お茶会-第1ラウンド
GM
1d99を振って大きい方から行動する、としましょう。
GM
*第1ラウンド:行動順
ペペル>ジャン>アルビー>ネ
第1ラウンド:ペペル
GM
2 食堂。 ここには常にビュッフェが用意されている。この世界ではとてもお目にかかれないようなエース用の食事と、観客たちに供されているのと同程度のジャック用の食事。
ペペル
アルビーさんとお話したいんですが、いたりしますか? 食堂に
ペペル
というわけで、とりあえず食堂にやってきたのであった。
GM
食堂ではできたての豪華な食事が皿に盛られています。
ジャン
「うわっ! すごい! すごいっすよペペルさん!」
アルビー
立ち並ぶ豪勢な食事に似つかわしくない腐臭。
アルビー
臓物を引きずりながら食事を眺めている。
手にサーブ用のカトラリーをいくつか持って。
ペペル
「キミも食べるの?」
物怖じする様子もなくアルビーに声をかける。
アルビー
手にしたオリーヴをざらりと口に放り込んだ。
アルビー
サラダ。ケッパーを忘れずに。
ローストしたチキン。オレンジのソース。
ペペル
心の疵で見た目が変になってるだけとかじゃないんだなぁ……。
アルビー
「おれのお腹が空いてるだけかもしれない」
ペペル
「……お腹に穴が空いてるのに、お腹が空くとしたら
それは……大変そうだね……」
アルビー
白ソーセージを器によそう。
ハニーマスタードを添えて。
ペペル
(ねえ……ジャン イモムシの末裔ってこういう感じなの?)
ペペル
ペペルはイモムシの末裔について詳しくない。
多分、まともに会話したのはジャンとその家族ぐらいだろう。
ジャン
イモムシの末裔であるジャンには分かる。水パイプに、持って回った言い回し。
ジャン
振る舞いこそ──ジャンの嫌悪する──イモムシの末裔ではあるが。
ジャン
(イモムシの末裔じゃないですよ。なんか違うんです。
育ち良さそうだし。なんでイモムシの末裔っぽい感じにしてるのか分からないですけど)
ジャン
(たぶん……そうなんじゃないかな……と思う……んですけど…………)
ペペル
「もしかして……
亡者かなにかが、
イモムシの末裔のフリをしているだけだったりする?」
ペペル
言ってから、そんなはずはないと思う。
あのホテルマンたちが、亡者をトーナメントに
紛れ込ませるとは想像しにくい……。
ジャン
「なんでよりによってイモムシの末裔なんすか?」
ジャン
「イモムシの末裔とか、ほら、末裔の中でもけっこうださいほうっつーか……」
アルビー
「よりにもよって、君がわからないんなら」
ジャン
「だらだらどうでもいい話をするくせに偉そうだし、水パイプは臭いし、やたらキノコ好きだし……」
ジャン
「周りをバカにするくせに自分たちは隠れ里に籠って何もしようとしないし……」
ジャン
自種族disの話になると舌が滑らかになる。
ジャン
しかし相手は取りつく島もなく。だんだん声音は小さくなって、じっと男を見つめる。
アルビー
「“だらだらどうでもいい話をするくせに”」
アルビー
「“自分たちは隠れ里に籠って何もしようとしない”」
アルビー
「あんたの世界に“ニセモノ”ってのがいるんなら」
ペペル
「す~~~ぐそうやってはぐらかす~~~!」
ペペル
「言いたくないならそう言いなよ……
ボクのこと嫌い?」
裁判で争う同士なのを忘れたかのようなコメント。
アルビー
「急がなくたって、そこの男が救世主様になって教えてくれるよ」
ジャン
でも……あんたのことは分かりそうもないが……!?
ペペル
「残りのお茶会と裁判で教えてもらうことにするよ」
ペペル
「教えてくれるんでしょ?
