エキシビション 3回戦Xホール
入場
GM
……Shuffle, Deal and Up
GM
罪を束ねて天へと昇るか
徳を重ねて底へと下るか
GM
── Dead or Alice『16JAcks』
GM
果て無く続く荒野の果て、その終着点よりも少し前。
GM
雲を貫きどこまでも聳える、場違いに豪華な高層建築。
GM
その広い1階のエントランスに今、末裔も救世主も犇めいている。
GM
この地で行われる儀式にして祭事、希望にして悪夢を見届けるため。
GM
或いは単に、観客に振る舞われる無料の食事を宛にして。
GM
好悪明暗綯い交ぜに、全ての視線はエレベーターの様子を写すモニターに注がれている。
GM
ホテルの中央を大きく貫く、広間のようなエレベーター。
X01号室のホテルマン
誰も居ない場所へ向けて一礼。
X01号室のホテルマン
「此度お招きに応じていただきました、客室X01号室のお二方」
X01号室のホテルマン
「V-6号様、Dr.ザルツ様」
Dr.ザルツ
背の低い男が、場に相応しくない軽やかな足取りで入場する。
Dr.ザルツ
「ようやっと出番か。待ちくたびれたわい」
Dr.ザルツ
杖を突くその手は、肘まで機械化されている。
Dr.ザルツ
2回戦目で失われたはずの腕は、彼の超技術によって凶器と化したのだ。
Dr.ザルツ
自身の巨大な脳を容器に浮かべた狂気の科学者。その名は――
Dr.ザルツ
「あの2回戦を潜り抜けた今、わしに敵などおらん。ヒョッヒョッヒョ……ヒョーッヒョッヒョッヒョ!!」
――『Drザルツ』!
Dr.ザルツ
「先の裁判を観戦しておるなら知っての通り」
Dr.ザルツ
「この場で戦うのはワシではない。ワシの生み出したこの最高傑作、殺戮マシンV-6号じゃ!」
V-6号
ザルツの背後から、一回り背の高い少女が前へと歩み出る。
V-6号
雪のように病的な白い肌を宵闇色のドレスに包んだ少女の姿は、およそ殺戮マシンという言葉の印象からは程遠い。しかし――
V-6号
――可憐な少女の相貌は、一切の感情を示していなかった。それは今現在に限った話ではなく、少なくともヴァンテアン・ゲームが始まってから一度たりとも彼女は感情らしい感情を表出していない。
V-6号
身の丈を遥かに超える黒き槍を振るい、ザルツの命に従って粛々と効率的に敵を殺す様は、まさに殺戮のためだけに生み出された機械を髣髴とさせた。
V-6号
儀式を最初から観戦していた観客の中には、もはや少女――V-6号(ファオ・ゼクス)――に対するザルツの呼称に異議を差し挟む者はいないであろう。
Dr.ザルツ
観客の皆さんも応援してくださってると思うので、是非勝ちたいですね。
GM
次いで、エレベーターの向かいに位置する扉からもホテルマンが現れる。
X08号室のホテルマン
再び、誰も居ない場所へ向けて一礼。
X08号室のホテルマン
「此度お招きに応じていただきました、客室X08号室のお二方」
X01号室のホテルマン
「ロスチスラフ様、レプトア様」
ロスチスラフ
毛足の長い絨毯が凍結し、すぐさま踏み割れる音。
ロスチスラフ
長髪。その周囲には冷気を帯び、細かい粒子となった水が舞う。
レプトア
その後ろをチョコチョコと小さな足取りで眠り鼠の末裔が続く。
レプトア
少年の服は末裔に相応しくボロボロで、みすぼらしい。
レプトア
それは整った衣装のロスチスラフの後ろに続くとなお際立つ。
レプトア
それを気にする事もなく、ロスチスラフから流れる凍える空気を嫌がるでもなく、従順にロスチスラフの後ろを着いて歩く。
レプトア
ぴょんぴょんとその場で小さく跳ね、絨毯に残った氷がぱりぱりと細かな音を立てる。
レプトア
あんなふうに末裔を改造する救世主……許せない!
Dr.ザルツ
「ヒョヒョヒョ……眠り鼠の末裔か。眠り鼠の末裔に対し、三月兎の末裔であるV-6号は100倍の力を発揮する!きさまらの勝率は僅か1%に過ぎん!」
レプトア
ボロボロの枕を握りしめる。一回戦で戦ったあの末裔……二回戦で戦ったあの末裔と救世主……彼らの何か意思的なアレを……アレしている私達は、絶対に負けるわけにはいかない!
Dr.ザルツ
「きさまらも二回戦で戦った――あの鮭の切り身のような男と同様石にしてくれるわ」
レプトア
「!」後ずさる。鮭の切り身のような男だったが……たしかにあれは強敵だった!
