルビーとマリー相手なら、できる…できます………)
『夢見の』シャノン
(できるできない、という話ならできます。はい)
『夢見の』シャノン
(…これ絶対ルビーとマリーには聞かれたくないからよろしくね)
『夢見の』シャノン
(石になってると時間も無限!…まあ無限というわけでもないと思うけれどね、ぼそり。)
『夢見の』シャノン
(今回の参加者から、ってことでいいんだよね?うん、まあ誰も答えてくれるわけじゃないからそういうことで進めるのだけど)
『夢見の』シャノン
(さて、難しいね。全員と関わってきたわけじゃないからなんとも言えないのだけれど…)
『夢見の』シャノン
(………うーん、ソースくん…かなぁ?)
『夢見の』シャノン
(性格といい、距離感といい、意外と合うんじゃないかな…とは思っていたんだ)
『夢見の』シャノン
(まあ、出会いが出会いだし…お茶会でも裁判でも色々してしまったからね。彼の方はすっごく嫌がるんじゃないかなぁ〜)
『夢見の』シャノン
(それにほら、彼はシニと一緒にいたいと思うしね。あくまでルビーとマリー以外と組むなら、だよ)
『夢見の』シャノン
(…誰とどんな出会い方をするかなんて、誰にもわからないんだからさ。…うん。それが、当たり前…なんだろうね。)
『夢見の』シャノン
(さて、せっかくだから全員考えてみようか)
『夢見の』シャノン
(イスタ。あの子も合う合わないで言えば…、まあ合う方"だった"んじゃないかな?)
『夢見の』シャノン
(うさぎは好きだし、考えがシンプルなのは結構…うん。好きだったかな。)
『夢見の』シャノン
(とはいえ、今のイスタは…どうだろうね。私がどうこうできる問題じゃなくなってしまった気もするし…)
『夢見の』シャノン
(…私が言うのもおかしいけれどね、良い方向に向かってくれればいいな。と思っているよ)
『夢見の』シャノン
(んー、フィクスくん。彼もなんだかんだ話が合いそう。…いや、合わせてくれそう…かな?)
『夢見の』シャノン
(相手に合わせるのは得意そうだし、私が好き勝手やってもついて来てくれそうだなぁ…ってね)
『夢見の』シャノン
(とはいえ、それは彼に認められたなら…とも思っているよ。さすがに認めてもらえるかは、ちゃんと話してみないとなんとも…だね)
『夢見の』シャノン
(ペアではなく、普通に話す分には面白そうだ。プールでもう少し話しておくんだったかな)
『夢見の』シャノン
(キューちゃん。正直、ペアというよりは癒しのために一緒にいてほしい)
『夢見の』シャノン
(でもあの子、つぐみにべったりだったことを考えると…うーん。…懐いてない相手には距離を置くんじゃないかなぁ)
『夢見の』シャノン
(となると、私が相手のことを考えて距離を測ったりするのが苦手だから合わない可能性はあるね…)
『夢見の』シャノン
(ああ…、ふわふわもふもふ…)
『夢見の』シャノン
(ジャン。んー…、ペアとして上手くやれるかはともかく。昔の私だったら相性は良かったんじゃないかな?)
『夢見の』シャノン
(なんていうのかな、多分向いている方向は全くの別なんだけど…不思議と噛み合う感じね)
『夢見の』シャノン
(まー、今組みたいかと聞かれると…微妙なところだね)
『夢見の』シャノン
(アルビー。………会話が成立する気がしない。)
『夢見の』シャノン
(まあ、こんなも………あー…)
『夢見の』シャノン
(セブン。もっと話せていたなら、きっと楽しかっただろうな…って思うよ)
『夢見の』シャノン
(少し真面目そうな雰囲気もあったから、からかって遊ぶのも面白かったかもね)
『夢見の』シャノン
(あー、元の世界の話ってことだよね)
『夢見の』シャノン
(餓死や病死もなければ、外敵に殺されるようなこともなかった。所謂平和と呼べるような世界ではあったんじゃないかな)
『夢見の』シャノン
(さすがに大体の救世主の世界は、ここよりは生きやすい世界ではあったんじゃないかな…)
『夢見の』シャノン
(…ああ、いや。滅んでるところもあったね、うーん…今の発言取り消しで)
『夢見の』シャノン
(発言でもなければ、取り消しもできないけど)
『夢見の』シャノン
("優劣をつけず、幸せな日常を送りましょう"っていうのが全人類共通の目標だったね)
『夢見の』シャノン
(私も当初は同じような考えで…、まあ今思えばそう教育されていたんだろうけど…)
『夢見の』シャノン
(だからこの世界に来た時はびっくりしたよね、それぞれが違う考えを持っていて自分の考えで動いていたんだから)
『夢見の』シャノン
(…と、まあ。かるーい説明だったけれどいいかな?)
『夢見の』シャノン
(そんな面白い話でもないしね、次行こう次っ!)
