GM
……ぽて、ぽて。
重い足取りで、荒野をあるく少女がひとり。
GM
小柄なからだに、鼠の耳。どうやら眠り鼠の末裔のようです。
GM
堕落の国の大半は、この荒地のような、不毛の大地。
GM
亡者が蔓延るこの場所は、決して安全とはいえません。
GM
救世主の庇護も、コインの力もない。
そんな末裔がひとりで荒野をさまようことは、ほぼ確実な死を意味します。
GM
いっこくもはやく、街や村。
人の住める場所にたどりつかなければいけません。
GM
── Dead or Alice『デッドエンド』
キュー
「だから、きっと。……きっと、もうすぐでち」
キュー
マッチを擦って、火をともします。
つぐみさまがのこしてくれた、マッチ売りの少女のマッチ。
キュー
立ち上る光が、すすむべき方向を示してくれます。
GM
この街道の先は、街につながっているはず。
あとは、ただただ歩きつづけるだけ。
GM
それは堕落の国の各地にいる、いたって平凡な蚊の亡者。
モスキット・イット。
GM
なにかに覆いかぶさり、食事をしているようです。
GM
それは、『人だったもの』。
今はもう、なんの末裔かもわからないくらいに。
指先まで、ミイラのように、すっかりと干からびていて。
キュー
(血を……吸ってるでちか? あのひとは、もう……)
GM
モスキット・イットは、この街道を縄張りにしている様子。
だからといって、街道を逸れて道を進むのは、余計に危険です。
GM
このまま道をすすむべきか。どうしようか。
迷って、迷って。迷っているうちに。
モスキット・イット
──モスキット・イットの瞳は、眠り鼠をとらえました。
キュー
*モスキット・イットの「蚊取り線香」をえぐります。
キュー
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 11[5,6]+0 > 11 > 成功
[ モスキット・イット ] 蚊取り線香 : 0 → -1
キュー
(おちつくでち……おちつくでちよ。キュー)
キュー
(つぐみさまがおしえてくれたこと……ちゃあんとおもいだすでち)
モスキット・イット
モスキット・イットが襲ってくる気配は、まだありません。
キュー
(……もしかして。これもマッチのちからでちか?)
キュー
炎が苦手な亡者もいると、聞いたおぼえがありました。
それなら。
キュー
このマッチが、きっと、まもってくれるはず。
モスキット・イット
*キューの「おくびょうもの」を愛でえぐります。
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 11[6,5]+3 > 14 > 成功
[ キュー ] おくびょうもの : 0 → -1
モスキット・イット
『人だったもの』に突き立てていた口吻をひきぬいて。
ゆっくりと、キューのほうへと向きなおります。
モスキット・イット
狙いをつけて……飛びたちます!
キュー
とっさに、身をかがめます。
そのおかげで、モスキット・イットは頭上を通り過ぎていきました。
『腰抜けにわざわざコインの力を分け与えて、酔狂なものだな。』
『臆病者など、役に立つまい。』
キュー
キューが、おくびょうものだったから。
負けて、つぐみさまは、石にされてしまって。
キュー
「ごめんなさい…… つぐみさま…… ピィ……」
キュー
心の疵が抉られて。胸のおくが、ずきずき痛んで。
ここにはいないひとたちに、謝りつづけました。
GM
*お茶会1ラウンド目が終了。
つづいて2ラウンド目を開始します。
キュー
*モスキット・イットの「縦斬り」をえぐります。
キュー
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 6[3,3]+0 > 6 > 失敗
キュー
つぐみさまがおしえてくれたこと。
たくさん、たくさんおぼえています。
『覚えておきなさい。
”このくらいの光景は、堕落の国では当たり前に起きている”』
『よく学んでおきなさい。…貴女は一人になるのだから』
キュー
この世界で生きる術を。
つぐみさまは、おしえようとしてくれました。
キュー
……顔をあげて。
今、向かい合うべき相手を、じっとみつめます。
キュー
「キューにちからを、おかしください……っ」
キュー
純銀のペーパーナイフを、ぎゅうとにぎりしめました。
モスキット・イット
*仕込み:水パイプ、免罪符を入手
[ モスキット・イット ] 水パイプ : 0 → 1
[ モスキット・イット ] 免罪符 : 0 → 1
キュー
1d6+1 (1D6+1) > 1[1]+1 > 2
キュー
1d6+1 (1D6+1) > 4[4]+1 > 5
キュー
1d6+1 (1D6+1) > 5[5]+1 > 6
モスキット・イット
*h2 h3 d4 s8 cJ
キュー
深呼吸、深呼吸。
こころの準備をととのえて、あいてがどうでるのか、じっと観察します。
キュー
2d6+1+3=>7 (2D6+1+3>=7) > 5[4,1]+1+3 > 9 > 成功
モスキット・イット
2d6+3=>9 判定(+愛) (2D6+3>=9) > 8[5,3]+3 > 11 > 成功
[ キュー ] 前科 : 0 → 1
モスキット・イット
蚊の羽音の周波数は、人間の耳にはとどきません。
モスキット・イット
けれど、鼠の耳には、しっかりと届いてしまいます。
キュー
不快なその音は、嫌な記憶を呼び起こさせて。
キュー
──それは、キューにとって、罪の記憶のひとつ。
モスキット・イット
*h2 c4 s8 h10 sK
キュー
2d6+1+5=>7 (2D6+1+5>=7) > 6[5,1]+1+5 > 12 > 成功
GM
*鋭気3.看破2、威力2、プラスでダイスダメージです。
キュー
1d6+3+2+2 (1D6+3+2+2) > 3[3]+3+2+2 > 10
[ モスキット・イット ] HP : 21 → 11
キュー
イメージを描きます。蚊の亡者が眠りにおちるイメージを。
キュー
(キューは、キューにできることをすればいいって)
キュー
(つぐみさまが、おしえてくれたでち……!)