レプトア
どう見ても末裔というよりは野生の熊といった風合いの末裔……自分たちが当たれば勝てるかはわからなかった。
V-6号
鮭の切り身のような男は、V-6号の槍によって文字通り切り身のように刻まれ、最後には石化した。
ロスチスラフ
熊に冷気は通用しない。マッチングに救われたと言えるだろう……。
レプトア
彼はもう、あの廊下で刺し身のような石として一生を過ごすのだ……
X08号室のホテルマン
「ええ、ええ。ありがとうございます」
X08号室のホテルマン
「第2回戦が終わり、ついに此度のヴァンテアン・ゲームも最終戦」
X08号室のホテルマン
「ホテルより配布される6ペンスコインも、今回は61枚となります」
X01号室のホテルマン
「──或いは、60枚となる方もおられるでしょう」
X01号室のホテルマン
「まずは2回戦でお引き頂いた証を今一度、お預かりします」
X01号室のホテルマン
ホテルマンが恭しく近寄り、2回戦で配られた[エースの証][ジャックの証]を受け取る。
X01号室のホテルマン
「では再び、お茶会が終わるまでどちらがジャックでどちらがエースとなるか」
X01号室のホテルマン
担当のホテルマンから、それぞれのペアに差し出される深紅のカード。
X01号室のホテルマン
それがこれから始まる戦いの命運を左右する事を、参加者たちはもう知っている。
Dr.ザルツ
「二回戦で苦戦した理由はズバリ、ワシがジャックになってしまったことにほかならん……」
レプトア
手袋をしていない、まだ素肌の方の手でカードを一枚引く。
Dr.ザルツ
「今度こそは……!」
エースを引く確率――50%!!!
V-6号
「……」
ザルツに続き、カードへと手を伸ばす。
Dr.ザルツ
引いたカードは――"エース"!!!!
レプトア
「ジャック」どことなしかほっとしたように呟く。
Dr.ザルツ
「ウヒョヒョヒョヒョ!! この勝負……わしらの勝利する確率は99.95%にまで跳ね上がったぞ!!!」
ロスチスラフ
「最後は落ち着くところに落ち着いたか」
レプトア
自分がエースになるのは落ち着かない。というか、ロスチスラフがジャックになり、ホテルマンからの扱いがあのようになるのが……
X08号室のホテルマン
「これで、エースとジャックが決定されました。これは当ホテルより判断されるお客様方の身分であり、領分となります」
X08号室のホテルマン
「エースはエースらしく。ジャックはジャックらしく。どうか振る舞われますよう」
X08号室のホテルマン
「領分を犯した者には、相応の報いが与えられます」
GM
──その報いの形がどのようなものか、貴方達は既に知っている。
レプトア
手袋の下にあるものの感触――なにも感じないっていう感触を反芻する。
ロスチスラフ
先の戦いで領分を犯した結果は、まだ左手に残っている。燃えるような熱がついて離れない。
Dr.ザルツ
わしは科学者!こいつはわしのモルモット!そのように振る舞って何が悪い!
X08号室のホテルマン
「これより24時間のお茶会時間の後、再びこの中央エレベーターへとお集まり頂き、裁判となります」
X08号室のホテルマン
「こちらそれぞれ2通、お茶会を助けるための招待状となります。お受取り下さい」
X08号室のホテルマン
カードを配れば、招待状。あなた方にとっても最早手慣れた所作。
レプトア
……この封筒が本当におそろしくて、何をしていても構わず呼び出されてしまう。
X08号室のホテルマン
「エースの方々。当ホテルに存在する施設は全て、ご自由にお使いください」
X08号室のホテルマン
「ジャックの方々。どうかエースの方々の邪魔を為されないよう」
V-6号
V-6号が2回戦でザルツに対して『何かをする』ということは無かった。ザルツに命令されない限り、V-6号が自発的に何かをすることはない。
レプトア
自然と腰を低く、慣れたような敬う仕草で招待状を渡す。
レプトア
一回戦は寝ているところを呼び出され、全身に樹液を塗りたくられた。あそこでロスチスラフに助けられなければカブトムシにたかられていただろう……
ロスチスラフ
樹液は我慢ならないが、カブトムシには体温がない。あの程度で俺を妨げられるとは軽く見られたものだ。
X01号室のホテルマン
「それでは、客室X01号室、Dr.ザルツ様。V-6号様と」
X08号室のホテルマン
「客室X08号室、ロスチスラフ様、レプトア様の」
X08号室のホテルマン
「これより、お茶会の時間と相成ります」
お茶会
X08号室のホテルマン
まずは行動順の決定を、1D99で行って頂きます。
X08号室のホテルマン
出目の大きい方から手番となり、この行動順の決定はラウンド毎に行います。
Dr.ザルツ
*ロスチスラフの「サーモフォビア」を抉る。
Dr.ザルツ
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 11[5,6]+5 > 16 > 成功
[ ロスチスラフ ] サーモフォビア : 0 → -1
Dr.ザルツ
進化溶液を注入したら身体が火照ってきたじゃろう?
