幕間 ティモフェイ&チカ
小鴨 チカ
1d12
DiceBot : (1D12) > 9
小鴨 チカ
9 : 台所。手入れの行き届いた調理道具。食材はメイドに言えば用意してくれる。
小鴨 チカ
1d12
DiceBot : (1D12) > 2
小鴨 チカ
2 : 遊戯室。ビリヤードやダーツ、チェスにトランプなどが置かれている。
小鴨 チカ
マキナさんと、何か遊べないかなーとか考えながら物色してる。
小鴨 チカ
電波つながんねーから、ぼくの携帯は使えんし。
ティモフェイ
そこからひょいと顔を出したのは、遊戯室とは相当に結びつかない面白みのない顔だったが。
ティモフェイ
薄汚れたマントを纏ったその男は、チカを認めて僅かに眉を上げた。
小鴨 チカ
でも返事が返ってきた。ちょっとほっとする。
ティモフェイ
扉に手をかけた姿勢で止まり、何やら思案していたが
ティモフェイ
この少年の語彙はティモフェイにはよく分からないものが多かった。
ティモフェイ
何やらよく分からないことを喚きながらハンマーを振り回していたような気もする。
ティモフェイ
それで勝ったのだから、まあ、彼なりの意味があるのだろうというか、
ティモフェイ
大したものだとでも評するべきかもしれないが。
ティモフェイ
とは、あまりにも漠然とした問いかけであったが。
ティモフェイ
「当たるかどうかもわからないことだ」
ティモフェイ
ぼんやりとなにやら漁っています。ウノが出て来て首を傾げた。
小鴨 チカ
「……そうだ、ぼくも聞きたい事あったんだ」
小鴨 チカ
「なんだっけ、あの、願いの使い方のさ……」
ティモフェイ
1d6
DiceBot : (1D6) > 3
小鴨 チカ
1d+3
DiceBot : (1D6+3) > 6[6]+3 > 9
ティモフェイ
「どういうことが起こるか、という話になるか?」
小鴨 チカ
「あれ、響きはいいけど、結局ぼくらにとっていい話なのか、よくわからんかったから」
小鴨 チカ
「救済って言葉が、よくわかんないじゃん」
小鴨 チカ
「どんな願いが叶ったって、結局ほら、なんつーのかな」
ティモフェイ
「悪人を悪人のまま、善人を善人のまま」
小鴨 チカ
「じゃあ、全ての人の救済って、ウソくさい響きじゃね?」
ティモフェイ
よさそうですねえ 誘い受けがないのでそのままどうぞ
小鴨 チカ
2d+2
DiceBot : (2D6+2) > 7[6,1]+2 > 9
[ ティモフェイ ] 情緒 : 0 → 1
ティモフェイ
チカの言葉にティモフェイは表情を変えなかったが、
ティモフェイ
しかしその言葉を否定することもなく、頷いた。
ティモフェイ
「あまりにも、定義が広すぎ――いや、違うな」
ティモフェイ
「万人にまとめて適用しようとするには」
ティモフェイ
「大袈裟すぎる意味合いを持っている、という方が、適切か」
ティモフェイ
「あの、最初に殺されたヨハンという男」
ティモフェイ
「あの男の望む”救済”を叶えながら」
ティモフェイ
「他の人間を救済することは、相当に難しいだろう」
ティモフェイ
「きみも、その後の戦いの経過を見ているものと考えてよいだろうが」
小鴨 チカ
「……見たけど、よくわかんなかったよ」
小鴨 チカ
「あんときは、いっぱいいっぱいだったし」
小鴨 チカ
「外野からだと、そっちの細かい機微とかまではつかめないし」
ティモフェイ
これはどうせ伝わる者には伝わっているだろうから、という判断か、
ティモフェイ
チカにその情報から陥穽をつく発想がないと考えたのか、
ティモフェイ
そうなったとてそれはその時と開き直っているのか。
ティモフェイ
「トイトロールが俺に強いてさせたものだからな」
ティモフェイ
恥じることなく堂々とぶっちゃけました。
ティモフェイ
「この世界の全ての人間を満足させるには至らないだろう」
小鴨 チカ
「なんで救いたいと思ったのか……いや」
小鴨 チカ
「あの仮面の方の人にとって、“救済”ってなんなの?」
ティモフェイ
手元にあったウノのカードを棚に戻しながら。
ティモフェイ
「降りしきる雪に、何もかもが覆われ尽くすことがない」
小鴨 チカ
……異世界ガチャ、もしかしてクソばっかか?