『夢見の』シャノン
(残念ながら特に意味はないんだ)
『夢見の』シャノン
(でもシャボンとシャノンって似ているだろう?だから気に入ってはいるよ)
『夢見の』シャノン
(ちなみにフルネームはシャノン・リュビオンだ。これも別に意味があるわけじゃないけれどね)
『夢見の』シャノン
(あー、これはプールで答えたやつだね)
『夢見の』シャノン
(あの時も言った通り、救世主でも末裔でも…とにかく夢を聞いて回ってたね)
『夢見の』シャノン
(それで発狂しちゃった救世主を………、うんまあ。殺して回っていたんだ)
『夢見の』シャノン
(二回戦の時も言ったけれど、後悔をしているわけではないんだよ)
『夢見の』シャノン
(ただまあ、自分のしたことくらいは自覚しておこうかなって)
『夢見の』シャノン
(石になってしまった私が何を言っても、という話ではあるけどね!)
『夢見の』シャノン
(これって聞いて面白いのかい?…まあ、いいけども)
『夢見の』シャノン
(父母と私の三人暮らしさ。兄弟姉妹というのは基本いないよ。優劣が発生する要因になるとされていたからね)
『夢見の』シャノン
(稀に"双子"を担当する家庭も存在した…、んだけど………)
『夢見の』シャノン
(………あっ、いやなんでもないよ)
『夢見の』シャノン
(父様は人智管理局で知識データの管理を、母様は体外受精を行う施設"生命の木"という場所で働いていたね)
『夢見の』シャノン
(私が成人したなら、父様と同じ人智管理局で働くことになっていたよ)
『夢見の』シャノン
(こんなものかな…?もっと細かい話もできるけど、まあいいよね?)
『夢見の』シャノン
(思い出…と言われてもなぁ。私の世界は生誕からすでにある程度の育成方針が決まっていてね。基本全員同じようなものだよ)
『夢見の』シャノン
(記憶さえ作られたものの可能性だってあるんだからね)
『夢見の』シャノン
(ある意味最初で最後…、母様と喧嘩したことがあってね)
『夢見の』シャノン
(シャボン玉を吹く練習をしていた時のことだ)
『夢見の』シャノン
(私の世界って、技術や知識を直接脳に教え込むことができるんだけど…)
『夢見の』シャノン
(私はそれをせず、シャボン玉を吹く練習を自力でしていたんだ)
『夢見の』シャノン
(だから上手くいかず、液を吸い込んでむせたりしてたところに…母様が私に"シャボン玉の吹き方"が記録されたデータを入れたらどうだと提案してきてね)
『夢見の』シャノン
(私はそれに反対して拒絶を示した)
『夢見の』シャノン
(あの時の感情をしっかりと思い出せるわけじゃないけれど…、そうだねぇ)
『夢見の』シャノン
(私は…、私だけのシャボン玉を見てみたかったんだよ)
『夢見の』シャノン
(データによって得られる形だけの経験や技術じゃなくて、自分で何かを得たかったんだと思う)
『夢見の』シャノン
(まあ、それに気づけたのは…こちらに堕ちてきて、このホテルに来てからなのだから…なんとも言えない話ではあるけれどね!)
『夢見の』シャノン
(そのくらいのものだよ、家族との思い出なんてさ)
『夢見の』シャノン
(末裔の次は救世主かぁ…。どう、どう…か。結構ざっくりしてないかい…?)
『夢見の』シャノン
(………うーん。今の私の気持ちを話していいんだよね?)
『夢見の』シャノン
(…シニとは、もっと話したかった…かな)
『夢見の』シャノン
(ああいう出会いではあったけれど、きっと…。多分。嫌いではなかったんだ)
『夢見の』シャノン
(いや、違うかな。きっと好きになったんだ)
『夢見の』シャノン
(一回戦で彼女に言われたことが、ずっとずっと頭の中で巡っていた)
『夢見の』シャノン
(それは、私の心にずっと刺さっているようで…。私にずっと『現実を見ろ』と迫っているようで…)
『夢見の』シャノン
(痛かったけど、不思議と嫌じゃなかった)
『夢見の』シャノン
(いや、わかってるよ。彼女は死んだ。私たちが殺した)
『夢見の』シャノン
(だから、もう一度話したいだなんて…そんな機会はもう二度と訪れない)
『夢見の』シャノン
(私も死ねたなら、あるいは死後の世界とやらがあったかもしれないけれどね)
『夢見の』シャノン
(ははは、残念!死にぞこなってしまったねぇ!)