モスキット・イット
モスキット・イットは、すこしだけ身を傾けます。
……その外見に、大きな変化はありません。
モスキット・イット
けれど、睡魔は確実に、そのからだを蝕んでいます。
モスキット・イット
*h2 s8 sQ hQ hA
キュー
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 9[6,3]+1 > 10 > 成功
キュー
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》] (choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《猛毒》
[ モスキット・イット ] HP : 11 → 7
[ モスキット・イット ] 猛毒 : 0 → 2
キュー
(これなら……これなら、できるでち……!)
キュー
キューの集落では、夢や眠りの力で外敵を遠ざけていました。
キュー
だから、このやりかたは、いちばん慣れたもので。
モスキット・イット
3d6 (3D6) > 17[6,6,5] > 17
[ モスキット・イット ] HP : 7 → 21
[ モスキット・イット ] 猛毒 : 2 → 0
モスキット・イット
……けれど、モスキット・イットも、獲物をまえに眠るわけにはいきません。
モスキット・イット
眠気をふりはらい。次の攻撃の準備へと。
モスキット・イット
*h2 d3 c6 s8 hK
キュー
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 8[6,2]+1 > 9 > 成功
GM
*2+2+3で7のダメージ。つづけて異常も。
キュー
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》] (choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《封印》
[ モスキット・イット ] 封印 : 0 → 2
[ モスキット・イット ] HP : 21 → 17
キュー
2d6+1+6=>7 (2D6+1+6>=7) > 6[3,3]+1+6 > 13 > 成功
モスキット・イット
2d6+3=>13 判定(+愛) (2D6+3>=13) > 5[2,3]+3 > 8 > 失敗
モスキット・イット
不快な羽音を響かせながら、キューへと突撃します。
モスキット・イット
それをみて、たちどまりました。
モスキット・イット
突撃をしようか、迷って、迷って、あとずさり。
キュー
マッチの本数にも、限りがあります。
だから、ずっと頼ってはいられません。
モスキット・イット
*d2 h2 h5 s8 h9
キュー
2d6+1+3=>7 (2D6+1+3>=7) > 4[2,2]+1+3 > 8 > 成功
キュー
*モスキット・イットのh5大洪水をすててもらいます。
[ モスキット・イット ] HP : 17 → 13
キュー
(はやくねむってほしいでち……きっと、いい夢を──)
キュー
イカロスさまの夢でみた、青い空。
夢をつくるのに必死で、青いでち……としか、おもえなかったけれど。
キュー
(ふたりは……ちゃんと、蒼空をみれるのでちか?)
