Dead or AliCe
『16人の救世主』

プロローグ Room No.1

GM
在りし日の物語が褪せていく堕落の国で、
GM
いまだ不思議が残された棚井戸。
GM
何もかもがゆっくりと落ちていくその中程に、
GM
落ちることなく宙に留まる館がある。
GM
刺剣の館。
GM
オールドメイドゲームと呼ばれる儀式を執り行うと噂されるその地は、
GM
確かにそこに存在していた。
GM
メイド1
「あら、こんにちは。ようこそこの館にいらっしゃいました」
メイド1
館の中庭に降り立ったあなたに、メイドが話しかけてくる。
映鏡
手にしたステッキをくるりと鞘におさめる。
マントの埃を払ってメイドを見た。
映鏡
「……噂は本当みたいだな。儀式に参加するために来た」
メイド1
「ご足労どうもありがとうございます。あなた様のご参加を心からお待ちしておりました」
メイド1
まるであなたがここに至ることを、見透かしたかのように言う。
映鏡
「参加するのは俺と兄だ」
映鏡
隣を指さす。そこには誰もいない。
映鏡
ただ何もない空間、刺剣の館の中庭の中空でしかなかった。
メイド1
「おや……私には、お連れ様がどうも見えませんね」
映鏡
「何?いるだろう、そこに赤いマントを羽織った奴が」 
映鏡
「ええ。私が兄です、初めまして」
映鏡
唐突に一人二役を始める。救世主にはよくいる── 
メイド1
そう、救世主は多かれ少なかれ、狂っている。
メイド1
そして末裔もまた。この世界の何もかもが。
メイド1
「……わかりました。それでは、部屋へとご案内いたしましょう」
メイド1
特に疵に触れることもなく、館へと招き入れる。
映鏡
「おお、素晴らしい。流石噂の館なだけ有りますね」
映鏡
「さぁ、向かいましょう。我が部屋へ!」
メイド1
中庭を真っ直ぐ進み、両開きの大扉を押し開ける。すれ違うメイドがゲストに頭を下げる。
映鏡
頭を下げれれば帽子をとり、会釈を返す。
メイド1
掃除は隅々まで行き届いている。階段を上り、廊下の突き当たりの部屋へ通される。
メイド1
館を向いて向かって一番左の客室だ。
映鏡
「有難うレディ。残念ながらチップはお渡しできませんが……」
映鏡
客室へ着くと、案内をしてくれたメイドにお礼を述べて部屋に入る。
メイド1
Guest Room No.1と記されたプレートの貼られた部屋。鍵がつけられ、作りの良い頑丈そうな木のドアで守られている。
メイド1
あなたの言葉に小さく頭を下げて招き入れる。
メイド1
部屋は二人で利用するに十分な部屋。シングルベッドが二つあり、テーブルに二つのイス、豪奢な鏡台。
メイド1
突き当たりは全面がテラスに出るガラス張りの扉で、架けられたカーテンはビロードで重たく分厚い。
メイド1
しかしあなたの目に付くのは、壁に掛けられた複数の黒い窓。
映鏡
部屋を見渡す。
黒い窓は──男のいた世界にはまだ存在しない。
映鏡
「あとは1人で大丈夫です」
メイド1
「お茶の用意がありますが、どうなさいますか?」
映鏡
先ほど2人といった口が今度は1人という。
救世主は、すべからく狂っている。
映鏡
「お茶。豪勢ですね」
メイド1
それらの言動にメイドはただ微笑むだけだ。
映鏡
「私は水で構いません」
メイド1
この世界の狂気は、夜空に浮かぶ月のようなものなのだから。
メイド1
「かしこまりました」
メイド1
追ってメイドは、銀の水差しとグラスを一つ、トレイに乗せてやってくるだろう。
メイド1
一人取り残された部屋は静かだ。
映鏡
静かだ。
ため息をつくとそのままベッドに自身の体を放り込むように倒れて目を閉じる。
自覚できるほどの疲労。このまま寝よう。 
映鏡
そのまま、眠り込んだ──
GM
GM
数日後。
GM
眠りから目を覚ました匕首咲のすぐ手元に、一つの封筒が落ちている。
GM
封筒。あなたがこの世界に招き入れられたキッカケとなったそれと同様に、そこにある道理もあるはずもなく。
GM
心当たりのない黒い封筒がただ、落ちている。
GM
封蝋は赤く、スペードの印が押しつけられている。
匕首咲
「ーーこれは……」

封筒を手に取り、乱暴に封を開ける。
手紙を読む。

封蝋にスペードの印。
探していた情報と一致する。
まさか、これは。
GM
『拝啓、アリス。
GM
あるいは匕首咲様。
GM
あなたはオールドメイド・ゲームの参加者に選ばれました。
GM
兎は落下し、猫は干からび、帽子は裂け、女王は壊れ、
GM
大いなる暴力と死が蔓延するこの世界に、うんざりした頃でございましょうか。
GM
51枚のトランプが最後の1枚になるまで、
GM
猟奇と才覚、愛によって戦い抜き、
GM
血と死の捨て札の中から、たった一つの奇跡を手に入れてください』
GM
その文言を読んだあなたは、いつのまにか――
メイド1
「ようこそ匕首咲様。あなたのご参加を心からお待ちしておりました」
GM
刺剣の館の門の前に立っている。
GM
剣を下げたメイドが深々と頭を下げる。