23時間かけて、じっくりと」
ペペル
2d6+2+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+2+2>=7) > 6[3,3]+2+2 > 10 > 成功
[ ペペル ] ティーセット : 2 → 1
[ アルビー ] 駄目出し : 0 → -1
ペペル
「それがキミの話し方だっていうなら、存分に付き合うよ」
ジャン
俺なんかけっこう地元思い出してヤダなって感じなのに……
GM
料理をビュッフェの器に足しに来ていたホテルマンがその声に気付いて振り向いた。
アルビー
ホテルマンの後へ続くように煙と腐臭を残して立ち去る。
アルビー
煙がたなびいて甘い匂いだけをあとに残した。
ペペル
「僕たちもなんか持ち帰ろうか。
ジャックだとこの料理食べられないとかはないよね…?」
ペペル
「食べられる時に口に入れとかないと駄目だよ」
ジャン
その手つきはいささかおぼつかない。銀の食器なんて持ったことはない。
ペペル
「アバラから溢れるような身体になっちゃうかもしれないしね……」
ペペル
自信満々に大雑把な手付きで食事をよそっている。
ジャン
結局、何の末裔だったのだろう。お茶会をすれば分かるのかな……
ペペル
食べられる身体であることを今のうちに噛み締めておこう。
第1ラウンド:ジャン
ジャン
そんなわけで、俺たちは食べられそうな食事を取り分けてホテルの部屋に戻り、腹ごしらえをしたのだった。
ジャン
食欲がなくてもうまいと感じるレベルの食事……堕落の国では得られない、まさに異界の技術……
ジャン
石化した救世主の知識から絞り出したものだと思うとなんかまた食欲がなくなるけど、それはともかくだ。
ジャン
「あの……招待状の使い道について考えてたんすけど」
ジャン
「ジャックはジャック同士でやった方が怒られが発生しないらしいんで、たぶんあの救世主さまを呼び出した方がいいと思うんですが……」
ジャン
「……あの二人、紐で繋がってて、なんかどこにいてもすぐに見つけられちゃいそうじゃないですか……」
ジャン
血っぽいものでじっとりと湿った紐を思い出している。
ジャン
「招待状で……ネさんを呼び出したいんですけど」
ジャン
「その時って、あの赤い紐をあの……除くって言うか、除外みたいなことってできますか?」
103号室のホテルマン
「それが救世主様の心の疵から存在するものであるかがわかりませんので、なんとも」
ジャン
「やってみなくちゃ分からないって感じっすかねえ……」
ペペル
「実際あの紐にどんな力があるのかもわからないし……」
ペペル
「それを見るという意味でも試すしかないんじゃない?」
ジャン
「そうですね。まあ、切れなかったらそのまま話を聞くって感じで……」
ジャン
「じゃあ、そんな感じで……ネさんをこの部屋に呼び出していただければ……」
ペペル
ジャックだからというかそういう性根だからだよね……
103号室のホテルマン
ジャックだからといって口調を崩すこともない。
ジャン
はい……こんなきっちりして背筋が伸びてる人に強く出れないです……
103号室のホテルマン
招待状を受け取り――ホテルマンの姿が消える。
アルビー
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
アルビー
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 9[5,4]+0 > 9 > 成功
[ ジャン ] ティーセット : 2 → 1
[ アルビー ] ヤリイカ : 1 → 0
[ アルビー ] HP : 15 → 14
ジャン
2d6+3+2-5=>7 判定(+才覚) (2D6+3+2-5>=7) > 5[4,1]+3+2-5 > 5 > 失敗
ネ
ぺた。裸足が床を踏む音。舞い上がった帯たちが、ゆっくりと落ちた。いち、に、さん……
ネ
赤い包帯は長く伸びて、部屋の外までつながっている。
ネ
「……? ああ……」内装を見て、二人を見て、ひとりうなずく。
ジャン
お茶会……そういえば……茶があった方がいい!?
ペペル
「こういうのってホテルマンさんがやってくれるの?」
モタ……モタ……
103号室のホテルマン
そしててきぱきと準備を始める。
103号室のホテルマン
完璧な秒数で淹れられた紅茶、美しく盛られた茶菓子。
103号室のホテルマン
それらがみるみるうちにテーブルの上に用意されていく。
ジャン
あっ!女の子が俺の(確定ロール)ベッドに!
ネ
「そう」ティーカップを手にしてそっと宙に傾ける。
ネ
「だって僕たち、お酒を飲める年じゃないでしょう」
ジャン
「じ、地元では俺ぐらいの歳からも飲んでますけど……」
ジャン
もたもたカップを手に取る。手はちょっと震えている。
ペペル
「お酒以外まともな飲み物がないこともしばしばだしね~この国」
ジャン
よく分からないが……なんかかっこいいことだけは分かるぜ!
