幕間 トイ&チカ&マキナ
*
1d12 シーン表
DiceBot : (1D12) > 7
*
7 : 廊下。人気の無い廊下、階段。ヘリンボーン柄の板張りの床に、スペードの意匠がある壁紙。
小鴨 チカ
なんとなく手がヒマなので、トランプを触っていた。
マキナ
遊び終えたトランプを遊戯室に返しがてら、屋敷を散策する。
マキナ
なんとなく見てはいけないものを見てしまった気がした。
トイ
「オレの顔は見世物だぞ、見るなら見物料を払ってもらおーか!」
マキナ
先に会話を交わしたティモフェイと瓜二つのその姿を見る。
小鴨 チカ
「お茶会じゃないのにいきなりそういうネタをぶっこんでくるんじゃないよ!」
トイ
ふたりが先刻あったらしい、ティモフェイとうり二つ。表情豊かなところはちがう。
小鴨 チカ
「儀式の外でお金奪ったりしたら、メイドさんに怒られるよ」たぶん。知らんけど。
マキナ
「そうですよぅ。うちのヨハン様みたいにされちゃいますよ?」
小鴨 チカ
他には……特に何も持ち歩いてなかったな。
トイ
ちょっと興味を惹かれたように手元を見ている。
小鴨 チカ
「チェスは分かる。ビリヤードは……うーん、ナインボールならギリギリ……」
小鴨 チカ
リアルの友人がいないと遊べないゲームは、あんまり詳しくないんだよな。
小鴨 チカ
すごいかなー、すごいかぁー。褒められちゃったなー。
小鴨 チカ
「……ちょうど行くとこだったんだよ。一緒に来る?」
マキナ
カツアゲの話が忘れ去られたのでよかったなあと思っている。
トイ
興味はあったがやりかたもわからなければ、やる相手がいない(同室の男と仲が悪い)のため、遊戯室に興味津々だ!
*
──ビリヤード、ダーツ、チェスにトランプ。扉を開けば、さまざまな遊戯が目に入ってくる。
小鴨 チカ
ビリヤード台の前に立って、キューを持つ。
トイ
遊戯室に飛び込んで、あれやこれやをべたべたと触る。
トイ
使い方は解らなくても、おもちゃらしいというだけでなんとなく楽しい気分になる。
マキナ
子供みたいな人だ。いくつくらいなのだろうな、と思う。
小鴨 チカ
えーと、まずボール並べなきゃなんだよな。
小鴨 チカ
この……ボール並べる三角のやつ、これに、ボールを……えーとナインボールはボール9個だから菱形なんだっけ。順番は……。
トイ
ボールを手に持つ仕草をのぞき、なにをしてるのかな~
小鴨 チカ
「……初心者に限っては、3人でも割とそれっぽくなる……はず」
小鴨 チカ
「ルール自体は超シンプルなんだよ。こうやって、白いボールをつっついて、場に残ってる一番若い番号のボールを狙うの」
小鴨 チカ
「はじっこに、ボールを落とす穴があるでしょ?」
小鴨 チカ
「自分のボールは落としちゃダメ。他のボールは落としてもよし。9って書いてあるボール落としたら勝ち」
マキナ
チカの説明にしたがって、盤上を視線で追う。
マキナ
「確かにやること自体はシンプルなんですねぇ」
マキナ
「でも~経験者ってチカくんだけですよね?」
小鴨 チカ
「マキナさんとトイさんのタッグに、ぼくが挑む感じで……どうでしょうか……」
トイ
「ただやるっていうだけじゃつまんねーよな…」
マキナ
「と言っても……はてさて、賭けられるほどのものを持ってたかしら」
トイ
「ば、罰ゲームでよくあるじゃん…足の裏を舐めろって…」
トイ
「じゃ、じゃあお前らだったら罰ゲームってどういうのするんだよ…」
マキナ
「お手軽なのだと何かおごったりなんですけど、ここではできないですねぇ」
小鴨 チカ
……この人、全然似てねーな。ティモフェイさんに。
小鴨 チカ
映画とかもなー。同じ俳優でもキャラ違うと別人に見えるもんな。
トイ
「見物料取るぞ。6ペンスがだめならほらあれ、免罪符一枚とか…」
小鴨 チカ
「ごめんて。いや、金色だなーって。髪」
小鴨 チカ
「ぼくらの国、地毛がみんな真っ黒でさあ」
小鴨 チカ
「他の色に憧れて、茶色く染めたり金色に染めたり……ぼくもこんな色にしてたりしてな」
小鴨 チカ
「三つ編みとか、似合いそうだなーって」
マキナ
トイが負ける時はマキナも負けなのだが、まあさしたる問題ではない。
トイ
「いい度胸してんじゃねーか。ま、なんでもいいちゃいいぜ」
小鴨 チカ
「ぼくが負けたら、どうなるんですか?」
小鴨 チカ
「えっ何?もしかして教えてくれない流れ?」
小鴨 チカ
ぼくだけ右腕一本ぐらい持っていかれます?
