Dead or AliCe『16JAcks』

とある荒野の果ての果ての少し手前。
雲を貫きどこまでも高く聳える豪奢なホテル。

周囲の荒んだ環境から浮き上がるように輝く姿は、
まるで飢えと乾きで倒れ伏す直前に見る蜃気楼。

それこそがホテル『ジャック・オブ・ハート』。

救世主には帰還の手段を、末裔には救世主の力を餌に、
殺し合いの儀式が執り行われる舞台。

の、さらにやや、手前。

まるい影と、細長い影がひとつずつ。
ソース
「…………………でっけ……」
ソース
眩しそうに目を細めてホテルと呼ばれる建物を見上げ、つぶやいた。
シニ
「ソース君」
ソース
「はい」
シニ
今しがた『食材』と成り果てた『元』救世主。
シニ
その眼窩……瞼の上から深く脳まで突き刺さったフォークを引き抜き、口元へ運ぶ。
ソース
「生で喰うとかってェですよ」
シニ
「ちょっと舐めただけさ」
シニ
「しかし、塩辛いね。このへんの気候のせいかも知れないけれど」
ソース
「塩辛い?」
シニ
身体に突き刺さったナイフやフォークを抜いては捨て。
シニ
「ああ。刺さった部位のせいかも」
ソース
「なるほどね」
ソース
「で、どうすんですかこれ」
シニ
ぐ、と腹を靴で踏みしめて出血の具合を確かめる。
ソース
「”招待状狩り”なんざ、考えたもんだ」
シニ
ナイフの刺さっていた部分から、ぴゅ、と赤い血が吹き出した。
シニ
「こうして返り討ちにあうのは想定外だったろうね」
シニ
「彼もよほど帰りたかったんだろうさ」
ソース
「ま、想定してたらそもそも襲わない」
ソース
懐を漁り、コインの入っているらしい袋を見つける。
大した枚数は入っていないようだった。
シニ
「いいよいいよ、どうせとられちゃうんだろう?」
シニ
「それより……」
シニ
「運んであげようじゃないか」
シニ
「素敵な素敵なホテルだよ」
ソース
「まるごとぉ?」
シニ
「ここで捌いていたら、他の救世主が邪魔をしてくるだろう」
シニ
「それに……血まみれの肉片をいくつも運ぶより、服を着た死体ひとつ運ぶほうが汚れなくてすむ」
ソース
「せめて血は抜いてったほうがいいんじゃないですかねえ……」重いし……
シニ
「ほう……」
シニ
「君が運べないと言うなら私が運ぶが……?」
ソース
「はいはい、運びますよ。運びゃいいんでしょ」
シニ
「ふふ……ソース君はいい子だな」
ソース
背中に負った偽甲羅ーースープ用の鍋をずらして、”元”救世主を肩に抱える。
ソース
「追い返されなきゃ良いですね」
シニ
「顔もなかなかいいしね」
シニ
「私に首を飾る趣味はないけれど……」
シニ
そうして、目を向けるのはそびえ立つ『ホテル』。
シニ
まさか、この世界でホテルとしか言いようのない建造物に出会うとは。
ソース
もちろんこんなでかい建物、目にしたことはない。
ソース
”森”の傍の時計街にあったいちばんの塔だって、こんなに大きくはなかった。
ソース
いくら近づいても到着しないのではないか、と思いかけたそのときーー

ようやくホテルの正面エントランスと、
そこに佇むホテルマンが目に入った。
102号室のホテルマン
目が合うと、会釈をする。
シニ
にこりと微笑み、ジャケットのポケットから封筒を取り出して見せる。
シニ
「出迎えありがとう。受付はどちらかな」
102号室のホテルマン
招待状を確認し、あなた方が敷地に入り込んでいるのを確認すると、改めて深く一礼。
102号室のホテルマン
「ホテル『ジャック・オブ・ハート』へようこそおいで下さいました」
102号室のホテルマン
「私は当ホテルのホテルマン。ゲームの間お客様のおもてなしを担当させて頂きますデュースと申します」
102号室のホテルマン
「救世主様のお受付は”たった今完了”致しました。お連れの末裔の方も、どうぞこちらへ」