ティモフェイ
「世界をあたためるために、人死にを出す必要がない」
小鴨 チカ
「その理屈じゃ、この世界はもう救われてるって事になるじゃん」
小鴨 チカ
2d+2
DiceBot : (2D6+2) > 7[4,3]+2 > 9
ティモフェイ
2D6+2>=9
DiceBot : (2D6+2>=9) > 6[3,3]+2 > 8 > 失敗
ティモフェイ
1d6
DiceBot : (1D6) > 5
ティモフェイ
5 極めて冷静、相手のことが手に取るようにわかる。自身の情緒-1。
[ ティモフェイ ] 情緒 : 1 → 0
[ ティモフェイ ] 情緒 : 0 → 1
ティモフェイ
トイトロールの話題に至って、だいぶ、話しづらそうになってきましたが。
ティモフェイ
「鬱屈を抱えている、ということは、きみの目にも明らかだろうが」
ティモフェイ
チカのようなタイプの人間に伝わりやすい言い方にようやくたどり着きました。
ティモフェイ
「その上で、しかし稼働を止められずにいる」
ティモフェイ
自分にもそれが当てはまることに気付かないことはなかったが。
ティモフェイ
「俺はそれに付き合う義務を感じている」
小鴨 チカ
「細かいとこまではわかんないけど……」
小鴨 チカ
「ティモフェイさんに似てたせいで、とばっちりを受けてたっぽい感じなのかな?」
小鴨 チカ
細かいとこまでは聞きだせんかった。それもそうか。
ティモフェイ
「きみにも分かりやすいところに落ちてくるのではないか」
ティモフェイ
ビリヤードのキューを持ち上げています。
ティモフェイ
慣れた様子でくるりと手元でそれを回してみせる。
ティモフェイ
今は薄汚れた覇気のない男だが、顔立ちそのものは悪くない。
ティモフェイ
乱れた金髪も、整えていればそれなりに見れたものになるだろう、と思わせる輝きが残っている。
小鴨 チカ
「ぶっちゃけトイトロールさんと比べて、ティモフェイさんってかなり育ちのいい人だよね?」
ティモフェイ
殴打の跡で腫れた顔をチカに向けます。
小鴨 チカ
「いや、別に興味本位ってわけじゃなくて」
小鴨 チカ
「あの宣言もさ、結局ティモフェイさんがそのまま言わされたんじゃなくて」
小鴨 チカ
「それっぽく口上を仕上げたのは、ティモフェイさんなんじゃないの?」
ティモフェイ
「細かい言い回しに関しては、そうなる」
ティモフェイ
「あれの望む形に仕上げたことは間違いないが」
小鴨 チカ
「その、救済がどうこうってのを細かくこう、定義づけ?するのは」
小鴨 チカ
「ティモフェイさんの方なのかなあって」
小鴨 チカ
「やっぱ、救済ってなんなん?を聞く相手は、ティモフェイさんで正しかったんじゃないかなーって」
ティモフェイ
誘い受けがないんですね~ 素でどうぞ
小鴨 チカ
2d+2
DiceBot : (2D6+2) > 3[1,2]+2 > 5
[ 小鴨 チカ ] 情緒 : 0 → 1
ティモフェイ
「きみたちが勝ち上がれば成し遂げられない救済ではあるが」
ティモフェイ
「彼女よりは前向きに検討しているのか」
小鴨 チカ
「必ず勝てるとは、思ってないだけだよ」
ティモフェイ
傲慢な提案をしておきながら、そのように答える。
ティモフェイ
「きみたちのところの戦いを見ればな……」
小鴨 チカ
「ぼくの死で得しようとした奴らが損したんだ。ざまあだぜ」
小鴨 チカ
やらないで済むなら逃げたいですよ、ほんと。
ティモフェイ
されどその少年に、天命が味方すれば勝利をもたらしてしまうのが、このオールドメイドゲームの裁判であったのだが。
ティモフェイ
「……逃がしてやれたら良かったがね」
小鴨 チカ
「さすがに、メイドさんに勝つ気はないでしょ?」
小鴨 チカ
「にしてもティモフェイさん、ぼくみたいな奴にも全然油断してくんないんだな」
ティモフェイ
「次の対戦相手がきみたちであっても、全力を尽くすことに変わりはないよ」
小鴨 チカ
2d+2
DiceBot : (2D6+2) > 7[5,2]+2 > 9
ティモフェイ
2D6+2+1>=9 判定
DiceBot : (2D6+2+1>=9) > 3[2,1]+2+1 > 6 > 失敗