ペペル
「出会いはどこだっていつだって、尊いもんね」
ジャン
これが都会の作法なのか!?と驚いたが、ペペルの言葉でそんなわけないことに気づく。
ジャン
相手の言葉で、緊張と混乱の絶頂にあった顔が幾分引き締まる。
ジャン
「ええと、救世主さまを呼び出して、その赤い紐がどうなるのか見るつもりでした」
ジャン
「その紐、あっちの偽イモムシの人とつながってるでしょ?」
ジャン
「こうやって呼び出して、切れるのか、それで切れないのなら……無理に切ったらどうなるか」
ジャン
「確かめられるのなら、確かめようと思いました」
ジャン
「元々見れば分かるけど、その赤い紐はどうも、二人にとって大事なものらしいから」
ネ
「押し倒してくれるのかな。そうする勇気なんて……」
ネ
めくる手を離す。傷だらけの腹部が見えなくなる。
アルビー
手に長い、長い赤い帯を手繰らせて立っている。
ジャン
「そんなふうにして見せない方がいいですよ」
アルビー
「いやらしいと思う感性がおありで結構ですね」
ネ
もう振り返らない。裸足の音が、遠ざかっていった。
ペペル
自ら暴力的な手段に訴えてもよかったけど、今回はできるだけジャンに任せたかった。
ジャン
ひとりで戦えるようにならなければならない。戦いが終わったら、ひとりになるのだから。
ペペル
「相手の人となりが伺えただけでも、充分だよ」
ジャン
「……そうですね。次は、向こうから仕掛けてくるかもだし」
ジャン
そこにはネがこぼした紅茶に濡れ、台無しにされた茶会の用意が残っていた。
第1ラウンド:アルビー
GM
7 チャペル。 こんな場所で式を挙げる者がいるかはさておき、結婚式を行う事だってできる立派なもの。
アルビー
傍らに少女を置いたまま手元の招待状を眺めている。
ネ
先程から、アルビーの外套を掴んだまま離さない。
ネ
じぶんのものを見ればいいのに、アルビーの手元を覗き込む。
アルビー
こういうことはよくあることだ。
先ほどもホテルマンの「注意いたしましょうか」といった視線を留めた。
アルビー
二人は今チャペルの塔の最上階にいる。
室内とはいえど、立派なだけあって相当の高さだった。
アルビー
ホテルマンを呼び出した。
名前はエースと言ったか。
アルビー
塔の上から下へ続く吹き抜けを指さす。
中空。
101号室のホテルマン
両手で手紙を受け取って、ぺこりと一礼。
101号室のホテルマン
そうしてその姿がかき消える。
アルビー
ホテルの吹き抜けからきらびやかな内装がよく見える吹き抜け。
ずっと下の方に噴水や庭園が見える。
ネ
目を瞬かせる。指差した先は眩みそうなほど、高い。
アルビー
吹き抜けに手を差し出して、5分の時間を待つ。
ネ
「……イモムシの末裔の群れの中にまぎれていたって、お前のことを見つけられることは──」
GM
"指定された場所"に、ジャンが呼び出される。
ジャン
相手に招待状を使われて、呼び出される。その程度のことならこのイモムシの末裔も予測していたが。
ジャン
浮遊感。落ちていく感覚は想像もできていなかった。
アルビー
宙にぶらんと、ぶら下がっている男を見る。
ジャン
掴んだその紐の色に目を白黒させる。そしてその視線の先にいる、臓物を垂らした男の姿。
ジャン
そんなはずはない。という考えが頭に浮かんで消える。思考が散漫になりまとまらない。
ジャン
手もまた汗で滲んでいる。いつ滑るとも分からない。
ジャン
風に揺られて、重みがかかった手に痛みが走る。
アルビー
「お前、村を出てからどれくらい経った?」
ジャン
問い返すこともできずに、緊張に息が詰まる。
アルビー
「おれたちが会ってからこのホテルに来るまで10の月と10日」
アルビー
「もう一度聞くが、村を出てからどれくらい経った?」
アルビー
「じゃあそこまで急ぐ必要もないかもしれないな」
ジャン
男が話す間にも手は痛み、危機感と緊張が全身にみなぎってゆく。
アルビー
「“イモムシの末裔”に恨みのある亡者がいてな」
アルビー
「今もイモムシの集落を探してさ迷ってる」
ジャン
「あんた、イモムシの末裔じゃあないだろう!」
ネ
吹き抜けには、赤い紐以外にも、ネにつながっている包帯がいくつか垂れている。長さが足りない。蜘蛛の糸足り得ない。
ジャン
いや、それよりも重要なことは、イモムシの集落を襲う亡者の話。いや、いや……今はそんなことはどうでもいいはずだ。
ジャン
今はお茶会。後のない殺し合いのさなかにいるんだから。自分の村が未来に襲われるかどうかなんて。
ジャン
また強風。身体が左右に揺れて、手がミシミシと痛む。
ジャン
全身に走るびりびりとした痺れの由来が、分からなくなっていく。
アルビー
*ジャンの心の疵『自種族に対する嫌悪』を抉ります。
ペペル
