Dead or AliCe
『16人の救世主』

幕間 桟敷川映鏡&ティモフェイ

声なき声
在りし日の物語が褪せていく堕落の国で、いまだ不思議が残された棚井戸。
声なき声
何もかもがゆっくりと落ちていくその中程に、落ちることなく宙に留まる館がある。
声なき声
刺剣の館。
声なき声
美しく手入れが届いたその館の、今はオールドメイドゲームの合間の夜。
声なき声
一回戦を勝ち抜いた救世主と救世主の、僅かな交錯の一夜である。
声なき声
ティモフェイ
夕食を半ばで切り上げて館の散策に出た男は、
ティモフェイ
やがて分厚い本の立ち並ぶ一室へと辿り着く。
ティモフェイ
扉のついた本棚に古い本が並べられた図書室。
ティモフェイ
きれいに掃き清められたその一室で、薄汚れた格好をした救世主は褪せた瞳をめぐらせた。
桟敷川映鏡
室内に人が入ってくる気配を感じ、書庫の棚から背を反らせるように入り口を見やる。
桟敷川映鏡
「……あぁ、5号室の」
ティモフェイ
視線が合った。
ティモフェイ
緩やかに首を傾ぐ。
ティモフェイ
「……ああ」
ティモフェイ
「口裂け女の、…………」
ティモフェイ
相方のほうが印象的だったらしい。桟敷川を形容する言葉を見つけられないまま。
桟敷川映鏡
「はい」
ティモフェイ
「華々しい勝利だったな」
ティモフェイ
仏頂面でそのように褒めた。
桟敷川映鏡
顔を引っ込める。
ハードカバーがパタンと鳴る音。
すぐにまた顔を出して。
桟敷川映鏡
「お楽しみいただけたようで幸いです」
ティモフェイ
「楽しい」
ティモフェイ
反復するように声を出し。
ティモフェイ
「……楽しくは、なかったな」
ティモフェイ
そこでやっと扉を閉めて、図書室の中へと入ってくる。
ティモフェイ
「きみたちは楽しかったか?」
ティモフェイ
「あの、戦いが」
桟敷川映鏡
「おや」
桟敷川映鏡
「華々しいと形容した割にはつれない返答ですね」
ティモフェイ
「決着そのものは、圧倒的だったからな」
ティモフェイ
「それを華々しいと形容したまでのことだ」
noname
noname
ではかけひき……始めましょう! 対戦よろしくお願いします
noname
先制決めから。
ティモフェイ
1d6 先制値
DiceBot : (1D6) > 6
桟敷川映鏡
1d6
DiceBot : (1D6) > 3
noname
*山札を引きます
ティモフェイ
*h10 cQ sK
桟敷川映鏡
*c9 sJ hQ
ティモフェイ
「……きみたちは、他の裁判を?」
ティモフェイ
見たかとは言外に。
桟敷川映鏡
「ええ、見れる範囲でしたら」
ティモフェイ
「であれば」
ティモフェイ
「最も早く敵を制圧したのが自分たちである、とは」
ティモフェイ
「理解しているだろう」
桟敷川映鏡
「はは、謙遜なしで話すならばそうなりますね」
ティモフェイ
「相手があっけなかった、とも言えるかもしれないが」
ティモフェイ
「まあ」
ティモフェイ
「今のところでは」
ティモフェイ
「きみたちのところが、最も警戒されているペアと」
ティモフェイ
「そのように表現して差し支えないのではないかね」
ティモフェイ
*補助動作 距離を測る h10
ティモフェイ
*主行動 アピール cQ
桟敷川映鏡
*割り込み 誘い受け c9
桟敷川映鏡
2d6+2
DiceBot : (2D6+2) > 6[2,4]+2 > 8
ティモフェイ
2D6+2>=8 アピール判定
DiceBot : (2D6+2>=8) > 7[4,3]+2 > 9 > 成功
[ 桟敷川映鏡 ] 情緒 : 0 → 1
桟敷川映鏡
「おや、そうなのですか」
桟敷川映鏡
嬉しそうに笑い。
桟敷川映鏡
「恐悦至極に御座います」
ティモフェイ
「なにより」
ティモフェイ
肩をすくめ。
ティモフェイ
「……俺としても」
