幕間 ティモフェイ&マキナ
マキナ
1d12 シーン表
DiceBot : (1D12) > 11
マキナ
1d12 再度
DiceBot : (1D12) > 5
マキナ
5 : 応接間。絵画や彫像に飾られた美麗な部屋。窓に柱をわけて中庭が覗く。
マキナ
ソファの一つに腰掛けて、ぼんやりと中庭に視線を向けている。
マキナ
特段見ていて気が晴れるというものでもない。
マキナ
だけど、少しだけ休まるような気はした。ほんの少しだけ。
ティモフェイ
再びの戦いを目前とした僅かな休息の時間。
マキナ
裁判が終わった直後は何をするにもチカについてきてもらったが、
マキナ
次の裁判までにはどうにかしなければ、という切実な理由もあってのことだが。
ティモフェイ
ひとときの安寧にひとり身を任すマキナの耳に、
ティモフェイ
この館を一人出歩く、自分以外の存在の、近づいてくる音。
ティモフェイ
薄汚れたマントが緩やかな風に揺れる。
ティモフェイ
薄暗い顔をした男がひとり、そこに立っている。
マキナ
空を見ていたときと同じに、ぼんやりと視線をやる。
ティモフェイ
それでも見上げる空よりは鮮やかな青色をしていた。
ティモフェイ
だから、それは彼女の戦いを見ていたということだ。
ティモフェイ
戦いの相手にどんな仕打ちを受けたかも、当然のように。
マキナ
自分たちが、他の部屋の裁判を見ていたのと同じに。
ティモフェイ
男は足を止めて、今もマキナを見ている。
ティモフェイ
その視線の意図をどうにも測りかねる。
ティモフェイ
瞳の色は褪せている。意思らしい意思の気配もない。
ティモフェイ
ただ茫洋と、目の前の少女を、見つめている。
ティモフェイ
しかし、やがて一歩、マキナへと踏み出した。
ティモフェイ
「次の戦いで、俺と君たちがかち合ったならば」
ティモフェイ
「……あまり、足掻きすぎないほうがいい」
ティモフェイ
1d6 行動順
DiceBot : (1D6) > 1
マキナ
1d6
DiceBot : (1D6) > 4
ティモフェイ
「彼の方がどう出るかまでは、保証できないが……」
ティモフェイ
「きみたちも聞き知ってはいるのではないかね」
ティモフェイ
「奇跡を求めて、この儀式に参加しているわけではなかろう」
ティモフェイ
「あのヨハンという男の付き添いだか、巻き添えだか」
ティモフェイ
5号室と6号室の戦いを観戦していた者にしてみれば、
ティモフェイ
今のティモフェイの饒舌さは意外だろう。
マキナ
この男のことが、マキナには一番分からなかった。
マキナ
「別に、いたくてここにいるわけじゃありません」
ティモフェイ
「俺も好んでこの場に立っているわけでは、ないが」
ティモフェイ
少なくとも、と前置いて、目を細めた。
ティモフェイ
「きみたちよりは、戦いに挑むだけの覚悟がある」
マキナ
2d6+2=>7
DiceBot : (2D6+2>=7) > 8[5,3]+2 > 10 > 成功
ティモフェイ
2D6+1+2>=10
DiceBot : (2D6+1+2>=10) > 4[2,2]+1+2 > 7 > 失敗
ティモフェイ
1d6 これで負けたら恥ずかしいな。
DiceBot : (1D6) > 5
ティモフェイ
>極めて冷静、相手のことが手に取るようにわかる。自身の情緒-1。
ティモフェイ
ハプニング表→誘い受けを受けてのアピール失敗の流れなので、意味がないですね。
ティモフェイ
マキナちゃんを理解しながら情緒をあげます。なんで?
[ ティモフェイ ] 情緒 : 0 → 1
ティモフェイ
ひどい戦いだと、見ていてそう思った。
マキナ
4つの裁判の中、最も無様な勝利を収めたのがマキナたちだった。
ティモフェイ
どの戦いよりも陰惨で、気の塞ぐような戦いが繰り広げられるのを、この男も見ていた。
マキナ
泣きわめいて、早々にトドメを刺して相手を楽にすることすらできなくて。
ティモフェイ
死んで、死ねと、自分で手を下すよりも相手がただ死んでいくことを望む少女の姿。
マキナ
「次で、あなたたちに見逃してもらえても……」
ティモフェイ
その指先は荒れてささくれて、ひび割れて、
ティモフェイ
けれどあの日のマキナのそれよりはよほどきれいだった。
ティモフェイ
どちらかというと、即座に否定してしまったことの方が、
ティモフェイ
まあ、仏頂面のこの男の心中を察しきれるものではない。
マキナ
「……マキナにはあなたのことがよく分からないんです」
マキナ
2d6+2=>7
DiceBot : (2D6+2>=7) > 11[5,6]+2 > 13 > 成功
[ ティモフェイ ] 情緒 : 1 → 2
ティモフェイ
どの面を下げて少女に説教しているのだ、という話ではあるのだ。
マキナ
「……事情が変わった、やっぱり殺す、とか」
マキナ
「ぜひ勝ちを譲っていただけると嬉しいんですけども」
ティモフェイ
「そうなった方が俺の気が楽だ、という話に過ぎない」
ティモフェイ
「それに越したことはないと思っている」
ティモフェイ
「気が触れたものが出れば、否応なく死者が出る」