『夢見の』シャノン
(…せっかくだから、これも全員やろうか)
『夢見の』シャノン
(プルネウマ。うん、まあ…好きだよ。かといってどうしたいとかは、なんだろうね…難しいんだけれど)
『夢見の』シャノン
(…二回戦で、二人。廊下でお互いのペアを待っていた時…、プルネウマは今にも崩れ落ちそうでさ…)
『夢見の』シャノン
(神様なんてものが嘘のように、ただただ一人の子供みたいでさ…)
『夢見の』シャノン
(ああ、このまま誰も来なかったなら…それはそれで良いかもなって思えるほどだったよ)
『夢見の』シャノン
(………いや、それはさすがに言い過ぎかな)
『夢見の』シャノン
(でも、そのくらいの気持ちではいたよ)
『夢見の』シャノン
(まあ、あとは………死んでほしくは、ないかな…。プルネウマにも、イスタにも)
『夢見の』シャノン
(それが結局は私個人の意見でしかなくて、プルネウマたちにはプルネウマたちの形があるんだろうってことも…わかってはいるつもりだよ)
『夢見の』シャノン
(それでも、願うくらいはいいだろう?所詮はもう眠ることすらできない石ころの戯言だと思って聞いていてくれたまえよ)
『夢見の』シャノン
(んー、つぐみ。恐らく対戦相手になった救世主以外では一番気になっていたね)
『夢見の』シャノン
(まず、気が合いそうだと思った。最初は…、なんだろ…嗜虐的な部分がね)
『夢見の』シャノン
(あとはただの直感なんだけれど、似ている部分があるなぁ、って今は思っていてね)
『夢見の』シャノン
(お茶会をするのは勘弁だけど、普通にお茶して話す分には楽しめたんじゃないかなぁ)
『夢見の』シャノン
(とにかく、一度話してはみたかったね。石テレパシーとか新たな力に目覚めてくれないかなぁ〜)
『夢見の』シャノン
(イカロス王子。………王様だっけ?まあいいや)
『夢見の』シャノン
(彼とは、そうだなぁ…。私は特に苦手意識はないんだけれど…、彼の方が私を気に入らないんじゃないだろうか?)
『夢見の』シャノン
(だって、ほら…多分合わないだろう?なんとなくなんだけれど…)
『夢見の』シャノン
(そりゃあ、話せばまた印象も変わるかもしれなかったけれどねぇ)
『夢見の』シャノン
(ネ。観戦してて思ったのは、よくあの末裔と会話できるなぁ…、ってことかなぁ)
『夢見の』シャノン
(でもそれを除けば普通の子だと思うんだよね)
『夢見の』シャノン
(堕落の国に堕ちてきた救世主の普通ってなんだ、って話ではあるけど)
『夢見の』シャノン
(まあ、観戦だけの印象だけだと判断できないって感じかなぁ。あれが素の彼女だってことなら、また話は変わってくるけれどね)
『夢見の』シャノン
(これはネに限らないことなんだけれど…結局、話してみないと相手のことはわからないんだよね…。夢だけ聞いても、ダメだったわけだ…)
『夢見の』シャノン
(会話できないことはないし、苦手というわけでもないとは思うんだけども…)
『夢見の』シャノン
(うーん…、良くも悪くもない…という感想しか出ない。というのが正直なところかなぁ…)
『夢見の』シャノン
(なんだろうね、何でもない会話なら問題なくできると思うんだけど…。多分それで終わる気がするんだよねぇ…)
『夢見の』シャノン
(ペペルと会話が続くイメージが湧かないね、何故だろうか?)
『夢見の』シャノン
(ミムジィ…は、うん。多分苦手だと思うんだよね)
『夢見の』シャノン
(そりゃ話してみないとわからないこともあるよ?でも絶対苦手だと思うんだよねぇ…)
『夢見の』シャノン
(ほら、だってなんか…ねえ?)
『夢見の』シャノン
(まあ、一度話してみるくらいなら…)
『夢見の』シャノン
(突然なんでもないような質問だよね、これ)
『夢見の』シャノン
(なんか、あれだよね。ちょっとかわいい)
『夢見の』シャノン
(好きな夕飯、かぁ…。ほら、私の世界の食事ってどれも一緒だったんだよね)
『夢見の』シャノン
(だからこっちの世界のまず〜い料理も、正直私にとっては新鮮だったわけだ。最初は吐いたけどね)
『夢見の』シャノン
(だから、そうだなぁ。このホテルのもので考えるなら…)
『夢見の』シャノン
(………ピザ、かな。あれ好き。一枚を三人で分けあえるのも良いよね)
『夢見の』シャノン
(あ。あとは夕飯じゃないけれど、セブンの淹れてくれた紅茶は美味しかったな)
『夢見の』シャノン
(う〜〜〜ん、これルビーとマリーにも似たようなこと言ったんだけれど…)
『夢見の』シャノン
(私は別に末裔の種族とか、そういうのは気にしてないんだよね)
『夢見の』シャノン
(元々は個人や種族に興味がなかったというのもあったんだけれど…)
『夢見の』シャノン
(今は、そうだね。別に種族で個人の性格が完全に決まるわけではないだろう?)
『夢見の』シャノン
(私は種族という括りで見るより、その子自身を見てみたいかなぁ)
『夢見の』シャノン
(…あ。これ回答になっていないかもしれないね?)