キュー
『ヴァンテアン・ゲーム』
その対戦相手だったふたりに、ふと、想いを馳せて。
モスキット・イット
じりじりと様子をみています。
……まだ、マッチの灯がのこっているからでしょうか。
モスキット・イット
*h2 c2 d8 s8 dA
[ モスキット・イット ] 封印 : 2 → 1
キュー
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 8[5,3]+1 > 9 > 成功
キュー
*2+2+3のダメージ。dA救済をぺいっ。
[ モスキット・イット ] HP : 13 → 6
『癪なことに、このデスゲームには参加をするしかない。
そうして貴女はきっと痛いことをされるわ。おぞましいこともされるわ』
お茶会で、心の疵が抉られる光景を。
裁判で、人が傷つけられる光景を。
『あなたの身にふりかかるかもしれないこと』だと、
くりかえし聴かされていました。
キュー
でも、じっさいはそんなことはなくて。
それどころか、つぐみさまばかりが、傷をうけてしまって。
キュー
(なんにも。なんにも、できなかったでち……。キューが、かわりになれればよかったのに)
キュー
もしも、つぐみさまの配下が、フィクスさんのような末裔だったなら。
キュー
……キューが、あんなふうに、たちまわることができていたのなら。
後悔ばかりが、ぐるぐるとめぐってしまいます。
モスキット・イット
*h2 s4 c5 s7 s8
キュー
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 6[2,4]+1 > 7 > 成功
GM
*威力2+看破2で4点ダメージ。つづけて異常を。
キュー
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》] (choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《衰弱》
[ モスキット・イット ] HP : 6 → 2
[ モスキット・イット ] 衰弱 : 0 → 2
[ モスキット・イット ] 封印 : 1 → 0
[ モスキット・イット ] 衰弱 : 2 → 0
キュー
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 8[4,4]+1 > 9 > 成功
モスキット・イット
2d6+3=>9 判定(+愛) (2D6+3>=9) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
[ キュー ] HP : 15 → 11
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 10[6,4]+3 > 13 > 成功
[ キュー ] 猛毒 : 0 → 2
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 3[1,2]+3 > 6 > 失敗
モスキット・イット
身を低くして、飛び立つ姿勢をとります。
キュー
「マッチ……もっと、マッチを……あっ。 あああー!!」
キュー
あわてて、マッチの箱を取り落としてしまいました。
モスキット・イット
モスキット・イットは、その瞬間を見逃しません。
モスキット・イット
飛び立ち、体当たり。
眠り鼠のちいさな身体は、浮き上がり、地面に叩きつけられます。
キュー
背中を地面に強くうちつけ、肺から空気の漏れる声。
モスキット・イット
その身体を組み敷き。
そして針のような口吻を、肩に突き刺しました。
キュー
(や)(いや……っ)
(いたい)(こわい)(やだ、やだ、やだぁ……っっ)
キュー
(つぐみさまの痛みは、こんなものじゃ、なかったでち)
キュー
両腕をぶんぶんと振って、
ペーパーナイフを、めちゃくちゃにふりまわします。
モスキット・イット
それが目にあたったのか、
モスキット・イットは吸血をやめて、飛び立ちます。
モスキット・イット
モスキット・イットの捕食方法は、
骨肉を消化液で溶かし、どろどろにしてから吸うこと。
モスキット・イット
いまのはさしずめ、味見といったところでしょうか。
モスキット・イット
*h2 s3 c5 hk dk
キュー
2d6+1+5=>7 (2D6+1+5>=7) > 6[5,1]+1+5 > 12 > 成功
キュー
*威力2+看破2=4のダメージ c5 大洪水をぺいっ。
[ モスキット・イット ] HP : 2 → 0
モスキット・イット
2d6+0-0 判決表 (2D6+0-0) > 7[2,5]+0-0 > 7
[ モスキット・イット ] 免罪符 : 1 → 0
[ モスキット・イット ] HP : 0 → 1
[ モスキット・イット ] 前科 : 0 → 1
[ キュー ] HP : 11 → 9
[ キュー ] 猛毒 : 2 → 1
キュー
毒も、ちいさな身体を蝕んで。
あたまがくらくら、ふらふらします。
キュー
ペーパーナイフを手に。また、意識を集中します。
キュー
つよく、つよく。
蚊の亡者が眠りにおちるイメージを。
モスキット・イット
*h2 d4 c7 c8 c10
キュー
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 6[5,1]+1 > 7 > 成功
[ モスキット・イット ] HP : 1 → 0
モスキット・イット
2d6+0-1 判決表 (2D6+0-1) > 7[3,4]+0-1 > 6
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
モスキット・イット
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
モスキット・イット
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 9[4,5]+0 > 9 > 成功
[ モスキット・イット ] HP : 0 → 1
[ モスキット・イット ] 前科 : 1 → 2
キュー
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》] (choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《指切り》
[ モスキット・イット ] 指切り : 0 → 2
キュー
2d6+1+3=>7 (2D6+1+3>=7) > 7[4,3]+1+3 > 11 > 成功
モスキット・イット
2d6+3=>11 判定(+愛) (2D6+3>=11) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
モスキット・イット
1d6+2 (1D6+2) > 6[6]+2 > 8
[ キュー ] HP : 9 → 1
キュー
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 6[5,1]+1 > 7 > 成功
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 9[4,5]+3 > 12 > 成功
[ キュー ] 猛毒 : 1 → 2
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
[ キュー ] HP : 1 → 0
キュー
2d6+0-1 判決表 (2D6+0-1) > 11[6,5]+0-1 > 10
[ キュー ] HP : 0 → 1
[ キュー ] 前科 : 1 → 2
モスキット・イット
飛び立ち、上空から狙いを定めています。
モスキット・イット
こんどは『味見』ではなく。本気で仕留めるために。
GM
また、あんなふうに襲われたら。
こんどこそ、意識を手放してしまうかもしれません。
キュー
(こんなところで……ひとりで、なんて。いやでち!)