ロスチスラフ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ロスチスラフ
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 7[1,6]+3 > 10 > 成功
[ レプトア ] ラストヤリイカ : 2 → 1
[ V-6号 ] ティーセット : 2 → 1
[ V-6号 ] 子山羊皮の手袋 : 1 → 0
V-6号
2d+5-6+2+2>=7 判定(+愛+小道具) (2D6+5-6+2+2>=7) > 6[4,2]+5-6+2+2 > 9 > 成功
V-6号
では、レプトアの夢に、洗脳される前のV-6号のエピソードが流れます。
レプトア
夢の中で純心な村娘となり親族と幸せに暮らしています。
レプトア
ウウッなんて悲しい殺戮マシーンなんだ……疵が悪化しました。
[ レプトア ] 夢 : 0 → -1
ロスチスラフ
*レプトアの「あきらめ」を舐めます。
Dr.ザルツ
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
Dr.ザルツ
*ティーセット(進化溶液)を使用します
Dr.ザルツ
2d+2>=7 (2D6+2>=7) > 4[1,3]+2 > 6 > 失敗
[ ドクター ] HP : 26 → 25
[ ロスチスラフ ] HP : 20 → 19
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 2[1,1]+5 > 7 > 成功
ロスチスラフ
お茶会中の逆転が認められているので、使用します。
ロスチスラフ
*逆転。心の疵「自己矛盾」を●に。この1は6。
[ ロスチスラフ ] 自己矛盾 : 0 → -1
[ レプトア ] あきらめ : 0 → 1
ロスチスラフ
心にもないようなことであるはずのことを何故か言って舐めました。
レプトア
いろいろな会話があり、勝利への決意を新たにしました。
レプトア
*ロスチスラフのサーモフォビアを愛で舐めます
V-6号
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
V-6号
2d+3>=7 (2D6+3>=7) > 8[6,2]+3 > 11 > 成功
[ V-6号 ] HP : 28 → 27
レプトア
2d6+5-3+2=>7 判定(+愛) (2D6+5-3+2>=7) > 5[2,3]+5-3+2 > 9 > 成功
[ レプトア ] 前科 : 0 → 1
レプトア
手袋の下が石になっているので、温度のない手でロスチスラフに触れたりして舐めました。
レプトア
石化が進行して激痛を受けますがレプトアには希望があるので大丈夫です。
[ ロスチスラフ ] サーモフォビア : -1 → 0
[ ドクター ] ティーセット : 2 → 1
[ ロスチスラフ ] ティーセット : 3 → 2
Dr.ザルツ
*ロスチスラフのサーモフォビアを抉る
レプトア
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
レプトア
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 5[2,3]+3 > 8 > 成功
[ レプトア ] 前科 : 1 → 2
[ レプトア ] 前科 : 2 → 1
[ ドクター ] ティーセット : 1 → 0
[ レプトア ] ラストヤリイカ : 1 → 0
[ ドクター ] 子山羊皮の手袋 : 2 → 1
[ レプトア ] HP : 25 → 24
Dr.ザルツ
2d+5+2+2-6-4>=7 ズ…… (2D6+5+2+2-6-4>=7) > 5[3,2]+5+2+2-6-4 > 4 > 失敗
Dr.ザルツ
*逆転 『狂気の科学者』を抉って2を6に。成功。
[ ドクター ] 狂気の科学者 : 0 → -1
[ ロスチスラフ ] サーモフォビア : 0 → -1
Dr.ザルツ
2つ●をつけてちょっぴり発狂(オトナ)じゃあ!!
レプトア
*ロスチスラフのサーモフォビアを愛で舐めます
[ V-6号 ] HP : 27 → 26
V-6号
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
V-6号
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 12[6,6]+5 > 17 > 成功
レプトア
2d6+5+2-4-4=>7 判定(+愛) (2D6+5+2-4-4>=7) > 9[3,6]+5+2-4-4 > 8 > 成功
[ ロスチスラフ ] サーモフォビア : -1 → 0
レプトア
博士の怪しい薬でロスチスラフの体温が上がった今……レプトアが同じ体温で触れ合うことができるのだ!!
V-6号
凍ったイカなら刺さるかと思いきや、溶けてしまいました。
レプトア
フフ……凍ったヤリイカは既に溶けてしまっていたのさ
V-6号
*ロスチスラフの「サーモフォビア」を抉ります。
レプトア
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
[ ロスチスラフ ] ティーセット : 2 → 1
[ レプトア ] 前科 : 1 → 2
レプトア
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 3[2,1]+3 > 6 > 失敗
[ レプトア ] HP : 24 → 23
V-6号
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 7[1,6]+5 > 12 > 成功
[ V-6号 ] 前科 : 0 → 1
[ ロスチスラフ ] サーモフォビア : 0 → -1
V-6号
えーと……何か酷いことをしました。冷たいココアを飲ませて、暖かいと言ったり冷たいと言ったり。
レプトア
招待状で呼ばれたロスチスラフを探してウロウロしたのでなにもできませんでした。エ~ン。
Dr.ザルツ
そやつをただの三月兎と思ったならば大間違いじゃ!脳髄に注入した進化溶液によってそやつの能力と語彙はおよそ120倍にまで跳ね上がっておる!