「え」

門を見上げて、メイドを見る。

「え?」

あたりを見回す。
メイド1
動揺するあなたを余所に、メイドはスペードの象られた門をぎいと押し開ける。
メイド1
「さあ、どうぞこちらへ」
メイド1
あなたの後ろは崖だ。
メイド1
虚空。遠く、棚井戸の壁面が見える。

「は!?え!?
さっきまで宿に……」

「……いや、まぁ、こういう世界だったな……。
よく分かんねぇけど、分かった。
案内してくれ」

軽く頭を振りながら、メイドの後に続く。
メイド1
メイドはほほ笑み、あなたの足下に置かれた荷物を持ち、中へと案内する。
メイド1
館は大きい。ざっとみて3階建てで、両翼は対称だ。

メイドを待たずに、ずんずんと先に進む。

「どこ行けばいいんだ?
応接室?客室?どっち?」
メイド1
「客室をご用意しておりますので、まずはそちらでお休みください」
メイド1
「すぐにお茶を持って参ります」
メイド1
「ご朝食がまだでしたら、軽く何かお作りいたしますが」

「朝食はいい。
アールグレイをロイヤルミルクティーにして、はちみつを入れたやつをくれ」
メイド1
「かしこまりました」
メイド1
あなたが招かれた部屋には、RoomNo.1のプレートが張られている。
メイド1
「こちらへどうぞ」
メイド1
押し開けられた部屋に、メイドは招き入れる。

先客がいるとは思わない様子で、ずかずかと部屋に踏み入る。
映鏡
ベッドで寝ている。顔の上に帽子を乗せて。
メイド1
「ごゆっくり、ごくつろぎください」

「おい待てメイド」
メイド1
そういって、心なしか素早い目に部屋を去る。

「おいってば!」
メイド1
返事はない。
映鏡
「うるさいぞメイド」
映鏡
起きる。メイドじゃない女がそこにいる。

閉じられたドアを蹴った。
映鏡
「誰だお前?部屋、間違えてるんじゃないのか」

「…………」

ため息を堪えつつ、調査していたオールドメイド・ゲームのルールを思い出す。

確か、2人1組。

「はぁ…………」
映鏡
「は?」

ドアを開いて廊下に顔を出す。

「おい!メイド!
チェンジ!チェンジだ!!」
映鏡
「騒ぐな。なんの話だ。とっとと自分の部屋に帰れ」
メイド2
「?」
メイド2
通りがかったメイドが首を傾げている。

「くっそ……。
さっきのメイド逃げたな……」
メイド2
「お呼びいたしましょうか?」丁寧に述べるが、少し笑っている。

「いや、それは別に……」

少し考えて。
「あのー……、すみません。
一応確認したいんですけど~……、ペアのチェンジってできますか……?」
メイド2
「そうですね~」
メイド2
「殺せば変えられますよ」

「なるほど~……」

「わかりましたぁ~……。
ありがとうございます……」
映鏡
ベッドから起き上がる。
メイド2
「はぁい。ごゆっくり」にっこり

メイド2に軽く頭を下げて、そっとドアを閉じた。

「はぁ~…………」
映鏡
「は?」2回目。
映鏡
「さっきからなんだ一体お前」
映鏡
「人の部屋で」

「…………」

ゆっくり振り返る。

「残念ながら、お前だけの部屋じゃねーんだわ」
映鏡
「そうだ。俺と兄でこの部屋は埋まっている。だからお前は誰だ?」

「兄?」

部屋を見回す。
映鏡
そう答えたところで、す。と視線が泳ぐ。
うざったそうなマントを引き上げて足を組む。
映鏡
「私です。すみません。弟は私が本当にいると思い込んでいるもので」
映鏡
やれやれと大げさに肩をすくめる。

「……………………は?」
映鏡
「はぁ~救世主なんですからこれぐらい見なれていて欲しいものですが~~」

壁を蹴った。
映鏡
「話は変わりますけど、貴女滅茶苦茶磁石にくっつきそうな見た目してますね。試してみていいですか?」
映鏡
懐から磁石を取り出す。

ナイフを投げた。
映鏡のすぐ脇のベッドに刺さった。
映鏡
「鉄製」
映鏡
ナイフに磁石をくっつける。

「人を砂鉄かなんかと一緒にするんじゃねえ」
映鏡
「中身半分くらい鉄分でしょう。一緒ですよ。一緒」

「じゃあ自分に磁石くっつけて喜んでろや!!」
映鏡
自分の頬に磁石をくっつける。落ちない。
映鏡
「イッツァ・マジック!」

「わ、すご」
映鏡
「両面テープ貼っただけです」
映鏡
すぐにタネを明かす。

「いやそれは黙ってろよ……。
夢が壊れるだろ……」
映鏡
「はは」

「じゃなくて!」

「ええっと。
じゃあお前は兄で、弟もお前で、弟はお前が本当にいると思っているけど、兄はいない……のか?」
映鏡
「さぁ……どっちなのでしょう。便宜上はその認識でいてくださって構いませんよ」