モスキット・イット
その灯りが広がる前に、上空からとびかかります。
モスキット・イット
キューめがけて急下降。
今度こそ、その心臓を仕留めようと、狙いをつけて。
キュー
──モスキット・イットが、自分にとびかかる光景が。
ゆっくり、ゆっくりと、目の前で刻まれていきます。
『勝負は決まりました。
断言しましょう、あなたにはもう勝ち目はありません』
キュー
おもいだすのは、勝者となった末裔のことば。
キュー
つぐみが倒れてしまった後。
キューには、戦う術はのこされていませんでした。
モスキット・イット
ちいさな身体を突き飛ばし、固い地面に組み敷いて。
鋭い脚が、キューの肩にめりこみます。
モスキット・イット
鋭い六本足で、動けないように抑えこみ──口吻を、胸部へと突き刺していきます。
キュー
身体の痛みが、だんだんとにぶくなっていって。
心臓を貫かれていく光景すら、どこか、とおいできごとのよう。
キュー
──こんなにきびしい世界で。
──こんなふうに、おわることしかできないのなら。
キュー
──どうして、あそこで、おわらせてくれなかったでちか?
『諦めろとは言いません。』
『むしろその逆、最後まで抗いなさい』
キュー
──どうして、あんなふうに。
希望をもたせたりするのでちか?
GM
亡者は、言葉を交わさず。
突きたてた口吻から、唾液で、毒で蝕んでいきます。
キュー
ペーパーナイフを、ふりあげて。
モスキット・イットの目に、勢いよく突き刺しました。
モスキット・イット
口吻を胸から引き抜いて、飛びのきます。
キュー
「なんにも……なにもできないまま……こんなところで……おわれ、ないでち……!」
モスキット・イット
*h2 h7 d8 c10(指きり)
キュー
2d6+1+6=>7 (2D6+1+6>=7) > 8[3,5]+1+6 > 15 > 成功
[ モスキット・イット ] HP : 1 → 0
モスキット・イット
2d6+0-2-2 (2D6+0-2-2) > 6[1,5]+0-2-2 > 2
GM
~2 ランダムな能力値で判定し、成功すれば〈昏倒〉する。失敗すれば〈死亡〉する。
モスキット・イット
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
モスキット・イット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
モスキット・イット
モスキット・イットの目に、突き刺さったままのペーパーナイフ。
モスキット・イット
それは、つぐみのペーパーナイフ。
そのものに、特別なちからはありません。
キュー
裁判を、ただ、ながめていることしかできませんでした。
キュー
でも、目をそらさずに、ちゃんと見ていたから。
キュー
ペーパーナイフから、眠気をそそぎこむイメージを。
眠りに落ちるイメージを。つよく、つよく抱きます。
モスキット・イット
動きが、ゆっくり、ゆっくりになっていって。
やがて、こてんと倒れこみました。
GM
モスキット・イットが、たまたま小柄だったのか。
それとも、食後で動きがにぶかったのか。
GM
*閉廷を迎えた場合、裁判中に技能によって発生した効果はすべて消滅するものとして扱います。
GM
ほっと、安心したせいか。
がくん、と膝のちからがぬけてしまいます。
GM
荒野をひとりあるいて、亡者とひとりで戦って。
GM
眠り鼠のちいさな身体に
体力なんて、のこっているはずもありません。
キュー
(はやく、いかなきゃ、いけない、で……ち)
キュー
モスキット・イットが目覚めるまえに
一刻も早く、街にむかわなければいけないのに。
キュー
けれど、身体は、いうことをきかなくて。
──眠るように、意識をてばなしてしまいました。
それは、瞳の色だけがかがみあわせの、ふたごのかたわれ。
つぐみさまへの『ごちそう』になって、もう、二度とあえないはずの。
ピィが、ひざまくらをしてくれて。
がんばったねぇって、やさしくあたまをなでてくれて。
それは、あたたかな夢。
ずっと、ずっと。ここで、こうしていたいほどの。
キュー
「ピィ。……キューは、まだ、やることがあるでち。」
キュー
まどろみから身を起こして。
ピィの手を、やさしくふりほどいて。
GM
……ぽて、ぽて。
重い足取りで、荒野をあるく少女がひとり。
GM
この堕落の国で。ちいさな胸に、希望を抱いて。