ロスチスラフ
*調達で聖遺物の「アリスの証言」を得ます。
Dr.ザルツ
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
[ ドクター ] 子山羊皮の手袋 : 1 → 0
[ V-6号 ] ティーセット : 1 → 0
[ ドクター ] HP : 25 → 24
Dr.ザルツ
2d+2+2>=7 (2D6+2+2>=7) > 8[6,2]+2+2 > 12 > 成功
[ ロスチスラフ ] ティーセット : 1 → 0
GM
聖遺物調達は何もなくとも-2のペナルティがつき、そこに追加で横槍の-6、合計-8
ロスチスラフ
2d6+5-6-2+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+5-6-2+2>=7) > 11[5,6]+5-6-2+2 > 10 > 成功
[ ロスチスラフ ] アリスの証言 : 0 → 1
ロスチスラフ
レプトアに語り聞かせて、夢からアリスの証言を具現化しました。
裁判
GM
中心から大きく2つに分かたれたこの巨大な空間は、この後行われる決闘の結果如何で、片方は昇り、片方が降る。
GM
中継された1階の歓声が、天井近くのスピーカーから届く中。
GM
エレベーターの境目で、ホテルマンが虚空へと一礼。
X01号室のホテルマン
「24時間が経過致しました」
X01号室のホテルマン
「これにてお茶会の時間は終了。裁判の時間と相成ります」
Dr.ザルツ
「少々予定外もあったが、まあ問題なかろう……」
X01号室のホテルマン
「マナー、チップ、ドレスコード、どうか御確認の上……ご準備はよろしいですね?」
ロスチスラフ
対してロスチスラフの歩調は乱れている。
V-6号
お茶会の前も後も、裁判の前も後も。表情に変化はない。
レプトア
時折ロスチスラフを仰ぎ見て、歩調を合わせるようにチョコチョコと走る。
Dr.ザルツ
「我が不思議計算機で個体値を極限まで厳選したのがV-6号じゃ。6VどころかUにすら到達しておらんきさまらに勝ち目はあるまい」
レプトア
ザルツの言葉を聞き流しながら、縋るようにロスチスラフの横顔を見る。
ロスチスラフ
付きまとわれて、ため息をつくように応える。
Dr.ザルツ
「ヒョッヒョッヒョ……見放されてしもうたかの? どうじゃそこの眠り鼠や、ワシのモルモットになるというのは?」
レプトア
「いいえ……ロスチスラフさまは決して私を見捨てたりはしません!」
Dr.ザルツ
「フン…… ならば同じ運命を歩ませるのみ」
V-6号
全員の会話中、微動だにせずその場に佇む。
レプトア
「同じ運命を歩めるものなら、歩ませてみてください」
レプトア
「ロスチスラフさまは……強いんですよ!」
Dr.ザルツ
「なあにわしのV-6号には遠く及ばん!」
Dr.ザルツ
「我が最高傑作よ! 奴らを皆殺しにしてやるのじゃ!」
X08号室のホテルマン
「──ご準備は宜しいようで」
X08号室のホテルマン
「それではヴァンテアン・ゲーム。これより最終戦」
GM
各小道具、現在の所持者で間違いありませんか?
GM
開廷時に効果を発揮するものがあれば、このタイミングで宣言を。
Dr.ザルツ
*『仕込』:最高のバター、枯れた花輪を入手
[ ロスチスラフ ] ウサギのお守り : NaN → 2
[ レプトア ] HP : 23 → 1
[ レプトア ] HP : 1 → 23
GM
〔1D6+【才覚】〕で「先制値」を決定します。
レプトア
1d6+3 (1D6+3) > 3[3]+3 > 6
Dr.ザルツ
1d 才覚0ォ! (1D6) > 3
ロスチスラフ
1d6+3 (1D6+3) > 4[4]+3 > 7
GM
*ロスチスラフ>レプトア>V6>Dr.ザルツ
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 8[6,2]+5 > 13 > 成功
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 7[5,2]+5 > 12 > 成功
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 7[5,2]+5 > 12 > 成功
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 4[2,2]+5 > 9 > 成功
[ ロスチスラフ ] HP : 19 → 18
ロスチスラフ
2d6+3+5 ダメージ (2D6+3+5) > 8[5,3]+3+5 > 16
ロスチスラフ
集気は+5ではなく+7なので18ですね
V-6号
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 7[3,4]+5 > 12 > 成功
[ V-6号 ] HP : 26 → 8
V-6号
2d+3>=7 このタイミングは割り込みありませんね。判定。 (2D6+3>=7) > 5[1,4]+3 > 8 > 成功
V-6号
1D6+5 カウンター特化凶器 (1D6+5) > 5[5]+5 > 10
レプトア
2d6+5=>7 判定(+愛) (2D6+5>=7) > 8[4,4]+5 > 13 > 成功
GM
防壁+防弾コートで合計6点軽減され、4点ダメージ
[ レプトア ] HP : 23 → 19
レプトア
2d6+5=>7 判定(+愛) (2D6+5>=7) > 10[6,4]+5 > 15 > 成功
V-6号
「ノワールピケ」
攻撃に割って入り、即座に黒き槍を突き出す。
レプトア
「させない……!」
枕を握りしめるとすぐさま意識を落とし、夢を見る。V-6の矛先は不条理に歪められ、レプトアの枕に突き刺さる!