ソース
咄嗟になんと返したものかわからず、気まずそうに死体を抱え直す。
シニ
「……だ、そうだよ。ソース君」
ソース
「と、言われましても……」
ソース
「とりあえずその……調理場って貸りれる?」
シニ
「ふふ……うちのシェフは主人思いでね」
ソース
横目で主人を睨む。
シニ
と、肩を竦め。
102号室のホテルマン
「もちろんお貸出いたします。冷凍室もございますよ」
シニ
「ほう、冷凍室とはありがたいね」
シニ
「では、この……」
シニ
と、死体を見て。
シニ
「彼が担いでいる男を調理場へ運んでおいてくれるかい?そうしたら、先に部屋を見せてもらうよ」
102号室のホテルマン
「かしこまりました」
102号室のホテルマン
速やかに、同じ容姿のホテルマンが現れ、”荷物”を預かる。
102号室のホテルマン
「その荷物を調理場の方へ」
ソース
「…………」
シニ
「この様子だと、ホテルとしての機能は一通り備えているようだね」
ソース
「さぞかし立派な調理場なんでしょうね」
シニ
「楽しみかい?」
ソース
「まあ、それなりに。言っときますけど世話んなるのはあんたですよ」
102号室のホテルマン
「当ホテルは超一流でございます。この堕落の国では通常では考えられないサービスが味わえると、ご好評を頂いております」
102号室のホテルマン
「どうぞ、ご期待くださいませ」
シニ
「頼もしい」
シニ
「では、行こうじゃないかソース君」
シニ
「シャワーを浴びて服はクリーニングに出し、シェフのディナーで乾杯しよう」
ソース
「へいへい、ご随意に、アリス」
102号室のホテルマン
荷物や上着を預かり、あなた方を導く。
ソース
現れる者全員が全員同じ見た目をしているのを、怪訝な目で見ながら導かれるまま。
シニ
エントランスを通る。
シニ
石像にされた救世主たち。
シニ
悲痛な顔、救われたような微笑み。
苦しみ、蔑み、痛み、妬み、怒り。
シニ
聞き及んだ話によれば、まだ生きているのだという。
シニ
あの、美しい立ち姿の石像などは望んでそうなったのかもしれないが
シニ
あれは……
シニ
「ひどい顔だな」
ソース
「趣味悪ィ」
ソース
「あんた、石になるにしてもあんな顔はしないでくださいよ」
シニ
「あまりいじめてやるんじゃないよ」
シニ
「ひどい顔だが、あれでも『救世主』には変わりないんだろう?」
ソース
「こんなとこで石になって突っ立ってて救世も何も無いでしょう」
ソース
「資格のない奴らですよ」
シニ
「彼らが生きているならばだよ」
シニ
「最後のひとりになる可能性だってあるわけだ」
シニ
「まあ、動ける救世主にすべて壊されなければだが」
シニ
「この世界に存在する『救世主』『末裔』『亡者』……その他すべての生物が息絶え、建物が風化し石像が崩れ……」
シニ
「それが、最後の一つとなったとき」
シニ
「『唯一』になった救世主が神の如き力で蘇り、全てを救うかもしれないじゃないか」
ソース
「……滅びちまってちゃ意味ねえよ」
ソース
呆れたように、ため息。
シニ
「何でも願いが叶うとき、人は最盛期の復活を望むかもしれないだろう?」
シニ
「神様だって孤独には耐えられないと聞くよ」
ソース
「あんたは?」
ソース
「何でも願いが叶うなら、何を望む」
シニ
「今は『帰りたい』かな」
ソース
「……望まねえじゃん、復活」
シニ
「『今は』っていっただろう?」
ソース
「今じゃなくたってあんたは望まないでしょうよ」
シニ
「今のは、砂漠の真ん中で黄金と水のどちらがほしいか聞いたようなものだよ」
ソース
「どっちにしろ……あんたらみたいな、”外”からきたやつらにゃ、この国の滅びも復活もそんなに大事じゃねえんですから」
シニ