「めんどくさ……」
映鏡
「まぁまぁ、そう邪険になさらないで下さい。これがあるからこの世界でそれなりにやれてるわけでもありまして」

「……まぁいいや。
お前、オールドメイド・ゲームについてどこまで知ってる?」
 
GM
心の疵。それこそがこの世界の力の源流。
映鏡
「そうですね……。噂を辿ってここに自力で辿り着いたくらいには、でしょうか」

「じゃあ2人1組ってことは知ってるな。
で、残念ながらあたしのペアはお前ってことになったみたいだ」
映鏡
「そんなことだろうと思いましたよ」
映鏡
「よろしくお願いしますね」

「弟さんにも言い聞かせておいてくれ」
映鏡
「折を見て話します」
映鏡
「私の名前は桟敷川映鏡です。赤マント、でも構いません。お好きなようにお呼びください」

「青いじゃん」
映鏡
立ち上がり恭しく礼をする。

「青」
映鏡
「色々な事情がありまして」

「とりあえずめんどくさい奴なのはわかった。
ええっと……映鏡?どっちも?」
映鏡
「ええ、どちらも桟敷川映鏡です。あなたのお名前は?」

「う~ん……」

少し考えて、後頭部を掻く。

後頭部を掻いたのとは逆の腕。
コートのポケットに入れたままの右手を突き出す。

その手にはナイフが握られている。
避けなければ、頸動脈を裂くだろう。
映鏡
避ける。
映鏡
「物騒な」

「……イカれてるけど、弱い救世主って訳じゃなさそうだな」

ナイフをくるりと回して、鞘に収める。
またコートのポケットへ。

「匕首咲だ。
ひとまずはよろしく」
映鏡
「咲さん。あぁ、失敬。苗字を呼ぶ文化圏にいなかったもので、名前で呼びますね」

「……まぁ、いいけど。
日本人だよな?」
映鏡
「えぇ。大日本帝国時代の日本人のはずです。
女性には苗字が与えられない地域の生まれでして」

「ふ~ん。
お前の故郷カスだな~」
映鏡
「良い所でしたよ」

「そりゃよかった。
故郷をいい所って言えるのはいいことだ」

テーブルの方に向かい、椅子にどっかと座る。
そういえば、ミルクティー持ってくるのはメイド1かな、などと考えている。
メイド1
ではちょうどよくノックの音。
メイド1
「失礼します。お茶のご用意ができました」

「どうぞ~」
メイド1
応えを受けて入ってくる。

「おいコラてめぇさっき逃げたな」
メイド1
「何のことだか……」
映鏡
「お行儀の悪い」

あ?こっちは救世主様やぞオラという視線を投げるが、それ以上は追求しなかった。
映鏡
野蛮な生まれの私ですら美しい言葉を扱えると言うのに咲さんと来たら。
メイド1
トレイの上に、なみなみとミルクティーの注がれた大きなカップが置かれており、湯気が立っている。

そういえば部屋に他人がいるから飲めないじゃん、という顔をしている。
映鏡
湯気を眺めている。
メイド1
「お熱いうちにお召し上がりくださいね」

ガンだけ飛ばしておいた。
映鏡
「お行儀の悪い」2回目。
メイド1
あらこわい、という顔。
映鏡
「冷めますよ。猫舌ですか?水でも入れましょうか?」
せっかくのミルクティーに水を入れたそうにしている。
メイド1
「何かございましたらそちらのお電話をご使用ください。現在は、使用人室に直通となっておりますので」

カップを手にとって両手を温めつつ、水を入れられないようにガードしている。
メイド1
「あ、お電話はごぞんじですか?」
映鏡
水を入れたそうにしている。

「へ~、ずいぶんいたれりつくせりなんだな」
映鏡
「存じております」

「電話くらいしってるわ」
メイド1
「これは失礼しました。それでは」

「あ、待て待て。
一個質問」
メイド1
「はい。何でございましょう」

「あの……、もしかして、こいつと同じ部屋で、何日か寝泊まりしないといけないのか……?」
メイド1
「さようでございます」

「これだけ部屋あるんだから、別室とかにできないのか……?」
メイド1
「いえ」

「なんで!?」
メイド1
「それは危険ですので」

「じゃあ、このイカレポンチと2人っきりで数日過ごさないといけないのか!?」
メイド1
「窮屈な思いをさせてしまいますが、生憎……」
映鏡
「私も嫌ですが背に腹はかえられぬと申しますでしょう。仲良くやりましょう、咲さん」