レプトア
夢を見る。ここで傷つけられるのはロスチスラフさまではなく、私!
V-6号
ロスチスラフの一撃を避けることもせず、床に転がるが即座に起き上がる。
レプトア
痛みで意識が引き上げられて起きてしまう。けれど私は大丈夫だ。ロスチスラフさまがいるのだから。
ロスチスラフ
凍結したV-6号の肉体が氷の粒となって風と散る。
V-6号
失われた肉体のぶん重量バランスが変わりよろめくが、表情に変化はない。
V-6号
2d+3>=7 判定 (2D6+3>=7) > 7[3,4]+3 > 10 > 成功
V-6号
1d6+2 ダメージ (1D6+2) > 5[5]+2 > 7
[ ロスチスラフ ] HP : 18 → 11
V-6号
漆黒の槍から、あらゆる装甲を貫く白き光線が発射される。
[ ロスチスラフ ] HP : 11 → 8
ロスチスラフ
あの光線。ここまでの戦いでも数多の救世主を貫いてきた。
Dr.ザルツ
「ヒョーヒョヒョヒョヒョ!! そのまま焼き尽くしてしまええ!!」
レプトア
代用ウミガメの装甲をいとも簡単に溶かしてしまったあのビーム!
ロスチスラフ
前に出ようとするであろうレプトアの足を止め、そのまま受ける。
レプトア
視線の意味を理解する。それは私がジャックだからではない。
Dr.ザルツ
ああ、救世主と末裔の絆に天晴れ!
しかしそんな光景を見ようとV-6には一切の躊躇はない!
レプトア
ロスチスラフさまは、私より冷静で、強い方だから……あんなビーム、耐えてくれるんだ!
Dr.ザルツ
「のうV-6や。まだ立てるはずじゃ、そうじゃろう?」
Dr.ザルツ
即席の再生ポッドがログインします。やったね。
Dr.ザルツ
3d きゅるりん☆ (3D6) > 13[3,4,6] > 13
[ V-6号 ] HP : 8 → 21
[ V-6号 ] 封印 : 5 → 0
Dr.ザルツ
V-6の改造痕が目立つ。何度も行われた手術が、V-6を強くする――
Dr.ザルツ
*そして h5 背水!!対象はロスチスラフ!
Dr.ザルツ
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 2[1,1]+5 > 7 > 成功
Dr.ザルツ
わしが!!!ファンブルするなどありえん!!!!!
Dr.ザルツ
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 9[6,3]+5 > 14 > 成功
Dr.ザルツ
1D6+3+2+3 ダメージ (1D6+3+2+3) > 3[3]+3+2+3 > 11
レプトア
2d6+5=>7 判定(+愛) (2D6+5>=7) > 11[6,5]+5 > 16 > 成功
[ レプトア ] HP : 18 → 15
レプトア
2d6+5=>7 判定(+愛) (2D6+5>=7) > 7[1,6]+5 > 12 > 成功
Dr.ザルツ
「くくくくく……進化溶液だけではない!脳髄に埋め込んだ精神干渉装置によって、こやつの意思はワシの意のままよ!」
Dr.ザルツ
「ワシの頭脳とこやつの身体能力が合わされば、まさに無敵!」
レプトア
「そんな……ひどい!末裔は……モノではありません!」
レプトア
いや、しかし……ドクターの意思で操れるなら!
V-6号
効率を極めた動作。漆黒の槍がロスチスラフへと襲い掛かる。
レプトア
枕に頭をうずめ、夢の力で博士の思考に干渉する……!
レプトア
槍の先が鈍るような、平和な気持ちを思い出させてやる!
Dr.ザルツ
ぐあっ!? なんじゃこのお花畑は!蝶々さんは!!
レプトア
ザルツの思考を通し、V-6に幸福な思い出が逆流する――!
Dr.ザルツ
「小癪な!!!」
ちょちょさん おはなさん くまさん
レプトア
槍が鈍り間一髪、二人の間に枕を差し入れることが叶った!