『夢見の』シャノン
(これ、ルビーとマリーの…ってことだよね?)
『夢見の』シャノン
(…そりゃあ、そもそもそんなに秘密ってほどのことは知らないし)
『夢見の』シャノン
(こんな誰か聞いてるわけでもない状況で何を言っているんだって話かもしれないけど…)
『夢見の』シャノン
(言ったらなんか…、なんだろう…)
『夢見の』シャノン
(わからないけど…、やだ……)
『夢見の』シャノン
(………………………………………………?)
『夢見の』シャノン
(勘弁してほしい…、っていうのは…。やめてほしいこと、みたいな意味でいいのかい…?)
『夢見の』シャノン
(無茶は、しないでほしいなぁ…)
『夢見の』シャノン
(よかったなと思うことしかないね)
『夢見の』シャノン
(今の私は、ルビーとマリーがいてくれたからあるようなものだしね)
『夢見の』シャノン
(これ例を挙げていくとキリがないから、全部ってことでいい?)
『夢見の』シャノン
(ルビーとマリーからホテルの噂を聞いてね)
『夢見の』シャノン
(いろーんな夢が集まりそうな場所だと思って来たんだよね)
『夢見の』シャノン
(そしてホテルの入り口で他の救世主から招待状を奪ってチェックイン、といった具合だね)
『夢見の』シャノン
(あの救世主には悪いことをしてしまったね)
『夢見の』シャノン
(まあ、堕落の国ではしょうがないことだ)
『夢見の』シャノン
(…これもルビーとマリーが、ってことでいいんだろうなぁ)
『夢見の』シャノン
(いや、うーん…その………さあ)
『夢見の』シャノン
(だってルビーとマリーは…、亡者になって末裔たちの脅威になることなんて望まないでしょ)
『夢見の』シャノン
(…悲しむのは、殺してからでも遅くはないだろうしね)
『夢見の』シャノン
(………はぁ。休憩していい?)
『夢見の』シャノン
(まあ、それはそれとして…という話ではあるけれどね…)
22.末裔が救世主だったとしても一緒にいたと思う?
『夢見の』シャノン
(私は一緒にいたいとは思うけれど…)
『夢見の』シャノン
(ルビーとマリーは私の救世主の力を目当てとしていたわけだからね)
『夢見の』シャノン
(二人が救世主だったら………ん?それはもうよくわからないことになるね…)
『夢見の』シャノン
(そもそもが、って話になっちゃうしなぁ…)
『夢見の』シャノン
(んー、これは我々の関係だと難しい問いだ…)
『夢見の』シャノン
(正直、どうなるか想像もつかないといったところだね)
23.ホテルの他の救世主よりも優れていると思ってることは?
『夢見の』シャノン
(相手の得手不得手の把握…?)
『夢見の』シャノン
(相手より何が優れているかだなんて、考えたことなかったからなぁ…)
『夢見の』シャノン
(私って、他の救世主と比べてどこが優れていると思う?)
『夢見の』シャノン
(…ルビーとマリーはさ、あまり救世主を良く思っていなくてさ)
『夢見の』シャノン
(私のことも、最初は上手く利用できそうだな〜くらいだったんだと思うんだよね)
『夢見の』シャノン
(だけどさ、私が迷ったり…悩んでたりするとちゃんと二人なりの答えを返してくれたんだよね)
『夢見の』シャノン
(お互い好き勝手やりましょうね、って関係だったのに…ちゃんとこっちを見ててくれたのは今思えば嬉しいことだよ)
『夢見の』シャノン
(………あー、そういうことなのかな。マリーが言ってた、帽子の有無などどうでもいいって言われたことが嬉しいって気持ち)
『夢見の』シャノン
(最初の質問でも言ったことと似たようなところなんだけど…)
『夢見の』シャノン
(ルビーは突飛なことに対して一拍おいてぎょっとするんだよね、あの顔は可愛いと思ったかな)
『夢見の』シャノン
(マリーは答えづらいことを聞かれると眉をぎゅってひそめるとこが可愛い)
『夢見の』シャノン
(得意げなルビーも、呆れるマリーも可愛いと思うよ)
『夢見の』シャノン
(今困ったばかりなんだけど…)
『夢見の』シャノン
(そもそもこの質問自体が困るよ…)
『夢見の』シャノン
("あれ"、どうだったの…とか聞かれるのは困る………)
27.末裔が他の救世主と組むことになったらどう思う?
『夢見の』シャノン
(これは、ほら…状況にもよるじゃん………)
『夢見の』シャノン
(………今の状況の話でいい?)
『夢見の』シャノン
(…もし今、ルビーとマリーが他の救世主と組んでいても…仕方ないとは思うよ)
『夢見の』シャノン
(堕落の国だもん、むしろ救世主といることで生存率が上がるんだから…)
『夢見の』シャノン
(組んでいてくれた方が…、いいかな…)
『夢見の』シャノン
(…複雑な気持ちだけど、今の私にはどうすることもできないしね)
『夢見の』シャノン
(………はいっ!もうっ!次っ!)