「お前が嫌とか言うな」
映鏡
「嫌なものは嫌で~す」
メイド1
「そうですね、こう、ヒモを、あっちのほうに架けて、シーツとかで間仕切りするとか……そんな感じで……」

「クソ!」
映鏡
「楽しそうですね」

「はぁ……DIYもできて楽しいな~」
メイド1
「喜んでいただけて幸いです」

「わかったよ……。希望がないということは分かった……」

椅子の上で膝を抱えて丸くなる。
メイド1
でもイスはふかふかだ。よかったね。

よかった~
映鏡
(でぃーあいわい……デンジャラス・イン・イエスタディ……?)
メイド1
「部屋の鍵は桟敷川様にお渡ししてありますので、ご自由に出入りなさってください」
映鏡
「部屋のどこかにあります。さぁ~どこでしょ~か!」

「カス!」
メイド1
「ただし、もう他の救世主様もご到着なさっておりますので、外室の際は2人揃ってがよろしいかと」
映鏡
「続々と来てますねぇ」

「ええ……、仲良しみたいに見られちゃうじゃん……」
メイド1
「バスルームは部屋に備え付けのものをお使いください。シャワーはなんと――」
メイド1
「お湯が出ます」自慢げに。

「なッ!?お湯が!?
シャワーで!?!?」
映鏡
「凄いんですよ。お茶をしばき終わったら入るといいと思います」
メイド1
「はい。出ます。お湯が」
メイド1
ちなみにバスルームには鍵がついてません。

「シャワーってことは、垂れ流しだぞ……。
そんなことが、許されるのか……!?」
メイド1
なにとぞ古い建物なので……。
メイド1
「バスタブに貯めて使ってもかまいませんよ」

「馬鹿なッ!?!?」
映鏡
「貯めるといいと思います、えぇ」

「沸かした湯を……、バスタブに!?!?」
メイド1
「ええ、ご随意に」

「一人部屋だったら、一生ここに住みたいくらいなんだけどな……」
メイド1
「当館滞在による代金の方は――」
メイド1
「敗退なさった皆様にお支払いいただきますので」

「あ、なるほど」
映鏡
「洗濯もしてもらえますよ」
映鏡
「その間無防備になりますが……」

「この世界に来て一番贅沢な所だ」
メイド1
「誠意を尽くしてお洗濯させていただきます」

メイド1が洗濯をしている横で、赤マントがパンイチで震えているところを想像している。
メイド1
「バスローブならご用意いたしますが……」

想像の中の映鏡が、バスローブを得てほっこりした顔をしている。
メイド1
よかったね。
映鏡
いいか……?
メイド1
「それでは、失礼します」
メイド1
改めて頭を下げ、退室する。

軽く手を振って見送った

深い溜息。

「そうか……このキ印と数日間同じ部屋か……」
映鏡
「お茶、冷めますよ」 

「わかってるよ」

もう一度ため息。

しばらくソファーに深く身を沈めていたが、決意したように体を起こす。

「映鏡」
映鏡
「何でしょう」

「お前と組むにあたって、一つ聞いておきたい事がある」

立ち上がり、映鏡の前に移動する。
映鏡
「ええ、何なりと」
映鏡
ベッドの上に座っているため、目の前に立たれれば見上げる形になる。

映鏡の肩を少しだけ押す。
その体を跨ぐように、ベッドの上に膝を立てた。
映鏡
「……何の真似です?」

体を寄せる。乳房が映鏡の胸に押し当てられた。

「正直に答えて欲しいんだけど」
映鏡
「はい」

指が、映鏡の体を下から上になぞる。
生身の頬から、面の上を通り──

自らの、マスクに引っかかる。

外れる。

「あたし きれい?」

マスクの下には、裂けた口。
触腕。牙。裂けた舌。
映鏡
指の動きを眺めれば、自身の胡粉塗の面を越えて黒い面布に到達する。
映鏡
裂けた口。触腕。牙。裂けた舌。
映鏡
視線を逸らす──
映鏡
「……」 
映鏡
逸らされた視線が元に戻る。垂れてきた涎を白手袋で拭った。
映鏡
「……臭い。面の出来聞く前に風呂に入れ、女だろ」

「…………」

ス、と立ち上がる。

そのまま黙ってバスルームに消えていった。

シャワーの音が聞こえる───
映鏡
雨音のようなシャワーの音。
しばらくそのままベッドに寝転がり天井を見ている。

しばし後に出てきた。
すっかり冷えたミルクティーをごくごく飲んでいる。

「おまえ嫌い」
映鏡
「おやおや嫌われてしまいましたねえ」

ミルクティーを飲み終わると、マスクを付けた。
GM
かけひきのお時間がやってまいりました。
GM
基本的に裁判と同じです。いえーい!

いえーい!
映鏡
いえーい!
GM
というわけで、まずは先制を決めましょう。
映鏡
この女には負けねぇ!!
映鏡
1d6
DiceBot : (1D6) > 3

身の程を分からせてやらねェとなぁ……

1D6
DiceBot : (1D6) > 6
映鏡
マウント合戦の開始だ
映鏡
いけすかねーーー女!!