V-6号
「……っ」
頭を振りながら、よろよろと二人から間合いをとる。
GM
*裁判第1ラウンド終了 (手札捨てフェイズ)
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 11[6,5]+5 > 16 > 成功
[ ドクター ] 枯れた花輪 : 1 → 0
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 8[3,5]+5 > 13 > 成功
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 11[5,6]+5 > 16 > 成功
ロスチスラフ
2d6+3+5+1 ダメージ (2D6+3+5+1) > 7[6,1]+3+5+1 > 16
[ ドクター ] HP : 24 → 8
Dr.ザルツ
「何をやっておる!? 命令通りワシを守らんか!!」
V-6号
「…………」
先ほどの余波がまだ残っているのか、動きに翳りが見える。
ロスチスラフ
うろたえているザルツをよそに、殴る、殴る、殴る。
レプトア
「思い出して……あなたの本当にしたかったことを!」
干渉!
ロスチスラフ
返り血は空中に凍てつき、濡れて被ることはない。
ロスチスラフ
「その気持ち悪い中身を見せるな……」
[ ドクター ] HP : 8 → 6
[ ロスチスラフ ] HP : 8 → 7
レプトア
3D5+1 (3D5+1) > 10[1,4,5]+1 > 11
レプトア
5d6+1 (5D6+1) > 23[6,6,2,3,6]+1 > 24
[ ロスチスラフ ] HP : 7 → 20
レプトア
2d6+5=>7 判定(+愛) (2D6+5>=7) > 6[5,1]+5 > 11 > 成功
[ ロスチスラフ ] 聖餐 : 1 → 2
レプトア
2d6+5=>7 判定(+愛) (2D6+5>=7) > 8[3,5]+5 > 13 > 成功
レプトア
顔を上げて、じっと見つめる。……ロスチスラフさまは大丈夫、勝ってくれる。
レプトア
勝てば私は置いていかれてしまうけど、……それでもいい。
レプトア
私は夢を見る。とてもお強いロスチスラフさまの夢を。
V-6号
5d6 回復量 (5D6) > 13[1,2,2,2,6] > 13
[ ドクター ] HP : 6 → 19
[ ドクター ] 封印 : 5 → 0
レプトア
お茶会のあの時V-6に情をみせていれば救済のダイス目もドッカンドッカンだったんだがなぁ~!
Dr.ザルツ
「ひょっひょっひょ、死ぬかと思ったわい」
V-6号
ザルツに軽く手を触れ、癒しの波動を送る。これは後付けの能力であり、不安定なようだ。
V-6号
2d+3>=7 通打の判定 (2D6+3>=7) > 7[6,1]+3 > 10 > 成功
V-6号
1d6+2 ダメージ (1D6+2) > 5[5]+2 > 7
V-6号
防御不能の光の弾丸が、ロスチスラフの脚を穿つ。
ロスチスラフ
そのままでは機能しない足を凍結させることで、強引に立ち上がる。
[ ロスチスラフ ] HP : 20 → 10
Dr.ザルツ
*h10 聖餐 対象は自身 進化溶液じゃ!
[ ドクター ] HP : 19 → 18
Dr.ザルツ
*d5 鋭気 これも進化溶液じゃ!!!
Dr.ザルツ
*d6 背水!!対象はロスチスラフじゃ!!!
Dr.ザルツ
2d+5>=7 うおおお! (2D6+5>=7) > 10[4,6]+5 > 15 > 成功
Dr.ザルツ
1D6+5+3+1 (1D6+5+3+1) > 3[3]+5+3+1 > 12
レプトア
2d6+5=>7 判定(+愛) (2D6+5>=7) > 6[2,4]+5 > 11 > 成功
レプトア
2d6+5=>7 判定(+愛) (2D6+5>=7) > 6[4,2]+5 > 11 > 成功
[ レプトア ] HP : 14 → 10
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 9[3,6]+5 > 14 > 成功
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 10[4,6]+5 > 15 > 成功
ロスチスラフ
2d6+3+5+2 ダメージ (2D6+3+5+2) > 7[3,4]+3+5+2 > 17
[ ドクター ] HP : 18 → 1
[ ロスチスラフ ] HP : 10 → 9
レプトア
「頑丈さには……自信があるんです!」
だって男の子だもん!
Dr.ザルツ
「わしが仕留めてやるわい!!!」
殴りかかる!!!!
ロスチスラフ
ロスチスラフは割り込まれ、その場を離脱している――はずだった。
ロスチスラフ
しかし次の瞬間、レプトアが信じているべき場所に立っている。
レプトア
そうです、ロスチスラフさまは、救世主。この窮地も生かしてくれる救世主……!