マキナ
「そうしないと、勝てませんでしたから……」
ティモフェイ
「あの女を残していては、きみたちの勝ちは危うかった」
ティモフェイ
「そのように思っているわけでは、ない」
ティモフェイ
そう思わせておいた方が御しやすいのかもしれないが、
ティモフェイ
「……きみたちが勝って、勝ち抜いて」
ティモフェイ
「それがきみたちにとっては至上だろう」
マキナ
そうするのが一番で、それができたらいいと思って、
マキナ
願うのと同じくらい、それが難しいことを理解している。
ティモフェイ
「次に俺たちと当たり、勝ち抜いたとして」
ティモフェイ
「その次に当たるのは、1号室か、はたまた3号室か」
ティモフェイ
「有情な処遇は、期待できないと思うがね」
マキナ
2d6+2=>7
DiceBot : (2D6+2>=7) > 9[4,5]+2 > 11 > 成功
ティモフェイ
2D6+1+2>=11
DiceBot : (2D6+1+2>=11) > 6[3,3]+1+2 > 9 > 失敗
ティモフェイ
1d6
DiceBot : (1D6) > 3
ティモフェイ
>なんだか気持ちが昂ぶってきた。自身の情緒+1。
やっべ(笑)
[ ティモフェイ ] 情緒 : 2 → 4
マキナ
当然その二部屋の裁判だってマキナは見ていて。
マキナ
彼らに負けた時に、果たして命があるとはどうにも
ティモフェイ
どちらも対戦相手を無残に殺した、あるいは自害に追い込んだペアだった。
ティモフェイ
残った4つのペアの中で、自分たちを除いた中では、
ティモフェイ
目の前の男のペアが最も”温情”を期待できるペアであることは間違いない。
マキナ
確実な生は、自分たちで勝ち取った先にしかあり得ない。
マキナ
「マキナたちには悪くないお話だとも思います」
ティモフェイ
自分の提案を悪くないと認められたはずなのに、返答は奇妙に重々しい。
ティモフェイ
「きみがそれを窺う必要はどこにもない」
ティモフェイ
はらの大きな子ども、あれくらいだった。
マキナ
望みが分かりづらい相手は、マキナにとっては接しづらい。
マキナ
「……ティモフェイさんから提案されたことに対して、」
ティモフェイ
マキナの心中など知らず、褪せた色の瞳を眇めている。
マキナ
「気になっちゃってもしかたなくはありませんか?」
ティモフェイ
はあ、と自分の乱れた前髪を軽く掻き。
ティモフェイ
2D6+2>=11
DiceBot : (2D6+2>=11) > 8[3,5]+2 > 10 > 失敗
ティモフェイ
11じゃなくて7なんで成功してますぅ……
マキナ
2d6+2=>10
DiceBot : (2D6+2>=10) > 6[4,2]+2 > 8 > 失敗
[ マキナ ] 情緒 : 0 → 1
ティモフェイ
そも自分が窺う必要がないと言ったばかりなのだった。
マキナ
「どうされたいのかよく分からないだけで……」
ティモフェイ
唇だけが泳いで僅かな呼気を漏らした。
ティモフェイ
「あのような陰惨な戦いを強いられることが」
ティモフェイ
「これ以上なければよい、とは、思っている」
マキナ
陰惨な戦いって……改めて人の口からそう言われると、
ティモフェイ
「必要とあらば、俺たちはそれを選ぶ」
ティモフェイ
「奇跡を手にする責務が、俺にはある」
ティモフェイ
「俺の意思で、そうすることを願っている」
マキナ
「まあ、マキナたちも別にそうしたいわけではないですからね」
マキナ
「死なないために、そうしないといけないだけで……」
マキナ
「その悪趣味な儀式にわざわざ参加されにきたんですよね?」
ティモフェイ
「俺はこういった悪趣味に縋るよりほか、ないらしい」
ティモフェイ
「この世界で真面目に救済を謳うなど」
ティモフェイ
「馬鹿らしいこととは、理解しているのだがね」
ティモフェイ
集まった救世主の前で、そのように揶揄する。
マキナ
「自分が本物の救世主で、みんなを助けてみせるって言ってた子」
ティモフェイ
哀れな<アリス>に思いを馳せるマキナへと、
ティモフェイ
これ失敗したら俺が情緒爆発するんだな、と思っています。
マキナ
2d6+2=>7
DiceBot : (2D6+2>=7) > 7[4,3]+2 > 9 > 成功
ティモフェイ
2D6+2+1>=9
DiceBot : (2D6+2+1>=9) > 5[4,1]+2+1 > 8 > 失敗
[ ティモフェイ ] 情緒 : 4 → 5
マキナ
「……チカくんは、裁判だってこの前のがはじめてで」
ティモフェイ
「あー」すまない、の代わりに声を漏らし。
ティモフェイ
いや、理由になってないな……と思っている。
ティモフェイ
そう思うだろうな……と、流石に思っています。
ティモフェイ
「あの少年に共有しても、せずとも構わないし」
ティモフェイ
「そういう道が、僅かなりとも期待できるかもしれない」
ティモフェイ
けれどそうなると、彼女らが当たるのは1号室か3号室になるのだな、と
ティモフェイ
ティモフェイの刻む足音は変わらず規則的に、