カス!!(語彙)
GM
では、手札を引きましょう。
GM
かけひきなので、3枚です。
映鏡
オレんとこにJoker来たもんね~。

あいつぜってーJokerと寝てる
映鏡
*c4 h6 Joker!

* s3 s10 c10

*s3で距離を測ります

*主行動はしません
GM
OK。

お風呂入ってお茶飲んでゆっくりしているので、何かするテンションではない……
映鏡
*Joker でアピールをします。
映鏡
「綺麗になって良かったですね。ここからでも石鹸の香りがしますよ」
映鏡
2d6+1
DiceBot : (2D6+1) > 3[2,1]+1 > 4
GM
失敗ですね。
映鏡
クソクソクソデリカシーのない一言。 

カップを投げようとしたが、明らかに高そうだったのでやめた。
隣にあったガラス製の分厚い灰皿を投げる。
GM
ラウンド終了。捨て札はありますか?
映鏡
*捨てない

*s10を捨てる
GM
では次のラウンド。
GM
引きましょう!

*sJで一押しをします
映鏡
「おやおや」
映鏡
「あんなことしておいて、恥じらうとは……顔に似合わず可愛らしいことで」
映鏡
投げられた灰皿を避けて嫌味ったらしく言う。

「そりゃどうも。
女に迫られて臭いとしか言えないガキも、大分お可愛らしいですことよ」
映鏡
「あぁ~失礼!顔じゃなくてお口でしたっけねぇ!」

ずかずかと映鏡に歩み寄り、面を無理やりむしろうとする。
[ 咲 ] 情緒 : 0 → 1
[ 映鏡 ] 情緒 : 0 → 1
映鏡
*h6 で距離を測ります。
映鏡
面をむしられれば大人しくむしられる。
映鏡
至って普通の顔だ。
映鏡
「別にそれは私の本体というわけでもありませんので」

面の上下をひっくり返して戻した。
映鏡
「やめなさい」
映鏡
鼻のところに違和感が出る。

外して90度傾けて無理やり顔に押し付けている。
映鏡
「やめなさいというのに」

ちょっとだけ楽しくなっている。
GM
捨て札があればどうぞ。

主行動ないんですね~
主行動に嫌われてるんじゃないんですか~?
映鏡
*h3を捨てます
映鏡
あなたに主行動はもったいないということでもありますねえ~。

*捨てない
GM
では次のラウンドです。引いてね。

また主行動が来ちゃったな~

*s8でアピールをします 
映鏡
*c4 で誘い受けします。
GM
どうぞ! 誘い受けの判定からですね。
映鏡
2d6+2
DiceBot : (2D6+2) > 11[5,6]+2 > 13
GM
目標値13ですね。

ぜって~勝つ

2d6+2
DiceBot : (2D6+2) > 10[6,4]+2 > 12
映鏡
ははは(笑)

え~ん
[ 咲 ] 情緒 : 1 → 2
映鏡
「これから一緒に寝起きするんですから……」
映鏡
「今はいい匂いですよ」
映鏡
面をいじる手に鼻を近づける。

面を時計回りに回しながら顔に押し付けていたが、手を止める。

面を外してビンタした。

「女の匂いを嗅いで感想を言うな!!」
映鏡
面が飛んでいく。
映鏡
「ははは」
GM
捨て札はありますか?
映鏡
*捨てない

* 捨てない 
GM
では次ラウンドでーす

* d2で距離を測ります 

* c10でアピールします

いっけ~~俺のダイス!!

2D6+2
DiceBot : (2D6+2) > 10[5,5]+2 > 12
GM
*5 極めて冷静、相手のことが手に取るようにわかる。自身の情緒-1。
[ 咲 ] 情緒 : 2 → 1

ビンタしたらすっきりした。
やはり暴力。
映鏡
野蛮な女。

「お前はデリカシーってものはないのか……」

やれやれ、と椅子に戻ろうとする。
その時咲に電流走る──

「もしかして、お前童貞なのか?」
[ 映鏡 ] 情緒 : 1 → 2
映鏡
「は?」

「なるほどな……」

納得している。

「確かに最初から女の扱い分かってないって感じだったし、ガキだし、よく考えたらそうだよな……」

「悪かったな、難しいこと言って。
あたしも急にあんなことして……びっくりしたんだよな?
ごめんな……」
映鏡
は?