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
[ ペペル ] HP : 17 → 16
ペペル
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 11[6,5]+0 > 11 > 成功
アルビー
2d6+3+2-4=>7 判定(+才覚) (2D6+3+2-4>=7) > 7[6,1]+3+2-4 > 8 > 成功
[ ジャン ] 自種族への嫌悪 : 0 → -1
[ アルビー ] ティーセット : 2 → 1
アルビー
絶えず流れ続ける男の血。
或いはそこにいる少女の血。
ジャン
アルビーの言葉に答えられない。もっと毅然と、言えることがあるはずなのに。
ジャン
力を込めて握っていても、数ミリ、わずかに下に。あとはがれきが崩れるように。
ジャン
チャペルの尖塔から、イモムシの末裔が墜ちていく。
ジャン
だが、混乱する頭の中で思い出していたのは。
ジャン
あれほど嫌って後にしたはずの里の風景。同族や家族たちの顔だった。
ジャン
浮遊感の質が変わる。がくんと景色が跳ね上がる。
ペペル
床に激突する寸前のジャンを、跳んで横合いからかっさらう。
ジャン
全身からまだ力が抜けている。起き上がれない。
ペペル
きっ、と声のするほうを見上げ、にらみつける。
ジャン
動揺のまま、言うべきではない言葉を言ってしまう。そうではないはずなのに。
ペペル
動揺しているジャンに手を伸ばし、助け起こそうとする。
ジャン
差し出された手を見つめ、震える手を伸ばした。
ペペル
それはまるで堕落の国のことを何も知らない新参者が口にするような言葉だ。
アルビー
「こうして殺し合わなきゃいけないなんて……」
アルビー
声を張り上げている相手と違ってこっちの声は聞こえるのだか聞こえないのだか。
ペペル
相手からの回答がそれだけだと悟ると、
ため息を吐いて、ジャンを支え、出口へと。
ジャン
支えられながら、息を整える。ペペルとともに出口へと向かう。
ジャン
ペペルのその言葉が、そこから感じられる異常性が。
ジャン
わずかに自分の疵に沁み込み、正気を保たせてくれる気がした。
第1ラウンド:ネ
GM
9 冷凍室。 鋼のフックに吊るされた大きな肉塊が並べられている。頑丈な扉は、一度閉めてしまえば声も嘆きも通さない。
ネ
そうしてエースに案内されたのが、『ここ』なものだから、思わず笑ってしまいそうになった。
101号室のホテルマン
扉にその姿が隠されるまで、笑みを絶やさずに。
ネ
冷たい手をそのまま絡め取る。
「ホテルのスイートルームより、ここはお前にお似合いだね」
ネ
足をずっと床につけていられない。ネにはこの部屋は寒すぎる。
アルビー
膝裏に手を差し入れて肩を抱いて持ち上げた。
アルビー
「(恥ずかしい)Embarrassingと(死体修復)Embalmingは似てる」
アルビー
「こんな(ネズミ)mouse一匹いないとこで口(mouth)を割らせるつもり?」
ネ
「お前は話(tale)の尻尾(tail)を掴ませようとしないね」
ネ
その喉を掴もうとして、 あなたの喉は大きすぎた。
アルビー
「(騎士)Knightが(王)Kを失ったから」
アルビー
「(太陽)Sunが空にあるのは(私たち)unsとは別物だから」
アルビー
始祖 公爵夫人のモティーフはローマの王国の公爵だったとか。
アルビー
こうして少女に聞かせ続けた寝物語をひとつひとつ。
アルビー
体温を感じることなどできない。
自分はもう死んでいる。
アルビー
熱を感じることはできない。
少女の身体を除いて。
ペペル
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
[ ペペル ] HP : 16 → 15
ペペル
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 5[1,4]+0 > 5 > 失敗
ネ
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 3[2,1]+3 > 6 > 失敗
ネ
ひどい味がする。いつも、いつでも、アルビーとのキスが一番、おいしくない。
アルビー
ところどころに血が流れて、ぐずぐずになった肉と剥き出しの神経と骨とがひきつれて。
アルビー
日々、男は何らかの死体であることを増刷し続けている。
アルビー
骨(bone)と生まれる(born)ことが似ているように。
アルビー
(死体修復)Embalmingした
(恥ずかしい)Embarrassing女の子は。
第1サイクル:ネ シーン裏
ペペル
(なんで冷凍室に入ってるんだろ……邪魔しようと思ったけど寒そうだからやめよう……)