ロスチスラフ
博士の空いた背に拳銃の銃口を押し当て、連射する。
Dr.ザルツ
「ぎゃぁぁああああああああああッ!?」
V-6号
自ら飛び出したザルツを守護しようと前に駆けるが、一歩遅れる。
Dr.ザルツ
「なぜじゃ、なぜ割って入らん!!このポンコツめェ!!」
ロスチスラフ
「税は確かにいただきました。この弾丸が受領証となります」
レプトア
その間に、銃声に耳を伏せながらチョロチョロと逃げおおせる。
GM
*裁判第2ラウンド終了 (手札捨てフェイズ)
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 6[4,2]+5 > 11 > 成功
ロスチスラフ
2d6+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+5>=7) > 9[5,4]+5 > 14 > 成功
[ ロスチスラフ ] HP : 9 → 8
ロスチスラフ
2d6+3+5+7+2 ダメージ (2D6+3+5+7+2) > 6[3,3]+3+5+7+2 > 23
V-6号
2d+5>=7 (2D6+5>=7) > 7[1,6]+5 > 12 > 成功
V-6号
2d+6 前科0 (2D6+6) > 2[1,1]+6 > 8
ロスチスラフ
真っ直ぐ、Dr.ザルツへ歩いていく。
V-6号
ザルツ博士を守護することが役目。インプットされた命令は絶対。
レプトア
ロスチスラフさまの勝利を信じていられる。
だから動かないでもいい、信じて待っていられる。
V-6号
自らが傷つこうとも、相手を殺す。それが指令。
ロスチスラフ
攻撃されることも厭わずに、その首から一切の温度を奪う。
V-6号
「……っ」
小さく息が漏れる。指が凍結し、動かない。
ロスチスラフ
あまねくすべての者は死ぬべきなのだ。
Dr.ザルツ
抵抗しておるのか!? 血の涙を流して!!
ロスチスラフ
V-6号のすべての体温を奪う。引き受ける。
Dr.ザルツ
「こ、これは!何かの間違いじゃ!ワシの計算にこのような結果は……!」
レプトア
(彼女の心は、もう……とっくに死んでしまっていたということなの……?)
Dr.ザルツ
不思議計算機を見遣る。勝率99.95……74……24……ぜ、ゼロ!?
レプトア
「あなたは人の心を……計算に入れてなかった!」
レプトア
「あなたにだってあるはずなのに……人の心が……」
Dr.ザルツ
ブシュッ!!
間髪入れずに進化溶液を注射する。
ロスチスラフ
懐から拳銃を抜き、速やかに連射する。
Dr.ザルツ
「ウオオオオオオオオアアアアアアアアアアアア!!!!」
筋肉膨張!
涙と鼻水流しながら、巨体となった博士が襲い掛かる!!
レプトア
「それ以上薬を打てば、人の形すら……!」
Dr.ザルツ
「オアアアアアッ!!アアアアァアァッ!!」
レプトア
「ついに人の心も、形も失ってしまうなんて……!」
ロスチスラフ
拳銃を連射するが――カチッ、カチッ。
X01号室のホテルマン
「判決は死刑。そして、ペアの片方が死亡した場合、その時点で敗退が確定致します」
X01号室のホテルマン
「それが儀式の、そして当ホテルのルール」
Dr.ザルツ
話をまるで聞かず、拳を振り上げる!!!
レプトア
「ああっ!」
血の惨劇の予感に……しかし目をそらせない!
X08号室のホテルマン
「ルールにご納得頂けないようでしたら、申し訳ありませんが──」
X08号室のホテルマン
振り上げられた拳に対し、一礼。
Dr.ザルツ
「馬゛鹿゛な゛ッ!!このワシが、ワ゛シ゛が゛あ゛あ゛ぁ―――」
Dr.ザルツ
哀れ、Dr.ザルツは石と化したのであった……。
X08号室のホテルマン
「ロスチスラフ様、レプトア様」
X08号室のホテルマン
「おめでとうございます。此度のヴァンテアン・ゲーム、あなた方が優勝者となりました!」
X08号室のホテルマン
「この後別室で”景品”の授与などが行われますが……恐れながら、その前に一つ」
X08号室のホテルマン
「”勝者の責務”を果たして頂く必要が御座います」
レプトア
「…………」
信じていたけれど、まだ実感がない。
X08号室のホテルマン
「”生かす”か、”殺す”か。お選び下さい」
レプトア
ロスチスラフを見る。何も言わず、じっと待つ。
ロスチスラフ
――あまねくすべての者は死ぬべきだ。
X08号室のホテルマン
「本来、救世主様がこうなるのは生かす選択をして頂いた後なのですが──まぁ、暫定的という事で」
X08号室のホテルマン
「殺す事を選んだならば、そのように処置されますのでご心配なく」
ロスチスラフ
だが、あいつがそれを願ったのならば。
X08号室のホテルマン
胸元から小さなベルを取り出し、一つ、二つ。
X08号室のホテルマン
澄んだ音色と共に、砕かれ散らばったV-6号の遺体がもぞりと蠢く。
ロスチスラフ
生きるとしても、その行く末は安寧など一つも約束されていない。
X08号室のホテルマン