「考えてみれば、あたしの周りは女の扱いに慣れた男ばっかりだったから……、気付かなくて悪かったよ」
映鏡
「お黙りなさい、阿婆擦れが」

「うんうん、童貞から見たら、あたしみたいなのは刺激が強すぎるよな。分かるよ」

何か人間に怯える小動物を見るような目で見ている。
映鏡
*cKで一押しをし、d6で距離を測り、hAでアピールをします。
GM
判定をどうぞ。

宮園が教えてくれたチャラ男の女の扱い方……。アルマが教えてくれた慈しみの心……。そんなことを思い出している。
映鏡
2d6+2
DiceBot : (2D6+2) > 11[5,6]+2 > 13
[ 映鏡 ] 情緒 : 2 → 3
[ 咲 ] 情緒 : 1 → 3

派手な女全てがあばずれに見える……。そんな子兎のような男もこの世界にはいるのだ……。
映鏡
パン、と手を叩く。
その音に気を取られている隙に咲の黒い面布に指をかけた。

「あ」
映鏡
耳元に口を寄せる。唇に金属の冷たさが触れた。少しだけ離して囁く。 
映鏡
「本当に経験豊富な女はあんな強硬手段に出ない」
映鏡
「もう一回見てやってもいいんですよ、このナカ」
GM
捨て札はありますか?

*捨札なしです
GM
 
映鏡
「……今度はもっとちゃんと見せてくれるんですか?」
映鏡
「いい匂いにもなりましたしねぇ」
映鏡
「今度は拒みませんよ、咲さん」
映鏡
※童貞です

鳩尾を殴った。

「おま………」

「………………」

何か言おうとしているが、言葉が出てこない。

「バカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
GM
はい! ではきょうは……お疲れ様でした!

お疲れ様でした!
みんなかけひきやろう

顔が
映鏡
お疲れさまでした~!
みんな!!かけひきやろうね!!
メイド1
みんなもやりましょう!
メイド2
やりましょ~!

とってもはずかしくなるぞ
メイド1
あっあー マイクテスト マイクテスト
メイド1
TOT
メイド1
TOV
メイド1
OK!
メイド1
おそろいでしょうか。

今日こそは童貞をやっつけます
メイド1
その意気込みです(ぐっ
映鏡
は~股軽処女がなんか言ってらぁ

股軽処女という概念
メイド1
なんか愉快な音楽にしておきますね。
メイド1
それでは本日もよろしくお願いいたします。
映鏡
よろしくお願いします!

おねがいしまーす!
メイド1
それでは……かけひき、再開!
メイド1
メイド1
ラウンド開始。トランプを引いてください。
[ メイド1 ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
メイド1
行動をどうぞ。

* c7距離を測る

* c9アピール

します!
メイド1
誘い受けを~~?
メイド1
最短でこのターンで決着つきますネ
メイド1
しないですか。では判定を。

2D6+1
DiceBot : (2D6+1) > 4[2,2]+1 > 5
メイド1
そして~~? ゾロ目!
メイド1
*2 もはやみんなまともじゃない。全員の情緒+1。
映鏡
殴られた鳩尾を押さえて呻きながらも笑う。
メイド1
……!
メイド1
これ爆発では?
[ 咲 ] 情緒 : 3 → 5
映鏡
「ははは、鏡で耳を確認した方が良いですよ赤コートさん!」

爆発してしまった
映鏡
白手袋が咲を指さす。

自爆じゃん……
メイド1
あらあら
メイド1
再開後一瞬で終わった。
[ 映鏡 ] 情緒 : 3 → 4

「うるせえうるせえうるせえうるせえうるせえ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!」

ぼこすか殴る。
映鏡
「耳がか弱くていらっしゃるのにそんなにジャラジャラジャラジャラ金属つけて」 

「あ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!」

ぼこすかぼこすか
映鏡
「ちゃんとしっかり洗うんですよ~~」

「うるっせえ~~~~~~~~~!!!!!」

枕を掴み、枕でばんばん叩く。
映鏡
「いやはや困りましたねえ、これから私たちはどうやって内緒話をすればいいのでしょう」

「死ね!!!!!!!!!!!」

最後に枕を投げつけると、布団に潜って丸まってしまった。

布団の中で羞恥の苦しみによって呻いている。
映鏡
呻いているのを勝ち誇ったような顔で眺めている。
映鏡
果たして何に勝ったのだろうか。

何かに負けてしまった。
メイド1
最後の1人を除く全員の情緒が〈爆発〉したら、かけひきを終了します。
最後まで〈爆発〉しなかった人が勝者です。1人残らず〈爆発〉してしまった場合は、ランダムに勝者を決めます。
勝者はかけひきに勝ったことを誇り、存分に演出しましょう。
メイド1
よい勝ち誇りです。
映鏡
5分ぐらい勝ち誇り続けている。
メイド1
敗者は『映鏡の寵愛』という小道具を獲得しても構いませんが……?(デスゲームでは使えません)
メイド1
寵愛を……?

寵愛を……?

この流れで……?
映鏡
寵愛を……?
映鏡
からかうと面白い対象ぐらいには多分なったと思います。
メイド1
めちゃめちゃつよいですね。
メイド1
ファンブルによる死亡を免れる希有な手段です。
メイド1
『寵愛』なさるんですか????