『夢見の』シャノン
(知らない!なんか、もう、お肉とかじゃないのっ!?)
『夢見の』シャノン
(同じような質問、さっきなかったかい…?)
『夢見の』シャノン
(一定の距離を置いてくるとこ…?物理的にも)
『夢見の』シャノン
(そりゃ、あの一件があったわけだから気持ちはわかるのだけれど…)
『夢見の』シャノン
(そんなに信用ないかな…?いや、ないか…なくてもしょうがないなぁ…)
『夢見の』シャノン
(みんな一度盛られてしまえばいいんだよ…、どういうことかわかるからさぁ…)
『夢見の』シャノン
(みんな密室であの薬を大量に吸ってしまえっ!)
『夢見の』シャノン
(大勢の前でパフォーマンスすることが楽しいって感じるようになった)
『夢見の』シャノン
(ルビーとマリーは、楽しむつもりでやってはいないかもしれないけどね)
『夢見の』シャノン
(なんだろうね、誰かの前でああやって演出をするとさ…こっちを見てくれるんだよね)
『夢見の』シャノン
(それってちょっと嬉しいし、楽しいなぁって気付いた)
『夢見の』シャノン
(だから同じような………。いや、待ってね…)
『夢見の』シャノン
(…たまにしたり顔でこっちの言葉に返してきたりするところ?)
『夢見の』シャノン
(そんなノリノリの狂言回しみたいなことしなくても、普通に同意してくれればいいのに…って思ってたんだよね)
『夢見の』シャノン
(それにまた返すこっちの身にもなってほしいよ)
『夢見の』シャノン
(…でもあれは、癖だったりしたのかなぁ?)
『夢見の』シャノン
(いやぁ、改めて…二人のこともっと知ればよかったかなぁ…って思うよ)
32.相手と自分が親子になるなら、どっちが子供がいい?
『夢見の』シャノン
(どういう質問…?これを聞いて何がしたいんだろうね、制作者は…)
『夢見の』シャノン
(んー…、まあ私が親なんじゃないのかな?…年齢的には)
『夢見の』シャノン
(だってほら……………いや、あれ?…そんなに私が面倒見てることって、なかった?)
『夢見の』シャノン
(私、ナーサリールームに配置されたわけだし…そういうことじゃ…)
『夢見の』シャノン
(そりゃホテル側の意図はないのかもしれないけれど)
『夢見の』シャノン
(………え、これ私が子供扱いでここに配置されているのかい?)
『夢見の』シャノン
(いやいや、そんな…。そういう意図は、ないだろう?…ねえ?)
『夢見の』シャノン
(そもそも、身体でっていう質問自体がおかしくはないだろうか…?)
『夢見の』シャノン
(好きになったら、別にどこの部位とか関係ないだろう…?)
『夢見の』シャノン
(その中でも、ってことなのかな。んー…)
『夢見の』シャノン
(…あまり良い顔されないだろうから、言わないではいたのだけれど)
『夢見の』シャノン
(髪の色、実はそんなに嫌いじゃない…。元はどんな色だったかも、そりゃ気になるけども)
『夢見の』シャノン
(指先、細くて綺麗だった。爪の形も、色も良かったな。よく見るとルビーの方が少し角張っているんだ、ちゃんと男の子だね)
『夢見の』シャノン
(瞳も、綺麗な赤と青で好きだった。目元のメイクもかわいくて良かったね)
『夢見の』シャノン
(あとは………、って。一番、って話だったね)
34.末裔と救世主、立場を変えられるとしたら変わる?
『夢見の』シャノン
(立場を変えて、どうなるんだい…?)
『夢見の』シャノン
(そもそもうちは、二回戦ともルビーとマリーがエースだったしね)
『夢見の』シャノン
(うーん、あんまり変わらない気がするなぁ)
『夢見の』シャノン
(…まあ、二人が立場を変えたいって言うならそれは別に構わないと思うけど)
35.あなたの末裔を殺して堕落の国が救われるとしたら殺す?
『夢見の』シャノン
(たかがカードの質問だから、別にいいけどさ)
『夢見の』シャノン
(何処が救われようが、何が得られようが殺さないよ)
『夢見の』シャノン
(答えたからいいよね、次いくね)
『夢見の』シャノン
(………はぁ。まあ、しょうがないのかもしれないけれど)
『夢見の』シャノン
(ちょっと落ち着く時間をもらってもいいかな…?)