「うん」
ソース
「やっぱりここで石になってるやつらに期待なんざしませんよ」
シニ
「だからね、ソース君」
シニ
「君が救世主になった暁には、まず……」
シニ
「ここの石像をすべて破壊するといい」
ソース
はた、と瞬く。
ソース
「……そりゃいいな」
ソース
「そうします」
シニ
「うんうん」
ソース
「さすがアリス。よっ。堕落の国いち!」
シニ
「調子のいいことだ」
ソース
「じゃ、行きますか」
シニ
「そうしよう。いつまでも見ていたい顔ではないしね」
ソース
「まったくだ」
102号室のホテルマン
「では、まずは2階の客室へご案内いたします。エレベータへどうぞ」
102号室のホテルマン
促された先はエレベータだ。堕落の国ではめったにないものだろう。
シニ
「ありがとう、デュース君」
シニ
「ソース君もお乗り」
ソース
「はあ」
ソース
床が動くとけっこうびびった。
シニ
「ホテル……冷凍庫に、エレベータ」
シニ
「この世界にはもともとないものばかりだ」
シニ
「おそらく、だけどね」
ソース
「そうですね。初めて見るもんばっかです」
シニ
「可能性としてはこの施設自体が救世主の罠ということも考えられるが……」
シニ
「他にあてがない以上、頑張るしかないよねぇ」
ソース
「棚井戸上るよりは現実的ですよ」
シニ
「私もそう思う」
シニ
エレベータの稼働による独特の浮遊感。
シニ
久しく味わう感覚だ。
ソース
「背中がひゅってする……」
シニ
「私の世界にはこういう建物がたくさんあるんだよ」
ソース
「へえ」
シニ
「あのてっぺんまで階段を登るのは大変だろう?」
ソース
「じゃ、あんたみたいな救世主の持ち込みなのかもね」
シニ
「私もその可能性を考えているよ」
ソース
「階段を上る手間が省けたら、その分あったかいスープを持って行けていいや」
シニ
「厨房からワゴンで運ばれる君の料理が楽しみだ」
シニ
外から見る限り、その高さは測れなかった。
シニ
『そういうふう』にできているのだと思う。
シニ
一見外壁を登ることも可能に見えるが
シニ
この世界で『ペナルティ』を受けることは避けたい。
シニ
ルールに従うのが一番賢い判断だろう。
シニ
「デュース君」
シニ
「君は此処に勤めて長いのかい?」
102号室のホテルマン
「そうですね、長い方です」
102号室のホテルマン
「ギャンブルはあまり上手ではない方でして」
102号室のホテルマン
ホテルマンとなった以上、ここから出る方法はたった一つ。
102号室のホテルマン
自分がついたペアが優勝する以外にない。
102号室のホテルマン
「是非、あなた方にはその猟奇、才覚、愛を存分にお振るいいただき」
102号室のホテルマン
「これが最後の務めにしていただければ幸いでございます」
シニ
「そうなるよう尽力しよう」
ソース
「そっか、俺らが優勝するとあんたも帰れるのか」
ソース
「…………」
ソース
己の仕える”救世主”を見やる。
シニ
「私はね」
シニ
「望まぬ仕事はいつまでもすべきではないと思うんだ」
シニ
「彼がコックとなることを選んだように」
シニ
「君も君の人生を選んでいいだろう?」
102号室のホテルマン
「もちろん、ホテルマンにはホテルマンの喜びはございますが――」
102号室のホテルマン
「仰るとおり、求めるものはそれとしてあるものです」
シニ
フォークを一振り、その唇に触れさせる。
シニ
「勝負に勝つと断言はできないが……」
シニ
「君に後悔はさせないさ、少なくとも」
シニ
「私達が客室に滞在している間はね」
ソース
(相ッ変わらずよく回るクチ)
シニ
微笑む
ソース
(末裔たらしめ)
ソース
果たして、この幾人もいる同じ容姿のホテルマンが、
結局何の末裔なのかはわからなかったが。