トイ
「勝ってから決めようぜ、えげつな~~いやつ!」
*
*行動順を決めましょう。1d6+才覚を振ってください。
マキナ
1d6
DiceBot : (1D6) > 4
トイ
1d6+2
DiceBot : (1D6+2) > 1[1]+2 > 3
小鴨 チカ
1d6+3
DiceBot : (1D6+3) > 6[6]+3 > 9
小鴨 チカ
キューを持って、ボールへと向かって構える。
小鴨 チカ
「あの向こうにある並んだボールを崩します」
小鴨 チカ
「最初の一回目のこれのことをブレイクショットって言うんだけど」
トイ
後で見よう見まねでやるんだ。観察しておかなければ。
小鴨 チカ
「ここで⑨のボールを落としたら、もうその時点で勝ちです」
小鴨 チカ
「で……あっち側の①って書いてあるボールが一番手前にありますね」
小鴨 チカ
「アレに当てないとミスです。次の手番の人が好きな場所にボール置けます」
小鴨 チカ
「なので、ぼくの目的は、あれに一発当てつつ……自分以外のボールを、できれば⑨を落としてえなという感じで打つわけだな」
小鴨 チカ
キューを前後に移動させてボールを威嚇するよ。
小鴨 チカ
中央に当てるのすら難しいんだ初心者は。よしここ!こつんっ。
マキナ
2d6+2=>7
DiceBot : (2D6+2>=7) > 6[1,5]+2 > 8 > 成功
小鴨 チカ
2d+2
DiceBot : (2D6+2) > 7[6,1]+2 > 9
マキナ
2d6+2=>9
DiceBot : (2D6+2>=9) > 8[5,3]+2 > 10 > 成功
小鴨 チカ
2d+2 これはアピールの判定!
DiceBot : (2D6+2) > 5[3,2]+2 > 7
[ 小鴨 チカ ] 情緒 : 0 → 1
マキナ
「謙遜してるだけで一発でいけちゃったりするんじゃないですか?」
小鴨 チカ
ボールが飛ぶ。それは狙い通り①にぶつかり……
小鴨 チカ
全部のボールがあっちゃこっちゃに散らばっていく。
小鴨 チカ
「こ、ここで、ぼくの白いボールが落ちなければ!」
小鴨 チカ
ごろごろと転がったマイボールが、ゆっくりと穴に吸い込まれていく。
小鴨 チカ
「この世はクソ!!!!!!!!!!!!」
小鴨 チカ
「うう~」横から出てきたボールを拾って、マキナさんに渡す。
小鴨 チカ
「どうぞ……好きなところに置いて……」
マキナ
「①に当てつつ、⑨が落ちるようにしたらいいんですよね」
小鴨 チカ
「ふぁい……自分以外のボールを落としたらもっかい打てます……」
小鴨 チカ
ビリヤードはゲームっていうか、スポーツですよ。
小鴨 チカ
スポーツは……無理ですよ……見て下さいよ、この体つき。
マキナ
*主行動はないので……距離を測ります sA
マキナ
言いつつ……①を狙えそうな辺りにボールを配置します。
マキナ
キューを構え、狙いを定めて……見様見真似で白いボールを突く。
マキナ
キューが白いボールを突き……しかし、①の球の横を通り過ぎる。
トイ
「あ!な~にやってんだよ~…もうちょい右だよ右…」
マキナ
球はそのままコロコロと転がり……勢いを失いながら端にぶつかって停止する。
小鴨 チカ
「次トイさん、もっかい好きなところに置いて仕切り直しをどうぞー」
小鴨 チカ
はー、ミスってもマキナさんはかわいいなあ。
小鴨 チカ
マキナさんがトイさんを応援してる~~~。
トイ
キューをしげしげとながめてちょっとブンブン振り回した。
トイ
チカがマキナの応援の何らかの何かを感じているのをちょっと悟り余裕の笑みを送っておいた。
マキナ
かわされる視線の意味を知ってか知らずか笑っている。
トイ
「さてさて~ここで決めたらカッコつくってわけだ?」
トイ
*補助動作 距離を測るha
主行動 アピールh9
小鴨 チカ
*誘い受けに割り込める行動はないですね 振ります
小鴨 チカ
2d+2
DiceBot : (2D6+2) > 6[4,2]+2 > 8
トイ
2d6+2+1>8 脅威度
DiceBot : (2D6+2+1>8) > 7[6,1]+2+1 > 10 > 成功
トイ
ボールは狙いの玉を外れたかのように見えたが…
トイ
ボールはかつかつとはじかれて、おどって、見事⑨はポケットに…(風がおしこんだ)
[ 小鴨 チカ ] 情緒 : 1 → 2
トイ
「ズルくねえ!心の疵つかっちゃだめってお前いってねーもん!!」
小鴨 チカ
そりゃあ確かに、ビリヤードのルールには「冷気を操ってボールの軌道をずらしてはいけない」とは書いてないでしょうけど!!!