『夢見の』シャノン
(やー、もう別れちゃったからなんとも言えないんだけどね)
『夢見の』シャノン
(…はぁ、考えないようにしていたのになぁ)
『夢見の』シャノン
(しておきたいこと、たくさんあったよ)
『夢見の』シャノン
(ありがとう、ってもっと言っておけば良かったとか)
『夢見の』シャノン
(最後に握手くらいしておけば、とか)
『夢見の』シャノン
(マリーの頭に触れるのは、難しい問題だったから…ルビーの髪とか梳いてあげたかったな…とか)
『夢見の』シャノン
(そもそもマリーの頭をもう一度撫でられるようになれたらな、とか)
『夢見の』シャノン
(そのために、もっと二人の話を聞きたかったとか)
『夢見の』シャノン
(…まあ、私たちの関係って話をして距離を詰めればいいってものじゃないから、それもどうかなとは思うけれど)
『夢見の』シャノン
(少なくとも、もっと一緒にいられたなら…また選択肢は増えただろうなって…)
『夢見の』シャノン
(………この辺にしておこうか。まだ質問は続くわけだしね)
『夢見の』シャノン
(この相手もルビーとマリーを想定してるんだろう…?)
『夢見の』シャノン
(一回くらいこの質問カードの製作者を蹴り飛ばしても文句は言われないと思う)
『夢見の』シャノン
(…二人が殺さずに済むなら、殺さないでほしいかな)
『夢見の』シャノン
(これ、別に亡者化しても生きたいとかじゃなくてね?)
『夢見の』シャノン
(近くにホテルマンや、他の救世主がいて…ルビーとマリーが手を出さずともいい状況であるなら………)
『夢見の』シャノン
(いや、うーん…わからないな…)
『夢見の』シャノン
(これ、ルビーとマリーが亡者化した私を殺すことで…何かしらを背負ってしまう…)
『夢見の』シャノン
(それはきっと、重いものだと…)
『夢見の』シャノン
(…この理由は、勝手だね。重いかどうかも、背負う背負わないもわからないのに)
『夢見の』シャノン
(………いや。別に自分勝手でもいいのか)
『夢見の』シャノン
(生きる理由なんて、どうせ自分勝手なものなのだから)
『夢見の』シャノン
(………ん〜、じゃあ今のやっぱなし!)
『夢見の』シャノン
(二人が選んだものを肯定しよう!)
『夢見の』シャノン
(二人が殺す選択をするなら一思いにやってほしい!二人が殺さない選択するなら安全にささっと退避してほしい!)
『夢見の』シャノン
(でも亡者化した私に殺されるようなことは許さない)
『夢見の』シャノン
(お互いしてるんじゃないかな?)
『夢見の』シャノン
(してるというか、お互いそういう過去に触れなかったからなんだけど)
『夢見の』シャノン
(私の隠し事は、別に大したものはないというか…)
『夢見の』シャノン
(聞かれたなら答えても良かったしね、私の場合)
『夢見の』シャノン
(ルビーとマリーは…、言いたくないこともあったかもしれないけど…)
『夢見の』シャノン
(それを隠されたとしても、話されたとしても…大して違いはなかったんじゃないかと思うんだよねぇ)
『夢見の』シャノン
(だってその事実も含めて、ルビーとマリーってことでしょ?)
『夢見の』シャノン
(じゃあその隠し事もルビーとマリーであることには変わりないと思うからね)
『夢見の』シャノン
(あ、でも実は私のこと嫌い…だなんて言われたら泣いちゃうね!あはは!)
39.自分が裁判で先に倒れたら、末裔には頑張って欲しい?
『夢見の』シャノン
(これ…、一回戦のあれを見せられた後に答えるような質問じゃないって)
『夢見の』シャノン
(私は頑張る二人が好きだよ、だから頑張ってほしい)
『夢見の』シャノン
(でも、それは勝利のためじゃなくて…生きるために)
『夢見の』シャノン
(このホテルでの裁判じゃなければ、存分に逃げてもらって構わないね!)
『夢見の』シャノン
(というわけでっ!がんばれー、ルビー!マリー!)
『夢見の』シャノン
(………実は、今の状況とそう変わらないんじゃないだろうか?)
『夢見の』シャノン
(もちろん、救世主の力というものがないわけだから…過酷さは違うだろうけど…)
『夢見の』シャノン
(二人がやることはそう大きく変わってはいないんじゃないかなぁ…?)
『夢見の』シャノン
(どうなんだっ!届けテレパシーっ!)
『夢見の』シャノン
(…私たち、一番連携取ってなかったまでないかい?)
『夢見の』シャノン
(好き勝手にやってただけだからなぁ…)
『夢見の』シャノン
(連携取れてたらどうだった…って想像も特につかないしね)
『夢見の』シャノン
(そもそも、あの二人の間に突然割って入って連携だっ!っていうのも難しいだろう…?)
『夢見の』シャノン
(だったら互いに好き勝手やって、生まれた相手の隙を突いていく…っていう戦い方で正解だったと思うよ)
『夢見の』シャノン
(これだって連携と言えなくも…、ないと思うしね?)
42.末裔の生まれ故郷についてどれだけ知っている?