5分くらいすると、ス……と布団から出て、バスルームに入った。内側からドアが開かないようにガチャガチャとバリケードを作る音。
映鏡
メイドの圧が
映鏡
トイレが塞がれた。

トイレを塞いだ
映鏡
「開けなさい、抵抗は無駄です」
映鏡
こんこんこんこん

バスルーム内からは何の反応もなく、静かだ……
映鏡
「恥ずかしさのあまり自殺を……?」

「するか!」
開いた。
映鏡
開いたらすかさずつま先を突っ込む。

「あっ、こいつ!」
映鏡
「共用スペースの独り占めはよくないですねえ……」
映鏡
「仲良くしましょうよ……」

ドアを勢いよく開けたり締めたりしている。

ガンッガンッガンッ
メイド1
壊さないでくださいね。
メイド1
見えてます。

「仲良く(ガンッ)したいなら(ガンッ)それ相応の(ガンッ)態度ってものが(ガンッ)あるだろうがよ(ガンッ)」
映鏡
「こんなに丁寧に頼んでいるじゃあないですか」

「行動が失礼なんだよ!!」
映鏡
ガンガンドアに押されながらもバスルームに乗り込む。
映鏡
「ほら、仲直りしましょう」

ちょっとビビって後ろに下がる
映鏡
「さあ」
メイド1
バスルームで何を迫ってるんでしょうねえ。
映鏡
「仲直りのやり方ぐらい教わりましたよね」

「…………」

困ったように、怯えたように視線を彷徨わせる。
映鏡
「咲さんの口から聞かせてください」
映鏡
「どうすれば私は貴女と仲直り出来るんですか?」

が、意を決したように映鏡の方に向かう。

「まぁ、色々言いはしたけど……、これから一緒に戦っていく相棒だ」

「お前が頭を下げるなら、仲直りしてやらないこともない」

「ごめんなさいと言え!」
映鏡
「…………」
映鏡
手を差し出す。

ごめんなさいは?という顔
映鏡
「ごめんなさい、これでよろしいですか?」

「なんで余計な一言を付け加えるんだよ!」

差し出した手を、ぱしんと軽く叩いた。
拒絶するというよりは、ハイタッチくらいの強さ。
映鏡
白手袋の手が。
映鏡
手首から取れて血が噴き出す。

「うわーーーー!!!!!」
映鏡
「あははは」

「血……血が!!」
映鏡
「ご安心ください、血のりです」

「バカ!!!!!!!」
映鏡
「いやぁ、またシャワー浴びなきゃいけなくなっちゃいましたね。咲さん」

「てめえもだろうが!!」
映鏡
「ははは」
メイド1
ノックの音。
映鏡
「あ」

「うわっ」

めっちゃ部屋汚しちゃったけど、怒られるかな?

「はぁい……」
メイド1
「食器を下げに参りました」にこにこ。

「あ……どうも……」
映鏡
「お疲れ様です」

血まみれのまま、曖昧に頭を下げた。
映鏡
同じく血まみれで頭を下げる。
メイド1
にこにこしている。
メイド1
「掃除道具、持って参りますね」
メイド1
食器を下げつつ。

「あ……はい……すみません……」
映鏡
「申し訳ありませんでした」

「なんでメイドには素直に謝るんだよ!」
映鏡
「おや、申し訳ありませんでした?」

「なんで疑問形なんだよ!!」
メイド1
「そういえば、もし入り用でしたら」
メイド1
「色々ございますので」
メイド1
「申しつけくださいね」

「色々……拷問道具とか……?」

「それはぜひ欲しいけど……」
メイド1
「まあ、類するものなら……」

「類するもの」
メイド1
出てすぐに戻ってきて、それからしばらくずっと、モップでごしごししてます。
メイド1
黙って。

メイド1が何も言わないので、なんとな~く、ちょっとだけ想像が付いてきた。

「やっぱここ部屋別にできない?」
メイド1
「納屋なら空いておりますね」

「童貞、納屋行けよ」
映鏡
「咲さん、お風呂だけ入りに来てもいいんですよ」 
映鏡
同時。
メイド1
「記念になさっておけばいいのに」ぼそっ

「今なんつった?」
映鏡
「今なんておっしゃいました?」

同時。
メイド1
「お夕飯は19時になります。当館のメイド達が腕を振るって作ったディナーをお部屋にご用意いたしますので」
メイド1
「それまでごゆっくりおくつろぎください」にこにこ。

なんかこのメイドもろくな奴じゃないな……と思っている。

「はやく試合始まらないかな……。
こいつと何日も一緒に過ごすなんて、気が狂いそうだ……」
映鏡
「それは同感ですね……」
メイド1
「私もご活躍のほど、楽しみにしております」 
メイド1
深々と頭を下げて、退室する。
メイド1
メイド1
16人の救世主 プロローグ RoomNo.1
メイド1
お わ り
メイド1
ありがとうございました~~!

お疲れ様でした!!
メイド1
大丈夫
映鏡
お疲れさまでした!ありがとうございました

ありがとうございましたー!!
GMありがとう~~!!
映鏡
GMありがとうございました。
メイド1
メイドも処女です。
映鏡
全員ヴァージン

きよいくうか~~ん
メイド1
童貞って呼んだら他に振り向く男がいるかもしれませんよ

かしこい
メイド1
処女って呼んだらメイドが全員振り向く。

処女って呼ばれたら一瞬振り返りそうになるけど振り返らないでおきます
映鏡
なんで処女なのにいきなり押し倒してきたんですか?