102号室のホテルマン
「それはそれは。どうもありがとうございます」
102号室のホテルマン
「ご活躍のほど、楽しみにしております」
シニ
「うん」
ソース
「はいはい、口説くのはそこまでにして、部屋」
シニ
「ヤキモチかい?」
ソース
「あ”あ”?」
シニ
「ムキにならないんだよ」
ソース
「なってねえ」
102号室のホテルマン
そのやり取りを微笑んで見ている。
シニ
末裔はゲームのNPCではない。
シニ
汎用グラフィックの量産型キャラクターに見えても、『現実』にいる人間と何も変わらない。
シニ
個性があり、思考があり、心があり、弱みもある。
シニ
現実。
シニ
そう思うしかなかった。
シニ
それならば、同じように動くだけだ。
シニ
ここに来る以前に街なかで流れていた、流行りの曲の鼻歌など歌いながら。
シニ
お抱えコックの気に入りの歌など口ずさみながら。
シニ
やがてたどり着く扉の番号を見る。
102号室のホテルマン
「こちらがお客様の過ごされる客室になります」
102号室のホテルマン
ドアを開け、中へと導く。
シニ
「102号室か」
シニ
「少し休もうか、ソース君」
シニ
「そうしたら、厨房に案内してもらうといい」
ソース
「そうします」
102号室のホテルマン
「ルームサービスは24時間お使い頂けます。お申し付けはそちらのお電話からフロントへ」
102号室のホテルマン
「お飲み物やお食べ物、娯楽等もご用意いたしますので、なんなりと」
シニ
「ありがとう、デュース君。では、適当なパンと果実酒を頼もうかな。1時間後に」
102号室のホテルマン
「かしこまりました」
シニ
「ソース君、ハムはまだあったよね」
ソース
「ありますよ」
シニ
「うん」
ソース
「あとでサンドイッチでも拵えましょう」
102号室のホテルマン
「調理室、冷凍室以外にも、救世主様はホテル内の施設を自由にお使いいただけます。他の客室に入る事や、フロアの移動、そしてこのホテルから出ること等はできかねますが……」
102号室のホテルマン
「勿論、末裔の方にも相応のサービスはご用意されていますし、守って頂くルールも同様となります」
ソース
「はいはい。救世主様と一緒の扱いってのはなんとも慣れないが」
ソース
「うちのアリスはルールに煩いんでね」
シニ
「ホテルでの振る舞いは心得ているつもりだけど、少々勝手が違うのは承知したよ」
シニ
「デュース君」
シニ
「君も私達に対しては好きに発言するといい」
102号室のホテルマン
「……」
102号室のホテルマン
「ホテルマンにはホテルマンの振る舞いがございます、が……」
102号室のホテルマン
「そうですねえ、いくらか”カジュアルに”しましょうか」
シニ
「うんうん」
ソース
肉の乗った肩を竦めた。
シニ
「私も彼も、床に寝転がされることを気にしない質だ」
シニ
「仕事をしてくれれば、それ以外は自由にしてくれ」
シニ
「もちろん、『ホテルマン』に徹してもかまわないがね」
102号室のホテルマン
「それはそれは……」
102号室のホテルマン
「それでは、一時間後に」
シニ
「ああ、頼むよ」
102号室のホテルマン
そういって、片目をつむる。
ソース
ホテルマンが部屋を後にすると、ふう、とひとつ大きく息を吐く。
ソース
「とりあえずシャワー浴びてきた方が良いですよ」
シニ
「うん」
シニ
「コルセットを外してくれるかい?」
シニ
上着を脱げば、ベスト状のコルセット。
ソース
「俺ァコックであって召使いじゃねえんですが」
シニ
背を向けて促す。
シニ
「仕方ないだろう?エリオは置いてきてしまったんだから」
ソース
しゃあねえなあ、とぶつぶつ言いながら、
右手のグローブを口で外して咥えたままきつく締め上げられたコルセットの紐を引く。