ティモフェイ
「きみたちのところが、もっともやりやすい」
ティモフェイ
「そのように思うよ」
桟敷川映鏡
「それはまた」
桟敷川映鏡
*hQ 一押し
桟敷川映鏡
「何故です?」
ティモフェイ
「わかりやすい」
ティモフェイ
「行動原理や心の疵はともかく」
ティモフェイ
「戦い方がだ」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
「……勝ちやすい、と」
ティモフェイ
「そう思っているわけでは、ないがね」
桟敷川映鏡
「成程」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
息をつき。
ティモフェイ
「あそこの」
ティモフェイ
「子ども相手は、やりづらいだろう」
ティモフェイ
「8号室、だったか……」
[ ティモフェイ ] 情緒 : 0 → 1
[ 桟敷川映鏡 ] 情緒 : 1 → 2
桟敷川映鏡
「あぁ」
桟敷川映鏡
「そうですね……正直、あの女性の方が厄介かと」
ティモフェイ
「はは」
ティモフェイ
「同じ意見だ」
ティモフェイ
「戦い方が似通うぶん、こういうところは一致するか」
桟敷川映鏡
「そのようで」
ティモフェイ
「あの少女と、あと……」
ティモフェイ
先程メイドに読み聞かせられた絵本に、考えが及んだ。
ティモフェイ
「鏡、かね」
ティモフェイ
「あのあたりが、まあ困る」
桟敷川映鏡
「ええ、非常に困りますね」
桟敷川映鏡
「癒手に欠ける我々には分が悪い」
ティモフェイ
「長引かせられたくはないからな」
ティモフェイ
頷いて。
桟敷川映鏡
*sJ アピール
ティモフェイ
*誘い受けします
ティモフェイ
*sK捨て
ティモフェイ
2D6+2>=7 誘い受け判定
DiceBot : (2D6+2>=7) > 5[2,3]+2 > 7 > 成功
桟敷川映鏡
2d6+2
DiceBot : (2D6+2) > 9[5,4]+2 > 11
[ ティモフェイ ] 情緒 : 1 → 2
桟敷川映鏡
「長引かせられると、非常に困るのもそうですが……」 
ティモフェイ
「……なにか」
ティモフェイ
首を傾げて、その続きを問います。
桟敷川映鏡
「単純に、疲れますね」
ティモフェイ
「なるほど」
桟敷川映鏡
「速く終わるに越したことはないですから」
ティモフェイ
違いない、と頷きます。
桟敷川映鏡
「速く終わればその分次の戦いに向けて作戦を練ることができますしね」
ティモフェイ
「他の対戦者に見せる手札も」
ティモフェイ
「少なく済む?」
桟敷川映鏡
「ええ。切り札はなるべく見せないに越したことはない」
ティモフェイ
「うちは」
ティモフェイ
「見せてしまったからな」
ティモフェイ
肩をすくめます。
noname
*2ラウンド目
ティモフェイ
*h2 dK hA
桟敷川映鏡
*h4 h7 c8
ティモフェイ
*補助動作 距離を測る h2
ティモフェイ
*補助動作 一押し hA
ティモフェイ
「それなりに長引いた」
ティモフェイ
「見られていたなら、知っているだろうが」
桟敷川映鏡
「はい。お相手が相当な搦め手を披露しておられましたね」 
ティモフェイ
「流石に、実感がある」
ティモフェイ
「紙一重だった」
ティモフェイ
「……なんというか……」
ティモフェイ
「信頼関係の篤い者を相手にすると、妙な圧があるな」
ティモフェイ
やや慨嘆するように。
桟敷川映鏡
「ほう……実感ともなれば見過ごせない結果です」
桟敷川映鏡
「それは、それは」
桟敷川映鏡
「心中の戦いならば紙一重では行かないこともありますでしょう」
ティモフェイ
「……心の戦いなど」
ティモフェイ
「馬鹿らしい、と切り捨てられたら助かるのだがね」
桟敷川映鏡
*h4 距離を測る h7 アピール
ティモフェイ