無論、石化した哀れな博士はそのままだ。
レプトア
ただの勝者の傲慢になるかもしれない、けれど……死んでしまえば、そこで終わりなんだ。
GM
V-6号が生物の形を取り戻し、その意識が俄に戻る頃。
V-6号
「……う、あっ」
ビクンと大きく全身を波打たせた後、ゆっくりと上体を起こす。
GM
機械音と共に、巨大なエレベーターが中心点から二つに割れる。
GM
X08号室側は上へ、X01号室側は下へ。運命がゆっくりと分かたれていく。
レプトア
「……はい、ごめんなさい。私のわがままです」
V-6号
その声に驚きながら、先ほどまで対戦していた二人へと視線を向ける。
ロスチスラフ
「それが救済なのかどうかは、お前が決めてくれ」
レプトア
「……だって、操られて、したくないことをして、それで終わりなんて……」
レプトア
「……生きてみて、ダメだったら恨んでください」
V-6号
視線を一度落とし。ややあって、上階へと向かう二人に戻す。
ロスチスラフ
持っていた拳銃を放ってよこす。仇討に使った凶器だ。
V-6号
「……どちらを選択するとしても。これだけは」
レプトア
この世界で命を大事にしろなんて言えはしない。それでも、私は皆がよく生きることを、あきらめられない……
GM
エレベーターの上下差が、勝者と敗者の視線を遮る。
X08号室のホテルマン
「それでは、どうぞこのまま最上階へ。約束された景品は、嘘偽りない形で授与されます」
X08号室のホテルマン
勝者は上へ、貫く雲の向こう側へ。
X01号室のホテルマン
「それでは、このまま地下へと案内致します」
V-6号
「……えっと、はい」
それから博士の像に目を向ける。
X01号室のホテルマン
「ここから挑むべきゲームが、貴女には御座います」
X01号室のホテルマン
敗者は下へ。怨みと堕落のその最中へ。
X01号室のホテルマン
「おおっと、どうかお手柔らかに……」
X01号室のホテルマン
「そちら、これから玄関先に配備される予定となっておりますので」
X01号室のホテルマン
「いえ、いえ、いいのです……ちょうど、到着致しましたね」
GM
エレベーターが到着した先は、周囲を取り囲むいくつものドアがあるフロア。
X01号室のホテルマン
「こちら一つ一つが、大回廊に連なる扉……そちらを経由して、堕落の国のあらゆる場所に通じております」
X01号室のホテルマン
「それぞれ扉の行き先は、扉の上の掲示の通り」
X08号室のホテルマン
「ですが、自由に選ぶことはできません」
X08号室のホテルマン
差し出されるのは、深紅のトランプ。ジャックとエースを決めたそれの、一揃いの山札。
V-6号
まじまじと、差し出されたそれを見つめる。
X08号室のホテルマン
「古き良き、ヴァンテアン・ゲームの形の通り。引いた数字と同じ扉が貴女の運命となります」
X08号室のホテルマン
「引く枚数はお望みのまま……1枚以下は選べませんが」
V-6号
犯した無数の罪は、きっと私を逃してはくれない。
V-6号
あの人の言う通り、死が救済であれば、償いにはならないだろう。
V-6号
「だったら、運命に償いを任せるのも……」
X01号室のホテルマン
「まずは2枚。16なら……あちらの扉ですね」
X01号室のホテルマン
指し示された先は「荒野」と書かれた扉。
V-6号
「……」
迷わず、次のカードに手をかける。
X01号室のホテルマン
「残念ながら、選べる扉は一つだけとなりました」
X01号室のホテルマン
「そして、こちらの扉は……この通り」
X01号室のホテルマン
ホテルマンが歩み寄り、22の扉を開け放つ。
X01号室のホテルマン
「どこにも繋がってはおりません」
X01号室のホテルマン
「勿論、どこにも行けません」
X01号室のホテルマン
「ですが、我々は歓迎しましょう」
X01号室のホテルマン
「ええ、歓迎しますとも。貴女はこれから、我々の新たな同僚となる」
X01号室のホテルマン
「いつか新たなペアを招き、その優勝を見届けるまで。ここから出ることは叶いません」
V-6号であったもの
「どうと言われても。きっと貴方と大差はありませんよ」
X01号室のホテルマン
「では、我々のバックヤードに案内しよう」
V-6号であったもの
「はい……あ、一応挨拶が必要ですね」
V-6号であったもの
「今日から配属された新人です。よろしくお願いします」
X01号室のホテルマン
「こちらこそよろしく。そして」
X01号室のホテルマン
「ようこそ。ホテル『ジャック・オブ・ハート』へ」
GM
Shuffle, Deal and Up
不条理、非道理、配り直して
GM
Stand, Hit and Bust
主と僕、あなたはどちら?
GM
罪を束ねて天へと昇るか
徳を重ねて底へと下るか
GM
── Dead or Alice『16JAcks』
GM
そして、時は流れ行き。
配属されたばかりの新人は仕事に慣れ。
玄関に飾られた石像が風雨に晒され、少し痛みが目立ってきた頃。