[ ティモフェイ ] 情緒 : 1 → 2
ティモフェイ
「トイトロールには、必要のないものだろうが」
小鴨 チカ
唯一、唯一だ。人を殺していない部屋は。
ティモフェイ
命を奪われることなく今も館に留まっている。
ティモフェイ
ただ”殺さない”というだけでなら、館を追放されるはずだ。
ティモフェイ
この措置は勝利した救世主が望んだからこそ。
小鴨 チカ
そういう意味では、できればこの人と当たりたくないし、
ティモフェイ
6号室の救世主たちが望んだからこそ、今あの二人は、この刺剣の館での穏やかなひとときを過ごしている。
小鴨 チカ
藁にもすがるような話だけど、そうなってくれれば、ちょっとだけ生き残れる確率が上がる。
小鴨 チカ
「……第一印象はクソ怖い部屋だったんだけどね」
小鴨 チカ
「なんかこのゲーム、仲間ボコす人多くないすか?」
小鴨 チカ
「相手を生かしたまま終われたら、もっと良かった」
小鴨 チカ
「色々ビビって挑んだ割に、えげつない事しちゃった」
小鴨 チカ
「………………」相手の顔が浮かんで来る。
ティモフェイ
「あの相手とやり合う上では、という話だが」
ティモフェイ
別にあの戦い方を批難するつもりはないのだ。
ティモフェイ
あれがあの二人にとっては必要な戦い方であるなら、
ティモフェイ
勝利を掴むために必要な手段であるのならば、それが正しいのだろう。
ティモフェイ
その上で彼らは目の前の少年に敗北したのだが。
小鴨 チカ
泥臭く戦うのはいい。足掻くのもまあいい。ぼくたちがカッコ悪いだけだ。でもそのせいで……
小鴨 チカ
「相手に凄惨な死を与えるチーム、には、なりたくないじゃん……」
ティモフェイ
「打倒した相手があのように亡者化するのは」
小鴨 チカ
「……初めての時、どんな感じだった?」
ティモフェイ
誘い受けがない男です そのままどうぞ
小鴨 チカ
2d+2
DiceBot : (2D6+2) > 7[2,5]+2 > 9
[ ティモフェイ ] 情緒 : 2 → 3
ティモフェイ
カード類、ボードゲームの並ぶ棚に視線を移した。
ティモフェイ
「生き延びる理由が、わからなくなった」
ティモフェイ
「生き延びるために生贄を捧げ続けたのは、自分の意思だ」
ティモフェイ
「月に一人で、救われるのはたった一人」
小鴨 チカ
「それでもぼくは、生き延びたいけどな」
小鴨 チカ
「字が違うでしょ?……ああ、読みにくいよね、これ」
小鴨 チカ
幸いにも説明書にコマの図と動きが書かれてる。
小鴨 チカ
いや、それでも不親切だとは思うけど……。
小鴨 チカ
2d+2
DiceBot : (2D6+2) > 7[6,1]+2 > 9
ティモフェイ
2D6+2+1>=9 7が出ないんだよな。ずっと。
DiceBot : (2D6+2+1>=9) > 7[6,1]+2+1 > 10 > 成功
[ 小鴨 チカ ] 情緒 : 1 → 2
ティモフェイ
「随分気さくに誘ってくるものだから」
ティモフェイ
なんかさっき自爆したので開き直った気配がありますね。
小鴨 チカ
「ううん……どうだろうな……確かにやってみたいけど……」
ティモフェイ
あとチカくんの方がマキナちゃんより話しやすいんだろうな。
小鴨 チカ
「ゲーム持ち込んできたやつが勝ち続けるのもなんか感じ悪くない……?」
ティモフェイ
「そういう遊び方があるんじゃないのか」
ティモフェイ
「トランプの方が運の要素が強いから」
ティモフェイ
それでもバカ勝ちすると怒られたな、と思っていますが。
ティモフェイ
「ボロ負けしたところで、気を悪くもしないし」
ティモフェイ
「裁判で恨みを晴らすようなことはしないよ」
ティモフェイ
とりあえずは見様見真似で同じように歩を進めた。
小鴨 チカ
「このゲームはね、チェスほど派手にコマが動き回るわけじゃないけど……」飛車を振って、歩を取る。
小鴨 チカ
「……相手のコマを倒しても死ななくて」
ティモフェイ
説明書と、チカが取っていく歩を見ている。
[ ティモフェイ ] 情緒 : 3 → 4
[ 小鴨 チカ ] 情緒 : 2 → 3
小鴨 チカ
「チェスってさ、ゲームが進むと盤面がどんどん寂しくなってくじゃん」
小鴨 チカ