マキナ
「そういえばこれって何回勝負とかあるんですか?」
トイ
「もう一回勝負してほしいならお願いの仕方ってもんがあるんじゃねーか!?」
小鴨 チカ
「つぎがラスト!次の勝者に1万ポイントが入って次の勝者が真の勝者です!!!」
トイ
「そおじゃあねえだろ、それじゃあダメだろ!」
トイ
「『この哀れなブタ野郎にもう一度チャンスをお願いしますトイ様マキナ様』とかあ…」
トイ
「……そういうことを言えって言ってんだぜ!」
小鴨 チカ
「それ自体がすでに罰ゲームじゃねーか!!!」
トイ
「あはははははは!」YADA顔にウケている。
小鴨 チカ
「この哀れなブタ野郎にもう一度チャンスをお願いしますトイ様マキナ様~!!!」
マキナ
「そこまでさせなくてもいいんじゃないですか? ってフォローしてあげようと思ってたのに~」
小鴨 チカ
「救世主間でイジメが発生しています!」
マキナ
「このかわいそうなチカくんに免じてもう一戦いかがですか?」
マキナ
「じゃあ1万ポイントを賭けて2戦目を始めましょうか~」
小鴨 チカ
*廃棄なし! ごめんさっき記述漏れてたけど誘い受けに[hJ]を使用したため残り0枚です
マキナ
2d6+2=>7
DiceBot : (2D6+2>=7) > 4[3,1]+2 > 6 > 失敗
[ マキナ ] 情緒 : 0 → 1
小鴨 チカ
2d+2=>7
DiceBot : (2D6+2>=7) > 5[2,3]+2 > 7 > 成功
[ トイ ] 情緒 : 0 → 1
マキナ
「今度こそかっこよく決めてくれちゃうのかな~」
小鴨 チカ
いくつかのボールがポケットした。⑨では……ない。
小鴨 チカ
落ちたのは……④か?そのまま続けざまにもっかボールを突く。①を狙う。①がイン。
小鴨 チカ
これもポジションがいい。②を狙う。入る。
マキナ
次々とポケットにボールが落とされていくのを眺める。
マキナ
茶化すような口ぶりの中に、結構真面目な称賛も混じってたりする。ちょっとだけ。
小鴨 チカ
マキナさんには悪いけど、最後はいやがらせで終わらせよう。
小鴨 チカ
よし、嫌なポジションだ。さっきのショットでミスるんだから、これもきっと……ミスる、はず!