油断した時にびっくりさせた方が効果あると思って……
映鏡
それは……正しいですね(奇術師目線

まぁでも処女ってバレた訳じゃないから。
耳がちょっと弱点なだけだから。
メイド1
そうですね~
映鏡
こっちだって童貞ってバレてるわけじゃないもんね~~!!
メイド1
皆さん経験豊富な大人でいらしゃるので手間が掛からずに済みますね~

でも絶対童貞だって咲の中では確定したもんね~!!

大人ですから(17歳)
映鏡
私は紳士なので女性を処女だの非処女だので区別しません
映鏡
咲さんは耳が弱いな~~~と思うだけです
メイド1
メイドは噂話が好きなので裏でみんなで盛り上がります。

ばか!!
メイド1
決勝前とかはどうですか
メイド1
そうですね!
メイド1
メイド1
~おまけ~
メイド1
こっちが本編では?
メイド1
この世界にしてはいい感じのご飯が運ばれてきます。
メイド1
お酒も出る。
映鏡
飲めるので飲む。

未成年だがちびちび飲んでいる
映鏡
え~飲めるんですね~おっとな~
映鏡
箸を頼んだら箸が出てくるんですか?

多分ワインのほうが水よりありそうな気がする
メイド1
ございますね。
映鏡
「そういえば咲さん」

「何だよ」
メイド1
そう、2人は別に旅行や、ましてや「休憩」とかに来たわけではないのだ。

※アイコンの都合上マスクを付けていますが、付けていないていでお願いします※

ご休憩
映鏡
3時間6000円……
映鏡
「願い事は?」

「強くなること」

「お前は?」
映鏡
「“私”の方は元の世界に戻ることです」

「お前じゃない方は?」
映鏡
「……さぁ。そのうち話しますよ」

「そっか」
メイド1
どっちも叶いますよ
メイド1
相反する願いならば、妨げたいならばどうにかしてください。

相反はしなさそうだな~

「じゃ、勝ち残ればお前とはお別れってことだな。がんばらないとな~」
映鏡
「ええ、頑張りましょう」
メイド1
愉快なBGMにしましょうか?

口元を器用に動かして食事している。
映鏡
器用な口元を見ている。
映鏡
「歯磨き大変そうですね」

「そっちは楽そうでいいな」
映鏡
「結構ちゃんとびっくりしましたよ」

「何が?」
映鏡
「そのお口」

「へ~」

「びっくりして臭いとか言うんだ」
映鏡
「あれは私じゃありませんでしたからねぇ」

「そうなの?
え?弟いたのか?」
映鏡
「貴女がシャワーを浴びている間に、色々とお話しましたから」
映鏡
「私のような紳士が女性に臭いなどと失礼を申すはずが有り得ませんので。そこだけは誤解しないで頂きたいものです」 

「どうかな……」

「あたしからしたら、お前が弟に押し付けてても分かんないしな~」
映鏡
「ははは」

最後にワインをひとくち飲んで、食事を終えた。
メイド1
頃合いを見計らって黙々と食事を片付ける。
メイド1
ワインの瓶とグラスだけがテーブルに残される。
メイド1
窓の外は暗い。

「じゃ、疲れたしあたしもう寝るわ」

映鏡が寝ていたのとは、逆のベッドに潜り込む。

布団から顔を出して、映鏡の方を見た。

「襲うなよ」

「そんな意地ないか」

布団に潜り込んだ。
映鏡
「自意識過剰ですねえ」
映鏡
「おやすみなさい、咲さん」
映鏡
部屋の明かりを消す。

「ん……」

すぐに規則正しい寝息が聞こえてくる。
映鏡
テーブルサイドのランプだけをつけて、自身が眠くなるまでワイングラスを傾けた。 
メイド1
不本意であろうとも、望まぬ同室であろうとも、数日を過ごし。
メイド1
そして本戦へ至る。
メイド1
猟奇と才覚、愛をもって、活路を見いだすか否かは。
メイド1
まだわからない。
メイド1
メイド1
メイド1
メイド1
本戦に続く。 
メイド1
改めてお疲れ様でした。

お疲れ様でした!!

おまけまでありがとうGM
メイド1
なおした。
メイド1
冗談で言えるのは信頼だよね。
メイド1
童貞無害判定
映鏡
まぁ童貞ですし?

よかった~童貞で
メイド1
童貞崇拝ってホモソーシャルだしね
メイド1
楽しかったですね!

楽しかったです!
映鏡
楽しかったです
メイド1
みんなもやりましょう! かけひき
映鏡
楽しいかけひき

かけひきをやって相棒を信頼できるようになりました。
身長も伸びて宝くじにも当たったので、とってもおすすめです!
映鏡
(血の)雨降って地固まるとはまさにこのこと!
みんなも相棒を信頼できるようになろう!