「ダメなんだよなー、SRPGとかでも、キャラロスあるやつはなかなか……」
小鴨 チカ
「……まあ、ほら、さすがにチェスや将棋の駒にそこまで思い入れる事って中々ないけどさ」
小鴨 チカ
敵陣に食い込んで、成りながら歩を散らしていく。
小鴨 チカ
「こうやって死んでいくコマが、もっと別の、価値あるものだったら……」
ティモフェイ
そのたびに説明書と見比べては首をひねっています。
小鴨 チカ
「……消すのは勇気がいるし、消されたくないんだよね」
ティモフェイ
「とことん、オールドメイドゲームに向いていないな」
ティモフェイ
「普通の人間は、この世界で救世主としてまつりあげられることがかなわない」
小鴨 チカ
「先週までモブAだったんだ。ピンとこないよ」
ティモフェイ
またちょっとわかんない顔しましたが。
ティモフェイ
「きみはきみなりの、”この世界の救世主たるべき”素質があり」
ティモフェイ
「それゆえに、残念なことにこの世界に招かれた」
ティモフェイ
見様見真似に香車でチカの歩を取ります。
ティモフェイ
「それがこのオールドメイドゲームへの適性を示すかと言えば」
ティモフェイ
説明書と盤面を繰り返し見比べながら、ぼんやりと言葉を紡ぐ。
小鴨 チカ
「……みんなは割と覚悟キメて、ここに自分から踏み込んだんだよね」
ティモフェイ
自分が観戦したかぎりでは”巻き込まれた”と言えるのはチカくらいのものだろう。
小鴨 チカ
まあ確かに、メイドさんから話を聞けばわかる。
ティモフェイ
マキナは連れ合いのせいであったが、それでも本人も承諾していたはずだ。
小鴨 チカ
このゲームには、命のリスクを懸けるに足るリターンがある。
小鴨 チカ
でも、それが体で実感できるようになる前に呼ばれちゃったから、もうとにかくこのゲームにはクソという印象しかない。
ティモフェイ
歩を進める。駒が成ったことにも気付かずに、じっと説明書を見つめながら。
ティモフェイ
「俺はこの儀式への参加を受け入れはしたが」
小鴨 チカ
……まあ、でも運はよかったんだろうな。先に救世主としてこの世界のどっか知らないところに落とされてたら、普通に死んでただろーし。
ティモフェイ
「やはり、向いていないとは思っているよ」
ティモフェイ
視線は説明書から離れぬままに、唇だけが動く。
ティモフェイ
「犠牲を出して、何かを掴み取るのは」
[ ティモフェイ ] 情緒 : 4 → 5
[ 小鴨 チカ ] 情緒 : 3 → 4
ティモフェイ
説明書きから顔を上げ、向かいのチカの顔を見る。
小鴨 チカ
「やりたくないけど、やらなくちゃダメなのは結局変わらない」
小鴨 チカ
「できれば、当たらないで済むといいな」
ティモフェイ
「なるべくよい結末を迎えられることを」
小鴨 チカ
「チェスよりちょいヤヤコシイけど、楽しくない?」
ティモフェイ
そうなるとき、それは、お互いが勝ち上がった時か。
小鴨 チカ
「……ぼくさ、ゲーム、やりこむ派なんだ」
ティモフェイ
あるいはどちらかが見逃されて生き延びた時か。
小鴨 チカ
「攻略情報とかも、自分でガリガリ開拓してってさ」
小鴨 チカ
「このゲームはどういうデータが強い?とか」
小鴨 チカ
「……試行錯誤しながら、調べていくのが好き」
ティモフェイ
勝つための素質に過ぎないのだけれど。
小鴨 チカ
「オールド・メイド・ゲームだって、立派なゲームだ」
小鴨 チカ
「ゲームなら、ぼくの土俵だしね。……たぶん」
ティモフェイ
そうしてマントを翻して、背を向ける。
ティモフェイ
また重々しいぎぃ、という軋みの音を立てて、扉が閉められる。
小鴨 チカ
……まあ、そんな都合よくは行かないよな。
小鴨 チカ
今は死んでほしくないと思っても、次に会った時は違うかも。
小鴨 チカ
…ここは図書室前じゃない。違う場所だけど、あの時と似た景色。
小鴨 チカ
ティモフェイさんに殺される図が浮かぶ。
小鴨 チカ
あるいは、何度も起き上がるティモフェイさんを叩き続ける図だろうか。
小鴨 チカ
「マキナさんに会って、慰めてもらおっと」
小鴨 チカ
ついでにマキナさんも寂しがってくれてるといいなあ。
小鴨 チカ
もうなんか、マキナさんが居るから全部いいや!