『夢見の』シャノン
(一回戦後に少し話した程度で、私も特に深く聞いたわけじゃなかったし)
『夢見の』シャノン
(私の世界のこともそうだけど、お互い知ったところで…じゃあ何かが劇的に変わるような関係ではなかったからね)
43.コインの数が平等なら末裔は自分に勝てると思う?
『夢見の』シャノン
(まずルビーに挑発を入れるだろう?ルビーは周りをよく見てはいるんだけど、少し血の気が多いからね)
『夢見の』シャノン
(それを挑発だと理解しつつ、理解しているから対応できると判断して向かってくると思うんだ)
『夢見の』シャノン
(そしてマリーは慎重派だから、そのルビーの行動を上手くサポートできるように状況を把握できる位置で待機する)
『夢見の』シャノン
(そうなったらまずはマリーに牽制でナイフを投擲、どうせ当たらないけど問題ない)
『夢見の』シャノン
(二人はお互いが大事だから、この牽制でルビーの意識もわずかに逸れるはず。そしたらルビーにはシャボン玉をあげちゃう)
『夢見の』シャノン
(この技は知っているから迂闊に突っ込むことができなくて足を止めるはずだ。多少の投擲はしてくるだろうけどね)
『夢見の』シャノン
(そうして動きを止めたタイミングを見計らって、ルビーは無視してマリーに迫る)
『夢見の』シャノン
(マリーはルビーほど接近戦が得意ではないから、シニの真似事でしかない私の動きでも十分翻弄できるだろう)
『夢見の』シャノン
(この一撃で決められればよし、無理でもある程度のダメージは与えられるだろう)
『夢見の』シャノン
(そしたら一度距離を取り、再度牽制と接近を繰り返す)
『夢見の』シャノン
(もう二人の頭にはさっきの行動が意識されてるだろうから、たまにフェイントでルビーを狙ってしまってもいいね)
『夢見の』シャノン
(とにかくルビーとマリーには何かをさせる前にこちらが攻撃を仕掛けてしまうことだね!)
『夢見の』シャノン
(二人は牽制と撹乱は得意だけど、それを組み立てる前に潰してしまえば問題ない)
『夢見の』シャノン
(そりゃ無傷は難しいかもしれないけれど、7〜8割くらいは私の勝ちじゃないかなぁ)
『夢見の』シャノン
(あと考えられるパターンは〜)
『夢見の』シャノン
(………少し盛り上がり過ぎてしまったかもしれない)
『夢見の』シャノン
(私が勝つ、ということは伝わっただろうか…?)
『夢見の』シャノン
(んー、これもさっきと同じく…だね)
『夢見の』シャノン
(そりゃ、片目のこととか…双子の末裔であることとかは聞いたけれど…)
『夢見の』シャノン
(無理に聞く気はないね、話したいということならそれも止めない)
『夢見の』シャノン
(あ。でも頭に触れられたくないとか…そういった事情は話しておいてくれると助かるかな)
『夢見の』シャノン
(過去を知りたいのと、知っておくことはまたちょっと違うからね)
45.末裔の死ぬところは見ていたい? それとも見たくない?
『夢見の』シャノン
(………もう、一度見てるんだよね)
『夢見の』シャノン
(……………………二度と、見たくはないとは思う)
『夢見の』シャノン
(死んだということを、知らないではいたくない…かな)
『夢見の』シャノン
(そりゃもちろん、死んでほしくはないけれど…。もし死んでしまったのなら、それは知っておきたい…)
『夢見の』シャノン
(だから、そうだね…。もしこの石化が解けて、晴れて自由の身となれたなら…)
『夢見の』シャノン
(まずは二人の生死の確認をしたいと思うよ)
『夢見の』シャノン
(生い立ちとか、過去のこととかそういうのじゃなくてさ)
『夢見の』シャノン
(どうしたら笑うのだとか、何が好きなのかとか…)
『夢見の』シャノン
(そういう、別になんでもないことを…知りたかった)
『夢見の』シャノン
(…知りたいと、思うようになったのかな)
『夢見の』シャノン
(まぁ…、なってどうするんだという話でもあるんだけどね)
『夢見の』シャノン
(もっと親しくなって、どうなりたかったのかを知りたいから…親しくなりたかった、みたいな感じ?)
『夢見の』シャノン
(結局私は、未だに自分の"好き"を完全にわかっているわけでもないしねぇ)
『夢見の』シャノン
(時間があったなら、もっと違う景色でも見れていたんじゃないかと思うわけだよ)
『夢見の』シャノン
(そもそも止められないんじゃないかな…?)
『夢見の』シャノン
(…別に止められる理由ってない、よね?)
『夢見の』シャノン
(あー、でも質問内容としては"もし"だもんね)
『夢見の』シャノン
(残ることを選べるなら、残ったかもしれないけれど…)
『夢見の』シャノン
(そもそも私の場合、帰りたい理由はないからね)
『夢見の』シャノン
(今は少し、帰ってもいいかな…とは思っているかもしれないな…)
『夢見の』シャノン
(まあ、帰るか残るか選べるなら…残るけどね)
49.自分がこの世界に来なかったことにできるならどうする?