小鴨 チカ
「おやぁ、ボールと③の間に他のボールが!」
マキナ
ボールの配置を眺めて、むむ……と眉をひそめる。
小鴨 チカ
でもあっちはチームなので、実はマキナさんには当ててほしい。ここでマキナさんがファウルをしちゃうとトイさんが好きな場所にボール置けちゃうんだよな。
マキナ
*さっきの判定に距離を測る入れてなかったですがもう処理が終わってるので無視して進めます
トイ
「わかったぞ、マキナここはファウルするんだ、わざと」
マキナ
2d6+2=>7
DiceBot : (2D6+2>=7) > 7[2,5]+2 > 9 > 成功
小鴨 チカ
2d+2=>7
DiceBot : (2D6+2>=7) > 7[3,4]+2 > 9 > 成功
マキナ
2d6+2=>9
DiceBot : (2D6+2>=9) > 9[3,6]+2 > 11 > 成功
[ 小鴨 チカ ] 情緒 : 2 → 3
マキナ
突く。ボールの目指す先は③……ではなく、てんで見当違いな方向。
小鴨 チカ
「バカーーーー!!!!!!!!!!!!」
マキナ
手を口元に持っていき、こてんと小首を傾げる。
トイ
マキナからのパスをしっかり受け取り、再びボールをポケットへ。
小鴨 チカ
「これ最初の一手で決めないと詰みじゃん」
小鴨 チカ
「ゲームが破綻するプレイングはやめろ~!!」
小鴨 チカ
「思い浮かばないなら解散!解散です!!!」
マキナ
「まぁまぁ、あとで慰めてあげますから……」
トイ
「そのじゃらじゃらつけてるアクセサリー、一個ちょうだい」
小鴨 チカ
特別、思い出の品というわけでもない。一人でふらりと行ったお店で見つけて、気に入って買ったものたち。全部そんな感じだ。
小鴨 チカ
「はい」一対を取って渡す。ちょっと楽しいかも。
マキナ
先の裁判で、末裔から物をもらって嬉しそうにしていた姿を思い出す。
トイ
「イヤリングとかはしたことあるけど…」穴はない。
小鴨 チカ
「ピアッサーがないな。えっと開け方は……」と言いかけて、ここがどこだか思い出す。
小鴨 チカ
「……そういや、メイドさんなら相談に乗ってくれるかもな」
マキナ
「マキナ、セルフで開けたことないんですよねぇ」
マキナ
「一人だと多分大変ですよね、手伝ってもらった方がね」
小鴨 チカ
「あ。寒いところでつけるときは気を付けてね」
小鴨 チカ
「金属だから、そこからスゲー冷たくなる」
トイ
なんでチカがこんなこと言ったのかと考えると。
トイ
「もしかしてオレのそば…さっきから、寒かった?」
トイ
裁判。
忘れていたわけじゃないけれど、その言葉で思い出すように。
トイ
そう、ここは堕落の国、そして刺剣の館。
そしてオールドメイドゲームの最中、あしたにはまたおたがい次の戦いだ。
マキナ
次の戦いが、この組み合わせにならないとも限らない。
トイ
「さっきもこうアレ…あの…同室のヤツとケンカってか、ケンアクになってさ」
小鴨 チカ
同室のヤツ、一人で館内うろついてたもんな。
マキナ
トイと彼の相方──ティモフェイ。仲は良好ではないのだろう。
マキナ
画面越しに裁判の様子を見ただけでも、十分にそれが伝わった。
マキナ
「一緒に遊んだよしみで、当たった際はぜひ手加減していただけると❤」
マキナ
「でもほら、生かしていただければまた遊べますし?」
マキナ
言うまでもなく、5号室のふたりのことを指して。
マキナ
「こころの冷たいトイ様は、どうしてトドメを刺されなかったのです?」
トイ
「礼だよ。あの5号室のやつらは、この儀式を発動させてくれた」
トイ
「オレはずっと、この儀式の事を調べてたけど、発動させることにはたどり着けなかった」
マキナ
「そういえば、そういう話をされてましたものねえ」
マキナ
「ありがとうございます、実は気になっていたのです」
小鴨 チカ
この儀式を忌々しく思うのは、ぼくだけ。
小鴨 チカ
他の人は、みんな思うところがあって参加して、この儀式を必要としている。
マキナ
「マキナはとっても楽しかったので、叶うならばまたトイ様に遊んでいただきたかったのですが」
トイ
「オレは冷酷無慈悲な男だけど、もしオレがお前らを殺そうとしたら」
トイ
後ろ手に手を振りながら遊戯室に二人を残し、歩いていく。
マキナ
果たしてまたがあるのかなど、分かりはしないことだけど。
マキナ
微かに舞う雪が、遊戯室の床に落ちては溶けてゆく。
小鴨 チカ
箱に仕舞ったトランプを、遊戯室へと返す。
小鴨 チカ
大半のゲームは、半分が運で、半分が駆け引き。
小鴨 チカ
手札の中身は違えども、山札の中身に違いは無い。
小鴨 チカ
あとは読みと運。どちらが勝つかはわからない。
小鴨 チカ
「……誰が相手でも、やることは変わらない」
マキナ
「さっきみたいに恥ずかしいこと言わされたらやだもんね」
小鴨 チカ
「ティモフェイさんにも啖呵切っちゃった。ゲームなら負けないってね」
小鴨 チカ
そんな小さな日常の一コマが、この上なく愛おしかった。
*
*通常のかけひきは最後の一人になるまで続けますが、チーム戦ということでチカの情緒爆発で終了します。