*割り込み 誘い受け dK
ティモフェイ
2D6+2+1>=7 さきほどの距離を測るぶんが乗ります
DiceBot : (2D6+2+1>=7) > 11[6,5]+2+1 > 14 > 成功
[ ティモフェイ ] 情緒 : 2 → 3
[ 桟敷川映鏡 ] 情緒 : 2 → 3
noname
さっきの一押しです>上
桟敷川映鏡
2d6+2+1
DiceBot : (2D6+2+1) > 4[1,3]+2+1 > 7
ティモフェイ
「この世界ではそうもいかない」
ティモフェイ
「残念な話だ」
ティモフェイ
息をつき。
桟敷川映鏡
「馬鹿らしくとも兵法のひとつと思いましょう」
[ 桟敷川映鏡 ] 情緒 : 3 → 4
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
じ、と桟敷川の顔を眺めます。
ティモフェイ
「心の疵」
桟敷川映鏡
「……何か?」
ティモフェイ
「いや」
ティモフェイ
「きみは」
ティモフェイ
「あまり晒さなかったな、と」
ティモフェイ
「そのように考えている」
ティモフェイ
「…………」
ティモフェイ
「残念だ」
桟敷川映鏡
「はは」
ティモフェイ
「先程話にあげた、あの」
ティモフェイ
「8号室の少女などは」
ティモフェイ
「誰が見ても、もはや明らかだろう」
桟敷川映鏡
「表立って見えるものと」
桟敷川映鏡
「そうでないものがあるだけかもしれませんよ」
ティモフェイ
「それはそうだ」
ティモフェイ
「だが、まあ……」
ティモフェイ
眉を寄せる。
ティモフェイ
「表立って見えるものの方が、ありがたいな」
ティモフェイ
「俺にとっては」
ティモフェイ
清々しい脳筋宣言。
桟敷川映鏡
「そうかもしれませんね」
桟敷川映鏡
忌憚なく同意する。
noname
捨てはないですか?
桟敷川映鏡
*c8 捨てます
noname
*3ターン目
ティモフェイ
*c6 s7 sA
桟敷川映鏡
*d10 hJ sQ
ティモフェイ
「そういえば、きみたち」
ティモフェイ
桟敷側を見ます。
桟敷川映鏡
「何か?」 
ティモフェイ
「一回戦の時」
ティモフェイ
「女の胎を切り取っていたが」
ティモフェイ
「それも心の疵のたぐいかね?」
ティモフェイ
*補助動作 一押し sA
桟敷川映鏡
「……その話を今しますか……」
ティモフェイ
「他に機会があるともわからん」
桟敷川映鏡
ため息をつく。書棚は綺麗に掃除されていて埃ひとつ舞わない。
ティモフェイ
メイドの働きは万全。
ティモフェイ
そのメイドも既に三名が欠けたあとだが。
桟敷川映鏡
「……そうですね」
桟敷川映鏡
「残念ながら」
ティモフェイ
桟敷川の半分隠れた顔を見ています。
ティモフェイ
「残念と」
ティモフェイ
「そう、思うのか」
ティモフェイ
「楽しそうに見えたが」
桟敷川映鏡
「はは」
ティモフェイ
違うか、と視線で問う。
桟敷川映鏡
「いえ」
桟敷川映鏡
「残念ながら、そうです」
[ 桟敷川映鏡 ] 情緒 : 4 → 5
[ ティモフェイ ] 情緒 : 3 → 4
ティモフェイ
「そうか」
ティモフェイ
センシティブな話題を問い詰めておいて、
ティモフェイ
そうか、と興味のなさそうな返答。
ティモフェイ
「であれば」
ティモフェイ
「よい相棒を持ったな」
ティモフェイ
身を翻します。
桟敷川映鏡
その姿を引き留めず見送る。
ティモフェイ
「邪魔をした」
ティモフェイ
言い残して、扉に手をかけて。
ティモフェイ
薄汚れた格好の救世主は、そのまま図書室から姿を消した。
ティモフェイ
重々しい音を立てて扉が閉められる。
桟敷川映鏡
閉まる扉に視線を戻すことなく、本棚に向かい直す。
桟敷川映鏡
いくつかの本を手に取る。
表題すら読めないそれらを、適当にいくつか手に取って自らも図書室を後にした。