『夢見の』シャノン
(それは、私が元の世界でずっと変わらず暮らしている状況ってことだよね?)
『夢見の』シャノン
(どうだろうね…、そしたらただ何もない日常を送っていたわけだろうけど)
『夢見の』シャノン
(そうだねぇ、今の私がそれを決めていいのであれば…)
『夢見の』シャノン
(来なかったことにはしないよ)
『夢見の』シャノン
(だって、それじゃあルビーとマリーには出会えなかった)
『夢見の』シャノン
(もちろん、ホテルに来なかったことにもしない)
『夢見の』シャノン
(ここでの出会いと経験は、私を大きく変えてくれるものだった)
『夢見の』シャノン
(なら、それをなかったことにしてしまうのはもったいないよ)
『夢見の』シャノン
(この結末は…、客観的に見れば決して良いものではないかもしれないけれどね)
『夢見の』シャノン
(私にとっては、そこそこ納得はいっているし…悪くないと思ってもいるんだ)
『夢見の』シャノン
(今この状態は、時折胸が痛んだりもするけれど…。だからこそ思う)
『夢見の』シャノン
(今の私なら、夢を持つことができるんじゃないかって)
『夢見の』シャノン
(そもそも、結末とは言ったけど…私はこのまま石で終わるつもりはないからねぇ)
『夢見の』シャノン
(『夢見の』シャノンはまだ死んでいない)
『夢見の』シャノン
(好きなように生きることはできるさ)
『夢見の』シャノン
(末裔とかペアとか双子とか帽子屋とか、そういうんじゃなくて)
『夢見の』シャノン
(ルビーとマリーを、何より優先するよ)
『夢見の』シャノン
(あっ、でももちろん私のやりたいことを一番にさせてもらうよ)
『夢見の』シャノン
(だってそうじゃなきゃ面白くないもんねぇ?)
『夢見の』シャノン
(これにて暇つぶしは終わり…、と言いたいところなんだけど…)
『夢見の』シャノン
(実はあと一枚、あったんだよね)
『夢見の』シャノン
(誰かの悪戯か、元々51枚だったのか、それはわからないけれど)
『夢見の』シャノン
(石化が解除される、ルビーとマリーが無事でいてくれる…)
『夢見の』シャノン
(そういうのは浮かぶけれど…)
『夢見の』シャノン
(それって別に救いってわけじゃなくて、願いに近いものだしねぇ)
『夢見の』シャノン
(私はもう、救われているようなものだからなぁ…)
『夢見の』シャノン
(こうして石にはなってるけど、ここで終わりってわけでもないし)
『夢見の』シャノン
(言っただろう?別に今の状況を悔いてはいないって)
『夢見の』シャノン
(ここで石のまま終わりを迎えることになろうと、救われていると思うことは…私にとってはまた別の話だしね)
『夢見の』シャノン
(そうなると、私にとっての救いってなんだろうなぁ…)
『夢見の』シャノン
(堕落の国とか、救世主とか…)
『夢見の』シャノン
(そういったしがらみに囚われることなく、日々を生きられるようになったなら…それは救いかなって少し思うよ)
『夢見の』シャノン
(ルビーとマリーには、余計なお世話だって言われそうだけれどね!)
『夢見の』シャノン
(まあ…その余計なお世話をするようになったのは二人のせいなんだから、その辺りは観念してもらわないとだねぇ)
『夢見の』シャノン
(ルビーとマリーの影響は、思った以上に大きいのだと自覚してもらおう!)
『夢見の』シャノン
(この国で、なんでもない日を過ごすのがいかに難しいかはわかるけれど)
『夢見の』シャノン
(別に毎日がそうじゃなくても良くてさ、こう…。何も考えずに過ごせる日が少しでもあればいいよねって話)
『夢見の』シャノン
(そんな時は、ぼーっとシャボン玉とか吹かしてさ)
『夢見の』シャノン
(そこに私もいることができたなら………って。これはまた願いになっちゃうね)
眠ることすら叶わないその体で、今日も少女は夢を見る。
幸せってなんだろう。好きってなんだろう。救いってなんだろう。
そうして浮かんでいくたどたどしくも確かな答えは、まるでシャボン玉のよう。
道化でもなんでもない、帽子も被らぬ少年少女の傍らで。
『夢見の』シャノン
(ここまで付き合ってくれてありがとう、名も知らぬ傍観者たち)
『夢見の』シャノン
(もし本当に、これを聞いていてくれた者がいたのなら)
『夢見の』シャノン
(シャノンという人物が、こうして存在していたのだということを…)
『夢見の』シャノン
(少しでも覚えていてくれたら幸いだ)
『夢見の』シャノン
(一人で何をやっているんだろうねぇ)
誰もいないナーサリールームに、シャボン玉がひとつ。ふたつ。
『夢見の』シャノン
(さあ、今日も好きなように…)