ソース
「泣いへまひたよ、あいふ」
ソース
もごもご。
シニ
「気に入られていたからねぇ」
シニ
ふう、と息をつく。
シニ
帽子屋の末裔に仕立てさせた上等のシャツと、スラックス。
シニ
ブローチとスカーフを外して首元を緩める。
シニ
手袋も外して一緒にテーブルの上へ。
ソース
何度か紐を緩めて、ようやくコルセットが開く。
締め上げられていた肉が僅かに綻ぶのを見ないようにして。
シニ
「やれやれ」
シニ
コルセットの留め具を外し、前から割れたそれを手袋の隣へ。
シニ
シャワーと身支度、軽い会話で1時間。
ソース
やりますか かけひきってやつを……
シニ
そうしよう

~ かけひき開始 ~

じゅんばんぎめ。

+才覚でどうぞ
シニ
1d6+3
シニ
1d6+3 (1D6+3) > 2[2]+3 > 5
ソース
まあ俺は才覚ないんですけど
ソース
1d6 (1D6) > 5
ソース
惜しいっ
ソース
もう一回
シニ
1d6+3 (1D6+3) > 2[2]+3 > 5
シニ
おんなじだ
ソース
1d6 (1D6) > 3
ソース
はい。主人を立てました。
シニ
アピール hJ
ソース
誘い受け h4
ソース
2d6+1 (2D6+1) > 6[3,3]+1 > 7
シニ
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 4[2,2]+1 > 5 > 失敗
[ シニ ] 情緒 : 0 → 1
シニ
「ソース君」
シニ
「ホテルの居心地はどうだい?」
シニ
まって
シニ
ふたりともハプニングではないかな
ソース
ナニィー!?
ソース
ほんとですね
シニ
ソースくんからどうぞ
ソース
何処かの誰かさんがナーフしたというハプニング表ですね
ソース
1d6 (1D6) > 3
シニ
あげたまえ
ソース
ええ~~?
[ ソース ] 情緒 : 0 → 1
シニ
1d6 (1D6) > 2
ソース
ええ~~???
シニ
ふっふふ
[ ソース ] 情緒 : 1 → 2
[ シニ ] 情緒 : 1 → 2
ソース
「正直な所……落ち着かないですね」
ソース
「なんかギラギラしてますし」
シニ
内側で止めていた髪留めを外し、髪を乱す。
シニ
「ベッドはかつてないほどにふかふかだぞ」
シニ
「ひとつしかないようだが」
ソース
「こんだけ広けりゃ白兎5人は寝れますよ」
ソース
「俺だとまあ……2人くらいかもですが」
シニ
「じゃあ、一緒に寝よう」
ソース
ベッドの端っこをちょっと押して、何か考えるように自分の腹を触った。
ソース
「ああ~?」
シニ
「嫌かい?」
ソース
「俺ぁエリオの莫迦みたいにゃできませんからね」
シニ
「えっ」
シニ
「ふぅん」
シニ
「そういう寝方がいいのかな?」
ソース
「しないっつってんだよ」
ソース
アピールするか……
ソース
sK アピール
シニ
誘い受け h8
シニ
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 6[4,2]+1 > 7 > 成功
ソース
2d6+1>=7 (2D6+1>=7) > 8[4,4]+1 > 9 > 成功
ソース
シニ
ハプニングだ
ソース
1d6 (1D6) > 6
ソース
Choice[才覚,愛] (choice[才覚,愛]) > 愛
[ シニ ] 情緒 : 2 → 3
ソース
よしよし
[ ソース ] 情緒 : 2 → 1
ソース
「あんたね」
ソース
「やりたくもないことをやるなって言うのはあんただろ」
シニ
「私はただ」
シニ
「一緒に寝よう、と言っただけなんだけれどね」
ソース
「寝てほしいんですか、アリス?」
シニ
「そう呼ばれるのは好きじゃないと言っているのにな」
ソース
べ、と舌を出す。
ソース
手札捨て引きタイム
ソース
OK
シニ
距離を測る h7
ソース
dJ一押し
[ ソース ] 情緒 : 1 → 2
[ シニ ] 情緒 : 3 → 4
シニ
バスルームに消えていく。
ソース
「どうしても寝てほしいと仰られるなら僭越なが……あっ」
ソース
天井を仰いで、息を吐く。
シニ
脱いだ服は全部まとめてバスケットへ。
シニ
贅沢に流れる水の音。
ソース
垂れてくる布が面倒になって帽子を脱いだ。
ソース
ぎゅうぎゅうに折りたたんでいた耳が転び落ち、ふたつの角が顕になる。
ソース
滅びゆく末裔ーー『代用ウミガメ』の証。
シニ
水の残存量を気にせず身体を洗えるのは楽でいい。
ソース
まるでスコールのような音が響いて、少し気になった。
シニ
頼めば追加の石鹸どころか、香水だって出てきそうだ。
ソース
が、ここで覗きにでも行こうものならきっと末代まで弄り倒されることだろう。
ソース
心を落ち着けるために、背中に負った偽甲羅ーースープ鍋を抱えた。
シニ
水滴の滴る髪を絞って、ワシャワシャと大きなタオルで水気を拭き取る。
シニ
それでいて、まだタオルの換えがあるときた。
シニ
素肌に白いバスローブを羽織って戻る。
ソース
「おかえんなさい」
ソース
その頃には偽甲羅を背負直してすました顔で調理器具の手入れをしていた。
シニ
後ろの髪を簡単にゴムでまとめて。
シニ
「ホテルというものは素晴らしいね」
ソース
「お気に召したなら何より」
シニ
そのまま椅子に腰掛けて足を組む
ソース
カード捨て引き
シニ
アピール cK
ソース
誘い受けしといてあげますか
ソース
d4 誘い受け
ソース
2d6+1>=7 (2D6+1>=7) > 11[5,6]+1 > 12 > 成功
ソース
どうぞ?
シニ
2d6+1+1=>7 (2D6+1+1>=7) > 8[6,2]+1+1 > 10 > 成功
シニ
12?
ソース
爆発!
[ シニ ] 情緒 : 4 → 5
シニ
ソースの寵愛もらっちゃうな~
ソース
差し上げますよ
シニ
開いた裾から脚が見える。
ソース
それを見ないようにしている。
シニ
温まった身体が心地よい。
ソース
レードルに木さじ、ソースパンに数種の包丁。
ソース
いかにもコックらしい持ち物を広すぎるテーブルに並べて。
ソース
塩と胡椒の入っているミルを大切そうに磨く。
シニ
「どうしても」
ソース
顔を上げる。
ソース
「なんです?」
シニ
「どうしても寝てほしいと頼んだら」
シニ
「一緒に寝てくれるのかい?」
ソース
「……」
ソース
「構いませんよ、アリス」
ソース
「あんたが望むなら」
シニ
「うん」
ソース
「……ま、その前に腹ごしらえといきましょう」
ソース
「腹が減ってちゃ裁判はできませんから」
シニ
「それでは、私はデュース君とカードでも楽しみながらディナーを待つとしよう」
シニ
「サンドイッチと君の果実酒をつまみながらね」
ソース
「俺の血だって無限じゃねえんですけどねえ……」
シニ
「コップの底に少しで十分さ」
ソース
「しょうがねえなあ」
シニ
1時間。
シニ
やがて扉を叩く音がするだろう。
102号室のホテルマン
「失礼します。果実酒の方、お持ちいたしました」
シニ
出迎える末裔と救世主は無防備そのもの、ホテルとはそういう場所だ。
シニ
「ありがとう、デュース君」
シニ
椅子から立ち上がって迎え入れる。
102号室のホテルマン
トレイに載せられたグラスの数は、3つ。
シニ
「どうかな、せっかくだし、ディナーまで……」
シニ
「カードゲームでも」
102号室のホテルマン
「それでは、お相手をいたしましょうか」
102号室のホテルマン
部屋の中へ。